丸尾祐嗣 さん プロフィール

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丸尾祐嗣さん: 丸尾祐嗣〜即興的な日々〜
ハンドル名丸尾祐嗣 さん
ブログタイトル丸尾祐嗣〜即興的な日々〜
ブログURLhttp://s.ameblo.jp/yuji1205pf/
サイト紹介文ピアニストの丸尾祐嗣によるブログです。 音楽、日常の事などを感じたままに綴ります。
自由文趣味:散歩、映画鑑賞、料理、お酒、旅行
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供70回 / 365日(平均1.3回/週) - 参加 2015/01/26 02:01

丸尾祐嗣 さんのブログ記事

  • イグムノフ派の特徴
  • ミハイル・プレトニョフの演奏会を聴く度に思う事があります。彼は基礎的な段階でロシア4大流派の中でも、コンスタンチン・イグムノフ派に属するエフゲニー・ティマーキンに師事しました。よって、イグムノフ独特の美しい旋律美を継承しているとも言えます。そして何よりも不思議なのは、演奏会の終演後に感動がゆっくりと湧き上がってくる感覚があります。内向的で品格を備えた演奏スタイルが音の曲線美を一層引き立て、独特 [続きを読む]
  • 再現芸術か、新生芸術か
  • 演奏家は、既に書き記された楽譜から演奏を造り上げます。単純に考えると再現芸術です。しかし少なからず僕の感覚としては、完璧に再現されたものに「凄い」とは思っても、心を動かされることがありません。。しかし、再現芸術の演奏に魅力や価値を見出す人もいるわけで、これは二通りの価値観として存在するからまた面白いところでもあります。僕の感覚では、演奏会のその時だけにしか聴けないその作品…というものに魅力を感 [続きを読む]
  • ◇レッスンに関して
  • 現在、有難いことに各地方からもレッスンのご依頼を頂いております。ロシアンピアニズムの奏法を基礎から学びたい方はもちろん、試験やコンクールに向けてのレッスンも承っておりますが、出張をさせていただくことも可能です。ピアノを弾く上で基本となる脱力はもちろん、このピアノ奏法でしか表現できない作品の解釈があり、どなたでも基礎から学んでいただくことができます。ロシアのピアノ奏法に基づく脱力は、柔らかさを基 [続きを読む]
  • 椅子の位置
  • 自分の身体と鍵盤の距離感については、色々とこれまでにも試行錯誤を繰り返してきました。椅子の位置によって、鍵盤にかかる重みは物凄く変化します。例えば、腕の長いホロヴィッツやトリフォノフは鍵盤から離れているので、猫背の姿勢が顕著に目立ちますね。逆に、グリゴリー・ソコロフやタチアナ・ニコラーエワは小柄なので、相当鍵盤に近いところで弾いています。これは非常に大きなヒントです。僕は身体も決して大きく [続きを読む]
  • ミスに対する感覚
  • 演奏中、違う音を弾いてしまうことに対して恐怖や不安を持ってしまうのは、誰しもが必ず一度は経験する悩みの一つかもしれません。いつからか、演奏家はミスをしてはいけないということが当たり前になってしまいました。それが脅迫観念を生み出してしまい、本来自分のやりたい音楽ができない…というのは本末転倒です。これは、一つにコンクールという競争の現場が出現したことによる観念だと思います。点数で演奏を比べる [続きを読む]
  • 左手は右手よりも大切
  • ピアノはどんなに右手がレガートで濃厚に歌いたくても、左手が響いていなければ右手も響かないようになっています。これは大きな会場に行くほどその差は歴然ですが、どんなに小さな場所で練習する時であっても、左手の特にバスラインが右手を上回るほどに響いているべきだと思います。右手が左手にかき消されてしまうということは、音の粒や立ち上がりばかりに意識が行き過ぎてしまっている或いは、しっかりとした音で弾き [続きを読む]
  • ピアノでビブラート
  • ビブラートというと、弦管声楽の分野では常識的な感覚だと思いますが、ピアノではそのような概念は習いません。「気持ちでビブラートしなさい」と言われることはありますが、物理的にビブラートをかけることは不可能とされています。しかし、実のところピアノでビブラートは可能です。これもロシアンピアノスクールのテクニックなのですが、鍵盤の底から瞬時に離れることで、脱力した指がバネのように何度か鍵盤を上下させ [続きを読む]
  • ディミヌエンドの音楽
  • ロシアンピアニズムでは、基本的にフレーズをディミヌエンドで捉える事が多いと思います。頂点を先に作って減衰させることにより、ロマンティックで深い音楽を作ることが可能になりますし、音と音を混ぜ合わせる上で有機的になります。西洋の教育からするとタブーな事かもしれませんが、実際ロシアの名演奏家たちはこの概念で音楽を捉えている人が多いように思います。例えば、アルゲリッチやランランでさえもディミヌエン [続きを読む]
  • 吸い込まれるような演奏
  • 以前、何かと感情を放出する演奏に美徳を見出していましたが、最近はいかに感情を内側に集約するかということを考えます。響きに魂が吸い込まれていくような演奏によって、音楽の深い部分に入り込んでいくことができるはずです。というのも、最近大学生の生徒から質問でこんなことを言われました。「最近とある演奏会で、とても熱い想いを込めて弾いているのはわかるのですが、聴衆が興醒めして見ているこちらが恥ずかしく [続きを読む]
  • 響かせることの基本
  • ロシアンピアニズムの奏法による特徴の一つ。。 ピアノの音が鳴る時、鍵盤が下がって弦をハンマーが叩くことによって発音します。一般的に教えられるテクニックは、脱力した腕の重さを鍵盤に落として、その際指の関節で支えることで「脱力と支え」を学びます。しかしこれは響かせるという意味において不十分であると言えます。例えば、鐘や太鼓を鳴らす時を想像するとわかりやすいのですが、これらは叩くと同時に物 [続きを読む]
  • テンポは一定ではない
  • メトロノームのようにテンポが一貫して安定した演奏というのは、日本独特の価値観だと思います。何故そんな風になってしまったのか、原因は諸説あると思うのですが。。まず、楽譜に書かれてある速度の数字を鵜呑みにする風習ができてしまったということもあるでしょうし、後は音色や響きの有無も関係していると思います。響きが豊かであればあるほど、一音の時間軸はコロコロと変化するのは当たり前ですし、もはやそうなっ [続きを読む]
  • グリーグについて
  • ここ最近、北欧の代表的作曲家であるエドヴァルド・グリーグの作品に取り組んでいます。というのも、以前からこの作曲家の人柄や性格にとても興味がありました。自然が好き、奥さんへの愛情が素晴らしい…といったことは他の作曲家にも共通しますが、僕が何よりもグリーグに惹かれたのは、「蛙の置物を生涯大切にしていつも手放さなかった」というこのエピソード。。。なんと繊細で哀愁がある人間なんでしょうか…。もう、 [続きを読む]
  • 母校の風景
  • 母校の愛知県立芸術大学に伺う機会の多い此の頃。卒業以降、顔見知りの後輩が少なくなってきているのはちょっぴり寂しいですが、自然環境の美しさは全く変わらず。色々なインスピレーションが得られるので、新しいプログラムに取り組む際も必ずここで色々考えます。今年は展覧会の絵を何度か演奏する機会に恵まれましたが、シューベルト、シューマン、グリーグ等の作品を取り入れていく予定です。 以下は大学内 [続きを読む]
  • ラフマニノフは素晴らしい
  • これまでラフマニノフ作品に対する解釈は色々と変化していますが、基本的に濃厚なロマンというものを表現していたやり方に疑問を感じるようになりました。それは、今改めて取り組んでいるコレルリ変奏曲でラフマニノフに必要なものが凝縮されていると感じています。これまで二つの協奏曲とパガニーニ狂詩曲、楽興の時、二つのソナタ、Op.33練習曲、前奏曲や編曲小品からちらほらと、二台ピアノ作品第2番、チェロソナタに取 [続きを読む]
  • 本番レポート
  • 名古屋サックスフェスタ2017にトリオともしびのステージで乗らせていただきました。ドビュッシーのピアノトリオを手掛けるのは今回で二度目でしたが、一層アンサンブルの醍醐味を味わえるようになり、大変充実した時間となりました。合間にはサックス体験もさせていただいたり、とてもゴージャスなイベントで楽しかったです。さて、次の公演に向けても練習を開始しましたが、サックスやチェロとのデュオ、引き続きトリオと [続きを読む]
  • 演奏の目的
  • 何のために演奏するのかということを考え、意見を言い出すとキリは無い…。「この人の演奏は楽譜通りではない」とか、「意味がわからない」という批評が飛び交う演奏家もいますが、いつも思うことがあります。批評するということは、その人自身のそれまで受けてきた教育であったり、観念やデータを基にして語っています。意見が分かれるということは、批評する側の人達が辿ってきた幾つもの境遇を表している事でもあると思 [続きを読む]
  • 音楽は科目ではない
  • 僕は小中学の時、決して優秀な学生ではなくむしろ勉強が嫌いで、こんなものが将来どんな役に立つのだろうと思ったりしたものです。唯一好きだったものは体育で、純粋に楽しむことができました。音楽の授業も苦痛でした。。。それには2つの理由があり、周りの友人たちがクラシックに対して一切の興味を示さず怠そうに授業を受けている空気感、そして論理的で楽典のような授業ばかりで全く感動が無かった事です。(今でこそ [続きを読む]
  • 北海道にて
  • 初めての北海道に行ってきました。食べ物も美味しく、本州とは全く違った大自然の豊かさを感じ、非常に素晴らしい体験となりました。四季折々で大胆に姿を変えるのが北海道だそうで、別の季節にも行ってみたいですね。今回も、ロシアのピアノ教育をお話させていただく機会となりました。ここ最近、様々な地方で興味を持って下さる方々がたくさんいらっしゃいまして、とても嬉しいです。テクニックは音楽に全神経を注ぐため [続きを読む]
  • ダイナミズムについて
  • 自分は、ロマンティックな音楽を作り上げる方が好きなので、現在基礎としているピアノ奏法はロシアのネイガウス派によるものです。一音を長く空中に漂わせ、響きを層にすることで繊細に色を変えるのもネイガウス派の特徴なので、一般的な手や耳の使い方とは違います。そこで可能になる表現は、響きの伸縮を利用して大小様々な音の波を作り出せるということ。これはピアノから引き出せる音楽の姿に関わることで、恐らく聴い [続きを読む]
  • 練習
  • 練習は、断片的な瞬間を幾つも創り出す事だと思います。それは全体の流れを捉える事にも繋がります。まず、練習で使うその日の楽器の状態を知る事から始めるべきだと思います。一音が音色を伴っている(高い所で響いているという事)かどうかが大前提で、その響きの色が一つの断片(感情の移り変わり、情景、概念など)として存在感を放っていれば、自然と次の音のイメージを掴めやすくなります。作品全体が一つの形として [続きを読む]
  • 音楽的な演奏
  • 演奏は、本来当たり前の事ですが音楽的であるべきです。ただ、その意味合いとして「音程を意識する」とか、「ハーモニーの変化に対応する」とか、「作品の構造をしっかりと把握している」ということで落ち着いてしまう場合が非常に多いと思います。それは音楽理論的な演奏であって、真に音楽的な演奏とは何かを試行錯誤しなければならないと思います。危険なのは「練習」です。あらゆる音楽要素を意識する以前に、自分自身 [続きを読む]
  • レゾナンストリオ公演
  • 日本財団ランチタイムコンサートに出演させていただきました。大学時代からの友人と演奏し続けられることはとても重要で、アンサンブルの息も長い時間をかけて培うものだということを思い知らされます。特にブラームスのクラリネットトリオ(今回はヴィオラ版)は、またどこかで全楽章演奏してみたいですね!御来場いただきました皆様、ありがとうございました。 [続きを読む]
  • 御礼
  • 北九州でのリサイタルが無事に終演致しました。御来場いただきましたお客様、スタッフの皆様、本当にありがとうございました!m(_ _)m素晴らしい音響と楽器で、弱音から強音まで非常に作りやすく調整していただきました。ここ数ヶ月は、とにかく色々な事をやってみては棄てて、やってみては失敗し、、、という日々でしたが、とあるキッカケを機に自分の演奏スタイルの方向性が一つ軸として持てた事が何よりの収穫でした。 [続きを読む]
  • 音、薫り
  • 美味しいコーヒーやワインは、如何様にも変化する薫りを味わう事ができると言われています。以前、普段は絶対に高くて買えないくらいのコーヒーを飲ませていただく機会がありましたが、その意味がよくわかりました。。!美味しいものというのは、確かにそれ自体の味もベースにあるのですが、「これ、、本当にコーヒーの味??」と思わざるを得ないほど、全く違う飲み物にすら感じてしまいます。これは美しい音の概念にも共 [続きを読む]