蒼生 さん プロフィール

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蒼生さん: I Love Rock 'N Roll
ハンドル名蒼生 さん
ブログタイトルI Love Rock 'N Roll
ブログURLhttp://aimotososei.blog.fc2.com/
サイト紹介文オリジナルBL小説です。R18ありですが、少なくて薄いです......
自由文幼馴染三人+その保護者でストーリーは展開してます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供370回 / 365日(平均7.1回/週) - 参加 2015/02/08 02:37

蒼生 さんのブログ記事

  • 欲しいモノは? 2
  • 自分の心を掘り下げる作業って、ものすごくエネルギーが必要だった。今まで起こった出来事を思いつくままに並べていって、その時にどう感じたか、考えたか。楽しかったことや嬉しかったことばかりじゃないからさ。いろんな角度から掘ってるうちに、見ないふりして、誤魔化してきたことにぶち当たる。「俺って、中途半端なんだよなぁ」ある程度、「言葉の交通整理」が終わって、部屋でアコギ片手にメロディ考えてた。曲作りの順番だ [続きを読む]
  • 欲しいモノは? 1
  • ライブからの帰り、考え込んでる俺の頭を、カンがジャンプしてパーンと叩いた。「また、難しいことばっか考えてんだろ? そんなんじゃ、演っても聴いてもつまんねぇ音になっちまうんだよっ。 理屈ばっかこねてっと、どんどん深みにハマっちまう。 世界観とかオリジナリティとか、後からついてくるくらいに構えてろ!」一気にまくしたてるカンの言葉で、俺の視界がパーっと開けた気がした。目の前のカンは、不敵に笑ってる。「う [続きを読む]
  • 一発逆転?! 12
  • 木曜のライブは、三千人程度のハコだった。大売れしてるって言うから、最初は、アリーナだと思ってたんだよね。親父たちが演ってるようなさ。チケットを譲ってくれた、カオルの友達は、インディーズの頃からのファン。バカ売れして、チケット取れなくなって困ってるらしい。『客が遠くなるのがイヤだから、アリーナはやらないって言うんだよ。 そういうとこが好きだから、文句も言えないんだけど』ライブ前に、一昨年のメジャー一 [続きを読む]
  • extra chapter 1
  • 俺、猫のフミ。茶トラの雑種だ。かーちゃんのことは、よく覚えてない。気がついたら、とーちゃん二人と妹のナオと一緒にいた。とーちゃんたちが猫じゃないのは、臭いとでかさでわかった。でも、一生懸命、ミルクくれたのは覚えてる。病院って、イヤなとこにも連れて行かれたけど、まぁ、それは許してやってもいい。妹のナオはほとんどグレーで、毛が長い。俺と同じ雑種のはずたけど、全然似てない。性格も全然違う。ナオは、人見知 [続きを読む]
  • 一発逆転?! 11
  • カオルをロウが送ってくって、二人とも帰っていった。コウセイがスタジオ使いだしたから、俺の部屋で話し合う。「お前、当分の間、ラブソング作んの禁止な」「うん、しばらくは作るより、人の曲聴いて分析するね」カンが、ガシガシと頭を掻いた。親父と同じ、伝えたいことが上手く伝わらない時の、癖。「いや、こんなこと言うと、お前が傷つくかなって悩んだんだけどよ。 俺たち、ゲイじゃん?ノーマルのヤツらとは、感覚が違うの [続きを読む]
  • 一発逆転?! 10
  • 「失礼のないようにするんだよ」そう言って、コウセイが出ていった。あ、「レンタロウ」とか「レン」なんて、呼んじゃいけないよね。そういうとこも、俺とカンは気をつけなきゃ。レンさんは、ホワイトボードを見て、ニコニコ頷いてる。「英一が言ってたけど、自分たちでも考えたんだね。 偉い、偉い」その言い方が、死んだばーちゃんみたい。この人にとって、俺たちは、「孫」って感覚なんだろう。いくら見た目が若くても、何十年 [続きを読む]
  • 一発逆転?! 9
  • エイチに厳しい批評をされた翌日、カンの家でミーティング。四人で今までの曲を流しながら、まずは、どんな音が演りたいのか話し合うことにした。スタジオには、ホワイトボードも置いてあるから、そこに今までの傾向なんかを書いてみる。「そんなに個性ないかなぁ...。私は対バンで聴いてた時から感心してたけど」意見を言うって感じじゃなくて、まるで独り言みたいに、カオルが零した。カオルが、そう考えてもおかしくはないよ [続きを読む]
  • 一発逆転?! 8
  • この人たちにはあって、俺たちには足りないもの。エイチに突きつけられた問題を、メモリをフル回転させて、俺の頭は考える。同時に、映像と音を再現しながら。シャウト直後の、ギターリフを聴いて、まず驚いたよな。歌も、巧いだけじゃない、歌詞は自分たちの感情を爆発させてるのに、ちゃんと韻を踏んでた。こんなバンド、日本にいたの?って、まず思ったってことは......。ああ、答えはこれだ。「......オリジナリテ [続きを読む]
  • 一発逆転?! 7
  • とうとう、エイチがやってくる!俺たちは、約束の時間より二時間早く行って、入念にチューニングと最後の練習をした。ほんとは、もう少し時間が欲しかったけど、親父たちのスタジオだからワガママは言えなかった。「あー、すっごく緊張する......」俺がギターを置いて、ストレッチしてると、カオルが真似しだした。俺も緊張をほぐすためだから、気持ちはよくわかる。ロウとカンは、そんな俺たちを見て、余裕で笑ってる。なん [続きを読む]
  • 一発逆転?! 6
  • 夏休みが終わって、カンの卒業が確定したって連絡が来た。俺も夏休み前の試験は、全部合格してたんで、ホッとした。でも、まだ大学は始まったばかりだから、油断しちゃダメだよね。それでも、カンの卒業っていう、一つ目の区切りがついたから、親父がエイチと話し合ってくれた。演る場所は、親父たちの事務所が持ってるスタジオ。親父も、頼んだ手前、「下手なもんは聴かせらんねぇ」とかって、練習に使わせてくれてる。そうそう、 [続きを読む]
  • bonus track 4
  • 「なぁ、駿っ!」少し焦った顔して、顔を覗き込んできやがる。別に怒っちゃあいねぇが、焦ってんのが可愛くて、つい焦らす。「優児さんたちに頼まれて、聴いてみるだけだって。 トーイは関係ねぇんだってば」澤井はどうでもいいんだよ、俺は。今さら、あいつにヤキモチ妬くほど、バカじゃねぇ。俺が黙ったまま、メシ食い続けてたら、英一のヤツ、困った顔して黙り込んだ。お前のことだから、優児たちには義理欠けねぇのは、わかっ [続きを読む]
  • 一発逆転?! 5
  • カオルって、しっかりしてるとは思ってたけど、怒らすと怖いって、親父がキレた時思った。親父が帰った後、カンが大爆笑しながらも感心してたんだ。「ロウが、他人、それも、女にケツ叩かれてんの、初めて見たぜ。 ユージも最後は笑ってたくらいだから、ほんとのリーダーはカオルだな」からかってる感じじゃなくて、マジで感心してるから、ロウも苦笑い。当のカオルは、少し考えこんでる。そして、俺たちを見て、マジメな顔で話し [続きを読む]
  • 一発逆転?! 4
  • 練習は、ほとんどロウの家かカンの家。録音する時だけは、機材が一番揃ってるから、俺の家でやる。基本、土日のランチが終わってから。ロウがボランティアに参加する時は、俺たちもついていくことにした。それもいい経験になると思ったんだよね。俺とカンも、ロウみたいに、アコギ持って行く。昭和の歌謡曲や演歌、小学生が喜びそうなアニソンやアイドルの曲も聴くようになった。一、二回聴けば、簡単な伴奏くらいはできるしさ。老 [続きを読む]
  • 一発逆転?! 3
  • カオルが初めて参加した、練習の日。カンは、すっごく気まずそうな顔してた。それでも、きちんと挨拶しようとしてて、心の中で「頑張れ!」って祈った。「初めて会った時、逃げ帰ったりしてすみませんでした」深呼吸した後、一気にそう言って、深く頭を下げた。カオルは、ロウの隣に立って、ニコニコしてる。「ううん、生まれた時から一緒にいたんだもんね。 急によそ者が紛れ込んできたのって、怖かったでしょ?」「...... [続きを読む]
  • 一発逆転?! 2
  • 「その新しいメンバーってね。カオルなんだけど」カンが顔を顰めた。やっぱり、イヤなんだろうなぁ。「でも、ロウは、カンがイヤなら別の人探すって言ってる。 カンがいい感情持てないなら、一緒には演れないだろうって」先走っちゃったかなぁ。ロウから話す方がよかったかも。どうしようか考えてたら、カンが頭を掻いた後、真っ赤な顔になった。「どうしたの?大丈夫?」「いや、思い出したら、恥ずかしくてよ。 あの女には、俺 [続きを読む]
  • 一発逆転?! 1
  • 入学前から何度か行ってみてたけど、やっぱり学生として歩くのは気分が違う。最初の二年は専攻別じゃないから、イクヤと一緒に行動することが多い。そうすると、どうしたって目立つんだよね。ひとりでもでかくて目立つのに、イクヤは対照的な外見してるからさ。並んで歩いてる、驚かれたり、クスクス笑われたりするんだ。すぐに、慣れたけどね。イクヤが気にしてないから、俺も気を遣わないでいられるんだ。そうそう、驚いたことに [続きを読む]
  • おっかなびっくり 12
  • プロムはすっごく盛り上がって、大成功だった。秋に卒業してた子たちも、結構来てたんだよね。男連中はスーツ着てて、決まるヤツと決まらないヤツの差が激しくて笑っちゃったけど。女の子たちは、目一杯のオシャレしてて、見てて微笑ましかった。パーティドレスの子が半分、それ以外は、色鮮やかな民族衣装着ててさ。サリーやチマチョゴリ、アオザイにクバヤ、チテンゲにジュパヤ。誇らしげに、堂々としてる姿が、とても大人っぽく [続きを読む]
  • おっかなびっくり 11
  • 「握力は戻ってるし、レントゲンでも異常なし。 どうやら、原因はストレスだったのかもしれないなぁ」親父に報告した翌日、西浦先生に診てもらいに行ったら、先生は首をひねりながら、そう言った。親父は、ニヤッと笑って、頭をポンポンと軽く叩いただけだったけど、たぶん喜んでる...かな?キャシーが、「照れくさいのよ」って、言ってたしね。医療が進歩しても、病気全部の原因や治療法がはっきりしてるわけじゃない。俺は一 [続きを読む]
  • おっかなびっくり 10
  • ロウん家に戻って、スタジオでギターをセッティング。チューニングしてると、ロウもカンもニヤニヤしながら見てる。「やっぱ、そのストラトだけは、手入れしてんたんじゃん」カンがからかうように言うと、ロウも続く。「それ、すごく貴重だしね。一般仕様でも、プレミアついてるの知ってた?」親父が尊敬しまくってる、日本人ミュージシャンがフェンダーと共同開発したモデル。それも、これは、プロ仕様の限定生産。親父がくれた時 [続きを読む]
  • おっかなびっくり 9
  • 年が明けたら、あっという間に卒業が迫ってきた。プロムでパートナーを申し込まれたりして、ちょっと困った。その時、思いついたのが、パーティの音楽を担当すること。今時、プロムだからって、ペアじゃなきゃ踊れないダンスなんかやらないしさ。それに、パートナーとしては呼べなくても、一緒にDJやるならカンも呼べるじゃん!我ながら、いいこと考えついたと思う。カンもクラスメイトだったんだしね。そう提案したら、実行委員も [続きを読む]
  • おっかなびっくり 8
  • カンの家へ、急いで移動。二人とも落ち着きなくて、挙動不審に見えるかも。いつもならすごく嫌がるのに、二人でシャワーも、カンは文句言わなかった。体を洗ってあげようとしたら、拒否られたけど。これも、いつかは慣れてくれるとうれしいなぁ。だって、なんでもしてあげたくなるんだよね。喜ぶ顔が見たいから、嫌がられた時は素直に引き下がる。「お前のがでけぇんだから、時間かかんだろっ。 さっさと洗って、先に出とけっての [続きを読む]
  • おっかなびっくり 7
  • イクヤを見送った時、カンがボソッと言った。「あいつ、すげぇな」俺は俺で、カンが、最後まで機嫌良くイクヤと喋ってたのが、嬉しくて仕方なかった。カンがいるから、話題はどうしても音楽に偏る。それでも、イクヤは退屈そうになんかしなくて、わからないことは質問したり、素直に感心したり。話が途切れて、変な空気が流れることは一度もなかった。カンが感心してるのは、イクヤのコミュニケーションスキルの高さにだろう。部屋 [続きを読む]
  • おっかなびっくり 6
  • 『うちも最後の定期テスト終わったよー。 成績は落とさずに済んだから、入学は大丈夫だと思う。 遊びに行ってもいいかな?』親父に肩透かしを食らった翌週、イクヤからメッセージが来た。すぐに返事をしようとして、一旦、止めておいた。できれば、カンを紹介したいと思ったんだ。ベッドから起き上がって、机で一生懸命にペーパー書いてたカンに話しかけようとした。復学してからは、マジメに勉強してる。成績は悪くなかったから [続きを読む]
  • おっかなびっくり 5
  • すっごく高い壁だと思ってたのに、ひらりとかわされて、肩透かし。俺にとって親父は、もっともっと高くて分厚い壁だったことに、カンたちが帰った後、気がついた。理解してはもらえないだろうと思ってたし、カンがコウセイの息子だってことを気にすると思ってた。それがあっさりと認めてもらえて安心したから、話してる時は気づかなかったんだよね。俺が思ってたより、親父はずっといろんなこと考えてる。ガキっぽいとか気難しいと [続きを読む]
  • おっかなびっくり 4
  • キャシーが追加二品を作り終わって、テーブルに並べる。俺が鍋を洗ってる間に、冷蔵庫から、ナスの煮浸しやアジの南蛮漬けなんかも出して並べだした。親父と俺の好きなものばっかりで、お腹が減ってるはずなのに、ぜんっぜん、食欲がわかない。親父が部屋着をちゃんと着てるってことは、やっぱりコウセイたちが来るってことだよな。カンやコウセイだけなら、ジャージだったりするけどさ。スーが来る時は、最低限の礼儀だって、着替 [続きを読む]