「反省」4月22日専修大教授武田徹氏が、『新聞報道における「語り」』という表題でコラムを書かれていました。その中で武田氏は、『疑問視するのは、「データや根拠を前面に出」さずに個人的経験の吐露に終始する記事だ。確かに一人称で記者が語ったり、取材相手に語らせたりする記事の中には情緒に流れ過ぎと思うものもある(略)個々人の思いが示されているに過ぎない「語り」は、他の証言や事実と照合させて検証されてこそ、客観的な事実に近づく(略)語りの有無それ自体が問題なのではない。報道の公共性を実現させる方向で、語りが使えているかが問われている』と書かれていました。私は連れ合いと、「最近、ある個人を取り上げて、延々とその人の体験や感想を垂れ流しているような記事が多いよね」と話していたところだったので、武田氏の指摘に全面的に共感...自分は「生の声」に偏り過ぎていたのかもしれない