兎さ吉 さん プロフィール

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兎さ吉さん: 榎戸師匠と兎さ吉の古今東西ECO噺
ハンドル名兎さ吉 さん
ブログタイトル榎戸師匠と兎さ吉の古今東西ECO噺
ブログURLhttp://usaeco.blog.fc2.com/
サイト紹介文元全国紙の新聞記者とドイツ在住のコラムニストのエコなよもやま話です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供29回 / 365日(平均0.6回/週) - 参加 2015/03/03 08:03

兎さ吉 さんのブログ記事

  • 師匠??? 人か道具か ⑤
  • どうやら「道具」に対するイメージが小生と兎さ吉では違うようだ。小生の「道具」は目に見えて身体のフィジカルな機能を拡張してくれるものだが、兎さ吉の言うのは目に見えずメンタルな機能を拡張する「ツール」なんだね。このことは一つの言葉のイメージに対する違いというより、物事に対する世代間の認識の仕方のズレを象徴しているように思える。以前にもこの「エコ噺」で兎さ吉の書いた「シナモン」が小生には分からず、辞書を [続きを読む]
  • 兎??? 人か道具か ④
  • ご意見をありがとうございます。確かに「道具は手足の延長、人と一体」であるのに対して「動力を使った機械は身体機能の延長とは言えない」ですね。現在、人生初の「休暇」の最終日なのですが、田舎すぎて「ツール」がないと、それもまた時には困るという体験をしています。これまで仕事を休むことはもちろんありました。最近は病気で動けなくなって休むとか、親の見舞いや手伝いのために休むという、本人の意思によらない受動的な [続きを読む]
  • 師匠?? 人か道具か ③
  • 「定まらぬ美しさ、楽しさ」というのはあるね。焼き物なんかそうだと思う。小生見る目は全然ないけど、ぐい呑みには趣味心を出し、旅行ついでに現地の窯を訪ねて手描きを求める。一つひとつの作品に掛けた工人の能力と努力が当方にも伝わり、その精神性が安酒を美酒に引き立ててくれる。しかし「人か道具か」と問われれば、「人も道具も」と答えるほかない。どんな名工もろくろや筆がなければ作陶できない。超零細手作り百姓の小生 [続きを読む]
  • 兎? 人か道具か ②
  • ロボットが握る寿司ですか。虚しくなりますね。しかもそれをカタチだけ残した「店」で食すのは。人が作る良さとは何でしょう。ワタシは定まらないおいしさ、美しさ、楽しさ、面白さだと思います。寿司屋なら、移り変わる旬をと融合させるおいしさ。パン屋であれば、気候や時々の材料によって異なる条件の中で、一定を目指して焼く美学。そこに会話が加わることで楽しさが生まれ、新たな面白さも発見できるのではないでしょうか。と [続きを読む]
  • 師匠? 人か道具か ①
  • ビジネスや日常生活で人の代わりに機械が介在するやり取りはドライで便利ではある。銀行のATMなんかそうだね。でも便利ならいいとは限らない。しばらく前、町内に郊外型の回転寿司が出来たというので、試しに家人と出かけてみた。ところが広い店内に、いるはずの職人がいないし、そのスペースもない。注文はタッチパネル。皿は待つ間もなくブラックボックスの舞台裏から次々と流れて来る。一体誰が握っているんだ! この異様さ [続きを読む]
  • 兎??? オーガニックというビジネス ⑤
  • 日々、新たな「不便」と向き合っていると、見えてくるものがあります。結局のところ、自分の感覚もエコロジーではなかった。…そんなオチでサゲても笑えませんが、「便利」な問屋に見限られたことで、ようやく「不便」な仕組みに加わることができました。その最たるものがクレーム処理です。ある日、ライスココナッツミルクを1ケース買った顧客から苦情が来ました。「4歳の息子が、いつもと味が違うって飲まないの」12本のうち、1 [続きを読む]
  • 師匠?? オーガニックというビジネス ④
  • 「自産自消」の立場から、兎さ吉の言う「不便」を考えてみた。このところほとんど毎日三度三度、白菜が食卓に上っている。生で刻んで食べることが多く、その他漬物、味噌汁、鍋といったところだ。北から南から、あるいは世界中から仕入れるスーパーと違って、我が家では基本的に「いま、ここで」取れる野菜、つまり季節のもの、土地のものしか味わえない。それに非常に高くつく。フード・マイレージはゼロに近いけど、生産性が極め [続きを読む]
  • 兎?? オーガニックというビジネス ③
  • ネットショッピングが席巻する消費社会。「発注すればモノが来る」のが当たり前。翌日どころか、即日配達すら珍しくなくなりました。時間指定に再配達。ヒトの暮らしは「便利」になっていく一方です。その「便利」を支える宅配業界の疲弊が、ようやく一般にも伝わってくるようになってきましたが、ひとつ前の段階については、まださほど取り上げられていません。そこには、小売り・卸・生産者もまた過分な在庫を抱えなければならな [続きを読む]
  • 師匠? オーガニックというビジネス ②
  • 我が小さな村にも昔、少なくとも4軒の店があった。酒屋と、細々とした食品や日用品を扱うよろず屋だ。地域に溶け込んだ重宝な存在だったんだけど、今は1軒も残っていない。街にできたスーパーに客を吸い取られたんだ。品ぞろえが豊富で営業時間が長いスーパーはそれなりに便利だね。でも例えば家でうどんを食べようとして「あ、七味がなかった!」というような時、村のよろず屋のありがたさに気付く。詰め替え1袋のために自動車 [続きを読む]
  • 兎? オーガニックというビジネス ①
  • オーガニック先進国、ドイツ。今回は「だからこそ」の厳しい現実についてお話していこうと思います。昨年末、自分が関わっている小さな店を激震が襲いました。引き継いで6年半、先代、先々代、先々先代…まで遡れば1970年代から取引のあった問屋から、一方的に停止を通知されたのです。理由は単純明快。向こうが定めた取引高の基準を満たしていないからです。こうした「締め付け」は年々厳しくなるばかり。最少発注金額は高くなり [続きを読む]
  • 師匠?? ハーブとスパイス ④
  • コーデュロイと言うかコール天と言うかで年が分かるらしい。コール天派の小生、シナモンが分からず百科事典の世話になった。なあんだ、ニッキのことなんだ。ニッキなら子供の頃、駄菓子屋でおなじみだった。あめなどの加工品のほか、ニッキの木の皮そのものを小さな短冊状に刻んだ駄菓子があった。そのまましゃぶると心地よい芳香と舌先の刺激が楽しめた。シナモン茶は初めて聞いたし、もちろん飲んだこともない。小生はこのところ [続きを読む]
  • 兎?? ハーブとスパイス ③
  • ユズ風呂、素敵ですね。品格は非常に劣りますが、特定の事柄に対して極端に貧乏性だった母が、食べ終わったミカンの皮を木綿の袋に入れて、湯船に浮かべていたのを思い出します。とは言え、湯上りにやたら高額な基礎化粧品を幾重にも塗っていたので、とても相殺などできてはいませんでしたが、ほの甘いミカンの香りは心地の良いものでした。そのような、ゆったり時間が取れなくなって幾年月。ならば別の手段で毛細血管を広げようと [続きを読む]
  • 師匠? ハーブとスパイス ②
  • 植物が苦味、辛味といった刺激成分を蓄えるのは、虫や鳥による食害から身を守るためらしい。虫や鳥にとって毒になる成分が人間には喜ばれる。これは植物にとっては誤算だったろうね。畑の上の水路と田んぼの跡地がいま、青々としたクレソンで覆われている。何年か前に近所の女性がまいた種から大繁殖したんだ。辛味に抗菌性の成分が含まれているとか。タダでバケツ一杯採って生でバリバリ食い、東京では近所に配ると喜ばれる。都会 [続きを読む]
  • 兎? ハーブとスパイス ①
  • 12月に入るやいなや、ドイツにも冬将軍がやってきました。昨年が「生暖かい冬」だっただけに、寒さが凍み入ります。となると、この時期ならではの高カロリーな食べものや飲みものがほしくなるのが自然の摂理。11月中旬に「解禁」されたガチョウ肉を、寒さで脂が落ちる前に食しておけば、どんな冬にも耐えられるような気さえします。先人の知恵とは素晴らしいもので、ガチョウのグリルに使うハーブやスパイスに含まれる効果には血行 [続きを読む]
  • 師匠??? BIO屋の苦しみ ⑥
  • BIO屋さんからのキャッチコピー提案ありがとう。BIOスモモ農家もやっと宣伝の重要性に気付いて自分なりのアイデアを絞り出していたようだ。しかしそれを形にするのはITに弱い彼の手に余る。そこで彼はWEB会社に勤める友達に頼んだ。この友達というのは、実は小生がこの夏、初めて入った飲み屋で隣り合った30代男性。小生のBIO百姓にただならぬ関心を示し、数日後の休日にはもう山梨に手伝いに来るという具合。いい機会なので [続きを読む]
  • 兎??? BIO屋の苦しみ ⑤
  • スモモ農家の方のお話、以前、甲州半農人ブログで記事になさっていましたね。今もなお、くじけず、地道に続けていらっしゃるとは!何と強い信念なのでしょう。いわゆるメジャーな作物を扱う場合、厳しい競争に晒されますが、スモモのように「知られているようで知られていない果物」は、それとは異なる困難があります。ここはもうスーパーフードとして効能で売るのもひとつの方法かも知れません。「葉酸たっぷり!貧血改善」「毛細 [続きを読む]
  • 師匠?? BIO屋の苦しみ ④
  • 「価格には理由がある」の言葉、まさにその通り。本当の農業に真剣に取り組んでいる人たちの仕事を、消費者にはぜひ正当に評価してもらいたいものだ。小生の友達にスモモの自然栽培を続けている人がいる。無農薬無肥料だから、大変な手間暇が掛かる。先日も忙しそうにしているので、「とっくに収穫をすませたのに、なぜ?」と聞くと、毎日毎日、一匹一匹、木についた毛虫を手で取っているのだという。「消毒」と称して殺虫剤を撒け [続きを読む]
  • 兎?? BIO屋の苦しみ ③
  • 日々の商いが「難行苦行」、突如始まった店の外壁工事が1年の4分の1を過ぎても終わらず、薄暗い中での営業という「艱難辛苦」に続いて、今度は「無理難題」が出されました。あるオーガニック化粧品のメーカーが、店のサイトが日本語であることにクレームをつけてきたのです。「ブランドイメージが侵害されている恐れがある」と。数多ある「オーガニック化粧品を扱う日本語ショッピングサイト」の中で、ドイツに実店舗を持っている [続きを読む]
  • 師匠? BIO屋の苦しみ ②
  • 兎さ吉の苦しみ、小生にも少しは分かる。というのも、つい最近、ささやかな実体験があったからだ。東京で時々飲みに行く店の経営者と常連客が、店に併設したギャラリーで「榎戸さんのマルシェ」と銘打ったイベントを企画した。小生も店の景気づけと無農薬農業のPRになれば、と面白がって協力した。もちろん初めての試みだ。当日は味噌や米のほか、畑で取れたカボチャ、イモ、ネギ、ピーマンなどの生鮮野菜を並べた。評判は悪くな [続きを読む]
  • 兎? BIO屋の苦しみ ①
  • このところ、更新が滞っていたのは、自分がプロデュースしたオーガニックの店が、現在、岐路に立たされているからです。結論から言うと、生鮮食料品の扱いをやめるか否かの決断を迫られています。ドイツではオーガニック=BIOが一般的になり過ぎていて、質さえ問わなければディスカウント系の大型チェーン店でも安価に買うことができます。また、日本で例えるならセブン&アイ・ホールディングスや、イオングループに匹敵するREWE [続きを読む]
  • 師匠?? 真夏の風流 ④
  • 我が家では蚊は体に止まったのを手でたたくという、原始的だが確実で、目に見える効果が楽しめる方法を採用している。でもキンチョ―の蚊取りも用意してあるよ。主に来客用。我が家流の蚊取り法を嫌がる人もいるからね。キンチョ―の渦巻きは、兎さ吉ののすたるじ陶器のブタに吊るす。ブタの口からゆるゆると吐き出される煙、これは確かに風流だ。「カワイイ!」と言って、ブタ1つ持ち帰ってしまった女性もいた。「徒然草」に「家 [続きを読む]
  • 兎?? 真夏の風流 ③
  • 確かに団扇の風はやわらかいですね。ましてや竹製の大ぶりなも柄物となれば、情緒も高まります。わたしの夏の思い出と言えば蚊取り線香です。今では実家でも液状蚊よけ剤を専用のディフューザーに入れて使っていますが、かなり最近まで線香を焚いていました。母がマットと呼ばれた電熱式後継版のケミカルなにおいを嫌って、線香が長く使われていたのです。その結果、蚊に耐性が備わるのと同じように、母の粘膜にも耐性が蓄積されて [続きを読む]
  • 師匠?  真夏の風流②
  • 「夏は暑くて当たり前」という考えだから、小生、風流であれ不粋であれ、これといった工夫はしていない。暑くても寒くても、なるべく我慢するのがポリシーだ。でもお題をもらって考えたら、風流に1つ思い当たった。団扇だ。東横百貨店などの名入りだから、昔のデパートが顧客に配ったもので、以前古道具屋でまとめて5〜6枚買っておいた。いまどき新宿の雑踏で量販店が配っているようなちゃちな代物ではない。骨は本物の竹を使 [続きを読む]
  • 兎? 真夏の風流 ①
  • 京都に住んでいたころ、夕暮れ時に「からし豆腐」を買って、友人を尋ねるのが夏の楽しみでした。自分の部屋は特徴のない学生向けのワンルームでしたが、昔ながらの寮や下宿の立地は風情があることが多く、川のせせらぎを聞きながら食すのは、風情がありました。休みに実家へ帰れば葦戸が出ていて、蚊取り線香の香りとともに夏を感じたものです。ところが「冷房を効かせる」ために、四季を通じて建具は襖になり、冷奴にはやわらか [続きを読む]
  • 兎?????? 「賢い消費者」 ⑪
  • ゴーヤー畑の彼方には、そのようなプロジェクトがあったのですね。何気なく棚に並んでいるオーガニックのお茶やコーヒーにも、多かれ少なかれ、そうしたストーリーが隠されているような気がします。大量生産のために農薬や肥料を持ち込んだのが「先進国」の企業なら、自然農法を再び働きかけているのもそうした国の企業なのですから。目先のことにだけとらわれないことを「賢さ」というのかも知れません。 [続きを読む]