金さん さん プロフィール

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金さんさん: poems
ハンドル名金さん さん
ブログタイトルpoems
ブログURLhttp://nananosonetto.blog.fc2.com/
サイト紹介文詩とソネット
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供113回 / 365日(平均2.2回/週) - 参加 2015/03/13 18:43

金さん さんのブログ記事

  • インターミッション
  • 私が書いている詩は、ライトバースを呼ばれている形式で、軽い。その一方で、象徴詩のような判り難い(本人さえも、何でこんなもの書いたの?)と思うものがある。目指しているのは、短詩形なのだが、書いているうちに長くなってしまうのは、本当に残念だ。自らの書いた作品を、振り返ってみると、1.かんたんで人にもわかるもの。2.もろ象徴詩3.他人を設定した物語詩4.うつのうたなんてところだろう。ボルヘスの言い分に影 [続きを読む]
  • 17歳5
  • うつは時間の病なのだと主治医が言った確かにそうかも知れない抗うつ薬が効き始めたのか最近学校の楽しかった風景があたしの目に焼きついて離れないきっと不安はあたしの心の中だけにあるでもこの不安な気持ちにままで何処まで歩いてゆければいいのだろうトルストイの童話のように自分の必要な土地は墓場だけなのだろうかいいえそんな強欲にはなる自信はない歩き疲れたらまたゆっくり休めばいい苦しい心が癒されるまで明日は学校の [続きを読む]
  • 森とさかな29
  • 「空」サンテグジュペリの知っている青空はきっと ぼくの知らない空だろうそう今 ぼくは空を見上げている仕事と急速のあいだ でこころのおもたさやかろやかさは空の見え方でかわってくる落ち着きのない日々の そのあいだにぽつんと取り残された虚ろな空沈んでゆくこころが都会のビル群をいちめんの灰色に染め上げたと してもそうきみの空を見たい今思うきみの冒険の果てに知り尽くされたあの青空そして それを共有する方法今 [続きを読む]
  • 結晶
  • 氷の結晶にそっと手を触れると冷たい感触が掌の隅々にまで拡がる心地よさあの氷のぬくもりののような夏はどこを彷徨っているのだろう暖かな血流のせせらぎに包まれてねむる夜半は満天の星の氷の結晶に覆われるそして確かな心音の鼓動とともに夏空へと投げあげる私といういきもののもつかけがえのないぬくもりとともに [続きを読む]
  • ハレー
  • 彗星の尻尾がぼくたちには見えた筈ハレー彗星の再来からあれから何年たつのだろうぼくは天体観測に山に登ったあなたはその上空に君臨していた溢れる感謝の念をこころに刻み動体となった星を見上げるあなたと出遭って人生も変わったあの彗星はそんなぼくを笑って見守っているだろう [続きを読む]
  • 色を踏んで
  • 毎日色を踏んで生きている灰色の道緑の道赤茶けた道捨て猫が車に撥ねられた真っ赤な道床の色彩そうして人は風景や人の横顔や空ばかりを見ているのではないのだろう俯いたことのない人はこの世にひとりもいない [続きを読む]
  • 透明な手紙
  • 透明な手紙が毎朝届いているその実体がなくとも朝の輝く光のなかその封筒の重みが掌に感じるのだ他愛のないその手紙に不思議に喜ばしい夢を感じ続けているがそれは私の心奥でしか感知することができないだろう実は私も透明な私の返信を無言で投函する内容はこんなものだ(おはよう今日もあなたにとっていい一日でありますように) [続きを読む]
  • 詩人
  • 夜の帳がおりる静寂の森が動き始める一日で一番静かなひととき幾戦もの言葉が溢れ出すこの一瞬賑やかな街角をそぞろ歩きながら詩人は静寂とした森の奥にいて孤独の喜びを内面に隠しながら言葉と戯れるそうしてひっそりと佇む静寂の森で彼は今日も美しい絵画のような言葉を紡ぎだす [続きを読む]
  • リルケが好きじゃなくても読んでみよう
  • リルケの基本書で、若い頃よく読んだが、最近わからなくなってきた。物の感じ方が変わってきたのだろう。年齢を重ねると、感じ方が違うのだろう。しかし、若い人には読んで欲しい本。う〜ん、今は集中して読めないので困っているが、ぼくは運命論者なので、いつかしっかりと理解できるときが来ると、死蔵させている。 [続きを読む]
  • 優しい日常
  • 幸せに始まった一日も状況が変われば悲しい一日で終わる気だるい朝も状況が変われば幸福な気分で夜が来るその日常の繰り返しの中で時折生きるという優しさに触れる私たちにはどうすることも出来ないそんな日常の中でも僅かでもほんの些細なことでも優しい命の琴線に酔いしれたいそれが私たちの一瞬の生を励ます原動力となればいい [続きを読む]
  • 詩についての雑感
  • 恩師に俳句とソネットの原稿を送ったが、まだ詩作を続けているのに敬意を感じています、という返信が来た。その時思った、雑感である、詩人は書かなくては死んでしまうと位の想いが必要、、もう詩人の資格はありませんと、そんなことをリルケの手紙にも書いてあるが、易しい様で、かなり厳しい言葉だと思う。多分私は死ぬまでまで、書くだろうな、辻征夫さんが生前いいのこしてきた言葉「こ「これからは詩人は無名で生きる覚悟で、 [続きを読む]
  • 双極性障害と読書障害
  • 私は双極性障害という、なかなか治らない(一生薬と付き合うかもしれない)障害を持っているのだが、もうこれは仕方ないとあきらめてはいる。もうこの時点で、辻を彷徨うきっかけになってしまったと、思っている。この障害で困るのは、「本が読めない」こと。頭が活字を受け付けないのである。気分安定薬で躁やうつを改善させるのだが、どうも本に集中出来ないというf副作用らしきものあるらしく、そういう悩みを持っている同病者 [続きを読む]
  • 森とさかな28
  • 「海II]ぼくは見たあなたのからだがぼくの掌の下を泳いでいって泳ぎきったところから見える海の眩しさぼくたちは海岸線まで駆け出して行くね無邪気に手をつないだしてあなたは裸みたいな水着を着てはしゃいまわっているね海は今日の青空を映したまま色彩をばらばらにしてほぐしてゆく虹のようにぼくの目に映されている海ぼくたちの夢に映し出されている海それはそれは遠く果てしない海ぼくの目の高さにあなたのまだぼくのものでは [続きを読む]
  • モノ
  • この世で要らないものはないしかし人生には余計なモノが溢れていて自分の所有物がいつのまにか自分自身で判らなくなりそれを把握できない混乱にぶつかる人生に必要なものは自分自身と愛すべき人たちとの繋がりだろうその理屈を越えた繋がりだろう溢れたモノのなかでぼくは思う本当に必要なものは掌に乗るだけの大切な魂のぬくもり [続きを読む]
  • 紫陽花の咲く頃
  • 雨の止まない一日紫陽花の青が太陽になる仄かな沈黙のうちに微かな雨音に埋もれてぼんやりとした雨の遠景に隠れて何処かからきこえくる魂の音楽のように微かな聴覚を揺らす太陽のような紫陽花が目映く見える日淡く薄い青空にも見える紫陽花と雨の静かな一日 [続きを読む]
  • 青く仄かな炎
  • どんなにこの世に愛着があってもひとはいつか必ずいなくなる青く仄かな炎になって光を越えた速さで魂だけが地球を離れてゆくわたしはもうこんな歳だからもう悔いはないと微笑みながら魂だけになりまだ見たことのない世界に向かって転生するために飛翔するいとおしく生きられる新しい星に向かってふと擦れ違う青い仄かな炎の奥にわたしと同じように微笑んでいる死児が見えるぼくは三歳で死んだでもすぐに新しい命が授けられてまたど [続きを読む]
  • 鎮魂歌
  • 青空が静かに傾く私が話しかけると彼はそれ以上に饒舌になり傾きながら祈りを始める地球は冷淡なままでその祈りを激しく拒んでいるこの惑星はいつもそわそわと忙しすぎるので宇宙の膨張とともに光を越えた速度にのったままいつしか消えてゆく空の祈りはいつか死滅この星への鎮魂歌青空は今も傾きながら無限の暗闇を見据えている [続きを読む]
  • 森とさかな27
  • 「海I」ぼくの海はあなたのところからひろがっているのですあなたの指のあいだからやがてぼくのまなざしが波音をたてているあたりまでぼくの瞳がいまここにあるのにぼくの寝息がいまここにあるのになにをもとめているのですかなにをさがしているのですかあなたはいまぼくの胸のなかにいるのにぼくは知らないのですあなたがそこへぼくをさがしにいくかをぼくは知りたいのですあなたが本当はどこにいるのかをわけもなくかなしくなっ [続きを読む]
  • フェルメールへ
  • 振り向いた娘の絵が私を見つめているのだその絵の娘は私の瞳を貫いてその背後をX線のように延びてゆく何を見ているのかさえわからない何かを見つめているたとえばα描写の宇宙の果てのβそれは太陽系と突き通す静謐のなかの娘の空に憧れる眼差し [続きを読む]
  • 森とさかな26
  • [とおいところへ」とおいところへいくんだかいしゃとははんたいほうこうのでんしゃにのってぺんぺんぐさのはえたドブがわのふちをあるいてそれからえんせんばすにのってひろったばかりのポケットのなかにあるかいすうけんはそのままでてきとうにおりたバスていのよこのたべものやでさんまていしょくをたべここがはたしてとおいところかなどとじもんしながらまだあるいたことのないゆうぐれのまちのかどでおなじみのタバコをじどう [続きを読む]
  • まっすぐに歩いてゆくよりも何処かの辻でまがったほうが人生の深さが判るのだろうと言った人がいる私は辻を曲がったまま身動きがとれないでいるそれでも豊かな生と言うものを感じることが出来たたとえ苦しみが解決しなくともまっすぐに歩いていたらきっと人の悩み苦しみが判らないでいたそれがわかるようになったのはやはり辻を曲がったからなのだろうか今も苦しみの中にいる私を励ますのはさまざまな人の生き方はたったひとつでは [続きを読む]
  • 森とさかな25
  • 「ねむっているあいだに」とおいところでいっぽんの き が きりたおされたわたしが ねむっているあいだにき は それまでわたしをじっとみつめていたき は おしえてくれたはるかむかしわたしが やわらかい うぶけのようなたね だったころわたしが ちちははのすきとおった からだ のいちぶだったこと をき は はなしてくれたかつてじぶんが しらかばの き であってはげしい ふゆのつめたいふぶきのよるにたった [続きを読む]
  • 森さかな24
  • 「十六歳」ぼくは十六歳 大人たちよりも 伸び伸びと太陽と空と そして夢と遊べた 未来は地下水のように樹木の根から溢れ 鳥たちは自由に空を跳べることを教えてくれた ぼくは十六歳 女の匂いを知ったばかりで 銀河の流れに酔うように彼女に抱かれた 大人になることを拒んでいたわけではないが 大人になれば もう自由を失うのだと錯覚をしていただけだった 幼いぼくにはそう感じたぼくは十六歳 すべての世界が甘い蜜の [続きを読む]
  • 森とさかな23
  • 「美登利ちゃんのうた」台所から優しい歌がきこえるこの小さな部屋のどこにあんなにきれいなうたの響く空間があったのだろう少しづつ果物や野菜があの人の手で形を変えてちょっと可哀想だけれど芳しい匂いをあたり一面満たしているそうしてあのひとが帰った後電灯の消えた台所でこんどは檸檬やレタスのきれっぱしがあの人のうたっていたやさしいうたをしずかにしずかにうたいだすのだよ [続きを読む]