中村 美幸 さん プロフィール

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中村 美幸さん: 悲嘆が生んだ幸福論
ハンドル名中村 美幸 さん
ブログタイトル悲嘆が生んだ幸福論
ブログURLhttp://ameblo.jp/miyu-briller/
サイト紹介文小児がんを患った長男との闘病、別れの中で知った「本当の幸せの意味」「愛のすがた」について綴ります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供74回 / 365日(平均1.4回/週) - 参加 2015/03/13 23:15

中村 美幸 さんのブログ記事

  • 最後の一輪が咲くまでは
  • 「あ〜、これで桜も散っちゃいますね。」 強い風が吹く外を眺めながらそう言うと、 私の横で患者さんをサポートしていたヘルパーさんが教えてくれた。 「桜ってね。 最後の一輪が咲くまで 散らないんだよ。 待ってるの・・・最後の一輪が咲くまで。」 「え?風が吹いても雨が降っても?」 「そう。風が吹いても、雨が降っても。」 [続きを読む]
  • 明かりを灯す
  • 「ちっちゃい歯が、ちょん、ちょん、ちょん。」 人差し指で右手の甲を3回突きながら、母が言う。 母の手に今でも残る歯の跡は 渓太郎の舌を守ったしるし。 抗がん剤の副作用のせいか あまりの苦しさに渓太郎が歯を食いしばろうとした瞬間、 ベッドの上にいた母は とっさに自分の右手を渓太郎の口の中に突っ込んだ。 「渓ちゃん、 [続きを読む]
  • 「執着」が「覚悟」に変わったとき
  • 「なぜ健康に生んであげられなかったのだろう・・・」 「なぜ渓太郎が死んで、自分が生きるんだろう・・・」 繰り返し問いかけた言葉によって 次々と傷をつけていった自分のココロ。 その傷ついたココロで出した 「きっと、私の生き方が間違っていたんだ・・・。」 「渓太郎は私の犠牲になったんだ・・・。」 という答えによって、また傷が増えていく。 &n [続きを読む]
  • 優しい涙が次々と・・・「小さなお話し会」@関市 
  • 「私はこんなにあの子のことを愛していたんだ!」 「私はこんなにあの人のことが大切だったんだ!」 心の奥にしまわれているかけがえのない気持ちに気がついたとき、 人は自然と涙がこぼれるのだと知りました。 先日行われた「小さなお話し会」@関市 にて 私はいつものように渓太郎と生きた500日の日々をお話しさせていただきました。 病気がわかっ [続きを読む]
  • 封印した言葉
  • (渓ちゃん、苦しいことばかりでごめんね・・・。) (健康な体に生んであげられなくて、本当にごめんね・・・。) (代ってあげられなくて、ごめんね・・・。) 闘病中、私が決して口に出さなかった言葉の数々。 本当は言いたくて、言いたくて、心が爆発しそうになった時も ムリヤリ心の奥に封じ込め、 なんとか浅い呼吸をした。 それは闘病が始まった時の自分 [続きを読む]
  • 闘いをやめたとき
  • 「もし渓太郎が死んだら、あなたたちだって生きてはいられないんだからね!」 あまりにも進行の早いがん細胞に向かってそう叫んだのは、 渓太郎が闘病をはじめて間もなくの頃。 私にとって、あまりの速さで渓太郎の体を乗っ取ろうとしているがん細胞は、 あまりにも無情で卑怯な相手だった。 あの頃の私は、 抗がん剤でもがん細胞と闘い、 心でもがん細胞 [続きを読む]
  • 「言魂インタビュー」今日、配信です!
  • 〜*〜* 『言魂インタビュー』今日、配信です! 〜*〜* 私がゲスト出演させていただいた回が今日、配信になりました! 『小林まどか 言魂インタビュー』■iTunes/iPhone,iPadはこちらhttps://goo.gl/nFiDe3 ■Androidはこちらhttps://goo.gl/HJX0T3※アプリの購読ボタンを押して頂くと、配信と同時に自動で届けられます。 〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜 & [続きを読む]
  • 「いのちのおはなし会」@滋賀が開催されます
  • 〜*〜*〜* 「いのちのおはなし会」@滋賀が開催されます *〜*〜*〜 『いのちの繋がりを見つめ、生まれることと亡くなることいのちの終わりから始まる大切なものをココロ静かに感じてみませんか? いのちが教えてくれるのは、時間 愛 感情 今 沢山の人・・・。あなたは何をみつけますか?』 いのちの期限を告げられた我が子、渓太郎と過ごした一年間の中で、渓太郎や一緒に闘病した [続きを読む]
  • あとになってわかる本当の優しさ
  • 「わたし、『延命治療してください』って言っちゃった・・・渓太郎が苦しむことわかってるのに・・・。」 病棟の廊下で、 看護師さんに向かってそう叫んだのは、 渓太郎に延命治療を施すと決めた夜のこと・・・。 その日、面談室に呼ばれ、 「今、おうちに帰れば、 渓太郎くんはもう苦しむことなく、 ご家族と一緒に2週間は生きられるでしょう。 おうちに [続きを読む]
  • 「ぼくたちは、もともとひとつなんだ」
  • 満開の桜を見て言葉を失ったのは 2003年5月に行われたこども病院10周年記念慰霊式でのこと。 その会場に飾ってあったのが、 旅立っていった子どもたち、一人ひとりの名前が書かれた花で作り上げられた満開の桜。 (当時 ムスメ4歳・ムスコ3歳) この桜を見た途端、 急になにも言えなくなった私の顔を ムスメは心配そうに覗き込んだけど、 私から言葉を奪 [続きを読む]
  • 「飼い主さんをどれだけ喜ばせることができたかな」
  • 「イヌが旅立つ時は、 『飼い主さんをどれだけ喜ばせることができたかな。』 と考えながら天国へ行くんだって。 だからさ。 キラちゃんが旅立つとき、泣かないでね。 自分のせいで飼い主さんを泣かせてしまうことが、 イヌにとって一番悲しいことなんだって。」 そう話すムスメに、私はすかさず 「そんなの、ムリでしょ。」 と、ひとこと。 そして、横にいた [続きを読む]
  • 離れ離れを繰り返し・・・
  • 誰もがワクワクする4月。 でも私はそれよりも、心の真ん中にじんわりとさみしさが湧いてくる。 お天気が良かった14年前の今ごろ。 私はいつものように 右手で3歳のココ(長女)の手をつなぎ、 左手で2歳のタロ(次男)の小さな手をつないで 近所の散歩道を歩いていた。 しかし、 まもなくココが入園の日を迎えると思うと、 さみしさがこ [続きを読む]
  • その涙の本当の理由
  • 「子どものことが、かわいいと思えないんです・・・」 下を向いたまま、そうつぶやいたお母さん。 日頃、子どもを怒りすぎてしまうことや 否定的なことばかりを言ってしまうことから、 「自分は子どものことをかわいいと思えていないんだ。」と感じたという。 だけど・・・ ポロポロと涙を流す姿を見ていると、 どうしても 「かわいいと思えない」 という言葉が [続きを読む]
  • わかり合えなかった悲しみと、わかり合えた愛の部分 
  • 「静かにしてよ!!」 と、私に向かって大声で叫んだ直後、 そのお母さんは小さな声で付け加えた。 「がんの子は、治れば普通の子とおんなじになれるけど、 うちの子は一生、動けないままなの。」 治ることのない病気を抱えていたユウくんを受け止めることができず、 専用の椅子に座らせたユウくんを 来る日もくる日も、ただ呆然と眺めていたそのお母さんにとっ [続きを読む]
  • 幸せをもたらすもの
  • 「また春がやって来た!」 お墓参りに行く途中で見つけた、一番好きな花。 この青を見つけた瞬間は、 私が一年でもっともワクワクする瞬間。 「ずっとオオイヌフグリが咲いていたらいいのになぁ〜。」 なんて思いながら 田んぼのあぜ道にしゃがみこみんでいる自分の足元を見て、 (・・・ついこの間まで、雪が積もっていたんだな〜) と [続きを読む]
  • 「小さなお話し会」@恵比寿
  • 闘病をしながらも自分らしく生きた子どもたちが 私たちに与えてくれたのは「希望」と「勇気」。 そして、 その希望や勇気は なにか特別なことをしている姿を見て湧き上がるのではなく 「ただ「今」を見て生きる」 その姿に心が震えるのかもしれない。 だとしたら、私たちは ただただ自分の人生を生きているだけで 誰かの勇気や希望になる。 そして、そ [続きを読む]
  • かなわない
  • ぶつける相手がいない悲しみを 「この子を助けて!!ただ生きているだけでいいから!!」と、 心の中でいくら泣き叫んでみても その叫びはどこにもぶつかることなく ただ胸の中でボワーンと響き渡るだけだったあの時。 疲れきった私の中に、ゆっくりと湧き上がってきた言葉は、 「かなわない・・・」 「叶わない (かなわない)」 ではなく 、 人の力 [続きを読む]
  • いのちには限りがある。だからこそ・・・
  • 「いつかはみんな必ず死ぬ。 死ぬことは、終わりではなくて、本来の姿(光)に戻るだけ。 だからわたしは不幸だとは思ってないの。 いのちには限りがある。 だったら、その残された時間の中で、 『さぁ、なにして楽しもう♪』 って。 『やりたいことを、いっぱい書き出して、片っ端からやっちゃおう♪』 って。 わたしね、末期がんだけど、どこにでも行っちゃう♪うふっ」 [続きを読む]
  • 後悔しないように生きることよりも、私は・・・
  • 「どうせ死んじゃうのに!! なんで治療なんかしなくちゃいけないの!!!」 ある病室から聞こえてきた少女の叫び・・・。 それは あきらめでも、投げやりな言葉でもなくて そのとき私の心に伝わってきたのは 「生きたい意欲」 その言葉を思い出すたび、毎回思う。 「後悔しないように生きることよりも、私は感 [続きを読む]
  • 「小さなお話し会」@長野
  • 人が涙を流すときというのは、 何かのきっかけによって心のフタが開かれて これまで心の奥に封じ込めていた悲しみや喜びが 外に飛びでた瞬間にこぼれ落ちるのだ とある人が教えてくれました。 そして先日・・・ ひとりの人が流した涙が 今度は、ある人の心のフタを開くきっかけにもなるのだということを知りました。 私の地元長野で行われた「小さなお話会」。&n [続きを読む]
  • 与えられたものを感謝して受け取れたら・・・
  • 「目が見えるようになると、見たくないものまで見なくてはならないから、いらない。今は自分が見たいものだけ選んで見ることができるんだよ。」 これは視力を持たない、あるおばあちゃまの言葉です。 自分に与えられた経験や肉体。それが一見、マイナスだと思えるものだったとしても感謝してそれを受け取ることができたとき、それはかけがえのない宝物になるのだと私に教えてくれたこの言葉。 この大切な [続きを読む]
  • 子どもに先立たれるということは・・・
  • 私が中学生だったときのこと。 なにげなく見ていたテレビの中から、 「この世に存在する悲しみの中で最も深いのは、子どもに先立たれることだ。 子どもを亡くした親は、一生その子の年を数えて生きていく。」 という言葉が聞こえてきた。 なぜかこの言葉が、私の心に深く残った。 しかし、当時、私は中学生。 心に残ったものの、当時の私にとっては、まる [続きを読む]
  • 見るための耳もある 聞くための目もある
  • その日も私は、大きな鏡を持って 2階のある病室を訪れた。 「失礼しま〜す!」 そう言って入っていくと 寝たままの状態で患者様が私たちを待っていてくれた。 私は今、県内にある精神科病院内のサロンに携わらせていただいている。 しかし、美容師さんでもなければ、セラピストでもない私ができることと言ったら、 起き上がることが困難な患者様がヘアカットをするとき、 そ [続きを読む]