天声人語.写経 さん プロフィール

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天声人語.写経さん: 天声人語.写経
ハンドル名天声人語.写経 さん
ブログタイトル天声人語.写経
ブログURLhttp://tenseizingo.muragon.com/
サイト紹介文天声人語の写経と個人的感想を綴っています。
自由文毎日更新される天声人語を写経することでタイピングの練習&精度の向上をめざしつつ、内容について考え個人的感想を綴っています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供12回 / 365日(平均0.2回/週) - 参加 2015/03/20 17:29

天声人語.写経 さんのブログ記事

  • (天声人語)姫路市、「違憲」認める(2015.10.02)
  •  自治体が自らのしたことを憲法違反だったと認める。驚くべきことと思える。当事者は姫路市と地元の労組。労組側の吉田竜一弁護士に聞くと、「それなりの決断をされたのかな、と思う。誠意ある回答をいただいた」と話した。  7月24日の夕方、西播(せいばん)労連が「駅前文化祭」を開いた。会場は市が管理する広場で、市の許可を得ての催しだった。「アベ政治を許さない」と書かれたポスターが掲げられ、政権批判の発言が続 [続きを読む]
  • (天声人語)「1億総活躍」って何?(2015.10.01)
  •  違和感という言葉は、なるべく使いたくない。辞書には、なんともいえない嫌な気分、しっくりしない感じ、などとある。何かを批判する時に「違和感がある」と言うと、もっともらしく聞こえるが、言われた方は具体的にどうすればいいかわからない。  とはいえ明確な言葉がすぐに出てこない時には便利である。「1億総活躍」社会と聞いて直ちに感じたのは、まさに違和感だった。安倍首相が新たに掲げた目標だ。一人ひとりが職場や [続きを読む]
  • (天声人語)9月の言葉から(2015.09.30)
  •  憲法違反だ、立憲主義に反する――。専門家から、路上から湧き起こった声は、届かなかった。採決強行で安保関連法が成立した9月の言葉から。  山口繁・元最高裁長官(82)も、この立法を「違憲」と断じた。集団的自衛権の行使は許されないと結論する72年の政府見解を、安倍政権が今回、許される根拠に使ったのを痛烈に批判。「『憲法上許されない』と『許される』。こんなプラスとマイナスが両方成り立てば、憲法解釈とは [続きを読む]
  • (天声人語)きょう十六夜の月(2015.09.28)
  •  一日遅れをお許し願って、とぼけた味わいの井伏鱒二の詩の書き出しを紹介しよう。〈今宵(こよい)は仲秋明月/初恋を偲(しの)ぶ夜/われら万障くりあはせ/よしの屋で独り酒をのむ……〉。「われら万障くりあわせて、独り酒をのむ」では矛盾していないかと、ヤボを言ってはいけないらしい。  ここは理屈より想像力の出番となる。初恋の人を傍らに呼ぶわけではあるまい。「われら」は月との二人連れをいうのだろうと、どなた [続きを読む]
  • (天声人語)御嶽山噴火から1年
  •  今で言う「自然」にあたる古くからの言葉は「天地(あめつち)」だったと聞いたことがある。〈天地の恩寵(おんちょう)うけて輝けりざくろの赤き実むべの青き実〉。歌人宮柊二の一首は、光や雨や土がもたらす賜(たまもの)として秋の果実を眺めたものだろう。  古い時代には「天地の袋」という縁起物もあった。女子が新春を祝って作ったと前に書いたことがある。幸福を入れて逃がさぬようにと、上も下も縫い合わせたそうだ。 [続きを読む]
  • (天声人語)「空気」で決めた新国立(2015.09.26)
  •  戦前の日本は、どのようにして先の戦争に突入していったのか。政治学者の丸山真男は、敗戦直後に執筆した論文で喝破している。「何となく何物かに押されつつ、ずるずると」。これは驚くべき事態だ、と。  ナチスの指導者は開戦への決断をはっきり意識していたに違いない。しかし、日本では、我こそが戦争を起こしたという意識を持つ指導者がいない。日本では主体的な責任意識が成立するのは難しい――。丸山の苦い診断である。 [続きを読む]
  • (天声人語)排ガス規制逃れに驚く(2015.09.25)
  •  「天国への入り口」と書かれた門と、「天国に関する講演会への入り口」と書かれた門が並んでいた。すべてのドイツ人は講演会への門に殺到した――。笠(りゅう)信太郎著『ものの見方について』が紹介する小話だ。かの国の人の理屈好きに向けた皮肉だろう。  ドイツ人は自国の製品について、「固くて丈夫で、堅牢な」と誇ることが多いという。これは小塩節(おしおたかし)著『新ドイツの心』に教えられた。剛健で、秩序正しく [続きを読む]
  • (天声人語)街場の書店は出会いの場(2015.09.24)
  •  子どもの頃、家の近くにごく小さな本屋さんがあった。ふだんは少年漫画誌くらいしか買わなかったが、ある時から毎月、漱石全集の配本を受け取りに行くようになった。いつも渋い顔で店番をしている老主人が、この時はなぜか上機嫌だった。  街の本屋さんに学んだことは多い。中学高校の頃に通った店では、顔見知りになった主人が時々お薦めの本を教えてくれた。「これは名作だから読むといい」。知的な背伸びの勧めだったのだろ [続きを読む]
  • (天声人語)沖縄県知事、世界に訴え(2015.09.23)
  •  1997年の春、永田町では沖縄県の米軍基地用地の使用をめぐる法改正が焦点になっていた。「沖縄政局」である。時の首相は橋本龍太郎氏。自民党に社民、さきがけ両党が協力する枠組みだった。  「自社さ」の維持か、小沢一郎氏率いる新進党と自民党が組む保守同士の「保保連合」か。そんな対立の構図が浮かんでいた。自社さ派だった野中広務氏は保保派を強く牽制(けんせい)した。「傲慢(ごうまん)な自民党」が「優しい自 [続きを読む]
  • (天声人語)「とりま」「それな」(2015.09.22)
  •  ここしばらくの間で、個人的に最も耳に残った言葉は、「とりま廃案」「それな、それな」だった。安保法案に反対する高校生たちが街頭で繰り返しコールしていた。若者言葉なので、首をひねる方も多いだろう。  「とりま」は「とりあえず、まあ」を縮めたもの。「それな」は「そうだよね」とか「その通り」という相づちらしい。前者を7、8年前に漫画で知り、仰天した記憶がある。後者は今回初めて聞いた。日本人は本当に略語が [続きを読む]
  • (天声人語)国連の国際土壌年(2015.09.21)
  •  山あいの棚田を借りていたころ、土は働き者だとつくづく思った。猫の額ほどの田一枚ながら、秋にはずっしり60キロの米がとれた。もの言わぬ土にはどこか、手柄を誇らぬ「徳」のようなものがある。  寡黙ながら、私たちの食糧の大半を生み出してくれる。人間だけではない。陸域のほとんどすべての動植物を養う母である。しかし当たり前すぎるのか、ふだん意識されることは少ない。  今年が国連の「国際土壌年」ということも [続きを読む]
  • (天声人語)法案可決からの始まり(2015.09.20)
  •  あの子たちはテレビニュースを見たのだろうか。1週間ほど前、同僚の記者から6通の「手紙」のコピーを見せられた。首都圏のある小学校の2年生6人が書いて、「安倍首相に届けてください」と校長室に持ち込んだという。  いわば小さき有志である。どうしたらいいでしょうと、同僚は相談されたそうだ。見ると、ひらがなの多い文ながら戦争や平和について考えを懸命に書いていた。17日の参院特別委の採決は、これが現実とはい [続きを読む]
  • (天声人語)参院本会議場にて(2015.09.19)
  •  きのう、参院本会議を傍聴した。議題は安倍首相に対する問責決議案。与党はまず、発言を1回10分に制限する動議を出して可決した。野党議員が長時間の演説をして議事進行を引き延ばすのを封じるためだ。  民主党議員による決議案の趣旨説明が10分を超えると、議長が「時間がきております」と注意した。与党席から怒号が起こる。「早く終われ!」「いい加減にやめろ!」。演壇の声がかき消される。こういう光景を見たのは初 [続きを読む]
  • (天声人語)牛丼を頼んだのに……(2015.09.17)
  •  牛丼を頼んだのに、天丼を出されたようなもの。民主党の小西洋之(ひろゆき)参院議員は、安保関連法案をめぐる中谷防衛相とのやりとりをそう評した。確かに、法案が違憲か合憲かをめぐる論戦は、いまだかみ合っていない。  集団的自衛権の行使容認は憲法9条の枠内だと、安倍政権は繰り返す。根拠の一つが1972年の政府見解だ。しかし、72年見解の結論は「行使は憲法上許されない」である。どこをどう読んだら、正反対の [続きを読む]
  • (天声人語)「個人としての判断を」(2015.09.16)
  •  ユーモアを愛する人なのだろう。元最高裁判事の浜田邦夫さんの発言はなかなか魅力的だった。与野党の政治家に「知性と品性と理性」を尊重するよう呼びかけた。「少なくとも見せかけだけでも」と。  安保関連法案に関する参院の中央公聴会が、きのう開かれた。その公述人の一人が浜田さんだ。集団的自衛権の行使は合憲だとする安倍政権の解釈変更を、「法匪(ほうひ)」という言葉を引き合いに批判した。法を悪用する者と辞書に [続きを読む]
  • (天声人語)平和への思いが絵本に(2015.09.15)
  •  平仮名しかわからない小さな子にも読んでほしい。埼玉県に住む予備校講師の山岡信幸さん(51)はそう思い、易しい言葉で「こども語訳」を作った。8歳と5歳と3歳の3児の父。書き出しは「くにと くにの けんかを せんそうと いいます」だ。  訳したのは、「自由と平和のための京大有志の会」が7月に公表した声明書である。安保関連法案への反対を詩的につづり、幅広い共感を呼んだ。山岡さんは、例えば原文の「戦争は [続きを読む]
  • 新聞休刊日(2015.09.14)
  • ふと気づくと、新聞休刊日。早いですね。 なんだかんだで新聞休刊日って毎月あります。 次回の新聞休刊日は、三連休明けの10月13日(火)。いつもと違うので注意しましょう(^_^;; 新聞ダイジェスト 2015年 10 月号 [雑誌] 出版社:新聞ダイジェスト社 発売日:2015-09-15 カテゴリー:本 応援 お願いいたしますm(_ _)m [続きを読む]
  • (天声人語)最長在位の英女王(2015.09.13)
  •  「ロンドンは花束となって揺れている」――。のちに語りぐさとなる書き出しで本紙特派員の記事が載ったのは、1953(昭和28)年6月3日の朝刊だった。英国のエリザベス女王の戴冠式(たいかんしき)は、華やかなトップニュースとして世界を巡った。  父君ジョージ6世の急死とともに即位したのは前の年の2月だった。63年余が流れ、今月9日に高祖母のビクトリア女王を抜いて、在位が歴代最長になったとニュースが届い [続きを読む]
  • (天声人語)「日本型軽減税率」?(2015.09.12)
  •  日本人はなぜ現金が好きなのか。そんなテーマのテレビ番組が少し前にあった。例えば結婚披露宴に出て、現金でお祝いを渡すことに外国人は驚く。なぜプレゼントでないのか。また、なぜ支払いにカードを使えない飲食店が多いのか。  確かに日本では今もカード類をなるべく持たず、「現金主義」を貫く人がいる。無駄遣いを警戒する人。単に面倒くさい人。買い物の履歴を誰かに把握されるのは嫌だという人もいる。日本では現金を持 [続きを読む]
  • (天声人語)栃木、茨城に記録的大雨(2015.09.11)
  •  宋代の蘇軾(そしょく)の詩に〈春江(しゅんこう) 戸(と)に入(い)らんと欲し/雨勢(うせい) 来(きた)りて已(や)まず〉とある。川があふれて家の中に入ってきそうだ、強い雨がやまない――。きのう、出勤前に自宅近くの川の増水ぶりを見てびっくりした。  しかし、水の猛威はなまなかな予想をはるかに超えた。職場のテレビは鬼怒川の氾濫(はんらん)を映し出していた。茨城県常総市で堤防が決壊し、濁流が住宅地 [続きを読む]
  • (天声人語)法曹への登竜門で不祥事(2015.09.10)
  •  国語が好きなら作家や編集者や書店員に。数学が好きなら例えば金融業界へ。村上龍さんが2010年に出した『新13歳のハローワーク』は、好きな教科を入り口にして自分に向いている職業を探す趣向だ。  道徳の授業が好きで「眠くならない」13歳向けには、数ある中に弁護士、裁判官、検察官が紹介されている。何が正しいか正しくないかを考え、社会の役に立ちたい。議論し、意見を言うのが好き。そんな志向を持つ子は確かに [続きを読む]
  • (天声人語)「雑食」忘れた自民党(2015.09.09)
  •  好き嫌いはいけません――。子どものしつけの基本である。多様な栄養素を満遍なく摂取しないと、からだに障る。脳も同じらしい。色々なことをバランスよく経験すると、若々しさが保たれるという。脳科学者の茂木健一郎さんは、脳は「雑食」を好む、と表現している。  茂木さんは右利きだが、なるべく左手を使うそうだ。左手で箸を持ったりすると、左右の脳が釣り合いよく使われることになる。脳を疲れさせないためには大切らし [続きを読む]
  • (天声人語)トイレ今昔あれこれ(2015.09.08)
  •  永井荷風が日当たりの悪い別宅のことを随筆に書いている。「厠(かわや)へ出る縁先の小庭に至っては、日の目を見ぬ地面の湿(し)け切っていること気味わるいばかりである」。  西洋の模倣を嫌い、「日本文化の過去の誇り」に生きた荷風だったら、今日の洋式トイレの隆盛をどう思うだろう。今でも和式が多く残っているとされる小学校でさえ、洋式化の波に洗われているらしい。小林製薬が2010年に小学生らを対象に調査した [続きを読む]