Y.E.H さん プロフィール

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Y.E.Hさん: 陸奥と僕のこと
ハンドル名Y.E.H さん
ブログタイトル陸奥と僕のこと
ブログURLhttp://yehmutuboku.blog.fc2.com/
サイト紹介文艦隊これくしょん(艦これ)の艦娘、特に陸奥(むっちゃん)等の設定その他をお借りした二次小説ブログです
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供59回 / 365日(平均1.1回/週) - 参加 2015/03/21 09:35

Y.E.H さんのブログ記事

  • 日本人の身長
  •  「陸奥と僕のこと」を書き進めながら、登場人物たちの身長がどの程度ならばぴったりくるだろう? と考えているときに、ふと以前見た日本人の長期的な身長の推移についてのデータを思い出しました。統計数値があるわけではありませんので、専ら出土した人骨などから推定される値と言うことになるわけですが、それによると縄文期から古墳時代にかけて身長は増加した後、こんどは一転減少をはじめ、明治期にほぼ最低になった後、現 [続きを読む]
  • 天神地祇
  •  日本の神様を総称する時「天神地祇(てんじんちぎ)」という表現が使われることがあります…が、「天神」はともかくなぜ「地祇」なのか? とふと思ったので、今更ながらちょっと調べてみました。そうすると、概ね「天神」=天津神、「地祇」=国津神だと言う解説でした。つまり「天神地祇」=八百万の神という事のようです。しかし、そうなるとなぜ天「神」と地「祇」なのでしょう?さすがにこれについての詳しい解説はありませ [続きを読む]
  • 完結のごあいさつ
  •  2年半近くに渡ってお眼汚しを続けてきた「陸奥と僕のこと」ですが、これにてひとまず完結致します。当ブログに足を運んで頂いた皆様、長らくのお付き合い、まことにありがとうございました。今後のことは、あくまでもその時の気分によるのですが、少なくとも当ブログはこのまま存続させようと思っています。創作は…また気が向いた時にするかも知れませんが、暫くは気楽な雑談でも載せていこうかと…。 今後とも、どうぞお手す [続きを読む]
  • 終-2節
  •  僕が話してあげられることは、これが全てだ。僕が今こうしていることも、全ては只の結果なのだろうと思っているし、それはこれからも同じことだろう。人生を終えるまでに、後どれほどの時間が残されているのかは誰にも分かりはしないが、それでもなお僕は、あの日々に起こったことの結果を生きているのだとしか言えない。あの短くも――そして永遠の夏に起こった、僕の――………………いや……陸奥と僕のことの。 [続きを読む]
  • 終-1節
  •  最初に呪縛を打ち破ったのは長門だった。彼女は意識してぐいと背筋を伸ばし、拳を握って涙を拭おうと腕をあげかけたものの、ふとその手を止めるとゆっくり手を開き、改めてポケットに手を伸ばすとハンカチを取り出して顔を拭う。そして、自らの斜め前方で啼泣する仁に歩み寄ると、突然非情とも思える声を掛ける。「仁よ、お前も男子の端くれならば、もう泣くのはやめろ」これを聞いた仁の胸中には、どういうわけか突発的な怒りが [続きを読む]
  • 17-9節
  •  わずか数ヶ月前のことだというのに、それはとても遠い日に起こったことの様に感じられる。あの日、仁の前に立った陸奥は、眩い金色の陽光を背にして微笑んでいた。そして今、彼の前には再び微笑を湛えた陸奥が佇んでいるが、あの日とは異なり、彼女を縁取る金色の輝きは陸奥自身が発する光であって、しかもそれは先程より一段と強くなっている。間もなく彼女の全身は、この金色の輝きに完全に包まれるのだろう、そしてその時こそ [続きを読む]
  • 17-8節
  •  彼女の身体が輝き始めた時、仁は確かにひどく動揺したが、それ以上に、まるで雷に打たれたかのような衝撃を感じて立ち竦んでいた。口元にだけ微かな笑みを見せる陸奥の瞳の奥には、あの底知れぬ深い哀しみの色を見出すことが出来なかったからだ。(これは……これは、本当の救いなんだ! むっちゃんは救われたんだ!)その感動は彼を強いカタルシスと高揚感に押し包み、取り乱すことすら忘れさせたが、まるでその代りとでも言う [続きを読む]
  • 17-7節
  •  空は一面雲に覆われてはいるものの、雨の気配を湛えてはおらず、絶え間なく頬を撫でていく潮風のお蔭もあり、意外なほど蒸し暑さは感じない。しかし、もしも晴れ間の出た時に備えて、『おおやしま』の広々とした後甲板には、一部真っ白な天幕も張られていた。(結局、ここまで来てしまったか)引揚げ作業がいよいよ最終段階に差し掛かったとの知らせと共に、海上警備庁の船艇で現場に向かうことになったと知らされたのだが、たい [続きを読む]
  • 17-6節
  •  仁の言った通り、本当に葉月は居なくなっていた。初春らによれば、別れ際の言葉通りに風呂を沸かし始めてくれており、二人には笑顔を見せていたそうだが、それでも何やらバタバタしていると見る間に、荷物を抱えて二階から降りて来ると、短く暇を告げるなりさっさと出て行ってしまったらしい。陸奥が放り出していってしまったバッグもちゃんと初春に預けられており、相変わらず目に見える様な瑕は残さない葉月流は健在だった。た [続きを読む]
  • 17-5節
  •  ぼんやりとした光と影が次々と通り過ぎていく様な、不確かで頼りない世界を、独り当てもなく駆けている様だった。(どうだって良いわ――何もかもどうだって良い事よ……あたしは今すぐ消えて無くなる方が良いのよ……)なぜあの時――全てが始まったその時に、さっさと海底の自分自身のもとに戻らなかったのだろうか。そうしていればこんなことは起きなかったのに――自分も葉月も、そして自分が存在することで辛い思い、悲しい [続きを読む]
  • 17-4節
  •  胸の中を刻一刻と覆い尽くしていくどす黒い渦に、葉月は必死に抵抗してきた。(こんなこと位で理性を喪うなんて、心の弱い奴だけだわ!)ところが現実には、その位のことのために心が押しつぶされそうなのだ。仁がそれこそ一世一代の決断を下したことを誉めてやりたくて仕方無かったがために、大目に見てやると太っ腹なことを言ってしまったのは自分なのだし、何より精々一、二ヶ月の間ぐらいは十分我慢出来ると踏んでいたのに、 [続きを読む]
  • 17-3節
  •  はじめて人間の姿で経験する祭りに、艦娘達はめいめいのやり方ながら大いにはしゃぎかつ楽しんでいる。「うふふ、赤城ちゃんったらさっきから食べてばっかりね♪」「ほんとだねぇ、でも食べてる時の赤城さん、すごくいい顔してるよね」「全く……あれほど食い意地の張った奴だとは、さすがに思いもよらんかったぞ」「それでも姉さんは食べなさすぎよ?」「いや、正直に言うと胸が苦しくて、何か喰らおうと云う気が起こらんのだ」 [続きを読む]
  • 17-2節
  •  宿舎前の階段に座った僕の耳に、遠くからざわめきが聞こえてくる。間もなく開門の時間なので、お客さんが集まってきているらしい。(結構賑やかになりそうだな……)僕もこの祭りがあること位は知っていたが、祭りに花火と来れば、一体何を期待するのかなど聞くのも野暮な話であり、言うまでもなく自分には縁の無い話だったので、足を運ぶチャンスは一度もなかったのだ。とは言うものの、まさかこんな形で来ることになろうとは、 [続きを読む]
  • 済みませんが……
  •  今週分のアップを目指しておりましたが、どうにもまとまりませんので、更新をお休みさせていただきます。だからといって、所詮は素人の駄文なのではありますが……。なんとなくですが、休日が多いと筆が進まない傾向があるように思います。やはり休みは頭が回転していないのでしょうか?                                                                   [続きを読む]
  • 17-1節
  •  盆が近づき、斑駒が忙しそうにしている。教練隊のあるこの敷地には、陸上・航空の各防衛隊も学校や駐屯地を構えており、これらが合同で納涼祭を毎夏催すらしいのだが、どうやらその際に自分達が浴衣を着て祭りに参加できるよう奔走しているらしい。そんな費用を、今度はどこから捻り出してくるつもりなのかと思ったものの、斑駒がはぐらかすので仁にそれとなく聞かせてみたところ、なんと隊員達のカンパとのことだった。「僕には [続きを読む]
  • 16-8節
  •  斑駒に中嶋の行先を尋ねたところ、「今、史料館に行かれてると思いますよ! 多分お一人で♪」と意味ありげな笑顔で言われてしまった。(別にそんなことを期待してるわけじゃないのだけれど……)と口に出しはしないものの、敢えて胸の中で独り言ちてみるのは、やはり心の片隅に、秘かにそんなことを期待してしまう自分が見え隠れするからだ。(全く困ったものね……よく人間はこんな厄介なものを抱え込んで、数十年も生きていら [続きを読む]
  • 主要な登場人物について(その4)
  • 標記の通り、主要な登場人物の整理(その4)です。【防衛隊関係者】篠木 壮介(しのぎ そうすけ)…支援艦「とおとうみ」艦長で、階級は三等海佐。艦娘達を演習海域まで運び、初めての射撃演習を支援した。その後、ビキニ環礁から帰還した警備船「おおやしま」を登舷礼で出迎えている。ある特定の艦娘に好意を抱いている模様。宮咲 滋美(みやさき しげみ)…観測艦「くみはま」艦長で、階級は三等海佐。艦娘達を、最初の捜索 [続きを読む]
  • 16-7節
  •  話し終えたときには、あたりは一面夕焼けの赤一色に染まっていた。「ゴメンね、長々と喋っちゃって……」「ううん、いいのよ」その何気ない遣り取りをかわしながら、顔を上げてむっちゃんの方を向いた僕は、息が詰まりそうになる。彼女の瞳から零れた涙が、まるで大粒のルビーのように夕焼けの色を映して煌いており、その美しさにハッとさせられたのは事実なのだが、それ以上に、その瞳に湛えられた深い労わりと慈しみが、僕の心 [続きを読む]
  • 16-6節
  •  それから後のことは、僕にとって何もかも他人事の様なものだった。母さんがいない毎日など、何の意味も無い空っぽの器そのものであり、しばらくの間僕は、嬉しいとか悲しいとか感じることすら無くなっていた。笑うことはもちろん、泣いたり怒ったりすることも無くなり、感情の起伏と言うものをあまり感じなくなる。普通にしていても、何かしらどこかが欠けているような感じにずっと付きまとわれ、以前はとても楽しかったことや、 [続きを読む]
  • 16-5節
  •  それでも、父が頻繁に帰ってくる様になったわけではなかった。もちろん、幼い僕がはっきりと分かっていた訳ではないが、今思い出してみると概ね半年に一度くらいの間隔で、父は帰国していたのだろう。僕が記憶している限り、少なくとも運動会とお遊戯会に一度ずつ父は姿を見せ、クリスマスプレゼントを持って帰って来て、お正月に旅立っていったこともあった。それらは全て、僕にとってはこの上もなく楽しい思い出だった。母さん [続きを読む]
  • 2年のご挨拶
  •  「陸奥と僕のこと」に足を運んで頂いております皆様、いつもありがとうございます。おかげ様で、弊ブログも開設以来早2年が経ちました。書き始めた時は、まさか2年経っても終わっていないとは思ってもおりませんでしたが、とにもかくにもあと一息というところまで来れたものと思っております。そんなわけで、もう暫くの間、お手すきの折などにお付き合いをいただけましたら幸いです。                     [続きを読む]
  • 16-4節
  •  物心ついた頃の最初の記憶は、母さんのとても優しげな笑顔だ。というか幼い僕にとっては、毎日のほぼ全てが母さん一色だったのだから、それもまた当たり前のことかもしれない。僕が生まれたのはこの家ではないのだが、まだ赤ん坊の時に、この海を見下ろす丘の上の家に越してきたのだそうだ。そしてじきに、近所で同い年の子供がいるという縁で、葉月の家族と仲良くなった。実際、葉月のお父さんもお母さんもとても感じの良い人達 [続きを読む]
  • 主要な登場人物について(その3)
  • 標記の通り、主要な登場人物の整理(その3)です。【艦娘(2)】龍田(たつた)…帝国海軍に所属した二等巡洋艦。1944年に八杖島西方で海没したが、低気圧の中で操舵不能に陥った漁業練習船を助けようとして出現した。その関係者の一人がネット上にアップした彼女の写真を仁が見つけたことで、陸奥と仲間達の再会が実現している。とある事情から、女性が大好き。長良(ながら)…帝国海軍に所属した二等巡洋艦。1944年に天 [続きを読む]
  • 16-3節
  •  その日を境に、僕達二人は本当に離れていることが辛くなってしまう。お互いの姿が見えないだけで不安に駆られる様になり、どれだけ自分自身に言い聞かせても(もちろん長門さんや葉月に言い聞かされようともだ)止めようがなかった。そしてその数日後、それは起こった。教練隊での昼食が終わって、皆が寛いでお喋りなどしている最中に、突然むっちゃんが口を噤み、胸を押さえて屈みこんだのだ。「どうなさったのですか、陸奥さん [続きを読む]
  • 16-2節
  •  それから幾日と経たずに、僕らは中嶋さんから呼ばれ、サルベージ業者が作業に着手したことを聞かされた。僕は(何を勘違いしたものか)もっと平静に受け止められる様な気になっていたのだが、いざそれを聞かされると、まるで空中から酸素が消え失せてしまったかのように呼吸困難になってしまう。もしもむっちゃんが居てくれなかったら、本当に窒息して倒れてしまったかも知れないが、例によって彼女のおかげで僕はなんとかその場 [続きを読む]