昭和のマロ さん プロフィール

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昭和のマロさん: 昭和のマロ
ハンドル名昭和のマロ さん
ブログタイトル昭和のマロ
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/to3300
サイト紹介文昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供339回 / 365日(平均6.5回/週) - 参加 2015/03/30 05:40

昭和のマロ さんのブログ記事

  • 三鷹通信(206)第24回読書ミーティング(4)東京β(1)
  •  Aさんの推薦本 速水健朗「東京β」 <東京β>? βって? 著者、速水健朗は、東京という街が常に変化と開発、そして消失を繰り返し、いつまでも完成しない状態にあるとして、PCソフトの製品としてきちんとできていない「β版」(試用版)から引用し「β」を付している。 ヨーロッパの歴史ある都市ならば100年前の姿でも残っているが、東京の場合は50年前であってもその姿はまったく違うものになっている。 その変 [続きを読む]
  • 三鷹通信(205)第24回読書ミーティング(3)水燃えて火
  •  ボクの推薦本 神津カンナ「水燃えて火」 実は、神津家に関係するという先輩から「読んでみて下さい」と手渡された。 今年の3月10日初版である。 タイトルの副題に「山師と女優の電力革命」 帯に『福沢諭吉の女婿・桃介と女優第一号・貞奴が木曽山中に「水力オペラ」の波乱万丈』とある。  母は女優の中村メイコ・父は作曲家の神津善行・弟は画家の神津善之介・妹の神津はづきは俳優杉本哲太と結婚している。 東洋英和 [続きを読む]
  • 三鷹通信(204)第24回読書ミーティング(2)応仁の乱
  • 講師推薦本(2)呉座勇一「応仁の乱」 室町時代後期に発生し、戦国時代への転換点となった応仁の乱。 知名度こそ高いが、詳しい内容は一般によく知られていないこの大乱を概説した硬派の歴史書が、異例の37万部というベストセラーに! 「応仁の乱フェア」として関連本を扱う書店もある。        高校の教科書では、8代将軍足利義政に息子がなく、弟の義視を後継者にしたが、義政の妻、日野富子が男児(のちの9代将 [続きを読む]
  • 三鷹通信(203)第24回読書ミーティング(1)
  •  昨日は現役編集者が主宰する読書ミーティングだった。 講師推薦本(1)又吉直樹「劇場」 演劇を通して世界に立ち向かう永田と、その恋人の沙希。 夢を抱いてやってきた東京でふたりは出会った。・・・ 「火花」より先に書き始めていた又吉直樹の作家としての原点にして、書かずにはいられなかったたったひとつの不器用な恋。 夢と現実のはざまでもがきながら、かけがいのない大切な誰かを想う、切なくも胸に迫る恋愛小説。 [続きを読む]
  • 小説「社長、ちょっと待って下さい!」(30)醇風(2)
  •  ・・・彼女は他人のミスをほじくり出すのが趣味なんだから・・・  猪熊課長が言っていた。 上司だろうと、新人だろうと、仕事ができるかどうかで判断する。 ピントの外れたような対応をするとたちまち彼女は襲いかかってくる。 しかも執念ぶかい。 中途採用で入ったある女性がミスを犯したら、その職務に不適正なことを微に入り細にわたり指摘して、ついに追い出してしまったという噂がある。 岩村にとっては「人柄がいい [続きを読む]
  • 小説「社長、ちょっと待って下さい!」(29)順風(1)
  •  猪熊課長に命じられて、ボクは経理課へ出向いた。  そっとドアを開いたが、経理課長ほか誰もこちらを向こうとしない。 伝票や台帳に向かって黙々と記録作業に精を出している。       桜田を探したが、外出中らしく見当たらない。「あのう、去年8月のM社の仕入れ台帳を見せていただきたいんですが・・・」 一番手前の優しそうな女性に腰を低くして、つぶやくようにお願いした。 経理課は三谷課長以外は4人の課員す [続きを読む]
  • 小説「社長、ちょっと待って下さい!」(28)入社の頃(16)
  •  翌日、猪熊課長は英文のカタログを持ってきた。「きのう、工場で鉄の丸棒を切断しているのこ盤を見たろう? そこで使っているブレードはハイス(高速度鋼)なんだけど、航空機のエンジンなんかに使用されるインコネルのような難削材だと歯が立たないんだ」「・・・」「これはアメリカのL社の新製品なんだけど、ハイスじゃなくて超硬のチップがブレードに電子溶接されているんだ」「・・・」「これだと、ステンレスなんかの難削 [続きを読む]
  • 小説「社長、ちょっと待って下さい!」(27)入社の頃(15)
  •  プレス工場では巨大なプレス機械が大きな鉄板を、轟音を響かせて型に圧し潰していた。 粉塵が高窓から差し込む光にキラキラと輝いている。 工員はみんな耳当てをしマスクをしていた。 こんな中でも課長は、出会う工員たちとこまめに何ごとか話しかけている。 部品加工工場では旋盤がずらーっと並んで、鉄の丸棒からシャフトを削り出していた。 「椅子のシリンダーだって鉄の丸棒から削り出すんだ・・・」「ここで作っている [続きを読む]
  • 小説「社長、ちょっと待って下さい!」(26)入社の頃(14)
  •  猪熊課長はボクを大手自動車メーカー、I自動車の川崎工場へ連れ出した。 守衛所で受付簿に署名しながら、馴れ馴れしく守衛に話しかけている。  厳めしい顔の守衛も、課長にはにこにこと応対している。 もう一人の若い方の守衛は、ボクを疑わし気な目つきで見ている。 見慣れない人間は彼らにとって警戒すべき相手なのだ。 ボクにとって守衛所は外部と一線を引く物々しい関所に見えたが、課長はボクの分まで含めて相手に納 [続きを読む]
  • 小説「社長、ちょっと待って下さい!」(25)入社の頃(13)
  •  入社4日目の朝、猪熊課長は出社してくるなり上機嫌でボクに話しかけてきた。 最初の日は何かと忙しそうで、挨拶もまともに受けてくれなかった。 その時以来、課長はずーっと外出していて今日まで顔を見ることもなかった。「何を勉強しているんだ?」 課長はボクの机の上を無遠慮にのぞき込んで言った。「はあ、・・・」ボクはあいまいに返事した。 この会社に誘っておきながら渡辺社長は顔も見せない。 市岡専務は猫の手も [続きを読む]
  • 小説「社長、ちょっと待って下さい!」(24)入社の頃(12)
  • 「ところで、なんで若い連中はわざわざ混みあった店に行列までしていくのかね? 昼なんてすきっ腹を満たせればなんだっていいじゃないか・・・」 同意を促すように声を高めると、返事を待たずにひと息でコップ酒を飲み干した。 そしておもむろにそばに手をつけた。 無理やり口に押し込んでいる。のどぼとけが激しく上下した。「キミ、そばはのど越しだよ。噛むものじゃない!」 呆れたように見つめるボクを意識して言った。「 [続きを読む]
  • エッセイ(388)暑くて、忙しい一日
  •  朝早く三鷹市民大学運営委員Y氏から電話があった。 9時半から講義の前に運営委員に集まってほしいというのだ。 会場の創造プラザまで、歩いて40分あまり。「暑いんだからバスで行きなさい!」 いつもなら歩いて行くのだが家内に止められた。 五人の運営委員がそろったところで、Y氏が言った。「今日、総合の運営委員会があります。<自主学習>の一つとして年末にある<つどい>に対するわが哲学コースの意思を固めてお [続きを読む]
  • 小説「社長、ちょっと待って下さい!」(23)入社の頃(11)
  • 「まあ、座れや・・・」 硬くこわばった表情のボクを安心させるように、おやじは目じりを下げ、包み込むような太くて柔らかい声を響かせて言った。 黒い縞の背広に朱色のネクタイという、一見ヤーさん風の男に心当たりはない。「失礼ですが?」恐る恐る聞いてみた。「なにい? オレのこと忘れたのか・・・」男の目が光った。「渡辺とOカントリークラブでゴルフをやっただろうが!」 ・・・あの時のオヤジだ・・・ バリトンの [続きを読む]
  • 小説「社長、ちょっと待って下さい!」(22)入社の頃(10)
  •  気づくと、営業部員の出払った部屋に和文タイピストのキイを叩く音がカタカタと響いている。 三上ゆかりもどこかへ出かけたのかいない。 そのうちタイピストが消えたのにも気づかなかった。 ・・・お昼だ・・・ すでに12時半を過ぎていた。   昼食時、この辺りは最近出来たばかりで評判の牛丼の吉野家も、ラーメンが売りの中華料理店も、周辺のビルからあふれ出る会社員で鯛焼き状態になる。        順番を待つ [続きを読む]
  • 小説「社長、ちょっと待って下さい!」(21)家庭教師時代(3)
  •  4年生になって、ボクは初めて渡辺徳造社長と食事を共にした。 「やはり、金属加工関連の機械・機器・工具類はまだまだ外国にいいものがあるね・・・。日本にないようなものが、アメリカやヨーロッパにはまだまだうようよある」 ボクに話しかけるというより、社長は自分自身に呟くように言った。 しかし、ボクにはこう聞こえた。 「司くん! 世界各地から最先端の技術を具備した機械・機器・工具類を集め、日本の金属加工業 [続きを読む]
  • なるほど!と思う日々(493)<啓蒙の弁証法>と<日本の現状>
  •  今年もベランダに月下美人が花を開いた。 年に一度、しかも真夜中にしか開かない。 芳しい香りを漂わせている。三鷹市市民大学・西谷修講師から紹介いただいた<啓蒙の弁証法>を読んでみた。         冒頭の認識と課題。「何故に人類は、真に人間的な状態に踏み入っていく代わりに、一種の新しい野蛮状態へ落ち込んでいくのか」 執筆されたのは1939年から44年にかけて、ちょうど第二次世界大戦の火ぶたが切ら [続きを読む]
  • 三鷹通信(202)三鷹市民大学・哲学コース(14)
  •  昨日は<自主学習3>だった。 さすが参加者18名といつもの6割だった。 Y運営委員の取りまとめ、司会で始まった(ボクが書記) (1)2か月を振り返って: 合田正人明治大学文学部長 哲学者・平原卓 西谷修立教大学特任教授  3人の講師の授業を受けた感想を参加者一人一人から発言してもらった。 「海図のない哲学の大洋を漂流してみよう」とこのコースを主導する合田先生の講義については、哲学的な考え方の基本 [続きを読む]
  • 小説「社長、ちょっと待って下さい!」(20)家庭教師時代(2)
  •  その後、なんとか先生としての体面を保って授業を終えたが、最初の意気込みはどこへやら、滅入る気持ちで社長宅を辞そうとしていた。「あら、先生お帰りですか? 何もありませんがお食事して行って下さいな」 社長夫人が現れて言った。 ・・・ウチの母親がいつも使う単なるお愛想にすぎないかもしれない・・・ 父親が連れてくる客の接待に対する不満を母親からしょっちゅう聞かされていたので辞する気持ちが働いた。「いえ、 [続きを読む]
  • 小説「社長、ちょっと待って下さい!」(18)入社当時(9)
  • 「機械よりもツーリング。M工業のクイックチェンジシステムとか・・・ドイツの製品にウチの社長が目を付けて、M工業に作らせたらしいけどね・・・」 おしゃべりの若者は目をくりくり輝かせて得意げに説明した。 ・・・ツーリング?・・・ ボクにはツーリングの何たるかも分からなかった。 しかし、・・・ドイツの製品を真似た・・・という言葉に引っかかた。「ドイツの製品を真似たっておっしゃったけど、パテントの問題はな [続きを読む]
  • 小説「社長、ちょっと待って下さい!」(17)入社当時(8)
  •  ・・・久しぶりに小説「社長、ちょっと待って下さい!」に戻りましょう・・・  渡辺商会に初出勤したボク、司秀三は新築のビルの前で掃除をしていた若い男に案内されて、東京本社営業部の新しいデスクに座った。 ガラスに仕切られた専務室のマックス・ピーズリに似た市岡専務に挨拶するが無視され、猪熊課長にも無視され、ポニーテールの後ろ姿が魅惑的な女性社員からも粗暴な扱いを受けた。 続々と出勤してきた他の営業部員 [続きを読む]
  • なるほど!と思う日々(492)女城主を支える魅力的な男性陣
  •  女城主・直虎柴咲コウの活躍ぶりは見事だが、それを支える男性陣の魅力に触れないわけにはいかない。 クールな高橋一生 達観した小林薫 野性的な柳楽優弥  個性的な彼らに惹きつけられる・・・。 <好奇心コーナー>  自民党のずっこけ発言があったとはいえ、マスコミを手玉に取った小池都知事の都民ファーストが予想を上回る圧勝だった。 マスメディアをいかに手中にするかの戦略が、選挙に影響することを痛感した。 [続きを読む]
  • 三鷹通信(201)三鷹市民大学・哲学コース(13)
  •  <西洋文明>の真っただ中、西谷 修先生は<中国文明>を無視すべきではない、とおっしゃる。 時は春秋戦国時代、乱世の時代に<諸子百家>と呼ばれる、学者や学派が登場した。  その思想は理想論、政治思想、実用的な技術論とさまざまであった。 百家争鳴の中、秦の始皇帝が初めて中国を統一した。紆余曲折はあるものの、これら思想が以降2千年以上に及ぶ中国の歴史を担ってきたことは間違いない。 一方世界文明は西洋文 [続きを読む]