このはな さん プロフィール

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このはなさん: LOVE ya LOTS !
ハンドル名このはな さん
ブログタイトルLOVE ya LOTS !
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/minoyuta/
サイト紹介文小説を書いたり、日記を書いたり。ゆるっとした雑記ブログです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供2回 / 365日(平均0.0回/週) - 参加 2015/04/08 17:45

このはな さんのブログ記事

  • 春にサクラ、罪のないウソ
  •  三年前に別れた彼が、再婚をしたらしい。 風の便りに聞いたのは、サクラの散り始めの頃。田舎の母からの電話でだった。母もまた人づてに聞いたらしく、相手の名前はおろか年齢さえ知らないようだ。新しい妻と田舎を出て東京へ引っ越したという。もしその噂が本当ならば、いつか彼と再会する日がやって来るだろうか。 ――バカだな、わたし。東京にどれだけの数の人がいるっていうのよ。 やっぱり親子だ。同じことを考えていた [続きを読む]
  • ごあいさつ
  • はじめまして。このはなと申します。ネットのあちこちに散らけてしまった自作小説をひとまとめにしたいなあと思い開設しました。主に短いお話ばかりです。お目汚しになるかもですが、よろしくおねがいいたします!ふだんは児童向けの恋愛小説を書いております。くわしくはメニューバーの書籍情報をぽちっとしてくださいませ。このはな [続きを読む]
  • 携帯が鳴るたびに。 3話
  • 「できるだけ早く帰ってくるよ」 玄関先で靴を履きながら、彼は言った。「気をつけてね」「ああ」「ちょっと、待って」「なに?」「忘れ物」 わたしは、彼の仕事道具を差しだした。 黒いフード付のマント。 それに背丈ほどの長さの鎌。 彼は「しまった」という顔をした。「おれって、相当ぼけてるよなあ」「ふふ、疲れてるのよ」 彼の肩にマントを羽織らせた。「しかたないんだよ。あちこち不景気で自殺者が急増していてね。 [続きを読む]
  • 携帯が鳴るたびに。 2話
  •  夫がスーツを持って、居間に戻ってきた。 ソファから立ち上がって彼に尋ねる。「また、仕事なの?」「ああ」 彼は短い返事をして着替え始めた。「上司から応援を頼まれちゃってね」「そう……」 せっかくの土曜の夜なのに。 悲しくなって、うつむいた。 そんなわたしを、彼がふいに抱き寄せた。「新婚なのに全然ゆっくりできなくて、ごめんな」 小さな子供をあやすように、わたしの背中をなでる。 目を閉じて、彼の手のひ [続きを読む]
  • 携帯が鳴るたびに。 1話
  •  携帯の音が鳴って、夫はそそくさと居間を出ていった。 これで、三回目。 今日だけで三回目。 携帯の電子音が鳴るたびに、わたしは同じ数だけ、ため息をつく。 夫は最近帰りが遅い。 不景気だというのに、休日出勤もざらだ。 土曜日なのに今日もまた、何度も携帯に呼びだされた。 彼に訊いても、「仕事だよ」のひとこと。 まさか。 でも。 不安が頭をよぎる。 こっそり夫の携帯を見ようとしたことが、何度もあった。  [続きを読む]
  • 携帯が鳴るたびに。 あらすじ&もくじ
  • これは自分がはじめて書いた小説です。まだスマホがない時代に書きました。なので少々古臭いですが、どうぞよろしくおねがいします.。゚+.(・∀・)゚+.゚ 【あらすじ】 夫の携帯が何度も鳴る。彼は「仕事だよ」と言うけれど、わたしは不安だった――。【本文】1話 2話 3話*順次リンクします!  [続きを読む]
  • クライマックスなう! 〜彼女のひみつとおれのうそ〜 / プロローグ
  • プロローグ 朝テレビで見たランキング星占いは十二星座中、最低だった。 母ちゃんの卵焼きを食ったら、口の中で殻が砕けてジャリッとしたし。駅へ向かう途中、犬の落とし物を踏んづけたし。 あわてて家に戻り靴を替え、ホームまで走ってみれば、踏切の故障により電車がストップだ。「どうしてくれる! 大事な会議に間に合わなくなった! 責任とってくれっ!」 駅員に食ってかかったサラリーマンの拳(こぶし)が、なぜだかこ [続きを読む]
  • クライマックスなう!〜彼女のひみつとおれのうそ〜
  • 拙作はライブドアブログにて行われたライトなラノベコンテストに応募した作品です。あえなく落選となりましたが、それはそれでとてもいい思い出となりました。このコンテストがきっかけで知り合いになった作家さんもいらっしゃいますし、わたしもいい刺激を受けました。おかげさまで今は念願がかない、プロとしてお仕事をいただくことができました。本当にありがたいことだなあと思っています。 コンテストが終了し、いったん [続きを読む]
  • はじめまして
  • アメーバからライブドアに引っ越してきました。こちらはオリジナル小説置き場として運営したいと思っています。書籍についてはTwitterまたは、はてなブログでお知らせしています。どうぞよろしくおねがいします。はてなブログ 今日も駄文日和。このはな  [続きを読む]
  • 木枯らし?
  •  神社の長い石段のいちばん上。 そこが、わたしの指定席だ。 学校の帰りにいつも寄って、そこに座り、ぼんやりと時を過ごす。 あたたかな小春日和のときも。 木枯らしの冷たい冬の日も。 雨の日以外は、毎日そこで過ごすことにしていた。* あれはいつのことだったろう。 そうだ、もう三年も前の話だ。 そのころ、わたしはまだ高校生で、髪の色は真っ黒。スカートの丈も長く、今よりずっと野暮ったい女の子だった。 学校 [続きを読む]
  • ジャック・オーランタンが笑った (2)
  •  それから毎日、バスの中で彼女の姿を見かけるようになった。いや、見かけるようになったのではなく、意識してさがすようになったのだ。 彼女に派手さはなかった。艶やかなセミロング、やさしい曲線を描いた体、伏し目がちな瞳。 彼女の姿を見つけるたびに僕の胸は高鳴り、できるだけ注視しないように気をつけた。 というのも、一度だけ目が合ったとき、彼女をうつむかせてしまったからだ。以来、彼女と目を合わせないようにし [続きを読む]
  • ジャック・オーランタンが笑った (1)
  • ハロウィーンにちなんで。  働けど、働けど、暮らしが楽にならない。この世には大勢、そういう人たちがいる。僕も、そのうちの一人だ。 手のひらをじっと見つめる。 男のものにしては、細い指をしている手だった。 栄養が行き届いていないためか、やけに爪の色が薄い。指の毛が目立ってるな、とか、ささくれ一個見いつけた、などと、どうでもいいことばかりに目がいってしまう。 疲れている手だった。パワーの欠片さえ感 [続きを読む]
  • 月が魔法をかけた夜 1話
  •  月夜の晩は、出歩かないほうがいい。 なぜだって? 僕が散歩をするからだ。 月は、僕に魔法をかける。 魔法をかけられると、僕は僕じゃなくなってしまう。 僕は、変身する。 身も心も、野性に還るのだ。⇒2話につづく⇒目次に戻る [続きを読む]
  • 月が魔法をかけた夜
  • 【あらすじ】月は僕に魔法をかける。そして、僕は君と出会った。掌編です。○●○●○●○●○○●○●○●○●○○●○●○●○●○○●○●○●○●○○●○●○●【本文】1話 2話 3話 [続きを読む]
  • わたしが彼に決めたわけ 3話
  •  「おっどろいたあ、それが馴れ初めなの〜?」 親友の話を聞いて、わたしは思わず大きな声を出してしまった。 カフェの中の客が、こちらに視線を送る。わたしは気にしないで、テーブルに身を乗り出した。「だから、あのとき遅刻したのね! ちょっと、ケーキおごりなさいよ。あのときの待ち合わせ相手は、わたし。わたしだったんだからね!」「も〜う、わかってるって。それくらいで許してよ」 彼女は幸せそうに笑った。その左 [続きを読む]
  • わたしが彼に決めたわけ 2話
  •  「どうかしましたか?」「ひゃっ!」 いきなり背後から声をかけられたせいで、思わず体がビクッと反応してしまった。 振り返ると、清潔そうなスーツ姿の男性が柔らかな笑みを浮かべている。  「あの、その……」   突然のことで、わたしは顔が真っ赤になってしまった。 やだ、どうしよう! こんな恥ずかしいところを他人に見られるなんて。  でも、この匂いで、わたしの身に何が起きているのか、彼にもわかったはず。 [続きを読む]
  • わたしが彼に決めたわけ 1話
  •  うにゅ。「えっ……?」 わたしの足の下で、嫌に柔らかい手応えを感じた。 ま、まさか。 ゴクリと唾を飲み込む。 ちょっと待って。 ちょっと待つのよ、わたし! お気に入りのミュールに、何が起きたのか。それを確かめるには、心の準備が必要だった。  目を閉じて深呼吸をする。「うっ、ゴホ!」 するんじゃなかった……。 思いっきり咳き込んでしまったので、あわてて両手で鼻を覆った。 匂いに我慢しながら、バッグ [続きを読む]
  • 携帯が鳴るたびに。3話
  • 「できるだけ早く帰ってくるよ」 玄関先で靴を履きながら、彼は言った。「気をつけてね」「ああ」「ちょっと、待って」「なに?」「忘れ物」 わたしは、彼の仕事道具を差しだした。 黒いフード付のマント。 それに背丈ほどの長さの鎌。 彼は「しまった」という顔をした。「おれって、相当ぼけてるよなあ」「ふふ、疲れてるのよ」 彼の肩にマントを羽織らせた。「しかたないんだよ。あちこち不景気で自殺者が急増していてね。 [続きを読む]
  • 携帯が鳴るたびに。2話
  •  夫がスーツを持って、居間に戻ってきた。 ソファから立ち上がって彼に尋ねる。「また、仕事なの?」「ああ」 彼は短い返事をして着替え始めた。「上司から応援を頼まれちゃってね」「そう……」 せっかくの土曜の夜なのに。 悲しくなって、うつむいた。 そんなわたしを、彼がふいに抱き寄せた。「新婚なのに全然ゆっくりできなくて、ごめんな」 小さな子供をあやすように、わたしの背中をなでる。 目を閉じて、彼の手のひ [続きを読む]
  • 携帯が鳴るたびに。1話
  •  携帯の音が鳴って、夫はそそくさと居間を出ていった。 これで、三回目。 今日だけで三回目。 携帯の電子音が鳴るたびに、わたしは同じ数だけ、ため息をつく。 夫は最近帰りが遅い。 不景気だというのに、休日出勤もざらだ。 土曜日なのに今日もまた、何度も携帯に呼びだされた。 彼に訊いても、「仕事だよ」のひとこと。 まさか。 でも。 不安が頭をよぎる。 こっそり夫の携帯を見ようとしたことが、何度もあった。  [続きを読む]
  • 携帯が鳴るたびに。
  • 【あらすじ】夫の携帯が何度も鳴る。彼は「仕事だよ」と言うけれど、わたしは不安だった――。掌編です。 ○●○●○●○●○○●○●○●○●○○●○●○●○●○○●○●○●○●○【本文】1話 2話 3話 [続きを読む]
  • 新作始めました。
  • このたび小説家になろうにて新作の投稿を始めました。高校生の女の子が関西弁を話す変な外国人にプロポーズされて、さあ大変! というお話です。不定期更新ですが、どうぞよろしくおねがいします♪Marry me 〜僕と結婚しませんか? 〜作このはな  [続きを読む]
  • 発売になりました。
  • 1% ?絶対かなわない恋 が発売されました。紙書籍・電子版ともにあります。くわしくは公式ホームページをごらんください!特集ページhttp://www.tsubasabunko.jp/special/sp1508-a.php書籍情報http://www.tsubasabunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=321504000117*2015/09/12追記みなさまの応援のおかげで、重版になりました。本当にありがとうございました!  [続きを読む]