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矢嶋武弘の部屋 https://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro

沖縄は独立せよ!

941年生まれ。早大仏文科卒、フジテレビに就職、定年退職後、自由な思想生活に入る。 好きなもの⇒孫、美人、空想(妄想)、歴史、映画、音楽、インターネット、旅行、散歩

矢嶋武弘の部屋
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2015/04/12

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  • サハリン物語(11)

    その頃、ロマンス・シベリア軍は首都のノグリキに迫っていました。何ヶ月も前、カラフト・ヤマト軍に包囲されていた時と全く逆の形になったのです。スパシーバ王子はヤマト帝国の“政変”をまだ知りませんでしたが、ヒゲモジャ王と共に和平への工作を考えていました。その結果、頃合を見てイワーノフ宰相をロマンス側に派遣し、ツルハゲ王の意向を打診するすることになりました。イワーノフも和平には積極的な姿勢を示していたのです。ただ、ロマンス・シベリア軍が攻勢に出てきた場合は、ある程度戦わざるを得ません。降伏するのではなく、あくまでも停戦から和平に結びつけたいと考えていました。このノグリキの王宮はツルハゲ王のものであり、しかもいま娘のリューバ妃もいるので、ここで和平会談を開けば必ず道は開けると読んでいたのです。一方、ツルハゲ王もオハ...サハリン物語(11)

  • 『日本会議』・日本の右傾化、戦前回帰の危険な流れか?

    <2017年3月27日に書いた以下の記事を復刻します。>1)森友学園疑惑はもちろん重大な問題だが、われわれは最近の日本の動きを真剣に検証してみる必要があるのではないか。かく言う私も現象面にとらわれ過ぎて、根本的な問題をおろそかにしているのではと反省している。それは森友疑惑で露見したと言ってよいが、最近の日本は明らかに“右傾化”している。これは森友学園の問題だけでなく、その背後に大きな流れが起きているからだろう。端的に言うと、それは「日本会議(にっぽんかいぎ)」の存在が象徴的なものだと思う。不勉強な私は日本会議のことをほとんど知らなかったし、またその名称を聞いても無視していた。ところが森友問題が発生し、その関連でジャーナリストの菅野完(たもつ)氏や青木理(おさむ)氏の話を聞き、にわかに日本会議の重要性に気が...『日本会議』・日本の右傾化、戦前回帰の危険な流れか?

  • 永遠の人

    あなたと同じ空気を吸い同じ陽光を浴び同じ雨に濡れる100億年の宇宙の中で一瞬のこの時を共にできる幸せああ永遠の人よ私の女神よこれは奇跡ではないのかこの世に生まれこの世を去る一瞬の灯りの中の命よそれは儚(はかな)くても永遠の光に満ちている宇宙の彼方まで愛よ命よ灯りに群がる羽虫のように私は息づくこの世は夢か幻か今日も儚い命がひたすら生きる一瞬の中に永遠を願い永遠の中に憩いを求めてあなたと同じ空気を吸い同じ陽光を浴び同じ雨に濡れる永遠の人

  • 大宅壮一さんのこと

    <2010年7月に書いた以下の記事を復刻します。>大宅壮一さん1)先日、ある方のブログを訪問したら、昭和の大評論家・大宅壮一氏の有名な言葉「一億総白痴化」の話が出ていた。この言葉は1957年(昭和32年)に、大宅氏が「テレビというのは非常に低俗なものであり、テレビばかり見ていると一億総白痴化になる」といった趣旨で述べたと伝えられている。詳しいことは分からないが、この「一億総白痴化」というフレーズはとても有名になり、テレビを論じる時は長く使われた。調べてみると、同じ頃に作家の松本清張氏もテレビについて「かくて将来、日本人一億が総白痴となりかねない」と述べたと言われる。とにかく、テレビ初期の時代は余りにも低俗な番組が多く(今でもそうかもしれないが)、知識人の多くが日本の将来を危惧したようである。しかし、私がこ...大宅壮一さんのこと

  • サハリン物語(10)

    プーシキンの遺体を返すと、スパシーバ王子は彼の最後の言葉が気になって仕方がありませんでした。プーシキンは「スパシーバよ、俺の負けだ。見事だったな。リューバ姫をよろしく」と言ったのです。そして、武人らしい立派な最期を遂げました。スパシーバはたしかに勝負には勝ちましたが、心の大きさ・広さで自分がプーシキンに負けたような気がしたのです。彼は最後にリューバ妃のことまで気遣っていました。それは純粋な気持の表れだったのでしょう。スパシーバは今や、宿敵を倒したことにかえって“空しさ”を感じていたのです。それは、戦うモチベーションを失うということでしょうか。ちょうどその頃、カラフト国のヒゲモジャ王一族は、ロマンス国の首都・ノグリキを訪れ王宮に入りました。リューバ妃にとっては待ちに待った里帰りでしたが、両親のツルハゲ王夫妻...サハリン物語(10)

  • 石橋湛山元首相を讃える

    <以下の文を復刻します。>戦前、日本の帝国主義や軍部の拡大主義に反対した石橋湛山(元首相)のことをよく知らなかったが、以下のドキュメンタリーで少しは分かったつもりである。石橋は経済ジャーナリストとして出発したが弾圧を受け、戦後は政界に転身してGHQに対しても毅然とした態度を堅持した。まことに天晴れである。そして、首相にまで上り詰めたが、突然の病いで在任期間わずか65日で退陣を余儀なくされた。しかし、その後は国交のない中国を訪問するなど、彼なりの努力で世界平和に貢献したのである。極めて短い解説だが、石橋湛山に関心のある方はぜひ以下のNHKドキュメンタリーを見ていただきたい。日本にもこういう政治家がいたのだ。https://www.youtube.com/watch?v=kmYD01OwQPkhttps://...石橋湛山元首相を讃える

  • 映画館などのヘッドレストは、まったく邪魔だから要らない!

    〈2018年10月に書いた以下の記事を復刻します。〉今年の3月、私は入間市(埼玉県)のある映画館へ映画を見に行った。映画館へ行くのは久しぶりなので少しワクワクしたが、入って座席につくと、すぐに首から上が窮屈な感じがした。それは「ヘッドレスト」があったからである。ヘッドレストは私の後頭部に重圧を加え、首を前に押し下げるのだ。はじめは我慢していたが、どうしても気になるので映画を楽しく見ることができない。そこで途中から、上半身を右に傾けてヘッドレストから頭を外した。しかし、その姿勢でいると違和感があってだんだん疲れてくる。私は途中から映画を見るのをやめ、休憩室に移った。しかし、再び映画を見ようと思い座席についたが、やはりヘッドレストが私の頭を邪魔するのだ。このヘッドレストは外したり、抜くことができない。固定して...映画館などのヘッドレストは、まったく邪魔だから要らない!

  • 『伊勢佐木町ブルース』

    1960年代の後半は青江三奈の全盛時代だったが、この歌は昭和43年(1968年)にリリースされミリオンセラーとなった。冒頭の“色っぽい吐息”は有名だが、青江の可愛らしい色気は多くの男性ファンを魅了した。私はそれほどでもなかったが(?)、某先輩は青江がテレビに出てくると、それこそ首ったけになって画面にかじりついていたことを思い出す(笑)『伊勢佐木町ブルース』のヒットを記念して、その歌碑が横浜市中区のイセザキモールに建てられている。“ご当地ソング”の代表的なものだろう。青江三奈-伊勢佐木町ブルース『伊勢佐木町ブルース』

  • アザレアの花

    鮮やかなアザレアの花アザレアの花

  • サハリン物語(9)

    ノグリキの王宮では、ツルハゲ王とカチューシャ王妃が不安な日々を送っていました。王夫妻は、娘のリューバ妃と孫のマトリョーシカのことがいつも気になっていましたが、どうしようもありません。ツルハゲ王は時々後悔していました。カラフト国と和平を結んでいれば、今ごろ娘や孫とも会えたかもしれません。和平のチャンスは何度もあったのです。それがシベリア帝国などの甘言に乗せられ、サハリン統一王朝を実現しようと戦いを起こしたのが大動乱の始まりでした。しかし、あの頃は「娘のリューバを返せ」が大義名分だったので、父親としては当然だったかもしれません。ところが、シベリア軍が半分以上も帰国したため、今やロマンス国は大変な危機に陥ってしまったのです。運が悪いと言えばそれまでですが、ツルハゲ王の胸の内には、ひょっとしたら「降伏」もという思...サハリン物語(9)

  • サハリン物語(8)

    カラフト・ヤマト軍は敵よりも兵力が優勢だったので、緒戦からロマンス国内に攻め入りました。ほとんどの戦線でロマンス・シベリア軍を圧倒したのです。ここで戦争の話はさて置き、シベリアへ帰ったスターリン総司令官の話題に移りましょう。彼が帰国して間もなく、危篤状態だったイワン・レーニン皇帝が亡くなりました。多くの重臣や将軍らが見守る中、彼は静かに息を引き取ったのです。前にも言いましたが、シベリア帝国の皇帝は各部族長の投票、つまり選挙で選ばれます。したがって、各部族長はイワン・レーニンの葬儀に参列した後次期皇帝を選ぶわけですが、大方の意見が一致していれば、投票なしに新皇帝を決めることもあります。その辺は融通無碍ですが、ここで重要なポイントになるのが、前皇帝が“遺書”を残しているかどうかということです。イワン・レーニン...サハリン物語(8)

  • 思考の劣化こそ“現代病”ではないか?

    〈2010年2月16日に書いた記事を復刻します。〉先日、私は自分のあるブログ記事の中で、日本社会は成熟してきたとコメンしたのだが、ある人から「日本社会は、どんどん幼稚化してきたのでは」というコメントをいただいた。その時、ハッと気がついたのだが、日本人だけでなく現代人は“劣化”しているのではと思った。どういう意味かというと、現代人はものを考えるという習性が弱くなってきたのではと思ったからだ。しかし、そんなことはない、私はものをよく考えていると言う人がいたら、まず先に謝っておきたい。世の中がコンピュータ化し機械化が進み、人々は便利な生活を享受するようになった。それは結構なことだと思うし、もう昔のような非文明的な暮しには戻れないだろう。科学技術は日進月歩だし、パソコンやら携帯電話やらコンピュータゲームなどが登場...思考の劣化こそ“現代病”ではないか?

  • アルメニア・コニャック

    ロシアで美味いものと言えば色々あるだろうが、私はアルメニア・コニャックをお勧めしたい。コニャック、つまりブランデーである。“飲み助”にはこたえられない。白ブドウから作られるが、このAPAPAT・アララトは特に素晴らしい。アルメニアには行ったことがないが、ロシアへ行くとこのコニャックが沢山売られている。以前、サハリンへ行った時に2本買ったが、うち1本は我慢できずホテルで飲んでしまった(笑)。もう1本を持ち帰り、大切にチビリ、チビリと飲んだ。アララトはアルメニアの聖なる山で(現在はトルコ領)、「ノアの箱舟」が行き着いた場所とされる。あのチャーチル(元イギリス首相)もヤルタ会談の時にこのAPAPATを大変気に入り、年に400本も個人で輸入したという。詳しいことは、以下の記事をぜひ読んでいただきたい。⇒http:...アルメニア・コニャック

  • サハリン物語(7)

    マミヤリンゾウ司令官に率いられた艦隊はオホーツク海に出ると、海岸沿いにほぼ真っすぐ北上しました。兵員は3千人程度とマオカ上陸の時の半分ぐらいですが、一騎当千の“つわもの”が多く士気は旺盛でした。戦況が味方に完全に有利になったことが、さらに勢いをつけていたのでしょう。陸軍は幾つかの部隊に分かれましたが、カラフト軍ではやはりジューコフ将軍の部隊が勇猛果敢に戦いました。スパシーバは王子とはいえ、実戦ではジューコフ将軍の指揮下に入ります。彼は首都・トヨハラにいても差し支えないのですが、じっと待機しているのが苦手でいつも戦場に出てきました。それに今回の大動乱の原因は、自分がリューバ姫を奪ったことにあると自覚し、責任を感じていたのです。だから、可愛いマトリョーシカが成長する姿を見るのもそこそこに、たえず前線へと出てい...サハリン物語(7)

  • サハリン物語(6)

    勇猛なジューコフ隊の側面攻撃を受けて、敵の部隊は混乱しました。スパシーバも剣を振るって突進し何人かの敵兵をなぎ倒したのです。ジューコフ隊はそのまま敵の隊列を突破し、さらにその後方の部隊にも襲いかかりました。また、他の別働隊も違った方向から敵部隊を急襲します。いわばゲリラ戦、遊撃戦となったため、敵は相当に混乱し思うように前進できません。一方、地下トンネルを通って、ロマンス・シベリア軍の部隊がカラフト軍陣地に現われ、奇襲攻撃を仕掛けました。不意をつかれて、カラフト・ヤマト軍は初めは動揺しましたが、やがて奇襲部隊を包囲する形で逆に追い詰めていったのです。この奇襲作戦が成功しなかったのは、ミヤザワケンジ指揮官の卓越した采配が功を奏したのです。彼はこのトンネル奇襲攻撃を前もって予測し、包囲部隊を待機させていました。...サハリン物語(6)

  • 板門店(パンムンジョム)

    <以下の記事は2013年7月27日に書いたものです。>テレビで朝鮮戦争の休戦60周年を盛んに伝えているが、一昨年(2011年)、北朝鮮の板門店(はんもんてん)を見学したことを思い出した。詳しいことは以下の記事を読んでもらえれば分かるが(北朝鮮訪問記(後編)・http://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro/e/5ba14ce746b47149fde9c618eb35bef7)、2年前の6月、板門店の休戦協定調印式場などを訪問したことが急に懐かしくなった。一言で言うと、北からの見学は実に楽である。それはあの戦争を北の「勝利」と見ているから、見学も寛大なのだろうか。ガイドさんがやたらに写真を撮れ、撮れと言うからそうなのだろう。我々日本人の眼から見れば、朝鮮戦争は南北の“引き分け”だと思...板門店(パンムンジョム)

  • 宗教法人の優遇税制を見直せ!

    <以下の記事は2011年2月1日に書いたものですが、もう一度皆さんに訴えたいと思います。>★宗教法人への税制優遇措置は、不公平税制の最たるものだ!朝日新聞の1月30日付の朝刊に、宗教法人が事実上「売買」されている特集記事が載っていた。興味を惹かれたので読んでみると、驚くことばかりだ。宗教法人は税制上かなりの優遇措置を受けているから、今やそのメリットが目的で、インターネット上でも堂々と売買の取り引きがされているという。その背景には、休眠中の宗教法人が急増していることがある。「休眠中」とは、1年間の活動報告が国や都道府県に提出されていないものだ。朝日新聞の調べでは、全国18万2527の宗教法人を調べたところ、休眠の法人が1万6750、全体の9,2%もあったという(2009年度末時点)。この休眠宗教法人を狙って...宗教法人の優遇税制を見直せ!

  • 石橋政嗣さんのこと

    <石橋政嗣さんは2019年12月9日に亡くなりました。満95歳でした。ここに哀悼の意を捧げると共に、2014年12月12日に書いた以下の記事をそのまま復刻します。>先日、総選挙の関連で昔の日本社会党(以下、社会党と記す)を調べていたら、元委員長の石橋政嗣(まさし)さんのことが分かった。満90歳だがご健在だという。懐かしくなって、昔のテレビ局記者時代のことを思い出した。私が社会党など野党の担当をしていたころ、石橋さんに何度か取材したことがあるのだ。石橋政嗣さんと言っても、今の人はほとんど知らないだろう。しかし、1960年代から80年代にかけて、旧社会党では最も代表的な政治家の一人だった。私は自民党の政治家については何人も取り上げたが、社会党では石橋さんが初めてだ。それほど、野党の中では印象に残る人だった。前...石橋政嗣さんのこと

  • サハリン物語(5)

    その間、ソーニャ王妃やリューバ姫を乗せた馬車が全速力で発進しました。それを見たプーシキンの部下が追いかけようとしますが、オテンバ姫らが行く手を阻んで剣を振り回します。怒ったプーシキンは彼女らを排除しようと襲いかかりました。激しい戦闘が繰り返される中、馬車はどんどん遠ざかっていったのです。男勝りのオテンバ姫らはよく戦いましたが、さすがに強力な敵勢にはかないません。やがて、オテンバ姫もジャジャウマ嬢も切り伏せられました。馬車を取り逃がしたプーシキンらは、怒りの余り彼女らに“止め”を刺しました。オテンバ姫もジャジャウマ嬢もまだ20歳の若さでしたが、勇敢な彼女らのお陰で、ソーニャ王妃らは救われたのです。余談ですが、後でこの悲報を聞いたスパシーバ王子は、従姉妹のオテンバ姫を想って号泣しました。彼女を初めて戦場に連れ...サハリン物語(5)

  • フランスの美しい田園と原発

    〈2011年4月2日に書いた以下の記事を復刻します〉フランスの原発電力量が国内全体の80%近くもあると聞いて驚いた。これは福島原発事故の関連で伝えられたものだが、今のフランスは原発で国が成り立っているということだ。そこで嫌なことを思い出した。もう17年ほど前だが、フランスを単身で観光旅行したことがある。パリ見物がメインだったが、他に数件のオプション観光コースがあり、私は迷わず「ロワール川の古城めぐり」を選んだ。ロワール川はフランスの中央部を流れる大河で、その流域には中世の面影を残す古城が幾つも点在している。当時はそうでなかったが、今は世界遺産に登録されている所だ。ある朝、私はパリから観光バスに乗って出発した。すると、ほどなく田園地帯が広がってきた。フランスはもともと農業国なのだ。6月の陽光が田畑を照らし、...フランスの美しい田園と原発

  • 髪を梳く女

    ぼくが散歩をしていると家の外に出てきた女が長い髪を梳いていた中年風の女だったがなぜか気になる髪を梳くと女は美しく見えるのだろうかノースリーブのその女は気持良さそうに梳いている目と目が合うと彼女がほほ笑んだように見えたぼくもにこりとしたがそのまま通りすぎる髪は女の命なのかかぐわしい雰囲気が漂う(2010年6月17日)髪を梳く女

  • 日本共産党は「政党助成金」について、もっと柔軟で現実的になれ

    <2011年10月22日に書いた以下の記事を、一部修正して復刻します。>日本共産党(以下、共産党と略す)が政党助成金(交付金)の制度に反対し、受け取りを拒否しているのはまことに立派であると評価したい。ところが本来、共産党に交付されるはずのカネが他の政党に“山分け”されていることが、あまり知られていない。私はこのことを知ってビックリ仰天した。受け取りを拒否したなら、これは当然「国庫」に返納されるべきだろう。これは国民の税金なのである。ところが、共産党の分を他の政党が“ハイエナ”のように食い荒らしているのが現状だ。非常におかしいではないか!!こんな話はしたくなかったが、政党助成金というのは年間320億円ぐらいあるという。共産党はよく、この320億円を大震災の被災者救援に回せと言っている。これも非常に立派な意見...日本共産党は「政党助成金」について、もっと柔軟で現実的になれ

  • サハリン物語(4)

    その頃、カラフト領内では、ロマンス・シベリア連合軍が快進撃を続け、着々と戦果を収めていました。ロマンス国のプーシキンの活躍も目覚しかったのですが、シベリア帝国軍はついにスターリン総司令官が陣頭指揮をとることになりました。スターリンは途中から軍を二手に分け、サハリン島の東海岸と西海岸へ進めました。東へ向かったのがアントン・チェーホフ将軍らの部隊で、西へはユーリイ・ガガーリン将軍らが向かいました。このチェーホフ将軍は風変わりな人で、以前、何カ月もサハリンに滞在したことがあるのです。どういう目的で滞在したのか分かりませんが、よほどサハリンに興味を持ったのでしょう。したがって、彼はこの辺の地形などをよく知っていました。チェーホフの部隊は、東部の要衝・シスカ(ヤマト語で敷香)をあっという間に落とし南へ進撃していった...サハリン物語(4)

  • サハリン物語(3)

    その頃、ツルハゲ王の指示を受けたロマンス国のラスプーチン宰相は、少人数の部下を連れてシベリア帝国に乗り込みました。帝国の極東軍総司令部がハバロフスクという所にあり、そこを訪れる予定なのです。ラスプーチンはもともと親帝国派で、何度もシベリアの地を踏んだことがあり、極東軍総司令官のスターリン将軍とも面識がありました。スターリンはシベリア帝国軍の実力者で、あとで詳しく話しますが、「次期皇帝」の有力な候補者の1人だったのです。総司令部に着いたラスプーチンは、ただちにスターリンと面会し、久しぶりの出会いに二人は笑みを湛え、しっかりと握手しました。ラスプーチンはロマンス国で起きた事件など、これまでの経緯を詳しく説明しました。そして、カラフト国を討つために、スターリンに軍事援助を要請したのです。スターリンは答えました。...サハリン物語(3)

  • イエス・キリストの痛切な一言とNPT・核拡散防止条約

    イエス・キリストの痛切な一言イエスの山上の垂訓(ブロッホ作)「自分の目には梁(はり)があるのに、どうして兄弟に向かって、あなたの目から塵(ちり)を取らせてください、と言えようか。偽善者よ、まず自分の目から梁(はり)を取りのけるがよい。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目から塵(ちり)を取りのけることができるだろう」(山上の垂訓より)他国を非難する前に、まず自分のことを振り返ったらどうだ!日本は「非核保有国」だから北朝鮮を非難する資格があるが、さんざん核実験をやった核保有国が、北朝鮮などを非難してもなんら説得力がない。核軍縮や核廃絶に向けて、なんら努力をしていない国々は、北朝鮮を非難する資格はない!NPT・核拡散防止条約に大きな問題点があるのだ!こんなに不公正、不平等な条約はほかにないのだ。核拡...イエス・キリストの痛切な一言とNPT・核拡散防止条約

  • 国際正義に反する“不条理”なNPT・核拡散防止条約

    <以下の記事は2006年11月7日に書いたものですが、基本的な考えは今でも変わっていません。一部修正して復刻します。>1)北朝鮮の衝撃的な核実験(2006年10月9日)から間もなく1カ月になるが、この出来事は核の問題についてさまざまなことを考えさせてくれた。とりわけ、北朝鮮が脱退した核拡散防止条約(以下、NPTと言う)については、これが現在の世界にとって有効なのか、あるいはその存在意義がどうなのかといったことが問われたと思う。私もNPTについて少し調べたが、考えれば考えるほど空しい気持になるとともに、憤りさえ感じてくるのである。この条約は1970年に発効され、日本もその年に署名し1976年に批准している。それはそれで良いのだが、発効後36年経ってさまざまな矛盾や問題が生じている。ご承知のように、北朝鮮は2...国際正義に反する“不条理”なNPT・核拡散防止条約

  • サハリン物語(2)

    「まあ、スパシーバ王子様では・・・」「そうです、スパシーバです。ご無沙汰していました」彼がそう言ってもリューバ姫は絶句したまま、なかなか言葉が出てきません。「どうして、あなた様がここに・・・」と言うのがやっとでした。「ごめんなさい。あなたにぜひ会いたくて、やって来たのです。私の商人(あきんど)姿は満更でもなかったですか、ハッハッハッハ。ところで、私が忍び込んできたことは、もちろん内密にしてくださいよ」「ええ、それはもう・・・でも、本当に驚きました。和平交渉の時以来ですね」「あの時は、あなたの美しさに見とれていました。今はそれよりもさらに美しくなりましたね。ずっとここにいたい気持です」「まあ・・・」「僕はあなたのことが忘れられず、どうしても会いたくて来ました。もし、ここで素性がばれ逮捕されようとも、あなたに...サハリン物語(2)

  • 『忍ぶ川』・小巻さんに負けたか? 小百合さん

    以下の復刻話は、オールド映画ファンの“戯れ言”として聞いてほしい。映画『忍ぶ川』(DVD・原作は三浦哲郎)を借りてきて見たが、最後の“初夜のシーン”が実に美しく素晴らしかった。ゆったりとしていて生命感にあふれている。加藤剛と栗原小巻が主演の映画だ。そこで『忍ぶ川』を調べていたら、面白い話が出てきた。熊井啓監督は当初、吉永小百合を主演に考えて、吉永の両親らともいろいろ打ち合わせをしていた。日活もその線で動いていた。しかし、熊井監督が吉永の自宅で泥酔し母親(和枝さん)と悶着を起こしたり、白黒映画にするかカラー作品にするかなどで父親(芳之さん)と対立したとのことだ。結局、吉永小百合の出演は“ご破算”になって、栗原小巻の登場になったという。映画(1972年)も俳優座の作品、東宝の配給となった。小巻さんが小百合さん...『忍ぶ川』・小巻さんに負けたか?小百合さん

  • 『君が代』より『君が代行進曲』の方がずっといい!

    <2015年7月12日に書いた以下の記事を復刻します>スポーツの国際試合の時によく『君が代』が演奏されるが、どうせなら『君が代行進曲』の方が良いのではないか。『君が代』は荘重だが、なにか“お通夜”か葬儀のような雰囲気だ。それに比べると『君が代行進曲』の方は元気や勇気が湧いてきて、よしっ、やるぞっ!という気分になる。また、躍動感に溢れている。以前、サッカーで有名な中田英寿選手は、『君が代』について「気分が落ちていくでしょ。戦う前に歌う歌じゃない」と言って歌わなかったそうだ。まったく同感である。君が代行進曲/KimigayoMarch『君が代』より『君が代行進曲』の方がずっといい!

  • 経済大国→ 老大国→ 老衰国・・・それで良いのか?

    <2019年10月17日に書いた以下の記事を復刻します>日本は経済大国である。戦後の経済復興で、アメリカに次いで世界第2位のGNP(国民総生産)を誇ったことがある。その当時は「ジャパンアズナンバーワン」「エコノミック・アニマル」などと言われたことがあった。日本は今でも経済大国に変わりないが、近年はどこか精彩がないようだ。それは経済力で中国に抜かれ、第3位に転落したこともあるが、全体的に停滞、あるいは沈滞している傾向がある。だから私は、経済大国からむしろ“老大国”になったのかと思うことがあるが、それはどうしてだろうか。経済の専門家ではない私なので、全体的な話をしよう。第1に、人口が減りつつあることだ。日本の総人口が1億人を突破したのは1966年(昭和41年・法務省統計局調べ)と言われるが、その当時は正に高度...経済大国→老大国→老衰国・・・それで良いのか?

  • サハリンの州都・ユジノサハリンスク(豊原)の雑感

    <2012年8月に行ったサハリンの州都・ユジノサハリンスクの記事を復刻します>サハリン(樺太)の州都・ユジノサハリンスクは、日本統治時代に「豊原」と言ったが、今でも戦前の面影が残っている所が幾つもある。中でも「郷土博物館」は1937年(昭和12年)に建てられた純日本風の建物で、和風の庭園には旧日本軍の戦車や大砲が置かれている。戦前にタイムスリップした感じがした。郷土博物館の全景旧日本軍の大砲の前でソ連邦が消滅してもう20年以上たつが、サハリンにはあちこちに「レーニン像」が立っている。そこが面白い。ロシア本土ではだいぶ撤去されたはずだが、極東のサハリンにはあまり影響がなかったのだろう。広場や通りの名前も共産主義時代の名残りを留めている。私個人はレーニンが大好きで、彼はガンジーと並ぶ20世紀最大の英雄だと思っ...サハリンの州都・ユジノサハリンスク(豊原)の雑感

  • 『トラジ(桔梗)』

    「トラジ」とは朝鮮語で「桔梗(キキョウ)」のことだという。その白い花に寄せる恋心を歌ったのがこの曲で、北朝鮮版の「トラジ」は愛くるしく微笑ましいものがある。その明るい歌声が私は好きだ。https://www.youtube.com/watch?v=ujEVGiGxlyg『トラジ(桔梗)』

  • たかが将棋、されど将棋

    <このところ、AIとの将棋にハマっていたので、2004年1月に書いた以下の記事を復刻します。>将棋は日本の代表的な遊技の一つである。私も将棋が好きで子供の頃から指していたが、「下手の横好き」というか一向に上手くならない。しかし、将棋を指している時は、他の事には目もくれず熱中できるから楽しい。小学生の頃、親父から将棋を教わり、中学時代から社会人になるまで、断続的にやっていたことを覚えている。会社勤めをしてからも、職場で同僚とよく将棋を指していた。50歳を過ぎてからも、仕事の都合で出張に出かける時は、新幹線や飛行機の中で同僚とよく指した。将棋をやっていると、夢中になって時間の経過を忘れてしまう。気がついた時には、出張先に到着しているというわけだ。その間、まったく退屈しない。現代文明の発達のおかげで、今や将棋は...たかが将棋、されど将棋

  • サハリン物語(1)

    <空想、夢想、幻想、妄想の物語>【主な登場人物】<カラフト王国>ヒゲモジャ王ソーニャ王妃スパシーバ王子(王室の長男。マトリョーシカの父)ナターシャ姫(王室の長女。のちにヤマト国・スサノオノミコトと結婚)オテンバ姫(スパシーバ王子の従姉妹)イワーノフ宰相ジューコフ将軍ゲジゲジサタン(重臣。裏切り者)ほか多数<ロマンス王国>ツルハゲ王カチューシャ王妃リューバ姫(王室の長女。マトリョーシカの母)ラスプーチン宰相ジェルジンスキー将軍スウォーロフ宰相(ラスプーチンの後任)プーシキン(ラスプーチンの息子)カリンカ(リューバ姫の侍女)<サハリン王国>(後の統一王朝)マトリョーシカ女王パーヴェル宰相アレクサンドル(マトリョーシカの夫)マリア(マトリョーシカの侍女)ベラ(マトリョーシカの友人、アレクサンドルの妹)ナディア(...サハリン物語(1)

  • 秋瑾(しゅうきん)・・・中国で最も魅力的な女性

    <以下の記事を復刻します。>『秋瑾~競雄女侠~』という映画(DVD)を観たが、これは中国の清朝末期の女性革命家・秋瑾(しゅうきん)の物語である。やたらに“カンフーシーン”が多いのを除けば、史実に忠実な映画なのだろう。秋瑾については、有名な「秋風秋雨人を愁殺す」という最期の詩ぐらいしか知らなかったが、今度初めて、彼女の人となりや人生が分かり満足している。良家の子女に生まれた秋瑾は大金持ちと結婚し、2人の子供にも恵まれ幸せな前半生を送る。しかし、19世紀から20世紀にかけての清朝は、外国の侵攻を受けて苦難の連続だった。また、どこの国もそうだったろうが、中国でも男尊女卑、女性差別が非常に根強かった。纏足(てんそく)などの風習がそうである。これらの矛盾に我慢できなくなった秋瑾はついに出奔を決意し、単身で日本へ渡る...秋瑾(しゅうきん)・・・中国で最も魅力的な女性

  • 早とちり記者

    <2020年4月に書いた以下の記事を復刻します>“早とちり記者”とは私のことである。不名誉なことだが、昔、某テレビ局の記者をしていた時、数回はそんなことがあった。もちろん、他の新聞やテレビでもそういうことはある。まあ、勇み足とか早合点による失敗を言うのだが、記者とは他社に先駆けてネタをつかみたいと思うから、時々、そういう失敗をするものである。私の場合、数回の中で特に忘れられないものがある。というのは、記事になって放送されたりすると、それは“誤報”になるのだ。その場合、後で訂正して謝罪しなければならない。ところが、訂正や謝罪の機会がないまま、ずるずると行ってしまうこともある。つまり、結果的に“頬かぶり”したことになるのだ。だいぶ前置きが長くなったが、忘れられない失敗とは以下のようなことだ。反省を込めて言わね...早とちり記者

  • 名優・望月優子さんのこと

    <以下の文を復刻します。>右端が望月優子(映画『カルメン故郷に帰る』より)古いDVDを見ていたら、名優・望月優子(本名は鈴木美枝子さん)が出てきた。年配の人なら知っていると思うが、彼女は庶民的な“母親役”をやると天下一品の味が出ていた。歳に似ず、母親役が似合っていたのだと思う。調べてみると、1977年12月に60歳で亡くなっているから、若すぎる死だと言えよう。そこで望月優子にまつわる話を少ししたいのだが、彼女は54歳の時、なんと日本社会党から参議院議員に当選し政治家になったのである。いわゆる“タレント議員”だ。これが彼女にとって幸せだったかどうか分からないが、ブルーリボン主演女優賞を受賞した人にしては思い切った転身である。望月優子の政治家としての活動はまったく知らないが、ただ一つ、彼女の記者会見だけは覚え...名優・望月優子さんのこと

  • 「過去の記事」一覧表

    <2024年4月16日現在>①脳死と死生観。木を見て森を見ない日本人。喫煙と肺がんは関係ないのか?隠し子と出来婚。袴田事件と死刑囚の人権。「ベートーヴェン」か「ベートーベン」か。②小沢裁判と陶片追放。小沢一郎とシーザー、信長、龍馬。毒性・抵抗力・免疫。思考の劣化こそ“現代病”ではないか。管理社会と感性の喪失。③無税国家論。日米安保条約の変質。天は人の上に人を造り、人の下に人を造る。デフレと市場原理。美しい田園と原発(フランス)。参議院選挙だって!?「一院制」こそ世界の大勢だ。“親バカ”共産主義者・金日成!スターリンや毛沢東との大きな違い。④諸悪の根源は「官僚支配」だ!土地は誰のものか。大宅壮一さんのこと。日本共産党はなぜ伸びないのか。アメリカこそ世界最大の戦争国家だ!⑤大杉栄とアナーキズム。坂本龍馬“夢と...「過去の記事」一覧表

  • 過去の記事(26・最終回)

    goo!のブログで停止になった記事2016年の日記③(9月1日~12月31日)12月31日(土)大晦日、本当に良い天気だ。日差しもわりと暖かい。体調はだんだん回復している。ダウンした孫も良くなっているようで、明日は皆がそろうだろう。女の赤ちゃんが生まれた親戚も来るようだ。オバマの最後っ屁(報復措置)にプーチンは対抗措置を取らずに知らん顔だ。これをトランプが称賛したから、米露関係は来年大きく変わる可能性がある。トランプとプーチンは気が合うらしい。いま書いている小説は「卒論」と同じだ。嫌でも書かなければならない。12月30日(金)今日は予想外に暖かい日和だ。2400歩ぐらい散歩をしたが、まだフラフラする。脳神経か視神経が1~2本切れたか?よく分からないが、焦らず様子を見よう。とにかく眠い。3番目の孫娘がインフ...過去の記事(26・最終回)

  • 過去の記事(25)

    ㉕参議院は必要か?その廃止を考えよう。政治家の失言・暴言。機密費について。「左翼的愛国主義」について。「君が代」は国歌にふさわしくない。新「国歌」の制定を!韓国よ、恩を仇(あだ)で返すな!参議院は必要か?その廃止を考えようまず私の経験談からお話しましょう。私はフジテレビという会社の報道局に28年以上在籍しましたが、その内10数年は、いわゆる「政治部」の記者をやっていました。従って、首相官邸や自民党、野党、外務省、旧大蔵省などの記者クラブを拠点にして、国会その他に随分多く取材をした経験があります。そうした中で常々感じていたことは、「一体、参議院は本当に必要なのだろうか」ということでした。つまり、大部分の法案がまず衆議院で審議され、可決通過すると参議院に送付されます。そして、参議院の各委員会で衆議院とほとんど...過去の記事(25)

  • 「南京大虐殺」はあった! 日本テレビ系の素晴らしいドキュメント・小野賢二さんの調査

    <2017年12月に書いた以下の記事を復刻します。>すでに多くの人が知っていることだが、日本テレビ系の各社は10月4日に、いわゆる「南京事件」のドキュメントを放送した。小野賢二さんという方の調査を本に構成したものだが、これは「南京事件」を知る上で大きな手がかりになるものだ。「南京事件」の全容については依然不明な点があるものの、小野さんらの努力でだいぶ明らかになった。中国側の見解には誇張した面があるかもしれないが、“南京大虐殺”があったのは事実である。犠牲者が何万人か、何十万人かといった視点ではなく、旧日本軍がかつて犯した事実を冷静に受け止めなければならない。今後日中関係はどうなるか分からないが、こうした歴史的事実の上に立って、新たな未来を切り開かなくてはならないと思う。そうした観点から、日本テレビ系の各社...「南京大虐殺」はあった!日本テレビ系の素晴らしいドキュメント・小野賢二さんの調査

  • 年寄りの昔と今(ざれ言)

    年寄りは今やろうとしていたことをもう忘れる年寄りは昔美人によろめいたのに、今は足元がよろめく年寄りは昔駅などの階段を勢いよく駆け上ったのに、今はエレベーターにすぐに乗り込む年寄りは昔恋人に会って喜んだのに、今は孫に会って喜ぶ年寄りは昔若妻の顔にキスしたのに、今は老妻から顔をそむける(笑)年寄りは昔ラブレターを心待ちにしていたのに、今は「年金通知」を待ち望む年寄りの昔と今(ざれ言)

  • 機密費について

    <機密費が問題になっているので、2010年5月20日に書いた以下の記事を復刻します。>“官房機密費”が問題になっているが、機密費について考えてみたい。国家がある限り、機密費は必要だと考える。古来、どんな国家にも機密費はあったと思う。例えば日本の場合、最も有名なのが日露戦争の頃の明石元二郎陸軍大佐の「工作資金」である。日本は大国・ロシアと戦争に突入したから、どんな事をしてでもロシアに勝たなければならない。このため、明石大佐は当時の金で100万円、今で言えば400億円以上といわれるほどの巨額の資金を持って、ヨーロッパ中で工作活動に当たった。(末尾のウィキペディア記事を参照)彼は亡命中の革命家・レーニンとも会い資金援助を行なった。要するに、ロシア国内に革命運動を起こさせ、内部からロシアを混乱させ崩壊させようとい...機密費について

  • 過去の記事(24)

    ㉔憲法9条と自衛隊の問題について。盛田昭夫氏とマイケル・ジャクソン。復刻!ジリオラ・チンクエッティ。テレビ局への天下り。現代人の思考欠如はやむを得ないか。応接間。パク・クネは全責任を取って辞めろ!憲法9条と自衛隊の問題について1)自衛隊は憲法違反である。日本国憲法第9条の2項では、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」とある。自衛隊は仮に「陸海空軍」ではないとしても、「その他の戦力」に該当している。戦車や戦闘機、大砲は勿論のこと、イージス艦や潜水艦、ミサイルなど最新鋭の物凄い戦闘機能を大量に持っているのであるから、明らかに戦力を保持している。これは誰が見ても明白な事実であり、小学生でも分かることだ。よって、自衛隊の存在は憲法に違反する。昭和20年代の後半、警察予備隊から保安隊、自衛隊へと拡充していっ...過去の記事(24)

  • 過去の記事(23)

    ㉓金融資本という“化け物”。“左利き”と差別意識。「固有名詞」の読み方の大切さ。全てが“必然”である。宗教心とは何か。亡国・売国の「京都議定書」。『アジアの時代』が来た!交通安全か、桜の景観か。金融資本という“化け物”そもそも、経済とは何のためにあるのか。それは人々の生活を豊かにし幸せにするためにあるものだろう。ところが、最近の金融危機とその混乱を見ていると、今の経済は一体どうなっているのかと思ってしまう。私は経済学については素人だが、今の世界経済を見ていると巨大な金融資本が暴れまくり、まるでギャンブルかマネーゲームをしているようである。これが「新自由主義」と言うのだろうか。「グローバリズム」と言う体裁の良い名前の怪物が、わがもの顔で全世界にのさばろうとしているようだ。市場経済の拡大は当然のことだが、何百...過去の記事(23)

  • 『君が代』は民主主義・日本の国歌としては失格。新国歌の制定を

    <2012年10月に書いた以下の記事を復刻します。>大阪市の橋下市長は、国歌斉唱などの際に起立しない教員は免職にすべきだと発言し物議を醸してきた。たしかに「公務員」は国歌や国旗に敬意を表すべきだろう。しかし、問題は国歌「君が代」にあると思う。「日の丸」は問題ないとしても、「君が代」が今の民主主義国家・日本にふさわしいものだろうか。私は全く違うと思う。このことはずっと以前から言ってきたのだが、日本が戦前のように君主制の国なら「君が代」が国歌であって良い。しかし、日本は戦後「民が代」、つまり民主主義・国民主権の国家になったのだ。それならば、それにふさわしい国歌があって当然ではないか。もちろん、大勢の日本国民が皇室を敬愛し、尊崇していることはよく分かる。私も皇室に敬愛の念を抱いている。天皇・皇后両陛下が大震災の...『君が代』は民主主義・日本の国歌としては失格。新国歌の制定を

  • <詩> ある日本兵の死

    ここは一体どこの島だインドネシア方面に送られてきて名前も知らない島を転々とさせられいま俺はヤシの木陰の下息を引き取ろうとしているこれが運命なのかなんと哀れな運命だこれが戦争なのかアメリカ兵と一度も戦うこともなくいま俺は朽ち果てようとしている食うものもなく飢え死にしそうだその上マラリアにかかったのか高熱が退かない栄養失調と熱病に弱り果てた俺には立ち上がる気力もないああ恵子よ今どうしているのかお前と結婚してからわずか2年二人の間に生まれた百合子は元気に育っているのか幼な子もようやく一歳になったはずだ百合子の顔を見たいヨチヨチと歩き始めただろうか出征する時生まれたばかりのお前は母の胸に抱かれてスヤスヤと眠っていたな軍用列車に乗って出発する時万歳の声や「勝ってくるぞと勇ましく」の軍歌が湧き起こるとお前はびっくりし...<詩>ある日本兵の死

  • “叙景歌”は消えるのか ?

    <以下の文を復刻します。>日本人は豊かな自然に恵まれ、しかも“春夏秋冬”という四季の移ろいの中で育ってきたから、風景や季節の変化などにとても敏感な民族だと思う。自然を愛する心が、子供の頃から育まれてきたと言ってよい。ところが、最近は世の中の動きがせわしないのか、時代の変化が激しいのか、風景などを歌う唄が極端に少なくなってきたように思う。和歌や俳句では“叙景歌”が多いのは当然だが、歌曲の分野ではほとんど姿を消したのではないか。むろん“花鳥風月”にこと寄せて、愛や別れ、悲しみや喜びを表現する抒情歌は多い。しかし、純粋な叙景歌は歌曲の分野でほとんど消滅してしまったようだ。これが残念である。日本人ほど叙景歌が得意な民族はそういないのではないか。明治以降、外国の音楽が大量に流入してきたが、どんな音楽でも日本人はそれ...“叙景歌”は消えるのか?

  • 過去の記事(22)

    ㉒ドン・キホーテよ、現われよ!“やまとなでしこ”は消えない!田中耕一さんのノーベル賞受賞に思う。『援助交際』とは、良い意味なのか?日米安保問題とマスコミの怠慢。ドン・キホーテよ、現われよ!1)真夏の暑い日が続くので、家の中で何か本でも読もうと思い、図書館へ行って本を借りることにした。いろいろ物色していたら、スペインの作家・セルバンテスの「ドン・キホーテ」が目に付いたので借りてきた。50年ほど昔の少年時代に、たしか子供向けの「ドン・キホーテ物語」というのを読んだ記憶があるが、本物を読むのは初めてである。「ドン・キホーテ」(岩波書店発行・牛島信明訳)は膨大な分量があり、涼しいエアコンの下でじっくりと読むには相応しい大長編小説である。今から400年ほど前に書かれたこの小説は、世界文学の中でも最も有名な作品の一つ...過去の記事(22)

  • 過去の記事(20)

    ⑳日本人、琉球人、アイヌ人etc.・・・日本に民族問題はあるのか?回転ドアは大嫌い!ド・ゴールと毛沢東・・・右と左の核武装主義者。昭和天皇が靖国神社への“A級戦犯合祀”に強く反発。「二大政党制」のどこが良いのか!?日本人、琉球人、アイヌ人etc.・・・日本に民族問題はあるのか?1)以前(調べてみたら、1993年だった)、NHKテレビの大河ドラマ「琉球の風」(原作は陳舜臣さん)を見た時に、私は強烈な衝撃を受けたことを覚えている。もとより私は、沖縄(琉球)の歴史については素人であり、知っていないことが多い。しかし、かつてそこに「琉球王国」があったことぐらいは知っていた。その「琉球王国」が17世紀初頭(江戸時代初期)、薩摩藩の軍勢によって無惨にも征服されていく過程が、ドラマに実に印象的に描かれていたのである。要...過去の記事(20)

  • 過去の記事(19)

    ⑲『大統領制』を導入せよ。新しい「国立追悼施設」を建立せよ。無駄な参議院。終戦の日を「平和の日」に。40年前の古新聞。野中広務さんのこと。ネット企業は「電話受け付け」も行なえ!(それに批判的なコメントも掲載)。『大統領制』を導入せよ日本の国政は「議院内閣制」によって成り立っているが、戦後、この制度がややもすると不透明で不信を招く事態を生じている。いわゆる“永田町政治”とか“密室での談合”と言われるものだが、国民の預かり知らない所で、一国の総理大臣が決まるというケースが何回か起きてきた。議院内閣制ではこれは当然のことで、国会に多数を持つ政党・与党が内閣を組織するわけだから、与党内の話し合いや調整でいくらでも首相を決めることができる。もちろん、与党である自民党は総裁選挙を実施して、新総裁を担いで国会での首班指...過去の記事(19)

  • 鉄道は「開通」と言おう。「開業」は業者の言い方ではないか

    <2015年4月24日に書いた以下の記事を復刻します>書こうかどうか迷っていたが、やはり書こう。先月(3月)のことだが、北陸新幹線が金沢まで「開業」したことをテレビ、新聞などが大々的に報道していた。それを聞いた時、開業ではなく「開通」が正しい表現ではないかと思ったものだ。それで、新幹線が初めて開通した1964年(昭和39年)10月当時の新聞記事などを調べてみると、ほとんどが「開業」という表現になっていた。私が調べたかぎり、講談社の『20世紀全記録』だけが「開通」となっていたが(さすが講談社である)、あとは全て「開業」という表現だった。正直言って、私はがっかりしたのである。別に開業でも開通でも、間違ってはいない。そんなことはどうでも良いではないかと言われるかもしれないが、私は表現の違いにこだわるのだ。端的に...鉄道は「開通」と言おう。「開業」は業者の言い方ではないか

  • 大プロデューサー・横沢彪さんのこと

    <2011年1月11日に書いた記事を一部修正して復刻します。>元フジテレビの大プロデューサー・横沢彪(たけし)さんが8日、都内の病院で亡くなった。73歳。横沢さんについては多くを語る必要はないだろう。彼のお陰で、視聴率最悪のフジテレビが、起死回生の復活を遂げたのだから。いわば、フジテレビの最大の功労者の一人である。何かテレビの“申し子”のような存在であった。横沢さんは私の2年先輩で、東大を出たあと1962年(昭和37年)にフジテレビに入社した。一時期を除いて、ほとんど制作現場を歩まれた人である。私は1964年(昭和39年)にフジテレビに入ったが、もっぱら報道畑にいたので横沢先輩とはほとんど接点がなかった。ただ、2回だけ横沢さんと酒を飲みながら話をする機会があった。以下はちょっとした思い出になるが、その話を...大プロデューサー・横沢彪さんのこと

  • 「死の商人」とアメリカの軍需産業

    <2009年1月30日に書いた以下の記事を復刻します>昔から「死の商人」という言葉がある。嫌な言葉だ。死の商人とは、軍需品を製造・販売して大儲けをする資本家や会社のことだが、彼らにとっては戦争、ないしは戦争の危機がないと商売にならない。したがって、いつでもこの世を戦争状態に持っていこうとする。要するに“ハゲタカ”のような連中なのだ。「死の商人」の定義はこのくらいにして、オルタナティブ通信の今日の記事によると、アメリカの軍需産業の兵器販売総額は2008年度で、公式には340億ドル、闇取引を含めると2700億ドル余り(約27兆円)に達するという。この売上高は対前年度比で45%増という物凄いもので、大不況に喘ぐ他の産業を尻目に好景気を謳歌しているのだ。正にアメリカ最大の成長産業なのである。アメリカに限らず、世界...「死の商人」とアメリカの軍需産業

  • アメリカこそ世界最大の“戦争国家”ではないか

    <以下の文は2009年10月9日に書いたものですが、一部修正して復刻します。>昨日の記事で私は、アメリカの軍需産業が不況の中でも好景気に沸いている話をしたが、よく考えるとそれは当然ではないかと思ってしまう。なぜならアメリカの経済自体が、戦争と軍需産業に頼っている面が大きいからそうなるのだ。アメリカは絶えず「戦争」に頼ってきた。19世紀のことはよく知らないが、20世紀に入ると第1次世界大戦が起き、アメリカは一気に景気を回復し、大戦が終わると一転して不況に陥った。そして、第2次世界大戦の時も参戦して不況を乗り切り“戦争特需”にあずかったのである。その戦争経済体質は非常に明らかで、「軍産複合体」というのは、アイゼンハワー元大統領が、1961年1月の退任演説で指摘したものである(末尾にウィキペディアの記事をリンク...アメリカこそ世界最大の“戦争国家”ではないか

  • 2024年の日記、寸評など

    4月13日(土)きょうはとても暖かい。桜も散り始め、いよいよ初夏の季節になったか。ジャニー喜多川の性加害や自民党の裏金問題について、大手マスコミの一部の記者はうすうす知っていたはずだ。それなのに前者は某週刊誌が、後者は「赤旗」の日曜版が暴いたという。大手マスコミは恥ずかしくないのか!?ジャニー喜多川の件については、あとでNHKや民放などが弁解し謝罪していた。自分たちに関わることは誰だって“知らんふり”をしたいだろうが、対処の仕方はいろいろあったはずだ。それができないのであれば、大手マスコミは哀れなものだ。今や週刊誌やインターネット、脇役メディアの方がニュースを掘り出す時代なのだ。あすは「遺影」の顔写真を撮りにいく。うちのバアバが撮ってもらったら、まるで“草笛光子”のように美しく写っていたからだ(笑)。遺影...2024年の日記、寸評など

  • 4月13日(土)

    きょうはとても暖かい。桜も散り始め、いよいよ初夏の季節になったか。ジャニー喜多川の性加害や自民党の裏金問題について、大手マスコミの一部の記者はうすうす知っていたはずだ。それなのに前者は某週刊誌が、後者は「赤旗」の日曜版が暴いたという。大手マスコミは恥ずかしくないのか!?ジャニー喜多川の件については、あとでNHKや民放などが弁解し謝罪していた。自分たちに関わることは誰だって“知らんふり”をしたいだろうが、対処の仕方はいろいろあったはずだ。それができないのであれば、大手マスコミは哀れなものだ。今や週刊誌やインターネット、脇役メディアの方がニュースを掘り出す時代なのだ。あすは「遺影」の顔写真を撮りにいく。うちのバアバが撮ってもらったら、まるで“草笛光子”のように美しく写っていたからだ(笑)。遺影ぐらいはきちんと...4月13日(土)

  • 過去の記事(18)

    ⑱中国人観光客。日航ジャンボ機墜落の謎。秋山豊寛さんのこと。土地税制を見直そう。特捜検事の逮捕。中国人観光客けさフジテレビの「新報道2001」を見ていたら、中国の旧正月(春節)には延べ20億人以上が帰省や観光旅行などで大移動すると報じていた。びっくりしてネットで調べたら、延べ25億人とも出ていた。観光客の多くは国内旅行だが、外国にも大勢の中国人が繰り出す。それを見込んで、アメリカ・ニューヨークでは中国人観光客の歓迎ムード一色になっていた。もちろん、日本にも大勢の中国人が来るわけで、旅行会社などが張り切って応対する模様が映し出されていた。要するに、沢山の金を落としていってくれるのだ。テレビは、今や世界の景気・経済は中国人にかかっているかのように伝えていた。それは少しオーバーな表現かなと思ったが、日本の観光地...過去の記事(18)

  • 政治家たちの印象

    記者時代、何百人もの政治家や秘書たちに接したが、その中で印象に残る人たちを列挙してみた。☆最も心優しく円満だった人・・・谷垣禎一さん☆話が最も面白かった人・・・園田直さんと竹入義勝さん☆小柄だが最も迫力のあった人・・・野中広務さん☆大柄で怖い感じがした人・・・黒柳明さん☆態度が大きくて参った人・・・藤尾正行氏☆最も人間的な幅があると思った人・・・金丸信さん☆何がなんでも行動する人・・・浜田幸一さん(ハマコーさん)☆とても無口で居づらくなった人・・・石橋政嗣さん☆とてもせっかちで早口だった人・・・田中角栄さん☆最も礼儀正しく好印象だった人・・・石破茂さん☆最もインテリ風だった人・・・宮澤喜一さん☆最も貫録と風格があった人・・・佐藤栄作さん☆とにかく格好がよかった人・・・中曽根康弘さんと小泉純一郎さん☆初の女...政治家たちの印象

  • 『琵琶湖周航の歌』

    多くの歌手がこの唄を歌ったそうだが、1971年(昭和46年)に加藤登紀子がカバーしたレコードが大ヒットした。個人的には50年以上も昔、某テレビ局の先輩Yさん(滋賀県出身・27歳ぐらい)が若くして不慮の死を遂げた際、葬儀・告別式の最後にこの唄をみんなで歌ったことを思い出す。Yさんも生前、この唄を愛唱していたのだろう。私がよくお邪魔する『二木絋三のうた物語』から、以下に歌詞を引用させてもらいあの頃を偲びたい。作詞・小口太郎、原曲・吉田千秋1われは湖(うみ)の子さすらいの旅にしあればしみじみとのぼる狭霧(さぎり)やさざなみの志賀の都よいざさらば2松は緑に砂白き雄松が里の乙女子(おとめご)は赤い椿の森蔭にはかない恋に泣くとかや3浪のまにまに漂えば赤い泊火(とまりび)なつかしみ行方定めぬ浪枕今日は今津か長浜か4瑠璃...『琵琶湖周航の歌』

  • 過去の記事(17)

    ⑰共産党はレーニンのように柔軟であれ!普天間基地をテニアンに移そう。TPP反対で「国民共同戦線」の結成を!感動もロマンもないプロ野球。「クジ加味」選挙とは。共産党はレーニンのように柔軟であれ!日本共産党(以下、共産党と略す)が政党助成金(交付金)の制度に反対し、受け取りを拒否しているのはまことに立派であると評価したい。ところが本来、共産党に交付されるはずのカネが他の政党に“山分け”されていることが、あまり知られていない。私はこのことを知ってビックリ仰天した。受け取りを拒否したなら、これは当然「国庫」に返納されるべきだろう。これは国民の税金なのである。ところが、共産党の分を他の政党が“ハイエナ”のように食い荒らしているのが現状だ。非常におかしいではないか!!こんな話はしたくなかったが、政党助成金というのは年...過去の記事(17)

  • 過去の記事(16)

    ⑯外国語と日本語と私。日本と中国。ゲーテ。ノーベル賞に落選したトルストイ。天皇の韓国訪問はあり得るのか?外国語と日本語と私1)日本人は外国語に弱いと言われる。それは特に、話し方(スピーキング)と聞き方(ヒアリング)においてと言われる。私は自分の頭(センス)の悪さを棚に上げてそう述べているので、お許し願いたい。例えば、英語については、中学1年から大学4年まで10年間も勉強したのに、一向に会話(カンバセーション)が上手にならない。日本人の中には勿論、英会話の上手な人もいるが、大学の英文科を卒業したというのに、ほとんど英語が話せないという人も多数いる。そういう人達を見ると、私は自分の頭の悪さを放っておいて、なんとなく安心してしまう。我々高年齢の日本人は、一般的に英語など外国語の会話がどうして下手なのだろうか。私...過去の記事(16)

  • JASRACよ、歌詞の引用がなぜ悪いのか!?

    <JASRACの“被害者”として、以下の文を復刻します。>「音楽著作権」によれば、歌詞の引用は原則的に禁じられているという。私も以前のヤフーブログに、良かれと思って大いに歌詞を引用し紹介したのだが、それらが著作権を侵害したとのことでブログが全面削除された。しかし、これははなはだ疑問である。著作権法第32条にも「引用利用権」が明記されている。歌詞を引用・紹介して音楽を大いに称賛したというのに、それがどのような“実害”を与えたのだろうか。CDの売り上げが減ったとでも言うのだろうか。そんな事はあり得ないだろう。むしろ、素晴らしい歌詞を紹介することによって、読者から歓迎されたと思う。そして、その音楽への関心や共感を高め、良い方向へ進んだものと信じている。音楽著作権の事でブログが全面削除され、私は音楽そのものへの興...JASRACよ、歌詞の引用がなぜ悪いのか!?

  • 回転ドアは大嫌い!

    <以下の記事は2004年3月31日に書いたものですが、復刻します>1)先日、東京の六本木ヒルズ「森タワー」で、6歳の男の子が回転ドアに頭を挟まれて死亡するという痛ましい事故が起きた。このタワーでは昨年4月の開業以来、丸1年も経たないのにそれまでに32件もの回転ドア事故が起き、救急車が11回も出動したというから驚く。警視庁は業務上過失致死容疑で、森ビルなど関係7カ所の家宅捜索に入った。安全対策など、いろいろな面で問題点があると思う。しかし、私がここで問題にしたいのは、「回転ドア」そのものについてである。このドアは、人間にとって本当に好ましいものなのか。今回の死亡事故がなかったなら考えようともしなかったが、この回転ドアは実に忌々しいものだと思っていた。一体、回転ドアの利点は何なのか。冷暖房の保温のためには有効...回転ドアは大嫌い!

  • 『ダイアナ』

    16歳のポール・アンカが1957年に発表したデビュー曲で、一躍彼は世界的に有名になった。日本でも、ロカビリー歌手の山下敬二郎や平尾昌晃がこの曲をカバーしたほどだ。少年の切ない恋心に、同じ年の私も夢中になった。未熟な英語を必死に調べ、もちろん歌詞を全部覚えたが、それが“思春期”の始まりだったのだろうか。あの時の衝撃が今でも忘れられない。ポール・アンカは現在82歳です(1941年7月30日生まれ)。PAULANKA-DIANAHD『ダイアナ』

  • 私のプロフィール

    1941年(昭和16年)9月新潟市に生まれる。現在82歳、埼玉県所沢市に在住。妻、2男1女があったが、次男は2022年3月に死亡。孫4人。血液型・O型、身長・165センチ、体重・59キロぐらい、老眼病歴と手術・・・大腸ガン、脳梗塞、前立腺肥大、胃潰瘍、肺浸潤など1964年早稲田大学第一文学部を卒業(専攻はフランス文学)、フジテレビジョンに入社2001年フジテレビジョンを定年退職。以後、自由な思想・創作活動に入る著作・・・小説『青春流転』『青春の苦しみ』『サハリン物語』『若草物語』『かぐや姫物語』『新・安珍と清姫』『啓太がゆく1部・2部・3部』『落城』『SNSと老人』『ある同窓会』『17歳の別れ』『1984年11月14日(グリコ・森永事件)』『たそがれ社員』など戯曲『文化大革命』『血にまみれたハンガリー』『...私のプロフィール

  • ドン・キホーテよ、現われよ!

    <昔、書いた記事を一部修正して復刻します。念のため、2002年8月に書いたものです。>1)真夏の暑い日が続くので、家の中で何か本でも読もうと思い、図書館へ行って本を借りることにした。いろいろ物色していたら、スペインの作家・セルバンテスの「ドン・キホーテ」が目に付いたので借りてきた。50年ほど昔の少年時代に、たしか子供向けの「ドン・キホーテ物語」というのを読んだ記憶があるが、本物を読むのは初めてである。「ドン・キホーテ」(岩波書店発行・牛島信明訳)は膨大な分量があり、涼しいエアコンの下でじっくりと読むには相応しい大長編小説である。今から400年ほど前に書かれたこの小説は、世界文学の中でも最も有名な作品の一つに挙げられている。ストーリーは、“騎士道物語”を読み過ぎて頭がおかしくなった初老の男が、自分も騎士にな...ドン・キホーテよ、現われよ!

  • 日本人はルールの変更に弱いのか?

    <2010年2月10日に書いた以下の記事を復刻します。>日本人は一定の「ルール」の中では、非常に優秀な成績を残す。それは勤勉でありよく努力するからだろう。その点は大いに誇ってよい。しかし、ルールを絶対視する傾向があるから、ルールの変更に慣れない面がある。ルールとは何か。平たく言えば、国の憲法だったりスポーツ競技の規則(ルール)などだ。憲法が現実社会とどんなに矛盾しようとも、それを変えたがらない。むしろその“ルール”に縛られようとする。無理をしてでもそのルールを守ろうとする。つまり、ルールを絶対視するのだ。それは日本人の性格だから仕方がないが、あまりにもルールを絶対視すると、とんでもない事態になることも想定すべきだ。スポーツ競技のルールはよく変わる。例えば水泳のバックストローク(背泳)でも、スキーのジャンプ...日本人はルールの変更に弱いのか?

  • 長嶋亜希子さんとの電話

    <この記事は長嶋亜希子さんが急逝された翌日、2007年9月19日に書いたものですが、ここに復刻します>長嶋亜希子(あきこ)さんが昨日、心不全で急逝した。まだ64歳の若さである。亜希子さんは、プロ野球の読売巨人軍終身名誉監督である長嶋茂雄氏の奥さんとして有名だが、彼女が1965年(42年前)に、当時巨人軍の“スーパースター”であった長嶋選手と結婚した時は、日本中の話題をさらった。それは報道が伝えているように、前年の東京オリンピックが機縁となったもので、その時、報知新聞の五輪特別リポーターを務めていた長嶋氏が、コンパニオンをしていた美しくも賢い亜希子さんに“一目惚れ”をして、結婚に至ったのである。これは「東京オリンピック」に花を添えるような慶事だった。ところで、日本一の若夫婦の誕生から2年半ほどたった頃だろう...長嶋亜希子さんとの電話

  • 過去の記事(13)

    ⑬消費税・増税論に騙されるな!金太郎アメ。デジタル的思考の浅はかさ。野焼きと御殿場“魔の空”。記者の“お見合い”。「18歳選挙権」を大歓迎。日本人の弱点。冤罪(えんざい)。T社長のこと。自衛隊は憲法9条に違反する。ただちに憲法を改正せよ!消費税・増税論に騙されるな!わが国に消費税が導入されてから21年になる。消費税がスタートした時、当時の自民党政権は何と言ったか。「これから日本は少子高齢化社会を迎えるので、その“財源”として消費税を導入する」と言ったのだ。あれから21年、日本は確かに少子高齢化社会になった。この点は、自民党政権の見通しは非常に正しかった。しかし、これまでの220兆円に及ぶ消費税収入は全て、高齢者の医療や介護、福祉といった社会保障に使われてきたのだろうか。これが全く怪しい。それどころか、介護...過去の記事(13)

  • 過去の記事(12)

    ⑫日航機墜落事故への疑問。圧力隔壁の損壊はなかった!?鑑識の神様・岩田政義さん。花火中継大失敗!TPPは“ぼったくりバー”と同じだ!フジ・産経記者の“受難”。日航機墜落事故への疑問以下の話を聞いた時には、何を馬鹿げた事を言うのかと怒りが先に立ったほどだ。日航ジャンボ機が墜落して520人が亡くなった大事故から25年が経ったが、あれは米軍機が誤ってミサイルで撃墜したというのだ。冗談ではない!そんな話は止めてくれ、そんな事はあってはならないと思ったが、インターネット上にそういう話が出てくると、放っておくわけにはいかない。以下に「オルタナティブ通信」の8月15日付けの記事をリンクしておくので、興味のある方は読んでいただきたい。⇒http://alternativereport1.seesaa.net/articl...過去の記事(12)

  • 『史上最大の作戦(ザ・ロンゲストデイ)』

    第2次大戦中の1944年6月6日、ドイツと戦う米英仏などの連合軍は、フランスのノルマンディー海岸に上陸作戦を決行した。この日だけでも連合軍は16万人の将兵が出陣し、作戦全体で200万人の兵士を動員したという。正に“史上最大の作戦”だったのだ。この未曽有の戦闘を描いたのが『ザ・ロンゲストデイ』という映画で、1962年にアメリカが制作した。そして、ジョン・ウェインを始め米英仏やドイツの名だたる俳優が出演したのである。テーマ音楽はあのポール・アンカが作曲しており、勇ましくも活力に満ちたものになっている。「史上最大の作戦THELONGESTDAY」ポールアンカ、ミッチ・ミラー合唱団『史上最大の作戦(ザ・ロンゲストデイ)』

  • 過去の記事(11)

    ⑪松永安左エ門翁曰く「官僚は人間のクズだ!」。カネ、カネ、カネの中国社会。「検察審査会」のデタラメは許さない!検察審査会のオソマツ。アジア大経済圏構想。パーキンソンの法則と役人。マルキストなら感動する場面。松永安左エ門翁曰く「官僚は人間のクズだ!」タイトルの「官僚は人間のクズだ!」というのは、私が言っているのではない。しかし、内心そう思っているかもしれないが(笑)。この言葉を吐いたのは(年配の方なら知っていると思うが)、かつて日本の『電力王』『電力の鬼』と言われた松永安左エ門翁である。先日、ある記事を書いた時に松永翁を紹介したことがあるが、よくぞ言ってくれたと今さらながら思うのである。今の日本は「政財官」の癒着がよく問題視されるが、これは事実上、官僚が国政を牛耳っているということだろう。だから2年前、民主...過去の記事(11)

  • 『二人の世界』

    〈2018年11月に書いた文を一部修正して復刻します〉今日、たまたまCSテレビを見たら、47年前のドラマを放送をしていたからビックリ!われわれ老夫婦も47年前は新婚ホヤホヤで、この『二人の世界』は忘れられないものだ。TBSの人気ドラマで竹脇無我、栗原小巻が主演、あおい輝彦が歌っている。感動したからもう一度見よう!(2018年11月14日)竹脇無我&栗原小巻(二人世界)『二人の世界』

  • 「道州制」の導入を望む

    <はじめに>今から30年ほど前には、地方分権の推進や首都機能移転、道州制の導入などが盛んに論じられていた。ところが、今はそういう声がほとんど聞こえてこない。一方、その間に日本の人口はどんどん減りつつある。それでも良いという人もいるだろうが、21世紀中に日本がさらに発展し生まれ変わるには、私は「道州制」の導入が必要だと考える。以下に、2002年と2008年に書いた拙文を一部修正して載せておくので、少々長めになりますが、ご一読願えれば幸いに存じます。(2024年2月2日)「道州制」の導入で『大日本連邦国』の誕生へ1)東京への一極集中の弊害を除去するため、地方分権の推進が叫ばれるようになって久しい。今から9年前(平成5年)には、国会の衆参両院で「地方分権の推進に関する決議」が、全会一致で採択された。その後、19...「道州制」の導入を望む

  • フジテレビの『スター千一夜』に90回も出演した吉永小百合さんはスターの中のスターだ!

    <以下の記事を復刻します>フジテレビの昔の番組に『スター千一夜』というのがあった。だいたい月~金の帯番組(1週間5回)だったが、これに出れば、あの人はまあスターだと評価されていた。始まったのはフジテレビ開局の1959年3月、終わったのが1981年9月だからまあ長寿番組と言える。略して“スタ千”と呼んでいたが、旭化成の一社提供だったからフジと旭化成の看板番組だったと言えよう。実はこの番組、フジテレビ採用内定者の研修(1963年)で手伝ったことがある。この時は、プロレス界の大スター・力道山が花嫁と一緒に出演したので忘れることができない。それ以来、この番組が好きになったが・・・どうも前置きが長くなってごめんなさい(笑)。お前は何が言いたいのかって??要は、このスタ千に吉永小百合が通算90回も出演したのである。こ...フジテレビの『スター千一夜』に90回も出演した吉永小百合さんはスターの中のスターだ!

  • 過去の記事(8)

    ⑧アメリカは野蛮な国か。政治家の失言・暴言。自分が認知症になったら・・・三島由紀夫事件との“接点”。美人論。革命と不倫アメリカは野蛮な国かつい最近、アメリカのアリゾナ州で、民主党の女性下院議員が集会を開いていたところ、22歳の男が銃を乱射し6人が死亡、14人が負傷するという衝撃的な事件が起きた。アメリカではこうした銃乱射事件がいつも起きており、不思議でも何でもないが、こういう悲劇が一向に無くならないのは何故なのか。よく言われることだが、アメリカの憲法に「権利章典」というのがあり、その中に「人民が武器を保有し、また携帯する権利を侵してはならない」という条文(修正第2条)があり、これが全ての“元凶”だとする説がある。私もこの説に賛成だが、この「権利章典」というのはアメリカ市民の“基本的人権”に関する最も重要な...過去の記事(8)

  • 野中広務さんのこと

    (2002年11月に書いた以下の記事を、原文のまま復刻します。)1)私は自分の半生において、仕事上何百人という政治家と付き合う機会があったが、野中広務さん(自民党元幹事長)ほど印象に残っている政治家も珍しい。この人の“親分”である故金丸信さんも実に印象深かったが、両人は対照的な雰囲気を持っていた。金丸さんは今時の政治家には稀だが、ほのぼのとした春風のような雰囲気があった。これに対して野中さんは、非常に鋭い刃物のような趣(おもむき)があった。印象は極めて対照的だが、両人とも気配り(心遣い)の面では、どんな政治家にも優るものを持っていたと思う。また二人とも温情家であった。さて、両人の人柄のことはともかくとして、最近、北朝鮮問題について二人は厳しい批判にさらされている。金丸さんは既に他界されているので、ここであ...野中広務さんのこと

  • 世界の“4大悪妻”か

    〈以下の記事を復刻します〉先日、S・スピルバーグ監督の映画『リンカーン』をDVDで見ていたら、いかにも“悪妻”といった雰囲気のリンカーン夫人が出てきた。それでふと思い出したが、昔、リンカーン夫人のメアリー・トッドの伝記が評判になったことがあるが、それも彼女が稀に見る悪妻という話であった。メアリー・トッドはたしか嫉妬深くヒステリーな女だという話だったが、映画『リンカーン』でもそういう感じだった。しかし、人は偉人や天才などの夫人を概して“悪妻”に見立てるものだ。それは夫が余りにも偉大なため、妻が脇役となって悪く見られるケースが多い。3大悪妻だと、ギリシャの哲学者ソクラテスの妻・クサンティッペ、大音楽家モーツァルトの妻・コンスタンツェ、文豪トルストイの妻・ソフィアと言われるが、それが4人目となると、やはりリンカ...世界の“4大悪妻”か

  • 『埴生の宿』

    最も好きな曲、本当に心が安まる曲で、わが“埴生の宿”でこれを聴いていると、人生はこれでいいんだと思ってしまう。全てが満ち足りた気分になる。埴生(はにゅう)の宿『埴生の宿』

  • 過去の記事(7)

    ⑦哀れな国・アメリカ(続発する銃乱射事件)。「ノーベル経済学賞」なんて、廃止しろ!電気こぼれ話。「グローバリズム」という妖怪。原発エゴイズムは止めろ!土地税制を見直そう。「マニュアル人間」だらけの日本。末次一郎氏のこと。安部晋太郎家の夜回り。八木亜紀子さんの結婚を祝う。哀れな国・アメリカ(続発する銃乱射事件)今月8日(2011年1月)にアメリカ・アリゾナ州で、民主党のギフォーズ下院議員の集会で銃の乱射事件があり6人が死亡、14人が負傷する悲劇が起きた。ギフォーズ議員(女性)も重体だと伝えられている。ところが、意外なことに、この事件の直後からアメリカでは拳銃の販売が急増しているというのだ。要するに、自分の身は自分で守ろうということらしいが、銃規制が進む前に“買い溜め”をしておこうという動きもあるそうだ。一体...過去の記事(7)

  • 過去の記事(6)

    ⑥現代の英雄か・・・小出裕章さん。アリ(蟻)の話。福田赳夫氏の回顧録から。「死の商人」とアメリカ軍需産業。酒。普天間基地をテニアンへ!機密費。平山画伯と竹下元首相。遅い日本、速い中国。現代の英雄か・・・小出裕章さん3月11日の東日本大震災、そして福島原発事故と恐るべき災害が日本に起きたが、今月上旬、旅行で国交のない(北)朝鮮を訪れた際も色々な人から質問を受けた。この2つの出来事は、正に世界的なニュースになっているのである。さて、原発事故から数日後のことだったろうか、私がある方のブログにお邪魔したら小出裕章(こいでひろあき)さんと言う人の記事が載っていた。もちろん初めて知る名であり、小出さんが原子力学者だということが分かった。私は文系なので、原子力のことはほとんど勉強したことがない。これまで時々、原子力発電...過去の記事(6)

  • 狐狸庵(こりあん)先生・遠藤周作さんのこと

    〈2019年6月に書いた以下の文を復刻します。〉1)作家の遠藤周作さんについて書きたい。と言っても、私は彼と話したことはないし、その著作を数冊しか読んでいない。『海と毒薬』『沈黙』『イエスの生涯』『宿敵』などか。だから、遠藤さんについて語る資格はほとんどないが、妙に彼について書きたくなるのはどうしたことか。それは遠藤さんの子息(龍之介氏)が、昔私がいた某テレビ局の社長に就任すると聞いたからだろう。よって、思うままに気楽に書くのでお許し願いたい。遠藤周作さんとは面識はないが、一度だけ、後輩の結婚披露宴に彼と同席したことがある。あれは30年余り前だったか、後輩の女子アナ・NさんがA新聞の記者と結婚した時だった。遠藤さんは新婦側の主賓で出席していたが、やがて挨拶の番がやってきた。有名な作家の挨拶ということで皆が...狐狸庵(こりあん)先生・遠藤周作さんのこと

  • 『花』

    薄幸の天才作曲家・瀧廉太郎、23歳で桜の花のように散るhttps://www.youtube.com/watch?v=8G1EKV9ASjU『花』

  • 昔の公明党の幹部たち

    <以下の記事は2020年6月~7月にかけてまとめたものです>〈前書き〉前書きが長くなるかもしれないが、お許し願いたい。コロナ禍で国民に1人当たり『10万円の給付』が行われているが、これは公明党の山口代表が安倍首相に強く要請したのが大きな要因だったという。これによって、先の「閣議決定」が覆(くつがえ)ったのだ!こんなことは滅多にない。もしこれが実施されなければ、公明党は自民党との連立政権を解消するかのような覚悟で、山口代表は詰め寄ったと言われている。その詳しいことは分からないが、私は公明党の決意と態度を高く評価したい。私自身、国民の1人として10万円の給付を“ありがたく”受け取ったのだ。(受け取らない人も一部にいるが)そんなことを考えていると、私は50年前(1970年)、フジテレビの記者として初めて公明党を...昔の公明党の幹部たち

  • 過去の記事(3)

    ③無税国家論。日米安保条約の変質。天は人の上に人を造り、人の下に人を造る。デフレと市場原理。美しい田園と原発(フランス)。参議院選挙だって!?「一院制」こそ世界の大勢だ。“親バカ”共産主義者・金日成!スターリンや毛沢東との大きな違い。無税国家論今や消費税増税の是非をめぐって盛んに議論が行なわれているが、経営の神様と言われた故松下幸之助さんは「無税国家論」を唱えたことでも有名である。無税国家論は多くの人が聞いたことがあると思うが、松下さんがこれを提唱したのはもう30年以上も前になる。彼の発想の原点は、国が無駄遣いばかりして、その穴埋めを増税で賄おうとすれば、国民は必ず勤労意欲を失うだろうというものだ。そうなると国家も衰退する。こうした事態を避けるため、松下さんは国家予算を単年度で使い切るのではなく、必ず1割...過去の記事(3)

  • 精通率の急落について

    <少子化の問題を考えていたら、日本男児の精通率の急落を思い出した。これも少子化と無縁ではなかろう。2014年4月に書いた以下の記事を復刻する>テレビを見ていたら、精通率の低下について伝えていた。なに?精通率ってなんだ・・・側にいた妻に聞いてみると「アレよ」と答える。アレってなんだと思いながら聞いていると、男の子の“射精”のことではないか。その15歳での割合が急激に落ちているというのだ。日本性教育協会の「青少年の性行動全国調査報告(2011年度)」によると、中学卒業時の15歳男子の場合、1981年に約80%だった精通率が、1999年には73%に、2011年にはなんと50%に落ち込んだというのだ。つまり、2人に1人は射精の経験がない。これには驚いた。世の中、こんなに性の情報が氾濫し、また青少年の体の発育が昔よ...精通率の急落について

  • 世界の鉄道を愛する素晴らしいブログ

    〈2018年6月に書いた以下の記事を復刻します〉2年ほど前、サハリン(樺太)へ旅行する前に偶然見つけた素晴らしいブログがある。私は鉄道にはまったく素人だが、面白くて素晴らしいのでよくお邪魔したものだ。参考までにご紹介しておきたい。『鐡旅』と言う。(2018年6月3日)http://www2u.biglobe.ne.jp/~kokuden/tetu.htm世界の鉄道を愛する素晴らしいブログ

  • 皇室が「京都御所」に戻るべき理由

    <以下の記事を復刻します>私は天皇家・皇室は「京都御所」に戻るべきだと主張しているが、これにはもちろん理由がある。今の皇居は国民に開放されるべきだと言ったが、これは私の願望に過ぎない。問題は「首都」という概念である。私は日本の首都は「東京」だと思ってきたし、今でもそう思っている。しかし、そうではないとか、そう断定するのは間違っていると言う人がかなりいることが分かった。そこで少し調べたら、今でも「京都」が正統な首都だと主張している人がいるのだ。首都・都(みやこ)とは、一般に中央政府があって国家元首がいる所を指すのだが、それから言うと、日本の首都は間違いなく東京のはずである。ところが、ここで問題なのは「国家元首」の意味だ。元首とは一般に、国家を代表する資格を持った首長と理解されているが、今の日本国憲法には元首...皇室が「京都御所」に戻るべき理由

  • 過去の記事(2)

    ②小沢裁判と陶片追放。小沢一郎とシーザー、信長、龍馬。毒性・抵抗力・免疫。思考の劣化こそ“現代病”ではないか。管理社会と感性の喪失。小沢裁判と陶片追放以前にも書いたが、古代ギリシャのアテネに「陶片追放」という制度があった。これは排除したい政治家などの名前を陶器のカケラに記し、一定数に達するとその者は国外に追放されるという制度だ。この「陶片追放」は紀元前508年から90年ぐらい続いたそうだが、完全に秘密投票だから、誰が誰の名前を書いたかは分からないシステムだ。ところが、この制度は“政争”に悪用され、民主政治が衆愚政治に陥ったので廃止になったと言われる。例えば、有名なペルシャ戦争で、アテネを勝利に導いた英雄テミストクレスもこの制度によって追放された。ここで「陶片追放」のことを長々と説明する時間はないが、私はふ...過去の記事(2)

  • 過去の記事(1)

    ①脳死と死生観。木を見て森を見ない日本人。喫煙と肺がんは関係ないのか?隠し子と出来婚。袴田事件と死刑囚の人権。「ベートーヴェン」か「ベートーベン」か。脳死と死生観<はじめに>いま「脳死」の問題が臓器移植との関連で大きな関心を集めている。ここで専門的な話をするわけではないが、生と死をどのように考えたらいいのだろうか。結論から申し上げると、私は、脳死状態というのは死でもなく生でもなく、逆に言えば、死でもあり生でもあり、それ自体が人間と生命の『尊厳』を冒涜(ぼうとく)するものだと考える。医学の進歩が人間をそこまで至らしめたのである。この考えには当然異論もあるだろうが、それを前提にして私が過去に書いた『理想の死に方について』を復刻したいと思う。生と死について皆で考えようではないか。なお、以下の文は一部手直しして復...過去の記事(1)

  • 皇居を国民に開放し、天皇家は「京都御所」に戻ろう!

    2016年4月に書いた以下の記事を復刻します。<はじめに>憲法改正の議論が高まってきたが、それならまず、天皇の地位、役割などを論議する必要があると思う。ここで個人的なことを言わせてもらうが、私は子供のころから、今の「皇居」は国民に開放されたら良いと強く願ってきた。徳川家がかつて江戸城から去っていったように、皇室も今の皇居から移っていくことを願う。しかも、皇室には別に「京都御所」という歴史的な場所が現存するのだ。そこへ移られた方が良い。そこで以下に、天皇家の移転について、あらゆる角度からざっくばらんに論じていきたいと思う。また、皆さんにもぜひ考えてもらいたい。「京都御所」は大変な歴史と伝統のある場所である。正式には南北朝が合一した明徳3年(1392年)から明治2年(1869年)、明治天皇の東京行幸時までここ...皇居を国民に開放し、天皇家は「京都御所」に戻ろう!

  • 冬眠ができるといいな~(笑)

    <過去の記事を一部修正して再録します。>ふと思ったのだが、人間もクマと同じように“冬眠”ができるといいな~と思う。例えば12月から2月までの3ヶ月間、ぐっすりと眠った後に目が覚める。すると、木々の芽が吹き出し春を迎える。それから人間は活動するのだ。しかし、その3ヶ月間に何が起きるか分からない。でも、何が起きようが構わないではないか。そのまま自分が“永眠”しても良いし、目が覚めたら民主党政権(注・当時の政権)が無くなっていても構わない。世の中、あまりあくせくしないことだ。人間には休養が必要だ。だから休日があるし、シェスタ(昼寝)もある。「眠れる森の美女」では100年も眠り続けた王女が、たしか王子のキスで目を覚まし幸せになったとか。軍神と言われた上杉謙信も、さすがに冬の間は戦争をしなかったとか・・・つまり、人...冬眠ができるといいな~(笑)

  • “フェイスブックの天使”・田中荘子さんのこと

    <2024年1月28日に書いた以下の記事をそのまま復刻します>1)田中荘子(しょうこ)さんと言ってもあまり知らない人が多いと思うが、不肖・私がフェイスブック(facebook)で大変にお世話になった人である。私がフェイスブックを始めたのは11年前ぐらい前だったが、それから暫くして、田中さんがよくコメントを寄せてくれるようになった。初めはたしか「支離滅裂なことを言う田中です」といった挨拶から始まったように思う。ところが、交友が進むにつれて、彼女の広い見識や的確な意見に、私はだんだん“田中荘子ファン”になっていったのである。田中さんはアメリカ・カリフォルニア州在住で、主に1947年から1952年の間に日本からアメリカなどへ輸出された陶磁器やアンティーク美術品、人形類などを扱っているのが仕事だった。経歴によると...“フェイスブックの天使”・田中荘子さんのこと

  • 映画『塩狩峠』とセウォル号事故

    <2018年4月ごろに書いた以下の文を復刻します。>ユーチューブの動画を見ていたら、たまたま『塩狩峠』という映画に出会った。興味をひかれたので適当に飛ばしながら見たら、最後にあまりにも劇的なシーンが出てきたので衝撃を受けた。自分は不勉強なので、これが作家・三浦綾子さんの小説を映画化したものだということを初めて知ったのである。三浦さんの作品は多くの人に読まれているので『塩狩峠』について詳しく説明するのは控えるが、私のように初耳の人もいるので、簡単に説明する。これは明治時代の北海道の実話だが、ある日、主人公の鉄道職員(本名は長野政雄さん・当時32歳)が乗った宗谷本線の列車が、塩狩峠という所に差しかかったところ、最後尾の列車の連結器が外れ客車が逆走するという事故が起きる。車両はどんどんスピードを増し、このままで...映画『塩狩峠』とセウォル号事故

  • 2島でも3島でも、返還されれば御(おん)の字だ

    <以下の記事は2013年1月10日に書いたものですが、日露関係を現実的に改善していくため、参考までに復刻します。>森喜朗元首相が2月にロシアを訪問しプーチン大統領と会談するそうだが、それを前に民放テレビの番組で、択捉以外の国後、色丹、歯舞諸島の返還を求めるべきだとの考えを示したという。要するに択捉島を除く3島返還論だ。北方領土問題をここであれこれ言うつもりはないが、結論から言えば、2島でも3島でも返ってくれば御の字ではないか。原則論から言えば最低でも4島、いや千島列島全部だとか南サハリン(南樺太)も含むとか際限がなくなる。そうなると、交渉事だから1島も返ってこない場合がある。いや、現に戦後67年以上たっても1島も返ってこないではないか!理想論や原則論ばかり振りかざしていたら、一つも前に進まないのだ。それと...2島でも3島でも、返還されれば御(おん)の字だ

  • 『森の水車』

    〈以下の文を復刻します。〉荒井恵子さんと言っても若い人は知らないだろうが、1950年代に活躍した歌手である。その彼女が80歳で亡くなった(2010年6月18日)のをつい最近知ったが、荒井さんの最も有名な歌『森の水車』を思い出した。早速ネットで調べてみたら、彼女の歌声よりも他の歌手の方が多く出ており、この中に大女優・高峰秀子が映画『秀子の車掌さん』で歌うものがあった。この映画は1941年(昭和16年・小生が生まれた年)の作品で、高峰はまだ17歳とういういしい。懐かしくなったので『森の水車』をアップしてみる。https://www.youtube.com/watch?v=6F9c_Wlk0nE『森の水車』

  • 政治とは権謀術数、もともと次元の低いものか?

    <2002年6月に書いた以下の記事を一部修正して復刻します。>1)我々が「政治」にいろいろの事を期待し、また善いものであって欲しいと願うのは当然のことである。政治は我々国民の生活、安全、生存にとって重要な要素となっているからだ。しかし、政治に“幻想”を抱くのは止めよう。何故なら、政治の根本とは“利害得失”であり、国内政治においては“税金の分捕り合戦”と言ってよいからだ。対外的には「国益」という言葉をよく使う。これも、他国との関係の中で、自国の利益や権限を守ったり、それを追求することを意味しているものだ。根本は他国との間の“利害得失”ということである。古来、善政とか徳治とか、理想の政治についていろいろ言われてきた。これは大体、人民(国民)の側から見て善い政治かどうかということである。要するに、人民の利益・福...政治とは権謀術数、もともと次元の低いものか?

  • (復刻) ヤフーの“暴虐行為”を弾劾する!

    <以下の文を復刻します>私はいまgooのブログを使っているが、実は2012年2月23日にヤフー(Yahoo!)のマイブログを「全面削除」されたのでこちらに移ってきたのである。ヤフーのブログを全面削除されたのは、私の記事が音楽著作権を侵害したという理由からだ。この件について、Yahoo!ブログカスタマーサービスより以下のようなメールが届いた。参考になると思うので、紹介しておきたい。「Yahoo!ブログカスタマーサービス竹光です。お問い合わせの「『マイブログ』のページが表示されない」件について、ご案内いたします。お客様のブログにつきまして、以下のとおり通知を受け、弊社でコミュニティーサービスガイドラインに照らし確認を行い、削除措置を行いました。[通知者]一般社団法人日本音楽著作権協会調査部部長?野勝彦電話番号...(復刻)ヤフーの“暴虐行為”を弾劾する!

  • 福田赳夫元首相の回顧録

    (以下の文は2010年9月10日に書いたものですが、復刻します。)2階の書棚を眺めていたら、まだ読んでいない福田赳夫氏(元首相)の『回顧九十年』という本が目に留まった。この本は15年ほど前、福田氏の卒寿(90歳)を記念して岩波書店から発行されたものだが、その記念パーティーでもらったまま中身はほとんど読んでいなかった。昔、福田さんの番記者を3年やったので記念に取って置いたのだが、少し興味を持ったので読み始めた。すると、旧大蔵省に入省してからの若い頃の福田氏の話が面白かった。戦後の福田氏の政治歴はだいたい分かっているが、戦前の彼の仕事のことなどはほとんど知らなかったからだ。興味を持ったのは、世界大恐慌(1929年)のあと彼がロンドンに赴任していた頃の話だ。ニューヨーク・ウォール街での株価の大暴落のあと世界経済...福田赳夫元首相の回顧録

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