海老澤毅 さん プロフィール

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海老澤毅さん: 司法書士 海老澤毅 ブログ
ハンドル名海老澤毅 さん
ブログタイトル司法書士 海老澤毅 ブログ
ブログURLhttp://shosiebisawa.blog.fc2.com/
サイト紹介文辰已法律研究所で司法書士試験の講師をしている海老澤毅です。勉強に役立つ情報等を発信していきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供49回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2015/05/12 11:22

海老澤毅 さんのブログ記事

  • 小さな巨人
  •  本棚の奥から探しだして、久しぶりに旧約聖書の「士師記」を読みました。 なんで「士師記」を読んだのか、私が司法書“士”で、講“師”だからでしょうか。 違います。 少し前に、電車の中でテレビドラマの宣伝を見かけました。 「小さな巨人」 こういう表現の趣旨は分かるのですが、表面的には形容矛盾ではないか。 「四角い円盤」「木製の鉄塔」…。 実は、ちょっと気になっていたのですが、“縦書き(2017-01-05)”の [続きを読む]
  • 役員等
  •  問題です。 「役員等は、株主総会の決議によって選任する。」 〇ですか、×ですか。 答えられませんよね。 なぜなら、役員等の定義がなされていないからです。 会社法329条では、“役員”を「取締役」「会計参与」「監査役」であると定義しています。 また、同法330条では“株式会社と役員及び会計監査人との関係は、委任に関する規定に従う。”と規定し、条文見出しを(株式会社と役員等との関係)としているので、ここで [続きを読む]
  • 怪物
  •  一週間程まえの新聞に、テレビドラマの広告が載っていました。 “フランケンシュタインの恋” 広告のなかには更に“怪物は人間に恋した”との記述も。 とても有名な誤解(?)なので、ご存じの方も多いと思いますが、フランケンシュタインは怪物ではなくて、怪物を造った科学者の名前です。 もちろん、ドラマの作成サイドは、そのことは承知の上でこのタイトルにしたのだと思います。 “フランケンシュタインが造った怪物が恋 [続きを読む]
  • 株主リスト
  •  昨年の10月1日から、商業登記規則61条3項により、「登記すべき事項につき株主総会又は種類株主総会の決議を要する場合」には、申請書に株主リストを添付しなければならないことになりました。 記述対策としては、大体において株主総会議事録の添付を要する場合に株主リストを添付しなければならないと思っていればよいでしょう。 商業登記法(以下、単に「法」と記載します。)46条2項によって株主総会議事録を添付する場合は [続きを読む]
  • 赤レンガ
  •  法務省旧本館です。 私が受験生だった頃は、まだここで法務省の職務が行われていました。 もう随分前のことなのでどういう経緯だったか覚えていないのですが、ここに来て司法書士試験の願書をもらいました。 すぐ近くの桜田門の桜。風に吹かれて花びらが舞っています。 この時期、もう散ってしまったところ、今が満開の地域、これからが楽しみな場所、さまざまですね。←にほんブログ村はこちら。 [続きを読む]
  • 相続放棄取消
  •  不動産登記における更正登記の原因といえば、「錯誤」ですよね。更正登記は登記の一部が原始的に実体と不一致(つまり、登記の内容の一部が初めから間違っていた)ことによってするものですから、その原因が「錯誤」になるのは当然であり、他に登記の原因は考えられないと思います。 ところが、平成21年通達による不動産登記記録例には、所有権移転登記の更正登記において「年月日相続放棄取消」というのがあるのです(記録例19 [続きを読む]
  • 信託
  •  三月の最終の週末、辰已法律研究所の横浜本校と東京本校で、「信託の登記」というテーマで講演をさせていただきました。  信託の起源についてはいくつか説があるようですが、中世イギリス説が通説のようです。 ざっと整理すると、十字軍の従軍する騎士たちが、その有する土地を信頼できる友人などに移転し、そこからの収益を家族の生活費などに充て、自分が生還すれば土地を返還してもらうということを行っていました。当時は [続きを読む]
  • 大津事件
  •  来日中のロシア皇太子ニコライ・アレクサンドロビッチが、滋賀県の大津で巡査津田三蔵に切り付けられた事件。たしか中学か高校の社会の授業で勉強したと思います。 このブログをご覧の皆さんは、“司法の独立”というテーマを通じても、この事件を覚えているのではないでしょうか。 皇太子は、後のニコライ2世となりました。「愛するママ」の誕生日に結婚し、愛妾を持たず、妻と子供たちを愛し、「怪僧」ラスプーチンを宮廷に [続きを読む]
  • 破天荒
  •  以前から時々書物などで見かけ、またテレビなどで聞いて気になっていたのですが、最近もCMで見かけました。 どうも“破天荒”というのを「無鉄砲」とか「奔放」のような意味で使っているようです。 言葉の意味や発音は変化していくものですが、故事成語に関しては固有の意味があり、それと異なった意味で使われることはないはずです。 日常生活における会話で言い間違えたり、誤った言葉の使いかたをするのは、まあそれ程問 [続きを読む]
  • 監督
  •  早押し問題です。“公開会社(監査等委員会設置会社及び指名委員会設置会社を除く)において取締役の職務の執行を監督する機関は何でしょうか?”「監査役!」 ブー 正解は、「取締役会」です(会社法362条2項2号)。 監査役は、取締役の職務の執行を「監査」する(会社法381条1項)のであって、「監督」するのではないのです。 監督と監査の違いは・・・。 まずは広辞苑によると。 「監督」は“目をくばって指図をしたり [続きを読む]
  • ルビ
  •  六法を開いて、そうですねぇ刑法9条とお隣の10条を見て下さい。 何か、お気づきになりましたか。 禁錮の「錮」の字に、9条の方には「こ」とルビが振られていますね(私は、老眼鏡を掛けないと、ただの点にしか見えませんが)。 刑法が口語化(今は、現代語化と言っていますが、刑法のときは口語化との表現であったと記憶しています)されたときに、常用漢字に含まれていない漢字には最初に条文で出てきたときに、ルビを振るこ [続きを読む]
  • 憲法前文
  •  「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」“ミサイル発射”“海洋埋立基地設立”“空母発信”“領空侵犯”“壁の建設”そして、ついには“毒殺” いやー実に、信頼できる平和を愛する諸国ばかりですねぇ。 それにしても、立派なことを謳っていることは確かなんだけど、私には何かこう心に響かない文章なんですよね。 新幹線の車窓から。 この景色を見たその日に「富士の高 [続きを読む]
  • 天神さま
  •   京都の北野天満宮にお参りに行ってきました。 学問の神様ということで、みなさんもそれぞれの地の天神さまにお参りに行かれたこともあるのではないかと思います。 私も、毎年7月になると、湯島天神に合格祈願に行っています。 お参りを済ませ、ちょっと遅めのお昼を頂くことにしました。 神社の周りを歩いていると、なんだか良さそうなお店を見つけ、入ることに。 町屋というのでしょうか、間口が狭く奥行の深い造りで、 [続きを読む]
  • 正当防衛
  •  刑法36条1項 “急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為は、罰しない。” 違法性阻却事由としては、刑法37条の緊急避難もありますが、緊急避難が、現在の危難(発生事由が「不正でなくても」)を避けるために、やむを得ず他人の法益を侵害するものであるのに対し、正当防衛は、「不正」な侵害に対して、権利の防衛のために、侵害者に対して反撃を行うものです。 考えてみれば、 [続きを読む]
  • 株券の喪失
  •  平成4年午前第33問選択肢4。 株券を喪失した株主は、喪失の事実を証明して、会社に株券の再発行を請求することができる。」 トホホな問題です。 物の「喪失の事実を証明」することは、その物が何であろうと、絶対にできないはず。 株券を喪失した場合、平成14年の商法改正前は、公示催告を経て除権判決により喪失した株券を無効とした上で再発行を請求する手続きでした。 現行法でも、新株予約権証券や社債券を喪失した場 [続きを読む]
  • 宣誓
  •  宣誓に関する条文をいくつか(「」は、私が付けました。)。 証人の宣誓(民事訴訟法201条1項)  証人には、特別の定めがある場合を除き、宣誓を「させなければならない」。 当事者尋問の際の宣誓(民事訴訟法207条1項後段)  当事者に宣誓を「させることができる」。   宣誓の禁止(民事訴訟法201条2項)  16歳未満の者又は宣誓の趣旨を理解することができない者を証人として尋問する場合には、宣誓を「させることが [続きを読む]
  • 縦書き
  •  平成28年大晦日の南西の空。 細いお月様が少し離れたところから、輝く金星を見守っています。 明けましておめでとうございます。 お正月の楽しみの一つに年賀状があります。 横書きの文章の多くなった今日ですが、年賀状は縦書きの割合がまだ高いような気がします。 商業登記規則35条1項 “申請書の記載は、横書きとしなければならない。” 私が受験生の時からも商業登記の申請書は上記の規定があったので横書きでしたが [続きを読む]
  • 映画
  •  今年も残すところあと僅かになりました。 年々、一年が過ぎるのが早くなっていくと感じています。 この一年、仕事に関するもの以外でどれくらいの本を読んだのかを振り返ってみました。多分30冊くらい。もっともっと読まなくてはいけないなと反省しています。 今年最後に読んだのは、ジョン・ル・カレの「われらが背きし者」です。 ル・カレは、東西冷戦時代を舞台とした重厚なスパイ小説で有名です。 今回の小説も、さすが [続きを読む]
  • 初日参入
  •  民法140条本文「日、週、月又は年によって期間を定めたときは、期間の初日は参入しない。」 初日不算入の原則ですね。 この原則に対する例外的な規定が、年齢計算に関する法律の第1項にあります。 「年齢は出生の日より之を起算す。」 したがって、例えば12月の20日に生まれた方は、生まれた時間にかかわらず、毎年12月20日になると、 「おめでとうございます!」 となります。 この冬も、バカラを贈ります。 ←にほんブ [続きを読む]
  •  沈んでゆく今年最後の満月。 昨夜も影ができるほどに輝いていました。 ご覧になりましたか。 そしてまた、お日様が昇り一日が始まります。 良い一日をお過ごし下さい。←にほんブログ村はこちら。 [続きを読む]
  • 弾劾
  •  “弾”には、「ただす」「罪過をせめる」といった意味が。 “劾”には、「罪を暴いて訴える」の意味があります。 “弾劾”は、「公の責任ある地位にある人の犯した不正の事実などを暴露して責任を追及すること」と新明解では説明されています。 我が国においては、みなさんご承知のとおり、裁判官の罷免において「公の弾劾によらなければ」ならないとされていますね(憲法78条)。 せっかくだから、弾劾裁判所の規定も確認し [続きを読む]
  • 享有
  •  一般的な国語辞典でも法律用語辞典でも、だいたい「権利・能力などを生まれながらにもっていること」であると説明されています。 憲法12条の「国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。」の“享有”は、まさにこの意味で用いられています。 一方、民法3条1項の「私権の享有は、出生に始まる。」の“享有”はすこしニュアンスが違っている気がします。生まれながらにして持っているものを、出生に始まると表現するのは [続きを読む]
  • ジン
  •  「いらっしゃいませ。海老澤さんがお出でになるのをお待ちしていたんですよ。」 と、ニコニコしながら出迎えてもらいました。 新しいジンを仕入れたとのこと。 先ずは、いつものレシピで一杯目のマティーニを作っていただき、飲みながらお話を聞きました。 なんと国産のジンで、京都の蒸留所でつくられているのだそうです。 ボトルを手にしながら(ボトルは深い緑色で、洗練された「和」のイメージを感じるものです)、二杯 [続きを読む]
  • 訴訟能力
  •  大手町でも紅葉狩りができます。 さて、外国人の訴訟能力について。 訴訟能力については、民事訴訟法(以下、「民訴法」と記載します。)に別段の定めがある場合を除き、「民法その他の法令に従う」とされています(民訴法28条)。 外国人の行為能力の準拠法は、法の適用に関する通則法(以下、「法適用通則法」と記載します。)の4条1項になります。 同項は「人の行為能力は、その本国法によって定める。」と規定しています [続きを読む]