伊田 六鹿 さん プロフィール

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伊田 六鹿さん: 六鹿宿
ハンドル名伊田 六鹿 さん
ブログタイトル六鹿宿
ブログURLhttp://rokusika.muragon.com/
サイト紹介文介護という仕事を通して思ったことや感じたことを綴っています。時々、脱線もします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供20回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2015/05/23 13:04

伊田 六鹿 さんのブログ記事

  • 盛衰の狭間で
  • 思えば9年間。僕はユニットケアを標榜する新型特養であるこの事業所で夢を追いかけ続け、時には挫折を味わいながらも、それでも、これが自分の進むべき道だと信じて、事業所運営の根幹を形作ろうと努力を続けて来た。 有難いことに、共感してくれる多くの仲間達が逆境に晒された時にも僕の事をいつも支えてくれていた。だから僕は努力を続けたし、迷うことなくその道を順調に前を見て歩むことが出来た。 だが、今の状況は違う。 [続きを読む]
  • 訳が分からねぇ。
  • 今日、職場で会議があった。事業所運営の責任者が集う会議。 次年度の方向性も含め雑多な事柄を話し合うのだけれど、どうにもこうにも、次年度の職員配置や職員体制が不透明なままで話し合いをしようとするものだから…なんだか訳が分からない。 次年度はうちのサブリーダーが引き抜かれて他事業所へ、代わりに来るのはどうにも育たない3年目か4年目くらいの若造。更に一人欠員が出る予定で、その補充はこの期に及んでも未確定 [続きを読む]
  • あぁ、やがて悲しき年度末。
  • 1月は行き、2月は逃げ、3月は去る。 毎年、この時期に唱える呪いの呪文を今年も僕は反芻している。 雪溶けて、桜舞う季節を心待ちにしてはいるのだけれど、毎年必ず呪わしい思いに捕らわれてしまう、この季節。 それは何故か? 答えは至極、単純だ。 仲間が辞めていく、そういう季節だからだ。そして新しくこの業界に参入する仲間が、辞めていった仲間の数に比例するのかと言えば、そうでは無いからだ。 どんどん、どんど [続きを読む]
  • 愛媛
  • 時々、旅に出る。 今回はプラッと愛媛に行ってみた。 鯛にジャコ天、ミカンにレモン。思った以上に美味しいものが沢山でビックリした。 宇和島の闘牛 大洲の古い町並み 砥部の焼き物 道後の湯 今治のタオル 何だか、どの町にも昭和、あるいは大正や明治の香りが残っていて楽しかった。 帰りに、しまなみ海道を北上。村上水軍の史跡を巡りながら本州に戻った。 日本のシルクロードの役割を担った瀬戸内海航路の番人。商人 [続きを読む]
  • そう、これで100話。
  • ブログを始めて、1年半。 脳味噌がその動きを停止し、まるで言葉を紡げない時期もあるにはあったが、それでもこのブログは100話まで辿り着いた。 ここまで綴る事が、何とか僕にも出来た。 ブログを書き始めた頃は社会福祉に対して、今では考えられないくらいに至極、前向きに取り組む姿勢を持っていた。けれど、ブログの内容の変遷を辿ってみれば誰もが理解してくれるだろう。今の僕には、自分のこの先に進むべき道が見えな [続きを読む]
  • F
  • 昔から漫画が好きだった。自分で描いていた時期もあるぐらいに大好きだ。 一番好きな漫画家は誰かと問われれば僕は迷わず藤子・F・不二雄先生だと答える。 ドラえもんは誰もが知っているし、世界中の子供たちに今なお素敵な夢を与え続けている。僕の子供の頃は先生の漫画やアニメの全盛期だった。本当に有難いことに。 パーマンにおばけのQ太郎、キテレツ大百科にエスパー魔美。ジャングル黒べえも大好きだった。みんなみんな [続きを読む]
  • スケートリンク
  • 今日は家族でスケートに行ってきた。 20年ぶりの氷の上。最初はなかなか感覚が取り戻せなくて、転ばないことを優先にした消極的滑走。壁に沿って時々、縁に手を付きながら氷の感触、滑る感覚を掴んでいく。 徐々にスケートリンクの中央へと移動。そうだ、スケートってこんな感じだった。 シューズに馴染めず足に痛みはあるのだけれど、風を切って滑るこの感覚が気持ち良くて。あぁ、これこれ…やっぱりスケートって楽しい! [続きを読む]
  • ニーズとデマンド
  • 介護の仕事は、「お年寄りへの奉仕」の一点張りでは進めることが難しい。 お年寄りの訴える様々な事柄に対して、その欲求の全てに応えることは現実的に不可能だからだ。 例えば、5分おきに「トイレに連れて!」と、あるお婆さんが仰り続ける。 お婆さんは、介助で立つことは出来ても歩くことが出来ない。神経因性膀胱炎なのか、本当に5分しか溜めることが出来ないくらいに膀胱が小さかったり硬かったりするのか、それは良く分 [続きを読む]
  • 塾から宿へ
  • これまで、僕は六鹿塾というタイトルでブログを綴っていた。 知らない人に対して、僕の知っている世界を、知っていることの片鱗を教えよう、伝えようという浅はかな感覚が、そこにあったことは否めない。 けれど僕には今、人に教えることや伝えることなど、実は何も存在しない。 僕には分からないのだ、この先の世界や日本が。人が生きることの意味さえも。 だからブログのタイトルを六鹿塾から六鹿宿に変更します。 塾は止め [続きを読む]
  • ADLとQOL
  • 介護職が当たり前に知って、それを考慮して仕事に取り組まなければならない事柄。 ADLの維持とQOLの向上。 ADLとはactivities of daily livingの略。訳すと、日常生活動作。 簡単に言えば生活の中での食事や排泄といった様々な場面で、その人がどの程度自分でそれができるか?ということ。 QOLとはquality of lifeの略。訳せば、生活の質。 端的に言っても、そのままな [続きを読む]
  • 死に向かうこと。
  • 僕たちの仕事において、お客様と言えばそれは間違いなくお年寄りで。 お年寄りは僕らより随分長く生きてこられていて、おそらく死にも僕らよりも随分と近い。 ピンピンコロリが一番だと言うけれど、そんな綺麗な死は稀で。 どちらかと言うと、老衰によってゆっくり、じんわりと死に向かう人の方が多い。 死に向かう過程で、言葉を失ったり、歩くことが難しくなったり、座ることすら自力では出来なくなったりしていく。そう言う [続きを読む]
  • 褒める。
  • 褒める言葉の数は多い。 「よく頑張ったな。」「出来たじゃん!」「頑張ってるね!」「期待に応えたね。」 だけど、そう言う言葉をかけるのって意外と難しい。 たぶん僕自身も、そういう言葉を先輩諸氏から、もらうことなく今まで仕事をしてきた。 いや、そういう言葉を受けていたのかもしれないが、褒め言葉で発奮するようなことは今まで一度も無かった。なんせ、心がねじ曲がっているものだから。 だから後輩への褒め言葉が [続きを読む]
  • じぃが、ばぁを壊す話。
  • 僕には小学一年生の、可愛い姪っ子がいる。 彼女が言った「ジィがな、バァを壊してん」という謎の言葉。 笑えない。とても笑うことなど出来ない正月の物語。 「ジィがバァを壊した。」…それだけを聞いた僕は、彼女にとってのジィ。つまり僕の父親が、彼女にとってのバァ、つまり僕の母親に対して何らかの危害を加えたのか?と最初に思った。 違った。そのほうが幾分かマシだと思えるような事実をその言葉は示唆していた。 昨 [続きを読む]
  • 師走が、急かす。そして乱れる心。
  • また、今年も約束したように、この時期がやってきた。 心乱れる、師走。 まるで多くの蟻達の群れが、その巣へと運ぶ極彩色の食物のような確かさで。 それは、死んでいるのか生きているのかも、悲しくなるほどに判然とはしない。 動いている様に見えても永遠に死んでいたり、全く微動だにしなくても、しぶとく逞しく生きて、やがて蠢く。 それを無条件に受け入れなければならない側は、たまったものでは無い。 蟻の巣はいつも [続きを読む]
  • 7月に僕の妹の義父が66歳で亡くなった。 そして先日、うちの嫁さんの従兄が38歳で亡くなった。 二人とも癌だった。 そして僕の親父も、2度目の肝臓癌のオペを、ついこの間に行った。 親父の場合は幸い、死に至ることなく、至極、まるで何事も無かったかの様に退院。 癌による死が身近な人々に影を落とした時に、何とも言えない気分になるのは僕だけでは無いだろう。 死について考えるときに、僕は思う。 それは決して [続きを読む]
  • 僕だけが昭和
  • いつの間にか気が付けば、僕の担当するユニットの職員は僕以外は全て平成の世に生まれた人ばかりになっていた。 26歳のサブリーダーから22歳の1年目さんまで…。 そして一児の母親であるパートさんもやはり、平成の生まれ。 何とも若いユニットだ…。 ほんの数年前までは、職場に平成生まれの人間が存在すらしなかったように思うのだが。 僕は昭和50年の生まれで平成元年に中学1年生くらいだったから、それ以降に産声 [続きを読む]
  • 上半期総括の会議終了
  • 僕の所属する事業所では、半期ごとの総括の会議を設けている。 で、2016年度もUターンってことで上半期の総括を行った。 年度の真ん中で行う総括の会議は、上半期の振り返りを行うと伴に、だいたいにおいて下半期の活力と成るべきテーマを設定する。つまり、勢いを得て今年度を駆け抜ける為のテーマを提示し、それについて討論する機会を設けるわけである。 今年度は「仕事のやりがい」をテーマに挙げた。 至極分かりやす [続きを読む]
  • 片腕
  • 片腕をもがれる。 そう言っても過言では無い。 居なくなれば、僕の片腕が、もがれるにも等しい。 悲しいとか、苦しいとか、そういう表現では表しきれない虚無感がそこには待っていて。 文字通り、片腕にも等しい、そういう存在が。 いや、分からない。もしかすると、片腕どころか心臓のような存在が。 「職場を去る」と言う。 この職場に絶望して、そう言う。 あんなに、熱い心を持っているのに。 その心で語り合って、僕 [続きを読む]
  • 多面的存在
  • 酒が好きだ。 春は桜を愛でて酔い、夏は陽に身を焦がして呑む。 秋は月を仰いで呑み、冬は雪を溶かして酔う。 年がら年中、酒を飲む。 飲んで記憶を失うことも、しばしば…。 最近、職場の後輩と飲む機会を持った。 仕事の事やプライベートの事で相談があったようで珍しく向こうから誘ってきた。 楽しい時間だったという記憶はあるが、話した内容の多くを僕は未だに思い出せない。 職場でどれほど真面目な話をしようと背中 [続きを読む]
  • 寝てる間に時は疾風の如く。
  • 相変わらず僕は、僕自身の問題を処理しきれずにいる。 この仕事自体は、やはり好きなのだと思う。 大好きなお年寄りが居て。癒されて。 そう言う時間は、本当にかけがえのないもので。 だけど、今の日本の老人福祉を取り巻く状況はあまりに酷すぎて、そしてそのことで職場を離れる人間が多すぎて…正直、辛い気持ちに引っ張られてばかりだ。 人の足りない現場は、悲惨だ。 正直に言うと、癒してくれるお年寄りばかりが居るわ [続きを読む]
  • 対立か決別か。あるいは…
  • 組織の中に居ると、どうしても考え方の合わない人間が存在するものだ。 長い間、沢山の意見をぶつけ合い、どうにか妥協点を探りながらやってはきたが… もはや、どこまでも話が平行線を辿り続け前に進まない状況が生まれつつある。 そうなると、とことん対立するか、諦めて決別するしかなくなる。 中庸の心で推し量っても、どうしてもそういう状況に陥る事があるものなのだ。 対立、若しくは決別。あるいは、それ以外の第三の [続きを読む]
  • 上司の一言。
  • 今日、うちの上司と話をする機会を持った。 事業所の長たる者、経営に心を砕かなければならないのは良くわかる。 外向きの仕事が多いことも理解できる。 でも、話がかみ合わない。僕はケアの質を担保したいだけなのだ。 その為に、マンパワーの維持や医務室の体質改善を提案しても上司は首を縦には振らない。 「六鹿君も40歳なんだしさ。ええかげん大人にならんとな。体制に対する不満ばかり言っても仕方ないやろ?」と悪び [続きを読む]
  • スマホをその手から放して。日間を感じてみないか?
  • 禅語だったと思うが、定かでは無い。 「暇」のことを「日間」=「日の当たる時間」だと捉える思想がある。 最近の若い人は「暇」を嫌う。 時間があればスマホを弄る。休みの日には必ず、誰かと出かける。立ち止まって、振り返ることを極端に嫌う。 ジェネレーションギャップだと単純に考えれば然程気になる話でも無いのだが。 そういう時間の使い方に、僕なんかは生き急ぐ若者の切迫感すら感じてしまう。 そして「日間」のこ [続きを読む]
  • 心乱れる。好きになれない、師走。
  • クリスマスにお正月。昔はただただ楽しかった12月。 なんだか今は、せからしくて好きになれない。 今年もあと10日ほどだ。心が忙しなくなる。 町中にたたずむと、きらびやかなイルミネーションの光に包まれる。でもクリスマスを過ぎれば、その様相は一変する。風流な琴の音が鳴り響き、正月飾りやお節の具材で町は埋め尽くされていく。 イベント好きの日本人は西洋の祭りも日本的伝統も一緒くたにして飲みこんでしまう。 [続きを読む]
  • 過ぎたるは、なお及ばざるが如し。
  • 以前の記事で中庸が大切だということを記した。 孔子の「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という有名な言葉は中庸が大事だということを教える。 言葉の意味は「やり過ぎは、あまりやらないのと同じくらい良くない。」と言うことらしい。 孔子が、弟子の質問に対して放った言葉。現代風に、そのやり取りを描写すると… 弟子「A君とB君は、どっちが優秀ですか?」 孔子曰く「Aは何でも仕事が早い、Bは仕事が遅いね。」 弟子「 [続きを読む]