Masa さん プロフィール

  •  
Masaさん: 勢力均衡
ハンドル名Masa さん
ブログタイトル勢力均衡
ブログURLhttp://ameblo.jp/mintelligence/
サイト紹介文外交や国際政治について書いています。興味のある日本語や英語の本の書評もしています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供36回 / 365日(平均0.7回/週) - 参加 2015/05/26 17:34

Masa さんのブログ記事

  • アメリカはなぜ中国に圧力をかけられないのか
  • 北朝鮮の問題は最終的には中国問題に集約できます。北朝鮮のミサイル発射や核実験にいくら一喜一憂しても中国が燃料や食料などで北朝鮮を支えている限り問題は解決しないのです。 アメリカはそのことを誰よりも知っているはずなのに、中国に対しては決して圧力をかけようとはしないのです。 この問題に関してポリティコに「元役人が中国を制裁しないことが北朝鮮を助けていると語った」という良記事が掲載されて [続きを読む]
  • 毛沢東システムとは何か
  • 中国の毛沢東は朝鮮戦争において北朝鮮の存続が危ぶまれた時に他の共産党幹部の反対を押し切って参戦しました。 毛のおかげで北朝鮮はどうにか生き延びることができました。 またヴェトナムで共産党のホーチミンがフランスからの独立を求めて闘争を展開した時も彼はヴェトナムを支援しています。 その結果中国と隣接するヴェトナムや北朝鮮において共産党一党独裁を維持する国家ができ、それが現在も続いて [続きを読む]
  • ヴェトナムはなぜ共産党の一党独裁を維持しているのか
  • 中国と北朝鮮の複雑な関係を考察するにおいて参考になるのが中国とヴェトナムの関係です。 なぜなら朝鮮半島もヴェトナムも中国と国境を接しており、そこには人口規模的には小国とは言えない国家が存在し、似たような地政学的な環境にあるからです。 ヴェトナムと中国の関係で日本に流れて来るニュースは中国とヴェトナムが互いに領有権を主張する南沙諸島において中国が拡張主義的な動きを見せるもヴェトナムは勇敢に [続きを読む]
  • 中国の警告
  • 中国の新聞『グローバル・タイムズ』は「北朝鮮の核問題の行き詰まりを突破するに際してアメリカは間違った行動を起こすな」というタイトルで論評を発表したそうです。http://english.chinamil.com.cn/view/2017-04/07/content_7554618.htm その内容は「北朝鮮が核開発を行うことで中国の東北地方が汚染されることは許さない。北朝鮮は多数の難民が出て来る事態を招くな。中国は鴨緑江の向こう側で中国に敵対的な政府ができ [続きを読む]
  • アメリカは本当に北朝鮮を爆撃できるのか?
  • アメリカのトランプ大統領がシリアを爆撃したことで次は北朝鮮ではないかと噂されていますが、本当にアメリカは北朝鮮の核やミサイルに対して爆撃するのでしょうか。 私は懐疑的です。 なぜならアメリカが北朝鮮を爆撃し金正恩体制を破壊しておいて中国がそれを黙って見過ごすことなどあり得ないからです。 朝鮮戦争をおさらいしてみましょう。 中国の毛沢東は北朝鮮が韓国に侵攻することには反対でした。毛 [続きを読む]
  • アメリカの例外主義とトランプ大統領 人種問題編
  • アメリカには「アメリカ例外主義」という神から与えられた他の国にはない特別な役割を世界に対して担っているという独特な理想主義的な考えがあります。 この問題についてダニエル・ドレズナーは『ワシントン・ポスト』でトランプ氏が大統領になったことや、彼の中東からの移民を制限する大統領令などの行動でアメリカは例外主義を捨て去り普通の国になったと書いています。https://www.washingtonpost.com/posteverything/w [続きを読む]
  • ロシアとの外交をどう考えるか
  • 少し遅れましたが、プーチン・安倍会談について書いてみました。 私は以前からロシアのプーチン大統領が北方領土について「引き分け」を主張していたのは1956年の日ソ共同宣言で平和条約の後に歯舞と色丹の2島を返還することだと解釈していたのですが、今回のプーチン大統領の来日でわかったことですが、残念ながら領土問題はおもいっきり後退してしまいました。 プーチン大統領は「1956年の日ソ共同宣言は2島の日本へ [続きを読む]
  • 破綻しつつあるキッシンジャーの東アジア政策
  • アメリカのヘンリー・キッシンジャー元国務長官は以前から現在の東アジアの情勢をドイツでビスマルクが政権を握っていた頃の東部の情勢と重ね合わせて見ています。 最新作のWorld Order という本でも次のように書いています。 「日本と同盟関係にありながら中国とのパートナーであるということは、ビスマルクがオーストリアと同盟しながらロシアと条約を結びバランスを取ったことに似ている。逆説的にこのような曖昧さ [続きを読む]
  • トランプ次期大統領と2人のルーズベルト
  • 前回のブログでトランプ次期大統領はケナンが言うところの「中国に対するセンチメンタリティー」があまり存在しないから従来とは違う対中政策が期待できるのではないかと書きました。 それから間もない頃トランプ次期大統領は台湾の大統領と電話会談を行い、それはトランプの外交的無知からくるものなのか、それとも根本的な対中政策の転換なのかという議論が巻き起こっているところです。 トランプ次期大統領が東アジ [続きを読む]
  • トランプ次期大統領と米中関係
  • 前回Lowy研究所のCrispin Rovereがトランプが大統領になれば中国に対して厳しい態度をとるかもしれないという予測について書きましたが、本当にそれは実行可能なものでしょうか。 今回はそれについて検討してみたいと思います。 米ソ冷戦終了後のアメリカと中国の関係はある種のパターン化された動きがあったと私は認識しています。 大統領選挙で現職に挑戦する候補は中国の人権問題や経済政策について厳しい批判 [続きを読む]
  • トランプ外交を考える
  • 習近平中国国家主席が以前から狙っている対米外交は「新型大国関係」、いわゆるG2と呼ばれるものです。 トランプ次期大統領とアジアにおける勢力圏を取り決めて(Deal)、アジアにおいては中国が警察権を行使し、アメリカはハワイやグアムまで米軍を撤退させるというものです。 当然この時点で日米安保条約や米韓同盟は終了します。 こうなれば核兵器のない日本は厳しい立場に置かれるでしょう。日本は中国の属国に [続きを読む]
  • トランプ大統領を生んだアメリカの挫折した理想主義
  • ようやくFredrikLogevallのEmbers of War の最終章までたどり着きました。この本は英文で864頁もあるので、日本が降伏してからベトナム戦争が終結するまで描き切るのではと思っていましたが、ベトナムの宗主国であったフランスがディエンビエンフーで負けて南北ベトナムに分かれたところで終わっています。 ここからはアメリカが南ベトナムの守護者として登場してくるのですが、そのアメリカが南ベトナムの指導者につけたの [続きを読む]
  • 共和党が大統領、上院、下院を総取りした意味
  • 今回のアメリカの選挙でトランプ候補が当選したことは驚きでしたが、実は共和党が大統領、上院、下院を総取りしたことも大変珍しいことだったのです。 このことを以前フランシス・フクヤマが指摘し、それについてこのブログhttp://ameblo.jp/mintelligence/entry-11474619061.htmlでコメントしたことを思い出しました。 今それを読んでも大変参考になると思います。 トランプが大統領になると豹変するといっている [続きを読む]
  • ハンチントン教授は偉かった
  • ドナルド・トランプ候補がアメリカの大統領に当選しました。 私はこのブログでトランプ候補の当選までは予想していませんでしたが、トランプを甘く見ることを戒めてきたつもりです。 特にフランシス・フクヤマやファリード・ザカリアが自分の師匠だったサミュエル・ハンチントンの考察を無視していたことを批判しました。 ハンチントンは遺作である Who are We ?という本で次のように書いています。 「アメリ [続きを読む]
  • A級戦犯ディーン・アチソン
  • 前回書いたようにトルーマン政権のアチソン国務長官はフランクリン・ルーズベルト大統領時代に彼がいない時に勝手に日本に対する石油を禁輸して日本との戦争の原因を作ってしまいました。 また戦後も金日成が韓国への侵略を計画している時にアメリカの防衛線から韓国を外したために北朝鮮の暴発を許してしまいました。 さらに Fredrik Logevall の『戦争の残り火』を読み進めてわかったことはアメリカがヴェトナム戦争 [続きを読む]
  • ディーン・アチソン国務長官
  • 以前ジェームズ・ブラッドリーというアメリカ人作家の『中国という幻』という本を読んでいた時に著者のブラッドリーがフランクリン・ルーズベルト大統領は日本に対して石油を全面禁輸するつもりはなかったのに、ルーズベルト大統領がカナダのニューファンドランドでイギリスのチャーチル首相と会って大西洋憲章を作っている間に国務省の官僚に過ぎなかったディーン・アチソンが勝手に日本に対して石油の禁輸を行なったというのを [続きを読む]
  • ヴェトナム戦争と朝鮮戦争
  • Fredrik Logevall というハーバード大学教授が書いた Embers of Warというヴェトナム戦争を描いた本を現在読んでいます。 この本を読んでいるうちにある仮説が浮かんできたので書き留めておくことにしました。 それはなぜ朝鮮戦争において韓国は北朝鮮からの攻撃に耐えることができ、統一には失敗しましたが経済はますます発展していったのに対して南ヴェトナムは北ヴェトナムの攻撃に耐えきれず吸収されてしまったのだ [続きを読む]
  • 中間層が歴史を決める
  • フランスの知識人エマニュエル・トッドは『問題は英国ではないEUなのだ』という本で、「中産階級こそが歴史の鍵を握っている」と書き、次のような例を挙げています。 「ナチズムは中産階級の現象でした 。フランス革命も同様です 。日本の明治維新も中産階級に主導されたものだったはずです 。上級武士ではなく 、下級武士という中間層が中心的役割を担ったわけですから 。」 このトッドの「中産階級」が歴史を決めると [続きを読む]
  • 2023年に中国共産党は崩壊する
  • 第一次世界大戦はドイツ、オーストリア、イタリアの3国同盟とイギリス、フランス、ロシアの3国協商の争いだったのですが、ケンブリッジ大学のドミニク・リーベン教授によれば争いの中心は東側で起きたことであり、特にドイツとロシアの戦いを中心にすえるべきだとその著書『炎に向かって』で主張しました。 そしてドイツとロシアの争いの源にウクライナの問題を挙げるのです。第一次大戦の東側においてドイツは勝利し、ブレ [続きを読む]
  • ホワイト・ナショナリズム
  • アメリカの第一回大統領選討論会でヒラリー・クリントン候補が優位を勝ち取ったことで、このままヒラリーで決まりではないかという意見が出てきましたが、果たしてそうでしょうか? 今回はトランプ候補の侮れないその思想的背景について少し書いてみたいと思います。 イギリスの『ガーディアン』にトランプ候補に先立って彼と同じことを主張していた人物を取り上げています。https://www.theguardian.com/news/2016/aug [続きを読む]
  • エマニュエル・トッドのイスラム論
  • 私は以前からこのブログでアメリカが中東において最も民主的なイランといがみ合い、逆に最も反動的なサウジアラビアとずぶずぶの関係にあることがいかに中東の不安定化に貢献しているかを力説してきましたが、今回エマニュエル・トッドの『問題は英国ではないEUなのだ』という新刊において彼も同じことを指摘しているのでそれについて書いてみます。 トッドは「理解に苦しむのは 、アメリカとスンニ派との関係です 。イスラ [続きを読む]
  • 日独伊防共協定と三国同盟
  • 前回は仮想敵をどこに置いていたかという観点で日英同盟の推移を見てきたわけですが、今回は第2次大戦前後に日本とドイツとイタリアの間で結ばれた防共協定と三国同盟について書きたいと思います。 この2つの条約の仮想敵国は全く異なります。 防共協定の仮想敵国はソ連でしたが、三国同盟の場合はアメリカだったのです。 日本がソ連が率いるコミンテルンに脅威を覚え、ソ連を仮想敵とした防共協定を結びますが、 [続きを読む]
  • 同盟を結ぶとき、同盟が終わるとき
  • 今回のテーマは「同盟関係」についてです。 元財務官僚の高橋洋一氏は『日本はこの先どうなるか』という本の中で、同盟関係について次のように説明しています。 「同盟関係を結ぶ相手は、どこの国でも良いというわけではない。その時点で、最も力のある国と同盟を結ばなければ、意味をなさないのである。弱い国同士で同盟を結んだところで、単なる弱者連合が生まれるに過ぎず、お互いに足を引っ張りあう可能性があるた [続きを読む]
  • 安倍総理の呆れた外交
  • アメリカの雑誌『アトランティック』のサイトにバイデン副大統領のインタビューが載っており、今回の慰安婦合意について彼が語っている部分を訳してみました。http://www.theatlantic.com/international/archive/2016/08/joe-biden-interview/497633/ 「それからパククネ韓国大統領と安倍首相の件について。私が安倍総理にあった時、彼は『パク大統領のことで助けてくれる』と尋ねてきた。そして私は彼女に電話して『日本と [続きを読む]