桂城尚道 さん プロフィール

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桂城尚道さん: Beyond Imagination
ハンドル名桂城尚道 さん
ブログタイトルBeyond Imagination
ブログURLhttp://katsuragi-phd-consulutant.blog.jp
サイト紹介文生命科学の博士号を取得後、2016年4月に外資系戦略コンサルティング会社に新卒で入社。現在も勤続中。
自由文細胞生物学、生化学分野の研究で博士号を取得後、外資の戦略系コンサルティング会社にて働いています。
自分が関わってきた生命科学研究の世界や、いま従事しているコンサルティングの世界について、できる範囲でお伝えできたらと思っています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供44回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2015/06/05 00:06

桂城尚道 さんのブログ記事

  • 奇妙な人生
  • 朝。スーツに着替え、今日はまっすぐお客さんのオフィスに向かう。現場の方にべったり貼り付いて、数値データについて細かく確認しながら作業をしなければならない。だから、自分のオフィスにいるよりも、お客さんのオフィスに居着いた方がいい。お客さんの会社は、海が見える場所にある。オフィスは見晴らしがよく、晴れた日は海面に反射する陽の光が美しい。現場の部屋に入り、営業の人に話を聞きにいく。最初の頃はアポを取って [続きを読む]
  • タクシーの運転手さんの人生
  • 仕事がら、タクシーに乗ることが非常に多い。1分1秒を争って働いているので、少しでも効率的に移動するためにも、オフィス前のタクシー乗り場から直接タクシーに乗ってお客さん先や調査先に行くことを許されている。プロジェクト中は、1日最低2回、多い日はそれ以上、タクシーに乗る。タクシーの運転手さんにも社交的な人から黙りの人までいろいろな人がいて、僕が黙っていると空気を読んで黙っている人もいるし、僕が何も言わなく [続きを読む]
  • 入社して1年が経った
  • 振り返るとたいていのことは「あっという間」なものである。1年の間に何が変わったかと言えば、「幻想」を抱かなくなったことだろうか。「もっといいものあるに違いない」という幻想を抱くことがなくなってきた。「もっと怖いことが起きるに違いない」という幻想も抱くことがなくなってきた。もっといいものがあるに違いない、という幻想は、一般的な意味での「幻想」に近い。もっと楽しい仕事があるに違いない。自分以外の人は常 [続きを読む]
  • トップダウンとボトムアップと、意義ある成果と好奇心と
  • 「トップダウン」や「ボトムアップ」という言葉は誰しも一度は聞いたことがあると思う。トップダウンだ、ボトムアップで、などと言う場合、その意味や用法はおおよそ2つに大別される。一つは、組織内の意思決定構造に関する表現。この場合、トップダウンは組織のトップが決定して下位層や現場の人間に伝達する様を指す。一方で、ボトムアップは、 組織の下位層や現場の意見が組織全体の方向性を決めていく様を指す。ここではトップ [続きを読む]
  • 新しい業界の、新しい種類のプロジェクト
  • 今週から、全く経験のない新しいプロジェクトに入った。このプロジェクトは、色々な意味で自分にとって新鮮である。まず、業界が新鮮。この業界について、僕は今までの人生で殆ど考えたことがなかった。予備知識は、全くない。また、我々とクライアントとの触れ方が新鮮。通常のコンサルティングワークでは考えられないほどに、クライアントの日常業務に入り込んで、クライアントと共に仕事をする。クライアントの社内会議にも日々 [続きを読む]
  • 「成長」の実感
  • 「成長」しているかと言われて「はい、しています」と即答できるほど成長の実感のある日々は過ごしていないし、そもそも天邪鬼な自分は成長という言葉があまり好きではないのだが(※)、ふと「ああ、成長しているのかもしれない」と感じることが昨年末にあったので(いまさら!)、備忘録的に書いておきたい。※何をもって「成長」と言うのか分からないからである。定量化、数値化が容易なものは、成長の定義にフィットしやすく理 [続きを読む]
  • ウクライナから来た老婦人:バンクーバー研究記(人物編)-2
  • バンクーバーにいた2ヶ月の間、僕は市内の無料英会話教室に通っていた。バンクーバーには英語圏外からの移民が非常に多い。彼らにより早く定着してもらうために、市が行っている取り組みだった。(移民ではなく一留学生に過ぎない僕が参加できたことが示すように、参加障壁は非常に低い。住所さえ登録すればすぐに誰でも参加できる)英会話教室は市内で数カ所で行われていて、僕はそのうちの2カ所に通っていた。平日、休日のいずれ [続きを読む]
  • ある日の上司との会話
  • 上司からのアドバイス「この会社で働くことが、君の人生の目標や成し遂げたいことのための『通り道』にあるのか、よく考えた方がいい」「『通り道』にある(ここで働くことには自分の人生の目標のために意味がある)と思えないと、この会社で働いていくのは体力的にも精神的にも相当きつい」「この会社の中には、君が思っている以上に、『どうして色々なもの(家族との時間とか)を犠牲にしてここまで働くのか』と思いながら頑張っ [続きを読む]
  • 賢者との一問一答(研究編)
  • 「研究は好きか?」「好きではありません」「生命科学は好きか」「好きではありません」「ではどうして生命科学の研究をしているのか」「人が褒めるから、人が期待するから、そして、データが出ると面白いから、ときどき、好奇心が躍るから」「君は何を望んでいるんだ?」「自身の精神の成熟と、心の平安と、愛し愛し合える人たちです」「他にないのか?」「名声が欲しい、と思ったりもしますが、それは快楽の欲求であり、人生の目 [続きを読む]
  • 恵まれた環境?
  • いま一緒に働いている、元官僚の方が、こう言っていた"新卒でこの会社に入った人は、続けるのは大変だと思います"僕はたずねた"どうしてですか?"するとその人はこう答えた"一度別の組織で働いてからこの会社に来れば、たとえこれほど激しい労働環境でも、なんとか耐えられる。前の職場を見て、他の世界もそれほど理想的ではないことを知っているから。でも、新卒でこの会社に入ると、「もっとラクでいい環境があるんじゃないか」 [続きを読む]
  • Fabianくん:バンクーバー研究記(人物編)
  • バンクーバー研究記(初回はこちら)ですが、時系列に沿って話を書いているとなかなか書きたいところまで進まない上、そもそも自分が書きたかったのは本当は研究の話以上に、バンクーバーで出会った人たちの話だということに気がつきした。彼らの生き方と、彼らとの出会いが、僕の人生観に大きな影響を与えたからです。そこで趣向を変えて、「バンクーバー研究記(人物編)」と題し、人物にフォーカスして書いていくことにします。 [続きを読む]
  • 自分の労働者としての価値とは(戦略コンサル編)
  • 前稿(自分の労働者としての価値とは:一般論)の続きです。コンサルタントという労働者として、どのように雇用主に対し価値提供をするのかについて初期的に考えます。-----戦略系コンサルタントに絞って考える。まずはポジショニング。戦略コンサルを選んだことが、既に一つのポジショニングなのだが、実のところ、このポジションもさらに細分化される。例えば、製薬業界のコンサルティングをするのか、自動車業界のコンサルティ [続きを読む]
  • 自分の労働者としての価値とは(一般論)
  • 末尾のリンクが間違っておりました。申し訳ありません(12月28日)。-----------「ストーリーとしての競争戦略」(楠木建)(Amazonリンク)を読み、「自分」という資本がどう労働市場で価値を売り生き残るかについて考えてみたい。--- 以下、まずは本書前半部の、私なりの要約である ----本書では、営利企業が目指すべきゴールは「持続的に業界平均以上の利益を生み続けること」だとしている。 ※ここで利益とは、「お客が払って [続きを読む]
  • コンサルは、いじられてなんぼである
  • お歳暮を贈った出身研究室から、礼状が届いた。後輩たちが、おもしろおかしく、それぞれに謝意を述べていた。曰く、"バリューを出し続ける日々はいかがですか?また遊びに来てください" "僕も社会にジョインしたらバリューをフィックスします" などなど。フィックスの意味はよく分からない(笑)先日、少しだけ研究室の様子を見に行った時に、僕が「会社ではバリュー、バリューばっかり言っているよ」と話したものだから [続きを読む]
  • 解剖の練習:バンクーバー研究記-7
  • 前回のお話はこちら(第6話)。ここまでのあらすじ:時は2014年2月。博士1年の筆者かつらぎは、自身の論文の質向上のため、マウスを用いた神経科学実験を行うことにした。しかし、実験に必要な「遺伝子改変マウス」はカナダのバンクーバーにある研究室のみが所有しており、実験を行うにはその研究室に行く必要があった。以前から自分の環境への閉塞感を感じていたかつらぎは、これをチャンスと考え、マウスを求めてカナダに渡った [続きを読む]
  • 真実の在り処
  • 科学雑誌Natureで、科学研究の本質を大変明快に描いている記事を見つけたのでご紹介する:"On my way to being a scientist" (Thomas M. Schofield, 2013年)(リンク)私の下手な説明よりも、ぜひ本文を読んで頂きたいところだが、敢えて内容を要約させていただくと、下記のようになろうか(分かりやすくするために若干の拡大解釈があるかもしれませんが、その場合はご指摘ください)。-----プロの科学者になるにあたり、人は4つの [続きを読む]
  • 新しいプロジェクトと試合勘
  • 今週半ばからプロジェクトに入り、本格的に仕事をし始めた。 とは言えまだ時短勤務なので、休職前の猛烈な日々ほどの激しさは、まだないのだが。プロジェクトで仕事を再開して思うのは、「勉強や研修と、実際の仕事は全然違う」ということだ。スポーツニュースなどを見てると、よく、サッカーなどのプロ選手について「"試合勘"を取り戻したい」「クラブチームで試合に出ていないので代表戦でも"試合勘"が鈍っている」 と [続きを読む]
  • スーパーで買い物:バンクーバー研究記-6
  • 前回のお話はこちら(第5話)。ここまでのあらすじ:時は2014年2月。博士1年の筆者かつらぎは、自身の論文の質向上のため、マウスを用いた神経科学実験を行うことにした。しかし、実験に必要な「遺伝子改変マウス」はカナダのバンクーバーにある研究室のみが所有しており、実験を行うにはその研究室に行く必要があった。以前から自分の環境への閉塞感を感じていたかつらぎは、これをチャンスと考え、マウスを求めてカナダに渡った [続きを読む]
  • ジェノタイピングの準備:バンクーバー研究記-5
  • 前回のお話はこちら(第4話)。ここまでのあらすじ:時は2014年2月。博士1年の筆者かつらぎは、自身の論文の質向上のため、マウスを用いた神経科学実験を行うことにした。しかし、実験に必要な「遺伝子改変マウス」はカナダのバンクーバーにある研究室のみが所有しており、実験を行うにはその研究室に行く必要があった。以前から自分の環境への閉塞感を感じていたかつらぎは、これをチャンスと考え、マウスを求めてカナダに渡った [続きを読む]
  • 休職してよかった -その2
  • 前記事(休職してよかった -その1)のつづきです。-----休職してよかったと思う理由2: 社内の方々との出会いと関係の構築ができた休職期間中、本当に多くの人にお世話になった。特に、会社の人事の方には、「ありがとうございます」の言葉では足りないくらい、仕事という枠を越えて面倒を見ていただき、ケアをしていただいた。(その人事の方は心理カウンセラーの資格もお持ちだ)本人は「これが私の仕事ですから」と言うだ [続きを読む]
  • 休職してよかった-その1
  • 本日から、時短勤務ではありますが、復職しました。ご心配をかけた方、ご迷惑をかけた方、そしてお世話になった方は多くいます。ただ、謝意はわざわざこの場で言うことではありません。ここでは、やや不謹慎なタイトルではありますが、「休職してよかった」と思うことやその理由を述べます。 (以下、いつも通り常体に戻る)理由1: 世の中への見方が変わった。細胞や生命と同じくらい面白いのかもしれない休職前、僕は「人間 [続きを読む]
  • バス停にて:バンクーバー研究記-4
  • しばらくさぼっていましたが、久々にバンクーバー研究記を再開したいと思います。前回までのお話はこちら(プロローグ、第1話、第2話、第3話) ここまでのあらすじ:時は2014年2月。博士1年の筆者かつらぎは、自身の論文の質向上のため、マウスを用いた神経科学実験を行うことにした。しかし、実験に必要な「遺伝子改変マウス」はカナダのバンクーバーにある研究室のみが所有しており、実験を行うにはその研究室に行く必要が [続きを読む]
  • 歴史が変わる日-11.9:米大統領選挙
  • 2016年11月9日は、2001年9月11日と並んで、今世紀ずっと語り継がれる、「歴史が変わった日」になるだろう。アメリカ大統領選挙の結果についてである。この衝撃は、いわゆる"Brexit"のそれを遥かに超える。**Brexit: イギリス(Great Britain)のEUからの脱退 (exit)言葉がない。ないしは、辛うじて言葉を紡いでも、出るのは、こんなことが現実に起こっていいのかという一言である。9.11のように、多くの命が失われた訳でもないのだ [続きを読む]
  • 世界に花はいくつあるのか:特別な"オンリー25,000"
  • 「自分らしく生きたい」というのは人類共通の願いだろう。自分はかけがえのない存在であり、その存在を活かして世の中と関わりたいと。だからこそ、「世界に一つだけの花」があのように大ヒットし、親しまれ唄われるのだと思われる。では、はて、「自分みたいな人」はいったい世の中にどれくらいいるのか。限られた論拠とフェルミ推定的な思考で、だいたい自分みたいな人は地球上におおよそ25,000人くらいいるのではないかと計算す [続きを読む]
  • 世に言う「打率」についての考察
  • よく、野球に例えて、「一流バッターですら打率3割だ。二流バッターは1割から2割5分」と言い、「だから、たくさん打席に立て。10回挑戦して3回成功したら一流、2回なら二流なのだ」「その1回を、上げる努力をしよう」と言う人がいる。ここでは、敢えてこの有名な論理に反論する。そもそも、なぜ数あるスポーツの中でも、野球に例えるのか 理由1: 分かりやすいから - これは野球が日本の国民的スポーツであることと無縁ではある [続きを読む]