Kailas さん プロフィール

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Kailasさん: 仄暗いお散歩
ハンドル名Kailas さん
ブログタイトル仄暗いお散歩
ブログURLhttp://honoguraiosanpo.blog.jp/
サイト紹介文廃墟、廃屋、事件現場・・・ひとり探索記ブログ〜ダークツーリズム
自由文廃屋巡りがおすすめ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供141回 / 365日(平均2.7回/週) - 参加 2015/06/08 18:20

Kailas さんのブログ記事

  • 「間違えた進入路」 幻湖、森の上の廃墟「白鳥湖ホテル」.5
  •  湖畔にあった森の山肌を駆け登り、その頂(いただき)にあったのが、この白鳥湖ホテル。 丸太の輪切りを集めた形跡があるが、せめて、インテリアだけでも、ログハウス風にイメージ・チェンジを図ろうとしていたのか。 ここが建物入口正面であるとするなら、目の前に広がる広大なコンクリート・スペースは、駐車場であったと見るのが正解だろう。 すると・・・ 草が茂ってはいるが、ラフな砂利道があり、さらにその先には、舗装 [続きを読む]
  • 血紋だらけの廃墟ラブホに行って来たよ
  •  壊れていたスクーターが、半年以上ぶりに無事、故障から復活を遂げたので、試運転も兼ねて、どこか近場で手頃な物件はないものかと探してみることにした。 エンジン内に溜まった煤を一気に吹き飛ばせるような、ある程度のストレートを気持ちよく快走できるような道程であること。 建物内部に潜入できること。 世の潮流から逆を行く、インスタ逆映えするような、荒涼とした情景が切り取れる対象物はないものかと、熟考を重ねて [続きを読む]
  • 「語られた古傷」 実録、廃屋に残された少女の日記.53
  •  隣街に住んでいる姉の史之舞の家へ行き、二人でピザを食べにでかけたり、長崎屋で暇をつぶしたり、駅の地下街をさまよったりと、大いに日曜日を楽しんだキョーコさん。 さして娯楽のない地方都市の、さらに北の端の寂れようかとしつつあった、あの街のことである。お金をかけないで遊び回ろうとしたら、デパートや駅の商店街を見てまわるぐらいしか、やりようがなかったのだろう。今でいうなら、イオンで映画からショッピング、 [続きを読む]
  • 【第4話 廃墟への帰郷】小説、少女が残した日記『交錯のMEMORY』
  •    キョーコの実姉しのまい。しのまい隊長。名字は菊田。行間辺で牛ぽいをしていてた菊田家の遠縁である。その名が40年の時を経て幼子の口から語られた。しかし・・・・・・「失踪?」 金城が思わず叫んだ。いつも冷静な白河も思わず椅子を引いて立ち上がる。「ええ・・。子供たちには急な引っ越しだと伝えてあるのですが・・。」「それはいつ頃のことでゴワス!?」「今年の3月の末・・本当に30日か31日でしたわ。明日はお休 [続きを読む]
  • 「廃墟路地奥侵入」 港区虎ノ門、廃墟集落を行く.2
  •  東京都港区虎ノ門、巨大廃墟集落の一丁目一番地    さま〜ずや徳光和夫、高田純次などの名だたる街ぶらタレントがここへやって来ない理由とは。 テレビメディアに大きな影響力を持つ「森ビル」が、古くからの住人の意向を汲み取らず、強引な地上げを敢行。地元の反発や不況のあおりを受けるなどした結果、一部に所有者が残ったままの、広大なゴーストタウンが、数十年間もの長きに渡り、港区の超一等地に存在し続けることに [続きを読む]
  • 鄙びた駅、壁に記された言葉
  •  北の大地を旅行中、通りにやけに廃屋が多くなって来たなと思っていたら、急にひらけた砂利の校庭のようなスペースに入り込んだ。なだらかなスロープになっていて、上り坂の行き着く先には、廃校になった校舎のような、薄汚れてくすんだ木造平屋建ての建物が。 看板には「上厚内駅」とあった。 湿気と乾燥を繰り返し歪(いびつ)になった木戸を腰を入れてこじ開ける。 廃墟のような駅舎内へ入ってみることにした。 東京から来 [続きを読む]
  • 「姉への愛語り」 実録、廃屋に残された少女の日記.52
  •  キョーコさんが創作をしたある詩について、一部不明瞭な部分はあったが、僕はその部分を「スワロー(ツバメ)であると解釈をした。『月が 出 .風がふき . フ ワ ロ ー が なく   』 フワローとは・・・ 彼女いわく、彼女の今の今を表現したポエムであるらしいが、真っ先に僕の頭の中のイメージには、港を飛び回るツバメ(スワロー)を思い浮べた。 フワローという字面から、スワローを連想してしまうのは仕方ないかもしれ [続きを読む]
  • 「家族の幻影」 下町、空き家巡りの旅.7
  •  淫靡な妖気さの漂う、全身派手なピンクでありながらも損壊著しい、一部の小岩市民の間で密かに口伝えられて来た、家主不明の廃墟アパート「ピンクハウス」。 袋小路奥左には、薄ピンクハウスがある。パティオに繋がる少路地を挟んだ向かい、並びには、二つのピンクハウス群のオーナーだと思われる方とその大家族が住んでいたらしき、三階建の豪邸ではあるものの、今は夜逃げでもしたのか、抜け殻状態の家。 ある年齢を超えた小 [続きを読む]
  • 【第3話 しのまい隊長】小説、少女が残した日記『交錯のMEMORY』
  • 「おじょうちゃん、今、なんて!?何隊長だって!?」そう訊いたサブの声は興奮にかすれていた。 朽ちかけた日記に幾度となく足跡を残したキョーコの実姉しのまい。その名が40年の時を経て幼子の口から、しかも生身の人間の名として告げられたことに、白河もサブも戦慄に近い驚きを感じていた。「しのまい隊長。だって、菊田ってしのまい隊長のミョージだもん。幸子知ってるよ!」 言葉もなく皆、互いに顔を見合わせる   「 [続きを読む]
  • 「オーナーのベッド」 廃墟、『チニカ山荘』荒くれ探索.11
  •  ほぼ光の届かない部屋に踏み入る。倉庫のような、簡易炊事場のようでもある。多用な施設を併せ持っていたチニカ山荘。 個人経営にしては規模が大きすぎるのは、経営を譲り受ける以前のチニカは、大規模な法人による所有であったのではないかと推測する。そうでないと、専用のそれなりの規模を誇るリフトなどは設置できなかっただろう。 煤と油で汚物化したやかんの背後に、アディダスの帽子が。 禁煙を強く掲げるあのオーナー [続きを読む]
  • 「未来を映す言葉」 実録、廃屋に残された少女の日記.51
  •  人生の終焉を迎えようかとしている老婆が、縁側に腰を下ろし、北の大草原に沈もうかとしている夕陽をみつめながら作ったような黄昏れた詩を、記念すべき「First Diary」のカバーを捲った一番前に持ってきた、キョーコさんの心境とは。 一向にはかどらない受験勉強。見渡せない将来への展望。同級生に好きな人は片手以上いるものの、想うだけで完全な一方通行。もしかして、一生を独りで過ごすのかしらという不安と悲壮感。 絶 [続きを読む]
  • 「裏庭徘徊」 廃城と廃ラブホへの旅.3
  •  バイクでにけつをしてやって来て、ここに止めるような猛者はいたのだろうか。 昭和の家住みの若者達が、悶々として暴発寸前の性欲をたぎらせ、はやる気持ちをおさえつつ、横へ横へと我先に車を並べていた、あの日、あの頃。 その中でも多かった車種は、ホンダのプレリュードか、トヨタのソアラか、日産のシルビアあたりか。現在だったら、ダイハツのタントかスズキのハスラー、良くてトヨタのプリウスなのだから、今は好景気 [続きを読む]
  • 【第2話 追憶】小説、少女が残した日記『交錯のMEMORY』
  • 「金城さんの本当の名前は、菊田達也。・・・つまり"小さいお兄ちゃん"ですね・・。」 白河の言葉に、サブが思わず椅子を引いて立ち上がりかけた。 金城は一瞬あっけにとられて白河の顔をまじまじと覗き込んだが、やがてふっとため息をつくと、すぐに先刻からの悲しげな笑顔に戻った。「どうやらすべてご存知のようでごわすな。キョーコさんの家は菊田家の分家にあたります。我々菊田本家とともに、戦後岩手から移住してきた岩手 [続きを読む]
  • 「絶望的なポエム」 実録、廃屋に残された少女の日記.50
  •  少女漫画雑誌の”付録日記帳”の最終ページに、キョーコさんが記したある行為への言及。 何かをやってしまったのだという。自分しか読まない日記帳であるのに、敢えて”それ”は伏せ字にされたままであった。・・・・を また して し ま っ た。 3 . 4 回 目 かなぁ 。 バカ な私 。 年頃の女子中学三年生が頬を赤らめんばかりに、反省をしつつも、してしまった行為とは・・・ズバリ、おねしょだろうと僕は考えた。 頭に問題 [続きを読む]
  • 港区虎ノ門、廃墟集落を行く
  •  森ビルが、港区の虎ノ門や麻布台エリアの土地を買収しまくったものの、バブルやその後の景気後退が理由で、再開発計画が遅れに遅れることになる。結果、昭和で時間が静止したままの巨大な廃墟町が、東京の超一等地に、そっくりそのまま取り残されることになり、現在に至っているという    話しには聞いていたので、行こういこうとは思っていたが、廃墟というのは行き時が難しい。特に今回の案件のような立ち退き系。 訪問が [続きを読む]
  • 「鉄柵とタオルカーテン」 下町、空き家巡りの旅.6
  •  先日、さまぁ〜ずが番組で小岩を訪問していた。あの寸前ハウスは放送できなくても、その横にあった、千円自販機はさすがに看過できないだろうと、放送をみていたところ、一切触れられることがなかった。 向かいの無数のガラケーの壁の店にはかなりのインパクトがあり、テレビ的に外せないのではと思ったが、そもそも彼らが選択したのは、僕が通った小岩らしい寂れた風情の「昭和通り商店街」の方ではなく、東京のどこにでもある [続きを読む]
  • 「最終の日記帳」 実録、廃屋に残された少女の日記.49
  •  妄想の中で金山君に宿便の悩みを訴えたキョーコさん。誰もいず、干渉を受けない世界でなら、大胆に一歩を切り込んで行くような度量を持ち合わせているかのような一面もみせた彼女。 しかし現実となると、姉である史之舞にたいして、『煙草はクサいからやめてよ!』の一言も言えず、仕方なしに日記の中で愚痴をこぼすしかない日々。耳の痛いはずの不倫話でさえ、嫌々ながらなんとか聞き流しているのが現状のようだ。 お姉さんで [続きを読む]
  • 「秘境小屋の中」 秘境・小幌駅、冬のひとり滞在.6
  •  満身創痍の難破船のような、くたびれた小舟が息も絶えだえやって来たようだったが、条件反射のように、一目散に僕は来た崖を駆け上って行ってしまう。 廃棄物のような船に乗っていた人は、噂にきいていた、この小屋の主人であるのか。違うとしたら、こんな朝早くに、どこから来たというのだろうか。 懐中時計を携えて眼鏡をしたウサギが先導するかのような、幻想的な小道が目の前に。申し訳程度の板が通してある橋は、思ったよ [続きを読む]
  • 「廃ホテルの壁を越えて」 廃城と廃ラブホへの旅.2
  •  車利用型の昭和のラブホテルといえば、普通、幹線道路沿いに建てられたものだった。 廃墟ホテル「高月城」は、狭い旧街道から入った、私道のようなうら寂しげな細い道を少し行った先にある。 さらに進むと、そこには小規模な産業廃棄物処理場。 人目を避けられるとはいえ、肝試しに行くわけじゃなし、これでは立地条件があまりにも悪い。廃墟となり果てたのも、当然のことか。 産廃場へと行くトラックが来ると、なぜか物陰に [続きを読む]
  • 「勇気ある撤退」 小説、ドライブイン「かどや」の活路.2
  •  今後の整理手続きとその間の従業員の法的な立場について一通り説明し終えると、弁護士は大きなかばんを抱えて逃げるように立ち去った。 後には、倒産のショックも、失業という事実も、その唐突さに消化できずただ俯いて立ち尽くす、14人の無言の男女がいた。「私の・・不徳の至り・・だ。」オーナーの門井が俯いたまま震える声を絞り出した。 重苦しい沈黙を有田マネージャーの小さな声が破った。「・・なまえ、決まりました。 [続きを読む]
  • 「姉の精神と運命」 実録、廃屋に残された少女の日記.48
  •  週末になり、姉の史之舞がまた家にやって来るが、そこで彼女がした”ある”ことを見せられるにつけ、どうやら、考えを改めなければといけないではと思っていた矢先、コメント欄よりある疑問が投げかけられる。『ところで史之舞さんの事が気になっているのですが、お姉さんは病気で何らかの施設にいるとか書かれていたのでしょうか?』 漢字三文字の中性的な名前により、つい最近までは男か女の判断さえつきかねた、史之舞さん。 [続きを読む]
  • 「残された文書」 廃墟、『チニカ山荘』荒くれ探索.10
  •  オーナー一番の自慢が、この茶色成分を含んだお湯のお風呂。効能があるようなことを謳っていたが、間違っても源泉掛け流しではないようだ。 最近ではそこそこの旅館でも見かけることのないような、重厚な存在感のある和式の間仕切り。 その持て余し具合から、廃業をした宿からもらって来た品ではないかと推測する。 風呂場での探索をもうやれるだけやりきったと、満足気に脱衣所を通り抜け、さらにチニカの奥へ行こうかと身構 [続きを読む]
  • 「廃墟「ピンクハウス」の消えた家族」 下町、空き家巡りの旅.5
  •  今思えば、本当にどうでもよかった「みどり荘」の見学を終え、ようやく本来の目的である「ピンクハウス」の前へとやって来る。 つい数日前、政府から「まち・ひと・しごと創生基本方針」案なるものが発表をされる。街中の思い出遺産ともいうべき、空き家をなかば強制的に撤去しようとしているばかりでなく、ゆくゆくは、それぞれ本人達が抗いようのない手段により、空き店舗を町中から消滅させるという方策が決められようかとし [続きを読む]