Kailas さん プロフィール

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Kailasさん: 仄暗いお散歩
ハンドル名Kailas さん
ブログタイトル仄暗いお散歩
ブログURLhttp://honoguraiosanpo.blog.jp/
サイト紹介文廃墟、廃屋、事件現場・・・ひとり探索記ブログ〜ダークツーリズム
自由文廃屋巡りがおすすめ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供151回 / 365日(平均2.9回/週) - 参加 2015/06/08 18:20

Kailas さんのブログ記事

  • 【第10話 ダブル=ミッシング】小説、少女が残した日記『交錯のMEMORY』
  •    「妹は山角」・・しかし、山角を知る老女は、彼がキョーコの思い出を胸に独身を貫き通しているのだとしのまいの言葉を否定した。しのまいの真意は一体!?・・その時、白河の携帯電話が鈍いバイブ音を響かせた・・。[登場人物]キョーコ(菊田京子):道東の廃屋に40年前の日記を残した少女。しのまい:キョーコの姉。イノセントなこころの持ち主。白河:廃墟探検家。廃屋の日記を本人に返すべく現在のキョーコを追う。サブ: [続きを読む]
  • 都会の森、横たわるタイムカプセル
  •  最近、僕が特に注目をしているのが、都市部の住宅街を歩いている時などに、忽然と目の前に出現する、土地から収まりきらない濃い緑の茂みがまるで上へと噴出でもしたかのような豪快な姿を見せる、それでいて物寂しげな都会の街の中の孤独な森の存在。 荒んで険しそうで服を痛めつけそうな様子の森にはあまり関心を示す人はいないらしく、中に何があるのだろうか?と、興味津々、覗いてみる好き者は僕ぐらいのようだ。都会の森に [続きを読む]
  • 「少女が挑んだ牛歩戦術」 実録、廃屋に残された少女の日記.59
  •  キョーコさんは遅刻をする。起床時間が始業時刻と同じという、本来なら頭を抱えて叫びたくなる状況のはずだが、なぜか彼女は悠然と落ち着き払い、息を荒げ心臓の鼓動を早めるでもなく、学校の規則や決まり事に反発するかのような態度で、まるでランウェイを歩く優雅なモデルのような身のこなしでふてぶてしさをも漂わせつつ学校へ入って行った。 ちなみに、僕は位置関係などの把握や推測を特にやってはいなかったが、今回の彼女 [続きを読む]
  • 「心を開いた、廃屋生き仙人」廃屋生き仙人との友情.2
  •  廃屋生き仙人こと、Iさんが不意の訪問者である僕に、比較的ためらいもなく心を開いてくれたのは、ある偶然に偶然が重なってのことだった。 何しろ見ての通り、これなのだから、長年の経験を元に廃屋であるという判断を下してしまった、怪しげな僕を発見し、家主であるIさんに強い態度に出られたとしても、それは仕方のないことだっただろう。 僕をある人と勘違いしたというのだが、失礼ながら見た目からは想像もできない、ある [続きを読む]
  • 「最期の床」北の杜、首吊り自殺の廃ラブホテル訪問.2
  •  殺人事件のあった公売物件の豪邸に行き、そのままに散らばる残留物を丹念に検証をした時も特にあれこれと感じたことはなかった。その殺人事件は未解決のままであり、怪しげな何かを包んだホイルを密閉した瓶入れなどが庭にまだ転がったままであったが、好奇心が上回ってしまい、不謹慎ながらも、それをつまみ上げながら写真に撮る時にはにかんだ表情を抑えられないでいるのが、自分でも嫌というほどよくわかった。殺人事件があっ [続きを読む]
  • 【第9話 幻の花嫁】小説、少女が残した日記『交錯のMEMORY』
  •  仙台空港に到着したのが翌日の夕方。大事をとって踏査はさらに翌朝6月1日に持ち越すことにした。 午前9時半、白河とサブは仙台駅前のビジネスホテルからタクシーに乗り込み、勾当台公園へと向かった。[登場人物] キョーコ(菊田京子):道東の廃屋に40年前の日記を残した少女。 しのまい:キョーコの姉。その心は常に世界を眺めている。 白河:廃墟探検家。廃屋からキョーコの日記を掘り出したことから、これを本人に返す [続きを読む]
  • 「廃墟内で唯一営業のお店」 港区虎ノ門、廃墟集落を行く.4
  •  庇にガラス戸という、店舗らしき建物があったが、中は空で”ひとけ”はないということで、とりあえず、店の裏側に回ってみることにした。 勝手口のドアは勿論、閉じられている。 港区の路地の奥の奥の質素な木造店舗において、かつて、美容室が営まれていたということらしい。 先程見学した廃アパートの隣の建物が見える。 どこもかしこも廃屋好きには堪らない朽ち具合。  廃美容室のある路地の終端行き止まりには、二世帯 [続きを読む]
  • 「少女の多情性」 実録、廃屋に残された少女の日記.58
  •  ことそういう(宗教)ことに関しては、思いのほか早熟な考えを披露した、キョーコさん。シューキョーとは、人間の弱い心が生み出すでっち上げであり、やり場のない気持ちにつけ入る妄想でしかないのだと、めずらしく真正面から否定してみせた、彼女。 以前、イギリスBBCのニュース番組内でのこと。ゲストには、ハーバード大学の教授とアーカイブを主宰する男性二人。 教授はハーバード大の図書館のゴミ箱に、数十冊の日記が捨 [続きを読む]
  • 「もう一つの森の中の廃墟」都会の秘境、森の中に眠る空き家群落.2
  •  聞き覚えのある名前の通り沿いにたたずむ、土壁で出来た半壊気味の古めかしい三軒並びの空き家。問題の集落は、背後にひろがる森の中にあり、三軒の空き家は結果的に、人目を欺くような、デコイの役目を意図せず果していたようだ。 わざわざ図書館まで行き調べてくれた人の情報によると、それらは昭和四十年頃には既にそこに存在していたという。 今回、森の中の探索とはいえ、たかが杉並区の住宅街だということで、舐めてかか [続きを読む]
  • 【第8話 仮想追跡】小説、少女が残した日記『交錯のMEMORY』
  •  白河たちは金山の店を後にして薄暗い通りを並木駅へ向かって歩いた。路地の街頭は雑草に浸食された古い町並みを寒々しく照らしていた。「・・すると“妹は、もう三角ちゃんだから”という言葉の意味は・・。」 俯いたサブの問いに白河が答えた。「ええ、姉は今では山角家だから、つまり山角家に嫁いだから実家に来ることはない、という意味でしょう・・。」 卒業とともに仙台に移り住んだボーイフレンド・・・。 一家夜逃げの [続きを読む]
  • 「シューキョーとの対話」 実録、廃屋に残された少女の日記.57
  •  キョーコさんがひとりで家にいる時に、”あの”勧誘がやって来る。ウンザリとしているキョーコさんのその口ぶりから、それは今日だけのことではなく、しつこく何度も来ている様子。 以前のこの日記のエピソードの中にも、実は、そういったたぐいの話しが存在していた。 キョーコさんは学校の行事ということで、クラスメートとともに、ある場所へわざわざ連れて行かれ、労働にも近いようなことをやらされるという話しがあったの [続きを読む]
  • 廃屋生き仙人との友情
  •  驚いたことに、そこは正確に言えば、廃屋ではなかった    毎度のことながら、都会の街中に眠る、昭和ロマンの息吹を閉じ込めたかのような、まだ見ぬ廃屋を求めて、地元を徘徊していた、気温三十三度を超える、ある夏の日のこと。 郊外や地方に行けば、そんなの(廃屋)ごろごろと転がっているだろうに、なぜおまえは東京の街をあてもなくブラブラとしているのか?と、おっしゃる方がいるかもしれない。 ひとえに、遠征は朝 [続きを読む]
  • 「あるライダーの便り」 廃墟、『チニカ山荘』荒くれ探索.12
  •  カウンターに置かれていた、おそらく、チニカのハード・リピーターから送られて来たと思われる、数通の絵葉書。 ライダーの熱がほとばしる、心を揺さぶられるようなその文面を、暗い廃墟でひとり立ち尽くしながら、読みふけってしまう。 かつて僕は、北の大空の下を、スロットルを握りながら、眠気を催せば、恥じることなく、大声で、数曲しかない諳んじている歌謡曲を、繰り返し吠えるように歌った。 レパートリーは何故か、 [続きを読む]
  • 「少女の哀切なポエム」 実録、廃屋に残された少女の日記.56
  •  月あかりが青く照らす北の大地の草原の中の一軒家のロフト部屋のような二階にて、キョーコさんは感傷的になりながらも、また、受験生でありながら、お祭りの前哨戦でもある、「夜みや」に参加をしてしまう。 人生を決めることになりかねない、受験日が近いというのに、特段、罪悪感のようなものは感じていない様子。  さらには本祭りにも独り参じて、弟にピストルなどをお土産に買ったり。「人が少ないなぁ」などと批判しつつ [続きを読む]
  • 都会の秘境、森の中に眠る空き家群落.1
  •  ネット上にあったちょっと気になる書き込みに目を奪われる。日付を見ると、数年前のものだった。 写真には、貧素な空き家が三軒並んで写っていた。僕も聞いたことのある通り沿いに建っているという。 背後には森。 空き家といっても、溝口健二の「雨月物語」にでてくる焼物小屋のような、土壁の、しかも、ところどころの壁は剥がれ崩れて、中の藁が見えかけているような、東京都市部ではもはや映画のセットでしかお見かけしな [続きを読む]
  • 北の杜、首吊り自殺の廃ラブホテル訪問
  •  札幌市内から車で行く場合は、道道三号線を由仁町へ向かって行く。長沼町と由仁町の境目あたりに、その廃墟ラブホテル「リリ」はある。 かつて、この廃ラブホでは、首吊り自殺があり、当時のテレビや新聞のニュースで結構取り上げられたいう話だ。 実は、訪問当時にはその場所で自殺事件があったことは全く知らなかった。今思えば、よくもまあ、怖いもの知らずの我が物顔で、その人がたたずんだらしき痕跡があったというのに、 [続きを読む]
  • 「戦場のようなフロア」血紋だらけの廃墟ラブホに行って来たよ.2
  •  入店して写真だけ撮ってさっさと出て来てしまったり、デコレートされたアイスの写真だけを撮り、あろうことか、食べずに即捨てしたりと、昨今、暴走気味の”インスタ映え”ブーム。 要は、対極でマウントを取ることにより、相手を皮肉りくさしながら、自分の趣味の有用性を説きつつ、より衆目を集められないかと考えてみた。 現在のアクセス数的に、あとひと波、いやふた波あれば大台まで、行けそうなので・・・。 それには、一 [続きを読む]
  • 【第6話 Gold Mine】小説、少女が残した日記『交錯のMEMORY』
  •    母親がかつて、しのまいから伝え聞いた「妹は、もう三角ちゃんだから、帰ってこない・・・」の本当の意味とは。妹は当然キョーコさんのことであるとして、では、一体、「三角ちゃん」とは・・・・・・ 並木駅から国道を超えて住宅街に入り込んだ細い路地、JAの出張所を左手に進んだその突き当りに「ラウンジ ごーるどまいん」はあった。 店主の金山朋彦は並木中学の卒業生の中でも数少ない、地元居残り組の一人だった。 金山は [続きを読む]
  • 「彼女がポエムで伝えたかったこと」 実録、廃屋に残された少女の日記.55
  •  キョーコさんが愛してやまない、金山君のもう一つの側面が、集体での高飛びで明らかとなる。 足が速くてスポーツ万能という、一昔前の典型的なクラスの人気者だということはわかっていたが、リレーの最後の最後で大逆転を演じてみせたり、それは優勝ではなかったが、後の判定で結果が覆り、期せずして優勝が転がり込んで来てしまうなど、類まれな強運の持ち主であるという根っからのスター性を彼は持ち合わせていた。「 オイ [続きを読む]
  • 「廃屋密集地帯の始まり」 港区虎ノ門、廃墟集落を行く.3
  •  港区の麻布台。 一帯は昼でも静まり返り、廃墟だらけのゴーストタウン状態。 蔦を纏った廃屋に漏れる電気の灯り。 よくよく見ると、「きんでん」という、六本木ヒルズなども受け持つ、相当規模の大きい、電気の施工会社の事務所であるとのこと。 その事務所の花壇の生け垣には、なぜか「メーカーズマーク」のバーボンウイスキーがドンと置かれていた。 工事の最中に亡くなられた、きんでん社員へのお供えか。または、アル中 [続きを読む]
  • 「非常階段にて最上階へ」 廃城と廃ラブホへの旅.4
  •  放課後の校庭のように広く感じられる廃ラブホテル敷地内。 男がたったひとり、川岸で遊ぶ親子連れの喧騒になぜか怯えながら、裏庭から建物正面へと回り込む     正面ゲートから入って来てからの導線はとても良く計算されている様子。 零細ラブホテルがこんな立派な看板を交付してもらうのに、一体いくら払わされたのか。 判読不能。ネオン管の寿命は儚い。 城を名乗ってはいるものの、モスクの屋根部分のシルエットに見 [続きを読む]