小浜逸郎・ことばの闘い さん プロフィール

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小浜逸郎・ことばの闘いさん: 小浜逸郎・ことばの闘い
ハンドル名小浜逸郎・ことばの闘い さん
ブログタイトル小浜逸郎・ことばの闘い
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/kohamaitsuo
サイト紹介文評論家をやっています。ジャンルは、思想・哲学・文学などが主ですが、時に応じて政治・社会・教育・音楽な
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供51回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2015/06/10 12:13

小浜逸郎・ことばの闘い さんのブログ記事

  • 誤解された思想家たち・日本編シリーズその7
  • 北畠親房(1293〜1354) 北畠親房の『神皇正統記』は、その考え方にいくつも屁理屈や矛盾があって、突っ込みどころ満載の書ですね。主なものを挙げておきましょう。①皇統の正統性の根拠を三種の神器(八咫鏡、八尺瓊勾玉、草薙剣)の継承に置いているにもかかわらず、三種の神器を具した安徳天皇が海の藻屑と消えて以後、後白河院の「伝国詔宣」のみによる後鳥羽天皇践祚を認めています。 これについては原文を引用しておきまし [続きを読む]
  • 日本学術会議というアホ集団
  • 北朝鮮の核実験やミサイル発射が度重なっています。アメリカはこれを阻止すべく、「あらゆる選択肢をテーブルに乗せている」として、空母カール・ビンソンを朝鮮半島沖に近づけつつあります。日本の自衛隊もアメリカのこの動きに対して協力体制を固めています。また日本本土への北朝鮮のミサイル攻撃に対して、政府をはじめとした国民の間に、防衛意識が一気に高まっています。一方、中国の大連では、国産初の空母「山東」の進水を [続きを読む]
  • カジノ法案――米中のはざまで亡びの道を歩む日本
  •       政府は4日午前、カジノを含む統合型リゾート(IR)導入に向けた推進本部の初会合を首相官邸で開きました。以下、日経新聞電子版4月4日付より、一部を引用します。推進本部の本部長を務める安倍晋三首相は「世界最高水準のカジノ規制を導入する」と表明。政府はカジノの運営方法や入場規制について本格的な検討を進め、秋の臨時国会にIR実施法案の提出を目指す。ギャンブル依存症対策なども議論し、詳細なルール作 [続きを読む]
  • 大岡 信 編訳『小倉百人一首』はすごい
  •       季節外れの話題で申し訳ありません。詩人の大岡信さんが40年近くも前に編んだ『小倉百人一首』(1980年・世界文化社)が書棚にあったので、たまたま読んだのですが、これ、すごくいいですよ。さすがは一流の詩的センスと深い教養の持ち主と感心することしきりでした。百人一首って、日本人ならかなり耳になじんでいますよね。でもその一つ一つの意味や歌心、背景などをしっかり考えてみた人はあまりいないんじゃないで [続きを読む]
  • 森友学園問題は財務省の陰謀?
  •        北朝鮮の核ミサイル問題、韓国の親北政権誕生問題、中国の領土侵略問題、アメリカ通商省の対日FTA交渉問題と、国政全般に関わる喫緊の課題が山積しているにもかかわらず、日本国会村は、森友学園問題という矮小な村内スキャンダルで時間と税金を空費し続けています。 これについて書くつもりはありませんでしたが、あまりのくだらなさを見ているうちに、ふとあることに思い至り、一度は触れておいたほうがよいと考 [続きを読む]
  • 「新」国家改造法案
  •       安倍政権になってから、というと、まるで安倍さんだけが悪いように聞こえたり、民主党政権時代のほうがましだった、といっているように聞こえますので、どこを節目にしたらよいのか困るのですが、ともかく、ここ数年、日本の政治はひたすら亡国の道を歩んでいるように思います。どこを向いても状況はかなり絶望的です。当ブログを読んできてくださった方々なら、きっとこの私の感想に同意してくださるでしょう。この感 [続きを読む]
  • 誤解された思想家・日本編シリーズその6の③
  •       兼好法師③(1283?〜1352?) 翻って、初めの四つを世俗的な関心に由来するものと見てまとめれば、全体の六割近くを占めることになります。この書物の本領は、こうした世俗的、現世的な事柄について持ち前の批評精神をたくましく展開した点にあると言ってよいでしょう。明恵のように、堅苦しく純粋な僧の見本のような人をからかったとしか思えない段(一四四段)もあります。 さてその批評精神の主潮は、現世で生き抜 [続きを読む]
  • 誤解された思想家・日本編シリーズその6の②
  •       兼好法師②(1283?〜1352?) この作品の思想性をうまくつかまえるために、私は自分なりのやり方で、各段が何を主題にしているかを類別し、どこに何段入るかを数えてみました。もとよりこれは単なる便宜にすぎず、分類に迷うものも多くあります。なお序段と最後の二四三段は除きます。①世間的・世俗的な知恵、世界観と思われるもの。略号「世」と記す。以下同じ。②「をかし」「あはれ」「おくゆかし」など、風雅な [続きを読む]
  • 誤解された思想家・日本編シリーズその6
  •       兼好法師①(1283?〜1352?) 今回は『徒然草』を取り上げますが、作者名を「吉田兼好」とせずに「兼好法師」としたのには理由があります。 長い間この名随筆の作者は、神祇にたずさわる卜部氏の系統で京都吉田社の祠官・吉田家に生まれ、五位に叙されて左兵衛佐に任じたとされてきました。これは『尊卑文脈』にもとづく風巻景次郎の推定により、60年以上も定説とされていたのです。 ところが、二〇一四年の三月、 [続きを読む]
  • 「聖徳太子」を「厩戸王」に!?
  •        文科省が今回の小中学校指導要領改訂で、「聖徳太子」の名を「厩戸王」と改めようとしていることは、みなさんご存知ですか。理由は、聖徳太子の名は一世紀ほど後でつけられたものだからだそうです。まったく釈然としません。 ただし、文科省では、2000字以内でパブリックコメントを求めています。締め切りは3月15日まで。窓口フォームは、https://search.e-gov.go.jp/servlet/Opinion 私もコメントを送りました。 [続きを読む]
  • 北海道というエアポケット
  •        尖閣、辺野古基地移設、高江ヘリパッド騒動と、いま日本国民の視線は沖縄に集まっていますね。中国が沖縄を自国の領土として狙っていることは、いまや周知の事実です。私たちはもちろん、この安全保障上の危機に真剣に立ち向かわなくてはなりません。 しかし産経新聞が以前から連載している「異聞 北の大地」というコラムがずっと気になっていたのですが、北海道にも由々しき問題がじわじわと進行しつつあります。 [続きを読む]
  • ヨーロッパの深刻な危機に学べ
  •       'Refugees' battle in Paris after jungle camp is closed【助けてください!】ドイツ人少女が語る移民問題の陰惨な現実 EUはいま、グローバリズムの構造的欠陥と移民・難民問題のために、まさに風前の灯火です。ヨーロッパの主要都市では、至る所で難民、偽装難民、移民によるデモ、暴動が起きています。 2015年の9月にドイツのメルケル首相は、難民受け入れに上限はないと宣言しましたが、これは空想的なヒューマ [続きを読む]
  • トランプ氏の移民制限政策と「自由」の両義性
  •        さる1月27日、トランプ米大統領が移民・難民の入国制限を謳った大統領令に署名したことで、全米が、いや世界中が大騒ぎとなりました。 2月3日、シアトル連邦地裁が大統領令を差し止める仮処分決定を下し、サンフランシスコ高裁は6日、仮処分決定の効力即時停止を請求した米司法省の訴えを棄却しました。 もし事案が最高裁にまで持ち込まれると話が厄介です。たまたま最高裁判事に一人欠員がいて、リベラル派4人、 [続きを読む]
  • 誤解された思想家・日本編シリーズその5
  •       日蓮(1222〜1282)「日蓮」と聞くと何を連想しますか。元寇を予言した人?時の政権を批判・告発し危うく斬首されかけ、二度の流罪に処せられた受難の社会派僧侶? 当時の仏教界に新風を吹き込んだ改革者?戦前の国柱会に見られるような国家主義者? それとも創価学会のような大衆折伏主義? (ちなみに「折伏」は本来は、慈悲によって相手の心を包む「摂受」の対義語で、相手の悪を打破して圧伏することを意味しま [続きを読む]
  • トランプ次期大統領に日本はどう対応すべきか(その2)
  •        それでは、経済に関わるトランプ氏の政策姿勢から、日本は何を読み取るべきでしょうか。 彼が公約として掲げている経済政策の主なものは次の通り。①TPPからの離脱②NAFTAの見直し③ラストベルト地域を中心とした製造業の復活による雇用の創出④劣化したインフラ整備のために10年間で一兆ドルの財政出動⑤米国企業の外国移転の抑制とグローバル企業の国内還帰のための法人税の値下げ⑥トヨタなど外国有力企業からの [続きを読む]
  • トランプ次期大統領に日本はどう対応すべきか(その1)
  •        トランプ氏の大統領就任もあとわずかに迫りました。彼のデビューが世界にどんな衝撃をもたらすのか、いろいろと取りざたされています。ここでは国際政治と世界経済の二つの面から、今後予想される趨勢と、それについて日本がどう対応すべきか考えてみましょう。 まず国際政治ですが、彼が「アメリカ・ファースト」を強く訴えていることから、保護主義に走り、内政面に精力を集中して中東問題や東アジアの緊張から手 [続きを読む]
  • 誤解された思想家・日本編シリーズその4の②
  •       親鸞② ここで、いささか余談めきますが、親鸞の妻帯について指摘しておくべきことがあります。これも法然の項で当然の事実のように触れたのですが、そのいきさつは、佐々木正氏の『親鸞・封印された三つの真実』(洋泉社)という本に詳しく説かれています。 まず親鸞の伝記についてですが、明治後期からの実証主義偏重史観によって、覚如(親鸞の曾孫)作の『親鸞伝絵』と、大正十年に発見された親鸞の妻(じつは後 [続きを読む]
  • 誤解された思想家・日本編シリーズその4の①
  •       親鸞(1173〜1262)① 親鸞については、すでにこのシリーズの一回目で法然を扱った際、親鸞人気の絶大さに比べて、彼の直接の師である法然の、思想家としての真価が正当な評価を受けていないと述べて、両者の比較検討を行いました。そうして私個人としては、その宗教革命家としての偉大さにおいて、法然は親鸞に優るという結論に達しました。 よく知られているように、親鸞の弟子・唯円は、親鸞の没後三十年ほどを経 [続きを読む]
  • 老人運転は危険か――高齢者ドライバーの事故激増のウソを暴く(その2)
  •       主:まずこういう資料が出てくる。内閣府のデータ(*注3)だが、交通事故の「死者数」はここ13年間減少の一途で、平成25年では4373人、うち65歳以上の死者は2303人で、やはり減少気味だが、他の世代のほうの減少カーブのほうが圧倒的に急なので、交通事故死者全体の中で占める割合としては増加していることになる。でもこれは被害者のほうだからね。歩いている老人がはねられるというケースが多いんだろう。このことは [続きを読む]
  • 老人運転は危険か――高齢者ドライバーの事故激増のウソを暴く(その1)
  •       客:久しぶり。この前会った時よりだいぶ老けたな。主:何しろもうすぐ古希だからな。そういうおぬしも人のことは言えんぞ。客:そりゃそうだ。ところで君はまだ運転やってるのか。主:何だやぶからぼうに。やってるよ。仕事で必要だしドライブは好きだからな。客:いや、最近、ほら高齢者ドライバーが起こす事故が連続して起きているだろう。ここに新聞を持って来たんだが、11月12日、立川市で乗用車が歩道に乗り上げ [続きを読む]
  • 日弁連「死刑廃止宣言」の横暴――死刑存廃論議を根底から考える(その2)
  •        では死刑の意義とは何か。 普通言われるのは、国家が被害者に代わって加害者を罰して罪を償わせることという考え方です。しかしこれは完全な間違いとまでは言いませんが、不適切な捉え方です。死刑は国家による復讐の代行ではありません。 そもそも国家は共同体全体の秩序と国民の安寧を維持することをその使命とします。犯罪はこの秩序と安寧の毀損です。たとえ個別の小さな事件でも全体が毀損されたという象徴的 [続きを読む]