ツカヤス さん プロフィール

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ツカヤスさん: ポケットに映画を入れて
ハンドル名ツカヤス さん
ブログタイトルポケットに映画を入れて
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/yasutu_1949
サイト紹介文今までに観た映画などを振り返ったり、最近の映画の感想や、本その他も綴っていきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供72回 / 365日(平均1.4回/週) - 参加 2015/07/04 23:02

ツカヤス さんのブログ記事

  • 『わたしは、ダニエル・ブレイク』を観て
  • これだけは見落とせないと思っていたケン・ローチ監督の『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016年)を観た。イングランド北東部にある町ニューカッスルに住む大工のダニエル・ブレイク。59歳の彼は心臓に病が見つかり、医師からは仕事を止められてしまう。しかも複雑な制度に翻弄され、国の援助を受けられない。そんな中、二人の子供を抱えるシングルマザーのケイティを助けるダニエル。それをきっかけに彼女たちと交流し、貧し [続きを読む]
  • 『天国と地獄』の思い出
  • “黒澤明についてのお題”があったので、思いついたことをフゥッと書いてみようと思った。黒澤作品30本のうち、未見なのが『一番美しく』(1944年)、『續姿三四郎』(1945年)、『生きものの記録』(1955年)。では、27作品で何が一番印象に残っているかと言えば、『天国と地獄』(1963年)となる。この作品が封切られて数年経った、最初の大々的な話題も忘れられた頃に、隣り町の映画館にフィルムが回ってきた。これが高校生 [続きを読む]
  • 『ワイルド・アニマル』を観て
  • キム・ギドク監督の第2作目『ワイルド・アニマル』(1997年)を観た。パリ。北朝鮮の男ホンサンは、フランス外人部隊に志願したいと考えて列車で到着する。駅に着くなり、韓国から来ている画家の卵チョンヘに騙され、荷物や金をネコババされそうになる。チョンヘは、腕力のあるホンサンに叩きのめされそうになったのに、彼に何かと親し気にまとわりつく。チョンヘは、川べりに繋留してある舟に住んでいて、この舟を自分のアトリエ [続きを読む]
  • 『鰐 ワニ』(キム・ギドク監督)を観て
  • キム・ギドク監督は、上映された時に観た『サマリア』(2004年)の新鮮さに打たれ、それ以降、気になる存在となった。と言っても、観ていない作品も多く、特に初期作品は皆無である。それで、まずデビュー作の『鰐 ワニ』(1996年)を観ようとレンタル店へ行ってきた。漢江の橋の下。粗暴な性格から“ワニ”と呼ばれている浮浪者ヨンペは、行き場のない老人と孤児の3人でそこで寝起きしている。彼は、人が川に身投げし溺れると、 [続きを読む]
  • 『The NET 網に囚われた男』を観て
  • キム・ギドク監督の最新作『The NET 網に囚われた男』(2016年)を観た。北朝鮮の寒村で漁師ナム・チョルは、妻と子と共に貧しくも平穏な日々を送っていた。ある朝、チョルは唯一の財産である小さなモーターボートで漁に出るが、魚網がエンジンに絡まりボートが故障してしまう。意に反して韓国側に流されたチョルは韓国の警察に拘束され、身に覚えのないスパイ容疑で、執拗で残忍な尋問を受ける。一方、チョルの監視役に就いた青 [続きを読む]
  • 『ブラインド・マッサージ』を観て
  • 『ブラインド・マッサージ』(ロウ・イエ監督、2014年)を観た。場所は南京。幼い頃、交通事故で失ったシャオマーの視力は、医師の診断では“いつか回復する”と言われていたが、その気配は全くない。やがて成長したシャオマーは、マッサージ院で働きだす。そこでは、院長のシャーとチャンも含め、様々な盲人が働いている。そのマッサージ院に、シャーの同級生だったワンとその恋人のコンが、シャーを頼ってやってくる・・・院長の [続きを読む]
  • 『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』を観て
  • ドキュメンタリー映画、『海は燃えている』(ジャンフランコ・ロージ監督、2016年)を観た。地中海のイタリア領最南端のランペドゥーサ島。その島の人々は、どこにでもありそうな普通の暮らしをしている。刺繍に励む老女。音楽を流すラジオDJ。海へ出る漁師。そして、松の木からパチンコを手作りし、鳥を探して遊ぶのが大好きな少年サムエレ・・・監督のジャンフランコ・ロージは、ある一定の人たちの日常を写し撮っていく。ナレ [続きを読む]
  • 『トゥルー・グリット』を観て
  • 『トゥルー・グリット』(ジョエル&イーサン・コーエン監督、2010年)を借りてきた。自立心と責任感を併せ持つ14歳の少女マティ・ロスは、町を訪れていた父親が雇い人のトム・チェイニーに殺されたとの報せを受け、自ら遺体を引き取りに向かうとともに、必ず父の仇を討つと心に誓う。しかし、犯人のチェイニーは法の及ばないインディアン領に逃げ込んでしまう。そこでマティは、大酒飲みだが腕は確かな隻眼のベテラン保安官ルー [続きを読む]
  • 『罪の手ざわり』を観て
  • 中国映画の『罪の手ざわり』(ジャ・ジャンクー監督、2013年)をレンタルで借りてきた。・山西省山西省の村の炭鉱作業員ダーハイ。ダーハイは、同級生で実業家のジャオが、村の共同所有だった炭鉱の利益を独占し、その口止め料として村長に賄賂を渡しているのではないか、と疑い怒っている。・重慶市出稼ぎのために妻と子を村に残したチョウが、帰省する。チョウの妻は、彼が危険な仕事をしていることを感じていて、複雑な表情で彼 [続きを読む]
  • 『ラ・ラ・ランド』を観て
  • 話題の『ラ・ラ・ランド』(デイミアン・チャゼル監督、2016年)を上映し出したので、観てきた。夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指すが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。意気消沈した彼女は、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、弾いていたセブと出会う。そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセ [続きを読む]
  • 『エリックを探して』を観て
  • 『エリックを探して』(ケン・ローチ監督、2009年)があったので借りてきた。イングランド・マンチェスター。郵便配達員のエリックは、二度目の妻の連れ子ライアン、ジェスとの3人暮らし。ある日、エリックは交通事故を起こしてしまう。怪我もなく、翌日に病院から帰宅できたが、家では子供が好き勝手のし放題。落ち込むエリックに郵便局の仲間たちが、いろいろと励ますが効果がない。その夜、エリックは部屋に貼ってあるポスター [続きを読む]
  • 『素足の季節』を観て
  • 『裸足の季節』(デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督、2015年)を借りてきて観た。イスタンブールから1000km離れたトルコの小さな村に住む、美しい5人姉妹の末っ子ラーレは13歳。10年前に両親を事故で亡くし、いまは祖母の家で叔父とともに暮らしている。学校生活を謳歌していた姉妹たちは、ある日、古い慣習と封建的な思想のもと一切の外出を禁じられてしまう。電話を隠され扉には鍵がかけられ「カゴの鳥」となった彼女 [続きを読む]
  • 『若葉のころ』を観て
  • 『若葉のころ』(ジョウ・グータイ監督、2015年)をレンタルで借りた。台北に住む17歳の女子高生バイは、離婚した母と祖母の3人暮らし。チアリーダー部に所属し、高校生活を満喫していたが、最近、親友ウエンと男友達イエとの三角関係に心を痛めていた。そんなある日、母のワンが交通事故で意識不明の重体となってしまう・・・(公式サイトより一部抜粋)2013年、17歳のバイの学園生活でのイエとの関係。そして、1982 [続きを読む]
  • 『山河ノスタルジア』を観て
  • 観たかった『山河ノスタルジア』(ジャ・ジャンクー監督、2015年)をレンタルで借りた。1999年。山西省・汾陽(フェンヤン)。小学校の女教師タオは、炭鉱で働くリャンズーと実業家のジンシェンと幼なじみ。二人から想いを寄せられていたタオは、三人での友情を大切にしていた。内向的なリャンズーとは対照的に、自信家のジンシェンはタオの気を引こうとする。やがてタオはジンシェンからのプロポーズを受け入れ、傷心のリャン [続きを読む]
  • 『シチズンフォー スノーデンの暴露』を再度観て
  • 去年、劇場へ観に出かけた 『シチズンフォー スノーデンの暴露』(ローラ・ポイトラス監督、2014年) が、レンタル店にあったので借りてきた。イラク戦争やグアンタナモ収容所についてのドキュメンタリー映画で高い評価を得るとともに、当局からの監視や妨害を受けてきた映画監督ローラ・ポイトラス。彼女は、2013年初め、“シチズンフォー”と名乗る人物から暗号化されたメールを受け取るようになる。それは、NSA(国家安 [続きを読む]
  • 『スノーデン』を観て
  • 『スノーデン』(オリバー・ストーン監督、2016年)を観た。香港の高級ホテル。ドキュメンタリー映画作家ローラ・ポイトラス、ガーディアン紙の契約記者グレン・グリーンウォルドとの待ち合わせ場所に、一人の青年がやってくる。彼の名はエドワード・スノーデン。アメリカ国家安全保障局(NSA)に勤務するスノーデンは、アメリカ政府が秘密裏に構築している、国際的な監視プログラムの機密資料を提供する。国を愛するごく平凡な [続きを読む]
  • 『恐怖と欲望』を観て
  • レンタルビデオ店の棚を眺めていたら、珍しい作品があった。それは『恐怖と欲望』(スタンリー・キューブリック監督、1953年)という題名。どこかの国の戦争。乗っていた飛行機が爆撃を受けて墜落し、そこは敵地の森の中だった。4人の兵士は、上官のコービー中尉とマック軍曹、それに、若い新米のシドニーとフレッチャーの二等兵。彼らは脱出するために筏を作って、森に沿う河を下ることを計画する。筏作りをしていた時、偵察に出 [続きを読む]
  • 『沈黙 -サイレンス-』を観て
  • 『沈黙 -サイレンス-』(マーティン・スコセッシ監督、2016年)を早速、観た。17世紀、江戸初期。幕府による激しいキリシタン弾圧下の長崎。日本で捕えられ棄教したとされる高名な宣教師フェレイラを追い、弟子のロドリゴとガルペは、日本人キチジローの手引きでマカオから長崎へと潜入する。日本にたどりついた彼らは想像を絶する光景に驚愕しつつも、その中で弾圧を逃れた“隠れキリシタン”と呼ばれる日本人らと出会う。それも [続きを読む]
  • 『この世界の片隅に』を観て
  • 観よう観ようと思っていた『この世界の片隅に』(片渕須直監督、2016年)を、やっと観た。昭和19年、18歳の少女・すずは生まれ故郷の広島市江波を離れ、日本一の軍港のある街・呉に嫁いできた。戦争が進み様々な物が不足していく中、すずは工夫をこらして食事を作っていく。やがて日本海軍の根拠地であるため呉は何度も空襲に遭い、いつも庭先から眺めていた軍艦が燃え、街は破壊され灰燼に帰していく。すずが大切に思っていた [続きを読む]
  • 『幸せなひとりぼっち』を観て
  • 『幸せなひとりぼっち』(ハンネス・ホルム監督、2015年)を観た。妻を亡くした独り者のオーヴェ、59歳。かつて地区会長を務めたこともある彼は、頑固で偏屈なおじさん。そして、近所の人々には規律の厳しい人間。地域の治安を守るため、誰からも望まれていないのに、共同住宅地を監視し見回りをするのが日課。ある日、オーヴェは43年間務めてきた鉄道局から、突然クビを宣告されてしまう。家に帰った彼の脳裏によぎるのは、今 [続きを読む]
  • 『ヒトラーの忘れもの』を観て
  • 題名がまた「ヒトラー」かと思いながら、今回のアカデミー賞外国語映画賞のデンマーク代表ということもあって、その興味から『ヒトラーの忘れもの』(マーチン・サントフリート監督、2015年)を観た。1945年5月、デンマークはナチスドイツの占領から解放される。しかし、デンマークの海岸線には、連合軍の上陸を防ぐためにドイツ軍が埋めた、200万個以上の地雷が残されている。この無数の地雷を除去するために、捕虜である [続きを読む]
  • 『ビリギャル』を観て
  • 暮れのNHK紅白歌合戦。何となく見ていて、紅組の司会者・有村架純って可愛くて感じのいい子だなと思った。という訳で、興味が湧いて正月に早速、レンタル店で『ビリギャル』(土井裕泰監督、2015年)を借りてきて観た。名古屋の女子高に通うさやかは、偏差値30の学年ビリという成績。見かねた母に塾へ通うことを提案され、入塾面接で教師の坪田と運命的な出会いを果たす。金髪パーマに厚化粧、耳にはピアス、極端に短いミニスカ [続きを読む]
  • 2016年 キネマ旬報ベスト・テンを眺めて。
  • キネマ旬報のベスト・テンが発表されたので、少し感じだことを書いておこうと思う。まずは、その順位(洋画のみ)1位 ハドソン川の奇跡2位 キャロル3位 ブリッジ・オブ・スパイ4位 トランボ ハリウッドに最も嫌われた男5位 山河ノスタルジア6位 サウルの息子7位 スポットライト 世紀のスクープ8位 イレブン・ミニッツ9位 ブルックリン10位 ルームこの中で鑑賞できたのが6本。未見4本の内、上映すら知らなか [続きを読む]
  • 『今年のベスト映画を教えて!』に参加して
  • 劇場に足を運んだ回数が、今年は20回にも満たない。だからベスト映画は、と言えるほど鑑賞していないことになる。それでもやはり強烈な印象を残し、忘れ難い作品はある。それを3本あげれば、まず最初は『オマールの壁』(ハニ・アブ・アサド監督)。この作品は、パレスチナ映画ということもあって、まあ、いわゆる一般的ではないかもしれない。しかし今年観た映画の中では、文句なしの最高作品であった。後は、『レヴェナント』 [続きを読む]
  • 『ジュリエッタ』を観て
  • スペインの監督、ペドロ・アルモドバルの作品が上映中なので、久し振りに名駅へ行った。観たのは『ジュリエッタ』(2016年)。スペインのマドリード。ひとりで暮らしているジュリエッタには、自分を心から愛してくれている恋人ロレンソにも打ち明けていない苦悩があった。ある日、ジュリエッタは偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけたわ」と告げられ、めまいを覚えるほどのショックを受ける。ジュリエッタの一人娘アンティア [続きを読む]