ひまこ さん プロフィール

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ひまこさん: ひまこのブログ 〜シンイ with all one's heart〜
ハンドル名ひまこ さん
ブログタイトルひまこのブログ 〜シンイ with all one's heart〜
ブログURLhttp://ameblo.jp/tako-1113/
サイト紹介文シンイの二次小説を書いています。ヨンとウンスの再会後のお話しです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供281回 / 365日(平均5.4回/週) - 参加 2015/07/10 23:04

ひまこ さんのブログ記事

  • 十六夜(いざよい)の月  3
  • 「先生、持ってきたぞ。」「ああ、ありがとう。」少年達は両手いっぱいに薬草を抱えて部屋に入ってくる。「どこに置く?」「奥に・・ついでにそこの牡丹皮を取ってくれ。」「ぼ、ボタンピ?どれだ?」「どいて、これでしょう、はい。」うろうろしている少年達押しのけウンスは薬草を手に取った。「良く学ばれましたね、もう一人前の医官だ。」「ええ、先生のおかげです。」昔と変わらない微笑み。記憶の中の優しい声。「先生は死ん [続きを読む]
  • 十六夜(いざよい)の月  2
  • 「では、この薬剤を煎じて飲ませてください。」「はい先生、ありがとうございます。」礼を言うと、女は笑顔で去って行った。陽が昇れば、周りの様子が見えてくる。部屋は変わらず薄暗いが、壁の隙間から薄日が差していた。そして何もないと思っていた部屋には、壁一面に沢山の薬草が積まれている。「何でしょう?」「ここは・・いえ、どうして・・あ、そうじゃなくて・・」ウンスは何をどう話していいのか分からなかった。「話しに [続きを読む]
  • 十六夜(いざよい)の月  1
  • 「ハルさん、味付けはこんな感じでいいのかしら?」「はい、奥様のお好みでよろしいのですよ。」「そんなこと言わないで、私料理には全く自信がないの、味見してくれなきゃ。」「はい、はい。」ウンスに促され、ハルは嬉しそうに彼女の料理に手を伸ばした。「どう?」「はい、とても美味しいです、上達なさいましたね。」「よかった・・ハルさんに合格点をもらったら安心したわ。」ウンスはホッと息を吐き、張り詰めた緊張を解く。 [続きを読む]
  • 菊花薫る(改訂版)  2  〜再会、動き出した時〜
  • 太陽が西に傾き始めた頃。ヨンは閉じた瞼をゆっくり開き、紅に染まる空を見つめた。眼下に広がる平野。夕暮れに沈む大地。寝床に向かう鳥達の鳴き声。彼が空を渡る鳥の群れから視線を外した時、一握りの風が宙を舞った。風の流れの中に微かに感じる花の香。「これは・・」ヨンの意識が現実に引き戻される。一気に心臓が息を吹き返す。「この香りは、あの方の・・」夢か、それとも自分を哀れに思った天が見せた幻だろうか。ヨンは慌 [続きを読む]
  • 菊花薫る(改訂版)  1  〜運命の扉〜
  • 秋の終わりを告げる静かな空。夕暮れを待つ丘の上。枯れた草は、これから訪れる冷たい冬を前に最後の息吹を放つ。つい先刻まで吹いていた風も、今は身を潜めていた。まるで、これから始まる嵐に舞台を譲るように・・その舞台に一人の女人が近付いて来る。一歩一歩時を確かめる様に、あるはずのない道を見つめて。木立の中にある石を積み重ねた祠。何を祀ったものなのか、気に留める者もいない。だが彼女は知っていた。それは自分の [続きを読む]
  • 春ですね・・
  • こんばんは。お久しぶりです(〃∇〃) 最終話を書き終えてから一月が経ちました。私は年末からの忙しさも終え、今は充電中(笑)です。皆様はおかわりありませんか?ブログを離れている間もメッセージやコメント、また”いいね”をポチッとしてくださってありがとうございます。またアメンバーの承認が遅れて申し訳ありませんでしたm(_ _ )m いつの間にか寒い時期も過ぎ、気が付けば春の気配を感じられるようになりました [続きを読む]
  • 本編 後書きとお礼
  • こんばんは、ひまこです。本編、無事終了しました。この2年4か月、あっという間の時間でした。此処まで自分の描いた話を書き続ける事が出来たのは、応援してくださった皆様のおかげだと心から感謝しておりますm(_ _ )m 途中、何度もやめよう、もう書けないと挫けそうになりましたが、その度に頂く励ましのメッセージやコメントに助けていただき、そして元気をもらいましたo(^-^)oお返事を返せないのに・・・それでも送ってく [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 〜エピローグ 運命の扉〜
  • トギは一人、典医寺で空を眺めていた。宮殿奥まで聞こえてくる歓声を耳にし、婚儀は無事に終わったのだとホッと息を吐く。「トギ。」そんな彼女の元をテマンが訪れる。驚いたトギは、こんな所に来ては駄目だと慌てて手を振った。「分かってる・・でもおいら、上護軍と奥方様を見ていたら、お前に会いたくなって・・迷惑か?」彼の言葉を聞いて、トギは頬を染める。そしてゆっくり首を振り、テマンの差し出す手を握りしめた。長い年 [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 86 〜あなただけを③〜 最終話
  • 穏やかな微笑みを浮かべる女人。複雑な表情の男。二人は人混みを避け、門の陰からウンスとヨンの姿を眩しそうに見つめていた。「いつ来たんだい?」「半時ほど前です。」そう答える美しい女人。彼女の出で立ちを見たマンボ姐さんは複雑な表情を見せた。「もう行くのかい、スヨン?」「はい、約束は果たしましたので、そろそろ帰ります、都は騒がしいので落ち着きません。」「ウンスに会わずにかい?あの子が寂しがるよ。」「またお [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 85 〜あなただけを②〜
  • ヨンはウンスの姿を目に焼き付けた。 彼女の白い肌が陽の光に溶ける。細い首筋から肩、そして腕に続く滑らかな曲線は艶やかな陶器の様だ。一時も目が離せない。「きれだ・・ウンス。」「ヨン?」むくれていたウンスも、ヨンの突然の変わりように驚く。「俺の為の衣装でしょう?」「ええ・・怒ってないの?」「怒っています、ですが・・」天女を妻に迎える俺の宿命。きっと一生この方に振り回されるだろう。心臓が止まりそうな [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 84 〜あなただけを①〜
  • 俺は頬を膨らませる彼女の手を引き王の前に立った。背中に感じる人々の視線。皆、ウンスの姿を目に焼き付けようと躍起になっている。「姉上はどうなされました?ご気分が悪いのですか?」王は何か不都合があったのかと心配顔だ。だがヨンは何事も無かった様にウンスの手を握りしめる。それは騒ぎを起こすなという無言の合図。「いいえ、大丈夫です。」ウンスはへの字に結んだ口を開き溜息を付いた。 彼が許してくれるはずがな [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 83 〜永久の春〜
  • バサッ!!「きゃあ!え、何、なに?!」ヨンはとっさに自分の上衣を脱ぎ、ウンスの身体を頭から包んだ。「何をお考えなのですか?!」「えっ?」突然目の前を塞がれた彼女は、上衣の隙間から驚いた表情を覗かせる。 「おい、どうしたんだ?」「さあ・・」花嫁登場かと待ち構えていた人々もざわ付き始める。宮殿の奥が騒がしくなったかと思えば、突然主役の男が走り出したのだ。 「やだ、髪がぐちゃぐちゃになっちゃう! [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 82 〜拷問に等しい輝き〜
  • 「おい、凄い賑わいだな。」「ああ、これだけの人が一目天女を拝みたいと集まっているんだから驚きだ。」シウルとジホは人の多さに圧倒されていた。まるで開京中の人間が集まったのではと思うほど人々が犇めいている。歩くこうとしても身動きが取れないほどだ。「さて、そろそろあたしゃ帰るよ。」そんな混乱の中、マンボ姐さんは人の波に逆らい踵を返す。「おい姐さん、まだ婚儀は始まってないぞ。」シウルは慌てて止めたが、マン [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 81 〜武神を虜にした天女〜
  • 王宮の門が開かれた。ウンスの希望で街の人々を招き入れる。「おい、さすがに緊張するぜ。」「ああ、今まで王宮に忍び込む事はなかったからな。」「すげぇ・・」シウルとジホは壮大な宮殿を見上げ感嘆の声を上げる。だが、その横ではマンボ姐さんが大きな欠伸を漏らしていた。「呑気だね、これから始まる嵐を想像したら、あたしゃ今すぐ引き返したいよ。」「嵐?」マンボ姐さんの言葉を聞いて二人は空を見上げた。雲一つ青空。今の [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 80 〜誓いを立てる為に〜
  • 願い通りの晴天。ウンスは朝から上機嫌だった。「ウンス様、動かないでください。」「はい。」早朝から女官達に囲まれても愚痴ひとつこぼさず、言われるまま素直に従っている。「ウンス様、苦しくはありませんか?」鏡の前に座るウンスのお腹は大分大きくなっていた。「ええ、大丈夫よ。」笑顔で返事を返すと、彼女は鏡に向かい頬を染める。いよいよ待ちに待った日だ。以前二人で挙げた結婚式とは違う。今回は王様はじめ、開京の皆 [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 79 〜婚儀の朝〜
  • その日はあの方の望み通り眩しいほどの晴天だった。朝から祭りの様に慌ただしい王宮。迂達赤兵舎もしかり。「それでは、王宮の門は開け放ったままで?」「ああ、王が戦で苦労した民を労いたいとお仰せだ。」「承知しました、警護は我々迂達赤と禁軍にお任せください。」「頼む。」「はっ!」何時もより気合の入った返事を残し、チュンソクは部屋を出て行った。そんな彼の後姿を見送ると、ヨンは兵舎の窓から青く澄み渡る空を見上げ [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 78 〜もう少し待てば〜
  • 婚儀までの日々は瞬く間に過ぎた。王様が帰京してから都は一気に活気を取り戻し、復興への道を足早に進む。それと共に俺の忙しさは増し、あの方に会えない日が続いた。彼女は王族の姫君。婚儀が済むまでは、気軽に会える御方ではない。気は焦るが、あと少し・・もう少し待てば我妻として堂々と会える。そう自分に言い聞かせ役目に励んでいたが・・ 「ねえ、それで?」「はい、王様のお住まいは豪族の屋敷だったようです。」「 [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 77 〜みんなの為に〜
  • 婚儀の日取りが決まった。俺達にとっては二度目の婚儀になる。離縁したつもりはないが、二度と邪魔をする者が現れぬよう国中に知らしめよう。俺達は決して離れないと・・だが問題もある。「余の姉君である、よって婚儀は王宮で執り行うように。」王命が下された。断りたいのは山々だが、今回は素直にお受けしよう。彼女の後ろ盾になろうという王様の心遣いだ。一時我慢すれば、あの方は再び俺の腕に中に戻ってくる。 「ああ、 [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 76 〜二度目のプロポーズ〜
  • 「ヨンァ!!」赤く色付く絨毯の上を、あの方が駆けて来る。「走ってはなりません!」俺の声など無視して・・ 出会った頃の二人の思い出の場所。東屋の跡にあの人は立っていた。目を大きく見開いて、私に向かって叫んでいる。「一日の終わりに必ず此処で会うこと、そして一日の出来事を話すの・・」半ば強引にあなたと交わした約束。今思えば、あなたに会いたかっただけなのに。今日一日何をしていたの?ご飯はちゃんと食べた [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 75 〜幸福に満ちた想い〜
  • 「姉君、どうなされました?」「王妃様。」ウンスは半ベソをかきながら王妃の元を訪れた。いつもの脈診ではない。幾人もの女官を従え蒼然たる行列だった。 「私には無理です、王妃様から王様にお話ししていただけませんか?」「何かご不便でも?」「いいえ、そうではなく。」生まれた時から沢山の女官に囲まれて暮らしてきた王妃には、ウンスの悩みが理解できない。当然と言えば当然だが・・「はぁぁぁ・・王妃様や王様は凄い [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 74 〜ヨンの望み〜
  • 「で、わしに泣き付いて来ても如何にもならぬぞ。」「叔母上など当てにはしておらぬ。」「では王妃様か?」「ああ。」「なおさら無駄な事だ。これは王妃様から言い出した事ゆえ。」「王妃様が?」陽も傾き、風が冷たさを増す時刻。結局ヨンはウンスに会う事も出来ず、回廊で叔母と押し問答を繰り返していた。「王妃様の決心は固い、無駄な事は止めろ。」「叔母上は賛成なのか?」「仕方があるまい、お前達は離縁している、ウンスは [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 73 〜ウンスを護るために〜
  • 大勢の人に傅かれ王女様のように暮らしてみたい。きらびやかな宝石。豪華な衣装。ご馳走やお酒、甘いお菓子。望むものは何でも手に入る。そんな夢を見ていた少女時代。「ウンス様、どうぞ動かないで下さい。」「でも・・」「着替えは私達女官が致します。」「はあ・・」お姫様は着せ替え人形だと分かった。自分の周りを何人もの女官が取り囲み、次から次へと衣装を変えていく。「人に着替えを手伝ってもらうの初めてかも・・」と言 [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 72 〜王の姉〜
  • 「ユ・ウンス殿。」「はい。」ウンスは王の言葉を息を呑んで聞いた。どんな命令だろうと受け入れる覚悟はできている。私のしてきた事が王の怒りを買ったのなら謝ろう。現代の常識が正しいとは限らない。高麗には高麗の常識がある。それを全て無視したつもりはないが、自分の考えを押し通したことも事実だ。だけど、自分のしてきた事が無意味だとは思いたくない。もし無意味だったら、どんな言い訳をしても無駄だろう。「そうよ・・ [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 71 〜ウンスの不安、ヨンの焦り〜
  • 「あの・・少しだけ外出てもいいかしら?」「いいえ、王様のご命令です、部屋から出ることはなりません。」「じゃあ手紙を・・あ、書けないか・・えっと、王様にお会いすることは出来るでしょう?」「それも、今は無理かと。」「はぁ・・やっぱり。」ウンスは深い溜息を付く。王の命令を受けた後、彼女は一歩も動けないでいた。周りには女官達。部屋の外は武閣氏達が取り囲んでいる。蟻の這い出る隙間もないほどだ。「せめて、あの [続きを読む]
  • FOREVER(あなただけを・・) 70 〜二人の覚悟〜
  • 「チェ尚宮様、医官ユ・ウンス殿、参られました。」宣仁殿の謁見の間に、内官の案内の声が響く。開かれた扉の前で、ウンスは息を呑んだ。”チェ家の奥方”自分にもうその肩書はない。叔母の言葉が頭から離れなかった。「私の新しい居場所?」彼の傍ではないのだろうか。離縁したら、もう一緒にいる事は出来ないのだろうか。悪い事ばかり考えてしまう。 「どうぞ御前に。」扉の前に立つ内官に促され、二人はゆっくり歩きだす。 [続きを読む]