かりん さん プロフィール

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かりんさん: 彼と彼女とエトセトラ
ハンドル名かりん さん
ブログタイトル彼と彼女とエトセトラ
ブログURLhttp://nakachuton.blog.fc2.com/
サイト紹介文鋼の錬金術師の二次創作小説です。ロイアイと軍部の愉快な仲間たちの日常をほのぼの書いてます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供107回 / 365日(平均2.1回/週) - 参加 2015/07/28 08:43

かりん さんのブログ記事

  • たまには
  •  誠に遺憾であるが欲求不満のようである。 タイミングがあわない時がある。 1月前、郊外の軍事工場でぼや騒ぎがあり、事故と事件両方の疑い有りということで、司令部はしばらくかかりきりになっていた。 結局は機材の老朽化に伴う事故と判明したのだが、今度はその間にたまった通常業務をこなすために残業が続いていた。 ようやく休みがとれた時はリザの月の事情により、いちゃいちゃは延期になってしまった。 その後、彼の [続きを読む]
  • 手を繋ぐ|夫婦
  •  彼の手が好きだ。 彼と手を繋ぐのが好きだ。 軍を辞めたので、もう妬み嫉みやっかみ冷やかし、その他諸々他人の煩わしい目を気にする必要もない。 イシュバールの英雄でも鷹の目でもなく、ただのロイとリザでいられることがこの上なく幸せだ。「暑くなってきましたね。」 彼と手を繋いで歩きながら、リザは空を見上げて目を細めた。「雨が降るかもしれませんね。」「なんで?」 ロイはきょとんとしてそう訊いた。「いい天気 [続きを読む]
  • 手を繋ぐ|中尉と大佐
  •  すぐにでも復帰したい!という私の意見は黙殺され、大佐は勝手に3週間の入院とプラス1週間の療養休暇を決めてしまった。 確かに約束の日に負った首のケガは重傷ではあったが、錬丹術の応急処置のおかげで命に関わることはなかったというのに。 こんなに暇で退屈で、することが何もない時間は初めてだ。 とはいえ、生死の境をさまよったことも、そのことで大佐に死ぬほど心配をかけたことも事実なので、わがままはいわずおとな [続きを読む]
  • 手を繋ぐ|少尉と中佐
  •  彼と手を繋ぐのが好きだ。 彼の手が好きだ。 彼の手はいつも白い。 戦場で真っ黒に日焼けしていたときでさえ、彼の手は白かった。「みっともないよな。」 そう言って、彼は自嘲したような笑みを唇の端に浮かべた。 彼の手が白いのは、彼が戦場で必ず手袋をはめているからだった。 それは人を殺すための手袋。 たとえば日常生活や、仕事であっても視察などに出るときは、発火布を持参はしていても常にはめているわけではな [続きを読む]
  • maybe
  •  目が覚めると、見慣れた上官が見慣れない間抜けな顔で、いびきをかいて寝ていた。 私が鼻をつまむと、息が苦しかったのかフガフガ呻いて、彼は片目だけうっすら開けた。「おはようございます、大佐。」 彼の鼻をつまんでいたことなどおくびにも出さず、私はすました顔でそう挨拶した。「・・・おはよう。」 彼は納得いかない顔で、不機嫌そうにそう言った。「君、今、何かした?」「いえ、何も。」 私はまっすぐ彼の目を見て [続きを読む]
  • The night before
  •  いつもより丁寧に紅茶を淹れた。 師匠と話したこと、詰られ、失望させ、それでも歩み寄ることはどうしてもできず決裂してしまったこと、もはや自分の荷物はすっかりまとめてしまったことを、彼女に伝えなければならない。 聡い彼女のことだから、ここ数日の師弟の空気についてはきっと察していることだろう。 黙って出て行くことも考えた。 言葉にすれば彼女は悲しむだろう。 優しい彼女はそんな素振りは見せないかもしれな [続きを読む]
  • デレの日
  • 「たまには君もデレてみたまえ!」 恋人にそう言われ、リザは考え込んだ。「ハボック少尉。相談があるんだけど。」「はあ、なんっすか?」 火の付いていないタバコをくわえ、両足をデスクにのせたまま、ハボックはだるそうにリザを見た。「デレる、ってどうすればいいのかしら。」 およそ職務中に似つかわしくない単語が、しかもその言葉がこれほど似合わない人も珍しいという女から発せられて、ハボックは口からぽろりとタバコ [続きを読む]
  • 惚気る|Roy side
  •  学生時代から知っているが、ロイは女に対して淡白である。 冷たい、と言ってもいい。 寄ってくる女を拒みはしないが、離れていく女を追いかけたりもしない。 はっきりいって顔と名前が一致しているかどうかも怪しい。 見た目にこにこと人懐っこく、特に女性に対して上辺の気遣いは素晴らしいので、世間一般的にフェミニストで通っているが、ヒューズにしてみれば嘘くさいことこの上ない。 特にイシュバールから戻ってしばら [続きを読む]
  • 惚気る|Riza side
  •  学生時代から知っているが、リザはあまり感情を顕わにするタイプではない。 士官学校時代に聞いた彼女唯一の恋バナについても、「先輩に告白された」という始まりの報告と、「別れたわ」という終わりの報告のみだった。 その中間および途中経過については、いくら水を向けても「ふつう」というなんとも味気ない感想に終始し、思い起こしてみれば「好き」という一言すらついに彼女の口からは聞かなかったようにも思う。 そうは [続きを読む]
  • 寝ぼけると
  •  目が覚めると、腕の中に見慣れた副官がいて一瞬動揺した。 しかしすぐに「そういえば昨日泊まったんだったな」と、思い出した。 本当は2人の非番が揃うまでそういうことはいろいろ我慢しようと思っていたのだが、昨日結局我慢できなくなってしまった。 おかげで今日は非番ではない。 私も彼女も通常通りお仕事である。 しかももともとそういう予定にしていなかったため、この家には彼女の生活用品が何もない。 一旦帰る、 [続きを読む]
  • 誰に似たのか
  • 「マスタングさん!」 その声に、彼は振り返った。「あの、これ。いつもお世話になってるんで。」 小柄でかわいらしい女の子が顔を真っ赤にして差し出す箱を、彼は受け取った。「ああ、ありがと。」「それとこれも。」「ああ、はい。」 押しつけるように封筒を彼に渡したその女の子は、彼の返事も聞かず走って行ってしまった。 彼は渡された箱と手紙を交互に見ながら、肩をすくめた。「レイー!」「・・・いたのかよ。」 後ろ [続きを読む]
  • 知らずとも
  •  たぶん夢だったと思う。「好きだ。」 そう聞こえた。 けれども軽い金縛り状態で、意識はぼんやりと覚醒しかけていても、体を動かすことはできなかった。「リザ。」 そう呼ばれた。 けれどもその人は、もう何年も前から私を名前で呼ばなくなっていた。 だからたぶん夢だろう。 そう思ったのを最後に、私の意識は再び眠りの底に沈んだ。 思いがけず恋人同士になってから、スキンシップが増えた。「中尉。」 彼は背中側から [続きを読む]
  • 言わずとも
  • 「君が好きだ。」 眠っている彼女にそう呟いた。「リザ。君が好きだ。」 視察の帰りに巻き込まれたゲリラ豪雨のため、汽車は駅と駅の間で既に1時間も停止していた。「今日は帰れそうにありませんね。」 窓に叩きつけられる雨粒を見ながら、少尉は独り言のように言った。「この先に土砂崩れがあり、この汽車は次の駅で運行を停止します。」 そうアナウンスが流れ、私はため息をついた。「参ったな。」「とにかく次の駅で泊まれ [続きを読む]
  • with
  • with そのあとへ君の名を綴っていいか「鋼のの銀時計を見たことあるか?」 リザを隣へ座るよう誘い、ロイは言った。「いいえ。」 リザは首を振った。 国家錬金術師の特権と軍への忠誠を約束したその銀時計は、おいそれと他人に触れさせるものではない。 あの約束の日のあとに、エドワードは銀時計を返却したと聞いてはいたが、リザがそれを目にする機会はついぞなかった。「私も直接は見たことがない。ただ、二度と帰らないと [続きを読む]
  • エスコート|おまけ
  • 「そんなこともあったわねー。」 遊びに来ていたエルリック兄弟と昔話をしながら、リザは目を細めた。「ね、大尉。今度は僕たちともデートしようよ。」「え?」 アルフォンスの提案に、リザとエドワードは目が点になった。アルフォンスの場合「何企んでるの?」 2人で商店街をぶらぶら歩きながら、リザはアルフォンスの肩をつついた。「企んでる、なんて人聞き悪いな、大尉。」 そう言ってアルフォンスは苦笑した。「今度メイ [続きを読む]
  • エスコート|7
  • マスタングの場合 嫉妬のツケは大きかった。 3日間、完徹してなんとか仕事を片付けたロイは、ようやく1日の休みと、リザとの半日デートの許可をもぎ取った。 徹夜明けの日勤をどうにか終えたその夜は、リザを抱くこともままならず、夕飯とシャワーを終えたあとの記憶がない。 ロイが目を覚ますと一緒に眠ったはずのリザは気配も残っておらず、すっかり冷えてしまったコンソメスープとバターロールだけがテーブルに置いてあった [続きを読む]
  • エスコート|6
  • 「やっぱり王道のブレダ少尉かしら。ちょっとあざとい感じもするけど。」「あざとい、ってのは心外ですね。抜け目ない、とか計算高いとか。」「それって褒め言葉ですか?」「フュリー曹長の猫カフェも捨てがたいわ。」「おい、フュリー!犬、猫、子どもは卑怯だぞ!」「卑怯じゃないですよ。」「フュリー曹長らしいですね。」「どっちにしようかしら。」「え?その2択?俺は?」「ハボック少尉はグダグダだったでしょ。」「グダグ [続きを読む]
  • エスコート|5
  • ブレダの場合「プラネタリウムとかどうですか?」 ブレダの提案に、リザは頷いた。「いいわね。星、好きよ。プラネタリウムは初めてだけど。」「俺はたまに。田舎育ちなんで星の見える夜空は落ち着きます。」「私も田舎育ち。イーストシティとは見える星の数が違うのよね。」 ぶらぶらと駅から15分ほど歩いたところにある科学センターは、閑散としていた。「科学センター、って人気ないのかしら。」「平日ですからね。夏休みとか [続きを読む]
  • エスコート|4
  •  俺もやればできる男だってことを見せてやろうじゃないか。 ハボックは気合いを入れて、デートプランを練った。ハボックの場合「ここ?」 駅前でレンタカーを借りて走ること20分。 山と畑しかないこの場所にはいささか不釣り合いなほど派手な建物の前で、中尉は戸惑っていた。「ここ、何?」「ゲーセンっすよ。来たことないですか?」「ゲームセンターなら学生時代にレベッカと何回か遊んだけど、こんな大きなとこは初めて。」 [続きを読む]
  • エスコート|3
  • フュリーの場合 フュリーに連れてこられたお店は、繁華街から少し離れたビルの2階にあった。「本当にかわいい子ばっかりなんですよ。」 道中ずっと、フュリーは目尻を下げてそのお店の子の愛らしさについて語っていた。「ついつい貢いじゃうんで、気をつけてはいるんですけどね。特にコハクちゃんって子がかわいくて、目がくりくりで、いつも甘えられちゃって。」 フュリー曹長、キャバクラにでもはまっちゃったのかしら。 で [続きを読む]
  • エスコート|2
  • ルール 1.時間は午後の半休を使うこと。 2.食事は夕飯のみ。お茶とお酒は状況に応じて各自の判断に委ねる。 3.夜は9時までに、中尉を自宅まで送ること。ファルマンの場合「少し郊外になりますが、新しい図書館ができたんです。」 待ち合わせの駅で落ち合うなり、ファルマンはそう言った。「バスがあるのでそれで行きましょう。」 ファルマンはぐるりとあたりを見回し、リザを促すこともせず1人で足早にバス停に向かってし [続きを読む]
  • エスコート|1
  •  最初はグー!ジャンケンポン!あいこでしょ!「何ごと?」 目の色を変えて本気じゃんけんに没頭するマスタング班の男連中と、冷めた目でそれを眺める女を見ながら、レベッカは呆れた声を出した。「なんか、すごいくだらないことなんだけどね。」 すっかり疲れた様子で、リザは肩をすくめた。 初めは他愛ない大佐の自慢話だった。「だから貴様は気がきかない、って言われるんだ。」 そう言って大佐は鼻を膨らませた。「プレゼ [続きを読む]
  • 恋人指南|7
  • 9.伝える 雨の匂いがする。 木蓮、桜、ハナミズキと順に花開き、そして散っていった川沿いの散歩道は、今は濃い緑が蒼々と茂っている。 朝晩にまだ若干の肌寒さは残るものの、夏はすぐ目の前にきていた。 いつものようにリザと手を繋いで、彼女の家までの道を歩いていたロイは、アパートメントの近くの公園で足を止めた。「大佐?」 怪訝な顔をする彼女を促して、いつもは寄らない公園のベンチに彼女を促す。 ぬるい夜だっ [続きを読む]
  • 恋人指南|6
  • 8.お酒を飲む あまり知られていないのだが、リザはお酒が好きだった。 しかし特別強いわけでもないので、たとえば仕事上のおつきあいや飲み会などに参加したときは、最初の1杯をゆっくり時間をかけて飲み、お開きまで間が持たなければあとはウーロン茶で過ごしていた。 軍に入隊直後は精神的に安定していなかったこともあり、たまに泥酔したこともあったが、何度かレベッカに迷惑をかけた程度におさまっている。 そういうわけ [続きを読む]
  • 恋人指南|5
  • 7.下着を選ぶ「あ!リザ!こんなのどうよ!」 レベッカが目の高さに上げてひらひらとさせたものを見て、リザは硬直した。「・・・それ?」「そうよ。超おすすめ!普段使いにもぴったり!」「ちょっと待って!普段使い、って?どこが普段使いなの!」「いいのよ、Tバック。パンツスーツとかドレスラインにも響かないし。」「ドレスなんか着ないわよ!」「着るでしょ。大佐のパーティに同伴したりしてるじゃない。」 後ろは完全に [続きを読む]