朝霧とおる さん プロフィール

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朝霧とおるさん: とおる亭
ハンドル名朝霧とおる さん
ブログタイトルとおる亭
ブログURLhttp://torutei.dou-jin.com/
サイト紹介文BL小説/R18/毎日0時更新/リーマンCP/大学生CP/高校生CPなど
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供433回 / 365日(平均8.3回/週) - 参加 2015/08/07 15:37

朝霧とおる さんのブログ記事

  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』44
  • 少し汗ばんだ黒髪、血色のいい唇の赤に見惚れていると、困ったように永井の目が泳ぐ。今すぐにでも連れ帰ることができるならそうしたいものだ。しかし鼻の下を伸ばしているわけにもいかない切迫した状況なので、宮小路は永井の説得にかかる。「送り迎えは、ちょっと……」「お互い職場も違いますから、なかなか会えなくて寂しいんです。それに、永井さんの魅力に他の誰かが吸い寄せられやしないかと心配なんです。 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』43
  • 宮小路から三回。非通知の着信が十件以上。熱も下がりすっきり目覚めた永井が目にしたものは、異常な着信履歴だった。頻繁に連絡してくる親しい友人はいないので、勤務時間外に永井の携帯電話が着信を告げることは稀だ。一晩の内にこれだけの着信を得たのは、人生で初めてのことだろう。「もしかして、何かトラブルとか?」仕事を依頼されている以上、宮小路の方はトラブルも考えられる。しかし自分に繋がらなければ事務所にも掛け [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』42
  • 長いコールは留守電に切り替わることもなく無情に宮小路の耳元で鳴り続けている。就寝するにしては早い時刻に思えたので、シャワーでも浴びているのかもしれない。「店でも会えなかったのに……」やはり、ちゃんと約束を取り付けておくべきだった。彼の忙しさに拍車をかけるように仕事をお願いしたのは宮小路本人だが、食い下がれば優秀な彼のことだ。ランチタイムの都合くらい付けてくれたはず。押しが弱かったと、昨 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』41
  • 織り上がった布地に型を当て糊を置いていく。もち粉と米ぬかから作られるペースト状の糊は染色用のものだ。糊が乾くのを待って、滲みを防ぐためのふのりを塗り、再び乾くのを待つ。そしてようやく染料を布地へ塗っていくと糊を乗せた部分が綺麗に白く残り染め上がっていった。あとは蒸して色を定着させ、糊を落とすために一晩水へ浸けておけば完成だ。根気のいる作業だが、永井はこの実験とも呼べる時間が好きだ。職人たちと染め具 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』40
  • 誰も咎めたりはしないが、宮小路はいわゆる社長出勤をしない。鎌田がマンションのロビー階へ迎えに来るのが就業開始時刻の一時間前で、大学を出てこの職に就いてから辛うじて寝坊はない。仕事が立て込んで眠気を引きずる朝や、恋人にこっぴどく振られて酒臭い朝、叩かれて頬を腫らした朝など様々な出勤を経て今に至るが、一応経営者として無断欠勤はしていない。朝早く職場へ出てすることといえば、客に合わせた応接室のレイアウト [続きを読む]
  • 前回J庭配布物の再配布に関するアンケート
  • 皆さま、蒸し暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。生き物大好きな結弦とは違い、虫嫌いな私には心臓に悪い日々が続いております。。。当ブログの子たちが、それぞれどんな夏を過ごすのか私も気になり始めたので、夏が終わるまでには1話ずつでもご報告していけたら、と……(ぐッほぉッ)アンケートフォームの作り方が下手過ぎて、大変読みにくいかと思いますが、よろしければ、お気軽にご参加くださ [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』39
  • 宮小路の部屋はぬるま湯だ。身体も頭もぐずぐずに溶けて、甘ったるい空気から抜け出せなくなる。帰りたくなくて、でも帰らねばならなくて。宮小路がずっとここにいろと言うものだから、危うくその罠に嵌ってしまうところだった。足腰が痛い。でもそれよりもっと厄介なのは、宮小路の手が未だに肌を這っている感覚がすることだ。一日中弄り回されて肌の感覚がおかしくなってしまったのかもしれない。「永井さん、ご自宅までお送りし [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』38
  • せっせと永井の髪に手櫛を通してドライヤーを当てる。すでに艶やかな彼の髪にオイルを塗りたくるのは品がない気がしてやめることにした。固い櫛の切っ先を頭皮に当てることすら憚られて、すっぽり抱き寄せて面倒をみる。真新しいバスローブは永井のために誂たものだ。永井の瑞々しい肌を包むバスローブになることができたら、と宮小路の妄想に果てはない。実際問題、宮小路のバスローブを永井に着せると大き過ぎて動き回るのに支障 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』37
  • 経験したことのない圧迫感と、目の前で星が散るほどの強烈な快感。宙に投げ出されるような勢いで揺さぶられ、自分の身体ではなくなってしまったかと思った。最後に聞いたのは宮小路の呻く声。甘く深い息を永井の胸に落として、その刺激にすら身体を震わせ、永井は力果ててしまった。人前であんなに泣き散らし、はしたない姿を晒したのは記憶がある限り初めてだ。しかも衝撃的な記憶を最後に意識は途切れ、腰の鈍痛が目覚めを呼ぶと [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』36
  • 熱を持った瞳を戸惑いがちに逸らしたり、決定的な言葉を避けて自己防衛したり、そんな可愛い反発は永井の経験値の低さを物語っている。駆け引きもあったもんじゃなくて、嫌われたくない一心なのが透けて見えて、永井には悪いが和んでしまう。永井の向けてくれる好意にはちゃんと恋情が含まれている。確信できるだけの材料を惜しみなく示してくれるから、宮小路は焦っていなかった。縋ってくる手も、不安そうに見上げてくる目も、火 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』35
  • 前も後ろもぐずぐずに溶け、四肢がバラバラになっていくように感じる。覆い被さってくる圧は心地よく、散漫になった頼りない永井の感覚を宥めて包み込む。秘部を弄る宮小路の指は、永井の感じる場所を幾度も弾き、永井は息も絶え絶えだ。物欲しそうに秘部が蠢くたびに信じ難い気持ちに襲われたが、彼を咥え込みたいと身体が欲していることを否定できない。「ああッ……んッ……ふぅ……ッ」秘 [続きを読む]
  • 大変、お待たせいたしました
  • 本日、設定時刻を間違えて予約してしまい、予定時刻にお届けできず、申し訳ありませんでした。お詫びといたしまして、22時に36話、0時に37話をお届けしたいと思います。凡ミスに呻いておりますが、また末永くお付き合いいただけたら幸いです。管理人、朝霧。職場より、こそこそと。。。 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』34
  • 黒に近い紫をした足の痣を舌で何度もなぞっていると、永井が眉を寄せる。「永井さん、まだ痛いですか?」「ち、違くて……」「こんな無垢な肌には痛々しくて、私が代わって差し上げたいくらいですよ。」「ッ……」足を隈なく舐め上げながら愛でていると、時折悩ましげに身体を震わせて、下腹部が控えめにバスローブを押し上げている。どこもかしこも反応が初心で、宮小路を喜ばせていた。「永井さん、気持 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』33
  • 惚けているように見えるのは欲目だろうか。宮小路の願望を体現するように永井が大人しく腕の中にいる。湯の中で悪戯されるのは不本意らしく、丁重に断られてしまった。辛うじて得たシャワーを共にする権利。永井を清めながらお楽しみ中だ。「永井さん、どうしても湯舟はイヤですか?」「……もともと、入る習慣がないんです。それに今は夏ですし……。」「冬も入らない?」「あまり、入りません。」血行に [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』32
  • 英語もフランス語も全くできない事実にマリィの姿を見て気付くなんて間抜け過ぎる。だからマリィの第一声が非常に流暢な日本語で安堵したのは言うまでもない。弾む会話の中で、頭に描く構想を具体的な形として落とし込んでいく。自分がモノづくりに携わりたいという原点に立ち返ることができた気がして、マリィと会って話していることがすでに収穫だった。歯車が噛み合って物事が動き出す感触を実感すると、自然と昂揚感に包まれの [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』31
  • 些細な悪戯が宮小路をワクワクさせる。騙すなんて大それた話ではない。小賢しい作戦を立てただけだ。勝手に勘違いをしてくれれば儲けもので、嘘をつくわけではない。マリィと永井はロビーに隣接したラウンジで美味しい紅茶に舌鼓を打ちながら談笑しているはずだ。打ち合わせとは名ばかりで、マリィも井伊工房の仕事を買ってくれている。彼女の目は肥えているからこそ、永井という慎ましい青年の人柄を気に入ってくれるだろう。親し [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』30
  • 当然のように食事へ誘ってくれても、信じ難くて、どこか他人事だ。心寂しく過ごしてきた今までが嘘のようで、少し前の自分すら霞み始めている。我が身に起こっていることとは到底思えなくても、日々注がれる熱い眼差しと触れ合いが自分の存在を少しずつ変えていく。身を切るような思いで誘いを断ったのは、翌日に控えたメゾン・マリィの打ち合わせに手抜かりがあってはならないからだ。気負うことはないと囁く宮小路に大きく心を揺 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』29
  • 二人でランチタイムを過ごし、その足で向かった紡績工場。せっかく一緒にいるのに永井は仕事熱心で、宮小路の邪な視線は跳ね除けられてばかりだ。残念な気持ちが半分、予想通りの恥ずかしがり屋具合に微笑ましさ半分。工場へ入ってからというもの、口調こそ丁寧だが、目も合わないし素っ気ない。デート気分で現場に乗り込んだと永井に知られたら、さすがの彼も呆れるだろうか。鎌田などに目撃されていれば大目玉を食らうだろう。宮 [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』28
  • 誰かと一緒に食事を楽しむということが、永井にとっては新鮮なことだった。たわいない話をして、相手が自分を見つめているのが不思議で。連日、息を吸うように宮小路が甘い言葉を吐くものだから、永井の感覚は次第に麻痺していった。褒められることは恥ずかしかったが、もうそれでもいいかと思うようになってしまったのだ。「永井さん。土曜日のご予定を伺ってもよろしいですか?」「土曜日、ですか?」「はい。メゾン・マリィのオ [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』27
  • 金曜日に紡績工場への見学を当てたのは、もちろん永井を週末囲うためだ。鎌田の小言が飛んでくるかと思っていたが、口を出す気はないらしく不気味なほどあっさりしている。「まぁ、変な子ではなさそうだ。」「当たり前だ。彼は純真さの塊だよ。凄く可愛い。」「惚気なんざ聞きたくもない。調べた限り浮いた話はないな。ただ家族構成が……」「待った。報告はいらない。そういう事は本人から聞く。」手にしていた書類を [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』26
  • 宮小路の部屋から出たのは始発が動き出した早朝だった。いい加減着替えに帰ろうと二日ぶりに帰った我が家は陳腐だが落ち着く。異世界から帰還した身体はどうにも熱っぽく浮遊感を拭えなかったが、意外にも軽やかな気分なのだ。自分の常識が通用しない事態に開き直っているのかもしれない。父の亡霊にしがみ付いて長く離れなかった罪悪感。決して血の繋がりが解けることのない肉親へ向けた情は、永井の心を深く痛み付けていた。しか [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』25
  • 永井の腹部や胸部に欲望を撒き散らして息をつく。不思議そうに散った二人分の白濁を眺めるものだから、その初々しさに危うく煽られそうになった。この征服感は強烈な毒だ。どさくさに紛れて秘部を弄ると進もうとする宮小路の指を押し戻してくるので、すぐに手を引いた。初めての身体に己の楔を刻み込むような真似をすれば、匂わせた昨夜の行為が嘘だと簡単にバレてしまう。本当のことを打ち明けるには、まだ早い。「あ…&hel [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』24
  • こんな愉悦は知らない。とても昨晩この身に刻んだ快楽だとは思えず、翻弄されるがままに熱を放つ。一度出しても身体に籠る熱は上がるばかりで、悩ましい疼きは消えることがなかった。力を失った全身が湯から引き上げられ、わななく足で立つ。人がセックスに溺れることをどこか他人事のように思っていたが、今ならわかる。こんなにも身体を湧き立たせて欲望を引きずり出すものなのだ。たった一度、禁断の果実を食べるだけで戻れなく [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』23
  • 身体を繋げるかどうかなんて、些細なことだ。永井の身体を泡だらけにし、隈なくこの手で撫で洗っていると、その充足感は並みの感情では言い表せない。時折くすぐったそうに跳ねる身体は昨夜と同じで感度は抜群だ。宮小路が触れる先から意識しているのが伝わってきて、永井の反応は宮小路を満足させてくれる。彼の足先まで愛でようと手を伸ばすと、見過ごせないものに行き当たる。足の甲には大きな青痣があった。「永井さん。これは [続きを読む]
  • 宮小路社長と永井さん『アクアリウム』22
  • こんなチャンスは二度とないに違いない。突き放す気になれない自分への言い訳でもあったが、泣きたいほど心地良い温もりに、永井の身体は宮小路へ委ねることを選んだ。取引先の相手と、ましてや社長と寝るなんて、許されるはずがない。こんなものは枕営業と糾弾されても仕方のない所業だ。理性がそう叫ぶ一方で、もう一人の自分は、この甘い腕に身体を預けることを望んでいる。一度くらい誰かに愛されてみたい。優しくて風変りな御 [続きを読む]