progressing pilgrim さん プロフィール

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progressing pilgrimさん: 世界文学全集への挑戦、2年目に突入
ハンドル名progressing pilgrim さん
ブログタイトル世界文学全集への挑戦、2年目に突入
ブログURLhttp://jesusfreak.seesaa.net/
サイト紹介文40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供364回 / 365日(平均7.0回/週) - 参加 2015/09/02 21:37

progressing pilgrim さんのブログ記事

  • 斥候の力の差
  •  『イリアス』の今日読んだ箇所に、両軍が送った斥候が出会う場面がありました。そして、片方が捕らえられて自軍の状況を話させられます。 話の展開のためなのだろうと思いますが、この場面は両者の力の違いが大きすぎる気がします。片方があまりに斥候の役割を軽んじている設定になってしまっているのではないでしょうか。にほんブログ村 読書日記 [続きを読む]
  • 一人よりも二人
  •  『イリアス』の今日読んだ箇所では、敵軍の様子を夜中に探る偵察にだれを送るかが決められました。 登場人物の一人が名乗りをあげるとともに、もう一人と一緒に、二人で行きたいと言って認められます。良い組合せであることが必要ですが、一人ではなく二人で行けば力が2倍以上になるというのは、時代も場所も問わず共通の認識なのだろうと思います。にほんブログ村 読書日記 [続きを読む]
  • 夜中の陣営
  •  『イリアス』を読み進めてみると、前回の記事で触れた人物以外にも眠っていない人たちがいるようです。そして、その人たち同士で接触しながら、その時にできることをしています。 実際のところ、遠征してきながら戦況が不利になっている中で安心して眠れる人の方が少ないかもしれません。少し前の箇所の表現によって、ほぼすべての人が眠って英気を養ったというように受け止めていましたが、そういうことではないようです。 そ [続きを読む]
  • 眠れぬ夜
  •  前の記事で『イリアス』には強い人ばかり登場するというようなことを書きましたが、少し読み進めるとすぐにそれが覆されるような記述が出てきました。 登場人物の中でも中心的な人物が、ほかの人たちが眠っている中で眠れぬ夜を過ごします。不安のためにそのようになっているようです。恐れもあるかもしれません。 本来は味方であるはずの人との仲違いといった弱さも示されていますが、不安で眠らないというのはより人間らしく [続きを読む]
  • 強い人たち
  •  『イリアス』で詳しく描かれる登場人物は、身体能力が高くて戦いに強かったり、家柄が良かったり、という人が多いように思います。そういう人たちのそばには、いわゆる普通の人たちが兵士としてたくさんいるのだろうと思いますが、そういう人たちに焦点が当たることはありません。 英雄たちの活躍を描くことを目的にしているということなのかもしれませんが、強い人ばかり出てくると現実とかなり異なるように感じます。にほんブ [続きを読む]
  • 年長者の影響
  •  『イリアス』の今日読んだ箇所では、年長のある登場人物の発言が重大な影響を人に及ぼします。 それまでも、過去の実績に裏打ちされたことを言っている場面があるなど、存在感のある人物ですが、今回は特に大きな働きをしているように見えます。 年長者がそのように強い影響力を持つことは、時代と場所を越えて文学の世界では広く存在することなのだと思います。実際の社会がそうだからそれを反映しているだけだということでし [続きを読む]
  • 一進一退
  •  『イリアス』で描かれている戦争では、一進一退の攻防が繰り広げられています。 そして、その一進一退には、神々の働きが影響していることが記されています。人間のすることが結果を決めているようには見えません。軍隊については、個人個人の能力、装備、食料の補給といったさまざまなことがその強さを左右すると思いますが、それらは互角の前提なのでしょうか。結果の原因を神々の働きに来すると、人間の営みの意味がなくなっ [続きを読む]
  • 引き分け
  •  『イリアス』で再び行われた代表同士の一騎打ちは引き分けに終わりました。 結果は引き分けですが、そこまでの過程で一方が優勢になっていました。そこで引き分けにしては不公平だと思いました。続けると逆転しそうな力関係だということなのかもしれませんが、不思議な決着です。にほんブログ村 読書日記 [続きを読む]
  • 再度の一騎打ち
  •  『イリアス』で描かれている戦争は一進一退の攻防が繰り広げられ、再び代表同士の一騎打ちが行われそうです。 今回は呼びかけられた側ですぐには代表が決まりません。その中での数人の言動がおもしろいと思いました。にほんブログ村 読書日記 [続きを読む]
  • 子への期待
  •  『イリアス』のある登場人物は、戦争の最中に妻と幼い息子と会います。 この人物は国の中で優れた戦士として評価されていると思いますが、願い事の中で、息子が自分を超える者になることを願っています。 こういう思いは時間や空間を越えて多くの人に共通のものなのだと思いました。にほんブログ村 読書日記 [続きを読む]
  • シドン
  •  『イリアス』の今日読んだ箇所に、シドンという聖書で見たことがある地名が出てきました。 シドンは現在のレバノンに位置していたフェニキア人の都市であるようです。この作品の舞台になっているトロイアは現在のトルコの西の方で、シドンとはかなり距離がありますが、地中海を航海して行くことが可能だったということなのでしょう。 自分が少しでも知っている地名が意外にも出てくるとおもしろいものです。にほんブログ村 読 [続きを読む]
  • 前の代の交遊
  •  『イリアス』を読む中で、戦争をしている両軍の先頭に立って戦う登場人物たちが、自分が何者であるかを話し、前の代の人たち同士が知り合いであることが明らかになる場面がありました。 敵と味方に分かれてはいますが、その2人の間では戦うことをしないことになりました。 個人が識別されるような戦いの中だからこそのできごとで、現代と違う、顔が見える戦いの一場面です。にほんブログ村 読書日記 [続きを読む]
  • 泣き言を言う神
  •  前回の記事で扱った血を流す女神に続いて、『イリアス』に、泣き言を言う神の様子が描かれています。 正確には、助けを求めに行った神から泣き言をならべるのはやめぬか、と叱られています。この作品に登場する神々は、死ぬことがなく、医師から手当てを受ければ傷も速やかに癒される、というように、肉体は強いようですが、精神的には成熟していないように見えます。にほんブログ村 読書日記 [続きを読む]
  • 血を流す女神
  •  『イリアス』の今日読んだ箇所では、女神が人間の攻撃によって傷を受けて血を流す場面がありました。 神々が出てきて人間同士の戦争に介入したりしなかったりというのが不思議でしたが、ついに人間の手にかかって傷を受けさえしました。血を流すといっても、それで命を落とすことはないようです。 当時の人たちはこういう話を違和感なく受け止めていたのだろうか、などと思ってしまいますが、今の時代に当たり前だと思われてい [続きを読む]
  • 大活躍
  • 『イリアス』ではさまざまな人に話の焦点が移ります。 しばらく、ある登場人物の戦場での大活躍の様子が描かれます。この人物に倒される人たちは、その場面に登場するだけだと思いますが、その背景が一人ひとりについて記されています。 そういう効果が狙われているのかはわかりませんが、戦場に倒れる人たちにはそれぞれの背景があるということを考えさせられました。にほんブログ村 読書日記 [続きを読む]
  • 偉大な父親
  •  『イリアス』の登場人物のうち、ある人たちは高名な父親を持っているようで、元々、誰々の子という言い方をするようですが、この人たちは父親がどれほど偉大であったかということを聞かされます。 それに対しては、父親との関係がどういうものか、その人自身がどういう実績を持っているか、などによって様々な反応があり得ると思います。 今回読んだ箇所に登場する人たちにとっては、偉大な父親を引き合いに出されることは単純 [続きを読む]
  • 激励
  •  『イリアス』の今日読んだ箇所では、戦争に臨む軍隊の中で、上位の人物が陣営を回って兵たちと兵たちを率いる人たちを激励しています。 特に、兵たちを率いる人たちとの話が記されていますが、相手に合わせて話す内容が異なり、それぞれの特徴が示されます。 人と人とのつながりを描いていて、見せ場の一つであるように感じます。にほんブログ村 読書日記 [続きを読む]
  • 登場人物への呼びかけ
  •  『イリアス』には、以前の記事で取り上げた、語りながら自分の思いを述べるような記述とは異なり、語り手が登場人物に呼びかけている記述もあります。 注によると、その対象は特定の登場人物に限られるようです。そして、その理由は不明だそうです。 口承文学らしいおもしろい表現の方法だと思います。にほんブログ村 読書日記 [続きを読む]
  • 救出
  •  『イリアス』で決闘の場面を読みました。 もともと強そうに描かれていた人物が勝ちますが、とどめを刺す前に相手は女神によって救い出されます。 こういう介入があると戦争が成り立たないと思いますが、神話の世界はそういうものなのでしょうか。にほんブログ村 読書日記 [続きを読む]
  • 一騎打ち
  •  『イリアス』の今日読んだ箇所では、対立する二つの軍からそれぞれ代表が前に出てきて一騎打ちが行われそうになっています。 これは、現代の戦争ではないような、昔らしい戦争の一場面であると思います。こういう戦い方が行なわれている時代と場所は、そこから英雄が現れてくる土壌になっていると思います。現代のような戦争は英雄を不要にしているのでしょう。 この場面は、ほかの人たちの中から前に出てきた人物が、なぜか腰 [続きを読む]
  • 語り手の思い
  •  『イリアス』の今日読んだ箇所に、この作品の語り手の思いが記されているところがありました。 読み進めながら、語り手は舞台の後ろにいて姿を現さないことを想定していたと思いますが、そうではありませんでした。相当に時代を遡る作品にそういう表現があるのは意外でした。 にほんブログ村 読書日記 [続きを読む]
  • 上田利治さん
  •  今回は本とは別の話題にします。 阪急ブレーブスなどで監督を務められた上田利治さんが亡くなったという報道がありました。 このブログの主は四十代の半ばで、物心ついてプロ野球のことがわかってきた頃に最強だったのが当時の阪急ブレーブスでした。テレビで見るのはジャイアンツ戦が大部分でしたし、住んでいたのが関東だったので、ブレーブスはよくわからない存在でした。そして、そのチームが強いのですから、恐ろしいとい [続きを読む]
  • 古代ギリシャ語
  •  いま読んでいる岩波文庫の『イリアス』は、詳しい注がつけられていて、中には本文で使われている訳とそれ以外の説とが紹介されている言葉があります。 原文で使われているのは古代ギリシャ語だと思いますが、現代とはかなりの時間の隔たりがある言葉であることから、正確に訳すのはとてもたいへんであるはずで、ほかの可能性を教えてもらえるのは有用です。にほんブログ村 読書日記 [続きを読む]
  • 9年の出征
  •  『イリアス』のいま読んでいるあたりで中心として描かれている軍隊は、出征して9年になるようです。 家族を離れて9年も出征しているというのは、かなり長い期間だと思います。『イリアス』が書かれた当時には、そのように長い出征が一般的だったのでしょうか。にほんブログ村 読書日記 [続きを読む]