華 さん プロフィール

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華さん: 華とじぃじの中学受験
ハンドル名華 さん
ブログタイトル華とじぃじの中学受験
ブログURLhttp://nikachu.link/
サイト紹介文架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する孫娘と祖父の物語
自由文小学校6年生になったばかりの孫娘「華(はな)」と、祖父の「じぃじ」。架空の公立中高一貫校である「早乙女中学校・高等学校」を受験する華と、一緒になって応援するじぃじの物語です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供52回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2015/09/10 20:27

華 さんのブログ記事

  • 華・親子セミナーに申し込む
  • 「ねぇじぃじ、これ見て!」華が急いだ様子でじぃじの道場に飛び込んできました。「ん〜、なんじゃ〜?」 じぃじは読みかけの本から目を上げると、華からパンフレットを受け取りました。そのパンフレットは三つ折りになっていて、表には「中学受験対策セミナー」と書いてあります。じぃじは最初は眺める程度でしたが、やがて姿勢を正すと、熱心に読み始めました。華も姿勢を正すと、パンフを読むじぃじの横顔をじっとみつめました [続きを読む]
  • 華・ウサギとカメのおはなし その5
  • ガトー小田原のオトメスイーツを食べながら、じぃじは続けます。「ウサギとカメのおはなしを聞いたことあるだろ?ウサギは圧倒的に足が速い。そのウサギと、足が遅いカメが競争するんだな。ウサギは油断して、ゴールの前で寝てしまう。その間にカメが追い越してゴールしてしまうというお話だな。」華とハルトがウンウンとうなずきます。「カメが勝った理由、それはウサギが油断したから。だからどんな勝負でも油断するな、そう教え [続きを読む]
  • 華・ウサギとカメのおはなし その4
  • 「ただいまー」「おじゃましまーす」華とハルトが学校からじぃじの道場(通称「朝ごはん塾」)に帰ってきました。じぃじは読みかけの本から目を上げると「おーおかえり。まず上がらい。」と目を細めて二人を迎えてくれました。長机の上には、ガトー小田原の「オトメスイーツ」が置いてありました。水色の透明なカップの中にプリンと生クリームとフルーツが配置され、オトメ中の校章をあしらったビスケットがその上に乗っていて、オ [続きを読む]
  • 華・ウサギとカメのおはなし その3
  • 「ルールを確認するよ。二人同時に解き始めて、100ますを埋め終えたらえんぴつを置くこと。どちらかが先にえんぴつを置いたら、その時点でもう一人も書くのをやめること。その状態で採点して、正解の多い方が勝ちとする。いいね?」ハルトのルール説明に「うん分かった」「さっさと始めて」と華とアヤネが答えます。「よーい、スタート!」ハルトの掛け声で、華とアヤネはいっせいにえんぴつを走らせます。アヤネも100ます計算には [続きを読む]
  • 華・ウサギとカメのおはなし その2
  • 翌日。華は毎朝解いているプリントを何枚も持って学校へ行きました。「よーい、スタート!」ハルトの掛け声で、華とクラスメイトの女の子が100ます計算を始めました。華はいつもよりも丁寧に答えを書き、クラスメイトの女の子とほぼ同じ、1分ちょっとで全部のマス目を埋め終わり、鉛筆を置きました。華は答えを埋め終わった100ます計算のプリントをクラスメイトの女の子と交換して、採点を始めました。華のプリントは全問正解、ク [続きを読む]
  • 華・うさぎとかめのおはなし その1
  • ドッジボールの一件があってから、華に対するアヤネのイジワルはだんだんとひどくなってきました。すれ違いざまに「チッ」と舌打ちされたり、イスの上に水たまりができていたり、消しゴムの中にシャープペンの芯が埋め込んであったりと、小さいイジワルがいくつもいくつも行われるようになりました。小さいイジワルは、アヤネ本人が手を下さずに、取り巻きの女の子を使って行われるようです。たたいたり、つかみかかってくるならば [続きを読む]
  • 華・勉強する理由を知る その3
  • じぃじはお話を続けます。「職人の仕事というものはな、盗むものなんだな。他人の仕事を見て、盗んで、モノにするんだな。そうやって覚えていくもんだが、資格を取ったり、人を使って仕事をするとなると、どうしたって勉強しなきゃならん。新しい道具や材料、工法も出てくるからな、その都度勉強が必要なんだ。だから本を読むようになったんだな。」華は若い頃のじぃじが、現場で休憩中に本を読んで勉強する姿を思い浮かべました。 [続きを読む]
  • 華・速読でイジワルをスルリと避ける
  • 華はじぃじから教えてもらった速読法を、毎日毎日練習しました。目を上下や左右に動かす練習、遠くと近くを見る練習をしてから、読み取れない程の速さでページをめくる。その後ページをめくるスピードを落とすと、書いてあることが頭に入ってくるようになります。動体視力も良くなったらしく、小学校でドッジボールをしていても、ボールを上手によけたり、落とさずにキャッチできるようになりました。いつも華にイジワルするアヤネ [続きを読む]
  • 華・勉強する理由を知る その2
  • じぃじは華に、本を速く読む秘密を語り始めました。「6年生の時にな、なぜ本を『読む』んだ?と思ったのが最初なんだな。」「???」華は小首を傾げてじぃじを見つめます。「よく考えてみるとな、目で文字を追いかけてな、頭ん中で読み上げてな、読み上げながら頭の中で想像するだろ。これって遅くないか?これをもっともっと早くできんか?そう思ったんだな。」華はだまってじぃじの話を聞いています。「それでな、水道の蛇口を [続きを読む]
  • 華・勉強する理由を知る その1
  • ドササーッ!ものすごい音が聞こえて、華は勉強の手を止めました。「じぃじ、また書斎で雪崩発生w」華が笑いながらじぃじにそう言うと、じぃじは「そのうち投げるから、そのままにしといてな」といつものように返します(じぃじは「捨てる」の事を「投げる」と言います)。じぃじの道場には本がギッシリと置いてあるお部屋があり、華はそのお部屋を「書斎」と呼んでいます。書斎には、本棚に入りきらない本が畳の上、机の上などに [続きを読む]
  • 華・面接を受ける その3
  • 「それでは華さん、早乙女中学校を受験する理由をお聞かせ下さい。」それは華が学校から帰る途中にある、パン屋さんの前のできごと。パン屋のおばさんを見かけて、あいさつしようと思ったら、パン屋のおばさんから不意に質問されたのです。いつものパン屋のおばさんとは違っていて、華に話しかける言葉が敬語です。華は不意をつかれ、つい「えっとね」と言おうとしてしまいました。パン屋のおばさんは真面目な顔で華の事をじっと見 [続きを読む]
  • 華・本番に挑む(夢オチ)
  • ついにこの日がやってきました。華はいつも通り起きて、いつも通り散歩して100ます計算と漢字100問をこなし、いつも通りの朝ごはんを食べました。そしていつの通りの普段着を着て、いつも通りに家を出ました。「落ちてもいいんだ」華を見送るじぃじの意外な言葉に、華は「えっ?」とじぃじの方を向きました。じぃじは穏やかな顔で華を見つめ、続けます。「オトメ中に落ちたとしてもな、華がこれまで積み上げてきたことはゼロにはな [続きを読む]
  • 華・面接を受ける その2
  • 「ただいm・・・ヒッ!」華が小学校から帰ってきました。するとじぃじがきちんと正座してジッと華を見つめています。華は震えながらじぃじの正面に座りました。「お名前と通っている小学校を教えて下さい。」「えっと・・・あの・・・華です。あっ、レインボー小6年です。」じぃじの問いかけに、華はしどろもどろになりながら答えます。じぃじがジロッと華をにらみました。じぃじの顔を見た華は、思わず「ビクッ」と身体が動いて [続きを読む]
  • 華・面接を受ける その1
  • 「コンコン。失礼します」華が震える手で扉を開け、会議室に入ってきました。広い会議室には長机が一つ。その机にはスーツを着た男の人が3人並んで座っています。その人たちが華を見つめます。見つめられた華はひざがガクガクとふるえてしました。まん中の男の人が無言で椅子の方を指さします。「は、はい」華は震えながら椅子に座りました。椅子が大きくて、小柄な華は足が床に着きません。(足ブラブラはダメ!)必死で自分に言 [続きを読む]
  • 華・志願理由書を書く その5
  • 華とハルトは、志願理由書を書き上げました。日曜日にそれぞれのパパとママの前でプレゼンし、「オトメ中を受験して合格し、将来の夢を実現させます」と力強く宣言した二人。プレゼンをする前に、自分の将来の夢と何度も向き合い、オトメ中のパンフレットを穴が開くほど読みました。また連日の作文の特訓で文章を書くのが得意になっていましたから、志願理由書を書くのはさほど難しくありませんでした。小学校では中学受験をする6 [続きを読む]
  • 華・志願理由書を書く その4
  • 華とハルトによる、早乙女中学のパンフレットの説明が始まりました。二人とも最初は緊張してガチガチでしたが、じぃじが肩を上下にゆするのが目に入ると、「ふーっ」と大きく息を吐いて、肩の力を抜きました。「オトメ中の校訓は『進取と創造』『至誠と貢献』です。それぞれの意味をご説明します。」華とハルトは分担を決めて、交互に説明を続けます。「私は将来、建物の設計をするお仕事をしたいです。オトメ中では○○を学ぶこと [続きを読む]
  • 華・志願理由書を書く その3
  • 「これから、早乙女中学校のパンフの」「内容をご説明します」華とハルトは大きな声でそう言いました。じぃじの道場の白い壁には、プロジェクターで大きくオトメ中のパンフが映し出されています。日曜の朝10時。道場には華のパパとママ、ハルトのパパとママ、それと地元の教育事情に詳しい文一さんがズラッと並んでいます。華のパパは残業で昨夜も帰りが遅く、少し眠そうです。ハルトのパパは、ビデオを構えてハルトの発表を待って [続きを読む]
  • 華・志願理由書を書く その2
  • 「じぃじ、できたよ!」「先生、できました!」華とハルトが、分からないながらもがんばって書いた「志願理由書」。じぃじはそれを受け取ると、「ふむふむ」「ほぅほぅ」と読み始めました。何度か読み返してみたじぃじが、「そうか!」と何かに気が付いたようです。「華もハルトもな、ちゃんと読める文章になっている。『将来の夢』というタイトルだったらな、これで100点だ。」じぃじの言葉を聞いた華とハルトの表情は、うれしさ [続きを読む]
  • 華・志願理由書を書く その1
  • 「じぃじ、オトメ中のパンフ、もらってきたよ」華が差し出した早乙女中学校パンフを、じぃじは「ほほーっ」と感慨深げに受け取りました。「それでね『志願理由書』っていうのを書くんだって。」「先生、書き方を教えて下さい。」華とハルトがニコニコしながらじぃじにお願いしました。「うむ!」じぃじはパン!とヒザを叩いて立ち上がると「分からん!」と答えました。「「えぇーっ」」華とハルトの声がぴったりと重なったのを聞い [続きを読む]
  • 華・作文に苦労する その5
  • 夏休みの宿題の「読書感想文」を書き終えた華とハルトは、作文に対してすっかり自信をつけました。作文の楽しさに目覚めた華とハルトに、じぃじは「交通ルールはなぜあるのでしょうか?交通ルールを守らないとどうなるのかな?」「小さい子が泣いていました。どうしたらいいですか?」「食事のマナーってなんだろう。自分が経験したことを書いてみよう」このような「本日のお題」を次々と出してくれました。華とハルトは最初から10 [続きを読む]
  • 華・作文に苦労する その4
  • 「何でもそうだけどな、最初は『7割で良し』とするんだな」じぃじの話を、華とハルトは真剣な眼差しで聞いています。「最初っからな、100点を目指そうとするから、筆が進まなくなる。でも制限時間があるから、無理やりでも筆を進める。そうやって書いた作文がいい作文なわけがない。」華とハルトは素直に頷きます。「当然いい点数がもらえないから、作文に自信がなくなる。これが作文を書くのがやんだぐなる仕組みなんだな。」じ [続きを読む]
  • 華・作文に苦労する その3
  • じぃじが用意してくれたお茶を飲みながら、じぃじは華とハルトに話を始めました。「作文で大事なのはな、『設計』なんだな。設計がちゃんとできている文章と、できていない文章ではな、読みやすさが全然違うんだ。」華とハルトは素直にうなずきます。「作文というのはな、華やハルトの頭の中にあるものをな、他の誰かに見てもらうということなんだな。映画監督は自分の頭の中にあるものを『映画』という形で人に見せる。漫画家は『 [続きを読む]
  • 華・作文に苦労する その2
  • 次の日から、華とハルトの朝の日課に、新聞のコラムの書き写しが加わりました。最初はなかなか鉛筆を動かすことができませんでしたが、1週間も続けていると、不思議と原稿用紙を埋めるのが苦にならなくなってきました。習っていない漢字にも、難しい言い回しにも、背伸びをしているような楽しさを覚えるようになりました。「そろそろ読書感想文を書いてみるか。」じぃじにそう言われて、華とハルトは読書感想文にチャレンジするこ [続きを読む]
  • 華・作文に苦労する その1
  • 「ダメ・・・書けない・・・」華は鉛筆を投げ出して机につっぷしてしまいました。ハルトはその隣で、消しカスを集めては指先でコネコネしています。二人とも全く筆が進まず、原稿用紙はまっ白なままです。夏休みの宿題の読書感想文。二人共これが大嫌いなのです。原稿用紙1枚、400文字がとてつもない量に思えて、仕方がないのです。「わはははは」10分経っても全く筆が進んでいない二人を見たじぃじが大声で笑いました。「二人と [続きを読む]
  • 華・ハルトと一緒に勉強する
  • 「・・・こんにちわ・・・」じぃじが始めた「朝ごはん塾」に、華のクラスメイトのハルトがやってきました。「おーよく来たな。上がらい」じぃじは笑顔でハルトを迎えました。ハルトはじぃじの「朝ごはん塾」に入塾したのです。ハルトもオトメ中を受験します。なので街で一番大きな塾に通っていたのですが、あの雰囲気になじむことができず、塾に通うのがイヤになっていたのです。そんな時、それまであまりクラスでは目立たなかった [続きを読む]