声音書房 さん プロフィール

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声音書房さん:  声音書房
ハンドル名声音書房 さん
ブログタイトル 声音書房
ブログURLhttp://kowane.com/
サイト紹介文夢はブックカフェ、書房なので本の紹介は勿論、メディアの紹介、地域の紹介も書房の働き方も?
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供161回 / 365日(平均3.1回/週) - 参加 2015/09/22 11:09

声音書房 さんのブログ記事

  • 『河童〜お皿の深さ〜』白川湊太郎-ショート小説コンテスト42
  • 『河童〜お皿の深さ〜』「あの、もしよかったら僕と相撲をとってもらいたいんですけど」 丁寧な口調で話しかけてきたのは子供、ではなく子供の体格をした河童だった。「きゅうりあげますんで」「え、もうすぐ雨降るらしいから、早く帰りたいんですけど」「そんなこと言わずに、きゅうりあげますんで」 河童はさもきゅうりが万人の好物であるかのように話している。「じゃあ、一回だけですよ」「本当ですか? ありがとうございま [続きを読む]
  • 『河童〜君に付き合う日〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト42
  • 『河童〜君に付き合う日〜』 今日は、俺が川原さんに付き合う日。 そうなったのも、一週間前のこと。∬ 水泳の授業で、俺が川原さんに「え、おっぱいないの? 川原さん、女の子でしょ〜?」とふざけて言ったら、周りにいた生徒たちが「兄貴、さすがにそれは酷い」とか「これは川原先生に土下座とかしないと…」とか「切腹しないと」と言われたのだ。ヤバイな、と思い川原さんを見ると、彼は泣きそうな顔をして「良いよ」と言っ [続きを読む]
  • 『河童〜具体的な何か〜』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト42
  • あの子がこの池で亡くなってからもう10年が経つ。それからは、誰かが水面に人影を見ただの適当なことを言って、噂になったりしていた。「なぁ。」「・・・?」「なぁて!」誰に話しかけられたのか分からず、きょろきょろしていると突然顔に冷たいものがかかった。「つめた!」と思わず口から出るも、どこから飛んできたのかも分からない。「ここやて。ここ。池んとこやんか。」「ヒっ!」僕は恐怖のあまり声が上づってしまった。そ [続きを読む]
  • 息子1歳6カ月『歩行と、ポイッと、おいしいと』
  • 『歩行』もう歩くのは完ぺきに近く、全然こけない様になりました。はいはいの期間が長かったからか、こけ方が上手く、必ず手を着くしお尻から着地します。とにかく歩くのが嬉しくてたまらず、イオンモールなんかで放してやると、笑いながら凄い勢いで歩いていきます。階段も好きで階段を見つけると、見境なく登ろうとします。ボタンも好きでゲーセンで歩かせてあげると、ボタンというボタンを押しまくり、楽しそうにはしゃいでいま [続きを読む]
  • 『プール〜勉強する意味〜』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト41
  • 『プール〜勉強する意味〜』どこからかプールの匂いがして、なにか遠い昔の記憶が横切った。あれはいつだったかな。誰かが何かを言ってたな。大事な事だった気がする。ドン!助手席で息子が塾で配布された英単語帳を放り投げた。「こんなもん意味ねぇよ。」これが最近の息子の口癖だ。なにもかもが面倒くさい年頃なんだろう。俺にもそういえばあった。とにかく何をするのもイライラしてて、それに対して自分でもダメだと気付いてい [続きを読む]
  • 『プール〜水泳〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト41
  • 『プール〜水泳〜』 昨日、プール開きの集会があった。 そして、今日からプール――そう、水泳の授業が始まる。 俺の学校は、教員が少ないから、学年の教員がプールの監視をしたりするらしい。 この説明を受け、俺はとても楽しみで仕方がなかった。 二限、俺のクラスは体育で。 つまり、水泳で。 俺は隣にいる川原さんに「あの」と声をかける。「俺は女子更衣室を監視しているんで、川原さんはどうぞ野郎を見ていてくだせぃ [続きを読む]
  • 『プール〜見えたもの〜』白川湊太郎-ショート小説コンテスト41
  • 『プール〜見えたもの』「おとうさん、プール!」「わかってるよ」「すげえ、おおきい!」「だから、わかってるって」息子をプールに連れてきたのは初めてだった。小学校では何度か入っていたようだが、民営の大型温水プールを目の前にした息子は大騒ぎだった。「おとうさんみてて!」息子が勢いよくプールの中に飛び込んだその瞬間、ピピピッ、と大きな音が笛の音が響いた。「そこ、飛び込まないで!」監視員の男性がすぐにこちら [続きを読む]
  • JR茨木近くの『らぁめん真』に行ってきた件
  • Jpeg食べログ点数3.61たまに昼時にみると行列が出来ているのでずっと気になっており来店。中は10人程入れば満員になる小さな店構え。こりゃすぐ満員になるわけだ。食べログの点数が3.61なので期待はしていたが、なかなかあっさり系で美味しかった。メニューは醤油、塩、あともう1つぐらいあったかな。写真は醤油。飲み終わりに行くも良し。女性も好き系のラーメン屋。JR茨木近くということで交通の便も良し。夕飯に困った時の有 [続きを読む]
  • 茨木マダムの溜まり場『PISOLAピソラ』へ行ってきた
  • http://pisola.jp/茨木のピソラ真砂店へ行ってきました。いつ行っても駐車場がいっぱいで『ここにどうやって停めたらええねん』というスペースだけ空いてたりします。よく見ると駐輪場もいっぱいで近くの子連れ主婦が大部分をしめています。何が売りかというと、やはり『キッズプレート100円』という点。この目玉メニューにより子連れ主婦が来ます。そしてドリンクバーを用い、長居するというパターンです。ドリンクバーもなかなか [続きを読む]
  • 『犬〜特別〜』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト40
  • 『犬〜特別〜』【俺は犬だ。なぜか、耳と尻尾がある。人間からしたら、俺のこの秘密はキショイんだろうなぁ。】耳をセロテープでとめて、バレないように髪の毛を長めにしている。尻尾は常にケツに挟んでる。ウンコするときは大変で、いちいち気を遣う。あと大勢で着替えなあかんときも大変。俺のパンツを履くスピードは世界一やと思う。将来いつかセックスするときはどうしようか?シリコン製のケツのパッドを作ってもらって、それ [続きを読む]
  • 『犬〜序列〜』白川湊太郎-ショート小説コンテスト40
  • 『犬〜序列〜』「犬、飼いたいんだけど…」娘の塾と私の仕事、その両方の都合が良くて家族三人が揃った数少ない夕食の機会を狙って恐る恐る尋ねてみた。「ええー。誰が世話すんのよ?」「もちろんお父さんがするから」「ん、なになに、お父さん犬飼うの?」娘はテレビの方を向いたまま会話に参加してきた。食事中はテレビを観ないようにと保育園の頃から何度も注意していたが一向に直す気配がなかったため、中学校を卒業した時点で [続きを読む]
  • 『犬〜ペット〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト40
  • 『犬〜ペット〜』いつものように、首輪をして。 リードも忘れないように。「さ、行こうか」 僕が微笑むと、彼は嬉しそうに頷いた。 近くの空き地に着いたら、リードを放す。 そして、持っているボールを投げる。 彼はそれを追いかけて、持って帰る。「良い子だね」 頭を撫でて、もう一度。 今度は、先ほどよりも速く持ってきた。 そうやって、しばらく遊んだあと。 僕は彼を呼び、リードを持つ。「ご飯をかって帰ろうか」 [続きを読む]
  • 『映画〜初デート〜』白川湊太郎-ショート小説コンテスト39
  • 『映画〜初デート〜』周りに座っている仲の良さそうな大人の男女を見ていると、僕と恵美ちゃんもカップルに見られているのだろうと思って嬉しくなったが、隣に座る恵美ちゃんはそれほど楽しそうな表情をしてはいない。「映画、楽しみだね」何を話せば良いのかわからずに場繋ぎの言葉を口に出してみる。「そうだねー」言葉とは裏腹で恵美ちゃんには共感するつもりがないらしく、つまらなさそうにスマホの画面を見ながら答えていて、 [続きを読む]
  • 『映画〜メモリー〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト39
  • 『映画〜メモリー〜』「紀治(としはる)、見てみろ。この大画面に、たっっくさん夢が映る。静かに、黙って見てろよ」 父さんは僕に言う。「感動を口に出すのは、家でやるものだ。外で言ったら、他の人が困ってしまうからね」「そうなの?」「ああ、紀治の好きなアニメの最新話を、急に言われたら吃驚しちゃうし。嫌だろ?」「うん」「それと一緒さ。ずっと待っていた人だっているんだ。だから、静かにしておこうな」「うんっ」  [続きを読む]
  • 『映画〜断定的な幸せ〜』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト39
  • 『映画〜断定的な幸せ〜』「おい吾朗!いくぞ!」「どこに?」「シネマに決まってるやないか。3分で用意せい。シンネンマーや。」父は思い立ったらすぐ行動の人だ。僕がズボンを履いて携帯と財布をポケットに入れている間に、父はもう玄関先に車を回していた。「映画なんじからなん?」僕は父に訊くと「いや、知らん」と応える。父らしいなとくすっと笑い、「じゃあなんの映画を観るん?」と訊くと「なんかCMでやっとったんや。『 [続きを読む]
  • 『望遠鏡〜知識の伝達〜』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト38
  • 『望遠鏡〜知識の伝達〜』祖父が死んで半年が経った。言葉が出ないくらいに泣いていた僕も、今や大学の仲間たちと岩手にツーリング旅行をしている。家が狭いせいで祖父と寝室が一緒だった僕は特に祖父のお気に入りで、いろいろと世話をかけてもらった。高校の頃に自分の部屋を持ちたいと言った時の祖父の悲しそうな顔が忘れられなくて、寝るときだけは祖父の横に布団を敷いてしばらくは寝ていた。でも、いつからかそれも面倒で自分 [続きを読む]
  • 『望遠鏡〜親子で〜』白川湊太郎-ショート小説コンテスト38
  • 『望遠鏡〜親子で〜』晴れた日の夜には無数の星が輝いている。それは人間が作り出した光の多くを排除できたからこそ見られるものだ。私は望遠鏡を通してこの星を眺める度に都会を離れて良かったと思う。しかし、息子はそうでもない様で、いつも「ここはつまらない」とばかり呟いている。父親である私に付き合わされて田舎へと引っ越すことになったのだから。「なあ、ちょっと見てみないか?」「別に、いい・・・」参考書から目を離 [続きを読む]
  • 『望遠鏡〜満天の星〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト38
  • 『望遠鏡〜満天の星〜』「引馬(ひくま)さんの家ってさ。望遠鏡あるよね」 神呪(かみの)さんがポツリと言った。 俺は驚いて、彼を見る。「え、は?」「いやいや、あるじゃないですか。実家の方に」「あるけどさ、何で知ってるの」「見たことがあるから?」「……君、不法侵入だよね。それ」「何を仰るか、平沢(ひらさわ)先生に許可得たわ」「あの野郎……」 平沢先生とは、俺の従兄弟である。 双子レベルで、俺らは似てる [続きを読む]
  • 息子1歳4カ月『歩行と、リモコンと、公園遊びと』
  • 『歩行』ついにヨチヨチと歩くようになりました。まだまだ不安定ですが、部屋の端から端ぐらいまでなら歩いていきます。最後に気を抜く癖があり、早足になってこけてしまいます。≪詰めの甘さ≫という僕の欠点がどこか似ている気がします汗外で靴を履いて歩かせても、2歩3歩ぐらいは歩くようになりました。まだまだ自分でどんどん歩くという感じではないですが、それこそ、ゆっくり歩を進めていけば良いと思います。『リモコン』あ [続きを読む]
  • 『キャンプ〜得たもの〜』白川湊太郎-ショート小説コンテスト37
  • 『キャンプ〜得たもの〜』「どうだ、楽しいだろ?」友人に言われて「ん、まあ」としか答えなかった。どうやら俺は都会に染まりきっていたようだ。何もかも手に入る環境で、何もかも手に入れようとして、全てを手に入れられなかった。そんなときに彼がキャンプに誘ってきたのだ。俺は事前に予習をしておいた。キャンプでは「協調性」などが得られるらしい。これ以上まだ何かを得なければならないのかと思うと嫌気がさしていた。当日 [続きを読む]