ハワイ州登録建築士がハワイの建築設計事情について綴っています。日刊サンに連載されているコラムも掲載中
鵜飼 高生 (Takao Ugai) 代表取締役・ハワイ州登録建築士 博士(建築)・家庭塾長 AIA・NCARB・LEED AP BD+C & Homes 明治大学理工学部建築学科を卒業後、 ハワイ大学マノア校で建築の博士号を取得。日米両国での建築設計経験があるハワイ州登録建築士。 専門はエコ建築(Green Building)ですが、住宅の改築・新築からリテール・レストラン等幅広く取り扱わせて頂いてます。
ハワイはとても気候が良く、年中暖かいです。風さえ吹いていて、 日陰に入ればとても快適に過ごすことができます。つまり、木の下で十分快適なのです。 そもそもなぜ気密性を上げたいのかということを考えると、 外との温度差を保つためです。 外は寒いけど中は暖かく、外は暑いけど中は涼しくと、 冷房・暖房器具で人工的に室内の温度を調整して初めて気密性が生きてきます。 ところが、八ワイにおいてはそのような必要がなかったので、 あまり重要視されなかったのではないかと思います。
Fee Simpleでコンドミニアムの一室を買ったからといって 何をしても良いわけではありません。 基本的にはコンドミニアムのアソシエーション(管理組合)に 工事内容を図面として提出をして承認してもらい、 ホノルル市へも建築許可を申請する必要があります。 アメリカでは、コンドミニアムは商業ビル扱いとなってしまい、 諸認可には建築士及び電気設計士、機械設計士による図面が必要となります。 工務店に相談する前に、まずは建築士と話し合うことを強くお勧めします。
前回はITの発展がいかに建築設計に影響を与えたかというお話をしました。 今回は、住宅にIT技術をどのような方法で採用できるのかについてご紹介します
手書き図面からパソコン上で製図をするCADと進化を遂げてきました。 さらにその次に、日本ではそこまでシェアが伸びていませんが、 アメリカの設計事務所ではBIMがCADのシェアをもう超えました。
昨年放送されたのですが、 日テレの有吉ゼミの企画で, ヒロミさんの別荘のリフォーム番組『ヒロミサーフライダー』の設計を担当しました。 何度もヒロミさんと打ち合わせを重ね、理想の別荘となるよう努めました。 また、番組スタッフはハワイに常駐しているわけではなく(当然ヒロミさんも) 限られたロケスケジュールの中、工事を進行・完成させるのはとてもハードルが高かったです。
最近一気に涼しくなってきたハワイですが、それでもやはり常夏というだけあり、 日本と比べると年中暖かいです。 建物も日本と同じように建ててしまっては快適な住環境・労働環境を構築することはできません。 今回はどのような日よけ対策をすればハワイで快適な環境をつくることができるのか紹介していきます。
最近話題となった巨大住宅について
モイリイリのアラワイ運河沿いにあるマルコポーロの火災は 未だ記憶に新しいと思います。 コンドミニアムのスプリンクラーの有無が少し話題にもなったかと思います。 以前は高層コンドミニアムでスプリンクラーが義務付けられておらず、 それが原因で被害がかなり拡大されたと考えられています。 また、最新の建築でも一軒家にはスプリンクラーがついていません。 どのような基準でこれらの事柄が決まっているか今回は少しご紹介します。
快適な労働環境を構築するために2014年にWELLという認証プログラムが開始されました。 人々は、90%もの時間を建物の中で過ごしています。 その建物の可動性、空気の質、食事、そして職場でのストレスというのは 人々の健康に多大な影響を与えます。 その事実を受け、広義での健康を維持できる建物であるかどうかを検証し、 認証するのがWELLなのです。
日刊サンコラム57:侵食・土砂管理についての新しい法令が施行
2018年8月よりホノルル市では建築許可申請の際に 新たにErosion and Sediment Control Planというものが必要になりました。 新たな制度の意義や、今後建築を改修・増築・新築する際に どのように影響を及ぼすのか簡単にご説明致します。
建物を新築、増減築、改築する際に不可欠な過程であり、 かつ大きなネックとなりうる建築許可を取得するまでの所要時間についてご紹介します。 ホノルル市役所は深刻な人員不足に直面しており、 認可が下りるまでに非常に時間がかかってしまいます
今回は様々なエレベーターについてご紹介致します。 高齢化に伴い、バリアフリーの住宅をお考えの方も多いと思います。 また、大規模建築の計画の際にエレベーターは必須です。 一言にエレベーターと言っても種類があり、 それぞれ利点・欠点があるので選定には注意が必要です。
先日不動産屋さんから用途変更に関する質問を頂いたので、 主な注意点についてご紹介致します。 その土地を所有しているからといって自由に用途を変更できるわけではなく、 様々な視点から変更できるか確認しなくてはならないため十分な注意が必要です。
ご自身がお持ちの建物が歴史的に価値があるものであれば National Registerに登録をすることができます。 建物のデザインや構法が昔のものであるとか、 昔のコミュニティーの様子を表している等、明確なものからとても曖昧なものまで幅広くあります。もし登録をすると、固定資産税(Property Tax)がほぼなくなる(数十ドル程度)という大きなメリットがあります。 また、現状を維持するための修繕に助成金が出やすかったりします。 デメリットとしては改築や増築が少し面倒かもしれないということです。
常夏のハワイですが、それでも夏場は特に暑いですね。 壁や窓などは、きちんと遮光・断熱をして開口を大きくとり、 風が流れるようにデザインすればエアコンがなくても快適に過ごすことは可能ですが、 それが難しい場合にはエアコンに頼ることになります。 エアコンにも色々な種類があるので、ご紹介しましょう。
今回は、一般住宅の外壁の素材について簡単にご紹介致します。 外壁は、住宅にとって言わば衣服のようなものです。 気候や好みに合ったものを選ぶことで快適かつ満足のいく建物になります。 もちろん、素材によって価格が高かったり、耐久性も変わってきます。 服と大きく異なる点は、簡単に交換できない(着替えられない)ことです。 素材によっては後から色を変えたりはできますが、 建物の生涯そのまま同じ素材を利用し続けるのが主ですので、 慎重に決断する必要があります。
日刊サンコラム50:住居の一部を賃貸できる制度(ADU)について2
前回に引き続き、すでに所有している持ち家を活用して、 その一部で賃貸収入を得ることができるADUという制度についてお話します。 ハワイの地価向上に伴って近年導入された制度で、 より多くの賃貸物件を確保することを目的に制定されました。 適用条件も緩く、ほぼすべての一軒家で実現できるのでとてもお勧めです。
日刊サンコラム49:住居の一部を賃貸できる制度(ADU)について
できることなら不動産投資がしてみたいと思う方は多いかと思います。 例えば、カカアコの新築コンドミニアムを 投資目的で購入するのはハードルが高いですが、 すでに所有している持ち家を活用し、その一部で賃貸収入を得ることができます。 今回はその制度であるADU(Additional Dwelling Unit)についてご紹介致します。
ゾーニングによって希望の建築用途に変更できるのかが決まっており、 変更する際にも特に申請が必要がない場合と申請を要する場合があります。 申請をするには指定の書類を提出するとともに、近隣への説明会を開く必要があります。 つい先日、私が今請け負っているプロジェクトの許可申請のために プレゼンテーションをする機会があったのでその経験をもとに紹介させて頂きます。
今回は建物の用途変更についてご紹介します。 建物には、当然ですが、すべて用途が定められています。 住宅やレストラン、リテール、オフィスといった具合です。 例えば、ホテルであればお客さんが寝泊まりする客室や、 レストラン、倉庫、オフィス等の複数の用途が一つの敷地に混在している場合もあります。 今回はそれらの用途の変更をする際の注意点及び手順について簡単にご紹介出来ればと思います
今回は様々な窓の種類についてご紹介したいと思います。 窓には、見た目のデザイン性だけでなく、様々な機能や目的があります。 大きく分類すると、 1.太陽光を室内に取り入れること 2.室内の空気を換気すること 3.窓の外の景色を眺められるようにすること
今回は、いつもと少し趣向を変えて、 建築士の視点からハワイの不動産についてお話させて頂きます。 米国の中でもトップクラスに高いハワイの不動産ですが、 それには様々な理由が考えられます。
今回は、主に一軒家における屋根材の種類とその違いについてご紹介致します。 屋根は雨漏りしなければ何でも良いと考える人が大半かとは思いますが、 かなり大きな面積を占めるので外観にも大きく影響を与えます。 また、材質やデザインにより、メンテナンスの頻度や方法、 そして耐久性までもがかなり異なるため、慎重に選択することがとても大切です。
空間の質を決定づける大きな要素の一つに「天井」があります。 基本的に、天井は人が触れることがなく強度も意識する必要がないため、 デザインの上で、最も自由度が高い部分とも言えます。 前回は、天井の高さによって、人が受ける印象がいかに変わるかというお話をしました。 今回は、照明と材質についてお話したいと思います。
空間の質を決定づける大きな要素の一つに天井があります。 基本的に、天井は人が触れることがなく強度も意識する必要がないため、 最も自由度が高い部分とも言えます。 通常、あまり意識することもないかもしれませんが、 工夫次第で、それほどコストもかけずに 空間の質を飛躍的に上げることができる部位でもあるのです。
日本とハワイの家で最も顕著な違いは、温水システムではないでしょうか。 日本はタンクレスのガス瞬間湯沸器が大半を占めていますが、 ハワイでは大きなタンクに貯水をして、 電気で温めるウォーターヒーターが利用されているケースがほとんどです。 水を温めるという目的は同じものの、そのシステムの違いや使用方法により、注意しなければならない点が変わってきますので、今回はその違いについてご紹介致します。
窓は自然光を室内に入れ、また室内環境を維持したまま外の景色を見ることの出来る とても重要な役割を果たしています。 常夏のハワイでは、良くも悪くも窓から太陽熱がさんさんと入るので、 一日の時間帯や季節によっては、 とても暑く不快な室内になってしまう場合もありますね。 今回は遮熱性のある様々な窓ガラスについて簡単にご紹介致します
今回は、バリアフリーの住宅を建てる(改築する)際に 注意した方が良い点をいくつかごご紹介します。
近年、日本でもバリアフリー住宅や、バリアフリーな公共施設が増えつつありますが、 米国は裁判大国であることも関係して非常に厳しく制定されています。 バリアフリーでなければならないという法律はありませんが、 万人が差別なくサービスを受けることができなければならないという決まりはありますので、 実質法律で定められていると言っても過言ではありません。
今回は主要な床の仕上げについて紹介したいと思います。 床材は毎日触れるので足触りの感触はもちろんのこと、 見た目やメンテナンスのしやすさ、価格、耐久性のどれも大切です。
ハワイにおける住宅(一戸建て)の増築についてご紹介します。所有している土地だからといって何をしても良いわけではありませんので注意が必要です。
今回はハワイでオフィスを開こうとする方への注意点をご紹介させて頂きます
ハワイには地震はほとんどありませんが、ハリケーンのリスクがあります。日本の台風よりもエネルギーの大きいハリケーンは、一度接近すると膨大な被害をもたらします。その対策及びホノルル市の政策についてご紹介致します。
ハワイでレストランを開業するにあたって、建築的な観点から、いくつか注意点をご紹介したいと思います
工事を依頼する際にありがちな間違いや、その対処法を紹介しています。工務店に騙された!という話はよく耳にしますが、依頼主に落ち度があるケースが非常に多いので十分注意しましょう。
今回はハワイの建築物における建蔽率(けんぺいりつ)、容積率というものについてご紹介致します。
斜面に住宅を建設すると、どうしても最高高さが高くなってしまい、 25 feetにおさめるのが難しくなってしまいます。 そのような状況に対処するために、ホノルル市では、 敷地が斜面のときに限り最大30 feet (約10m)まで認められています。
ハワイでは住宅地において、 敷地いっぱいに建物を建設することは禁じられています。 それをセットバックと呼びます。 今回は主に住宅地で適用されるセットバックについてご紹介致します。
建築工事をする際、事前に建築許可を得る必要があります。 今回はどのような時に建築許可が必要なのか、必要な費用、 かかる時間についてご紹介していきます。
「ブログリーダー」を活用して、hawaii-architectさんをフォローしませんか?