まり さん プロフィール

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まりさん: 指先の記憶
ハンドル名まり さん
ブログタイトル指先の記憶
ブログURLhttp://tvxqyunho216.blog.fc2.com/
サイト紹介文ユノさんとチャンミンさんが穏やかに、時に激しく愛し合うホミンホミンホブログです。鍵記事はヨジャ絡み!
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供382回 / 365日(平均7.3回/週) - 参加 2015/10/26 11:31

まり さんのブログ記事

  • 命綱 18
  • 事務机に両肘をついて頭を抱えたまま、どれくらい時間が経ったんだろう。控えめなノックの音のあと、姐さんの声が呼びかける。「ユノ?片づけ終わったから、あたしたち帰るね。チャンミン君にお礼言って帰ってもらったけど、明日朝一で来てくれるって言うから鍵開けてあげてね。」「悪い、ごめんな。」「ううん、じゃあね。」言い訳したところで姐さんにはきっとバレてるだろうから何も言えない。それにしても、あいつに礼も言わず [続きを読む]
  • 命綱 17
  • 表現がR-18です!もろもろ大丈夫な方のみ、お読みください。________________パンツを掴んだ手を勢いよく大きく動かして、まさにはぎ取る感じを出す。下から現れるのはもっこりと適度に膨らんだ真っ赤なTバック。最初は穿くのに抵抗があったが、覚悟を決めたらケツに食い込む紐も気にならなくなった。前の中にはいわゆるファウルカップを仕込んで、ナニもタマも外からはシルエットさえ見えなくしてあるけど、カッ [続きを読む]
  • 命綱 16
  • おれの前の踊り子のステージがもうすぐ終わる。手の指先に血が通ってないみたいに冷たくて、両手の指をギュッと組んだりこすり合わせたり。脚が微かに震えている気までしてきて、うつむいて苦笑をかみ殺した。これほど緊張するのは初めてステージに立ったとき以来だろう。初めてのときは、ステージに立ったとたんたくさんの視線が刺さるように感じたけど、客席を見渡してその視線の主がどれもこれも知らない人だと認識できたあとは [続きを読む]
  • 命綱 15
  • ちょっとだけR-18、かな?もろもろ大丈夫な方のみ、お読みください。________________シム・チャンミンは自分が設定した照明パターンを全部覚えているようで、どの踊り子のときも普段通りにやってのけた。「あの男前さんに見られてると思ったら興奮して濡れてきちゃった。」「あたしも〜」「あたしも疼いてきちゃったわ、誰か静めてよ〜」「ねえねえ、あの子のってどんなだと思う?」「そりゃあ顔と同じでムスコだ [続きを読む]
  • 命綱 14
  • その月の半ば、この辺り一帯がしばらく停電して、機材に不具合が生じてしまった。会社に電話すると、運よくシム・チャンミンが捕まってすぐ来てくれることになった。ドンへのときもそうだったけど、担当してるのはウチだけじゃないから、なかなか捕まらないこともある。「すみません!すぐ見ますから。」走り込んで来るなり調整室に駆け上がったシム・チャンミンが暗い顔で降りてきた。「この近くで落雷があったらしくて、軒並みコ [続きを読む]
  • 命綱 13
  • 次の週末、ドンへが顔を出した。最近は外国からの観光客が増えて曜日なんて関係ないようなもんだけど、会社員が羽目を外すのは週末と決まってるから、地元の客が多く、かぶりつきがにぎわう日ではある。「ユノさん、どうでした?チャンミンのヤツ、ちゃんとできてました?」「ああ、がんばってくれてたよ。姐さんたちにも評判いいし、センスもなかなかのもんじゃねえか?」そうなんだ。あれから、リハーサルは用があって見られなか [続きを読む]
  • 指先の記憶 10
  • なんでアイツがここに?!おれはびっくりしてアイツから目を離せずにいるっていうのに、アイツはおれを一瞥しただけで顔色ひとつ変えず、本部長室に通じるドアがある壁の中央付近から、こちらを見渡すように姿勢よく立った。「みなさん、おはようございます。今日付けで営業本部長を任ぜられたシム・チャンミンです。経験不足で、わからないことも多いと思いますので、どうかご指導お願いします。」深々とお辞儀 [続きを読む]
  • 命綱 12
  • 二度目の月末は、シム・チャンミンひとりでやってきた。ドンへは誰とでも上手く話を合わせて、個性の強い踊り子たちともコミュニケーションを取っていたけど、あいつひとりでちゃんとできるのか?「ねえユノ、あのお兄さんツンとしたイヤなヤツかと思ってたけど、そうじゃないみたいよ。」姐さんがニヤニヤしながら指さすのは姐さんより少し若いベテランの踊り子さん。ウチで踊ってくれてる人たちの中では一番テクニックのある、そ [続きを読む]
  • 命綱 11
  • 月末の、昼席と夜席の間の休憩時間に、リハーサルを兼ねた照明調整をする。音楽も振り付けも衣装も、全部自分で準備して、ライティングのイメージを技師さんに伝えて合わせてもらうわけだが、ひとりのショーはそれほど動きがあるわけじゃなく、メインはポール周りだから、ピンスポットは固定になる。ただ、音楽の曲調に合わせて色を変えてもらったり、動かしてもらったり、自分のイメージに合わせて演出してもらえるんだ。音楽もコ [続きを読む]
  • 命綱 10
  • 「あ〜〜〜〜〜っクソッ!」気を抜くとあいつの顔がちらついて、大きな声で悪態ついて髪の毛をかきむしる。「どうしたのさ、めずらしい。ユノでもそんなイラつくことあるんだね。」いつの間にそばに来ていたのか、姐さんに声をかけられて焦った。「あー、いや、何でもない。」「お金の心配?」「え?違うよ、そんなんじゃない。」そこはきちんと否定しておかないと、みんなに心配されてしまう。「正直めちゃくちゃ儲かってるとは言 [続きを読む]
  • 命綱 9
  • 「ユノさん、これからこちらを担当させていただく、シム・チャンミンです。」いままでウチの担当だったドンへが、連れてきた男を手で示す。「はじめまして、シム・チャンミンと申します。仕事の内容はイ・ドンヘ先輩から申し送りを受けておりますので、月末に改めてまいります。」は?いま来たところでもう帰ろうってのか?!「そう、ですか。でもせっかく来られたんですからショーをご覧になってはいかがですか?仕事の参考にもな [続きを読む]
  • 命綱 8
  • ストリップ劇場からショークラブに変えるとき、コンセプトに合わせて劇場内を改装してもらった。金があったわけじゃないし、銀行から借りられた金では到底足りなかった。けれど踊り子たちが、なけなしの貯えを、踊れなくなったときの生活費を、おれに貸してくれたんだ。「ありがとう、利子付けて返すから。」って言うおれに、「利子なんかいらないから、一生ここに置いておくれ。」なんて笑って。まったく太っ腹な姐さんたちだ。そ [続きを読む]
  • 命綱 7
  • それからおれは劇場に行かなくなった。ちょうど中学に進学して、クラブ活動や勉強で忙しくなったっていい口実があったし、夜にひとりで家に置いといても大丈夫だろうと養親が思ってくれたからだ。それからも何度もあのときのダンサーのソレを夢に見て、朝こっそり下着を洗う日があった。顔も体もまったく覚えていないのに、その部分だけは鮮やかによみがえってきて、サッカーに打ち込んでもがむしゃらに勉強してもどうしても忘れる [続きを読む]
  • 命綱 6
  • そのころになると学校でも周りの男たちがコソコソし始めた。休み時間にクラスメイトが集団で教室を抜け出すのについて行くと、体育館の裏なんかで誰かがこっそり持ってきた裸の女の写真集をみんなで覗き込んで小さな歓声を上げる。おれには何がいいんだかさっぱりわからなかったけど、しばらくすると誰かがズボンの前を押さえて走り去っていった。「俺も出そう!」ひとり、またひとり、何人かが走っていき、おれは小便でもガマンし [続きを読む]
  • 指先の記憶 9
  • 始業5分前、朝礼を始めるべくチーム長がそれぞれの島の前に立ち、なんとなくおれもヒチョリヒョンもトゥギヒョンを窺い見る。トゥギヒョンもおれたちに顔を向けてひとつうなずいてから口を開きかけたそのとき、ドアがノックされ静かに開かれてひとりの男が入ってきた。ドアノブを掴んで開けたドアを体で押さえるようにして、空いた手のひらを上にして後ろの人物を恭しく中に招き入れる。その人物をひと目見て、 [続きを読む]
  • 命綱 5
  • ステージで踊り始めたころは、転役からさほど時間が経ってなかったこともあって、筋肉の鎧をまとったようだったおれの体は、男のダンサーを増やしておれの出番を減らし、ショークラブにするための準備で奔走している間に、腹の6パックは跡形もなく消え去った。その上、経理や面倒な事務仕事をこなしてくれてた養母が少し体調を崩し、おれがひとりでやらなきゃならなくなってからよけいに太ってきた。姐さんたちは、少し柔らかみが [続きを読む]
  • 命綱 4
  • 小学校の何年のときだったか、テレビでマイケル・ジャクソンを見てからダンスにハマっていた。踊り子たちの練習のためのビデオデッキと大画面のテレビがあったから、借りてきたビデオを何度も何度も再生して真似して覚え、友だちの前で披露して拍手喝さいを浴びたけど、それを快く思わなかったヤツに左右が逆だと指摘されて恥をかかされたっけ。あのときの振り付けは体が覚えているはずだ。いまから思えば、かなりセクシーな振り付 [続きを読む]
  • 命綱 3
  • 子どものおれは知る由もなかったが、当時の劇場はもうひとつの顔を持っていた。いわゆる売春あっせん所だ。地元の人相手より観光客、特に日本からの団体さんが売春ツアーなるもので金を落としに来てくれてたらしい。団体でストリップショーを見たあと、気に入った女を指名して裏のホテルへしけこむ。そうやって女たちもおれの養親も稼いでいたわけだが、あるときを境に暮らしが傾いていった。2004年、政府が『性売買特別法』を制定 [続きを読む]
  • 命綱 2
  • おれの母親はショーダンサーだった、らしい。おれを産んで間もなく亡くなったから覚えているはずもなく、周りの人たちから教えてもらえることもわずかしかなかった。なぜなら、ここに来たときにはその腹の中におれがいたからだ。ニューヨークで修行してきたって話も聞いたが、いまとなっては確かめようがない。けれど、おれの中に流れる血が母親から受け継いだものだとしたら、それは本当なのかもしれない。行けるものなら、おれも [続きを読む]
  • 命綱
  • このお話は、毎晩編集さんと繰り広げている編集会議の会話の中で思いついたものです。実際のユノさんとは人物像が違うと思いますので、ドラマでこんな役柄を演じておられると思っていただけたらうれしいです。ではでは〜________________「ねえユノ〜、乳首立てて〜」甘えた仕草ですり寄ってくる猫みたいな女。「氷で冷やせばいいだろ?」「だって冷たいし、すぐ元に戻っちゃうんだもん。」かわいいフリすりゃ、男 [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 あとがき
  • いつもお越しくださるみなさま、ありがとうございます?心からお礼申し上げます。『巻かなかった世界』いかがだったでしょうか?「リアルっぽいですがパラレルです。」予告にそう書きましたが、パラレルはパラレルでもパラレルワールドのお話でした。私がこのお話を書こうと思い立ったのは、新羅ホテルで撮られたという写真でトンペン界に激震が走ったときでした。私たちホミンホミンホペンは狂喜乱舞だったわけですが、苦々しくご [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 55
  • 男の顔を見たとき、しばらく呼吸を忘れた。バンビ!こんなところで会えるなんて!「バ」名を呼んで駆け寄ろうとして気がついた、よく似ているがバンビじゃない?!バンビは除隊したばかりかと思うほど髪が短かったけど、入隊するほど若いとは思えなかったからどんな職業に就いてるんだろうと思っていた。でも、目の前の男は、長めの髪にパーマをかけているのか緩くウエーブしていて、髪色も黒じゃなく明るい栗色だ。声を上げた切り [続きを読む]
  • 指先の記憶 8
  • ドンへとウニョクの情報どおり、我が社は財閥系の大きな会社にそのまま飲み込まれた。合併に伴うリストラはなかった代わり、労働条件というか求められる労働姿勢が一気に厳しくなるから、嫌なら辞表を出せと遠回しに書いた回覧がきて、希望退職に応じた場合は退職金が既定の1.5倍になると書かれていた。その金で商売を始めようとする者、楽な働き口を探すという者、おれの周りでも何人か手を上げて、自分の意思で退 [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 54
  • 美術館の中は、ひっそりとしていた。ピカソとかならともかく、あまり有名じゃない作家ばかりだし、来てから気がついたけど今日は平日だし。こういう仕事をしていると曜日は関係ないから、よくわからなくなることがあるんだ。グループが最高に売れてたときなんて、自分がいまどこの国にいるのかさえわからなくなったけれど。ひと気のないホールを、壁にかかった絵を一枚一枚じっくり眺めながら歩いていると、まるで自分がこの世界か [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 53
  • SJの振り付けを担当すると、大変なことがある。ひとつは激しい振り付けをいやがること。だからおれの得意な振りを使うことができない。みんなそこそこ踊れるやつばかりのくせに、楽曲の路線のせいもあって、いままでちょいゆるの振り付けが多かったから、激しいと息が上がって歌えなくなる。まあここだけの話、ライブで口パクってこともあるみたいだけど。おれたちみたいにロードランナーで走りながら歌う練習をしたり、踊りながら [続きを読む]