まり さん プロフィール

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まりさん: 指先の記憶
ハンドル名まり さん
ブログタイトル指先の記憶
ブログURLhttp://tvxqyunho216.blog.fc2.com/
サイト紹介文ユノさんとチャンミンさんが穏やかに、時に激しく愛し合うホミンホミンホブログです。鍵記事はヨジャ絡み!
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供378回 / 365日(平均7.2回/週) - 参加 2015/10/26 11:31

まり さんのブログ記事

  • 巻かなかった世界 22
  • 「はは、いい年しておかしいだろ?てか、こんなこと誰にも言ったことなかったのに、なんでしゃべっちゃたんだろう。バンビってそういう、何でも話せる空気出してんのかなあ。ははは」ぼくが黙ってしまったから、呆れたと思われたんだろうか。「あー、別にそうおかしなことでもないと思いますけどね。環境が変わると馴染むのにかかる時間が人によって違うらしいから。」「お、そうか?だったらおれはまだなじんでないんだな。けど8 [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 21
  • 「あ、今夜からはぼくがソファーで寝ますから。」「いいよ、おれソファーで寝るの慣れてるから。ここで作業しててそのまま寝るとかよくあるし。たまにだけど、友だちが来たらおれがソファーだし。だからバンビはベッドで寝な。」「でも、」「いいって。バンビをソファーで寝かせたらおれ、気になって眠れないかも。」そんなこと言われたら、うんって言うしかないじゃないか。「わかりました。じゃあ、お言葉に甘えます。」「おお、 [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 20
  • スーパーの向かいには郵便局もあるし、学校も何校かあるみたいだ。この辺りは住宅街として開発されたところだから、マンションがやたら多い。大学からも遠くないから、単身者向けのマンションもあるんだろう。ユノの部屋も家族向けにしては狭いし、単身の社会人向けってところだろうか。ここからヨクサム辺りのオフィス街へ通ってる人たちも住んでるんだろう。「あ〜美味かった〜」「お口に合って、よかったです。」ユノはいつだっ [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 19
  • ウエストだけじゃなく、お尻も太ももも、全体的にブカッとしてるけど、ユノのを穿くといつもこうなるから平気だ。Tシャツも微妙にゆったりしてて、涼しくていい。マンションから出て驚いたのは、セキュリティーがびっくりするほど甘いこと。部屋のドアは暗証番号式のロックシステム、マンションのエントランスは一応オートロックだけど管理人はいないし、もちろん警備員はいない。つまり、この世界のユノはぼくが知ってるユノとは [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 18
  • ここがパラレルワールドらしいことはわかったけど、どうしてぼくがここにいるのかわからない。ここに来る前、どこで何をしていたんだろう?SF小説やドラマや映画みたいに、何かショック、物理的な衝撃とか、とにかくきっかけがあったはずだ。体は何ともなかったから交通事故ではなさそうなのに、道路に寝てたのはどうしてだろう。しかも部屋着で・・・この世界に来る前、自分の世界で何をしていたのかまったく記憶がない。部屋着を [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 17
  • ここがパラレルワールドなら、いろんなことの説明がつく。たぶんこの世界のぼくは、スカウトを断ったかコンテストに出なかったか・・・これってあの日本のマンガ『〇ーゼン〇イデン』と同じじゃないか。人形のゼンマイを『巻いた』主人公と『巻かなかった』主人公、この世界のぼくは『巻かなかった』のか。「あ、あの、」「ん?」「この人って?」ローテーブルの上にユノが広げたポスターの、本来ならぼくが立っている位置にいる人 [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 16
  • 「ただいま〜。お、廊下が光ってんじゃん。拭き掃除もしてくれたのか?おーい、バンビ〜?」それほど長くはない廊下だからユノはすぐそこにいるはずなのに、ユノの声はすごく遠くから聞こえているような気がした。「なんだ、ここにいたのか。あれ?わあ、すんげえ懐かしいもの見つけたんだな。どれどれ?」となりに立って覗き込んでくるユノは、相変わらず距離が近い。「これ、おれなんだよ。わかる?」自分の顔を指で撫でて、ぼく [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 15
  • 掃除機を取りに入った寝室は、ダンボール箱が無造作に積まれていて、見て見ぬふりをしてドアを閉めた。ユノが言ってたとおり、バケツや雑巾は洗面台の下の収納にあって、掃除機をかけ、拭き掃除をし、途中で洗濯物を干したり、お腹が空いたら昨夜ユノが買ってきてくれたものを食べたりしながら、キッチン・バス・トイレも掃除して、いよいよ寝室に取り掛かる。掃除しながら、『衣類』と書かれた箱の貼られたままのガムテープを剥が [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 14
  • ぐっすり眠っていたのに、何かの音でムリヤリ起こされた。「はい、ジェウォン先生。・・・いえ・・はい・・・わかりました、すぐ行きます。」どうやらユノに急用の電話だったらしい。「悪い、起こしたな。」「いえ。」ジェウォン先生?「講師のひとりがケガしたから、代わりに行かなきゃならないんだ。悪いけどひとりでいられるか?4時には終わるから買い物してくるけど。」「はい、わかりました。」講師?「明日は休めると思うか [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 13
  • お風呂場も想像どおり、シャンプーなんかが置いてある棚に、握りつぶして形が変わってしまった歯磨きチューブがある。「なんでお尻から押し出さないかな。」それにここに置きっぱなしで、明日の朝きっと、「ない!」って探すんだろう?シャワーの温度設定はちょっと低め、ぼく好みにしちゃうとユノが「あちっ!」ってなる。何度も注意して、何度も言い合って、何度もケンカしたいろんなことが、懐かしく思い出されて不思議な気分だ [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 12
  • なんとか寝られるくらいには片づいて、ちょっとはきれいになったのを見計らったように、ユノがお風呂から出てきた。いつもはハダカで出てくるのに、上半身はハダカだけど下はハーフパンツを穿いてるってことは、やっぱりぼくの知ってるユノじゃない?頭からかぶったバスタオルでちょうど胸が隠れていて、そこに視線を向けている自分に苦笑いする。ユノは左手だけで頭をゴシゴシ拭いていて、右側頭部を拭こうとして大きく腕を動かし [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 11
  • 「先に風呂入れよ、バンビ。」「ぼくが後片づけしますから、シャワーお先にどうぞ。」「けど、おれ風呂長いぞ。」「いいですよ、その間部屋の片づけしてます。」「はは、悪いな。」「いえ、この部屋じゃ寝られる気がしませんから。」「え〜、バンビってかわいい顔してるのに、案外毒舌なんだねwww」ほらまた、かわいいとか面と向かって言っちゃうんだから。「毒舌で悪かったですね!早くシャワー行ってください!」「はーい、じ [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 10
  • 「ユノでいいって。年だってわかんないんだし。」「はあ、じゃあ『ユノ』」「何?バンビ?」相変わらず語尾に?マークが浮かぶような声だな。ちくしょー、天然人たらしめ!!「あ、そうだ。キミ、じゃなくてバンビの服買わないとダメだな。」「いえ、いいですよ。ユノのを貸してもらえば。」「けどおれの服のセンス、めっちゃ悪いって言われてんだけど。」確かに昔はそうだったけど、いまはスタイリストと相談して、じゃないってこ [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 9
  • 「キミさぁ、ホントに何も覚えてないの?」覚えてないっていうか、言えないっていうか・・「えっと、ここはk、韓国で」こういうことは言えるんだ。「ソウル?」「そう!ここはソウル、江南区の南の端っこ。」え?チョンダムドンじゃない!?「繁華街は遠いけど病院が近いし、便利なところだよ。キミもソウルで住んでるの?」「えっと、たぶんt」ああやっぱりダメだ、声が出ない。「いいよ、焦らなくたって。ゆっくり思い出せばい [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 8
  • 「ただいま。」「あ、おかえり、なさい。」「どうした?ぼんやりして。体調悪いのか?」「あ、ううん。このバッグの中身もいっしょに洗濯しようかなって考えてただけ。」「いいよ、明日するから。それより先に食べよ?腹減ってんだろ?」「ああ、はい。」ユノは、ぼくの手首を掴んでリビングに引っ張っていき、ローテーブルの上のディスク類を本の山の上に移動させて場所を作り、そのままコンビニの袋から食べ物を出そうとする。「 [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 7
  • とりあえずシーツを取り換えたけど、ぼくが知ってるユノのベッドよりはかなり狭い。ユノのは、いわゆるキングサイズのロングサイズ、つまりベッドの中で一番でっかいヤツで、180cm超えてるぼくたちふたりが並んで寝てもゆったり寝られる。けどこれは、シングルではないけど、たぶんセミダブルとかで長さだけはロングなのか、やたら長細く感じた。ベッドが置かれているこの部屋はもともとLDKで、作り付けらしい壁一面のリビングボー [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 6
  • ユノがぼくの知ってるユノである証は、部屋を見渡してもよくわかった。ソファーの背もたれに無造作にかけられた衣類、ローテーブルに乱雑に積み上げられた本やディスクの類、飲み残しのペットボトルが見当たらないだけで、見慣れた光景だ。「あ、キミ腹減ってない?」「え?えっと、」それまで感じてもいなかったのに、ユノの言葉に返事するように、お腹がギュルルルと大きな声で鳴いた。「あ、」「あははは、腹は正直だな。ちょっ [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 5
  • 何がどうなってるんだ?っていうか、なんでぼくはここにいるんだっけ。今日は何してた?えーっと・・・ダメだ、思い出せない。マジで記憶喪失なんだろうか・・・「やっぱり頭打ってるんじゃない?病院、はダメか。警察もダメだし、」ユノにもぼくのことがわかってないみたいだ。なんで?あの人はともかく、なんでユノがぼくのことをわからない?顔!?誰かわからないほど酷くケガしてるとか?頭が痛いんじゃなくて、顔とか頭とか全 [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 4
  • 「てかおまえ、本当はなんともないんじゃねえの?」つかつかと近寄ってきて、ぼくの腕を掴んで起こそうとするから頭が割れそうになってうめいた。「ヒョン止めろよ、頭痛いって言ってるじゃん。」チッ!「熱中症なら、塩と水飲ませて頭冷やしとけば治るさ。元気になったら放り出せばいい。いいな、病院とか連れて行くなよ。警察もダメだからな。」「わかった。」納得はしてないけど渋々同意したのが丸わかりな声なのに、あの人は気 [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 3
  • ん〜〜〜〜、うるさい〜〜〜誰かケンカしてんの〜〜〜?頭いてぇ〜〜〜ガンガンする〜〜〜ん〜〜〜この声は、、、ユノ?ともうひとりは・・・ゴホッゴホッ!飲み込もうとした唾液が気管に入ったようで、せき込んだら覚えのある大きな手のひらが背中を撫でてくれた。「おい、だいじょぶか?」「だい、じょぶ、です。けど、頭が・・」「頭?頭痛いのか?どっかでぶつけたとかかなあ。」大きな手のひらがぼくの頭を撫で回して、なんか [続きを読む]
  • 巻かなかった世界 2
  • 「ちょっ、なんでおれんち?」「だって俺んちは記者が張ってるかもしれないじゃん。」確かにそうだと思ってしまったことが悔しい。よく考えたら、ヒョンのマンションには地下駐車場があるのに。路駐した車の後部座席から痛みを堪えて肩に担いできた男の体を、よっこらしょとベッドに降ろし、おれはその場に座り込んだ。ヒョンは声もかけずにウチの冷蔵庫から水のペットボトルを取り出して、ぐびぐびとノドに流し込んでいる。「で? [続きを読む]
  • 巻かなかった世界
  • キキキ〜〜〜〜ッ!!助手席で眠りこけてたおれは、鼓膜をつんざくようなブレーキ音と、体が前に飛ばされそうになったのをシートベルトに引き留められた肩の痛みで目が覚めた。「チッ!!」大きな舌打ちを残して、乱暴に開けた運転席のドアを潜り抜けていったおれより小柄な体が、車の左前にかがんだようで見えなくなったから覗き込もうとしたら、シートベルトが食い込んだ右肩がズキンと痛んで呻いてしまった。シートベルトを外す [続きを読む]
  • 人魚の涙 あとがき
  • このような辺境の地にお越しくださっているみなさまいつもいつもありがとうございます?読んでくださるだけじゃなく、拍手やらランキングポチやらしていただき、その上コメントまで書いてくださって、わたくしは本当にしあわせ者です?このお話も全部で148話にもなってしまい、途中書きながらストーリーが変遷するという、ま、私にはよくあることなのですが(え?)、何ていうか頭の中のユノさんチャンミンさんが勝手に走り出して [続きを読む]
  • 人魚の涙 148
  • 翌日はユノの実家で正しいクリスマス(お祭り騒ぎじゃなく敬虔なクリスチャン一家の)を過ごし、もう1泊してソウルに戻った。ジヘちゃんはぼくたちが外泊することを知らなかったらしく、しばらく機嫌が悪かったけれど、家を出るときは目を潤ませて「また帰ってきてね。」って言ってくれた。母さんからのお土産を出して、ほとんど空っぽになっていたキャリーバッグは、今度はチョン家からシム家へのお土産でパンパンになって、来た [続きを読む]
  • 人魚の涙 147
  • ユノは泣きそうな顔で、ぼくに縋るような目を向けてくる。「ユノが悪いわけじゃないよ。」ぼくはどうしていいかわからず、とりあえず慰めにもならない言葉を発しただけだった。「けど、おれがあいつのこと気づいてれば、チャンミンは怖い思いしなくて済んだのに。」怖い思い・・・確かにそうなんだけど。「もし、もしユノがあの人がついてきてることに気づいたら、どうなってたと思う?」「え?」「想像してみて?」「えーっと、」 [続きを読む]