sibaccio さん プロフィール

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sibaccioさん: Sibaccio Notes
ハンドル名sibaccio さん
ブログタイトルSibaccio Notes
ブログURLhttp://sibaccio.blogspot.com/
サイト紹介文フランス文学(プルースト・シムノン)/フランス音楽(サン=サーンス)
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供53回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2015/11/01 10:16

sibaccio さんのブログ記事

  • サン=サーンス博士号を授与される
  • ロンドン発(6月14日):ケンブリッジ大学のある特別会議が昨日、サン=サーンス、ブルッフ、ボイト、チャイコフスキー、グリーグの各氏に音楽学名誉博士号を授与した。グリーグは病気のため授与式には出席できなかった。(Le Ménestrel 誌1893年6月18日号)チャイコフスキーの芸術は一層洗練されており、その設計はギュッと緻密である。それは味わい深いパテ料理のようである。(サン=サーンス)1893年、サン=サーンスはケンブ [続きを読む]
  • プルーストが聴いたサン=サーンスのピアノ
  • サン=サーンスは昨日コンセルヴァトワールにおいて、モーツァルトの「協奏曲」でピアノを弾いた。(プルースト)1895年12月8日、サン=サーンスはコンセルヴァトワール(パリ音楽院)の演奏会に出演して、モーツァルトのピアノ協奏曲を弾いた。客席には24歳のプルーストの姿があった。【演奏会の曲目】Symphonie en fa (Beethoven)ベートーヴェン:交響曲ヘ長調(第6番もしくは第8番)Concerto en la pour piano (Mozart), par M. [続きを読む]
  • ヴァントゥイユの七重奏曲 (2)
  • (【ヴァントゥイユの七重奏曲(1)】つづき)「七重奏曲」がどのような楽器で編成されているのかにも注目してみたい。実は、小説のなかでほぼすべての楽器の名前が登場する。小さな壇のうえにモレルとピアニストだけでなく、ほかの楽器の奏者たちも並ぶのを見て、私は最初にヴァントゥイユ以外の作曲家のものを演奏するのだと思った。ヴァントゥイユの曲としてはピアノとヴァイオリンのソナタしか残されていないと想いこんでいたか [続きを読む]
  • ヴァントゥイユの七重奏曲 (1)
  • もしヴァントゥイユの「七重奏曲」が実在したら、それは一体どんな音楽であっただろう。ヴァントゥイユは、プルーストの小説『失われた時を求めて』に登場する架空の音楽家で、田舎のしがない音楽教師として一生を過ごした人物。作曲家としてはピアノとヴァイオリンのための「ソナタ」を一つだけ完成させて、この世を去る。だがその後、ヴァントゥイユの手によって作られたとおぼしき別の作品が、第五篇『囚われの女』の後半、ヴェ [続きを読む]
  • 作曲家協会のサン=サーンス
  • 1887年から1891年の間、サン=サーンスは作曲家協会 Société des compositeurs de musique の会長を務めた。作曲家協会は1862年の設立された組織で、音楽に関するカンファレンスやレクチャーコンサートを開催したほか、作曲コンクールも実施していた。サン=サーンスは当初から会員として名を連ねていた。サン=サーンスは会長就任にあたって、演奏会のプログラムに取り上げる作品について次のような方針を打ち立てた。外国の作 [続きを読む]
  • クラヴサンを弾くサン=サーンス
  • 1888年、作曲家協会 Société des compositeurs de musique は、レクチャーコンサート concert-lecture を挟む全四回シリーズの演奏会を開催した。1月12日に最初のレクチャーコンサートが開かれ、サン=サーンスはクラヴサン(チェンバロ)を演奏した。さらに「フランスのクラヴサン奏者たちが用いた装飾音について」というタイトルでディスカッションにも登場した。PROGRAMME***Entretien sur le Clavecinpar M.Weckerlin対談「 [続きを読む]
  • シムノン『マンハッタンの哀愁』
  • シムノンの自伝的小説。後妻となるデニーズとの熱愛をモチーフにしている。原題が『マンハッタンの三つの部屋』とあるように、ニューヨークの安ホテルの一室、男の部屋、そして女の部屋をめぐって物語が展開する。舞台としては深夜のダイナーやバーも欠かせない。男の心理を中心に叙述している点ではいつものシムノン小説なのだが、あえて彫琢を施していないというか、ほかの「運命の小説」に比べると少し趣きが異なる印象。訳者も [続きを読む]
  • マイケル・ガンボン主演の『メグレ』
  • 『ポアロ』でも知られる英国のグラナダ・テレビジョン制作のシリーズ。映画『ハリー・ポッター』でダンブルドアを演じたマイケル・ガンボン主演で、1992年と1993年の2シーズンに放映。日本でも『メグレ警部』のタイトルで、NHK BS2が全話を吹替版で放送した。各エピソードの英語タイトルを原作の題名に照らし、あわせて邦訳を調べて一覧にしてみた。第1シーズン 第1話「メグレと宝石泥棒」 The Patience of MaigretLa Patience de [続きを読む]
  • 国民音楽協会 第164回演奏会 ─サン=サーンス最後の出演
  • 1886年4月3日、パリのプレイエル・ホール Salle Pleyel で国民音楽協会 Société National de Musique の第164回演奏会が開かれた。演奏会にはサン=サーンスとフォーレも出演し、それぞれの作品が披露された。【演奏会の曲目】 Charles Lefebvre : Vision, La Steppe (vx, pn)シャルル・ルフェーヴル:歌曲『幻影』『草原』/声楽とピアノCharles Lefebvre : Avril (3vx, pn)シャルル・ルフェーヴル:『4月』(初演)/3声とピアノ [続きを読む]
  • 国民音楽協会 第107回演奏会 ─女性の作曲家たち
  • 1881年2月26日、パリ市内のプレイエル・ホール Salle Pleyel で国民音楽協会の第107回演奏会が開かれた。協会は1871年2月以来、発足10年を迎えた。【演奏会の曲目】 Trio pour piano, violon et violoncelle … M. Jaëll (1re aud.) : Mad. Jaëll (pn), MM. Marsick (vn) et Delsart (vc) マリー・ジャエル:ピアノ三重奏曲 … ジャエル(ピアノ)、マルシック(ヴァイオリン)、デルサール(チェロ)2 Mélodies persanes … C. [続きを読む]
  • サン=サーンスとフランク
  • フランクのピアノ五重奏曲をめぐってサン=サーンスとフランクは対立関係にあったとよく言われる。フランクのピアノ五重奏曲が初演された際の出来事は、その一端を示す例としてしばしば語られる。五重奏メンバーとして、サン=サーンスはピアノを弾いていた。ある伝記(1)によると、サン=サーンスは演奏中腹を立てているように見え、演奏後もフランクに挨拶することなく、楽譜を残したまま舞台から去ってしまった。楽譜はフランク [続きを読む]
  • シムノン『仕立て屋の恋』
  • 『仕立て屋の恋』は、仕立て屋が恋をする物語ではなかった。『仕立て屋の恋』には恋をする仕立て屋は登場しないのだった。図書館の書棚で発見するまで、知らなかった。 パトリス・ルコントの魅力的な映画『仕立て屋の恋』の原作者が、「メグレ警視」シリーズで有名なジョルジュ・シムノンだということを。原題は ? Les fiançailles de Monsieur Hire ?(イール氏の婚約 )。イール氏は仕立屋ではなく、どちらかというと職業不明 [続きを読む]
  • 柳本浩市『Mind the Gap』
  • Mind the gap.乗り降りの際は、ホームと電車との隙間にご注意下さい。子どもの頃、初めて乗る電車には少なからず昂奮をおぼえた。家族旅行で訪れた伊豆の想い出は、浜辺で遊んだ光景よりも、クリーム地を緑色のラインが斜めに走る「踊り子」号の車体の方が、今も脳裡に焼きついている。ローカル電車でも、到着する列車が新型車両なのか旧型なのかで一喜一憂したものだ。ところで、もっと関心を向けていたのは、路線図だった。...赤 [続きを読む]
  • サン=サーンスのオルガン・リサイタル
  • 1878年は、パリで三回目の万国博覧会 Exposition universelle が開かれた年。5月1日から10月末までの半年間に渡ったこの催しでは、前回の1867年にもまして音楽イベントが充実し、世界各国の民俗音楽が演奏されたり(その中には日本の雅楽も含まれていた)、各種さまざまなコンサートが企画されたりした。なかでも、この万博のために建てられたトロカデロ宮殿 Palais du Trocadéro の大ホールで8月から連日開かれたオルガンコンサ [続きを読む]
  • 国民音楽協会 第1回演奏会
  • 初めての発表会は大変な成功でした。協会への入会が殺到し、その後もすぐに、もっぱら協会メンバーによって作曲された作品の発表会が続いたのです。(サン=サーンス)1871年2月25日、国民音楽協会 Société Nationale de Musique が発足した。フランスの新進作曲家に作品を発表できる場を作り、フランス音楽を発展させることが第一の目的であった。当時は普仏戦争の最中にあったが、その後もパリ・コミューンの混乱が続いたため [続きを読む]
  • 教会のサン=サーンス (2)
  • サン=サーンスは1858年からマドレーヌ教会 Église de la Madeleine にオルガニストの籍を移した。この教会の正オルガニストは、パリの、延いてはフランスのオルガン奏者として最も権威ある地位に目されていた。サン=サーンスは1877年までの約20年間この職を務めている。この間サン=サーンスは、さまざまな教会で再建造されたオルガンの弾き初め inauguration を任されている。1862年、フランス北東部にある町サン=ディズィエ [続きを読む]
  • 教会のサン=サーンス (1)
  • パリ音楽院 Conservatoire de Paris を出た後の1853年、サン=サーンスはパリ市内にあるサン=メリ教会 Église Saint-Merri のオルガニストの職に就いた。18歳になるサン=サーンスは、教会所属のオルガン奏者から、その長い音楽キャリアを本格的に開始したのである。1857年、教会にカヴァイエ=コル Aristide Cavaillé-Coll, 1811-1899 製作の新しいオルガンが建造された。カヴァイエ=コルによって建造・修繕されたオルガンは [続きを読む]
  • ラルボー『フェルミナ・マルケス』
  • 『フェルミナ・マルケス』(*)は、もともとは『幼なごころ』と同じ連なりで書かれ始めたのが、分量が増えて独立した作品として成立したものだという。そのコンセプトは『幼なごころ』とほぼ同様に、大人への道を踏み出す直前の少年少女が主人公である。(*)ラルボーは名前が喚起するイメージを重要視していたというので、スペイン語の音に近い「フェルミーナ」と表記した方が幾分語感も伝わるかもしれない。作家は物語のなかの少年少 [続きを読む]
  • ラルボー『秘めやかな心の声…...』
  • 内面の審議会(コンセイユ)がおこなわれる広間は、賢明な法曹の居並ぶ火刑裁判所でなければならず、討論は厳粛に、ほとんど沈黙のうちになされなければならぬ。(p.261)僕は内面の審議会(コンセイユ)に没頭していた。今日の会議は激論の連続だった。 (p.360)原題は ? Mon plus secret conseil… ?。? conseil ? は「助言・忠告・意見」のほかに、「会議・評議会」という意味でも遣われる。これを読んで、ビュトールの『心変 [続きを読む]
  • 『ディック・ブルーナ展』
  • 展覧会を見終えると、ついついカタログを買いたくなる。気に入った作品が多いほど財布の紐はゆるくなり、ずっしりと重いのも気にせず嬉々として持ち帰る。その日以降、ページを広げる機会などほとんどないのに...そんな風にしてカタログが増えていくのだが、何年も経ったある日、ふとその山積みを眺めやると、引っ張り出してみたくなることもある。2004年に訪れた『ディック・ブルーナ展』(*) の図録も、印象や記憶の断片をよみが [続きを読む]
  • サン=サーンスが弾いたモーツァルト
  • 1846年5月6日に開かれたサン=サーンスのデビューコンサートに関する史料で、Smith には演奏会の予告パンフレットが図表で掲載されている。プログラム部分を抽出してみた。Ouverture à grand orchestre オーケストラによる序曲La Caduta de Gerico, Aire de Hasse, chanté par Julie Vavasseur ヨハン・アドルフ・ハッセ:オラトリオ『エリコの陥落』よりアリア ...歌:ジュリー・ヴァヴァスール4me Concerto (en si bémol) de [続きを読む]
  • サン=サーンスのデビューコンサート
  • 10歳のとき、私の先生がもう演奏会を開いても十分だと判断して下さり、プレイエル・ホールで演奏しました。ティルマン率いるイタリア座の管弦楽団による伴奏で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲ハ短調とモーツァルトのピアノ協奏曲変ロ長調を弾きました。サン=サーンス『野外学校 École buissonnière』p.73歳で作曲を始め、著名な音楽教師であったカミーユ・スタマティ Camille-Marie Stamaty, 1811-1870 の許で7歳からピアノの研 [続きを読む]