sibaccio さん プロフィール

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sibaccioさん: Sibaccio Notes
ハンドル名sibaccio さん
ブログタイトルSibaccio Notes
ブログURLhttp://sibaccio.blogspot.com/
サイト紹介文フランス文学(プルースト・シムノン)/フランス音楽(サン=サーンス)
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供50回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2015/11/01 10:16

sibaccio さんのブログ記事

  • マイケル・ガンボン主演の『メグレ』
  • 『ポアロ』でも知られる英国のグラナダ・テレビジョン制作のシリーズ。映画『ハリー・ポッター』でダンブルドアを演じたマイケル・ガンボン主演で、1992年と1993年の2シーズンに放映。日本でも『メグレ警部』のタイトルで、NHK BS2が全話を吹替版で放送した。各エピソードの英語タイトルを原作の題名に照らし、あわせて邦訳を調べて一覧にしてみた。第1シーズン 第1話「メグレと宝石泥棒」 The Patience of MaigretLa Patience de [続きを読む]
  • 国民音楽協会 第164回演奏会 ─サン=サーンス最後の出演
  • 1886年4月3日、パリのプレイエル・ホール Salle Pleyel で国民音楽協会 Société National de Musique の第164回演奏会が開かれた。演奏会にはサン=サーンスとフォーレも出演し、それぞれの作品が披露された。【演奏会の曲目】 Charles Lefebvre : Vision, La Steppe (vx, pn)シャルル・ルフェーヴル:歌曲『幻影』『草原』/声楽とピアノCharles Lefebvre : Avril (3vx, pn)シャルル・ルフェーヴル:『4月』(初演)/3声とピアノ [続きを読む]
  • 国民音楽協会 第107回演奏会 ─女性の作曲家たち
  • 1881年2月26日、パリ市内のプレイエル・ホール Salle Pleyel で国民音楽協会の第107回演奏会が開かれた。協会は1871年2月以来、発足10年を迎えた。【演奏会の曲目】 Trio pour piano, violon et violoncelle … M. Jaëll (1re aud.) : Mad. Jaëll (pn), MM. Marsick (vn) et Delsart (vc) マリー・ジャエル:ピアノ三重奏曲 … ジャエル(ピアノ)、マルシック(ヴァイオリン)、デルサール(チェロ)2 Mélodies persanes … C. [続きを読む]
  • サン=サーンスとフランク
  • フランクのピアノ五重奏曲をめぐってサン=サーンスとフランクは対立関係にあったとよく言われる。フランクのピアノ五重奏曲が初演された際の出来事は、その一端を示す例としてしばしば語られる。五重奏メンバーとして、サン=サーンスはピアノを弾いていた。ある伝記(1)によると、サン=サーンスは演奏中腹を立てているように見え、演奏後もフランクに挨拶することなく、楽譜を残したまま舞台から去ってしまった。楽譜はフランク [続きを読む]
  • シムノン『仕立て屋の恋』
  • 『仕立て屋の恋』は、仕立て屋が恋をする物語ではなかった。『仕立て屋の恋』には恋をする仕立て屋は登場しないのだった。図書館の書棚で発見するまで、知らなかった。 パトリス・ルコントの魅力的な映画『仕立て屋の恋』の原作者が、「メグレ警視」シリーズで有名なジョルジュ・シムノンだということを。原題は ? Les fiançailles de Monsieur Hire ?(イール氏の婚約 )。イール氏は仕立屋ではなく、どちらかというと職業不明 [続きを読む]
  • 柳本浩市『Mind the Gap』
  • Mind the gap.乗り降りの際は、ホームと電車との隙間にご注意下さい。子どもの頃、初めて乗る電車には少なからず昂奮をおぼえた。家族旅行で訪れた伊豆の想い出は、浜辺で遊んだ光景よりも、クリーム地を緑色のラインが斜めに走る「踊り子」号の車体の方が、今も脳裡に焼きついている。ローカル電車でも、到着する列車が新型車両なのか旧型なのかで一喜一憂したものだ。ところで、もっと関心を向けていたのは、路線図だった。...赤 [続きを読む]
  • サン=サーンスのオルガン・リサイタル
  • 1878年は、パリで三回目の万国博覧会 Exposition universelle が開かれた年。5月1日から10月末までの半年間に渡ったこの催しでは、前回の1867年にもまして音楽イベントが充実し、世界各国の民俗音楽が演奏されたり(その中には日本の雅楽も含まれていた)、各種さまざまなコンサートが企画されたりした。なかでも、この万博のために建てられたトロカデロ宮殿 Palais du Trocadéro の大ホールで8月から連日開かれたオル [続きを読む]
  • 国民音楽協会 第1回演奏会
  • 初めての発表会は大変な成功でした。協会への入会が殺到し、その後もすぐに、もっぱら協会メンバーによって作曲された作品の発表会が続いたのです。(サン=サーンス)1871年2月25日、国民音楽協会 Société Nationale de Musique が発足した。フランスの新進作曲家に作品を発表できる場を作り、フランス音楽を発展させることが第一の目的であった。当時は普仏戦争の最中にあったが、その後もパリ・コミューンの混乱が続いたため [続きを読む]
  • 教会のサン=サーンス (2)
  • サン=サーンスは1858年からマドレーヌ教会 Église de la Madeleine にオルガニストの籍を移した。この教会の正オルガニストは、パリの、延いてはフランスのオルガン奏者として最も権威ある地位に目されていた。サン=サーンスは1877年までの約20年間この職を務めている。この間サン=サーンスは、さまざまな教会で再建造されたオルガンの弾き初め inauguration を任されている。1862年、フランス北東部にある町サン=ディズィエ [続きを読む]
  • 教会のサン=サーンス (1)
  • パリ音楽院 Conservatoire de Paris を出た後の1853年、サン=サーンスはパリ市内にあるサン=メリ教会 Église Saint-Merri のオルガニストの職に就いた。18歳になるサン=サーンスは、教会所属のオルガン奏者から、その長い音楽キャリアを本格的に開始したのである。1857年、教会にカヴァイエ=コル Aristide Cavaillé-Coll, 1811-1899 製作の新しいオルガンが建造された。カヴァイエ=コルによって建造・修繕されたオルガンは [続きを読む]
  • ラルボー『フェルミナ・マルケス』
  • 『フェルミナ・マルケス』(*)は、もともとは『幼なごころ』と同じ連なりで書かれ始めたのが、分量が増えて独立した作品として成立したものだという。そのコンセプトは『幼なごころ』とほぼ同様に、大人への道を踏み出す直前の少年少女が主人公である。(*)ラルボーは名前が喚起するイメージを重要視していたというので、スペイン語の音に近い「フェルミーナ」と表記した方が幾分語感も伝わるかもしれない。作家は物語のなかの少年少 [続きを読む]
  • ラルボー『秘めやかな心の声…...』
  • 内面の審議会(コンセイユ)がおこなわれる広間は、賢明な法曹の居並ぶ火刑裁判所でなければならず、討論は厳粛に、ほとんど沈黙のうちになされなければならぬ。(p.261)僕は内面の審議会(コンセイユ)に没頭していた。今日の会議は激論の連続だった。 (p.360)原題は ? Mon plus secret conseil… ?。? conseil ? は「助言・忠告・意見」のほかに、「会議・評議会」という意味でも遣われる。これを読んで、ビュトールの『心変 [続きを読む]
  • 『ディック・ブルーナ展』
  • 展覧会を見終えると、ついついカタログを買いたくなる。気に入った作品が多いほど財布の紐はゆるくなり、ずっしりと重いのも気にせず嬉々として持ち帰る。その日以降、ページを広げる機会などほとんどないのに...そんな風にしてカタログが増えていくのだが、何年も経ったある日、ふとその山積みを眺めやると、引っ張り出してみたくなることもある。2004年に訪れた『ディック・ブルーナ展』(*) の図録も、印象や記憶の断片をよみが [続きを読む]
  • サン=サーンスが弾いたモーツァルト
  • 1846年5月6日に開かれたサン=サーンスのデビューコンサートに関する史料で、Smith には演奏会の予告パンフレットが図表で掲載されている。プログラム部分を抽出してみた。Ouverture à grand orchestre オーケストラによる序曲La Caduta de Gerico, Aire de Hasse, chanté par Julie Vavasseur ヨハン・アドルフ・ハッセ:オラトリオ『エリコの陥落』よりアリア ...歌:ジュリー・ヴァヴァスール4me Concerto (en si bémol) de [続きを読む]
  • サン=サーンスのデビューコンサート
  • 10歳のとき、私の先生がもう演奏会を開いても十分だと判断して下さり、プレイエル・ホールで演奏しました。ティルマン率いるイタリア座の管弦楽団による伴奏で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲ハ短調とモーツァルトのピアノ協奏曲変ロ長調を弾きました。サン=サーンス『野外学校 École buissonnière』p.73歳で作曲を始め、著名な音楽教師であったカミーユ・スタマティ Camille-Marie Stamaty, 1811-1870 の許で7歳からピアノの研 [続きを読む]
  • 演奏するサン=サーンス
  • フランスの音楽家カミーユ・サン=サーンス Charles Camille Saint-Saëns, 1835-1921 は、『動物の謝肉祭』やオルガン附交響曲など数多くの秀れた作品を残した作曲家であり、今日の私たちも大いに親しむところである。生前からフランスを代表する作曲家として有名であった一方、70年以上にも及ぶ長いキャリアにおいて、彼は何よりもピアノやオルガンのヴィルトゥオーゾ、第一級の演奏家として広く知られていた。欧米では、とくに [続きを読む]
  • 吉田類の酒場放浪記
  • 「吉田類の酒場放浪記」。番組の構成は、おそらく昔から変わらない。吉田さんという怪しげで飄々としたおじさんが、一見どこにでもありそうで実は絶滅危惧種的な、昭和風情の居酒屋に立ち寄る。適当なコメントを交えながら、出てくるものをただ飲み食いする。ときおり通な一面も覗かせるけれど、それをひけらかすことはなく、店や常連の雰囲気に寄り添うように杯を進める。ナレーターが上手にツッコミを挿れつつ、然るべき解説を加 [続きを読む]
  • 吉田健一『饗宴』ほか
  • 退屈も一種の不安定な状態である。何もする気が起らないか、或は大概のことをしては危険な時に、何かしなくてゐられなくなるのだから、不安定なのは当り前で、さうなると、凡てがそれまでとは逆になるのも止むを得ない。「逃げる話」吉田健一の酒にまつわる物語を讀んでゐると、讀んでゐるといふよりは、醉つた紳士にからまれて與太話を延々と聞かされてゐるやうな氣分になるのだが、併し與太話とは言つても、決して説教や自慢話な [続きを読む]
  • デ・フォレ『おしゃべり』『子供部屋』
  • 実際のところ、収録作品はどれも短篇というよりは中篇と呼ぶべき量であり、かててくわえて、一文一文、一節一節が濃厚というかいちいち凝縮されており、とにかく読むのに難儀した。《錯乱した記憶》と《鏡のなかで》がとくに険しい山々で、ひっかかるところはゆっくりと、あるいは繰り返して読んでみたところで、頭の上の「?????」が「??...?」ぐらいにしかならず、首が傾ぐばかり。思わず、博士論文を再構成されたという [続きを読む]
  • ラディゲ『肉体の悪魔』
  • 僕は不安のあまり、僕たちの恋愛を例外的な恋愛のように考えていた。恋愛も詩と同じで、恋する者は、どんなに平凡な人間でも、自分たちこそ新機軸を出しているように思い込むものだが、われわれはそういうことを知らずに、こんな悩みを感じているのは自分たちがはじめてだと信じ込んでしまう。(p.67)『肉体の悪魔』や『ドルジェル伯の舞踏会』が二十歳前の作家によって書かれたという事実に、サキコはさしたる感動を覚えなかった。 [続きを読む]
  • ミルボー『小間使の日記』
  • オクターヴ・ミルボー Octave Mirbeau, 1848-1917 は、「世紀末」とか「ベル・エポック」と呼ばれる時代に活躍したフランスの作家。その作品の一つ『小間使の日記』は、メイドのセレスティーヌが日記を書くという体裁で、彼女が仕える上流階級を中心に、あらゆる人間たちの偽善・低俗・酷薄・醜悪な部分が余すことなく描かれている。主人公のセレスティーヌ自身、彼女の仕える家の者にたやすく身体を許してしまう「淫らな」面があ [続きを読む]
  • 読書プロジェクトの計画
  • 暇があったらこんなことをしようというプロジェクトが頭の中に渦巻いている。中には読書の案件もいくつかある。来年はどれを進められるだろう。 シュオッブ・プロジェクト国書刊行会から出た1冊本の翻訳全集をようやく繙いてみる。寝転んでは読めない分厚さ。大半の小説は別の本で読んだが、未読のものもあり。モンテーニュ・プロジェクト Phase 2『エッセー』を通読したので、今度はこれをめぐる本を読んでみる。手許には関 [続きを読む]
  • 2016年に読んだ小説など
  • ミシェル・ド・モンテーニュ『随想録』関根秀雄訳(国書刊行会)マルセル・プルースト『失われた時を求めて 9』第四篇「ソドムとゴモラ II」吉川一義訳(岩波文庫)ウジェーヌ・フロマンタン『ドミニック』安藤元雄訳(中公文庫)アナトール・フランス『神々は渇く』大塚幸男訳(岩波文庫)オクターヴ・ミルボー『小間使の日記 上下』山口年臣訳(角川文庫)ジョルジュ・シムノン『帽子屋の幻影』秘田余四郎訳(早川書房)ジョルジ [続きを読む]