Ikkey52 さん プロフィール

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Ikkey52さん: 十代目源右衛門雑記帳
ハンドル名Ikkey52 さん
ブログタイトル十代目源右衛門雑記帳
ブログURLhttp://ikkey52.blog27.fc2.com/
サイト紹介文ジャーナリズム、原発、映画、ドキュメンタリー、現代史、満洲、エスピオナージ
自由文甘粕正彦 小出裕章 大杉栄 大川周明 スターリン 張成沢 フリーマントル 岸信介 石川三四郎 ル・カレ 川島芳子 イメルダ・マルコス ラブレンチー・ベリヤ 佐野眞一 トム・ロブ・スミス  
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供65回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2015/11/07 17:07

Ikkey52 さんのブログ記事

  • 現代日本の社会的病理カタログとして読む小説『イノセント・デイズ』
  •  私企業の目的が利益の最大化にあることは当たり前。一方、「報道」の目的が真実の追求にあることも当たり前だ。とすると、報道機関がひとつの私企業として存続することのなかには、あらかじめ大きな矛盾が隠れていると言えないか。少数派になるのを恐れず、勇気を奮って正論を吐いても腹は膨れない。 いや、腹が膨れないばかりか、声ばかり大きいネット住民たち(=パターン化された綺麗事を好む匿名大衆)を刺激して、もし視聴者 [続きを読む]
  • 骨抜きにされる中国の対香港「一国二制度」方針
  •  香港が窒息しかけている。イギリスから中国に返還されてから7月1日で20年。記念式典出席のため、習近平が党主席として初めて香港の土を踏んだ。地元民主派が強く反発しているのは、習が本土の政権を掌握して以来、真綿で首を締めるように返還時の条件だった一国二制度をなし崩しにしてきたからだ。 20年前、香港の制度は安泰だと考える市民が6割いたが、いまは2割に減っていると新聞報道が伝える。6月は中国政府にとっ [続きを読む]
  • 父は慰安婦問題捏造の詐話師…現状に堪えかねた息子が動いた
  •  「強制連行された朝鮮人慰安婦は8万4千人」。そう類推した元毎日記者、千田夏光の『従軍慰安婦』(1973)を、古本屋で手に入れて読んだのはまだ20代のころ。ショックだった。そして正直に告白すれば、千田の指摘をかなり長いこと露ほども疑わなかった。いまではトンデモ本の類いだったことがわかっている。著者の千田本人も上梓後「書き過ぎた」と不安に駆られたのではないか。「強制連行の実行者」として吉田清治が名乗りを上げた [続きを読む]
  • 湖底の堆積物に嗤われる”温暖化危機説”の虚妄
  •  福井県若狭町にある水月湖(すいげつこ)は、面積約4平方キロの小さな汽水湖。この湖の底には、「年縞」と呼ばれる堆積物の年輪が過去5万年ものオーダーで、見事に残っている。最大水深が40メートル近くあること、大きな河川からの流入がないこと、酸素不足で生物が生息しないなどの条件が重なり、気の遠くなる年月、年縞が守られたのだ。いま水月湖は、地質学的時間スケールの世界標準として認められている。 立命館大・古気 [続きを読む]
  • 「渋谷暴動・警官殺害容疑者逮捕」で仄見えるもの
  •  日本の数多い指名手配犯のなかで、最も古くから逃げていた中核派の活動家、大坂正明が、ついに広島県警に逮捕された。全国の盛り場や駅、公園、警察施設などあちこちに掲出されてきた、痩せて神経質そうな若者の白黒写真は、妙な言い方だが、風景の一部として市民の日常に溶け込んでいた。46年という月日はそれほど長いものだ。 日本は2010年から、人を死亡させた罪であって法定刑の最高が死刑に当たるもの(=殺人罪)に限り [続きを読む]
  • 劇作家・別役実…80歳のテレビ観・作劇観
  •  ニュースは一報を落とさないようにエネルギーを使うが、火傷を恐れてけして突っ込まない。ストレートなドキュメンタリーはかなり前から絶滅危惧種扱いとされ、北極、南極と隠語で呼ばれる早朝、深夜にしか編成されない。情報番組は街歩きとグルメが隠れたメインディッシュ。バラエティは出演者を多くして、視聴者の好き嫌いを薄めるのが常套手段だが、お姉マンはいいが、レズはだめ。ドラマの現代劇は、若い社会人の等身大像しか [続きを読む]
  • 君子豹変す…アンドレ・ジッド『ソヴェト旅行記』
  •  1969年、すでに私兵としての右翼組織「盾の会」を養っていた作家三島由紀夫は、新左翼の東大全共闘との直接対話に臨み、「ひとこと『天皇』と言ってくれたら、自分は諸君とともにバリケードに立て籠る」とリップサービスした。ただし、誰も真に受けはしなかった。日本の文壇には「転向」という特有の厄介な論点があったとはいえ、名のある作家のなかでも政治的立場を鮮明にしている人物が、そう易々と物の見方を変えるわけがない [続きを読む]
  • マスメディアと長時間労働規制…杓子定規の受け入れに潜む罠
  •  外食産業などの長時間労働問題がテレビや新聞を賑わすたびに、なんともいえない居心地に悪さを覚えてきた。およそ速報性を求められるマスメディアの表現は、内容の硬い柔らかいに拘わらず、そこで働く人たちの恒常的な長時間労働に支えられてきたことを、身をもって知っているからだ。ろくに休日さえとれない劣悪な職場環境を舞台裏に抱えながら、どのツラ下げて偉そうに、他社、他業種の長時間労働を叩けるのか、という思いがい [続きを読む]
  • ル・カレの孫娘が綴る独自の世界…『蛇の書』
  •  古書と錬金術を下地とする知的ミステリの現代劇だが、率直にいって歯ごたえがありすぎた。それにしても日本版翻訳者、宇佐川晶子の苦労はいかばかりだったか。手元の辞典とネットですぐ答えが見つかるようなバックグラウンドではない。脱稿するまで血のにじむような苦行の日々だったろう。 アナ・ヴェルコは27歳の古書研究者。彼女のことをルネサンス的教養人だと褒める同僚がいるが、衝動的で軽はずみな女とけなす批判者もいる [続きを読む]
  • 青春小説に蘇る新聞人の気概…『北海タイムス物語』
  •  終身雇用が日本の企業社会の美徳のひとつとされていた時代も、中途入社やキャリア採用はあるにはあったが、あまり一般的ではなかった。新聞業界は例外で、地方の小さな新聞社での働きを買われて、より大きな新聞社に移籍して行くケースがいくらでもあった。例えば、大物政治家が次々と未公開株で甘い汁を吸い、大スキャンダルになったリクルート事件は朝日新聞のスクープだが、北海タイムスからの移籍組が取材の中心にいたことは [続きを読む]
  • 持論に溺れた東芝の落とし穴
  •  日本を代表する大メーカー東芝が巨大損失を抱えて、生きるか死ぬかの瀬戸際を彷徨っている。その原因となったのは、買収した米原発子会社ウエスチングハウス(WH社)が抱え込んだ負債だ。ではなぜ、WH社が大きな負債を抱えるに至ったのか、明確な情報になかなか出会えなかった。月刊誌グリーンパワー5月号のコラム「環境ウォッチ」が、そのからくりをわかりやすく解説しているので紹介したい。 アメリカでは1979年のスリーマ [続きを読む]
  • 「北朝鮮を植民地にしたい」…見えてきた隣国の皮算用
  •  「世界の警察官」役を降りたはずのアメリカが、シリア内戦でサリンの使用が疑われるシリア政府軍の基地に巡航ミサイルを撃ち込んだ。「警察官」に復職したわけだ。そうなると、国連酒場の客の中でも折り紙付きの鼻つまみで、何度咎められても核ミサイル開発という危険な火遊びをやめない北朝鮮が、次なる取り締まり対象になるだろうとの予測はきわめて自然だ。 「北朝鮮が潰れないのは、中国、ロシア、日本、韓国といった周囲の [続きを読む]
  • 一流紙の元記者が陥った功名心の罠…映画「トゥルー・ストーリー」
  •  記者たちの世界では、野心を漲らせ、功名心をむき出しにしても、それだけで人格が疑われるようなことはない。ある意味、珍しい商売だ。一般的な読者、視聴者が複数メディアを虫の目で毎日チェックしているわけはなく、したがって、どの社の報道が一番速かったのか、一番深かったのか、などは所詮自己満足だという批判がある。その通りだが、かといって、鎬を削る競争が優秀な記者を育てる苗床となるのも一面の真理ではある。 2 [続きを読む]
  • 安心と安全…昨今のニュースから
  •  那須高原で、栃木県下の高校から集められた山岳部員たちが、訓練中に表層雪崩に巻き込まれる惨事が起きた。当初の予定を悪天候のため急遽中止して、代替プログラムに取り組んでいたさなかの事故であり、いっそう悔やまれる。事故が各メディアで一斉に大きく報じられると、例によって責任の追及が過熱した。 責任追及の大義名分はもちろん事故の再発防止だが、ワイドショーのコメンテーターたちは、誰かスケープゴートを見つけ出 [続きを読む]
  • キング・オブ・シルクのホットな過去…『自由に生きていいんだよ』
  •  いっときのファッションでなく、また、何かからの逃避でもなく、アグレッシブに人生を追求した結果、スローライフに帰着し、実践している人は眩しい。自分など、爛熟した資本主義社会にどっぷり浸かり、あくせく人生を送ってきた俗物だが、そんな人間であっても、本物のスローライフを生きる人の息吹に触れると、清々しい感覚を覚える。 森本喜久男は本物だ。カンボジアの果てに手作業だけによるシルク工房をつくった。「工房」 [続きを読む]
  • アフリカの果ての現実を編み込む…『暗殺者の正義』
  •  アフリカに生まれた新しい国、南スーダンが、この間ずっとニュースの焦点になっている。国連PKOに日本の自衛隊が施設部隊と司令部要員を派遣しており、議論がくすぶる駆け付け警護や悪化が続く現地の治安状況が絡み合い、国会で政治問題化しているからだ。乱暴な言い方を許してもらうなら、そもそも南スーダンに限らず、ディープなアフリカに絶対安全地帯などない。そこに足を踏み入れる目的が平和維持活動だからといって、戦闘 [続きを読む]
  • 周回遅れも甚だしい六ヶ所再処理工場のあきれた居直り
  •  母違いの兄を暗殺し、長距離核弾道開発に血道をあげる暴君の国を唯一の例外として、「プルトニウム離れ」はいま世界の趨勢になっている。ロシアもアメリカも古い核兵器を解体して、取り出したプルトニウムの処理に追われる。人殺しのために開発されたプルトニウムという不安定な物質に、人殺し以外の存在意義を与えるかに見えた「夢の原子炉=高速増力炉」は、結局どの国においても完成せず、日本も昨年暮れに白旗を掲げ、核燃料 [続きを読む]
  • ドイツ駐留英国軍…見えにくいその現状
  •  自分の傾向だが、創作の世界をとば口して、現実世界に迷い込むことが少なくない。最近「ザ・ミッシング〜囚われた少女〜」という歯ごたえのあるテレビ映画シリーズを観終えて、その舞台となったドイツ駐留英国軍の街を探してみた。「エッグハウゼン」という街の名はどうやら架空とわかったが、確かに英国軍隊は今もドイツに駐留を続けている。 第二次大戦後、敗戦国ドイツを米英仏ソの連合国で分割占領した時期があり、当時「ラ [続きを読む]