日々の便り さん プロフィール

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日々の便りさん: 日々の便り
ハンドル名日々の便り さん
ブログタイトル日々の便り
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/hansyoodll84
サイト紹介文男女を問わず中高年者で、暇つぶしに、居住地の四季の移り変わりや、趣味等を語りあえたら・・と。
自由文老若男女を問わず、人夫々に出逢いの縁が絆の始まりとなり、可愛く幼い”蒼い”恋・情熱的な”青い恋”・円熟した”緑の”恋を辿って、人生観を形成してゆくものと思慮する
そんな我が人生を回顧しながら、つれずれなるままに、出合った人々の懐かしい想い出を私小説風にブログに記してみた
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供97回 / 365日(平均1.9回/週) - 参加 2015/11/08 05:26

日々の便り さんのブログ記事

  • 河のほとりで (23)
  •  理恵子は、帰宅後シャワーを浴びたあと浴衣を着て居間に入ると、病院から帰宅していた小母の孝子と珠子や大助が、彼女を待ちかねていたかの様に、大助がアイスコーヒーを飲みながらニコヤカナ笑顔で「ドライブは楽しかった?。何処まで行ったの」と聞いたので 「二子多摩川よ。都会に住んでいることを忘れさせてくれるほど景色の眺めがよく周辺も静かで、川の流れもゆったりとしていて、川原の芝生も柔らかく、大ちゃんのお陰で [続きを読む]
  • 河のほとりで (22)
  •  理恵子は、普段は胸に留めていた織田君に対する不満や愚痴を言ったあと、これだけは聞いてはいけないと常に考えていたことも、織田君に話をしているうちに、寂寞感と現在と将来に対する不安感がない交ぜになって、どうしても聞いておきたい一念にかられ、心の中ではその様なことが無いことを祈りつつも、彼の顔を見ずに震えるように小声で、思いきって  「あなた、女の人の肌に触れたことがあるの?」 「若し、あったとしても [続きを読む]
  • 河のほとりで (21)
  •  織田君は、玄関先で珠子さんが用意した冷えた緑茶を美味しそうに口に含むと、一息おいて近況を簡単に話したあと、ころあいをみて「ヨシッ 行くか」と言って立ち上がり、玄関前で黒塗りの大型オートバイにまたがると、理恵子がリュックを背負い出てきて、大助から足の乗せ場や掴まるところを教えられて後部に乗車したが、彼が理恵子の服装等を見て、いかにもドライブに似合う姿なのを意外に思い 「ヘルメットやJパン姿が案外似 [続きを読む]
  • 河のほとりで (20)
  •  織田君が迎えに来ると約束の日曜日の朝は、晴れていて日中はかなり暑くなりそうだが、風は穏やかでドライブには快適な日和であり、理恵子は胸をときめかせて待っていた。 なにしろ上京後初めてのデートあり、昨夜から彼の近況についての話題や愚痴等取り留めもないことを、あれこれ考えて満足に眠れなかった。  その日の朝、大助は居間でゴロンと寝ころんで雑誌を見ていたら、姉の珠子が険しい顔つきでジレッタそうな声で 「 [続きを読む]
  • 河のほとりで (19)
  •  夏休み。小雨上がりの昼さがり。涼風が心地よく流れる庭の芝生で、大助は廊下にラジオのカセットを用意して「佐渡おけさ」のCDを流して、タマコちゃんを相手に盆踊りの練習をしていた。 彼は、素足になり手拭を頬かぶりして鼻の前で結び浴衣の尻を帯に挟んで、まるでドジョウ掬いの踊りのように曲に合わせて、思いつきのまま自己流の時々片足をケンケンする様に上げて、二・三歩おきにタマコちゃんと両手を合わせ、その際、 [続きを読む]
  • 河のほとりで (18)
  •  地方より一月早い都会のお盆も近ずいて来た、残暑の夕食後。 近所の鎮守様の祭礼に夕涼みかたがた、孝子小母さんに誘われて理恵子と珠子が連れ立って、孝子が仕立てた揃いの水玉模様の浴衣姿で桐下駄を履いて団扇を手にお詣りに出かけたが、大助は気がむかないのか浴衣を着るのを嫌がり半袖のYシャツに運動ズボンの普段着のまま三人の後ろにノコノコと足取りも重そうに付いて行った。 大助は、後ろから見た姉達の浴衣姿も満更 [続きを読む]
  • 河のほとりで (17)
  •  理恵子達三人が、上京後の近況を語り合ったあと、奈津子が 「アァ〜ラ、色々お話しをしていたらお腹が空いてきたヮ」 「近所に、こじんまりしていて綺麗なお店があるので、案内しますので行かない?」と言い出すと、江梨子は 「わたし、洋食よりありきたりの和食の方がいいヮ」と返事したが、その理由について、彼女は    近い将来一緒になる小島君のために、少しでも喜んでもらえる料理のことを考えると、本当は時間を都 [続きを読む]
  • 河のほとりで (16)
  •  江梨子から、二人姉妹の長女として家を継ぐ宿命に置かれた苦悩を聞かされ、思わぬ難問を打ち明けられた奈津子は 「そうなの〜、資産家の子として経済的に恵まれていると客観的には羨ましく思えたが、世の中金銭だけでは解決出来ないこともあるのねェ〜。貴女の悩みはよく判ったヮ」と、彼女の立場に同情したあと、如何にも奈津子らしく、瞬時に彼女の遭遇している現実の苦悩を察して 「貴女には、いま時間が最も大切ョ」。”時 [続きを読む]
  • 河のほとりで (15)
  •  奈津子は、二人が上京以来3ヶ月ぶりに訪ねて来たことを待ちかねていた様に、理恵子のことは江梨子に任せて、台所でアイスコーヒーやら水菓子を用意して部屋に戻ると 「田舎と違い、コンクリートの街は蒸し暑つさが事の外感じられるわネ」「こんな日は田舎が恋しくなるゎ」と言ってエアコンをを弱めにつけて座ると 「貴女達、お土産なんて無理すること無かったのに・・」と礼を言いつつも、早速、「戴きましょうヨ」と包装紙を [続きを読む]
  • 河のほとりで (14)
  •  何時もは賑やかに食卓を囲む城家の夕食後。大助は何故かおとなしく疲れた様子で横たわってTVでサッカーを夢中で見ていると、電話の呼び出しに出た珠子が  「大ちゃん 靴屋の彼女から電話だよ」「なんだか声が、元気ないみたいだったゎ」と告げたので、大助は  「姉ちゃん 彼女だなんて人聞きの悪い言いかたは止めてくれよ。勝手に遊びに来る友達でしかないんだから」と、少し不満げに返事をして億劫そうに立ち上がり電話 [続きを読む]
  • 河のほとりで (13)
  •  霧雨のけぶる土曜日の昼下がり。 帰校後、大助は中間試験を何とか終わり、ヤレヤレの思いで廊下で一人昼食後の牛乳を飲んでいると、タマコが訪ねて来た。 大助の様子を見ると 「大ちゃん、寂びしそうな、お昼ご飯ネェ〜」と言いながら後片付けをしてくれて、椅子に座るや 「わたしの、お手紙読んでくれた?」と、早速、感想を求めて来たので、大助は 「ウ〜ン 夕べ読んだよ」と、物憂げに答えると、タマちゃんは 「なによ [続きを読む]
  • 河のほとりで (12)
  •  初夏の爽やかな風と陽ざしが、柔らかい濃緑の芝生に流れて照り映えている夕方。  大助は、鉢巻をして鞄を枕に横たわり、中間試験に備えて英語の教科書を開いて復習していたところへ、庭先の垣根を音も無く開いて、タマコちゃんが「大ちゃん、いたぁ〜」と声をかけながら、涼しげな水色のミニスカート姿で、手には愛用の布袋と漫画本と、それに靴箱を入れたビニール袋を提げてやって来た。 彼女は、大ちゃんの脇に足を横に崩し [続きを読む]
  • 河のほとりで (11)
  •  珠子は、腹這いになり興味深々と雑誌を読んでいた大助に忍び足で近寄ると 「大ちゃん、何の本を読んでいるの?」と優しく聞くと、大助は慌てて雑誌を腹の下に隠して顔を上げもせず 「姉ちゃん、勉強の邪魔をしないでくれよ」と不機嫌に返事をするばかりで、珠子の求めも無視して、腹の下に隠した雑誌を出そうとせず必死に隠し、何度尋ねてもなしのつぶてで嫌がるので、彼女は益々不審感を抱き業を煮やして実力行使で、大助の背 [続きを読む]
  • 河のほとりで (10)
  •  初夏の香りを含んだ風が、庭の梢から柔らかく流れて心地よく肌に触れる土曜日の午後。 二階の自室で、理恵子と珠子は二人して髪型の雑誌のグラビヤ写真を見ながら互いの顔と似合う髪型の話を楽しげに語りあっていた。 理恵子は 「珠子ちゃんは、わたしと同じように面長なので、やはり長い髪を自然に流しておいた方が似合うと思うわ」 「丸型の人は、思いきりカットして軽くカールした方が可愛いかもネ」と、鏡に向かいしきり [続きを読む]
  • 河のほとりで (9)
  •  大助は、肉屋を気分良く出ると、健ちゃんのサービスが嬉しかったとみえて、理恵子に笑みを漏らしながら「次は何を買うの?」と聞くと、理恵子が「お野菜を買いたいわ」と答えると、夕刻時で買い物客で混雑する商店街の人混みを、何時の間にか理恵子の左手を握って引く様にして空いている左手で巧みに対面して来る人を掻き分ける様にして、八百屋さんの前まで来ると、町野球のコーチをしている店員の昭ちゃんが 「オ〜イッ 大助 [続きを読む]
  • 河のほとりで (8)
  •  理恵子は、上京してから早くも1ヶ月を過ぎ、美容学校の授業や下宿先の城家の生活にも慣れて来た。  或る晴れた日の夕方。 2階の窓から茜色に彩られた夕焼け空やビルの街並みを眺めていると、やはり母親の節子の言う通りに、自宅から通学できる新潟の学校に進むべきであったかと、ホームシックにかられて考えることがある。 一緒に上京した奈津子や江梨子に電話すると、皆が着々と自分の考えていた道を確実に進んでいること [続きを読む]
  • 河のほとりで (7)
  •  江梨子達が、なんとか採用の返事を貰い、気分が楽になって会社を立ち去ろうとしたとき、後を追い駆けてきた案内係の阿部さんが 「いやぁ〜 おめでとう御座います。 入社が決って良かったですね」と笑いながら声をかけてきて、二人の肩をポンと叩き、さも嬉しそうに 「今、専務からあなた方をホテルに送り、夕食の接待を準備しなさい。と、指示を受けたので僕の咄嗟の判断で、昨晩の会話の内容から、どうやら和食が好きな様で [続きを読む]
  • 河のほとりで (6)
  •  入社面接試験の際、江梨子は母親の強い願望通り、近い将来に二人して実家に近い支社に転勤して、小島君との生活を実現しようとの思いから、社長が叔父であることを幸いに自然な思いで、自分としては最大の知恵と勇気を絞って周囲の役員等にお構いなしに、何時もの強い自己顕示性を発揮して少し誇大であるが、聞く者としてはそれなりに納得してもらえる答弁をしたところ、社長にしてみれば予期もしない答えが返って来て、試験会場 [続きを読む]
  • 河のほとりで (5)
  •  江梨子と小島君は、不安な気持ちで臨んだ就職試験の前夜、思いもよらぬ会社の接待を受けたが、案内役の阿部さんの正直で優しい話振りに引きずりこまれて、それまで抱いていた不安と緊張感も薄れて気持ちが楽になり、また、夜景が眺められる豪華なレストランでの雰囲気にも次第に馴染んで思う存分夕食をすませた。 部屋に戻った江梨子は、ワインの飲みすぎか 「暑いわ〜、着替えるから一寸の間、外を見ていてね」と小島君に言っ [続きを読む]
  • 河のほとりで (4)
  •  理恵子達同級生三人は、進学や就職のため連れ立って一緒に上京した。 江梨子は東京駅で列車から降りた途端一瞬ドキッとし足がすくんた。 広い ホームの人混みの中ほどで、マイクで自分の名前を連呼しながら、”歓迎”の大文字の下に”二人の名前”を並べて墨書した、紙のプラカードを高だかと掲げて目をキョロキョロして辺りを見回している社員を見つけ、予想もしていなかったことにビックリするやら恥ずかしやらで、理恵子や [続きを読む]
  • 河のほとりで (3)
  •  理恵子は、江梨子達と手を握りあって再会を約束し、別れたあと用心深く周囲に気配りして駅の正面口を出ると、毎年夏休みに家族揃って飯豊山の麓にある自宅に遊びに来ていて、すっかり顔馴染みになり気心の通じ合った城珠子と大助が出迎えに来ていたので少し不安な気持ちが和らいだ。 彼等は、母親の節子と同郷の城孝子の子供達で、都会生活に不安を覚える理恵子にとって、今後いろいろとお世話になる下宿先の姉と弟である。 明 [続きを読む]
  • 河のほとりで
  •  "光陰矢の如し"と言われているが、平穏な地方の生活では、山並みの彩りが季節の変化を知らせてくれる。  人々は静かに流れ行く時の中で、先達から受けずいた生活習慣に従い歳を重ねてゆく。  山上理恵子は、実母の秋子を癌で亡くし、実母が生前親しく交際し信頼していた山上健太郎・節子夫妻の養女となり育てられていた。  そんな理恵子は、3年間親しく交際していた同級生の原奈津子や小林江梨子と一緒に、泣き笑いの中に [続きを読む]
  • 蒼い影(50)
  •   理恵子は、朝食後、節子さんが丁寧に用意しておいてくれた制服で装い、前に書いて白い封筒に入れておいた織田君宛ての手紙と、奈津子さんと一緒に求めた、岡本孝子作詞作曲の”夢をあきらめなめないで”のCDを、紫色の小さい風呂敷に包んて学校に向かった。 節子さんが見送りに出た玄関先で小さい風呂敷包みをチラツトとみて「理恵ちゃん、それなぁ〜に」と聞いたが、笑い顔を作り説明することもしなかった。 登校の道すが [続きを読む]
  • 蒼い影(49)
  •  関東からは、花便りが聞こえて来るとゆうのに、雪国では3月末になっても雨や曇りの日が多く天候は冴えない。 理恵子も、天候に合わせたかの様に心が落ち着かず、なにをしても気が晴れないまま修了式前の日々を送っていた。  そんなある日。 昼食後のお喋りしているとき、奈津子さんから 「ねぇ〜 明日の土曜日に、久し振りに新潟に遊びに行かない。なんだか、気分がパァッと晴れないので、気分転換にさぁ〜」と声を掛けら [続きを読む]
  • 蒼い影(48)
  •  江梨子は、家につくと玄関前でもじもじしている小島君を見て外に出ると 「ねぇ〜 勇気をだしてよ」「何時も通りに遠慮しないで入りさないょ」と言いながら、彼の背中を押すようにして促すと彼も覚悟を決めて 「なぁ〜 あまり余計なことを喋るなよ」、と言って玄関を入った。 江梨子の家庭は、村でも昔から続く家柄で、杉木立に囲まれた家も大きく、母親の指導と依頼で親戚や縁故のある人々が夫々に木材関連の事業を経営して [続きを読む]