日々の便り さん プロフィール

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日々の便りさん: 日々の便り
ハンドル名日々の便り さん
ブログタイトル日々の便り
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/hansyoodll84
サイト紹介文男女を問わず中高年者で、暇つぶしに、居住地の四季の移り変わりや、趣味等を語りあえたら・・と。
自由文老若男女を問わず、人夫々に出逢いの縁が絆の始まりとなり、可愛く幼い”蒼い”恋・情熱的な”青い恋”・円熟した”緑の”恋を辿って、人生観を形成してゆくものと思慮する
そんな我が人生を回顧しながら、つれずれなるままに、出合った人々の懐かしい想い出を私小説風にブログに記してみた
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供92回 / 365日(平均1.8回/週) - 参加 2015/11/08 05:26

日々の便り さんのブログ記事

  • 河のほとりで (7)
  •  江梨子達が、なんとか採用の返事を貰い、気分が楽になって会社を立ち去ろうとしたとき、後を追い駆けてきた案内係の阿部さんが 「いやぁ〜 おめでとう御座います。 入社が決って良かったですね」と笑いながら声をかけてきて、二人の肩をポンと叩き、さも嬉しそうに 「今、専務からあなた方をホテルに送り、夕食の接待を準備しなさい。と、指示を受けたので僕の咄嗟の判断で、昨晩の会話の内容から、どうやら和食が好きな様で [続きを読む]
  • 河のほとりで (6)
  •  入社面接試験の際、江梨子は母親の強い願望通り、近い将来に二人して実家に近い支社に転勤して、小島君との生活を実現しようとの思いから、社長が叔父であることを幸いに自然な思いで、自分としては最大の知恵と勇気を絞って周囲の役員等にお構いなしに、何時もの強い自己顕示性を発揮して少し誇大であるが、聞く者としてはそれなりに納得してもらえる答弁をしたところ、社長にしてみれば予期もしない答えが返って来て、試験会場 [続きを読む]
  • 河のほとりで (5)
  •  江梨子と小島君は、不安な気持ちで臨んだ就職試験の前夜、思いもよらぬ会社の接待を受けたが、案内役の阿部さんの正直で優しい話振りに引きずりこまれて、それまで抱いていた不安と緊張感も薄れて気持ちが楽になり、また、夜景が眺められる豪華なレストランでの雰囲気にも次第に馴染んで思う存分夕食をすませた。 部屋に戻った江梨子は、ワインの飲みすぎか 「暑いわ〜、着替えるから一寸の間、外を見ていてね」と小島君に言っ [続きを読む]
  • 河のほとりで (4)
  •  理恵子達同級生三人は、進学や就職のため連れ立って一緒に上京した。 江梨子は東京駅で列車から降りた途端一瞬ドキッとし足がすくんた。 広い ホームの人混みの中ほどで、マイクで自分の名前を連呼しながら、”歓迎”の大文字の下に”二人の名前”を並べて墨書した、紙のプラカードを高だかと掲げて目をキョロキョロして辺りを見回している社員を見つけ、予想もしていなかったことにビックリするやら恥ずかしやらで、理恵子や [続きを読む]
  • 河のほとりで (3)
  •  理恵子は、江梨子達と手を握りあって再会を約束し、別れたあと用心深く周囲に気配りして駅の正面口を出ると、毎年夏休みに家族揃って飯豊山の麓にある自宅に遊びに来ていて、すっかり顔馴染みになり気心の通じ合った城珠子と大助が出迎えに来ていたので少し不安な気持ちが和らいだ。 彼等は、母親の節子と同郷の城孝子の子供達で、都会生活に不安を覚える理恵子にとって、今後いろいろとお世話になる下宿先の姉と弟である。 明 [続きを読む]
  • 河のほとりで
  •  "光陰矢の如し"と言われているが、平穏な地方の生活では、山並みの彩りが季節の変化を知らせてくれる。  人々は静かに流れ行く時の中で、先達から受けずいた生活習慣に従い歳を重ねてゆく。  山上理恵子は、実母の秋子を癌で亡くし、実母が生前親しく交際し信頼していた山上健太郎・節子夫妻の養女となり育てられていた。  そんな理恵子は、3年間親しく交際していた同級生の原奈津子や小林江梨子と一緒に、泣き笑いの中に [続きを読む]
  • 蒼い影(50)
  •   理恵子は、朝食後、節子さんが丁寧に用意しておいてくれた制服で装い、前に書いて白い封筒に入れておいた織田君宛ての手紙と、奈津子さんと一緒に求めた、岡本孝子作詞作曲の”夢をあきらめなめないで”のCDを、紫色の小さい風呂敷に包んて学校に向かった。 節子さんが見送りに出た玄関先で小さい風呂敷包みをチラツトとみて「理恵ちゃん、それなぁ〜に」と聞いたが、笑い顔を作り説明することもしなかった。 登校の道すが [続きを読む]
  • 蒼い影(49)
  •  関東からは、花便りが聞こえて来るとゆうのに、雪国では3月末になっても雨や曇りの日が多く天候は冴えない。 理恵子も、天候に合わせたかの様に心が落ち着かず、なにをしても気が晴れないまま修了式前の日々を送っていた。  そんなある日。 昼食後のお喋りしているとき、奈津子さんから 「ねぇ〜 明日の土曜日に、久し振りに新潟に遊びに行かない。なんだか、気分がパァッと晴れないので、気分転換にさぁ〜」と声を掛けら [続きを読む]
  • 蒼い影(48)
  •  江梨子は、家につくと玄関前でもじもじしている小島君を見て外に出ると 「ねぇ〜 勇気をだしてよ」「何時も通りに遠慮しないで入りさないょ」と言いながら、彼の背中を押すようにして促すと彼も覚悟を決めて 「なぁ〜 あまり余計なことを喋るなよ」、と言って玄関を入った。 江梨子の家庭は、村でも昔から続く家柄で、杉木立に囲まれた家も大きく、母親の指導と依頼で親戚や縁故のある人々が夫々に木材関連の事業を経営して [続きを読む]
  • 蒼い影(47)
  •  昼下がりの河辺は、そよ風が心地良く吹き、セイター姿の二人は「いやぁ〜、今日は暑いくらいだなぁ」と話し合いながら川岸の砂地を目標もなく、ひたすら歩き続けた。 小島君と江梨子の足跡がくっきりと、漣に洗われた波うち際の綺麗な砂地に整然と残され、遠くの街並みが青く霞んで見えた。 二人は語らずとも素足を通じて感じる温もりで感情を高ぶらせ、待ち望んでいた春が確実に訪れてきたことを肌身で感じた。 暫く歩み続け [続きを読む]
  • 蒼い影(46)
  •  3月も終わりころに近ずくと、雪国も日中気温が上がり、たまに雲ひとつない快晴の日も多くなり、各校でも卒業式がはじまる。   季節は本格的な春の訪れを告げ、人々の心もうっとうしい長い雪の日々から開放されて明るくなる時期でもある。  この様な心理は雪国に住む人達にしか味わえない気分である。 然し、学生達にとっては悲喜こもごもの別れの季節でもある。 卒業式をまじかに控えた、晴れた日の昼下がり。  理恵子 [続きを読む]
  • 蒼い影(45)
  •  理恵子は、親友の奈津子さんの言う通り、進学のため遠く離れる織田君との交際も、これからは自由に出来なくなると考えると、心の中に穴があいた虚しいような心境で、自分の部屋に入るとベットに横たわり腕枕をして壁に貼られた織田君の写真を見つめながら心の整理をした。 思いを巡らせながらも、昼間、飯豊山麓のスキー場で思いっきり滑り、静寂な雪に囲まれた窪地の中で考えた様に、この際、織田君の勉学に迷惑にならないため [続きを読む]
  • 蒼い影(44)
  •  節子さんが話し終えて自室に入ると、理恵子達三人は、また掘り炬燵に足をのばして仰向けに寝そべり、江梨子が冴えない顔で 「私 小島君に悪いことをしてしまったわ。どうしようかしら」と、節子さんの話に強く刺激されて溜め息をついた。   理恵子と奈津子は、自分達のこれから先の親しい先輩である彼氏との別れが近いことで、寂しさや不安で頭が一杯のところに、江梨子が困った様に呟やいたので、二人は勝手に思い巡らす架 [続きを読む]
  • 蒼い影(43)
  •  理恵子達三人にとって、今日は全てが考えていることと反対の所謂ツキのない日で、学校を午前中で退校して、理恵子の家で炬燵に入り、思い思いにお昼時間の出来事を勝手に語りあっていたところに、節子さんが、「ただいまぁ〜」と声をかけて帰宅したので、三人は予想もしない早い帰宅に慌てて炬燵から抜け出し、恥ずかしげに姿勢を正して「お帰りなさい。お邪魔しております」と手をついて丁寧に挨拶すると、節子さんは  「まぁ [続きを読む]
  • 蒼い影(42)
  •  江梨子は、きのうの朝、通学列車の改札口で偶然に出会って気軽に「お先にどうぞ」と親切に声を掛けてくれた、隣町の高校生である清楚で清々しい感じのする学生服姿の上級生らしき人と、将来、交際できたらいいなぁ〜。と、秘かに胸にとめていたが、今朝、早めに改札口に行っていたら、今朝は同級生らしき明るい感じのする女性と笑いながら軽く会釈して、自分の前を通り過ぎて行ったので、夢も一晩で儚く挫けてしまい、気分が冴え [続きを読む]
  • 蒼い影(41)
  •  節子は苦悩を胸に秘めたまま、大学病院を辞職すべく家を出かけた。 その前に、朝風呂から上がって機嫌の良い健太郎に対し、恐る恐る話しかけた退職の話が、予期に反し、実家の年老いた母親を招いて面倒をみてはどうかと言はれて、日頃、健太郎が考えている実母に対する思いやりの深い家族愛について、昨夜の熱い愛の触れ合いにもまして、涙だが出そうになるほど感激し「貴方にそこまで甘えても、本当に宜しいのでしょうか」と聞 [続きを読む]
  • 蒼い影(40)
  •  節子は、重苦しい思いに反して、改めて健太郎の愛を強く確しかめると、翌朝は早く静かにベットを抜け出して、昨晩のお風呂の弱火を再度強くして入浴した。 安らいだ気持ちで風呂場の窓越しの竹林の上に見える雲間の月を眺めて、思わず心の中で亡くなった理恵子の実母である亡き秋子さんに語りかける様に 「お陰さまで、3人は元気で過ごしていますので安心してくださいね」 「理恵ちゃんが、たまには元気が余って私達を驚かせ [続きを読む]
  • 蒼い影(39)
  •  節子は、紅茶を飲みながらも健太郎への報告について思いを巡らして苦悩したが、結局入浴中に散々考えた通り、やはり自分の胸の奥に仕舞いこんでおくことが、家族の平穏な生活を続けるうえで一番良いと決心した。 更に、丸山先生を一瞬の間でも愛したことは否定出来ないが、現実に帰ったいまは、今後、どの様なことがあっても彼に会わないとも心に決めた。  久しぶりに一緒に入浴したときの理恵子の何の屈琢もないニコッと笑っ [続きを読む]
  • 蒼い影(38)
  •  今年の冬は、昨冬と違い北極の寒波が南下する頻度が増して、例年になく降雪の日が続く。 健太郎は、最初は冬場の運動代わりにと考え、近所の応援を得て、玄関前やその周辺の小道の除雪を苦もなく日課として行っていたが、こうも連日降雪が続くと身体の疲労が蓄積され、ましてやマーゲンクレイブスのOP後3年を経過しているとはいえ体力も目に見えて弱り、連日の除雪がなんとなく心身の負担となってきた。 大学病院の親睦会の [続きを読む]
  • 蒼い影(37)
  •  節子は、不意を突かれた咄嗟の出来事であり、丸山先生の力強い腕力に抱き抱えられて抵抗も虚しく強引に唇を奪われたあと、彼の膝の上に仰向けにされたことに、なんの抵抗も出来ず、唯、両手先で丸山先生の胸の辺りを押す様にして「先生 いけませんわ」「およしになって下さい」と言いながら、かろうじて首を左右に振り続けたが、彼の燃え盛った情熱は彼女の必死の抵抗を無視して、脂ぎった顔と肉の厚い唇に弄ばれた。   節子 [続きを読む]
  • 蒼い影(36)
  • 短い秋も終わりのころ。 スキー場に勤める人達の間で、今冬はエルニューヨの関係で雪が少なく困ったのもだと、冬季の貴重な収入源を心配する声が聞こえてくるが、季節の巡りは確実で、12月中旬になると全国的に寒波が襲来し、4日間連続で降雪をみて、周辺の山々は見事に白銀の世界と化した。 節子の勤める大学病院でも忘年会の際に、天候次第では正月休みの期間中に、体力増進と親睦を兼ねて、例年通り同好会で飯豊山麓のス [続きを読む]
  • 蒼い影(35)
  •  健太郎も、理恵子にそう言われてみれば、節子がなんとなく冴えない顔つきで元気がない様に見え、PTAの会合で何か予期しないことでもあったのかなと思い、車を途中から引き返して街場の中程にある行きつけの蕎麦屋に向かった。 座敷に通されて、お茶を一服飲んだ後、理恵子が「わたし へぎ蕎麦と天麩羅がたべたいわ」と言うので、健太郎夫婦も彼女の希望にあわせて注文し、運ばれて来るまでの間、健太郎は茶碗をいじりながら [続きを読む]
  • 蒼い影(34)
  •  宮下女史との話が終わると、節子は理恵ちゃんの担任先生である自分と同年齢位の高橋女教師のところに挨拶に行き、日頃の指導に丁寧にお礼を言って席に戻ると、入り口の戸が少し開き、理恵子が手招きで合図してくれたので、正面の会長さんや宮下女史に頭を下げ周囲にも軽く会釈して、静かに戸を開けて廊下に出て一息ついた。  二人で正面玄関に出ると、丸山医師が別の入り口から出て来て二人を追いかけてきた。  丸山医師は理 [続きを読む]
  • 蒼い影(33)
  •  日曜日の午後。 その日も晴れていたためか、節子は珍しく和服姿で白い革バックを下げて、理恵子と一緒に健太郎の運手する車でPTA会場の高校に出かけた。 節子は運転中の健太郎から 「どうせ会議といつても、先生方を取り囲んだ懇親会が主な目的で、名士の酒盛りが始まるころ適当な時間を見計らって、理恵子に呼び出しをかけて貰い、それを機に席をはずして帰ればいいさ。 余計な心配はいらないよ」と要領を指図され、理恵 [続きを読む]
  • 蒼い影(32)
  •  11月も末とゆうのに、例年になく温暖な日が続くが、朝晩は流石に冷え込みがきつくなる。   そんな土曜日の午後。 学校から珍しく早く帰って来た理恵子が歌を口ずさみながら、愛犬のポチと機嫌よく家の周囲で遊んでいると、節子さんから 「理恵ちゃん〜 お父さんが、縞ホッケの乾物を食べたいと言っていたので、あなた織田商店にお使いにいってきてくれない」と言われ、そういえば最近織田君も自分の勉強が忙しいのか暫く見 [続きを読む]