アカシア さん プロフィール

  •  
アカシアさん: andante*アンダンテ*
ハンドル名アカシア さん
ブログタイトルandante*アンダンテ*
ブログURLhttp://andantetsukasa294.blog.fc2.com/
サイト紹介文花より男子二次小説です。CPは司×つくしオンリーです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供313回 / 365日(平均6.0回/週) - 参加 2015/11/08 10:28

アカシア さんのブログ記事

  • Collector 46
  • 司と牧野つくしの未来はこれを機に変化するはずだ。司の揺るぎない牧野に対する思いと、10年離れていたにもかかわらず自分の事を思っていた彼女の愛情を知った男は、その思いに答えることが出来るはずだ。そしてその手助けが出来るのは自分たちだと類は思っていた。あの頃を知る3人なら出来ると_窓から差し込む朝の光りの中にいる二人の仲睦まじい様子を目にしたとき、あの頃の男が、牧野つくしに対し真っ直ぐだった男がそこに [続きを読む]
  • Collector 45
  • 牧野・・・やっと彼女が自分の元へ戻ってきた。人間が生きる世界へ、彼のいる世界へ戻って来てくれた。手を伸ばし髪に触れ、手を握りその肌にそっと唇を落し、彼女の存在を確かめることが出来た。牧野・・・自分の中では圧倒的な存在感を持つ女性。この10年目を閉じればいつも心に浮かぶのは彼女の面影。出会ったあのころは、ほとんど毎日が待ちきれない日々。朝が来ることが楽しみで、ベッドから飛び起きると駆け出していた。束 [続きを読む]
  • Collector 44
  • 守るべき人のために戦わなければならない日が来る。それは暗く沈んだ歳月を越え再び掴んだ光りのため。遅きに失していると言われるかもしれないが、再び人を愛することに遅いも早いも無いはずだ。愛の代わりに憎しみを抱き、安らぎの代わりに苛立ちを感じ、全てのことが無意味に思える日々は終わりを迎えた。今、ここにいるのは生涯でたった一度の恋のため、全てを投げ出すことも構わないと思う男だ。あの頃、彼女を思う気持ちが大 [続きを読む]
  • Collector 43
  • 正体を偽っている悪魔は誰だと言われれば自らの父親だと答える。だが偽るもなにもない。司には自分の父親の偽りのない姿が見えていた。既に一線を退いた男だが、それでもまだ権力の座にあり影で財閥を牛耳っていると言われている。未だ強い影響力を持つ男はこの先いったい何をしようというのか。狡猾で残酷な性格な男。そんな男に似ていると言われ久しいが、事実似ているのだから仕方ない。子供の頃よく言われたのは、ひと前で感情 [続きを読む]
  • 金持ちの御曹司〜首飾りの女 前編〜
  • 大人向けのお話です。未成年者の方、またはそのようなお話が苦手な方はお控え下さい。*****************************かつて乱暴な中にも気品を備えていると言われた男。そんな男は今では色気も備え、愛と美の女神アフロディーテに愛された美少年アドニスの生まれ変わりではないかと言われる程の美貌を持つと言われている。男の切れ長の黒い双眸は、まるで人工的に作られたかのような美しさを持ち、長 [続きを読む]
  • Collector 42
  • 三人の男たちの視線が注がれるなか、司が芝居がかかった手つきで背広の内ポケットから取り出したのは、一枚の写真。それは頭取が裸の若い男と抱き合っている写真だ。ついほんの少し前まで淡々とした表情だった男は顔色を変え、差し出された写真を掴み取ると、慌てて背広の内側へ収めた。まさか、どうしてと言った顔は、見るも滑稽なほどの動揺が感じられ、脇に立つ二人の男はその表情に何事かとオロオロしていた。「それからこちら [続きを読む]
  • Collector 41
  • 人は多くの過ちを犯す。だが自分たちの恋は決して過ちではない。それは未成年であるが故の激しい思い込みではない。一途にときめく心は誰にでもあるはずだ。司にとってはあの頃の一度だけ。恋をしたのはあの時の一度だけ。今、再びその恋をこの手に取り戻そうとしていた。その理由はと聞かれれば、こう答える。知ったからだ。今まで互いを思いながら生きて来たと知ったから。あの頃がまるで昨日のことのように感じられていた。記憶 [続きを読む]
  • Collector 40
  • 無くしたものは何だったのか。そして置き去りにしてきたものは何だったのか。生きていく意味を教えてくれたのは誰か。その答えはすべて牧野つくしだ。世間の目に道明寺司という人間はどう見えているのか。冷酷非道なビジネススタイルは父親譲りで容赦ない。いや今ではそれ以上だと言われていた。そして父親の遺伝子配列をそのまま写したに違いないと言われる外見。同じ遺伝子を持つ男は、息子を自分の思い通りになる男に育てようと [続きを読む]
  • Collector 39
  • 司は夢を見ていた。声が聞えた。誰かが話しかけてきた。見えたのはほっそりした人影。それは牧野つくしだった。暗闇の中、彼女の姿だけがぼんやりと見え、その目には涙が溢れ、頬を伝って流れる姿があった。アラバスターのような白さの、ふっくらとやわらかそうな頬。癖のない真っ直ぐな黒髪に黒い大きな瞳を持つ少女。彼女は生まれて初めて愛した女だった。あの頃、感情が死んでいた男を目覚めさせた少女は、それからずっと心の中 [続きを読む]
  • Collector 38
  • 幸せの記憶と涙の記憶のどちらが多いと聞かれればなんと答えるだろう。10年前彼女に恋をしたとき、まるで取り憑かれたように必死だったが、あの時は幸せだった。彼女に振り向いて欲しくて追いかけてばかりいた。おかしなことだが、振り向いてもらえなくとも幸せだった。恋に落ちた自分が滑稽だと思えることもあったが、それでも幸せだった。幸せの定義が何であるのか分からないが、今考えるなら幸せの記憶が多いはずだ。彼女に恋 [続きを読む]
  • 金持ちの御曹司〜悪魔のようなあなた〜
  • 大人向けのお話です。未成年者の方、またはそのようなお話が苦手な方はお控え下さい。連日「Collector」ですので箸休め的にお読み下さいませ。*****************************悪魔と従兄弟と呼ばれる男がいる。悪魔と手を組みこの世の栄華を欲しいままにしているのではないかという男。背が高く漆黒の髪と瞳の男はハンサムで、いつもスーツを身に纏い、クールな表情を崩すことはない。他を圧倒するほ [続きを読む]
  • Collector 37
  • 迷いや不安はない。本当の二人に戻れるなら。二人が真新しい人生を始めることが出来るなら、その為に何か犠牲が必要なら__いや。犠牲など必要ない。過去は変えられない、だから未来を向いて生きていく。堕落し尽くした男は過去だ。過去の男はもう終わりにしたい。そんな司の顔に浮かぶのは幸福ともいえる表情。闇へ消え入りそうだった一筋の光りは、決してその闇に吸い込まれることなく、逆に強い光りを放った。それは司があのと [続きを読む]
  • Collector 36
  • この世に生を受けてから一番大切だと思える人。その頬を伝う涙を受け止めてやりたいと思ったことがあった。顏を合わせるたび自分が変わっていくのが分かった。そして恋に落ちていくのが分かった。水溜まりが二人を隔てている。二人の間にあったのはその程度のものだ。そんな感覚でいた男はその水溜まりを跨げばいいと思っていた。彼女を抱き上げ、足元が濡れないようにその水溜まりを渡る。たとえ自分の足元が濡れても構わない。泥 [続きを読む]
  • Collector 35
  • 金がない人間はそれを得るためなら何でもする。金がある人間はそれを増やすためなら何でもする。世の中の全ては金がある人間の意向で決まる。だから人間は他人より多く金を持ちたがる。多くの金を持つ人間はその富を受け継がせる人間を欲しがる。その継がせる人間が欲しくないと言ったところで、どうにもならなかった。それが司の人生だった。戦わなければ未来はないとすれば戦うしかない。例えそれが自分の父親だとしても。真実が [続きを読む]
  • Collector 34
  • 空気が凍るように冷えてくると、吐く息も白くなる。夕闇に包まれようとしている山荘は、群青色の空を背景に誰の目から見ても美しい佇まいを見せていた。ここは標高が高い分、空が近く感じ、空気は澄み渡っていた。雨が降り出し、雪に変わるのではないかと思ったが、天気は気まぐれで雲は去った。今では見上げた空にいくつかの星の瞬きも感じられるようになり、都会と違い音の無い世界がそこにあった。道明寺家が狩猟のため建てたそ [続きを読む]
  • Collector 33
  • 再会した頃、激しい憎悪を呼び寄せたのは、身体の中に巣食った黒く重い塊がそうさせた。それは男としてのプライドだ。自分を捨てた女が他の男の邸で暮らしていたといった事実に嫉妬した。そして女を探していた自分にそのことを教えなかった男に嫉妬した。幼い頃から兄弟同然に馴染んで来た男に裏切られた。時計が狂ってしまったかのような長い時間が流れ、再会したとき、疑いもなく女を責めた。傷ついても構わないと思えるほど人を [続きを読む]
  • Collector 32
  • もし今が物凄く幸福か、あるいは物凄く不幸かと問われれば、なんと答えるだろう。幸せか、そうでないかと問われたとき、人はなんと答えを返すのだろう。生きている意味など考えず生きてきたのだから、幸か不幸かなど考えもしなかった。だが今は考え始めていた。運命から二人を救わなければならない。二人の人生を変えてしまった歪んだ運命から。誰よりも好きだった人のため・・。そして自分のため・・。それが例え犯罪にかかわるこ [続きを読む]
  • Collector 31
  • 憎しみはやがて消える日があることを知った。心はあの頃と同じようにあることも。記憶を白紙に戻すことが出来たら。あの日の記憶を。そんなことを考える日がある。別れなどなかったと。あれは間違いだったと。そして誰もいない場所で、二人きりで寝転がって星空を眺める。澄んだ夜空の中空に浮かぶ月の光りに照らされ、天体観測をし、口づけを交わした夜があった。互いの距離を近づけようと考えたあの夜の出来事が思い出されていた [続きを読む]
  • Collector 30
  • 「さて、どうしたものか・・。司はあの女に取り憑かれたか。自分の運命ではない運命に囚われたか・・」道明寺貴(たかし)の話をうわの空や、おざなりの相槌で済ませる人間はいない。だが、今の言葉は誰に言った訳でもない。司が去ったあと、呟くようにして言われた言葉だ。道明寺財閥の実権はまだこの男にあるのではないかと言われているが、事実、そういった面がある。戦前からある財閥だとしても、貴の時代に大物政治家に食い込 [続きを読む]
  • あの日、あの時 最終話
  • 求めていた人生が手に入った日、司は屈託なげに笑う我が子を見ていた。着飾った人々の間に居るが、動じることなく挨拶をすることが出来る航は、年令のわりに大人びて見えた。父親がいなかったにもかかわらず、ひねくれることなく、すくすくと成長し、自分によく似た顔が笑う姿を見るのは、この上ない幸せだ。そんな父親の気持ちを感じ取ったのか、航は隣に立つ司に目を向けた。黒い大きな瞳は母親譲りで、下から強請るように見上げ [続きを読む]
  • あの日、あの時 6
  • 会ったことのない父親の突然の帰国。つくしは焦ることはない、と言ったが司はどうしても我が子に自分が父親であることを一刻も早く伝えたかった。今日初めて会ったが、それでも我が子からおじさんではなく?お父さん″と呼んでもらいたいと切望した。そして息子の身体を抱きしめ、抱き上げ、自分の腕の中で笑い声をあげさせたかった。だが7歳になった息子は抱かれるほど小さくはなく、クラスの中でも一番背が高いと聞いた。恐らく [続きを読む]
  • あの日、あの時 5
  • 「入って、道明寺。」つくしが玄関の扉を開けると、航は二人の間をすり抜け靴を脱ぎ、真っ先に部屋の中へと入っていった。7歳の男の子は、おじさんが運転して来た車を見せてもらい興奮していた。黒いメルセデスは航にとって普段見る車とは異なり高級感に溢れ、優雅で、運転して来た男によく似合っていた。いつも母親からよその人の車に触ってはダメと注意を受けているが、手を触れ、中に乗り込み、ハンドルを触らせてもらうことが [続きを読む]
  • あの日、あの時 4
  • 彼女は男の子と手を繋いでいた。暫く茫然と二人を眺めていたが、同時に二人を見つめようと瞳を凝らした。女が春らしいコートを着ていることを頭が理解し、男の子はダッフルコートを着せられ、NYヤンキースの帽子を被っていた。「道明寺・・・」「お母さん!この人だれ?」手を繋いでいる男の子が聞いた。怪訝そうな顏と澄んだ黒い瞳は昔からよく知る顔だ。紛れもなくお母さんと呼ばれた女の遺伝子を引いているのが見て取れた。司は [続きを読む]
  • あの日、あの時 3
  • アスファルトに出来た水たまりに気を取られることはない。司は近くの公園を横目に見てマンションに足を向けた。公園に人がいないのは、雨が上がって間もないからだろう。太陽が顔を覗かせれば、子供たちの歓声が聞こえるようになるはずだ。そして早春の陽射しが日々暖かさを増せば、桜の蕾もより一層綻ぶはずだ。マンションのエントランスはオートロックで部屋の番号を呼び出さなければ入れない仕組みだ。上背のある男はその番号を [続きを読む]
  • あの日、あの時 2
  • 世界がどんなに変わろうと、決して変わらないものがあるとすればそれは何か。ひそやかに、音もなく変わるものがあるとすればそれは何なのか?人は過去の人生の中、思い出として残したいものがあれば、それは何らかの形で心の中に残っている。しかし時が流れれば、全ての思い出は浄化されて行く。だが彼女に対する思いは、どれほど時が流れようと変わることがなく、自分にとってかけがえのない日々を思い出になど出来なかった。いや [続きを読む]