ブルーレッドキング さん プロフィール

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ブルーレッドキングさん: 思いつくままに
ハンドル名ブルーレッドキング さん
ブログタイトル思いつくままに
ブログURLhttp://redkinght.blog.fc2.com/
サイト紹介文エッセイやショートストーリーなどを書いています。鉛筆画も描きます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供21回 / 314日(平均0.5回/週) - 参加 2015/11/13 18:15

ブルーレッドキング さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 愛情貧乏
  •  愛されるものは愛に満ち、「愛情持ち」になる。愛情持ちは自分には愛がいっぱいあると思うから愛を欲しがらず、逆に持っている愛を与えようとする。そのため、愛を与える愛情持ちは益々愛され、益々愛情持ちになる。   愛されないものは愛に飢え、「愛情貧乏」になる。愛情貧乏は自分には愛が足りないと思うから愛を求め、愛が不足しているから愛を与えようとはしない。そのため、愛を与えない愛情貧乏は益々愛されなくなり、 [続きを読む]
  •  太陽が炎のように熱く照り付ける中、私は身動きできないままそのあまりの暑さに悶え苦しんでいた。そして、はっとして目が覚めた。   「あぁ・・・・・・夢だったのか」   私は、額の寝汗を手のひらでぬぐいながらゆっくりと体を起こした。そして、ベッドから立ち上がり、テレビをつけてニュースを聴きながら洗面所に向かった。 その日は大事な取引の日であった。これがうまくいけば、私は一躍取締役に抜擢だ。そのとき、 [続きを読む]
  • 愛と恥は紙一重
  •    その男は、どうしようか迷っていた。   結婚してちょうど30年になる。 世間ではその日を真珠婚式というらしい。 日々のあわただしい生活の果てに、今ではめっきり会話も少なくなってしまった夫婦の間には大きな心の隙間ができているとその男は感じていた。しかし、そうかといって今更にわかに親しげな会話を交わそうという気にもなれない。ただ、何かのきっかけがあれば、それを機にお互いの気持ちを伝え合えることが [続きを読む]
  • カカシ
  •  昔々、ある村の畑の真ん中に一体のカカシが立っていました。  カカシは、田んぼや畑の作物を守るためにスズメやカラスなどが近寄らないように人の姿に似せて作られた等身大の人形です。その効果はともかく、昔の田んぼや畑には必ずといってもいいほど立てられていたものでした。その姿は大体決まっており、二本の長い竹竿を十字に組んで、それに捨ててもいいほどに着古した浴衣のような着物を着せ、丸めた藁を白い手拭いで包ん [続きを読む]
  • 防犯カメラ
  •  冬の寒い夜、人けのない小さな公園で一人の浮浪者が数人の少年たちから暴行を受けていた。 浮浪者は何の抵抗もできないまま、殴られ、蹴られ、引きずられ、また殴られ、蹴られていた。 しばらく暴行が続いた後、少年たちはその浮浪者を罵倒し、笑いながらどこかへと立ち去って行った。 じっとうずくまったまま動こうとしないその浮浪者の顔は、血と泥にまみれ、真っ赤に腫れ上がっていた。   やがて、赤いライトを点滅させ [続きを読む]
  • 変身(早すぎた来世)
  •    彼は、澄み切った空気と緑の自然に囲まれた山奥の小さな村に生まれた。 家は大変に貧しかった。山の斜面の小さな畑を耕し、わずかばかりの作物を売って生計を立てていた。 彼は兄弟の中で学業成績が一番良かったということもあって、村から随分離れた町の高校に行かせてもらえただけでなく、はるか遠くの大都会の大学にも通わせてもらえるようになった。そのため、両親はかなりの借金をした。数人いる兄弟の中にはすでに働 [続きを読む]
  • 毒 虫
  •  そこは恵まれた豊かな街であった。 人々は明るく楽しく暮らしていた。 その街から少し離れた山のふもとには緑の草原が広がっていた。 そして、そこに一匹の虫がいた。 それは、丸い棒状の真っ黒い体にいくつもの赤い斑点と規則正しく並んだトゲを持つ毒虫であった。そのおぞましい姿は、長い長い年月を経てもほとんど変化せずに今日に受け継がれていた。何代も何代も同じ姿の毒虫がその土地で生きてきたのである。そして、今 [続きを読む]
  • 夢の中の嘘
  •    「ママは僕の言うことを信じてくれないんだね」 と、10歳になる息子は母親に向かってふてくされたように言った。 すると母親は、 「何言ってるの。あなたはいつも、学校から帰ったらすぐに宿題を済ませて、お使いに行ったりママの手伝いをするって言いなが ら、今まで一度もやってくれたことがないじゃないの」と、毅然とした口調で言い返した。 息子は少し向きになったような声で、 「それは、僕がこれからやろうと思っ [続きを読む]
  • オー・マイ・ガー
  •  この世は神様によって創られた。そこに存在する人間も神様によって創られた。それらは皆実に精緻にして巧妙に創られてあるが、同時に実に不完全で不平等でいい加減なものばかりであった。その結果、誰もが皆結局は苦労しながら死んでいった。人間にとって、この世に生きることは苦しみ以外の何ものでもないのである。それでも神様は一生懸命に創り続けた。子供が生まれるたびに、その出来の悪さに神様は何度も何度も頭を下げなが [続きを読む]
  • 封印された悲しみ
  •      裕福な家庭の一人息子として育ったその男には、一つ気になることがあった。それは、両親の顔とは全くといっていいほど似ているところのない自分の顔のことであった。自分の顔が両親に似ていないことに気づいたのは小学生のころからである。それも、単に「似てないね」という友達の何気ない一言からであった。一度だけ母親にそのことを聞いてみた。母親は「何を馬鹿なこと言ってるの」と笑うだけであった。それ以来、彼はそ [続きを読む]
  • 姥捨て山
  •      昔、極貧の農家で食い扶持を減らすために姥捨て山に捨てられるのは年老いて働くこともままならなくなった老婆である。  捨てられることになった老婆は皆それを察したかのように、黙って息子の背に負われるのである。  山へ向かう途中、老婆は背負われたまま草木の花などを千切っては足元に落としていくという。  それは、帰りに息子が道に迷わぬよう目印にするためである。  捨てられる老婆の中には、息子が決心 [続きを読む]
  • 遠近感のない世界
  •  いつも行く本屋の中は多くの客で混雑していた。窓の外では春一番が吹き荒れ、青い空に白いビニール袋が勢いよく舞い上がっている。昼食の後に近くの本屋に寄ってあれこれ本を見て回るのが私のささやかな楽しみである。それはまた、仕事の合間の息抜きという私にとって大事なひとときでもある。画集などをぱらぱら眺めているだけで心が落ち着くのである。 このところ、仕事に追われて時間ばかりを気にしている日々が続いていた [続きを読む]
  • 醜いアヒル
  •         昔、ある沼地にアヒルの一家が住んでいました。そこには、生まれたばかりのアヒルの雛が7〜8羽とそのお母さんアヒルとお婆さんアヒルが暮らしていました。お父さんアヒルはというと、いつも小さな雛たちのために遠くまで餌を探しに飛び回っていました。毎日、毎日、小さな雛たちは餌を運んできてくれるお父さんの帰りを首を長くして待っていました。  そして、ようやくお父さんアヒルが戻ってくると餌をもらおう [続きを読む]
  • 招き猫
  •  生まれてすぐに施設に預けられたその少年は、障害のため話すことや運動することが苦手でした。いつも一人ぽつんと暗い表情で椅子に座っていました。彼が心を開く唯一の話し相手は、いつも彼がポケットに入れている小さな招き猫のぬいぐるみでした。彼がそれをどこで手に入れたのか、施設の人は誰も知りません。彼はときどきポケットからそのぬいぐるみを取り出すと、顔にくっつくくらいに近づけて何やらぼそぼそと話し始めるの [続きを読む]
  • 老人とハエ
  •  昔、ある街に乞食の老人がいました。彼はいつも路地裏や橋のたもとに座り込んで物乞いをしていました。街の人からはボケ爺さんと馬鹿にされ、たまに近所の子供たちにからかわれたり、ときには石を投げられたりもしました。 あるとき、老人の足元に死にかけたうじ虫が一匹ころがっていました。老人は、何もできない自分にもこのうじ虫を助けることはできるかもしれないと思い、そのうじ虫を擦り切れて血がにじんでいる自分の膝の [続きを読む]
  • 昼の疑惑
  •  ある都会の一角に新婚の若い夫婦が住んでいた。 このところ、夫はずっと仕事で忙しく、朝早くから夜遅くまで働きづめで、休日の出勤も当たり前という毎日であった。それでも夫婦は、たまの休みには近くの公園を散歩したり映画を観に出かけたりして仲良く暮らしていた。 ところが最近、夫は、どうも妻の様子がおかしいと思うようになった。というのも、夫が会社にいる間、家に電話をしても電話 [続きを読む]
  • 呪われた錬金術師
  • 呪われた錬金術師 昔、ホムンクルス(人造人間)の製造に没頭する一人の錬金術師がいた。彼はいろんな器具や薬品が散乱する部屋にこもって、一日中作業を続けていた。これまで多くの錬金術師たちが試みてきたホムンクルスの製造はことごとく失敗していた。彼はその理由を考えた。そして一つの結論に達した。それは、人間には魂が必要だということであった。そこで彼は、自分の作るホムンクルスに自分の魂を吹き込むことにした [続きを読む]
  • (無題)
  • 一寸の夢 あるとき、一休さんが橋を渡ろうとしたら、お役人に止められました。お役人はこれが見えないのかと立て札を指差しました。そこには「このはしわたるべからず」と書いてありました。 一休さんは、お役人が止めるのも聞かず平然と橋 [続きを読む]
  • (無題)
  • 白い花  暑い夏の日、一本の小さな山道の脇に雑草たちがひしめき合うように茂っていました。その中に、細長い五、六本のギザギザの葉を傘の骨のように広げたオヒシバという雑草がいました。彼女は周りの草たちと同じような緑一色の自分の姿がひどく不満でした。彼女は、うわさに聞く真っ赤な色のバラという花のように美しくなりたかったのです。彼女は周りの草たちのお喋りに加わることもなく、 [続きを読む]
  • (無題)
  • 座敷童                          私は天涯孤独というか、まるで身寄りも親戚もいない中年男である。気まぐれに引っ越しを繰り返しながら、ずっと家の中に閉じこもった生活が続いている。当然、周りの人とも口をきいたことはない。たまに買い物に行く以外には、ほとんど外出することもない。実は、私には世間様には申し訳ないくらい結構な額の親の財産が残されており、お蔭でこんな生活を送っていられる [続きを読む]
  • (無題)
  • 二匹の犬 それは、私が冬休みに田舎に帰省していたある日の出来事であった。 私は自転車に乗って街まで買い物に出かけた。その日はよく晴れてはいたが風の強い寒い日であった。私は、風の中を息を切らしながら自転車をこいだ。大きな橋のたもとからは急な上り坂になっていて、次第にペダルが重くなっていくのを感じた。幸い追い風であったため風の抵抗は受けずに済んだが、そのうち自転車をこぐ足だけでなく体全体が苦しくなって [続きを読む]
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