サラダ坊主 さん プロフィール

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サラダ坊主さん: サラダ坊主日記
ハンドル名サラダ坊主 さん
ブログタイトルサラダ坊主日記
ブログURLhttp://saladboze.hatenablog.com/
サイト紹介文千葉県千葉市花見川区の片隅に暮らす坊主頭のサラダ屋の生活と意見。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供271回 / 365日(平均5.2回/週) - 参加 2015/11/16 01:42

サラダ坊主 さんのブログ記事

  • Cahier(ロヒンギャ・人道的危機・世界宗教)
  • *夜の十時過ぎに仕事から帰宅して、夕食の仕度が整うのを待ちながら、普段と同じ習慣に則って「報道ステーション」を見ていたら、ミャンマーで起きた大規模な人道的災害に関するニュースが流れていた。ビルマ語を操る仏教徒が人口の大半を占めるミャンマーにおいて、独自の言語を用い、イスラム教を信仰する「ロヒンギャ」と呼ばれる人々に対して長年、国家的なレヴェルでの悲惨な暴力が吹き荒れているのだという。そうした不条理 [続きを読む]
  • Cahier(高野山・空海・虚構性・他者の「無答責」)
  • *先日、珍しく土曜日に休暇を取り、母親と弟夫婦を自宅に招いた。夕方からは、地元の神社の祭礼があり、近くの通りは歩行者天国と化して、道に沿って一面に露店が軒を連ねた。台風の影響で弱々しい雨が降っていた。 子供を風呂に入れた後で、居間のソファに陣取って久々にNHKの「ブラタモリ」を見た。テーマは和歌山県の高野山で、弘法大師空海が切り拓き、創建した日本有数の霊場の様子が詳さに語られ、映し出されていた。  [続きを読む]
  • Cahier(ナボコフ「ロリータ」・今後の読書計画)
  • *最近は仕事に追われつつ、専らナボコフの「ロリータ」(新潮文庫)をちまちまと読み進めている。現代文学の古典の一つに数えられる「ロリータ」は、その性的な内容ゆえに当初は出版が難しく、結局はフランスのオリンピア・プレスという、ポルノグラフィの出版社から初版が刊行されたらしい。確かに、この作品に「変態小説」という肩書を被せるのは強ち不当な振舞いとも言えない。未だ百余ページしか読んでいない段階で、彼是と総 [続きを読む]
  • 芸術と記憶(あるいは「祈り」)
  •  芸術とは「記憶」の異称ではないだろうか。 芸術は、一瞬を永遠に変えたいという欲望に貫かれている。或る瞬間の出来事を永遠に記録しておきたいという欲望だけではない。つまり、単なる事実の記録だけに留まらない。失われてしまった何かを再び甦らせ、明瞭なイメージを与えて、永遠に遺しておきたいという欲望は、必ずしも厳密な事実の再現に固執しようとはしない。寧ろ、失われてしまった何かを甦らせる為には、往々にして「 [続きを読む]
  • サラダ坊主風土記 「千葉公園」
  •  一昨日は仕事が休みで、妻は独り美容院に出掛けた。珍しく娘と二人きりである。単独の子守りを仰せ付かる機会は殆どない。昼飯を食べさせてから、晴れ間が広がってきたので、娘を連れて散策へ出掛けることにした。 とりあえず新装開業したばかりの千葉の駅ビルを見物に行った。ベビーカーを押しながらの移動なので、階層を上下するのが手間である。エレベーターは狭く、混み合っている。六階の書店と東急ハンズが入っているフロ [続きを読む]
  • サラダ坊主風土記 「千葉」(一日平均乗車人員数の比較)
  •  今日、JR千葉駅の真新しい駅ビルがオープンした。未だ実地には中身の作りを見学していないが、人伝に聞いた話では凄まじい人出で、午前中は入場制限が掛かっていたらしい。家の郵便受けに投じられていた広告を眺める限りでは、なかなか有名なブランドが揃い踏みで、駅に繋がっている分、利便性は高い。パルコも三越も消滅してしまった千葉駅周辺の状況を鑑みれば、恐らくかなりの集客が見込めるのではないだろうか。 私は未だ [続きを読む]
  • 「醗酵的読書」の作法
  •  先日、カズオ・イシグロの「日の名残り」(ハヤカワepi文庫)を読了したので、次の作品に着手した。休日の昼間、妻と娘を連れて訪れた幕張新都心のイオンモールに入っているスターバックスで、「キーライムクリーム&ヨーグルトフラペチーノ」という舌を咬みそうな名称のドリンクを啜りながら開いたのは、ウラジーミル・ナボコフの有名な小説「ロリータ」(新潮文庫)である。 なかなか分厚い上に、劈頭から実に入り組んだ多義 [続きを読む]
  • Cahier(小売業渡世・心筋梗塞)
  • *六日連続の勤務が今日で終わり、漸く人心地がついている。六日連続くらいで大袈裟に騒ぎ立てる積りもないが、立ちっ放しの仕事なので、躰の節々が何となく重たくなってくる。特に「通し」と言われる、朝から晩までのシフトで入る日が続くと、睡眠時間の確保にも難儀するので余計に辛い。昨日は閉店の鐘と共に、部下に発注などの残った業務を任せて早めに帰宅した。それでも家に着いたのは午後九時過ぎだから、公務員的なワークス [続きを読む]
  • サラダ坊主風土記 「仙台・松島・塩釜」 其の六
  •  「塩竈すし哲」本店は、本塩釜の駅に程近いビルの中に入っていて、三階まで客席があり、我々は二階の座敷へ通された。回転寿司ではないので、幼児を連れて入れるのか不安であった。実際、一階のカウンター席は鈴生りの客で、板前が三人ばかり忙しそうに働いていた。子連れでも入れるかと訊ねると、年配の板前が「二階へどうぞ」と答えた。 一番奥まった卓子に陣取り、娘の機嫌をイオンタウンで購入したパンで保ちながら、我々は [続きを読む]
  • サラダ坊主風土記 「仙台・松島・塩釜」 其の五
  •  円通院を見学した後、日暮れが迫ってきたので、我々はベビーカーを押し、トランクを引き摺って、海岸沿いの遊歩道を通って宿へ向かうことにした。途中、福浦島へ渡る朱塗りの大橋の入口を掠めた。妻に折角だから渡ろうかと誘われたが、疲れていたので取り止めた。曇り空が仄かに茜色の輝きを透かして見せるような時刻であった。 二日目の宿は、松島湾を望む海辺の土地に築かれた、東南アジア風の意匠を備えた「海風土」(うぶど [続きを読む]
  • サラダ坊主風土記 「仙台・松島・塩釜」 其の四
  •  我々は遊覧船の後方にあるデッキに立って、燃油の香りと強い潮風に包まれながら、曇天の松島湾を周遊した。生憎、娘は桟橋で乗船時刻を待つ間に眠ってしまった。混み合った空間で甲高く泣き叫ばないでくれるのは良いことだが、肝心のタイミングで寝入ってしまうのは、娘の不運なところである。尤も、当人は未だ、己の不運を自覚していない。 エンジンと風の音に遮られて、キャビンに流れる案内放送の音声は殆ど聞き取れなかった [続きを読む]
  • Cahier(禅僧への憧憬・国宝「瑞巌寺」・金閣の俗臭)
  • *娘を寝かしつけて、夕飯の準備が整うのを待つ間、NHKの「日曜美術館」を漫然と眺めていた。番組の最後に流れる、全国の様々な展覧会の御報せの中に、「正受老人と白隠禅師」(飯山市美術館特別展)が混じっていて、眼を惹かれた。 私には美術に関する知識も眼力も備わっていないので、展示される貴重な禅画や墨蹟の審美的な価値を理解することなど到底覚束ないし、そうした意欲も特に湧かない。私が注目を懐いたのは専ら「白 [続きを読む]
  • サラダ坊主風土記 「仙台・松島・塩釜」 其の三
  •  仙台旅行二日目の目的地は、日本三景の一つ、松島であった。 早起きしてホテルのビュッフェで朝食を取り、小雨の降り頻る街路を、仙台駅へ向かって歩いた。月曜日で、ホテルの前を行き交う人々は、休暇気分の暢気な我々とは異なり、足早に職場へ急いでいるように見えた。 松島海岸駅まで、JR仙石線に揺られて移動する予定であったが、仙台駅に到着したタイミングが悪くて、次の電車まで間が空いてしまった。仕方なく時間を潰 [続きを読む]
  • 「サラダ坊主日記」開設二周年記念の辞
  •  毎年八月二十五日は、この「サラダ坊主日記」というブログの誕生日である。saladboze.hatenablog.comsaladboze.hatenablog.com 本日を以て、私の運営する零細ブログ「サラダ坊主日記」は開設二周年の節目を迎えた。二年間、あっという間に経過したという月並みな感慨を書き記すのも芸のない話だが、無芸である自分を殊更に隠蔽しても、それで報われる訳ではない。実際、光陰矢のごとしという感じだ。それ以上でも以下でもない。 [続きを読む]
  • サラダ坊主風土記 「仙台・松島・塩釜」 其の二
  •  仙台市地下鉄東西線「大町西公園駅」までの道程は、有り触れた住宅街であった。少なくとも、千葉からの旅行者がわざわざ徒歩で徘徊する必要のある地域ではなかった。だが、そういう無意味な散策にも、旅行の醍醐味というものは潜んでいるというのが、私の予てからの持論である。尤も、その醍醐味が潜んだままに終わる事例も決して珍しくないことを、一応は附言しておかねばなるまい。 地下鉄東西線の駅舎は真新しく、設備も整っ [続きを読む]
  • サラダ坊主風土記 「仙台・松島・塩釜」 其の一
  •  昨晩、二泊三日の仙台旅行を終えて千葉へ帰ってきた。備忘録を認めておく。 仙台は、数年前に訪れた金沢と似通った雰囲気のある土地だった。江戸時代、雄藩として栄えた城下町としての歴史を持ち(加賀藩前田家の金沢城・仙台藩伊達家の青葉城)、文化的な成熟を遂げている点、往古の香りを漂わせる地名が今も残っている点(例えば金沢の香林坊、仙台の名掛丁)、その地方で屈指の繁華街(夜の街)を持っている点(金沢の片町 [続きを読む]
  • Cahier(カミュのヒロイズム・仙台旅行)
  • *先日、アルベール・カミュの「ペスト」を読んだ感想を記事に纏めて投稿したところ、以前から、そのブログを拝読させて頂いているid:filmreviewさんから、印象的なコメントを頂戴した。 私はカミュの「ペスト」を、ヒロイズムに対する否定の身振りとして捉えて論じた。筋書き自体は、極めて容易に、息詰まる英雄譚として語ることの可能な物語だが、勇敢な医師と、ペストという不条理な「敵」との闘争の記録、という具合に「ペス [続きを読む]
  • Cahier(知識の偏り・詩作)
  • *銘々の人間が、個人的な興味を懐く対象というのは様々であり、同じ動物好きでも、犬好きや猫好きや鳥好きや熱帯魚好きなど、その愛情の矛先は多様な領域へ向かい得るものである。そういう関心の持ち方というか、精神的な志向性のようなものの偏り、特徴は、自分自身ではなかなか客観的に把握し辛いものである。誰でも、適切な自己評価を下すということに関しては、不得手であることが普通なのだ。 私は草花の名前や、魚の名前を [続きを読む]
  • 詩作 「ホテル」
  • 雨が上がった後の夜の駅前は艶やかな光に満ちている無数のタクシーが列を作り夥しい数の人間が好き勝手な方向へ歩いている私たちは手をつないで光の隙間を狙って忍び足で進んでいく知り合いにみつかったら気まずいからね西船橋の夜は騒がしいだから私たちの密会はそれほど目立たない見た目には平凡な男女だけど老け顔の私と童顔のあなたの組み合わせには援助交際の嫌疑がかけられるリスクがあるだけど関係ないよ恋に落ちた以上はあ [続きを読む]
  • 詩作 「新世界より」
  • 壊れものをあつかうように優しく指先に神経をそそいで大事に守って今日まで辛うじて綱渡りには失敗せずに来たつもりでしたけれどやはり運命には逆らえないのでしょうか掌中の珠という表現がありますそうやって大切に慈しんだとしてもFRAGILEというラベルを貼られた品物はかならず長旅の途上でひびわれてしまうのかもしれませんね空港で税関で港で埠頭であるいはあの曲がりくねった首都高のどこかで遠くへ運ばれていくうちに梱包材 [続きを読む]
  • 詩作 「削除しますか」
  • 削除しますか(はい・いいえ)躊躇はあなたを不幸にしますよ過去は過去あなたはいつまでも思い出を大事に抱きしめてその香りに顔を埋めているけれど過去は過去過ぎ去ったものたちはすでに命をもたない振り返ることはあなたを不幸にしますよ履歴をいつまでも辿りつづけるのはあなたの心のもっとも脆い部分にできた腫瘍別れの瞬間から記憶は価値を失う共有されない記憶に捧げる花束はないだから一秒でも早くあなたは決定ボタンを押 [続きを読む]
  • 詩作 「勿忘草の歌」
  • 若草の萌える平原緩やかに流れる風の音私たちは絶えずこの大地と共に暮らしてきたこの草原を渡る風の歌と共に私たちの喜怒哀楽は記憶の箱舟として川面を漂いつづける手をつないで私たちは多くの街角を歩いたすべての街路には思い出がありなにかの徴のような勿忘草が揺れる電柱の蔭にも公園のなかにもかつての私たちの古びた陰翳が残り心を過去へ連れ去ろうとする数え直す度に金額の食いちがう伝票のように二人のあいだにいくつ [続きを読む]