ゆりりん さん プロフィール

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ゆりりんさん: 是非に及ばず
ハンドル名ゆりりん さん
ブログタイトル是非に及ばず
ブログURLhttp://kinseym.blog.fc2.com/
サイト紹介文特発性間質性肺炎(IPF)の初期〜経過の記録を綴っていきます
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供166回 / 365日(平均3.2回/週) - 参加 2015/11/23 09:33

ゆりりん さんのブログ記事

  • 322. TD139、ガレクチン3阻害薬
  • 現在(5/19-24)、ワシントンDCで米国胸部学会(ATS)が開かれており、肺線維症についてもさまざまな開発状況の報告がなされているようだ。Galecto Biotech社も、吸引薬であるTD139のUKにおけるフェーズ1b/IIaの治験結果を発表した。米国FDAもIND申請に認可を下しているが、まだアメリカでの治験はスタートしていない。ガレクト・バイオテック社は、2011年設立されたスウェーデン企業で、スウェーデン、UK、デンマーク三国のガレク [続きを読む]
  • 321. キザミとトロミ
  • 上の最奥歯を一本失くしただけで、どうもモノが噛みにくい。最近夕食はお粥にしていて(胃がラクだしカロリー制限もできる)、それに柔らか目に炊いたおかずを混ぜて食べると食べやすい。嚥下障害のある母の食事も基本これだ。魚、野菜を柔らかく煮たものなど、他の家族と同じおかずで、これらを包丁で小さく刻む。キザミ食は食材の形状がなくなるので、食事を目で楽しむという点には欠ける。「これは○○だ」と説明して食べさせて [続きを読む]
  • 320. Aerodone™ ピレスパの吸引薬の開発
  • ピルフェニドン(ピレスパ)の吸引薬が開発されそうだ。薬の効能は、作用機序が合っていることは当たり前だが、適切な量を摂取できるか(全身への影響=副作用に耐えうるか)にも大きく左右される。経口の場合、肝臓で分解されて全身の血液に回って患部に届く訳だが、あいにく効いて欲しくない健康部位にも薬効(あるいは毒)が届く。肺疾患の場合、吸引薬であれば、全身には影響が出ない。あたかも、一般市民を巻き込むことなく軍 [続きを読む]
  • 319. 海を飛ぶ夢
  • ラモン・サンペドロ・カメランの手紙と詩、エッセイで構成された本「海を飛ぶ夢」を読んだ。四肢麻痺のため、口にペンをくわえて書き、出版した本である。同じタイトルで映画化もされているので、こちらを見られた方もいらっしゃると思う。『22歳で外国船に乗り世界の49の港を旅した青年が、25歳の夏岩場から海に転落し、第七頸椎を骨折、首から下が全く動かない四肢麻痺の障害者となる。55歳までの30年余り、家族の献身的な介護を [続きを読む]
  • 318. ステロイドパルスと広域抗菌薬
  • 総合診療医ドクターGで、一見「感染性心内膜炎」の症状だが、「全身性エリテマトーデス(SLE」」の可能性も否定できない、という症例を扱ってTVショーに仕立てていた。『感染性心内膜炎の場合は、抗菌薬投与、免疫は活性化が必要。かたや、全身性エリテマトーデスの場合は、ステロイドパルス、免疫は抑制が必要。間違った治療法を開始するとより重篤化して命の危険がある。確定診断には、自己抗体の検査か血液培養検査が必要だが、 [続きを読む]
  • 317. アシドーシス その2
  • 乳酸とはどういう働きをしているのか。端的に言うと、グルコース(ブドウ糖)の材料となる物質なのだそうだ。それも酸素を必要としないエネルギー化が可能だ。乳酸 → 肝臓(一部腎臓でも)→ ≪糖新生≫→ グルコース→腸から吸収→≪解糖系作用≫→ATP(生命エネルギー)化糖でない物質から糖を作ることを、「糖新生」と呼ぶ。メトホルミンは・インスリン抵抗性の改善・肝臓での糖新生の抑制・腸管からの糖吸収の抑制の3つの機 [続きを読む]
  • 316. アシドーシス その1
  • シンガポールから輸入したメトホルミンは、無事配達され、暗冷所に保管している。いつ飲み始めるかについては迷うところだが、何らかの下降症状が感じられた時に始めようと思っている。メトホルミンの重篤な副作用である乳酸アシドーシス、これは一体何なのだろう。飲む限りには知っておかなくてはと思い、まずは、アシドーシスとは何かを勉強してみた。PH(ペーハー)という言葉を聞いたことがあると思う。大嫌いだった化学の授業 [続きを読む]
  • 315. 浴槽内椅子
  • 実家の浴槽は、以前は正方形で深いタイプ、現在は長方形の浅いタイプの浴槽である。両方で活躍してくれているのが、浴槽内椅子だ。穴が開いていて、そこから水が抜けて沈む。また吸盤がついており、これで浴槽底にしっかり固定される。個人差もあるかもしれないが、体力が落ちている時は、シャワーよりも静かに胸から下だけ、腰浴で湯船につかるほうが(ごしごし洗ったりはしない)楽なのではないだろうか。心臓への負担も軽くなる [続きを読む]
  • 314. 抜歯
  • 日曜日に夕飯を食べていて、「ガキッ」という音がした。ものすごく硬いものを噛んだ感があり、吐き出してみると、虫歯の金属かぶせだった。歯医者に予約を取り、本日取れた金属かぶせを受付で差し出したところ、しばらくして、レントゲン撮影に呼ばれた。しばしたって処置室に入ると、歯科医がレントゲン写真の右上の最奥歯を指しながら、「完全に割れているでしょう。気の毒ですが抜くしかありません」と言われた。麻酔注射がチク [続きを読む]
  • 313. 栄養補助飲料
  • 医療保険適用の経腸栄養剤としては、エンシュアリキッドがある。胃瘻と経口摂取の両方に対応する。医療保険の対象で、安く購入できるが、高カロリーで甘いようだ。IPF先達のブログでも、体重が減少し食事は咀嚼中の呼吸が苦しいということで、栄養補助医薬品として医師が処方したという内容が記されている。 間質性肺炎でプレドニゾロンを使っている人は、逆にカロリーはおさえたく、かつ血糖値管理が必要であるケースが多いよう [続きを読む]
  • 312. 在宅医療
  • ゴールデンウィークで実家に戻り、母の介護の手伝いをしている。母が在宅で療養できるのは、父が実に辛抱強く母の介護をしてくれていることと、在宅医療チームの支援のお陰である。在宅医療は医師を中心とするが、ケアマネージャーが、介護ヘルパー事業所、福祉具レンタル事業所、訪問看護ステーションを含めての支援プランをたて、随時必要に応じて連絡を取り、動いてくれている。このケアマネさんとも、もう5-6年のお付き合いに [続きを読む]
  • 311. タイプライター
  • 先日数えてみたら、6回引っ越しを経験していた。引っ越しの度に不要なものは捨てることになるので、今手元に残っているもので年代的に古いものというのは、それなりに捨てられない訳ありの物たちだ。オリベッティの手動タイプライターLETTERA-25はその一つだ。今はパソコン時代なので、ワープロを知っていても、手打ちのタイプライターを知っている人は少なくなってきているだろう。手打ちタイプライターは、アルファベットごとの [続きを読む]
  • 310. 臓器の差を超えられるか?ND-L02-s0201
  • 繊維化は肺だけに起こる訳ではなく、肝臓に起これば肝硬変(非アルコール性脂肪肝炎=NASH)、腎臓に起これば慢性腎臓病(CKD)、動脈におこれば動脈硬化症となる。線維化の元となる材料はコラーゲンであり、コラーゲン自体は悪者ではないのだが、“過ぎたるは及ばざる”のだ。本来の臓器機能を失わせるほどコラーゲンが過剰蓄積する、これが繊維化だ。コラーゲン生成に特異的な機能を持つ分子シャペロンがHSP47であることは分かっ [続きを読む]
  • 309. 博士と彼女のセオリー
  • FC2のブログ機能の中で、訪問者リストというのがあり、足跡を残して頂いている方がいる。その中でALSという難病をご自身が抱えている方、そしてご家族が抱えている方が、私のブログを読んで頂いた足跡が残っていて、はっとする。ALSという病気については標準的な知識しかないので、僭越感はあるがまとめさせて頂く。筋ジストロフィーが先天性であるのに対し、ALSは後天性。進行性の難病で、完治する薬はまだない。体のあらゆる筋肉 [続きを読む]
  • 308. 変わっていくツール
  • 介護をしていると、必要なツールが少しずつ変わっていく。1年前までは、母の車いすへの移乗はベッドに端座した状態でスリングを通すことにより、リフトで行っていた。このスリングはお尻のところが空いているので、トイレにも使える。ベッドサイドトイレに毎日これで座れていたものだ。(記事70-72. 介護用品)昨年7月に悪性リウマチ--血管炎になり、生物学的製剤により劇的に回復したが、多分後遺症だろう、自力で座位を保つこと [続きを読む]
  • 307. ケミストリー
  • 数年前のこと、『アメリカン・ダンスアイドル』というオーディション番組を観ていたら、男女ペアのダンスを審査した審査員がその評価コメントで、”Created great chemistry” みたいな使い方で、chemistry(ケミストリー)という単語を乱発していて、耳に残った。Chemistryの元来の意味は“化学”、”化学作用“で、これが人と人との間の化学反応―”相性“という意味で使われている。Aさんといると本来の力以上のものが出せる― [続きを読む]
  • 306. 視力の低下
  • コンタクトレンズ歴36年。それなりに不自由はなかったのだが、ここ3年くらいで見えにくくなった。老眼によるところかと思っていたのだが、近視の度数自体も少し進んでいる。PCなどの手元作業は良いのだが、TVで映画を見ていても、字幕文字が見えにくい。眼科医曰く、眼圧も十分に低く、視野欠損はない。白内障もまだほとんど問題ないレベルだと言うのだが…。でも見えにくい。これは私の個人的な問題なのか、あるいは間質性肺炎と [続きを読む]
  • 305. PBI-4050
  • カナダのバイオ薬品会社ProMetic社が開発中のPBI-4050のフェーズ2の治験結果データが出て、これにより、FDAが2/3治験を認可したと発表された。http://www.prnewswire.com/news-releases/fda-confirms-prometics-pbi-4050-ipf-clinical-trial-design-619692903.html詳細は分からないが、この会社は血漿分離抽出の技術がコアにあるようで、PBI-4050自体も血漿由来の低分子薬で、経口摂取薬である。フェーズ2の治験は、IPF患者40名( [続きを読む]
  • 304. Homebound
  • 慢性疾患と生きるということ5年間慢性疾患で自宅療養を経験した医師の投稿記事に出会った。https://themighty.com/2017/02/doctor-with-chronic-illness-things-to-know/内容を要約して記すので、ぜひ間質性肺炎の患者のご家族に読んで欲しい。私自身この記事を読んで、関節リウマチを60年間近くもわずらった母を思い、無知であることの残酷さを知った。『私は慢性疾患の患者であり、患者を診る立場にもある。多くの人に、慢性疾患 [続きを読む]
  • 303. ステロイド その3
  • ステロイドは、投薬のしかたにより、3つの療法がある。・低用量療法(プレドニゾロン換算で5〜10 mg/日)・高用量療法(プレドニゾロン換算で0.5〜1 mg/kg*/日)・超高用量のパルス療法(メチルプレドニゾロン1000mg/日の点滴静注を3日間継続し、その後は高用量ステロイド療法に引き継ぐ治療法) *服用する人の体重あたり。例えば、体重60kgの人が、0.5では30mg/日 1では60mg(!)と、ガイドライン自体に、こんなに幅がある。これ [続きを読む]
  • 302. 創薬の歴史 その2
  • ステロイド薬は、化学者と臨床医のコラボにより可能になった。1948年のことである。『メイヨークリニックの化学者エドワード・ケンダルは副腎の皮質からステロイドの一つであるコルチゾンを分離し、タデウシュ・ライヒスタインがその構造を決定した。同じ病院に勤務していた医師のフィリップ・ヘンチはこのコルチゾンをリウマチで苦しむ13歳の少女に投与したところ奇跡的に少女は回復し「奇跡の弾丸」と呼ばれたのは有名な話である [続きを読む]
  • 301. 創薬の歴史 その1 
  • 薬というのは当然にどのようなメカニズムで効くのか明確になって開発されているものだと思っていた。IPFの告知を受けて色々調べ始めて、実は、これは幻想だと分かった。まずは薬品の主成分たる化合物の発見ありきで、そこからはむしろ何に効くのか試していく、試行錯誤の世界だったのだ。人類の歴史において、薬はどのようにして作られてきたのか?非常によくまとめられた系統調査を読んだので、紹介したい。http://sts.kahaku.go. [続きを読む]
  • 300. 命の桜
  • 私の住む地域では、桜の花は満開を過ぎて、少しずつ花びらを落としている。本日あたりから気温があがるので、多分いっきに散るだろう。この季節になると思い出す写真がある。2015年3月30日、ブログ『特発性肺線維症と共に』のmr446raが、113日の入院生活を終えて、自宅に戻るシーンが記述されている。『13:00、民間医療タクシー到着、ストレッチャー(寝台)で玄関、桜の花を見るように言ってくれていた副長が、玄関に待っていてく [続きを読む]
  • 299. AD-114、18年には治験開始か
  • 記事208で書いた抗体医薬AD-114のその後。オーストラリアの会社AdAltaのサメ抗体医薬、FDAのオーファンドラッグ認定が与えられた、と1月18日に発表していた。オーファンドラッグ認定を受けると、R&D への税負担の軽減やドラッグ申請費用の免除、そして7年間の類似薬に対する市場独占権が得られる。この制度は、希少難病への治療薬の開発のスピードをあげ、その開発対価としての薬価を保証するものだ。当然に、薬効に期待のもてるデ [続きを読む]
  • 298. ニンテダニブ(オフェブ®)その11
  • ニンテダニブの効能は、肺の線維化を抑制して、努力性肺活量(FVC)の減少量を本来の5〜6掛けにする(例:年間200cc減少⇒年間100~120cc減少)、とされている。繊維化の進行速度は個人差があるため、薬を飲まなかった時と飲んだ時の絶対的な比較はできない。ただマクロ的には、自覚症状が出てきてからの余命が3-5年と言われていたのが、アメリカの臨床の実感として、それ以上に伸びてきているようで、服用タイミングにもよるが余 [続きを読む]