ゆりりん さん プロフィール

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ゆりりんさん: 是非に及ばず
ハンドル名ゆりりん さん
ブログタイトル是非に及ばず
ブログURLhttp://kinseym.blog.fc2.com/
サイト紹介文特発性間質性肺炎(IPF)の初期〜経過の記録を綴っていきます
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供170回 / 365日(平均3.3回/週) - 参加 2015/11/23 09:33

ゆりりん さんのブログ記事

  • 307. ケミストリー
  • 数年前のこと、『アメリカン・ダンスアイドル』というオーディション番組を観ていたら、男女ペアのダンスを審査した審査員がその評価コメントで、”Created great chemistry” みたいな使い方で、chemistry(ケミストリー)という単語を乱発していて、耳に残った。Chemistryの元来の意味は“化学”、”化学作用“で、これが人と人との間の化学反応―”相性“という意味で使われている。Aさんといると本来の力以上のものが出せる― [続きを読む]
  • 306. 視力の低下
  • コンタクトレンズ歴36年。それなりに不自由はなかったのだが、ここ3年くらいで見えにくくなった。老眼によるところかと思っていたのだが、近視の度数自体も少し進んでいる。PCなどの手元作業は良いのだが、TVで映画を見ていても、字幕文字が見えにくい。眼科医曰く、眼圧も十分に低く、視野欠損はない。白内障もまだほとんど問題ないレベルだと言うのだが…。でも見えにくい。これは私の個人的な問題なのか、あるいは間質性肺炎と [続きを読む]
  • 305. PBI-4050
  • カナダのバイオ薬品会社ProMetic社が開発中のPBI-4050のフェーズ2の治験結果データが出て、これにより、FDAが2/3治験を認可したと発表された。http://www.prnewswire.com/news-releases/fda-confirms-prometics-pbi-4050-ipf-clinical-trial-design-619692903.html詳細は分からないが、この会社は血漿分離抽出の技術がコアにあるようで、PBI-4050自体も血漿由来の低分子薬で、経口摂取薬である。フェーズ2の治験は、IPF患者40名( [続きを読む]
  • 304. Homebound
  • 慢性疾患と生きるということ5年間慢性疾患で自宅療養を経験した医師の投稿記事に出会った。https://themighty.com/2017/02/doctor-with-chronic-illness-things-to-know/内容を要約して記すので、ぜひ間質性肺炎の患者のご家族に読んで欲しい。私自身この記事を読んで、関節リウマチを60年間近くもわずらった母を思い、無知であることの残酷さを知った。『私は慢性疾患の患者であり、患者を診る立場にもある。多くの人に、慢性疾患 [続きを読む]
  • 303. ステロイド その3
  • ステロイドは、投薬のしかたにより、3つの療法がある。・低用量療法(プレドニゾロン換算で5〜10 mg/日)・高用量療法(プレドニゾロン換算で0.5〜1 mg/kg*/日)・超高用量のパルス療法(メチルプレドニゾロン1000mg/日の点滴静注を3日間継続し、その後は高用量ステロイド療法に引き継ぐ治療法) *服用する人の体重あたり。例えば、体重60kgの人が、0.5では30mg/日 1では60mg(!)と、ガイドライン自体に、こんなに幅がある。これ [続きを読む]
  • 302. 創薬の歴史 その2
  • ステロイド薬は、化学者と臨床医のコラボにより可能になった。1948年のことである。『メイヨークリニックの化学者エドワード・ケンダルは副腎の皮質からステロイドの一つであるコルチゾンを分離し、タデウシュ・ライヒスタインがその構造を決定した。同じ病院に勤務していた医師のフィリップ・ヘンチはこのコルチゾンをリウマチで苦しむ13歳の少女に投与したところ奇跡的に少女は回復し「奇跡の弾丸」と呼ばれたのは有名な話である [続きを読む]
  • 301. 創薬の歴史 その1 
  • 薬というのは当然にどのようなメカニズムで効くのか明確になって開発されているものだと思っていた。IPFの告知を受けて色々調べ始めて、実は、これは幻想だと分かった。まずは薬品の主成分たる化合物の発見ありきで、そこからはむしろ何に効くのか試していく、試行錯誤の世界だったのだ。人類の歴史において、薬はどのようにして作られてきたのか?非常によくまとめられた系統調査を読んだので、紹介したい。http://sts.kahaku.go. [続きを読む]
  • 300. 命の桜
  • 私の住む地域では、桜の花は満開を過ぎて、少しずつ花びらを落としている。本日あたりから気温があがるので、多分いっきに散るだろう。この季節になると思い出す写真がある。2015年3月30日、ブログ『特発性肺線維症と共に』のmr446raが、113日の入院生活を終えて、自宅に戻るシーンが記述されている。『13:00、民間医療タクシー到着、ストレッチャー(寝台)で玄関、桜の花を見るように言ってくれていた副長が、玄関に待っていてく [続きを読む]
  • 299. AD-114、18年には治験開始か
  • 記事208で書いた抗体医薬AD-114のその後。オーストラリアの会社AdAltaのサメ抗体医薬、FDAのオーファンドラッグ認定が与えられた、と1月18日に発表していた。オーファンドラッグ認定を受けると、R&D への税負担の軽減やドラッグ申請費用の免除、そして7年間の類似薬に対する市場独占権が得られる。この制度は、希少難病への治療薬の開発のスピードをあげ、その開発対価としての薬価を保証するものだ。当然に、薬効に期待のもてるデ [続きを読む]
  • 298. ニンテダニブ(オフェブ®)その11
  • ニンテダニブの効能は、肺の線維化を抑制して、努力性肺活量(FVC)の減少量を本来の5〜6掛けにする(例:年間200cc減少⇒年間100~120cc減少)、とされている。繊維化の進行速度は個人差があるため、薬を飲まなかった時と飲んだ時の絶対的な比較はできない。ただマクロ的には、自覚症状が出てきてからの余命が3-5年と言われていたのが、アメリカの臨床の実感として、それ以上に伸びてきているようで、服用タイミングにもよるが余 [続きを読む]
  • 297. 良いコトバ⑥
  • 真っ先に思い浮かべる上司が好きな上司とは限らない。そのコトバを言われた状況は、製造工程の条件を変えてできる製品AとBの仕上りについて、報告をしている時だったと思う。24年ほど前の話だ。「〜ということで、AとBはこういう違いがあるそうです」と技術から聞いた内容を上司に報告した。上司はふんふん、と聞いたあと「それで、どっちが良いんや?」と聞いてきた。『そんなことを私が判断できる訳ないだろう、技術でもないのに [続きを読む]
  • 296. 胃の中の環境
  • マイクロバイオームの記事を書いていて連想したのは、ピロリ菌と胃がんの関係である。ピロリ菌は1983年にオーストラリアの病理学者が発見。その後、除菌により、潰瘍の再発を完全に止めたとして、2005年度にノーべル医学・生理学賞を授与されている。ピロリ菌が胃がんの発生原因であることは、現在では広く知られているが、メカニズムとしては下記で考えられている。・ピロリ菌に感染しピロリ菌胃炎を起こす。この時点では潰瘍の発 [続きを読む]
  • 295. マイクロバイオーム
  • 腸内フローラで有名になったが、人間の体内には、微生物あるいは細菌が群となって生息し、宿主である人間の生命活動の維持機能を担っているらしい。例えば、腸内細菌群が担う遺伝子群によって、人間は食物を消化し、生体内で合成できない栄養素を吸収することができる、と言った具合だ。その微生物の総数は数兆個であり、私たちの細胞数を圧倒的に上回り、重さにすると体重の約1〜3%を占める、と言われると、大変不思議な気がする [続きを読む]
  • 294. ニンテダニブのIPF以外の治験募集
  • 何故、ニンテダニブがNSIPの人には処方されないのか?何故、膠原病由来の間質性肺炎患者CTD-ILDに投与の扉が閉じられているのか?常々不思議だった。結局は、エビデンス・データ、前例がないので処方できない、ということだろう。今回ようやく、そのエビデンスを集める治験が始まる。ニンテダニブの薬メーカー、ベーリンガーインゲルハイムが、進行性の線維化タイプの間質性肺炎(PF-ILD)という新たな定義を行い、これらの患者に [続きを読む]
  • 293. 歌う力
  • オランダスキポール空港で見かけたPHILIPSの広告が目を引いた。カニューラをしながら歌う若い女性の写真である。PHILIPSはオランダ企業だったな、息を吸うのも苦しい人が、こんなに口を開けてダイナミックに歌えるものだろうか?とても可愛らしい女性だが、カニューラをつけて酸素療法をしている人への偏見をなくすための広告だろうか?と思ったものだった。帰国して改めてネット検索をかけてみると、”Breathless Choir”という [続きを読む]
  • 292. メトホルミンのフィンランド研究
  • 「記事207. 認可薬の未知の効能」(カテゴリーIPF2016内)で、メトホルミンが抗線維化薬としての効能ももっているかもしれない、と紹介した。メトホルミンの持つ、線維症への治療薬としての可能性が他の研究機関でも確認されて、発表されていた。http://jcb.rupress.org/content/early/2017/03/10/jcb.201609066http://www.utu.fi/en/news/news/Pages/Scientific-Discovery-Opens-New-Possibilities-for-Cancer-and-Fibrosis-Treatm [続きを読む]
  • 291. 多少の無理も
  • 久々の海外出張をして、間もなく帰国の途につく。毎日宿泊宿が変わる移動の多い行程だったので、正直体力面ではきついものがあった。セルベックスやビタミン剤は飲めるものの、丹参茶は1週間飲めないので、その点の不安もあった。昨日のミーティングでは軽めの咳こみ(でも止まらない)も出たので、多少の影響はあるのかもしれない。ただ海外に出ると、日本にいる時と違って、介護や病気のことを忘れて、心が解放されていくように [続きを読む]
  • 290. TD139の治験
  • Galecto Biotech社(スウェーデン)のIPF治療薬として開発されているTD139という薬がある。治験フェ
    ーズIb/Ⅱaが行われ、その速報として、「良好な結果が得られた」そうだ。http://galecto.com/galecto-biot
    echs-lead-molecule-td139-is-safe-well-tolerated-with-direct-target-engagement-and-biomarker-effects-in-a-clinical-phase-ibiia-tria
    l-in-ipf-patients/IPF向けに開発されている薬は分かっているだけでも10以上あるが [続きを読む]
  • 289. お彼岸の写真
  • 3月19日に家族が集まって、母も車椅子に座って、一緒に昼食を食べた。その時の写真が手元にある。母を取り囲むようにして皆が笑っているとびきりの良い写真だ。撮ってくれたのは、長兄の奥さん、義姉である。関西のお彼岸のお天気は春らしい好日で、15分ほどではあるが、母は車椅子を息子に押してもらい、近隣をぐるりと回る散歩もできた。思えば昨年のお盆は命の危険があり、もう昨秋の彼岸すら迎えられないのではと思っていたの [続きを読む]
  • 288. ニンテダニブ(オフェブ®)その10
  • 初めてオフェブを手にして、薬局から渡される薬の注意書きを読んだ。「妊娠しないように」という注意書きは目を引いた。 知っていた知識だが実際に見ると生々しい。これ以外のオフェブの投与の注意点として、肝臓障害、血管障害(血栓や出血助長)、創傷治癒の傷害の3点があげられる。肺線維症(IPF)は、過剰あるいは不完全な上皮細胞の修復機能により生じる。ニンテダニブは、この修復機能自体を抑制する。ちょうど膠原病などの [続きを読む]
  • 287. 検査数値
  • 今までの検査結果のまとめである。一段目が測定値、二段目が基準値、測定値の基準値に対する%となっている。KL-6やその他のマ-カー数値自体は、あまり気にしていない。理由はいくつかあるが、大きくは次の2点だろう。主治医がKL-6ではなく、レントゲン画像、努力性肺活量の推移と患者の自覚症状を重視しているという点。もうひとつは、数値の変動を気にしても、治療方法が変わるわけではないという点にある。例えば、ステロイドや [続きを読む]
  • 286. 主治医に感謝--定期検診(3月15日)
  • 今日は半年毎の定期検診だった。胸部レントゲン〜血液検査〜呼吸機能検査〜診察のルーティーン。院外薬局の時間と通院の時間も含めて、4時間弱かかった。結論から言うと、状態は変わらず。何事もなければ、次回は9月まで受診せずとも良い。今日の診察は充足感があった。主治医と、病気についての考え方、急性増悪時の対処について、すり合わせができ、私の特別なお願いを聞いて頂けたのだ。以下は主治医の考え方で、驚くほど共感で [続きを読む]
  • 285. 重圧を力に
  • 昨日はスポーツ観戦三昧の日だった。大相撲春場所初日の新横綱の稀勢の里と、WBCの対オランダ戦。TVの前で、思わず声を上げて応援してしまった。相撲のような個人戦のスポーツと、野球のような団体戦のスポーツでは、それぞれの精神的な圧力はまた違うものがあるだろうが、ともにニッポンを背負っているという点で、その声援分の重しがかかり厳しいものがあると思う。しかしすごいのは重圧の中にあって飛び出す、神がかり的な美技 [続きを読む]
  • 284. 素直な気持ち
  • 若年性IPF患者のコラムのことを2月28日に書いたが、その彼女のコラムからの抜粋である。Why I Am Reluctant to Share IPF Struggles / In Columns, Younger than 30: Living with IPF, a column by Charlene Marshall.『自分の体の良くないニュースを友達に伝えるのは、重荷になるだろうな、と考えたことはない? 最近この気持ちと闘ってきていて、それで余計に孤独を感じている。このテーマでコラムを書くこと自体が、本当は簡 [続きを読む]
  • 283. 執着と弱点
  • 『嘘の戦争』というドラマを最初から見ている。草彅クン演じる詐欺師の復讐物語なのだが、詐欺をするにあたっては、ターゲットの人となりを詳しく下調べして、その人の弱みをつくことでだましていく。例えば、自尊心が強い人物には、社会的地位の高い人物だと思わせて、くすぐる。家族への愛情に飢える人物には、自分も家族愛に恵まれなかった、などと言って共感を得て近づく。人それぞれどうしても執着するもの(あるいは人間関係 [続きを読む]