眉丈 千羽 さん プロフィール

  •  
眉丈 千羽さん: いー君といっしょ
ハンドル名眉丈 千羽 さん
ブログタイトルいー君といっしょ
ブログURLhttp://ayustat8823.muragon.com/
サイト紹介文2015年11月20日…… 最愛の17歳の息子を自死で亡くしました。
自由文このブログでは、悲しみのあの日の記録、彼が歩んできた道、そして残された家族のこれからのことを記したいと思います。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供72回 / 365日(平均1.4回/週) - 参加 2015/11/24 00:15

眉丈 千羽 さんのブログ記事

  • 釣れたね、良かったね
  • いー君が行きたかった場所。 魚を釣り上げた時のうれしそうな笑顔。 釣竿を持って歩いて帰る帰り道……『パパ、また行こうね』の言葉。 あの日の約束は果たされぬまま。 でも、昨日いー君を連れて、釣り公園に行ってきたんだ。 たくさん釣れたね。 竿は2本出した。僕の分と、いー君の分。 たくさん釣れたね。天気もいいし、景色も最高だった。 家に帰る車の後部座席で、いー君は満足そうな笑みを浮かべ眠っているような気 [続きを読む]
  • もう拳は振り上げられないから
  • 娘の不登校が続く。 完全なインターネット依存症……になってるように感じる。 出口が見えない…… 当然だろう、もうあの頃の『家族のあるべき姿』はもう手に入らない。 4人の家族の中の1人が死んだ。 そう、それはものすごく大きなこと。 残された3人は、一生言えない大きな傷を負った。 もう心から笑うことも、楽しく語り合えることもない。 娘をどう立ち直らせるか、どうすれば学校へ行ってくれるのか。 もう怒鳴れ [続きを読む]
  • 君がいた部屋の窓の向こうに
  • いい天気の日々が続く。 いー君の部屋は『あの日』のまま。 なにも増えていないし、なにも減っていない。全てはあの日のまま。 部屋のドアを開けるたび、彼の懐かしいにおいがする。 天気のいい日は換気をしてあげるんだ。 窓の外には、月桂樹の新緑の若葉。 冬の間に、カイガラムシにやられてしまっている枝を、僕がバッサリ落したんだ。 でも月桂樹は負けなかった。 ほとんど丸裸だった月桂樹の樹は、春を過ぎて瞬く間に [続きを読む]
  • カバーをかぶったままの君の自転車
  • いい天気。 庭にもまだちょっと早いけど初夏の気配。 ウチの玄関の前には自転車が2台。 ひきこもったまま不登校の娘の自転車と…… そして君という主人を失ったもう一台の自転車。 鼠色のカバーをかぶったまま、2度とだれも乗ることもなく、静かにたたずんでいる。 君が学校に行っていたあの日の自転車。 サドルをバカみたいに高くして乗ってたよね。危ないといっても聞かなかった君。 交通事故にあってもしものことがあ [続きを読む]
  • 君の横には彼はいなくて
  • 不登校の中学校の娘が、最近子供の時に抱いてたお人形さんと寝るようになった。 幼児返りなんだろうが仕方ない。 いー君が生きていたときは、良く小競り合いがあって泣かされていた娘。 いま、娘の横にはだれもいない。喧嘩する相手もいない。 ただお人形さんだけが、彼女の支えなのかもしれない。 兄妹……この世でたった一人だけのお兄ちゃん。 遺書になにも書かれずに逝かれた、娘の寂寥感はいかほどのものか。 昼間は誰 [続きを読む]
  • 増えない君のレパートリー
  • 君が好きだったカラオケに行く。 そう、君が行く3日前も、パパ……カラオケに行きたい。君はそう言ったね。 時間が遅かったからまた今度行こうね、って言ったけど…… あの時無理して君を連れていけば、運命は変わったのかな。 悩みを打ち明けて、君の話を聞いて思いとどまらせることができたのかな。 いまとなっては、もしも……の虚しい話でしかないんだけど。 僕は君をカラオケに連れていく。 遺骨ペンダントという姿に [続きを読む]
  • 必要じゃなかったのかな
  • 遺伝子……DNA…… ふといろんなことを考える。 世の中、必要じゃないものは淘汰されていく。 物事、道具……そして生命。 必要なものだけが選別されて、世の中に残っていく。 僕は生れてはいけなかった命だ。 発生した時点でエラーだった産物。障害者。 そんな僕が、頑張って……健常者に負けないように働いて結婚して…… 次代への生命を作った。いー君という素晴らしい作品。 でもいー君は……僕と妻から引き継いだ [続きを読む]
  • 「ち・が・や」
  • 僕の誕生日のころには、毎年チガヤの花が咲く。 正確に言えば、花とは呼べないのかもしれないけど…… 銀色の穂みたいな花が、道路の隅に生える雑草として風にたなびくのだ。 『ち・が・や』……って言うねんな、お父さん! 僕は雑草に詳しいから、特徴的な雑草は言えるように、息子に教えるようにしていた。 まだ小学生くらいの息子は、目を輝かせながら僕にそう笑いかけた。 いつかいー君が、生まれてきた子供にちがやの花 [続きを読む]
  • 歳をとるべきは僕じゃないのに
  • 今日……47回目の誕生日を迎えた。 時を刻むべき大切な子供が、時間の歩みを止めて…… 世の中に不要な僕が、無駄に時を刻み続けている。 もう一年半になるのか、僕の寝室の隣の息子の部屋に明かりが灯らなくなってから。 息子が歩みを止め…… 僕はどんどん先へと歩いていく。 このままこんなことを続けたら…… 息子とどんどん離れて行ってしまうような気がする。 でも立ち止まったって、もう息子には会えない。 息子 [続きを読む]
  • 雨が降る朝、君がいない朝
  • 朝5時……変な時間に目が覚めた。 最近『日にち薬』で、徐々に悲しい事を忘れつつあるのは事実だ。 でも雨音を聞くと……なぜなんだろう。 虚無感と寂寥感に心が包まれる。 息子がいない現実。 息子を救えなかった現実。 息子を大人にしてやれなかった現実。 息子に夢を見せることができなかった現実。 息子に未来に突き進む力を上げられなかった現実。 人間は負けたと思うまで……負けたと認めるまで負けないのかもしれ [続きを読む]
  • 君の夢の中で生き続ける
  • 嬉しい事があった。 息子が死ぬ原因になった息子の彼女…… 警察の指導と親の意向で、僕と直接はコンタクトを取ることができない。 でも、ツイッターで空リプしあって近況は大体つかめている。 今日の彼女のつぶやきで、息子が彼女の夢に出てきた事を知った。 嬉しい……彼女の中で、まだ息子は生きているんだ。 息子も僕の夢に全然出てきてくれないくせに、彼女の夢には律義に出るんだな。 でもよかった。 息子はもう帰っ [続きを読む]
  • 外れたままの線路を走る
  • 相変わらず脱輪したまま、時間という汽車は走り続ける。 もう幸せなんて終着駅が無いと分かっているのに、時間という汽車は走り続ける。 僕の障害、嫁の苦悩……そして娘の不登校。 なにも変わることはない。 脱輪が治ったところで、幸せという駅にはたどり着けない。 たぶん新学期が唯一の復帰のチャンスだったんだろう、娘の不登校が治るのは。 でも治らなかった。 4月もまた脱輪したまま、5月という駅のホームへと向か [続きを読む]
  • 転んだ痛みと君の痛み
  • ダメだ!……と思う時にはもう遅かった。 駅を降りて歩いて帰る途中、ふと意識が遠くなったと思った瞬間倒れ込んだ。 もう歳なのか、手をつこうにも手が出ない。 棒立ちの状態のまま、そのままばたんと倒れた感じ。 倒れた瞬間から倒れるまでがスローモーションでものすごく長く感じた。 こんな感じなんだろうか、死ぬ瞬間というのは…… 手は肉が削げ大出血。膝もズボンをはいているのにズルっと擦り剥けた。 時間が経つに [続きを読む]
  • 君の部屋はあの時のまま
  • もうどれくらいになるんだろう…… 1年半になるのかな。 息子の部屋は、いまもなおあの時のままにしてある。 今日は天気がいいから、部屋の窓を開けて換気してある。 片付けられるはずがない。片付ける理由もない。 片付けたって、新しい人が使うわけじゃない。 いつ奇跡が起きて、息子が生き返って帰ってきてもいいように…… 使いさしのファブリーズ…… 君は彼女が出来てから、ずっとおしゃれに気を使ってたよね。 日 [続きを読む]
  • 輝いたあの日が確かにあって
  • 最近保険会社や車のコマーシャル…… なんか幸せそうなちいさな子供のいる家庭を描いた情景がテレビから流れる。 光り輝く家族の笑顔。楽しそうな時間…… 素敵な家族の思い出をいつまでも……って感じ。 ウチにもそういう時間は確かに存在したんだ。 はちきれんばかりの息子の笑顔。 楽しい家族の時間…… 光り輝く沢山の素敵な思い出達…… こんな結末になるなんて思いもしなかったけど、確かのその時間は存在した。 そ [続きを読む]
  • 今日も聞こえる救急車の音
  • ウチは消防署のすぐ近く。 大病院もウチの家のすぐ近く。 便利でいいんだけど…… いつも聞こえるんだ、あの音が。 救急車の音がひっきりなしに鳴り響く。 あの日を思い出すんだ。 息子が搬送されたあの日のことを。 土気色なった息子の足を、僕は何とも言えない気持ちで見ていた。 一生けん命救急隊の人が、息子を心臓マッサージしてくれている。 生き返るわけないのに……いや、もしかしたら一縷の望みが…… いろんな [続きを読む]
  • ゆがみ 〜全てはあの日から〜
  • 全て額膜行かず、ちぐはぐな日々が続いている。 娘は結局3学期、引きこもりのまま終わってしまった。 新学期からどうなるのかもわからない。 まあ……大好きだったお兄ちゃんが、あんな形で死んだら、そりゃ色々歪むよな。 僕は結局、会社にわざと障害を知りつつ苦手な場所を押し付けられ、復職はポシャってしまった。 いまは、辣腕弁護士の先生が動いてくれて、解雇撤回で会社と争っている。 会社なんかに正直未練はないん [続きを読む]
  • 確かに君は笑ってたよね
  • 突然思い立って、本棚の整理をしていた。 もう一生読まないような本や、むかしのゲームの攻略本…… 今度ブックオフにでも売るかな。 本を重ねてまとめて行く。 ふとビニールにくるまれた写真の束が出てきた。 息子の幼稚園時代の運動会の写真だ。 小さな体を精いっぱい伸ばし、組み体操をしている写真。 お弁当を食べている写真。 笑顔……笑顔笑顔笑顔。 そうだよね、君は確かに笑っていた。 自分の最期など考えること [続きを読む]
  • 家族という名の壊れて止まった時計
  • 娘の不登校は続いている。 正直手の打ちようがない、厳しくすれば何かあったら困るし。 さりとて、このまま堕落して思い詰めればやはり…… 夫婦ともども正直手が出せない。 でも、この小さな女の子の心をえぐった大きな爪痕を考えると…… 自分も思春期に大好きなお兄ちゃんを失えば……たぶん正気でいられないと思う。 笑いの絶えない家庭。 ごく当たり前の一般的な家庭…… あの日を境に、僕たちの家族という名の時計は [続きを読む]
  • 灰色の世界をひたすら漂う
  • ここ1カ月……ただの生ける屍と化していた。 なにも考えられない……考えたくない。 げんこつ山のたぬきさんを聞きながら、ブロックで遊ぶ小さい頃のいー君。 分かってる、あの日は帰ってこない。 小さな君を肩車をしながら、赤く染まる秋の野山を駆け回った楽しい思い出。 分かってるあの日は帰ってこない。 小学校の入学式……誇らしくカメラのフレームに収まる1年生の君。 分かってる、あの日は帰ってこない。 思春期 [続きを読む]
  • 前向いて立ちあがってんじゃねえ
  • ちょっと息子の生前の彼女のツイッターが気になったので、のぞいてみた。 息子とのおそろいのアクセサリーの画面が、ゲームの画面に変わっていた。 分かってる…… 彼女もいつかは息子を忘れて、前を向かなきゃいけないってことを。 でもな……でもなぁ。 まあ1年ちょっと……ちょうどいい時期なのかな。 当然僕らは立ち直っていない、前を向けていない。 当然だ、『家族』だからな。 でも、息子の彼女は所詮は赤の他人な [続きを読む]
  • 100年たっても消えない想い
  • 悲しみは時が解決してくれる。 人間は忘れる生き物だ。哀しいことを忘れられるから生きていける。 えらいお坊さんや、哲学者さんはそういうんだ。 確かに…… 味噌汁をこぼしただの、電車に乗り遅れただの……そんなことは忘れられるかもしれない。 でも…… どうしても、子供を自死で失った悲しみだけは、時間でも解決できないと思うんだ。 悲しみを思い出す頻度は減るかもしれない。 思いだして悲しむ時間の長さは減るの [続きを読む]
  • 弱くなれる場所
  • メンタルは若干回復してきた。 玄関に大きく飾ってある、息子の笑顔のピース写真…… 見るたびに心が安らぐのと同時に、心が締め付けられる。 心の沈みに反して、創作活動の方は順調だ。 中華方面で自分の作品群がさらされたのか、中国語圏を中心にフォロワーさんが爆発的に増え、ブログの来訪者数も1.5倍になった。 普通なら自分の作品を見てくれる人が増え、モチベーションが上がるところだけど…… だからこそ『表の顔 [続きを読む]
  • 幸せになれないプログラム
  • 幸せは必ず踏みにじられる。 幸せだと思ったら、絶対地獄にたたき落とされる。そんな人生を生きてきた。 昔なら、産婆さんに産まれた瞬間に〆られなければなかった存在。 出来そこないのポンコツが、自然の摂理に逆らって生きてきた。 だから罰を受ける。 生きているだけで罰を受ける。 幸せになろうとすると、空の上のクソ野郎が、嗤いながらそれを踏みにじってくる。 幸せになれない魂。 水面に浮かんだ瞬間、氷の棒で沈 [続きを読む]
  • 全力で笑えているのかな
  • あっという間に年末…… テレビのバラエティ番組が充実してきた。 階下のリビングから、妻と娘の笑い声が聞こえてくる。 いいこと……なのかもしれない。 悲しみを忘れる事が出来ているのなら。 たった一瞬でも……あの日の事を忘れられずにいられるのなら。 君が居なくなった家。 何かが欠けてしまった家。 少しでも、悲しみを忘れられるのなら。 少しでも何か大切な存在が欠けていることを忘れられるのなら。 僕もそれ [続きを読む]