yasushi さん プロフィール

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yasushiさん: 言魂によせて
ハンドル名yasushi さん
ブログタイトル言魂によせて
ブログURLhttp://kotodama-yasushi.blogspot.jp/
サイト紹介文ふるさと徳島の原風景をもとに、創作童話や日々感じたことを綴っております。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供134回 / 297日(平均3.2回/週) - 参加 2015/11/30 15:54

yasushi さんのブログ記事

  • へりくつ その8
  • 見方を教えられた へりくつその8物の見方は人それぞれに色々ある。ある時子供を連れて近くの桃畑へいった。ちょうど、桃の花が満開の時で、ポカポカと陽気に誘われた日曜日、子供を連れて桃の花見にでかけた。なだらかな山の斜面いっぱいに桃の花が綺麗に咲いていた。思わず私が「わあーっ きれいだね」といった。ところがその子供は、単純にキレイと思うだけではなかった。不思議そうな顔をして「これ 桃の花?」といった。私 [続きを読む]
  • 01−02 改訂カッパのトロリ 
  • カッパのトロリカッパのトロリは、それはそれは深(ふか)い渓谷(けいこく)の?岩(くろいわ)の淵(ふち)の中(なか)で育(そだ)ちました。物心(ものごころ)がついたころには、トロリを育(そだ)ててくれたのは凄々化(そそげ)というお爺(じい)さんでした。お母(かあ)さんやお父(とう)さんが、どうしていないのかはわかりませんでした。小(ちい)さい時(とき)に色々(いろいろ)な遊(あそ)びやエサ取(と)りを教(おし)えてくれたのは、トロリよ [続きを読む]
  • 01−01 改訂明神池のカッパ
  • 明神池のカッパ(3分)(35分)いなかの西(にし)の山(やま)に明神(みょうじん)池(いけ)という池(いけ)がありました。いつもその池(いけ)は真(ま)っ青(さお)で、とても深(ふか)くて静(しず)かな恐(こわ)い感(かん)じの池(いけ)でした。村(むら)で一番(いちばん)のお年寄(としより)りのお爺(じい)さんの話(はなし)によると、その池(いけ)には昔(むかし)からカッパが住(す)んでいて、ときどき悪(わる)さをするそうな。その悪(わる) [続きを読む]
  • 04−01改訂 やめろ地蔵
  • 第一話 やめろ地蔵あるとき和泉谷(いずみだに)の村(むら)はずれに、一人(ひとり)のお坊(ぼう)さんが来(き)ました。着(き)ている衣(ころも)が、あまりにもみすぼらしい姿(すがた)なので、誰(だれ)もお坊(ぼう)さんだと分(わ)かりませんでした。そのお坊(ぼう)さんはときどき托鉢(たくはつ)といって、村(むら)の家(いえ)の前(まえ)に立(た)って、読経(どきょう)をして回(まわ)っていました。村(むら)では四国(しこく)巡礼(じゅんれ [続きを読む]
  • 058−02 踏切りの汽車
  • 踏切りの汽車あの汽車(きしゃ)が走(はし)る黒(くろ)い機(き)関(かん)車(しゃ)が思(おも)い出(で)の中(なか)を走(はし)るシューッ ポッ シューッ シューッ  汽車(きしゃ)は生(い)きていた真(ま)っ黒(くろ)い顔(かお)をして 生(い)きていた今日(きょう)も 僕(ぼく)は踏切(ふみきり)で 汽車(きしゃ)の走(はし)るのを待(ま)った大(おお)きな真(ま)っ黒(くろ)な顔(かお)をして白(しろ)い大(おお)きな吐(と)息(いき)を吐(は)きな [続きを読む]
  • へりくつ その6−7
  • 古里にタダイマ へりくつその6古里というものは、不思議な魅力をもっている。ツバメにしろ鮭や亀にしろ、何千キロ、何年経とうとも、自分の生まれ故郷を覚えて帰ってくる。ツバメの夫婦などは何千キロもの遠い所から、毎年同じ民家の同じ小さな小窓から、タダイマって帰ってくる。人間も同じ感慨を一生持っている。私にしても、この古里に生まれて僅か二十年たらず。それが七十年八十年と経っても、ますます古里を思う心は募るば [続きを読む]
  • 061−01 あの子何処の子
  • カラスの声も昔(むかし)からカラスの声(こえ)は暗(くら)い雀(すずめ)の声(こえ)は騒(さわ)がしい子供(こども)の声(こえ)は元気(げんき)だだが 声(こえ)があればこそ生(い)きていると思(おも)うこの声(こえ)が段(だん)々(だん)遠(とお)くなり。姿(すがた)もなくなると 寂(さび)しい。うるさいとか 騒(さわ)がしいとかは生(い)きている証拠(しょうこ)だいまのマンションでは 雀(すずめ)のチュンチュンは聞(き)けないお寺(てら)の [続きを読む]
  • 061−01 あの子何処の子
  • パグのチョコちゃんの屁あっ くさっチョコちゃん お前(まえ)昨日(きのう)なに食(く)うてきたんプーって 音(おと)しよってしらんかった チョコちゃんも 屁(へ)するんじゃ変(へん)なもん食(く)うて お腹(なか)こわしたんちゃうかすまんって顔(かお)ぐらいせーよ臭(くさ)くってごめんってくらい ゆうてもらわんとなあ 知(し)らん顔(かお)してなあ チョコちゃんなんとかいいなよ貧乏くさっケチケチせんとパァーっと おもいき [続きを読む]
  • へりくつ その4−5
  • 民衆の意見 へりくつその4「皆さん如何ですか、なにかご意見とかご提案はありませんか」。なにがしかの集いに、このような問いかけをされていませんか。この場合、聴取者としての私は、余程の確固たる意見とか要望がない限り、殆ど何もいわない。例えなにがしかの異論があったとしても、敢えて自分の意見など述べたことがない。つまるところ、演者に勝る余程の意見が無い限り、黙って一般大衆のなかに埋もれる。些細な異論を述べ [続きを読む]
  • 023−01 たけチャンと隣のおっチャン
  • たけチャンと隣のおっチャン(34分)「たけチャン、おまはんちの婆(ばあ)さんが、コボしとったでよ、ガラばかり大(おお)きゅうなっても、なんもでけん子(こ)やって、いうとるでよ。なにしよったん、おまはんは、もう小学生(しょうがくせい)じゃろうがな、ほんなら5+8は13じゃくらいは、わかるじゃろうが( )」。たけチャンは、手(て)をだして、右(みぎ)の手(て)の指(ゆび)5本(ほん)、左(ひだり)の手(て)の指(ゆび)5本(ほ [続きを読む]
  • 008−1 お母さん敵機のB29が
  • ?B29?の飛行雲!それはだんだんと日射(ひざし)が強(つよ)く、お盆(ぼん)に近(ちか)い夏(なつ)の日(ひ)でした。母 「やっちゃん、今日(きょう)は遊(あそ)びにいかんと、西(にし)の田圃(たんぼ)の草取(くさと)りをてつどうて」僕 「うん、ええよ、ほな今日(きょう)は牛(うし)の餌(えさ)の草刈(くさか)りも、せなんでええの?」母 「あぁ ええよ ここんとこ稲(いね)の田(た)の草取(くさと)りを、ちゃんとしとかんといかんのや [続きを読む]
  • 008−1 お母さん敵機のB29が
  • ?B29?の飛行雲!それはだんだんと日射(ひざし)が強(つよ)く、お盆(ぼん)に近(ちか)い夏(なつ)の日(ひ)でした。母 「やっちゃん、今日(きょう)は遊(あそ)びにいかんと、西(にし)の田圃(たんぼ)の草取(くさと)りをてつどうて」僕 「うん、ええよ、ほな今日(きょう)は牛(うし)の餌(えさ)の草刈(くさか)りも、せなんでええの?」母 「あぁ ええよ ここんとこ稲(いね)の田(た)の草取(くさと)りを、ちゃんとしとかんといかんのや [続きを読む]
  • へりくつ その1-3
  • へりくつのつもりで、書き貯めていたら、随分とかきためていた。纏めてみると意外に自分なりに、いろいろとへりくつを捏ねている。この屁理屈に諸賢の異論もあろかとおもう。あえて諸賢に議論を持ちかけるつもりはないが、こんな事を言う奴がいると。読み飛ばしていただきたい。自分でもつまらないと気づけば、そこでやめる。視力・聴覚・脚力などは、確かに歳相応に衰えがわかる。やはり一番その衰えを認識していないのは頭の中だ [続きを読む]
  • へりくつ その1
  • へりくつのつもりで、書き貯めていたら、随分とかきためていた。纏めてみると意外に自分なりに、いろいろとへりくつを捏ねている。この屁理屈に諸賢の異論もあろかとおもう。あえて諸賢に議論を持ちかけるつもりはないが、こんな事を言う奴がいると。読み飛ばしていただきたい。自分でもつまらないと気づけば、そこでやめる。視力・聴覚・脚力などは、確かに歳相応に衰えがわかる。やはり一番その衰えを認識していないのは頭の中だ [続きを読む]
  • 60−03 原爆の被災者がそんなことを
  • 原爆の被災者がそんなことを一発(いっぱつ)の原爆(げんばく)で 一瞬(いっしゅん)に幾(いく)十万(じゅうまん)の人(ひと)が死(し)んだむしろ一瞬(いっしゅん)に爆死(ばくし)した方(ほう)が良(よ)かったその後(ご)何(なん)十(じゅう)年(ねん)と後(こう)遺(い)症(しょう)に悩(なや)み ケロイドの傷(きず)を背負(せお)ってただ悲(ひ)惨(さん)さの「語(かた)りべ」として生(い)きて来(き)たそれが幸(しあわ)せであったかどうかただ こ [続きを読む]
  • 60−01 祖母の手紙/信じるな
  • 祖母の手紙近頃(ちかごろ)の日射(ひざし)、益(ます)々(ます)暑(あつ)き気(き)候(こう)と相(あい)成(んり)候(そうろう)頃(ころ)、其処元(そこもと)の加減如何成也(かげんいかがなりや)。暫(しばら)く音(おと)沙(さ)汰(た)無(な)きはさぞ御健勝(ごけんしょう)の事(こと)と拝(はい)察(さつ)致(いたし)居(おり)候(そうろう)。不肖(ふしょう)私事(わたくしこと)最早(もはや)高齢(こうれい)ならば、ただ其処元(そこもと)の安否(あんぴ)を [続きを読む]
  • 011−01猪の「うりぼう」
  • 猪の「うりぼう」僕(ぼく)たち猪(いのしし)家族(かぞく)は、大山(おおやま)の外(はづ)れに住(す)んでいます。春(はる)になると木(き)の芽(め)がたくさん出(で)て、いろいろ食(た)べる物(もの)がたくさんできる。中(なか)でもタケノコが大好(だいす)きで、竹(たけ)藪(やぶ)の中(なか)で土(つち)を鼻(はな)で掘(ほ)り返(かえ)しては、できたてのタケノコをたべます。これが何(なに)よりの好物(こうぶつ)ですが、大(おお)きな竹(たけ) [続きを読む]
  • 60−01 戦火の街角で
  • 戦火の街角で この年(ねん)の七月(しちがつ)の夜(よる)、町(まち)にB29の空襲(くうしゅう)があった。あのとき僕(ぼく)は学徒(がくと)動員(どういん)で、軍装品(ぐんそうひん)の縫製(ほうせい)工場(こうじょう)にいた。仕事(しごと)が終(お)わって学徒寮(がくとりょう)に帰(かえ)るときだった。急(きゅう)に空襲(くうしゅう)警報(けいほう)のサイレンがけたたましく鳴(な)った。そのサイレンが鳴(な)り出(だ)してすぐだった。真(ま [続きを読む]
  • 59−03誘われて、つい狙われて
  • 誘われて、つい狙われて平(へい)助(すけ)は今年(ことし)も無事(ぶじ)、丁稚(でっち)奉公(ぼうこう)の年期(ねんき)を終(お)えて古里(ふるさと)の老(お)いた母(はは)に会(あ)うために、お店(たな)から暇(ひま)をもらい里(さと)に急(いそ)ぐ帰(かえ)り路(みち)、一(いち)夜(や)の旅(は)籠(たご)で思(おも)わぬ災(さい)難(なん)にあった。それは枕(まくら)探(さが)しという泥(どろ)棒(ぼう)に、爪(つめ)に火(ひ)を灯(とも)すように長( [続きを読む]
  • 16−02 「荒神丸」と「チビ丸」/ほんまかいな「狸の石鉄砲」(
  • 「荒神丸」と「チビ丸」(9分) むかし明神山(みょうじんやま)に、それはそれは大(おお)きな狸(たぬき)がおりました。身体(からだ)はふつうの狸(たぬき)より倍(ばい)もある大(おお)きさで、目(め)は大(おお)きくギョロギョロとし( )て、チョットにら( )まれるととても怖(こわ)い狸(たぬき)でした。まだ若(わか)い狸(たぬき)なので友達(ともだち)と遊(あそ)びたいのですが、仲間(なかま)の狸(たぬ [続きを読む]
  • 59−02 二つの涙
  • あれから十年なあ そないに謝(あやま)っとるんじゃけんもう赦(ゆるし)したげなはれそんな事(こと)するなんて よんどのこっちゃでもう こんど同(おな)じことしよったら絶対(ぜったい)ゆるさんぞほな この人(ひと)に免(めん)じて今(こん)回(かい)は赦(ゆる)じてやるよう 覚(おぼ)えとけあの人(ひと)のけんまくじゃとよう分(わ)からんが おまはん なにしたんぞえなになに あの人(ひと)の巾着(きんちゃく)から小銭(こぜに)もろ [続きを読む]
  • 16−01 黒岩の狸/鏡は「とん平」
  • 黒岩の狸(4・5分)阿波(あわ)と讃岐(さぬき)の国境(こっきょう)に黒岩(くろいわ)さんというひときわ高(たか)い山(やま)があって、その頂(いただき)には何(なん)本(ぼん)もの高(たか)い杉(すぎ)の大(たい)木(ぼく)が生(はえ)えていました。そこに大(おお)きな真(ま)っ黒(くろ)な岩(いわ)があって。その横(よこ)に小(ちい)さな祠(ほこら)がまつられてい( )ました。 いつそこに祠(ほこら)がまつら [続きを読む]
  • 59−01 そんなのこわかないよ/隔離病棟
  • そんなの こわかないよ お化(ば)けなんて怖(こわ)くないさほんまかほなあそこに 幽霊(ゆうれい)が出(で)るんじゃとよわしらここで待(まつ)っとるけん今夜(こんや) おまはん一人(ひとり)であそこいくかワシ一人(ひとり)でかなんで ワシ一人(ひとり)なんよケンちゃんは 今(いま) 怖(こわ)かないっていうたでよやっぱり ほんまは おまはんも怖(こわ)いんじゃ怖(こわ)かないよ 怖(こわ)いもんかほなら行(ゆ)きなよ 一(ひと) [続きを読む]
  • 53−01カモジ草と雀とミーちゃん
  • カモジ草と雀とミーちゃんと三年生(ねんせい)のミーちゃんは、とても優(やさ)しい子(こ)でした。だんだん日(ひ)射(ざ)しが暑(あつ)くなったある日(ひ)。車椅子(くるまいす)に乗(の)って学校(がっこう)の校庭(こうてい)のフェンスにからんで生(は)えている、カモジ草(ぐさ)を見(み)ていた。もう穂(ほ)先(さき)の実(み)が可(か)愛(わい)く膨(ふく)らんで、ツバメが飛(と)んでいるような形(かたち)をしている。稲(いね)の仲間(なかま) [続きを読む]
  • 57−02もはや戦後70年 ナホトカの海
  • ああナホトカの海(2・5分)あれは昭和(しょうわ)二十年(にじゅうねん)の春(はる)、突然(とつぜん)ソ連軍(それんぐん)が国境(こっきょう)を越(こ)えて来(き)た、瞬(またた)く間(ま)に関東軍(かんとうぐん)は壊滅(かいめつ)、我等はそのまま、満州(まんしゅう)吉(きつ)林(りん)地区(ちく)からシベリアに抑留(よくりゅう)された。シベリアの原野(げんや)を転々(てんてん)として、漸(ようや)く辿(たど)りついたナホトカの海(うみ)、 [続きを読む]