ボーカルの腹式ついて

気づいたことがある歌を歌う時にお腹に力を入れるのはとても大事だということだ。それを聞いて、「そんなの当たり前だろ、よく聞くことだし、みんなよく言ってるよ。」という人がほとんどだと思う。しかしなぜお腹に力を入れなければいけないのか説明できる人はどのくらいいるのだろう。そしてその体の中の動きをしっかりコントロールできている人はどのくらいいるのだろう。歌を始めたばかりの人がボイストレーニングに行って、先生に『お腹に力を入れて』とか『安定させて』とか『頭から糸で吊るされてるように』とか『腹式呼吸が』とか言われて何も考えずそう歌おうとするのは結構危険である。なぜなら喉（声帯）をある程度コントロールできないのに、声帯を通る息の量だけ多くなるからだ。子供がいきなり重たいバーベルで筋トレをするようなものだ。どうなるか？身体壊わ...ボーカルの腹式ついて

ボーカルの音量について vol.2

喉の力を抜くことと、歌う音量について考えてみてほしい。「歌が上手く歌えない」という人のほとんどの理由が喉に力が入っているのが原因だ。歌の上手い人というとどんな人を想像するか分からないが、歌の上手い人と上手くない人の喉の筋肉がそんなに違うとは思えない。歌の上手い人は喉にフックが付いてたら、喉の筋肉でダンベルでも持ち上げられるのだろうか？そんな事はない。でもほとんどの人は、高い声出しても枯れない人は、ずっとあんなに高い声出し続けられるのは、「喉が強いからだ」と思い込んでる。いや、正確に言うと喉が強いのに間違いないが、出し方が違う、鍛えるところが違うのだ。引っ越し屋さんを想像すると分かりやすい。腕だけでは到底運べない物を簡単に運ぶ。腰を中心にして体全体で物を持っているからだ。引っ越し屋さんはその効率のいい体の動かし方...ボーカルの音量についてvol.2

ボーカルの音量について

まず、初めに思うのは大き過ぎる音量で歌っている人が多すぎる事。なぜそんなに大きく歌うの？その理由をちゃんと言える人がいるのか。ほとんどの人は何も考えてないと思う。しかもその音量の問題が自分の成長を妨げている事に気づいていない。是非、シーーンとした空間で歌ってみて欲しい。その時に出す音量は絶対に普段より小さい。そしてレコーディングやライブで使う、ボーカル用マイクというものは雑音の中の声を拾う目的で作られていない。基本、声以外は入らないように、もっと言えば声のみを拾っている。しかし大半の人は雑音の中で歌っているかのごとく無意味に声を張り上げる。そして枯れる。本当に上手く歌うには、大きく歌う方が難しい。なぜか初心者の人、いや、玄人の人も、最初から難易度の高い事をやろうとしている。そしてそれに気づいていない。文字通りの...ボーカルの音量について