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山石敬之「UNITY」より

季節は変わる時は止められない 君だけが立ち向かってた どうしてその手を離したのだろう 今も春の夢を見る 「春の夢を見る」(山石敬之「UNITY」より)

石0203
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2015/12/20

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  • ありがとう 君に会えた人は幸せだ

    娘からの手紙そこには 妻の不幸を伝える文字が書かれていた妻は半年前から病状が悪化し 入退院を繰り返していたが2週間程前に ついに帰らぬ人となった妻は旅立つ数日前に オレの住所を娘に告げていた娘は私を恨んでいた自分と母を捨てた男それがオレに対する娘の評価だったそんな娘の気持ちに 妻は一言も反論せずありがとう あなたに会えて 私…

  • 娘からの手紙

    設備点検のため 印刷工場は休みだったその日は分厚い雲が空を覆い朝から大雨が降っていた雨が小降りになる頃手紙が届いたそれはいつも妻が使う封筒だったけど宛名の文字が違っていたドクン心臓が強く鳴ったいつもの窓辺にもたれて手紙を開いた娘からの手紙だった↓山石敬之さんの「春の夢を見る」↓

  • 予知夢

    また夢を見た3人で暮らした 小さなアパートだった娘は小さな布団に入って すやすやと眠っているオレの仕事も落ち着いて妻の病状も落ち着いてちょっと元気になった頃だった妻とソファにもたれて足を投げ出してテレビを見ていたオレは娘の指人形を使って「天使さん天使さん 新しい天使さんはどこにいるのかな? 天使を探してるけど…

  • 妻からの手紙、娘の近況

    義理の父からの連絡は途絶えたが今度は妻が手紙を送ってくれるようになった妻からの手紙を見てもオレは酒に逃げることはなくなった話題はいつも娘の事だった中学生になった高校生になった彼氏ができた大学生になったサークルではモテモテで 時々コンパ熱心に勉強しているらしい無事に就職も決まり卒業したら一人暮らしを始め…

  • 夢を見ていた3

    夢を見ていたあの春の夢だった補助輪付きの自転車に乗る幼い娘その後ろに付きそう私ベンチに座って穏やかな微笑みで見守る妻日光の暖かさ桜の花びらを揺らすそよ風本当に何でもない 休みの日の光景幸せだったあの春の日子犬が娘に近づいて小さな身体に似合わぬ大きな声で吠えた驚いて泣き出す娘ベンチから腰を浮かせる妻を制…

  • 妻の再婚

    風の便りで 妻が再婚した事を知った娘が小学校4年生の時だった多感な時期だ新しい父親と馴染めるだろうか新たに夫となる男性は 年相応な稼ぎのある人で病弱な妻に対しても 十分な治療を受けさせられるし娘も養っていけるとの事だった義理の父からの連絡はそれが最後となったオレはある意味 ホッとしていたすべての肩の荷が降りたのだあと…

  • 身悶え もがき苦しむ日々

    退院の数日前に オレは病院を抜け出して姿を消した離婚届を置いてオレはできるだけ遠くに身を隠し義理の父の知り合いから紹介された印刷工場で働き始めたまともな身体ではないオレの賃金は 本当に最低限だった家族を養うどころか自分が暮らしていくので精一杯それでもどうにか暮らしていくことだけはできた妻と娘の様子は 義理の父を通じて知ることができた…

  • どうしてその手を離したのだろう

    オレに怪我を負わせたアイツは 上手く逃げおおせたらしい酒と暴力の世界で幾度となく警察に捕まった連中が起こした事件だから警察も早々と捜査を打ち切ったもとよりアイツが捕まった所で オレの身体が元に戻るわけでもない入院して一ヶ月も経った頃義理の父が見舞いに来てくれた気まずい空気が流れた義理の父が重い口を開いた「娘と孫をどうやって養っていく…

  • ベッドの上で歯噛みする日々

    ふと気がつくと そこは病院だった泣きはらした妻の顔が近くにあった全身に打撲や骨折肩 肘 膝特にこの3箇所の損傷がひどくまともな仕事はできないと通告されたそれは職人として働けなくなるという通告であり妻と娘を養っていけなくなるという通告だった娘を育てるにはカネがいる病弱な妻が治療を受けるためにもカネがいるだがオレは動けな…

  • 夢を見ていた2

    夢を見ていた補助輪付きの自転車に乗る幼い娘その後ろに付きそう私ベンチに座って穏やかな微笑みで見守る妻日光の暖かさ桜の花びらを揺らすそよ風本当に何でもない 休みの日の光景幸せだったあの春の日そんな光景が急に色を失い すべての動きが止まるなんだ?この光景は一体なんなのだ?身体は一ミリも動かせない妻の顔…

  • 致命的な暴力を受けた

    オレに対する嫌がらせは徐々にエスカレートしていった最初は道具やカネを盗まれる程度だったが足場から落とされそうになるオレの目の前に資材が落ちてくるなど命の危険すら感じるようになってきたそしてついにその日がやってきたアイツがオレの妻の名前を口にした「俺達が可愛がってやるよ」その言葉に 耐えていたものが切れた真っ直ぐにアイツに殴り…

  • 昔の仲間に見つかった

    「なんでアイツがいる?」オレはつぶやいたビル建設の現場で職人として働いていたオレにアイツが声をかけてきた酒と暴力の世界に生きていた頃「兄貴」と呼んでいた奴決して尊敬していたわけではない暴力の世界に住む男達の単なる上下関係組が解散した以上 その関係も解消されたはずだったアイツはオレを見つけると「新しい組に来ないか」と誘ってきた…

  • 娘が生まれた

    そして娘が生まれた 暖かい春の日だった娘は幸い 何の病気もなく すくすくと成長してくれた娘は3歳になり 妻の両親が補助輪付きの自転車を買ってくれた春の暖かい日差し7分咲きの桜自転車をこぐ娘そばで片時も離れず付きそうオレベンチに腰掛け 微笑みながらその様子を見守る妻娘の小さい足で 自転車が前に進む得意そうな顔でこちらを見上げる…

  • 婚姻届を提出

    オレと彼女は 彼女の両親の家に向かった結婚の許しを得るためだった決して許してはもらえないだろうと思っていた意外にも彼女の両親は オレ達の結婚を認めてくれた反対してもまた駆け落ちされるだけだし何より彼女がオレの子を身ごもっている事が大きかったオレは何があっても彼女とお腹の子を守ること再び道を踏み外したら別れることを条件に結婚を許された…

  • オレの子を身ごもっていた

    オレと彼女は 逃げるようにして新しい土地に引っ越した彼女の父親から受け取ったカネは 彼女の実家に送り返した病弱な彼女と暮らしていく彼女の両親からの援助は期待できないだから自分が稼ぐしかない新しい土地で オレは身を粉にして働いた彼女は相変わらずだったけど 幾分元気になったようだそんな時だった彼女がオレの子を身ごもっていた

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