夏目恭宏 さん プロフィール

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夏目恭宏さん: 夏目恭宏のブログ みかづきくらげのカデンツァ
ハンドル名夏目恭宏 さん
ブログタイトル夏目恭宏のブログ みかづきくらげのカデンツァ
ブログURLhttps://ameblo.jp/kuragepf/
サイト紹介文明治大学卒業後、ワルシャワ音楽大学にて学士及び修士号取得。ピアノ、音楽、教育等に関する個人的見解
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供52回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2016/01/06 17:18

夏目恭宏 さんのブログ記事

  • 「似ている曲」の誘惑
  • プーランクの連弾ソナタを弾いていると、二楽章で「證誠寺の狸囃子」が聞こえてくる。「しょ、しょ、しょじょじ〜♪」というあれ。そこらじゅう狸だらけになる。そもそもこのソナタの冒頭からして壊れた八木節みたいで笑けてくる。*****昔NHKのラジオで渡辺徹がパーソナリティのクラシック番組があった。その中のコーナーで、似ている曲を探そう!的なものがあった。クラシックと他のジャンルの音楽で、この2つメロディー似 [続きを読む]
  • 叙情のエチュード3曲、どう組合わせる?
  • ショパンの作品10-3、10-6、25-7。エチュード集の中でも特殊なこれら3曲。いづれも素早い指の動きではなく詩的な情緒に重きを置いているためか、コンクールや試験では大抵除外となる(それでも十分難しいのだけれど)。だから学生もこれらの習得は後回しになりがちな3曲。そんな中、ミロシュ・マギン国際コンクールは、ショパンのエチュードとしてこの3曲だけが課題になっている。そんな3曲。10-3は「別れの曲」、これに比べるまで [続きを読む]
  • 砂利がジャリジャリ
  • 庭、とりあえずひと段落。ここまでできた。雑草のカオスだった頃から始めて、毎日少しづつ、俺の夏休みはほぼこの作業に終始した。ちなみに、敷き詰めた砂利は誕生日プレゼントにねだって買ってもらった。当初は腕時計の予定だったのだが、そういう物にはたいして興味がないので砂利にした(笑)後は芝生の復活と、空いてる場所への植栽。生垣の木はいじるなというマンションの規定だから、そこは上手くクリアしたいところ。どうい [続きを読む]
  • 癒しの殿堂「ジョン・ケージ」
  • 今日、9月5日はキノコ研究家ジョン・ケージの誕生日。この人の没日が僕の誕生日と一緒だからか、何だか親しみがわく。ケージの代表作といえば、「4分33秒」。音源も沢山ある。iTunesストアでも購入できる。購入して再生しても、ただただ無音である。 音楽は、静寂を美しいと認めるところから出発する。と、芥川也寸志著「音楽の基礎」(岩波新書)にある。 今では楽譜も入手しやすくなったことだし、譜読みしてみたらどうでしょ [続きを読む]
  • 往復ビンタでプロコフィエフ
  • バラード第1番のコーダを弾いていると鍵盤にビンタしているような感覚に陥る時があるのだけど、俺だけか!? 話題の往復ビンタ。 気持ちはわかるが公の場であれはまずいだろう、という意見が大半かな。ごくたまに、昔は日常茶飯事だったですからねぇ…という、おっさん達の意見が入り混じる。 昔、理不尽に殴られた過去が忘れられないんだろうな。僕にも記憶がある。 小学校2年生の時の担任の先生は布団を叩くあれ、何て言いました [続きを読む]
  • 2台ピアノリサイタルのお知らせ
  • 11月1日(水)に豊洲シビックセンターにて、ポーランド音楽の権威であり僕の大先輩でもあります楠原祥子さんと2台ピアノリサイタルをさせていただきます。今回はファツィオリジャパン株式会社の皆様にご協力いただき、2台ともにファツィオリコンサートグランドを使用します。ファツィオリ2台を使ってのコンサートは2016年のアシュケナージ親子に次いで日本では2度目なのだそう。なんというプレッシャー(笑)せっかくの貴重な機 [続きを読む]
  • 庭作り、ピアノ曲と虫たちへ
  • 絶賛庭作り中でございます。越してきた時は荒れ放題。こんなところから始め…草を抜き、芝を刈り、整地をし…生きている芝の復活を願うゾーン、鉢植えたちを植え替えた花壇を作り、防草シート・ザバーン240を丁寧に頑丈に敷き…と、今はここまで。休みの日に作業するだけだからなかなか進みません。明日からは砂利を敷く作業。和風なエリアと洋風なエリアに分けてみようと思っています。*****さて、音楽の話。土の香りがする [続きを読む]
  • 引っ越しだー!
  • 8月は引っ越し作業などをしておりましたもので、随分と久しぶりの更新となってしまいました。*****大学生で上京して以来、各地を転々としていたものだから、引っ越しには慣れっこだったつもりである。が、やはり引っ越しは大変な作業であった。過去1番の大移動はポーランド?日本で、それはまるでハ長調から嬰へ短調、どえらい遠隔調に吹っ飛ばされたような感覚だった。ここ最近も約2年周期で引っ越しを繰り返してきたけれど [続きを読む]
  • 暑い!男のピアノ道
  • いやあ、暑い!なんだ、今日から夏休みじゃないか。そりゃあ暑いわけだ。暑い夏休みと言えばこれだな。北斗神拳というのはピアニスティックだ(笑)男性諸氏、子供の頃「北斗百裂拳!」とか叫びながらピアノ弾いていた人、正直に挙手。僕は今でもメフィストワルツを弾くときは頭の何処か遠くから「アタタタタタ、タタタ、タタタ!」と聞こえてくる。ピアノの音量、音色は、打鍵するときの力というよりは打鍵のスピード、こいつに左 [続きを読む]
  • SUMMER CONCERT(受講生コンサート2017夏)
  • 受講生コンサート(夏編)、今回も面白い曲目が揃っています。どうぞお気軽にお越しください。7月16日(日)14:30hall60 (明治神宮前駅7番出口徒歩1分)こういうものにエントリーしようというのだから当然なのかもしれないけれど、皆様の音楽、ピアノ演奏へ懸ける情熱にはいつも本当に頭が下がります。僕の中ではピアノを弾くのにプロもアマチュアも区別はありません。もし何か違いがあるとすれば、これまでの人生で音楽に費やし [続きを読む]
  • 機械になれるか?
  • 来週はサックスの小林瑞希さんと岐阜県白川に参ります。久しぶりの中部地区です。岐阜の方、お近くの方、グロリアホールでお待ちしてます!しかしなんだろう、クレストンのソナタのピアノパートの難しさはなんだろう。ここ数日、部屋では一日中メトロノームが鳴っている。こういう曲を弾くときだけは、自分が機械になってしまいたいと心底思う。機械になりたいだなんて演奏者としてはあるまじき発言のようだけれど。*****ある [続きを読む]
  • 動画・連弾版「白鳥」(ゴドフスキ/夏目恭宏)
  • サン=サーンスの「動物の謝肉祭」、その中にあるチェロとピアノのための「白鳥」。この名曲にはゴドフスキによる名編曲が2つ、ピアノ独奏用、ヴァイオリンとピアノ用とあります。今回はこのふたつをもとに僕がピアノ連弾版を作ってみました。よろしければお聴きください。新しい連弾レパートリーにいかがてしょうか。優雅に泳ぐ姿が美しい白鳥ですが、水面下では休むことなく足を動かしているのですね。サン=サーンスは絶え間なく [続きを読む]
  • 謎の呪文「気持ちを込める」
  • 先生は問う。「この素晴らしく美しいアダージョの旋律に、そして今きみに必要なことは何だと思う?」生徒は答える。「優しく気持ちを込めて弾くことです」先生はこう言う。「きみは修道女にでもなりたいのかね?きみは音楽家、ピアニストだろ。ならば、その二分音符を音価分伸ばすことがこの音楽には必要であり、次の音に移るまで聴き続けることが今きみのやるべきことだ。」 *****僕らが何かをするから美しいのではなく、音 [続きを読む]
  • 音間違いに勝つ
  • 音間違いは絶対に許さない。僕自身ストイックでありたい。生徒さんには一音たりとも間違えずに弾く事を強要する。とか言ってみたり(笑)いや、実際そうなんだけど、ただし、それは家でひとりで練習する時のみの話。その代わり、本番ではいくら間違えてもいい。ノーミステイクであることは重要視しない。そもそも本番てのは何かしら間違いが起こる。緊張しているし、環境も違うのだからそれは当然。そこで新たに練習には無かった何 [続きを読む]
  • F.グルダの誕生日
  • これカッコ良すぎだろ。。こんな爺さんいたら惚れるわ。ショパンもだけど、この時期のグルダが帽子なしでネクタイしてピアノ弾いてるのもまた新鮮。そしてこの曲順、くっそ真似したくなる(笑)*****最後の来日公演は93年、テレビで見た。オーチャードホールだったかな。スタインウェイと電子ピアノを並べ、音色変換と音量ツマミを巧みに駆使して、それはそれは見事なバッハを弾いた。映像は何処かにあるはず。あれを見ると電 [続きを読む]
  • 「音楽を届ける」ということ
  • モーツァルトの音楽は青空のように美しく、哀しい。音楽で感情を表現する場合、例えば、喜ばしいフレーズは喜ばしげに、悲しげなフレーズは悲しげに演奏できることが求められる。では、そのフレーズが喜ばしく、または悲しげに、そう聴こえるためには、具体的に何をすればよいのか。そこが問題。*****「ここではどんな音が必要ですか?」と生徒に質問したら「夢と希望に満ちた音です」という答えが返ってきてズッコケたという [続きを読む]
  • 弾けない箇所② その後の処方
  • 僕は普段から楽に弾くことを提唱していますが、別に手抜きをするとかインチキをするとか言っているわけではありません。手っ取り早く弾けるようになる方法なんてない。地道に丁寧な練習を続けることが1番の近道であることは言うまでもない。1小節に1週間かけたって怒られることは何もないし、むしろ得られるものは多いはず。そんな生徒さんがいたら僕ならば褒めまくる。前回こんな話をしました。「弾けない箇所①練習時の落とし穴 [続きを読む]
  • 背徳の奏法? ポルタート
  • ピアノを習っていくと、タッチの種類なるものを教わることになる。先ずはレガート。音を繋ぎましょうと。そしてノン・レガート。音を切り離しましょうと。さらには、スタッカート(僕の感覚ではスタッカートはノン・レガートに同等です)、スタッカーティッシモ、モルト・レガート、テヌート、等色々出てくる。いずれにせよ、これらはレガートとノン・レガートに帰属する。ペダルを使うようになると、レガート・ペダルなるものを習 [続きを読む]
  • ファミリーコンサートだよ!
  • ピアノ連弾という仕事を長らくやっていますが、ずっとやりたかった企画です。未就学児OKのファミリーコンサート!題して、『ピアノでお話し、ファミリーコンサート!!不思議な音楽動物園?』先ずはさいたまにて。●3歳未満でおひざに抱いたお子様は無料●普通より少し短めの1時間程のコンサート●プラザノースには遊戯室や授乳室もあります●豊かな感性を育てる色彩鮮やかなプログラムこういう企画、僕は手抜きをするどころか、俄 [続きを読む]
  • ピュアな「発想力」
  • 音符はルールと照らし合わせいけば誰にでも解読可能であるし、楽譜を丹念に読んでいれば演奏に必要なメッセージは何かしら受け取ることができる。ただ、そこから生きた音楽にするには、ひとつふたつ飛躍した発想が必要ではある。理科の授業にて「氷が溶けると何になる?」と先生が聞いたら、もちろん先生が求める答えは「水」なのだけれど、東北の生徒がひとり「春になります」と答えたそう。4月になるといつも思い出されるこの逸 [続きを読む]
  • 練習の終わり方
  • 絶対に間違いを残したまま練習を終えて寝るな!間違いが許されるのは本番のステージ上だけだ。僕の教訓です。ちょっとした音間違い等を訂正せずに眠りにつくと、人間の脳は、その間違いを正しいものとして認識してしまうらしいのです。ああ間違えた、ああ弾けない…もう寝よう。こうしますと、1夜明けても、間違えるし、弾けない。怪しい箇所はそれが当たり前になり、いつまでたっても怪しい状態のままになってしまうというわけで [続きを読む]
  • 練習時の落とし穴 弾けない箇所
  • 弾けない箇所はなくしたい。もし弾けない箇所があるのであれば、なんとしてでも弾けるようにしたいものです。この先のより素晴らしい音楽体験へと進むためにも、いつまでも弾けない箇所がある、そんなつまらない現状とは早々におさらばしなくてはなりません。「難しいと感じられる箇所、そこにはきっと素晴らしい宝物が埋まっている。」誰の言葉だったでしょうか…その宝物を見つけるために僕らは「練習」するのですが、そこには誰 [続きを読む]
  • 鍵盤で火傷!?ショパンのピアニズム
  • どうしました、火傷でもしたのですか? 楽譜を見る時に注目したいのは、普通でない箇所。アクセントやテヌート等が付いた音や、妙な掛かり方をしたスラー、突然に表れる3連符や5連符などはわかりやすい例でしょう。他にも、ん?なんでココこんな風に書いた?と疑問に感じられるような箇所、そこにはきっと作曲者のこだわりがあります。上はショパンのワルツop.34-2ですが、2小節目の2拍目Fisが四分音符になっています。何故でし [続きを読む]
  • 金色の魚、経験と想像のはざまで
  • ベランダにメダカがいます。冬でも日当たりの良い時間帯になると水面付近をチロチロと尻尾をふりながら泳いでいます。幹之メダカという改良品種で銀色に輝く綺麗なメダカです。ドビュッシーの傑作「金色の魚」、これはまぎれもない魚類ピアノ曲の最高峰。この不思議なタイトル、ドビュッシーがインスピレーションを受けたのは1枚の漆絵。そこに描かれていた金色の魚、その正体は「錦鯉」です。ドビュッシーの音楽は冒頭から渓流に [続きを読む]