夏目恭宏 さん プロフィール

  •  
夏目恭宏さん: 夏目恭宏のブログ みかづきくらげのカデンツァ
ハンドル名夏目恭宏 さん
ブログタイトル夏目恭宏のブログ みかづきくらげのカデンツァ
ブログURLhttp://ameblo.jp/kuragepf/
サイト紹介文明治大学卒業後、ワルシャワ音楽大学にて学士及び修士号取得。ピアノ、音楽、教育等に関する個人的見解
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供79回 / 365日(平均1.5回/週) - 参加 2016/01/06 17:18

夏目恭宏 さんのブログ記事

  • 練習の終わり方
  • 絶対に間違いを残したまま練習を終えて寝るな!間違いが許されるのは本番のステージ上だけだ。僕の教訓です。ちょっとした音間違い等を訂正せずに眠りにつくと、人間の脳は、その間違いを正しいものとして認識してしまうらしいのです。ああ間違えた、ああ弾けない…もう寝よう。こうしますと、1夜明けても、間違えるし、弾けない。怪しい箇所はそれが当たり前になり、いつまでたっても怪しい状態のままになってしまうというわけで [続きを読む]
  • 練習時の落とし穴 弾けない箇所
  • 弾けない箇所はなくしたい。もし弾けない箇所があるのであれば、なんとしてでも弾けるようにしたいものです。この先のより素晴らしい音楽体験へと進むためにも、いつまでも弾けない箇所がある、そんなつまらない現状とは早々におさらばしなくてはなりません。「難しいと感じられる箇所、そこにはきっと素晴らしい宝物が埋まっている。」誰の言葉だったでしょうか…その宝物を見つけるために僕らは「練習」するのですが、そこには誰 [続きを読む]
  • 鍵盤で火傷!?ショパンのピアニズム
  • どうしました、火傷でもしたのですか? 楽譜を見る時に注目したいのは、普通でない箇所。アクセントやテヌート等が付いた音や、妙な掛かり方をしたスラー、突然に表れる3連符や5連符などはわかりやすい例でしょう。他にも、ん?なんでココこんな風に書いた?と疑問に感じられるような箇所、そこにはきっと作曲者のこだわりがあります。上はショパンのワルツop.34-2ですが、2小節目の2拍目Fisが四分音符になっています。何故でし [続きを読む]
  • 金色の魚、経験と想像のはざまで
  • ベランダにメダカがいます。冬でも日当たりの良い時間帯になると水面付近をチロチロと尻尾をふりながら泳いでいます。幹之メダカという改良品種で銀色に輝く綺麗なメダカです。ドビュッシーの傑作「金色の魚」、これはまぎれもない魚類ピアノ曲の最高峰。この不思議なタイトル、ドビュッシーがインスピレーションを受けたのは1枚の漆絵。そこに描かれていた金色の魚、その正体は「錦鯉」です。ドビュッシーの音楽は冒頭から渓流に [続きを読む]
  • クラシックイントロ やってみますか?
  • イントロクイズ、ひと昔前のテレビ番組でよくやっていました。 イントロクイズには猛者がいます。彼らは前奏が鳴るやいなや、それこそ最初の一音だけで瞬時に曲名を言い当てるのです。 僕もクラシック音楽ならいけるんではなかろうかと、少なくとも自分が練習を重ねて来たピアノ曲ならば最初の一音で答えられるに決まっていると、思っていました。 はたして、どうでしょうか。 ***** 例えば、これは何の曲でしょうか? 音を [続きを読む]
  • アップライトピアノを愛でる
  • アップライトピアノというものが好きです。 現代のコンサート会場のほとんどはグランドピアノですし、だから練習もグランドピアノでなくてはという気持ちもわかりますが、丁寧に作られたアップライトピアノはもの凄く良い音がします。 僕は学生時代にベヒシュタインのアップライトピアノで練習していました。70年前の古い楽器で、いくつか鳴らない音のある、お世辞にも良い状態とは言えないものでした。しかし羽毛のように軽い鍵 [続きを読む]
  • 連弾版 フォーレ: パヴァーヌ(夏目恭宏 編曲)
  • フォーレのパヴァーヌ。これのピアノ連弾版になります。 この曲はフォーレ自身によるピアノソロの楽譜も出ておりますし、連弾譜も何種類かあるにはあります。 こういった曲をまた新たに連弾にする意味はあるのか!?という自問はありますが… やるからには絶対に連弾でしか表現できない響を作ってやろうじゃないか!と思って毎回やってます。 ***** 教会の天井から光が差し込んでくるような情景をどうにかピアノで作り上げ [続きを読む]
  • ピアノは怖くない
  • 初めてピアノを触ります!((((;゚Д゚))))))) という初心者の方には何を弾いてもらったらよいでしょう。 音楽仲間と食事に行くとよくこんな話題になります。 ***** 音符の読み方と鍵盤の位置関係などを説明し、何かしらの教本、音階はひたすらやっていただくとして、それと同時に1曲ドビュッシーを弾いてもらいます。 いきなりドビュッシー? 曲は「オンディーヌ」。前奏曲集第2巻の8曲目、ドビュッシー晩年の傑作です。流 [続きを読む]
  • 酉年の朝のために
  • あけましておめでとうございます。2017年は酉年。鳥の音楽は色々あるのですが、干支の奴はニワトリですよね。ニワトリのピアノ曲??ムソルグスキーの《展覧会の絵》から「鶏の足の上に立つ小屋」ロドリーゴ「早起きニワトリの為の前奏曲」ヤーノシュ「ニワトリを捕まえろ!」妙ちくりんな曲しか思いつきませんな。。。*****ラモーのクラヴサン曲集に「雌鶏」という曲があります。これは有名な曲ですから耳にしたことがある方 [続きを読む]
  • ブゼジンスキ 変奏曲 作品3
  • 知られざる名曲、というものは実のところあまり存在しないのじゃないかと思っています。 名曲となり得たものにはそれなりの理由があり、そして何よりよく知られています。 また、誰もが知っているとまではいかないにしても、魅力的な作品は誰かしらが目をつけ贔屓にすることでジワジワと知名度を上げてきます。一昔前は誰も弾かなかったような曲が今では名曲の仲間入りなんてこともあります。 **** しかし稀にですが、圧倒 [続きを読む]
  • 「クリスマス」のピアノ曲
  • 随分と久しぶりの更新となってしまいました。毎年12月は忙殺されています。クリスマスの曲をご紹介しましょう。イギリスの作曲家 Billy Mayerl、メイエールとお読みすればよいのでしょうか。ご存知の方いますか?大変なピアノの名手でして、300曲を超えるピアノ曲を作曲しています。ダンスホールやミュージカルシアターあがりのピアニストということで、まあそのような音楽です。《In My Garden》という、春夏秋冬それぞれ3曲づつ [続きを読む]
  • 作曲家の名前は正確に⁈
  • 都内の某音楽高校に通う生徒から定期試験要項を見せてもらったらこんな事が書いてありました。 ? チャイコフスキー は不可?? チャイコフスキィ と書くこと だそうです。何の意味があるというのでしょうね。Yの発音にこだわっているのでしょうか。とにかく、チャイコフスキーと書いたら点数は来ないというわけです。じつに馬鹿馬鹿しい。 パデレフスキとパデレフスキーならばまだ話はわかります。Paderewski であって Paderews [続きを読む]
  • 御礼
  • 先日リサイタル2016を終えることができました。毎年こうして好き放題のプログラムを聴いていただく機会があるというのは何とも有難いことだと皆様には感謝しております。今回ブゼジンスキの変奏曲をご紹介できたことは演奏者冥利に尽きるのですが、いかんせん難しい曲です。この曲はライフワークとして今後も弾き続けなくてはならないと思う次第です。まだ目立って録音もされていないようですし、密かにレコーディング国内第1号を [続きを読む]
  • 「電子ピアノ」の是非を問う
  • ついに、この話題を扱う時がきましたか。 ピアノ関連、とくに教育系の現場に行きますと、『電子ピアノは有りか無しか』という議論をよく耳にします。 平和だなあと思いますよ(笑) もちろん本物のピアノのほうがよいに決まっています。お子様が電子ピアノしか知らずに、ピアノとはコンセントを差し込んで電源を入れて音を出す楽器である、なんて思い込んでもらっては困りますからね。 電子ピアノを使って、倍音を沢山含んだ、ホー [続きを読む]
  • ピアノの練習
  • 集中している時間、肉体は時間の経過を認識しないらしいのです。つまり、集中している時間は老化を免れるというのです。練習は面倒ですが、いったん始めるといつしか集中してしまい、気づけば夕方なんてこともよくあります。なるほど、確かに周りの音楽家仲間は年齢の割に若々しい人が多いように思います。ちなみに僕はいま36歳、練習や本番等、1日に5時間集中する時間があったとして、それは1日の約1/5。毎日やってきたとすれば、 [続きを読む]
  • つれづれ日記
  • 街中ではクリスマスソングが流れはじめました。うちにもクリスマス関連の楽譜が続々と届いています。こういったクリスマス関連曲の演奏は12月半ばがピークです。それまでは毎日のようにクリスマスソングを弾いているのですが、いざクリスマスを迎える24日頃にはもう演奏することはありません。で、なにをするかといえば、新年のプログラムを練習しているのです。シュトラウスとか春の海とかやっちゃって、世の中がクリスマス一色の [続きを読む]
  • 秋の色 宮ノ下の紅葉
  • 箱根に来ています。あいにくの雨でしたが、雨の紅葉もまた一興。今回強羅までは行かず、宮ノ下で下車。ノスタルジック散策路の名のごとく、創業当時の姿を今に残す建物がいたるところに。内装はリノベーションが施され、洒落ています。古きと新しきが入り混じる不思議な街並み。そして富士屋ホテルのカレーの旨いこと!さぞかし手間をかけているんだろう。こういう演奏をしたいと思わせる完熟の味。さながらホルヘ・ボレットがデュ [続きを読む]
  • ニコラーエワのバッハ
  • いよいよ寒くなってきましたから冬にこそ聴きたい冷たいピアノ曲のことでも書こうかしらんと思った矢先、なぜか暖かい (ー ー;)今月は本番続きだというのにこの気温差のおかげで体調は芳しくありません。今日はまる1日休みだからゆっくり寝てリラックスしようと廃人を決め込んでおります。布団にくるまりぬくぬくと、せっかくですから暖かい演奏を聴こうと取り出したのはニコラーエワの弾くバッハのゴールドベルク変奏曲。ニコラーエ [続きを読む]
  • ドビュッシーの傑作ソナタ
  • ドビュッシー晩年の3つのソナタ。《チェロとピアノのためのソナタ》《フルート・ビオラ・ハープのためのソナタ》《ヴァイオリンとピアノのためのソナタ》ピアノを弾く人間はこれらのうち《チェロソナタ》と《ヴァイオリンソナタ》に関わることができるだから、それだけでもう十分に幸せなことです。僕もこの2作品は何度か演奏したことがあります。****ただ、どうしても、残りのひとつ、《フルート・ビオラ・ハープのソナタ》こ [続きを読む]
  • ポケットの中身 〜雑談〜
  • そういえばハロウィンじゃないですかトリッチトラッチポルカー!!!!!…じゃなくて、何て言うんでしたっけ?!****ワルシャワ旧市街近くにショパンが行きつけだったというレストランがあります。学生時代、たまの贅沢にはそこでアヒルのモモ肉を食べたものです。コクがあって美味しいのですよ。しかしショパンてのは普段からこんな高価なものを食べていたのかねぇ。チョコレートが好きだったとは聞いていますが。フジテレビ [続きを読む]
  • ポーランド食器とシークァーサー
  • 毎年実家から届くシークァーサー。今年は豊作だったのか、もの凄い量です。サワーにし、秋刀魚にかけ、ハチミツに漬け、風呂に入れ…毎日使っているものの消費しきれません。まだまだあります。せっせと皮をむいてみました。これを冷凍保存します。ポーランド食器とシークァーサーつぶつぶ感が似ています。これを見ながらピアノを練習すると音のつぶが揃ってきます。それだけです(笑)ではまた。夏目恭宏Yasuhiro Natsume☆ピアノ [続きを読む]
  • 「トロイメライ」は名曲なのか!
  • どうやら、いつになってもトロイメライは名曲だ。冒頭から夢見るような音楽で、最初の1小節を聞いただけで誰もが「あ、トロイメライだ!」とわかる。トロイメライが何故これほど聴く人を惹きつけるのか、きっと理由がある。のだろうけれど…****先ず、この曲が何拍子なのか、冒頭を聴いただけで答えられる人はいるだろうか。何も考えずに聴いていると、最初は5拍子?で3拍子?次が2拍子で…!?!?と物凄い変拍子に聞こえやし [続きを読む]
  • ショパンの自筆譜
  • 何かと話題に事欠かない自筆譜。友人からショパンの自筆譜のファクシミリ版をわけていただきましたので、今日はそれを見ながら弾いてみました。今やネットで調べればそれなりに見ることができてしまいますし、書物等でも断片的には確認出来るのですが、こうして楽譜となったものを譜面台に乗せて弾くのは初めてです。****身震いしますね。 今まで色々な楽譜を参考にしてきましたけれど、ショパンがどのような音楽を望んでいた [続きを読む]
  • 音楽を、見つける!
  • アンジェイ・ステファンスキというポーランド人ピアニストのレッスンを通訳していた時です。ステファンスキは楽譜のある一節を指して「よーく見て、音楽を見つけましょう」と言いました。「ここは重要な対旋律だからいい加減に弾いてはいけません!」などとは決して言いませんでした。音楽が好きでたまらない、そんな人の言葉だよなあ…と通訳することも忘れて感心してしまいました。アンドレ・ジッドのエッセイ『ショパンにまつわ [続きを読む]
  • 葬送行進曲に耳を澄ます
  • 今日はショパンの命日。ショパンの心臓が眠るポーランド・ワルシャワの聖十字架教会では今夜モーツァルトのレクイエムが演奏されることと思います。****数年前まで神戸でショパンの没後コンサートというのをやっていた際、プログラムの最後は未完成のマズルカと葬送行進曲と決めていました。マズルカを未完成のまま途中で止め、葬送行進曲を弾くのです。世に葬送行進曲は色々あれど、ショパンのものほど恐ろしく、残酷で、そし [続きを読む]