itti(イッチ) さん プロフィール

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itti(イッチ)さん: ittiのBL創作小部屋
ハンドル名itti(イッチ) さん
ブログタイトルittiのBL創作小部屋
ブログURLhttp://itti57.blog.fc2.com/
サイト紹介文ボーイズラブの小説/イラスト/記事など 切ない恋愛模様が主食
自由文オリジナル小説・イラスト・漫画など
何でも思うまま創作中
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供324回 / 365日(平均6.2回/週) - 参加 2016/01/12 19:23

itti(イッチ) さんのブログ記事

  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】32
  •  暗くてよく分からないが、闇の中で俺に圧し掛かる影が森だと気づいた。いとも簡単に俺の腕は一つに捩じ上げられて、身体の上に馬乗りになった森の顔が近い。「..............な、............何してんだ?」「な〜んにも。」「........この腕、.......離せよ。」「離しても逃げない?」「ああ、逃げるとか、なんで?変な事するなよな、家族が寝てるんだぞ?!」「変な事?!........例えば?」「.................」この会話がど [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】31
  •  「どうだったかしら、森くんのおうちならすき焼きなんて食べ飽きているかもしれないけど。」「すごくおいしかったです。うちではこういう鍋物はしないんで、嬉しいです。ご馳走様でした。」食事の後、台所に食器を運んだ森がうちのオフクロと会話している。俺はコンロを片付けながら、そんな二人の会話を聞いていた。鍋物をしないっていうのは、森が作って独りで食べる事が多いからだろう・・・。なんとなくこの間の食事を思い出 [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】 30
  •  翌日、日曜日だというのにゴルフに出かけた親父のせいで、俺は家の掃除と片づけを手伝わされてしまう。「別に、森ひとりが来るぐらいで掃除なんかしなくても.....。」と、俺が愚痴ったら、「だって、森くんのマンション、すっごく綺麗に片付いていたって言うじゃない?!もう、うちなんてボロ家の上に要らないもんばっかりあるから・・・・、恥ずかしいわよ!」とオフクロが言う。要らないもん集めてるのはオフクロじゃん、と、 [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】29
  •  「カラオケ行って来たけど?!」晴香が俺の横に並んでじっと見るから、俺はそう言ったけれど、なんだか不服のある顔つきで。「・・・何?」「てっきり女とデートかと思ったわ。研の顔がニヤついてるからさぁ。」「は?・・・まあ、女の子はいた。もうちょいでいい感じになったのに・・・。」俺は、森に邪魔された事を晴香に話した。でも、さっきの話は内緒。アイツの性癖とか俺に惚れてる事とか・・・。「思うんだけどさぁ、森く [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】28
  •  森に付いて玄関へと向かった俺は、靴を履こうと屈んだ。靴紐をキュッと結びあげると、その場で立ち上がった俺の肩に、森の手が置かれる。がっちりとした、それでいて繊細な指先は、俺の肩を包むと少しだけ力を入れて引き寄せてきた。その瞬間、またもや俺の身体は森の胸の中にすっぽりと閉じ込められて......。顔は熱くなるが、この間よりはビビッていなかった。「.......あの、これは?!」外国人がよくする(ハグ)というもの [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】27
  •  「それは------」言いかけた森は、口をキュッと閉じると黙って俯いた。そんな風に止められると尚更気になるじゃないか..........。「俺さ、悪いけど幼稚園の時の記憶って、お前がやたら睨みを利かしてたって事と、ずっと俺たちが手を繋いでたってことぐらいしか覚えてないんだよ。ごめんな?!」森に謝っておいたのは、自己防衛の為でもある。何かしたかもしれないけど、もう昔の事だし俺は覚えていないから、今更どうしようもな [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】26
  •  後悔したってもう遅い。一旦、口から出てしまった言葉を呑み込もうとしても無理な事だって分かっている。俺は、森が瞼を開けるのを待った。それから両手を顔の前で合わせると「ごめん、言い過ぎた。こういう事言われて気分のいい奴なんかいない。そういうの、一番分かっているつもりだったのに・・・。」と謝る。森は俺の言葉を静かに聞くと、自分の額に手をやって、まいったな、という表情をした。俺は昔から小柄で、小さいとか [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】25
  •  テーブルの下で、横山の足を蹴りながら合図を送るのに、横山はヒカルちゃんとゲームに夢中になっていて俺を無視した。仕方なく、ひとつ飛び越えた鳥居に分かるように目配せをすると、ようやく気付いてもらえる。「あ、えっと・・・そろそろ、出ようか?!この後どうするかは各自で決めてねー!」軽い調子で鳥居が言うと、女の子たちは顔を見合わせてどうするか迷っているようだ。「オレは鳥居とヒカルちゃんとでゲーセンに行くん [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】24
  •  ----どうして合コンなんかに来ちゃったんだろう----向かいの席に座った森の両隣りには、立花で一番カワイイと評判の女子、白石美南ちゃんと、中山カンナちゃんとが陣取っている。俺と横山の間に座ったのは菅野なつみちゃん。そして鳥居の横にはヒカルちゃん。一応は男女交互に並んだ訳で、軽く自己紹介をした後横山が景気づけに一曲目を唄った。俺たちはもう何回も聞いている曲で、正直アイドルグループの歌とか興味はなかったが [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】23
  •  下校時刻になっても、朝からの雨は相変わらず止む気配が無い。校庭には大きな水たまりが出来ていて、ぬかるんだ地面を避けながら校門へと向かった。もちろん傘を忘れた俺は、今朝同様、森に入れて貰って帰り道を共に歩く。「相々傘〜ッ、ヒュ〜ウ!!」俺たちの背中には、横山と鳥居のバカげたひやかしの声が刺さる。まあ、男子校の’あるある’で、ちょっと仲良くしていると周りの奴らはひやかしてくるんだけど・・・。俺だって [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】22
  •  −−−−−−−あ、傘忘れた−−−−−−今朝は雲行きが怪しくて、オフクロが弁当を渡してくれる時に傘を持って行くようにと言われた。なのに焦って玄関を飛び出した俺は、森のマンションの前まで来るとそれを思い出す。ポツリと頬に当たった雨粒が思いのほか強く感じて、小雨というよりは本降りになりそうな勢いだった。「ヤッベえ〜、バス停までもうちょっとだってのに・・・」此処で森が出て来たらドラマの様だと思いながら、 [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】21
  •  辺りを見廻して、俺の隣に座る田中に「森は?」と聞いた。田中は俺の顔をポヤーンと見て、「ああ、森くんなら帰った。」という。なんともあっさりとした答えが返ってきて、さっきまで普通に飯食っていたのに・・・・?と呆気にとられる。「具合でも悪くなった?」そう聞く俺に、「ううん、用事で帰るって言ってた。先生には言ってあるらしいよ?!」と言われ、今朝は先生も森本人もそんな事言ってなかったじゃん、ってちょっとだ [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】20
  •  森と目が合ってしまうと、無視を決め込んだ俺はあっけなく降参をする。やっぱり気になる事は聞いておかないといけない様な気がして・・・。親父さんの事も、だけどその前に一番気になる事。「あのさぁ、お前のオフクロも俺の事探したって言うんだけど、どうしてそんなに俺に執着すんだよ?!そんな幼稚園の時の事なんか、とっくに忘れているだろ?・・・・俺は忘れてたし。」森を傷つける事になっても、これはハッキリ言っておか [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】19
  •  ガラララッ------勢いよく職員室のドアが開いて、俺と横山はハッとなった。目の前にはユッキーと一緒に森の母親が立っていて、焦った横山と二人、くるりと背を向ける。そーっと教室へ行こうとする俺の背中に「岡嶋!」と声が掛かり、ビクンと肩があがって立ち止まるとゆっくり振り返った。「-----何か?」「彼が岡嶋研です----。」森の母親に俺の名前を告げると、ユッキーは手招きをして近くに来いという。「なんですか?」首を [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】18
  •  --------結局、夜中に三度も目が覚めて、寝不足の目を腫らしたままバスに揺られると、学校のあるバス停で他の生徒に混じって降りる。「フア〜ッ」と、思い切り伸びをしてダラダラと歩く俺に「研!!」と声が掛かった。いつもの横山の声に、ゆっくり振り返ると「おはよ。」というが、眠くて欠伸が出てしまう。「なーに?!寝不足?」「うん、・・・・ちょっと寝付けなくて。」横山が俺の顔を覗きこむから言ったが、またもや欠伸を [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】17
  •  「.............どうし、て.....こんな事.........」ソファーに身体を預けながらも横に居る森に聞くが、森は俺の方を見もせずうな垂れていた。涙なんか流して、俺の方が恥ずかしい。こんなのふざけただけだろうと、そう思えば笑って済ませる事も出来る。でも、あの眼差しは本気の様な気もして・・・・・。正直怖かったし、自分が情けなくなった。「ケンちゃん、忘れちゃった?!」肩を落とした森が、少しだけこちらを伺うと聞い [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】16
  •  すっかり暗くなった帰り道、所どころ街灯に照らされたアスファルトに目を落としながら、俺と森は並んで歩いていた。ふと、「今日、オレん家に来て。」と言われ、そう言えば昨日そんな事を言っていた気がしたけど、今日はカラオケ行って遅くなったし夕食の時間だし、と返事に困っていると、「昨日約束したろ?今日はオレん家に来るって・・・。」と森が俺を見た。「まあ、そうなんだけど・・・、晩飯の支度とか、お前んちのオフク [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】15
  •  「マジで笑ったー、3メートル50って・・・・ガハハハッ」机に突っ伏して、顔を隠す俺の頭上で笑うのは鳥居だった。自分が6メートル30飛んだからって、鼻高々で人の不幸を笑いやがる。「うっせーなッ!!ちょっと力抜けたんだよ!今度は7メートル飛ぶから、見てろよ?!」と負けん気で言ってやるが、多分無理だと思う。クラスで7メートル超えたのは森だけだった。「それにしても、森って陸上競技とかやってた?足もすっげー早いし [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】14
  •  4時間目、体育の授業で体操服に着替えようと、いつものごとくロッカーからシャツを出し自分の制服を脱ぎだす俺に、「ケンちゃん・・・」と言って森が立ち上がると近寄ってきた。「え?」森の身体が近いので、少しだけ後ずさりする俺の腕を掴むと、「見られるよ?!」という。「・・・・・?」いや、みんな着替えてるし・・・。鳥居なんか無駄に胸筋張ってるし・・・。「次、体育だからな?!森も早く着替えろよ。」そう言ってシ [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】13
  •  森の買い物に付き合う気満々の俺だったが、珈琲を飲み終えると「じゃあ、今日は帰る。」と言われて呆気にとられる。「あれ?買い物は?」「・・・は?・・・・何も買いに行かないけど?!」「え?付き合ってって・・・・なんか欲しいもんでもあるのかと・・・。」「は?・・・・・ないけど、じゃあ、帰るね。明日はオレの家に来て?!」「・・・・まあ、いいけど、さ。・・・・買い物ないのか・・・」立ち上がってカップを御盆に [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】12
  •  まんまと晴香の思惑通りになってしまった。森を自宅に招いたが、何をしたらいいのか・・・・・横山なんかが来ても、別に構わずに自分の部屋でゴロゴロしているだけで、アイツは勝手にうちの冷蔵庫を漁って飲み物を飲んでいるし、ポテチなんかも持参していた。だから、かしこまってもてなすなんて事はした事が無い。「森さん、珈琲とか飲みます?」晴香が台所からそんな事を聞いてきて、いつもの態度と違いすぎるから怖くなる。俺 [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】11
  •  - - - 忘れたふりをしてやり過ごして来たのに、それは突然やって来た。 森と二人でいつもの様にバスを降りて歩き始めた時だった。「あっ、研!!」と、道路を挟んだ向かい側から、大きな声で名前を呼ばれる。その声には聴き覚えがあり、出来れば今は会いたくない人物。「ちょっと待っててよ!!横断歩道のトコで止まって!!」- 恥ずかしい。こんな所で大きな声で叫びながらしゃべるのは、俺の妹の晴香だった。アイツは場所 [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】10
  •  男ばかりのむさ苦しい校舎の中で、あまり使われていない教室や屋上へ続く階段の踊り場は、唯一仲のいい奴らが集まって騒ぐには格好の場所だった。俺や横山、鳥居、それから時々顔を出す様になった森の4人は、相変わらずの距離感で繋がっている。森がこの学校に来てからひと月が経ち、初めは森の不機嫌な目つきにいい感触を持たなかった二人も、最近では気にならなくなったのか、見た目ほど怖い奴ではないと分かったようで寡黙な [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】09
  •  メンズファッションの雑誌をペラペラとめくって見た後、俺は場所を移して建築関係の書籍が置かれた棚を覗きに行った。隣にいる森に「ちょっとアッチにいるから、」と声を掛けて歩いて行くと、後ろから森が付いて来る。俺はそのまま自分の見たい本が置かれた場所まで行き、勝手に棚を漁って手にとってみる。「森は見たい本とか欲しいのある?」と聞いてみたが、「別に無い。」とひとこと返されただけ。「先に帰っていいのに・・・ [続きを読む]
  • 【妄想男子と恋のゆくえ。】08
  •  賑わう廊下を強引に引きずられ、俺は森の腕を思い切り叩いた。バチツ-----その拍子に森の手は俺の腕から離れて足が止まる。「・・・なんなんだよっ!痛いじゃないか!」捕まれたところを手のひらで擦ると、森が心配そうにそれを見る。一応反省はしたんだろう、眉が下がって申し訳なさそうに肩を落とした。「急にどうしたんだよ。引っ張んなくても俺は帰るつもりだし---あと、ケンちゃんって、言うなって言ったろ?!」幼稚園で一 [続きを読む]