野間 さん プロフィール

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野間さん: 牛のように黙々と
ハンドル名野間 さん
ブログタイトル牛のように黙々と
ブログURLhttp://iroiro915.blog.fc2.com/
サイト紹介文哲学や夏目漱石の感想
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供328回 / 365日(平均6.3回/週) - 参加 2016/01/16 19:27

野間 さんのブログ記事

  • 『それから』メモ
  • 代助は誠実である。誠実だから不倫をする。誠実だから友人の妻を奪う。誠実だから働かない。誠実だから家族の好意を裏切る。もしも代助が不誠実だったら不倫をせず、友人に尽くし、良く働き、家族を大切にしただろう。……『それから』は不倫の物語の体を取った漱石の精神の流れの物語である。『それから』には不倫も裏切りも登場するがそれは形だけであって不倫と裏切りの裏に不倫や裏切りを超えた内容が隠されている。『それから [続きを読む]
  • 日本人の「快適」【予約投稿】
  • 以下はアリストテレスの『二コマコス倫理学』からの引用。正しい行為は正義を愛するひとにとって、また総じて卓越性に基づく働きは卓越性を愛するひとにとって快適である。……うるわしきことがらを愛するひとびとにとっては「本性的に快適であるもの」が快適なのであり、卓越性に即しての行為は、しかるに、まさしくかかるものなのであって、したがってそれは、このようなひとびとにとって快適であるとともに、またそれ自身快適な [続きを読む]
  • 『追憶』21 【伯母の苦労】
  • 以下はアリストテレスの『二コマコス倫理学』からの引用。正しい行為は正義を愛するひとにとって、また総じて卓越性に基づく働きは卓越性を愛するひとにとって快適である。……うるわしきことがらを愛するひとびとにとっては「本性的に快適であるもの」が快適なのであり、卓越性に即しての行為は、しかるに、まさしくかかるものなのであって、したがってそれは、このようなひとびとにとって快適であるとともに、またそれ自身快適な [続きを読む]
  • ネルソン・マンデラ
  • ある方のコメントに触発されて、ネルソン・マンデラを読むことにしました。『自由への長い道』と『私自身との対話』を図書館で借りました。試しに『私自身との対話』をちょっとだけ読みましたが、以下のマンデラの言葉に感心しました。《独房は自分を知るのに理想的な場所、自分がどのように感じるか、現実的、定期的に探るのに理想的な場所だと気がつくかもしれませんよ。個人としての進歩を判断するのに、私たちは社会的地位、影 [続きを読む]
  • 連載小説『廃人第三十六号』
  • 【保護入院】 ザハは閉鎖病棟の大部屋のベッドの上で、ぼーっとしながら座っていた。 「はーい、皆さん、お昼のお薬の時間ですよー。並んで下さーい」 ザハは面倒臭いので並ばなかった。あとで看護師が呼びに来るだろう。それか、薬と水を持って、ここまで来てくれるだろう。それまで無精を決め込もう。そう思ってぼーっとした。 ……「医療保護入院と言ってですね。あなたのお姉さんから連絡が来まして…」 [続きを読む]
  • いろいろ出てくる安倍晋三 暴力団利用に国連調査官の監視
  • 暴力団『工藤会』を利用し、自宅に火炎瓶を投げ込まれた安倍晋三首相の過去https://plaza.rakuten.co.jp/bluestone998/diary/201602120000/?scid=we_blg_tw01〈全文引用〉 安倍晋三首相は、かつて自派の下関市長の再選のために暴力団「工藤会」を使って対立候補への誹謗中傷をやらせ、首尾良く仲間の市長を再選させることに成功しました。ところが、そのとき「工藤会」に約束した500万円の支払いを300万円に値切ったため、 [続きを読む]
  • 夏目漱石と絶望
  • この国では社会認識の促進は希望への幻滅と絶望の発見の連続である。漱石は一作品ごとに希望を潰し絶望に侵食されていった。それでも漱石は100年後の青年達の為に絶望に塗れながら思想を作っていった。漱石の文学は絶望の中に屹立する。その為漱石と同じように絶望の世界に立ち入れる者でなければ漱石の文学は見えにくい。芥川のように絶望の形式を纏いながらもその実は楽天的で軽薄な文学のほうが一般にはよく見えやすい。漱石の [続きを読む]
  • 『それから』の漱石の精神
  • 代助の複雑で暗い内面世界を打ち壊すだけの現実的な力強さが三千代の精神にはある。漱石の精神の中には常に代助のようなインテリ的な暗い精神とそれを否定し克服しようとする積極的で建設的な精神が対立しており『それから』では遂に後者が力強く躍動しインテリ的な精神を一掃しようとする。代助という人物は漱石のインテリ的な精神の具現化であり三千代という人物は漱石の積極的な精神の具現化である。代助という人物が破滅する物 [続きを読む]
  • 『アリランの歌 朝鮮人革命家の生涯』
  • 『アリランの歌 朝鮮人革命家の生涯』(みすず叢書 ニム・ウェイルズ 安藤次郎訳)を読んでいる。日本人の暴力行為・虐殺行為は南京だけではない。日本の侵略する国々ではそれこそ毎日のように暴力と虐殺が行われていた。30〜31ページ恐れられていた征服者である日本人の一人を、初めて、間近かに見た記憶は、私が七歳のときだった。二名の巡査が私の家へやって来て、母親の顔にさんざんビンタを食わせた。ついには、歯が唇をかん [続きを読む]
  • 車窓にへばり付く猫
  • 車を停めて弁当を食べていたら、匂いを察知してやって来た。車窓の狭い幅を器用に歩いていた。侵入口を探して後部座席のほうへ。なんともふてぶてしい。野良猫のこういう逞しいところ好き。侵入口が狭くて入れない。恨めしそうに弁当を見つめる。猫「よこせ!不細工!!」動画をアップしてみた。端末の事情で短い動画しかアップできなかった。http://video.fc2.com/content/20170405pAfpLN5h可哀想だが餌はやらないことにしている [続きを読む]
  • 『追憶』(自分史)20【祖母のオムライス】
  • 車を停めて弁当を食べていたら、匂いを察知してやって来た。車窓の狭い幅を器用に歩いていた。侵入口を探して後部座席のほうへ。なんともふてぶてしい。野良猫のこういう逞しいところ好き。侵入口が狭くて入れない。恨めしそうに弁当を見つめる。猫「よこせ!不細工!!」動画をアップしてみた。端末の事情で短い動画しかアップできなかった。http://video.fc2.com/content/20170405pAfpLN5h可哀想だが餌はやらないことにしている [続きを読む]
  • 夏目漱石『それから』メモ 代助の分離の意義
  • 《平岡はとうとう自分と離れて仕舞つた。逢ふたんびに、遠くにゐて応対する様な気がする。実を云ふと、平岡ばかりではない。誰に逢つても左んな気がする。現代の社会は孤立した人間の集合体に過なかつた。大地は自然に続いてゐるけれども、其上に家を建てたら、忽ち切れ切れになつて仕舞つた。家の中にゐる人間も亦切れ切れになつて仕舞つた。文明は我等をして孤立せしむるものだと、代助は解釈した。》代助と平岡の分離を見て、多 [続きを読む]
  • 創作小説『暗い散歩』
  • 『暗い散歩』 小走りに歩く女を見ながら、彼は「あの女はどこかの会社の会計で金を持ち逃げしたのに違いない」と邪推する。 …彼は、何もかもが上手くいかず、くさくさしていた。そこで寒い日にもかかわらず、気分転換のために散歩を強行したのだが、あまりにも寒いので、かえって余計にくさくさした。 彼は自分の難しい気質のせいで家族とは絶縁状態だったし、自分のわがままのせいで同僚と上手くコミュニケーション [続きを読む]
  • 夏目漱石『それから』メモ
  • 【平岡】平岡は飲んだくれて三千代に当たり散らす。元々は才能も誠実さも持ち合わせる優秀な青年だった。そんな彼の才能や誠実の喪失を彼の自己責任に還元する事はできない。彼は生活を維持する為に最大限の努力をした。その生活の為の努力が結果として平岡の才能をすり減らし、誠実さを摩耗させ、自堕落にさせてしまったのだ。その零落の根底には明治日本の経済的な危機が存在していた。【寺尾】寺尾は、文壇を憎みながら文壇での [続きを読む]
  • 『南京戦 閉ざされた記憶を尋ねて 元兵士102人の証言』
  • 古本屋で『南京戦 閉ざされた記憶を尋ねて 元兵士102人の証言』(松岡環 編著)を買った。65ページ 紫金山から下りてきた中隊は南京へ集結して一応落ち着いて、二、三日してから、「使役」と言う敗残兵の整理の任務を命じられました。重機関銃を担いで行ったんです。下関の揚子江の端の貨物駅でね、ずらっと並んでいた貨車の中へ中国の兵隊を貨車に詰め込んでいましたんや。貨車の扉を開けるとあまりに人を詰め込みすぎたんです [続きを読む]
  • 創作小説『日本的な』
  • 『日本的な』 ハルキが焼き肉をまちがって落としたら、父親が怒鳴った。 「おまえ、食べ物を粗末にしやがって…。牛さんの命を粗末にしやがって…。歯を食いしばれ」 「わざとじゃないよ…」 「口ごたえするな」 殴った。ハルキは吹っ飛んだ。頭を打って、救急車で運ばれた。 「このヤロウ」今度はハルキが箸を落としたのだ。「職人さんに申し訳ないと思わないのか。職人さんがお箸にこめた日本 [続きを読む]
  • 創作小説『元役人』
  • 『元役人』 複雑に入り組んだ袋小路ーーここの私有地の所有者が一からブロックを高々と積み上げて作り上げた、人口の迷路。…初めて通りかかった人は、明らかにわざと人を迷い込ませ、侵入する気を雲散させようという意地悪な作為のもとに作られたこの怪奇な袋小路に、製作者の異様なまでの執念を感じ取り、呆気にとられてしまうはずだ。所々の壁に描かれた《此処は【私有地】につき立ち入る者を見つけ次第即刻【排除】す [続きを読む]
  • ホームレスを排除する残虐非道な渋谷区行政
  • 【だましうち】渋谷区が商業ビル建設を計画している宮下公園が突如封鎖 3/27http://matomame.jp/user/Workman/9144abe7618003bc1772外国のマスコミは来ているが日本のマスコミはゼロらしい。なんという国だろう。追い出されたホームレスはどこで生活をすればいいというのか。野垂れ死する人が出たらどうするのか。思いやりの欠如、想像力の貧困。ひどい国だと思っていたがここまでだったとは。ぜひ拡散して頂きたい。 [続きを読む]
  • カント『純粋理性批判』空間について
  • カントの言う空間とは現実の事ではないかと思った。空間は先天的直観であり概念ではないと言う。その概念ではない空間=現実で生み出された概念はやはり表象に過ぎない、表象群を包摂する表象でしかない。ヘーゲルの場合、空間=現実の中からまず表象を取り上げ、この表象を哲学的思惟によって加工し、表象を概念やら真理やら絶対者にまで引き上げようとした。だからヘーゲルにとって概念は表象よりも幾分か高尚な形態であり、概念 [続きを読む]