野間 さん プロフィール

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野間さん: 牛のように黙々と
ハンドル名野間 さん
ブログタイトル牛のように黙々と
ブログURLhttp://iroiro915.blog.fc2.com/
サイト紹介文哲学や夏目漱石の感想
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供356回 / 365日(平均6.8回/週) - 参加 2016/01/16 19:27

野間 さんのブログ記事

  • 『こころ』「先生と遺書」の恋愛観
  • 「先生と遺書」(十四)に、先生がお嬢さんに対して信仰に近い愛を持っている事が明らかになる。これは意味不明でどう言う事だろうかと思って考えてみたが、大した意味は持たないように思う。信仰とは性を超えた愛という意味でつまり先生はそれくらい強い愛をお嬢さんに抱いているという程度の意味なのだろう。それから先生はこうも言っている。《本当の愛は宗教心とそう違ったものでないという事を固く信じているのです。私はお嬢 [続きを読む]
  • 『ピカピカのぎろちょん』感想1
  • 『ピカピカのぎろちょん』(佐野美津男)という児童文学を読みました。深くて楽しい本だな、と思ったので、拙いですが少し感想というか、考えた事を書いてみようと思います。【ハトの意味】冒頭にハトが登場します。ベタな解釈ですが、自分は作者がハトを平和の象徴として描写しており、それはこの世の中で一番大切な事だから、あえて冒頭に持って来たのではないかなぁ、と思いました。主人公のアタイと弟とのマアは、ハトが好きな [続きを読む]
  • 『こころ』「先生と遺書」(十一)〜(十四)感想
  • (十一)〜(十二) 猜疑心に塗れ、「誰かに財産を奪われないか」と常に緊張と不安の中に生きている先生だったが、お嬢さんへの愛が、だんだんと緊張と不安を溶かし始めている。愛という感情は強力で先生のような人間不信やKのような頑固な理屈屋をすら変える力を持っている。先生の緊張や不安、人間不信や猜疑心を解消するのは愛の力以外にない。(十三) 先生は奥さんを求めていながら二人きりになると不安で落ち着かな [続きを読む]
  • 石垣島事件について
  • 【石垣島事件について書かれた本】『沖縄 ー 戦争と平和』(大田昌秀。社会新書。)雑誌『おきなわ』(掲載号不明)『死のエメラルドの海 ー 八重山群島守備隊始末記』(浦崎純)「われらの内なる戦争犯罪者 ー 石垣島ケース」(作田啓一。『恥の文化再考』)『沖縄縣史10沖縄戦記録2』(187〜192ページ)「石垣島事件」『八重山の戦争』太田静男。南山舎。1996年。『東京裁判ハンドブック』 (1989, p. 112)『BC級戦犯裁判』林博 [続きを読む]
  • 『こころ』「先生と遺書」(十)感想
  • 《「金に不自由のない私は、騒々しい下宿を出て、新しく一戸を構えてみようかという気になったのです。しかしそれには世帯道具を買う面倒もありますし、世話をしてくれる婆さんの必要も起りますし、その婆さんがまた正直でなければ困るし、宅を留守にしても大丈夫なものでなければ心配だし、といった訳で、ちょくらちょいと実行する事は覚束なく見えたのです。》 先生は叔父から貰った自分の財産を取られないようにと心配して [続きを読む]
  • 『こころ』「先生の遺書」感想(七)〜(九)
  • 「先生と遺書」(七)従妹との結婚を断ったことで、叔父一家は先生によそよそしくなった。従妹と結婚し叔父一家と共に生きて行くというのも一つの生き方ではあるが、それだと先生が晩年に手にした精神・思想が得られなくなる。先生は精神・思想を得る第一歩として叔父一家との分離を選択した。ここで先生は財産が奪われる危機を感じている。一直線に精神・思想の仕事に取り掛かるのではなく、まずは財産の放棄か精神・思想を取るか [続きを読む]
  • 島の婦女子の体にたかる敗戦兵
  • 『沖縄縣史10沖縄戦記録2』「八重山「自治政府」樹立の胎動」207〜210ページ(当時小学校長だったM氏の証言)終戦直後の社会は、食糧難とマラリアでたいへんなものであった。マラリアで寝ていても、マラリアの薬であるアテプリン、キニーネもなく、毎日のように死人は続出した。マラリアの熱が下がるのを待って荒れた畑に芋、ネギなどを植えたりしたが、すぐ盗まれるという状態であった。少々元気な者は昼夜の区別なく、食物を求め [続きを読む]
  • 日本軍の性質
  • 石堂氏によると海軍はアメリカを主敵とする海洋作戦に、陸軍はソ連を主敵とする大陸作戦に重点をおき、とぼしい経済力を分割してきて、力の集中はながいあいだ生じなかった。 さらに陸軍はソ連を主敵とする一方で、中国を仮想敵国とし、その方針も三つに分裂していた。 「…軍当局はそれらしい計算はしなかった。天津派遣軍が一発ブチ放せば中国兵は潰走するであろう。一カ月経たないうちに国民党政権は屈服するであろうと [続きを読む]
  • 果たされない戦後補償
  • 『沖縄縣史10沖縄戦記録2』204ページ 第一号は新鋭船であったので、終戦直前台湾から食糧運搬のために徴用されて台風にあい、なれない兵隊が操縦していたので遭難し、兵隊はその船を捨てたまま帰ってきた。 台湾でそれにたずさわった巡査は日本人であったので人命救助のお礼にその船をもらいうけ、修繕して、ヤミ貿易で与那国にも二〜三回来たようであるが、マラリアのため倒れていたので、取り返しに行くこともできず、そ [続きを読む]
  • Banzai, You Bastards!
  • 自分が昔に書いた記事(http://iroiro915.blog.fc2.com/blog-entry-905.html)を、どなたかにTwitter等で取り上げて頂けたらしく、アクセス数が伸びています(有難う御座います)。 そこで、この記事で紹介した本『日本軍は香港で何をしたか』で紹介されていた『くたばれ、ジャップ野郎!』という本を紹介します。くたばれ、ジャップ野郎!―日本軍の捕虜になったイギリス兵の記録https://www.amazon.co.jp/くたばれ、ジャ [続きを読む]
  • 軍属の朝鮮人 「戦犯」の苦しみ 遺骨75年ぶり「帰郷」
  • ここ数日Twitterを見ていたら重要なニュースが次々と出てきました。まとめてご紹介。軍属の朝鮮人 「戦犯」の苦しみ 遺骨75年ぶり「帰郷」東京新聞2017年8月7日 先の大戦中に日本軍の軍属として東南アジアで捕虜監視員となりBC級戦犯とされた後、日本で死亡した朝鮮人男性、李永吉(イヨンギル)さんの遺骨が今秋、朝鮮半島に戻ることになった。六日、東京都東村山市の国平寺(こくへいじ)で奉還供養が営まれた。李さんは服 [続きを読む]
  • 日本兵を脅した沖縄人
  • 『沖縄縣史10沖縄戦記録2』202〜203ページ私のところに二人の兵隊をつかわして、「与那良田(ユナラダ)の米作りの労働に出ろ。」との命令を通告してきた。 私は「できない。」とつっぱねた。 (略) 向こうから兵隊が一人何か物言いたげにやってきた。 その兵隊は私の前に立ち止まって、「仲本というのは君か。君はぼくが使った兵隊をきれいになめて、追い返したなぁ。」とかかってきた。「私は追い返したのでは [続きを読む]
  • ディドロ『ダランベールの夢』メモ
  • ディドロ『ダランベールの夢』岩波文庫 新村猛訳 52〜53ページ僕はこうなんだ。こうでなくてはならなかったからだ。全体を変えたまえ。そうすりゃあ必ず僕を変えることになるさ。ところが、全体は絶えず変っている。……人間はありふれた結果にすぎず、怪物は稀に見る結果にすぎない。両方ともひとしく自然であり、ひとしく必然的であり、同じように宇宙普遍の秩序にかなっている。……別に驚くことはないじゃないか?……すべての [続きを読む]
  • 『特高と國體の下で』
  • 特高と國體の下で―離散、特高警察、そして内戦 [著]孫栄健http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2017071600010.html興味深そうな本。図書館で取り寄せて貰って読もうかと思っています。それからこれ。朝鮮海峡―深くて暗い歴史 単行本 ? 1988/3 林えいだい (著)https://www.amazon.co.jp/朝鮮海峡―深くて暗い歴史-林えいだい/dp/4750301914一人の朝鮮人男性が強制連行で人生を翻弄される話。昔読みましたが強烈な読後感 [続きを読む]
  • 台湾人の家畜を無断で食べる沖縄人
  • 『沖縄縣史10沖縄戦記録2』186ページ 終戦一か月前から軍は私たちに飼育させた家畜(野間注・軍が台湾の人から供出させた家畜。ヤギやウサギ等)を毎日殺して食べるようになりました。本土の兵隊たちで家畜の手や足、頭等はたべなかったので、私たちはそれを貰ってたべることができました。ヤギの頭などは子供たちと大喜びでたべたものです。ーーーー 沖縄人が台湾人の家畜を食べる行為は台湾人に対する加害行為であると自 [続きを読む]
  • 忘れ去られた籠池夫妻のヘイトクライム
  • 籠池氏が逮捕される前に「人殺しをした訳ではない」「天下の大罪を犯した訳ではない」と自己弁護していた。しかし籠池氏は在日の子供を差別し虐待し、幼稚園から追放した事があった。「魂の殺人」という言葉がある。差別というのは魂を殺すほどの威力を持っている。子供達やその保護者の魂は籠池氏やその妻によって殺されるほどの痛みを受けていたのではなかっただろうか。何が「天下の大罪を犯した訳ではない」だろうか。ヘイトク [続きを読む]
  • 漱石の漂浪
  • 人間の欲求はその人間の心理ではなく社会に規定される。その社会が常に流動するものである以上人間の欲求もまた社会と共に常に流動する。そうして人は流動する社会によって欲求を流動させられて常識や道徳の埒を超えてしまうことがままある。人間が社会的動物である以上それは防ぎようがない行為であり我々はそれを非難するよりも寛容に受けれるべきである。もしもその行為が悪徳の範疇に踏み込んでしまう場合は淡々と法によって裁 [続きを読む]
  • 『こころの時代』『バース・デイ』
  • 職人とアスリートは深い精神内容を持っているので、職人とアスリートを特集した番組はできるだけ見るようにしている。 今朝のNHKの『こころの時代』は彫刻家の特集だった。さすがNHKだけあって彫刻家の精神内容を具体的に掘り下げていた。 その後民放の『バース・デイ』という番組の女子マラソン選手の特集を見たのだが、これは全く駄目だった。「強い」とか「努力家」とか「天才肌」とか、大会で優勝したとか、記録 [続きを読む]
  • 朝鮮学校の無償化認める 大阪地裁、原告側全面勝訴
  • 朝鮮学校の無償化認める大阪地裁、原告側全面勝訴https://this.kiji.is/263494614112337927国が朝鮮学校を高校無償化の適用対象外としたのは違法として、大阪朝鮮高級学校を運営する学校法人「大阪朝鮮学園」(大阪市)が処分の取り消しと適用の義務付けを求めた訴訟の判決で、大阪地裁(西田隆裕裁判長)は28日、原告側の全面勝訴を言い渡した。初の判決だった広島訴訟と逆の結論となった。学園側は「政治や外交上の理由で無償化 [続きを読む]
  • 沖縄人復員兵が同胞を集団リンチ
  • 『沖縄縣史10沖縄戦記録2』181〜182ページ「…戦後の食糧難の状況のなかで、今もって子ども心にやきついて離れない出来事が私の郷里小浜島であった。このことを記すことはある意味で勇気のいることであるがどうしても書かずにはおれない。事は沖縄戦が終り、復員兵が次ぎ次ぎと帰ってきつつあった。一九四六年(昭二一年)の春のことである。食糧難にあえぐ島の苦しい生活の中で、生命をつなぐために、盗ってはならない他人の物を [続きを読む]