まっちゃん さん プロフィール

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まっちゃんさん: 北方領土の地下資源について
ハンドル名まっちゃん さん
ブログタイトル北方領土の地下資源について
ブログURLhttp://hoppouryoudonoshigen.seesaa.net/
サイト紹介文北方領土の地下資源について説明します。
自由文北方領土の地下資源について説明します。
北方領土にどんな地下資源があるのか、あまり知られていません。
ロシア地質調査研究所や企業により公表されているデータ、学術論文などをこのブログで紹介していますので、北方領土の地下資源について皆様にも興味を持っていただければ幸甚です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供80回 / 365日(平均1.5回/週) - 参加 2016/01/17 21:12

まっちゃん さんのブログ記事

  • 択捉島の未同定レニウム鉱物(K-Perrhenate)
  • 択捉島北東部にある茂世路岳(ロシア名クドリャブイ火山)の高温噴気孔では、ReS2の化学式を持つレニウム鉱物がロシア科学アカデミーの研究者によって発見され、その発見はNatureに報告されました(Korzhinsky et al.,1994)。その鉱物は2004年に正式に新鉱物レニウム鉱Rheniiteとして承認されました。茂世路岳の噴気孔では、まだ新鉱物として認定されていない未同定のレニウム鉱物があります。KReO4の化学式を持つK-Perrhenateと [続きを読む]
  • 行ってみたい国後島の名所(材木岩)
  • 国後島の中心都市ユジノクリリスク(古釜布)から西に約15km、オホーツク海に面した海岸に材木岩と呼ばれる名所があります。ロシア語ではМыс Столбчатый(円柱状の岬)と呼ばれています。 図.国後島の名所「材木岩」の位置(ロシア語版Wikipedia)5角形〜6角形を呈した玄武岩の柱状節理が認められ、観光名所の一つとしてロシアのガイドブックにも出ています。玄武岩の壁базальтовая стенаと呼ばれる [続きを読む]
  • 択捉島の希少鉱物(自然クロム)
  • 択捉島の茂世路火山(ロシア語Kudryavy火山)の高温噴気孔からは、自然鉄、自然シリコン、自然アルミニウム、自然チタンなどの金属鉱物が産する他、まだ新鉱物として認定されていない自然モリブデンも産します。今回は自然クロムを紹介します。クロム(元素記号Cr)は資源としてはFeCr2O4という化学式を持つクロマイトchromiteが重要です。金属状態のクロムは1981年に中国のクロム鉱山での産状が報告されました(Zhu & Liu, 1981) [続きを読む]
  • 北方領土・歯舞群島の残念な地質図
  • 本ブログでは主にロシア地質調査研究所VSEGEI発行の地質図を用いて、歯舞群島の地質を説明してきました。日本による地質図は主にWebで無料で閲覧できるサイト「地質図Navi」のキャプチャ画像を用いて、説明してきました。図.歯舞群島のシームレス地質図(地質図Navi)Websiteでのキャプチャ画像よりも、紙面の地質図のオリジナル図面の方が見やすくわかりやすいです。しかし出版されている地質図には著作権があります。通常は無断 [続きを読む]
  • 択捉島の希少鉱物(自然モリブデン)
  • レアメタルであるモリブデン(元素記号Mo)は、輝水鉛鉱(MoS2)が資源として重要な鉱物です。輝水鉛鉱を主とするプライマリーMo鉱床と、ポーフィリー型銅鉱床でMoが副産物として産出するバイプロダクトMo鉱床の2種類があります。 択捉島の茂世路火山(ロシア語Kudryavy火山)の高温噴気孔には、レニウムを含む輝水鉛鉱が産出します。さらに鉱物学的研究のためにロシア科学アカデミーの研究者が噴気孔内に挿入した石英チューブの温 [続きを読む]
  • 択捉島の希少鉱物(自然アルミニウム)
  • 択捉島の茂世路火山(ロシア語Kudryavy火山)の高温噴気孔からは、大変珍しい鉱物、自然アルミニウムが発見されています。日本の他の場所でこれまで報告はありませんので、択捉島茂世路火山は日本で唯一の天然のアルミニウムの産地です。自然アルミニウムが見つかったのは、鉱物学的研究のためにロシア科学アカデミーの研究者が噴気孔内に挿入した石英チューブに析出した昇華物の中からです。このため厳密な意味での天然鉱物かどう [続きを読む]
  • 択捉島の火山噴気孔で発見された未知のプラチナ鉱物
  • 択捉島の茂世路火山(ロシア語Kudryavy火山)の高温噴気孔で、白金族元素PGEの鉱化作用が報告されたのは1996年のことです(Korzhinsky et al.,1996)。高温噴気孔に析出した昇華物の中に自然白金が含まれていたことは大きな発見でした。噴気孔周辺の変質岩のサンプリングが行われた結果、プラチナPtよりパラジウムPdの方が品位が高く、最もパラジウムに富む試料(1トン中1グラム)は、920℃と最も高温を示した噴気孔付近の硫化帯で [続きを読む]
  • 択捉島の火山噴気孔で発見されたプラチナ
  • 択捉島の茂世路火山(ロシア語Kudryavy火山)の高温噴気孔には重金属やレアメタルが濃集していることが知られていますが、白金族元素PGEの鉱化作用もKorzhinsky et al.(1996)にて報告されています。高温噴気孔に析出した昇華物の中に自然白金が含まれていたことは大きな発見でした。ロシア科学アカデミーの科学者たちはカルデラ内の噴気孔で更なるサンプリングを行いました。またカルデラの中には旧日本の硫黄鉱山である茂世路鉱山 [続きを読む]
  • なぜ択捉島にレアメタルのレニウムがあるのか?
  • 択捉島の茂世路岳(ロシア名クドリャブイ火山)の噴気孔にはレアメタルであるレニウムが産出します。レニウムは斑岩銅鉱床に産出する輝水鉛鉱(モリブデン鉱物)の中に250〜700ppmほど微量に含まれていて(JOGMEC,2015)、レニウムはモリブデン精鉱の副産物として2014年では44.7トン生産されました(USGS,2016)。茂世路岳では火山ガスからレニウムを回収する現地試験が実施され、17kgのレニウム精鉱が回収されました。今後、レニ [続きを読む]
  • 色丹島での銅・クロムの鉱化作用
  • 1964年に発行された色丹島の地質図には鉱床のマークはありません。図.ロシア地質調査研究所VSEGEI発行の地質図幅「K-55-III」(Желубовский,1964)しかし色丹島の東部には何か赤色のマークがあります。図面を拡大します。図.色丹島東部拡大図図.凡例凡例のконтактовые роговикиは接触変成岩(ホルンフェルス)、пиритизацияは黄鉄鉱化です。色丹島東部での斑レイ岩の貫入に伴い、化石 [続きを読む]
  • 国後海淵の原油・天然ガス鉱床
  • サハリン州ではサハリン島北部オハ地区に原油・天然ガス鉱床が多く分布することが古くから知られていました。またサハリン島南部のユジノサハリンスクの南西にもガスが卓越した鉱床があります。サハリン州の原油・天然ガス鉱床位置図схема размещения нефтяных и газовых месторожденийにこれらの油田の場所が示されています。図.サハリン州の原油・天然ガス鉱床位置図一方で、千島列 [続きを読む]
  • 色丹島の地質図
  • 色丹(しこたん)島の地質図を紹介します。色丹島はアイヌ語の大きな村を意味する「シ・コタン」から名付けられています。ロシア語でもシコタン島Остров Шикотанと呼ばれています。色丹島には中心となる集落で「小千島」を意味するマロクリリスクМалокурильск(日本名:斜古丹)と「カニ工場」を意味するクラバザヴォーツクКрабозаводск(日本名:穴澗)の2つの集落があり、両集落は道路で [続きを読む]
  • 歯舞群島の地質図(まとめ)
  • 歯舞群島の地質図について、まとめをいたします。各島の詳細についてはリンクを参照願います。戦前の日本による報告は平林(1941)が最後と思われます(→リンク)。図.歯舞諸島および色丹島の地質図(平林、1941)ソ連は1963年から歯舞群島の地質調査を行い、20万分の一地質図を出版しています。「K-55-II」と「K-55-III」の2つの図幅での歯舞群島の地質図は以下です。図.1964年VSEGEI発行の地質図幅「K-55-II」「K-55-III」( [続きを読む]
  • <br /><br />歯舞群島の地質図(海馬島)
  • 歯舞群島の一番東にある島、海馬島(とどじま)を紹介します。多楽島の南東約8kmにある島々で、アイヌ語では「トドモシリ」と呼ばれます。図.海馬島(カブト島、カナクソ島)位置図(国土地理院地図閲覧サービス)ロシア語では「破片」「かけら」を意味するアスコーラク島Острова Осколки といいます。ロシア語の場合は、海馬島、カブト島、カナクソ島などの島々をまとめてアスコーラク島としているようです。図.ソ [続きを読む]
  • 歯舞群島の地質図(多楽島)
  • 多楽島(たらくとう)は歯舞群島の中で最も北に位置する島です。地名の由来は、アイヌ語の「トララ・ウク(皮紐・取る→皮紐を取る島)」が「トラク」に変化したことです。 図.多楽島の位置図(国土地理院地図閲覧サービス) ロシア語ではパロンスキー島 (Остров Полонского)といいます。ロシア19世紀の医者であり歴史家でもあるアレクサンドル・パロンスキーАлександр Полонскийに由来します [続きを読む]
  • 歯舞群島の地質図(志発島)
  • 志発島(しぼつとう)は、歯舞群島で最も大きい島です。地名の由来は、アイヌ語の「シペ・オッ(鮭・群在する所)」からきているそうです。図.志発島の位置図(国土地理院地図閲覧サービス)ロシア名では“緑の島”を意味するゼリョーヌイ島(Остров Зеленый)と呼ばれています。第2回カムチャツカ探検(大北方探検)に同行したデンマーク出身のマルティン・シュパンベルク大尉Martin Spangbergが1739年7月7日に志 [続きを読む]
  • 歯舞群島の地質図(春苅島)
  • 春苅島(ハルカル島)は、歯舞群島にある島で、ハルカリ島、ハルカルモシリまたはハルカリモシリとも呼ばれています。アイヌ語の「ハル・カル・コタン(オオウバユリの鱗茎・採取すること・村→オオウバユリの鱗茎・採取すること・村)」に由来するそうです。またモシリはアイヌ語で「島」を意味します。国土地理院の地形図では、ハルカリモシリ島になっています。春苅島は上の島、中の島、下の島からなります。図.歯舞群島勇留島 [続きを読む]
  • 歯舞群島の地質図(勇留島)
  • 勇留島(ゆりとう)は歯舞群島の島のひとつで、アイヌ語の「ユウロ(鵜がいる島)」が転じて付けられました。図.歯舞群島勇留島の位置図(国土地理院地図閲覧サービス)ロシア語ではユーリィ島(Остров Юрий)といいます。勇留島のユリという発音は、ロシア語では男性の名前であるユーリィЮрийに通じるところがあります。図.ロシア地形図勇留島周辺ロシア地質調査研究所VSEGEIが発行している20万分の1地質図「K-55 [続きを読む]
  • 歯舞群島の地質図(秋勇留島)
  • 歯舞群島のひとつ、秋勇留島(あきゆり)の地質を紹介します。秋勇留島は、アイヌ語の「アキ・ユリ)」(勇留の弟)という意味です。秋勇留島は、北東にある勇留島(ゆり)よりも小さく、勇留島の弟分といえる島です。平林(1941)は「アキユリ(秋勇留)島は安山岩熔岩流と集塊岩より成り、地形地質共にユリ島によく似てゐる。」と地学雑誌に報告しています。やはり勇留島と秋勇留島は兄弟みたいな島ですね。図.歯舞群島の島々(国土 [続きを読む]
  • 歯舞群島の地質図(水晶島)
  • 水晶島は歯舞群島の島の一つであり、アイヌ語の「シ・ショウ(大きい・裸岩)」が転じて名付けられました。水晶がたくさんある島という意味ではありません。図.水晶島の位置図(土地理院地図閲覧サービス) ロシア名ではタンフィーリエフ島(Остров Танфильева)といいます。ソ連は1946年にロシア人地理学者・植物学者のガヴリイル・タンフィーリエフГаврии?л Танфи?льевの名前からこの島を名 [続きを読む]
  • 歯舞群島の地質図(貝殻島〜オドケ島〜萌茂尻島)
  • 歯舞群島には着目される地下資源がないので、本ブログでも歯舞群島についてあまり記事がありません。そこで、これから歯舞群島の島々の地質を紹介することにします。図.歯舞群島の島々(国土地理院地図閲覧サービス)第1回目は納沙布岬に近い貝殻島〜オドケ島〜萌茂尻島の島を紹介します。納沙布岬から水晶島までを拡大します。図.納沙布岬〜水晶島の島々(国土地理院地図閲覧サービス)さらに拡大すると小さな島々が見えてきます [続きを読む]
  • 択捉島の堆積型褐鉄鉱鉱床(知布幌鉱床)
  • 択捉島の散布(チリップ)火山の浸食カルデラ内に褐鉄鉱鉱床である知布幌(チップホロ)鉱床があります。散布山(1,582m)と北散布山(1,561m)との間の西斜面、北白イ川上流に鉱床は位置します。明治23年に択捉島の火山の調査を行った北海道庁の技師たちは、紗那(シャナ)村の住民より、散布山を流れる川の上流で温泉が湧出し、白色の泥状珪質物、石膏、そして褐色の沈殿物(褐鉄鉱)があることを聞かされます(石川、1891)。こ [続きを読む]
  • 明治27年の択捉島紗那市街の様子
  • 千島列島の鉱物資源に対する科学的な調査として、明治27年(1984年)に石川貞治技手による調査が行われています。明治27年6月19日に海路で択捉島留別湾にある留別村に到着した石川は、そこから陸路で択捉島の首府であったナヨカ湾に面した紗那村に赴きます。石川は留別村から紗那村までの約6里の道程で、山道の第三紀安山岩質溶岩を観察しながら進みました。図.択捉島紗那村周辺の地形図(国土地理院地図閲覧サービス)当時の紗那 [続きを読む]
  • 鉱床区図から探る択捉島北東部の地下資源
  • ロシア地質調査研究所VSEGEIが発行しているсхема минерагенического районирования и прогноза полезных ископаемых(鉱物のゾーニングと資源予測の図面)の図面より択捉島北東部の地下資源を紹介します。ロシア地質調査研究所は2002年に択捉島北東部に相当する以下の範囲(L-55-XXIII,XXIX)の50万分の1鉱床区図を出版しました。図. L-55-XXIII,XXIXの鉱床区図範 [続きを読む]
  • 鉱床区図から探る択捉島中央部の地下資源
  • ロシア地質調査研究所VSEGEIが発行しているсхема минерагенического районирования и прогноза полезных ископаемых(鉱物のゾーニングと資源予測の図面)の図面より択捉島中央部の地下資源を紹介します。 ロシア地質調査研究所は2002年に択捉島中央部に相当する以下の範囲(L-55-XXII,XXVIII,XXXIV)の50万分の1鉱床区図を出版しました。図. L-55-XXII,XXVIII,XXX [続きを読む]