いつきさらさ さん プロフィール

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いつきさらささん: わたしをさがしていますか
ハンドル名いつきさらさ さん
ブログタイトルわたしをさがしていますか
ブログURLhttps://sagasiteimasuka-poet.theblog.me/
サイト紹介文恋から不可思議まで編む部屋|『わたしをさがしていますか』発売中(pocket.jp)
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供409回 / 365日(平均7.8回/週) - 参加 2016/01/18 23:40

いつきさらさ さんのブログ記事

  • 嫉妬
  • 空の写真をノートに貼る癖があって社会人になってからもしばらく手帳に貼っていた初めてスマートフォンを使うようになりコンビニで現像する楽しみを覚えてやっぱり手帳に空の写真を貼っていた空は毎日違う顔なのにふたり写った写真はどれも似ていていつしか現像するのもやめてしまったきみは許せないと泣いて手帳をバラバラにした [続きを読む]
  • ほら
  • ほらあなたは無造作に両手ですくってかぶせてくれるほらわたしは無意味に硬直しきってされるまま夕焼け朝焼けとろとろとけて合図もないまま恋をしたほらあなたは無造作にわたしの好きな言霊を投げてよこすほらわたしは無意味に疲れ果てて夢の中 [続きを読む]
  • トーザ・カロット岬の毛糸屋さん-4
  • おじいちゃんとミケと過ごした楽しい休日はあっというまに終わって今日からまた退屈な学校生活ですごろんごろんしたみかんが果物屋さんにたくさん並んで大忙しだと聞いて学校が早く終わる日にアルバイトすることにしました憧れのみかんの蕾色の毛糸はちょっぴり頑張らないと1玉に手が届かないごろんごろんしたみかんの香りに囲まれてころりころりした毛糸に夢を見てトーザ・カロット岬のびゅうびゅうした風をいっぱい浴びて [続きを読む]
  • KA-RI-MO-NO
  • この姿 いつかの恋 この声 この命 何もかもがKARIMONOで何もかもを返せと言われて泣きじゃくるそんな夢を見てたなにひとつ残らないほどさびしいとなにひとつ残せないほどさびしいと思いこみたかった [続きを読む]
  • きみの気配
  • きみの気配がすっかり消えたからようやく街にきてみた芳香をはなつ木が変わらずむかえてくれてわずかに後ろめたかったきみといた頃空も光もどこかうつろで並んでいても距離しか感じなかった芳香をはなつ木が変わらずむかえてくれてわずかに思い出がこぼれたきみの気配は僕からすっかり消えたのに今でも心がちょっとだけ騒いでる [続きを読む]
  • トビラヲシメテクダサイ
  • 冷蔵庫が覚えたてのハーモニカみたいに軋んだ音を立てていたきみのふきげんなため息にどこか似ていた待ってるってスカイプで笑ってくれたのは半年前のことアイスポックスがあふれないように食材が凍りつかないように冷蔵庫は空っぽにしておくね旅に出たくなったときはそうするねトビラヲシメテクダサイトビラヲシメテクダサイピーピーピーピーピーピー待ってるね [続きを読む]
  • さよならとつぜん
  • 雨音点滴涙の粒が心に落ちた風音点滴氷の粒が窓をたたいたさよならとつぜんあなたはずるいねかなしいきおくをたくさんのこした雨音点滴涙の粒が心に落ちた風音点滴氷の粒が窓をたたいた [続きを読む]
  • きみが好きだった
  • 散り散りの朝と退屈な魔法そんなものにまぎれてぼくは夢を見なくなったはなればなれの雲に想い出をつめこめば五月の風にさらわれていったかわるがわる別れ話のあとキスを交わしてハグを躱(かわ)すそんな日々が狂おしくそんな日々でも愛おしかった [続きを読む]
  • わたしたちの取り分
  • わたしたちの取り分はそんなに多くはなかった羽根をもつもの雨を待つもの光を望むもの闇を好むものたいていの命はそのうちのいくつかに属してつつましく空を分け合ったのですわたしたちは取り分よりもよけいに手にいれたがった羽根を持たず雨をくぐり光を作り闇を恐れる空の色さえ変えられないくせに空をなくしても気づかないくせに少ない足りないもっともっとやがて取り分を使い果たして喧嘩を始めるのだよこせどいていろ俺 [続きを読む]
  • もう一度僕は
  • もう一度僕は遠い昨日に出会った引き出しの奥の鍵の壊れた日記の香りで呼び覚まされた記憶の幾度目かの夏のほんのささいなひとときだった手放したはずの遠い昨日に出会った僕はふりはらったものかたぐり寄せたものかまどろみの中で迷ったんだ夢のない眠りがふたりを引きさいた日からどれぐらいたったのだろうもう一度僕は昨日に出会ってぼんやりした夏空を思ったんだ [続きを読む]
  • 遠くに置きっぱなしの昨日のこと
  • 涙をためたりはしません愛を夢みたりもしません砂を数えたりもしません星を嘆いてもものたりないのだから笑っていてもどこか空虚で抱き合っていてもなんか冷たくて雨が降っても忘れてしまうなら会わなかったことにできればあなたなんてあなたとなんてはじめから [続きを読む]
  • しっぽが揺れた
  • 起きてやさしい声がしていつものリアルに転がり込んだ夢のほうがよほど居場所があるだろうに眠ったままではいられないふにゃふにゃの脳内をなだめてふわりとベッドを抜けるとこっちとまた声がしてしっぽが揺れた一度でいいから猫の日を過ごしたいしっぽの長い猫になりたい空が空でなくなる前に空を壊してしまわぬように猫でいたいきみの代わりにそう願ったんだ [続きを読む]
  • 誰よりも
  • 誰よりもへた何よりもにがて笑うこと泣くこと哀しむことやさしくいることそんなことより救いようもなくへた恥じ入るほどにがて許されることも許すことも [続きを読む]
  • 鍵ふたつ
  • その人はふたつ持っているそうです自らを開くためのと閉じるためのとふたつ持っているそうですいつ頃からか覚えてないそうですが使い分けているらしいです [続きを読む]
  • ひとりじめ
  • ひとりじめしたけどやっぱりきみとみていたかったひとりじめできたけどやたらときみにあいたくなったいつものようにパタパタしっぽをふってケースの中でにこにこするもっぱらの仕事だからだけどやっぱりきみを探しているんだクーンクーンきみにあいたいあいたいよごはんもお水もたくさんあるけどきみにあいたいあいたいよ [続きを読む]
  • 見えるようで見えないようで
  • てのひらにのるほどの世界しか見えなくてどんどん感情がなまけものになってくる知り放題とり放題見放題読み放題聴き放題だから嘘も本当もそんなにめずらしくなくなって作ることも創ることも歓迎されなくなったてのひらに載るほどの未来しかないのなら笑っても泣いてもしかたないんだっていま空があたりまえに存在するのにてのひらに雲を眺めてわかったようなふりをしているぼくたちは何もかも知っているふりをきめこんでる [続きを読む]
  • 意味なくなるから
  • 手帳に貼った?ノートに貼ったの?矢継ぎ早な質問で 僕は涙をかわしてく写真を手帳にはさんでおいたのでも意味なくなるから明日からにこりともせず泣きもせず低い声で君が告げる持っていっても仕方ないもの燃やしても惜しくないものどうしてあなたが泣くのかもうわからないんだもの意味なくなるからなにもかも明日から [続きを読む]
  • ほんの夢たち
  • 美味しくなりたいどうあがいてもどう背伸びしても食べ続けていることに変わりないのだほかでもない自分自身をだからせめて美味しくなりたい食べつくしてしまうその日まで [続きを読む]
  • なつかしいかみさまと出会う
  • 朝を探して這ううちになつかしいかみさまと出会う空はまだ夜が濃く風が時折頬に触れたさびしいといとしいの境界線で転がるうちになつかしいかみさまと出会う幸せすぎてもあたたかすぎてもそれだけを信じないように悲しすぎても孤独すぎてもそれだけを信じないように祈りをひとりじめないように [続きを読む]
  • どうしてとりあげないんだろう
  • 月はまだあたしの知らない街に漂ってる月はいつだってやさしくあたしを傷つける月がもうあたしを嫌いになったならどうして空をとりあげないんだろうどうして涙をとりあげないんだろう [続きを読む]
  • やさしい食卓
  • ほどよく煮えたポトフを前に父さんは不機嫌だ大好物のはずなのに今夜は楽しみってトーストかじりながら笑っていたのにみるみる満ちてく涙の泉ほろほろくずれるにんじんおじゃがぼくの心もポトフの湯気もすっかり凍えて母さんの花柄エプロンをぎゅううっとにぎってたオトナになんてならないそう決めたんだあの夜やさしい食卓で [続きを読む]
  • 特別感
  • 特別感がそんなでもなくなってたねちょうどよい感じだよねね3年経ったころそんなことでくすくす笑いあった特別感にも慣れたころふたりは日々を壊したがって自然としかめっ面になってたね10年経ったころふたりの間のすりガラスは崩れんばかりに傷ついて終わろうって決めたんだったねきみはまだすりガラスを抱えたままどこかで特別感を探しているんだろうか涙をこらえて [続きを読む]
  • 金魚
  • 約束で縛られる幸せ約束に縛られる不幸せ束縛と呪縛のまんなか生と死の狭間食べ始めの愛しさ食べ終わるさびしさあなたとのことをそんなふうに考えこんでしまう金魚みたいにゆれながら [続きを読む]
  • 空をくぐったんだ
  • 鯉が泳ぐ空を一度だけくぐったんだ幸せと不幸を必死で仕分けていた頃風しか食べないくせに空を泳げる魚がうらやましくて会いに行ったんだ恋が失われた日に空をくぐったんだ風しか食べなければ楽になれそうな気がして空を泳ぐ魚に会いに行ったんだ [続きを読む]