佐々木漣 さん プロフィール

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佐々木漣さん: 地下室でも漣が聞こえる
ハンドル名佐々木漣 さん
ブログタイトル地下室でも漣が聞こえる
ブログURLhttp://sasakiren-poem.seesaa.net/
サイト紹介文こっそりと小さな声で詩を書いています。旧型カメラで写真も撮ります。心象風景。
自由文現代詩のようなもの。心象風景の写真。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供57回 / 365日(平均1.1回/週) - 参加 2016/01/21 01:00

佐々木漣 さんのブログ記事

  • セルフィー
  • 父親が十七歳で初体験したフィヨルドは、この世のものだったのだろうか?心の中で硬くなったパドルを握り、その美しい迷路に、ゆっくりと燕下するように入っていく古くから伝えられてきた聖別された熱量で共有する互いの痛みと悦楽ふっ、と漏れる水の声は、しん、と響く明け方の精霊によって、時が来たことを教えられたそして、産まれたつるんと滑り落ちた豆が尻を叩かれおぎゃあ、と泣いた幸福と不幸のバランスを悟っていたかのよ [続きを読む]
  • 詩集
  • 只今、私家版の作成を少しずつ進めています。内容は、昨年「詩と思想」に入選、さまざまな事情で、作業は難航していますが、今年中にはケリをつけたいと考えています。ブログの方では、私家版以外の詩を一篇、近々公開する準備をしています(公開というのは大袈裟かな)。ちゃんと生きて詩作していますので、もう少しお待ちを。 [続きを読む]
  • 灯火
  • 都市を焼く最後の灯火がふっと消えた新しく開拓をするしかない何処を?エゴのあらゆる呪縛から解放され風に吹かれ、進路のさだまらない道を [続きを読む]
  • ただの肉体
  • ゆっくりと音もなくでも確実に、背後から一歩多く進んでくる次第に濃くなる幻影あなたは乗っ取られぽっかりと口を開け成仏し、 肉体だけが足りなかった睡眠を貪るそう、それはただの肉体だ皆が丘の上から担いでおろすただの肉体 [続きを読む]
  • ファシズム&ライトウィング
  • 悪いのは何もかも広告資本主義のどうしようもない窒息私たちはやられていくこれは世相の喉元で起きる発作なのかポピュリズムの歓喜なのかアッシャー家のように分断される大きな家呪われた人から始めよう 「国へ帰れ」としかしどこにその国があるのかただ荒野と砂漠があるだけだ孤独から、孤立へその暗闇に跋扈する火の消えたランタンを持って歩くかつてはここも妖精の国だったのだ今夜もファシズムとライトウィングへの反戦歌を歌 [続きを読む]
  • 乾いたキス
  • どうやら私は表計算ソフトに組み込まれてしまったらしい人生の1と0とが対峙する火花でセキュリティーの免罪符を受けるAlt+Aですべてを選び、世界を監視するDeleteで瞬殺する鎌を持つ黒服を着る者強風が吹けば機内モードWiFiがよく切れるラブホテルのラボがハッキングされ盗み出された実験用の貞操やがてすべての回線が切れ、避妊の失敗が続くそういうVBAを習う場所がある白い手が次のサンプルを電子顕微鏡で、観察する夫と毎晩愛し [続きを読む]
  • 乾燥した心
  • 乾燥して、あちこちで火事が起きているが私はテレビを見ながら人の乾燥について思う潤いのない、枯れた心に煙草を捨てる燃え上がるのは情熱ではなく不審な心で風が森の上に火を走らせるいたるところで、この国で一揆が起きる血を見ることは避けられない [続きを読む]
  • 草稿
  • 草稿を書いている間辞書を引いては駄目カタカナで書くことその翼を持つモノは逃げるのが実に早いからマワリ込むことなどできない正面から見るにはやはり殺すしかないはい、殺意はありましたキョウキについては考えてませんでしたからやはり「ペン」なのでしょう [続きを読む]
  • 水の中で燃えている
  • 憧れていたあの人そこで喪われた人伸びる影のように祈ろう夕方、そう、バスルームの午後5時を数分過ぎた頃に響かない歌声、聞こえない耳その沈黙は命を示していると思うそんな時こそ確かめて人の出口はやはり口からで入口から入らないと本当に出ていくことはできない傷とはあくまで、空腹の生命反応でありあなたは声水の中で燃えている選ばれたあの人そこで失われたものそれだけが幸いなのだ、と後になって気づく「わたしには愚直 [続きを読む]
  • スイッチを押せ
  • 君が君をはじめて認識した時確かにそれは、君であったかアンディー・ウォーホールの描いたポップアートであった気がしないか?君が君の日記をすらすらと書いている時確かにそれは正直な君の内省であったか?スティーヴ・ジョブズの名言を盗用したろう万年筆のインクは、「黒」だと主張している君が君の象徴を高架下の壁に即興で描いた時確かに君は本気でファクトを謳ったか?岡本太郎が何処かに埋め込んだ芸術の爆弾の起爆装置を、 [続きを読む]
  • 乗客
  • 上りの電車に乗るはずだったのに下りの電車に乗っていた見たこともない街ここはどこだ住民もいない自分を忘れるところさとベルを鳴らす、猫の車掌さん [続きを読む]
  • アル中に戻る
  • ずっと滅入っていたが今度は悪寒がする熱はない。今のところ情熱もない。何事においてもそれは恥だモラトリアムは僕にとって、季節のようなものだっただけどもうこの議論はよそう一杯飲み、二杯飲み飲み込まれてアル中に戻る震える自分の手を見るそれが僕の姿だ [続きを読む]
  • 魔女狩り
  • 魔女狩りにより、魔女ではないものが吊るし上げられたそして本当の魔女を、森の中に隠してしまった彼らに何ができるのかわたしたちはまだ知らないしかし、ひどい時代が始まろうとする前兆の匂いが鍋の中でぐつぐつ煮られている平穏とはそこに入れるスパイスでしかない [続きを読む]
  • 彼らはそこらじゅうにいる
  • 鮮血の残り香で目が覚める自分が自分の亡霊として起き上がる日常すべてが暗喩であり正気に戻る術が欲しい怯えた瞳と震える胸に、覆いかぶさる痛がる女児を犯す罪であることを知りながら獣のように終わる、未成年の真昼汗びっしょりで何度も起きる幻夢足首にGPSを移植しても、変われない自分でもわかっている。腐った林檎の捨て方くらい性と死に満ちたこの国で、十三階から投身自殺を図った少年が持ち去ったもの「」の中身世論が [続きを読む]
  • 朽ち果てる
  • もう飽々だ偽りの自分に巡礼にでも出ようか時間と同じ早さででも、どこが聖地なのだろう?何もわからない迷走でも遭難でもない憂鬱の延長は何色?のたれ死ぬ為に放浪した心に疼くことをやめた退屈だけが残ったもう花は咲かない佇立したまま、固まったまま朽ち果てる [続きを読む]
  • 這い上がる
  • 君が君をはじめて謳歌した時確かにそれは、君であったかアンディー・ウォーホールの描いたポップアートであった気がしないか君が君の日記をすらすらと書いている時確かにそれは正直な君の内省であったかスティーヴ・ジョブズの名言を盗用したろう万年筆のインクは、「黒」だと主張している君が君の象徴を高架下の壁に即興で描いた時確かに君は本気でファクトを謳ったか岡本太郎が埋め込んだ芸術の爆弾の起爆装置を、影と二人で盗ん [続きを読む]
  • みんなの唄
  • アメリカで産まれた一ドル札が兜町で乱れる何が不満なのか街宣車のように喚きながらこれは演目のひとつなのだと、霞を食むように粘り強く納得させるのだが、背中に矢は三本しかなく、終わりの始まりもそろそろ限界で、ここいらでやさしさを2%加えて精算したい後場でこの国ごと空売りしたい赤を嘔吐して現金化できるのならば明日にでも物乞いの世界がやって来る隙あらば付け込もうと、利用しようと、何をミックスしても口説き文句 [続きを読む]
  • ラヴレス
  • 何に迷い、狂い、もんどりうっていたのか?何人殺したろう、こんな自分を独占するためただ暑かったのか? 存在を飲み込んで理由だけの善意がいくらでも蔓延っており靴下から皮膚の下に入り込んでくる血管を食し、むくむく蠕動している脳の中での性交が福音のように虹色だ自意識の地下室で、確かに犬以下だった。四足で飯を喰い、白い糞をするよう躾けられ午前零時まで実験されるのをひたすら待つ。首の後ろにシリアルを刻印され水 [続きを読む]
  • 祝祭
  • たとえ明日、死ぬとわかっていてもきちんとケーキを用意し、ローストビーフを作り、チリ産のワインを買い求め、オープナーの具合をきちんと確認しキッチンの椅子に座り、あなたの好きなユーミンを聴きながら帰宅するのを待つべきなのだ続けてくださいそのお祝いを [続きを読む]
  • 読者投稿欄最優秀作品
  • 『詩と思想1・2月号』に7月号に入選した、「黒い稲妻」が読者投稿欄最優秀作品に選出されました。雑誌を手に取っても、遥か遠い銀河から来たメッセージみたいで、喜びよりも、驚きと、戸惑いの方が多い。そもそも、どうして今年に入っていきなり、8回も入選できたか自分ではわからない(苦笑)ポケモンGOと一緒に、雑誌も探して頂きたいです。ササレンGO、お願いします! [続きを読む]
  • 二度目のモラトリアム
  • 三年後の自分に謝りたいくらいの、空虚な自分決定することの怖さを知り、身動きがとれない二度目のモラトリアムで、私はどこにいるのだろう?自分の船か、他人の客船かバーボンの瓶を片手にしているAM2:36矮小な言葉の羅列を手帳に書き殴っているこれは生活じゃない叫びだ [続きを読む]
  • いつか報われると
  • いつか報われると信じて生きていく決してそうはならないそう知りながら衣嚢からとりだす毎晩父親の骰子を転がしその数だけの詩は書けた過ぎる言葉私がまだ僕だった頃黄昏が隣に座り草笛を吹いていた誰ひとりいない平原の海で蹲ればただ濃く寒く一〇〇匹の犠牲でやっと、一字得る衣嚢に手をつっこんだままの、遊牧の徒すべて酔生夢死だが口に出してはならない草は草であり風は風であり花は花であるここでは比較するものがない透き通 [続きを読む]
  • まぶたの摩耗
  • 涙を流し続けるとまぶたは摩耗してしまうのだろうか赤子に訊いてみたい世界はどのように回っているかあるいは止まっているのか虹色を愛する人々は色彩に恵まれた幼児期をおくったのだろう [続きを読む]
  • 欲望
  • 湿った南風五月十五日その波の高さが、人の低さを測りこの脳の障害をもう一度病にする先生は聞いてくれるプロフェッショナルでも、私はまだ自分のプロフェッショナルじゃない昨夜だって三度の中途覚醒萎びたサンドウィッチのレタスの気分確かなことは錯覚で注射器で額を狭くし、魔法使いや秘密の場所のことや、気球から見たこの島で生きぬく意味のことばかり考えてしまうあの頃、確か学生で、未成年と成人の間を行ったり来たりでき [続きを読む]