めいこ さん プロフィール

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めいこさん: Beautiful World
ハンドル名めいこ さん
ブログタイトルBeautiful World
ブログURLhttp://emunooheya.blog.fc2.com/
サイト紹介文しえぬくんたちの妄想をかいております。ミニョクさん溺愛で偏愛w
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供211回 / 365日(平均4.0回/週) - 参加 2016/01/24 06:02

めいこ さんのブログ記事

  • 僕のすきなセンセイ。 53
  • それは――――此の国では左程珍しくも無い名前、だった。その言葉を口先で転がす…音にはしないで。くちの中で呟いてみた。それだけで。たったそれだけで。ココロの奥底が嬉しくなって仕舞うオレが―――居る。たったそれだけのコトで。オレはとてもとても嬉しかったんだ…。□□□□□『3年⁈』『―――なんで?そんなに吃驚する??』真坂年上だとは全然思わなかった。イイトコ同い年かと思った。「彼女」は怪訝そうな表情でオ [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 52
  • 僕は頁を捲る。その瞬間、此処は人気の無い暗闇では無く、きらきらと光が溢れる午後の学舎と為る。まるで何処からかざわめきが聴こえてきそうな感覚を覚え乍、僕は―――また。頁を捲って往く。一文字一文字に思いを馳せ乍。◇◇◇◇◇まさかホントに逢えるなんて思っていなかった。着ていた制服が○○学園だったから、もしかしたらどこかで・・・・とかは思っていたけれど。こんな時にいきなり逢えるだなんて思いもしなかったから [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 51
  • 学舎に着き、取り敢えず昇降口近くの水道をじゃあじゃあと勢いよく流し乍疵口を洗う。『―――っ…』地味に血はだらだらと流れる。疵は深い訳じゃ無さそうだけれど冷たい水道水が沁みる―――その上、時折ずきんと痛む。思わず小さく舌打ちをする…あんな処で転ぶなんてついちゃいねえ。『如何したの。そんな風に水を出しっぱなしにして―――って…怪我?』背後から聴こえてきた声に水道の蛇口を捻り乍振り返ると、校内唯一と云わ [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 50
  • 僕は今。ひとが誰かをすきに為る瞬間を目の当たりにしている――――ううん、正確には文字で追い掛けているだけれど、その光景をきちんと思い浮かべるコトが出来る。セピア色したその光景に最初に浮かぶのは――――さくら…。さくらと。制服を着たまだ幼い母――――「彼女」。そして――――。僕は感情の昂りを抑え切れない儘、頁を捲る。其処に書いてあったのは――――――母の感情、だった。仄暗い月明かりを頼りに母が書いた [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 49
  • 時雨の様な花弁を見送り乍、暫らく蒼空を見上げていた。こんな風にまじまじと見たのは何時振りだろう…。蒼空も。勿論、このさくらも。この学舎の周りに咲いているのは知ってはいたし見ていた筈…。入学してから―――こんな風にきちんと見たのはきっとその瞬間が初めて、だった。古めかしい巨木は蒼空に向かい手を広げる様に枝を伸ばし、その先にふわふわと揺れて散り急ぐ薄桃色の塊がとても鮮やかに美しく凛として風と共に散る様 [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 48
  • 『にっきちょう』そう大きく書かれている鮮やかな檸檬色の表紙を一枚捲ると其処には文字だけの世界が広がっていた。幼く拙い言葉と文章の羅列。でも、それでいてとても読み易く伝わり易いのは素直さと無邪気さの所為だろう。道端で見付けた山茶花。祖母と作ったシフォンケーキ。初めて見た異国の街並み。母が―――「彼女」が経験した彼是が頁を捲って来る度に伝わってくる。僕の知っている母はもうきちんとした成人で子供を庇護す [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 47
  • 『―――大丈夫?』たった一言だったけれど、その云い方はとても洗練されてオレの耳に届いた。―――それと云うのも。生まれてから一度も感じたコトが無かったギャップと云うモノを肌で感じていた―――それが、言葉、だった。自分の喋っている言葉や使っている云い回しがこんなにも違って異なっていると初めて知った。そしてその事実が恥じ入るモノだと感じていた時期、だった。思春期特有の多感な時期だったのだろう。周囲との相 [続きを読む]
  • reverse
  • 高揚感は簡単には消せやしない。アツいシャワーを浴び様が。冷えたアルコールを飲み干そうが。そんなモノでクールダウン出来る程あの狂ったような高揚感は鎮められやしない――――それはきっと経験した奴にだけ分かる媚薬の様な感覚。元々ボキャブラリーの少ない俺だけれど、この感覚をきちんと言葉で表現して伝えるなんて出来やしない。汗と旋律と歓声と・・・・其処から込み上げて来る様な情熱的な何かに何処までも押し流されて [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 46
  • ごめんなさい。もう一回ミニョクさんversionで…。申し訳ないです夕暮の穏やかな陽射しと緩やかな風――――それ等が程好く混ざり合ってゆっくりと時間が過ぎて往く。僕は眼を細めてその流れを実感する。祖母の声が静かに耳に届く…。□□□□□祖母たちが引っ越そうとしている場所は最近開けてきた新興住宅地。駅の近くにはタワーマンションが立ち並び、その周りには可也の規模の商業施設が幾つか出来、新たな街として出来上がり [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 45
  • 春は白木蓮。夏は百日紅。秋は金木犀。冬は柊に蠟梅に椿。この庭にはいつだって四季で溢れていた。祖父の温かみと祖母の優しさとそれから――――。たくさんの想い出が溢れていた。幼い頃の僕の記憶は―――――大概、この場所、だった。あまり体調が芳しくない母との外出と家は大抵がこの邸だったけれど、僕は此処で過ごす時間がだいすきだった。勿論祖父や祖母に逢えるのも嬉しかったからだけれど。僕は祖父と一緒に虫を探したり [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 44
  • 『――――あ…』部屋を見廻して思わず声を上げそうに為っていたコトにふと気が附く。無意識…なのだと思う――――でも、誰も居ない部屋なのに居る筈の無い彼奴の気配を何処かに感じて仕舞うオレが、居る。部屋の空気を入れ替えようと窓を開けて於いた所為で、風が書架の本を揺らした…それだけなのに、微かに聴こえた物音をふと彼奴だと勘違いして仕舞っていた。―――莫迦だな。彼奴は…。この処―――――中々逢えずにいた。濃 [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 43
  • 僕の全く関知しない場所で。時間はゆっくりと進んで往く。それは前進なのか――――それとも後退なのか。僕にはちっとも分らない。でも確実に何処かへと突き進む。僕の。キモチだけを置き去りにして。□□□□□学舎をぐるりと取り囲んでいた筈のさくらは疾うに散り、気が附くと青々とした若葉がぐんと勢力を増し抜ける様な澄み切った蒼空を覆い尽くしている。制服をきちんと羽織っているとじんわりと汗ばんで仕舞いそうな午後の帰 [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 42
  • 彼奴に云ったコトは嘘じゃ、ない。痛みは殆ど無かった――――縫合と疵痕は未だはっきりと残ってはいるが痛みは可也前から感じなかった。そう云えばあの医者が云っていた言葉を思い出す。『痛みは直ぐに無くなるさ―――――でもな…』痕は消えない――――多分、一生…。そう冷たく云い放ったあの医者は処置をし乍オレをじろりと見詰め、小さく溜息を吐いた。『あと数?ずれていたら、神経を疵付けていただろうからな。見た目より [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 41
  • それは。何時想い出しても甘美で優美でそれでいて泡沫の様に儚げで、若しかしたらあの時間は僕の見ていた長い長い夢だったのではないか、と感じざるを得なかった。彼とあの部屋で過ごし、忙しなく皮膚を合せ、時間を紡ぎ、僕はある意味オトナに為って仕舞った――――あの時間に比べたら高校生活で得た友人や中間試験等の学校生活の存在の軽さに驚く程だった。以前の生活はそれが全てだったのに、そんなモノ彼との逢瀬に比べたら大 [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 40
  • ある程度の学力を兼ね備えた集団では、本来分り易い排他的行為は見受けられない―――平たく云えば進学校では最重要な課題は大学進学と云う大義名分が掲げられている為余計な何かに構っている暇等無い。周囲に居るのが幾ら競合者であるから、己のコトだけで手一杯…悪意を持って接する行為は彼等にしてみたら面倒なコトこの上ない。それが青春時代の学友との想い出と為って仕舞うのは甚だ淋しい気もするが、彼等にとって高校生活と [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 39
  • 凪ぐ様な熱に浮かされた行為があっと言う間に過ぎ去り、呆気無く事切れた僕はシーツに包まり乍只々揺蕩っていた。記憶も意識も曖昧な儘、真っ新でまだ微熱を帯びた躰を持て余し乍重たい瞼を動かすコトすら億劫で、彼の隣で横たわっていた―――――でも、遠ざかる意識の片隅で彼の気配を感じ、何やら起き上がって動いているのが無く分った。がさがさとビニール袋の擦れる音。ぺたぺたと裸足で歩いているだろう足音。そして…微かな [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 38
  • リノリウムの床に細く長く陽が差し込む。少しずつ春から季節を移し始めているから日中の気温は初夏の面影を見せるがこの時間帯に為ると矢張り何処と無く肌寒く感じる―――オレは長椅子に無造作に置いて在った薄手のグレーのカーディガンを先程迄着ていた白衣の代わりに羽織った。 袖を通し終わる頃丁度終礼を告げる古びた鐘の音が物悲しく学舎に響き渡る――――その音を聴き乍机の脇に在ったリュックを背負おうとすると、不意に [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 37
  • 恋愛に於いての線引きや関係性について誰も僕に教えてはくれない。ある意味、仮定法過去完了やフィボナッチ数列の一般項の求め方よりも身近で確実に知って於いた方が何かと役に立つ筈なのに誰も教えてはくれなかったし知らせてはくれなかった。『すきだ』と云われたら。キスを交わしたら。躰を重ねたら。その瞬間から僕は誰かのモノに為るのか――――ううん、僕は誰かのモノに為れるのか。そんなコトはどんな教科書にも書いてはな [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 36
  • まだ幼くてあどけない――――数えてみたらオレより可也年下なのだ。それは当たり前なのだが、こう云う表情を見せ付けられるとそれをまざまざと感じざるを得ない。慣れていない嘘を必死で紡ぐ表情も。躰を強張らせ乍唇を押し当てる表情も。紅く潤んだ眼で見上げる表情も。そのどれもこれも、オレにはもう持ち得ない過去のモノ――――そしてその全てがオレを狂わせ惑わせる。無防備で眠りこけていた姿や普通に笑っている表情は極々 [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 35
  • 本来ならば、今回のお話は先生sideなのですが、変則でミニョりんでお願いします。申し訳ありませんご了承ください。呼び出し音を聞いていると、心音が跳ね上がるくらいどきどきした。考えてみたらきちんとした嘘を吐くのは、きっと今が初めて、だ。―――――だから。自分でも信じられないくらい緊張して声が上手く出てきてはくれなかった。家の方針や父の考えが飛び抜けて厳格だったと云う訳ではないし、僕自身何等自分の意思を持 [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 34
  • コドモは何も知らない何も分らない何も出来ないと、オトナは勝手に思っている。コドモの分際だから、この程度だろうと高を括っている――――勿論社会経験は少ないし思慮は浅いからそう判断されても仕方ないのだろうけれど、オトナが思う程僕はそんなにコドモじゃ、無い。コドモはコドモ為りに社会を見据えて思慮深く考えている。母が亡くなる間際もそうだった。RCUでたくさんの管に繋がれモニターに囲まれていれば医学の知識は全 [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 33
  • 約束は大概は守られない。忘失され反故にされて仕舞うのが世の常、だ。だったらしなければイイ。守るコトの出来ない約束等、端からしなければイイ――――それだけのコト、だ。『また明日』―――等と云う適当で幼過ぎる口約束を信じて守って忘れずにいるコト等、到底無理なので在れば、しなければイイ。明日が来ても。明日に為っても。明日のその時にまたふたりが約束した時と同じキモチであるか否かはカミサマですら分からない。 [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 32
  • 最初に感じた感覚は痛みと熱、だった。切り裂かれそうな痛苦と。焼き尽くされそうな熱量と。それ等が僕の躰を苛み乍壊そうとしている様で、思わず悲鳴を上げた。苦しかった。逃げ出したかった。―――只々それだけ、だった。夢に描いていた性行為の享楽の欠片は何処にも落ちてはいなかった。でも。時折触れる彼の穏やかな体温と息遣いが僕を煽る。痛くて苦しくて逃げたいのに、それを押し留めて――――煽る。痛み以外の感覚が僕の [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 31
  • 蒼く未成熟な肢体はとても素直に可愛らしく反応する。触れる度に喘ぎ啼き、首を振りとてもとても従順にオレの施す愛撫と呼ぶ行為に呼応している。行き成り過ぎる吐精に彼のココロと躰は己の考えも及びもしない場所へと連れて往かれて仕舞い、もう真面に機能出来ないらしく、思考回路を完璧に閉じ、オレの言い成りと化していた――――きっと此処が薄汚い玄関先で、中途半端に服を脱がされきっと彼の尊い初体験為るモノを根こそぎ奪 [続きを読む]
  • 僕のすきなセンセイ。 30
  • 流される。流されて仕舞う。溺れて仕舞うくらいに。流される。往き付く先――――其処が何処なのか僕にだって見当はつく。そう思うだけで、ココロの奥底が震える。その感覚は恐怖なのか、それとも…。僕には分らない。只々この激流に彼と共に流されて往く…只それだけ。彼と共に――――。□□□□□この間の――――此の部屋で施された彼とのキスと同じなのに、何処か違っている。舌先を絡め合うとまるで彼の舌先に由って脳髄を掻 [続きを読む]