ダメ人間 さん プロフィール

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ダメ人間さん: 幻造戦記
ハンドル名ダメ人間 さん
ブログタイトル幻造戦記
ブログURLhttp://gennzousennki.blog.fc2.com/
サイト紹介文社会の底辺に生息している「ダメ人間」が憂さ晴らしと気分転換を兼ねて綴っているブログ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供315回 / 365日(平均6.0回/週) - 参加 2016/01/29 23:58

ダメ人間 さんのブログ記事

  • カードdeダンジョン後編 第3章 第8話
  •  戦闘開始からわずか一時間あまりで第二軍と第三軍の戦死者の数は二〇万人に達し、隊単位での全滅も増え、ついに戦闘状態が維持できなくなった。 同日、一四時二〇分、シュナイザーが待つ本陣に報告がもたらされた。「第二および第三軍、戦場から完全に離脱しました。代わってアーバネット・マーベラス軍将率いる第五軍が戦場に到達。続いてクルス・メルリッカー軍将が率いる第七軍とカイル・ルー軍将率いる第八軍も攻撃を開始し [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第3章 第7話
  •  一瞬にして数万を越す命が昇華された。つい数秒前まで生命を輝かせていた人馬の群れは、一瞬にして肉片と化し、原子レベルで無へと還され、次々と命を落とし、ろくに戦えもせずに殺されてゆく。死に差はないというが、たしかにその通りだった。屈強な騎士も、気が弱く薄弱な兵士も、護るべき家族がいる者も、天涯孤独だった者も、老いも、若きも、貴人も、貧民も――メガシオンに殺される者に一切の差は存在しなかった。メガシオ [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第3章 第6話
  •  シュナイザーが本陣で祈りにも似た言葉を口にしていた頃、戦場では激烈かつ壮絶な戦闘が繰り広げられていた。 ハイドン率いる第二軍と、エルストラ率いる第三軍とが、千人単位の群集団に別れ、四方八方から戦場に殺到した。 戦場ではメガシオンたちによる殺戮が続いていた。雪原は一面、人馬の死体で覆いつくされており、まるで赤い湖が突然、出現したかのごとく、雪という雪が真っ赤に染まっていた。だが、そのような悲惨で凄 [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第3章 第5話
  •  二五ミリ重機関銃が猛烈な勢いで火を噴き、巨大なセラミック製の剣が振り回される。そのつど死が量産され、戦場は瞬く間に処刑場と化した。雪原は人馬の血で赤く染まり、肉片が散らばり、ボロ布のようになった死体が延々と転がっているその光景は、まさに地獄と呼ぶほかなかった。 この時、第四軍と第六軍を襲うメガシオンを迎撃するため、待機していた第二軍と第三軍が出撃し、側面からの攻撃を開始した。それぞれの軍の指揮官 [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第3章 第4話
  •  この惨状を目の当たりにして、グロス・レーバテインとルド・ファイファインが相次いで指示をだす。退却の指示だ。「退け、退け、退くんだ! 全軍に後退の合図を!」「これ以上の攻撃は無意味だ。退却する。退け!」 第四軍と第六軍は、両軍将の支持に速やかに従った――というよりも、退却命令を聞いた瞬間、タガが外れたように我先にと逃げ出した。それは整然とした退却と呼ぶには程遠く、むしろ雑然とした逃走に近かったが、 [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第3章 第3話
  •  鉄壁を誇る城壁に次々と穴が開き始めた。それはエルザリオン軍の攻撃によるものではなく、「黒い城」側が自発的に開けた穴であった。 その穴から奇妙な砲塔が次々と顔をだす。一見、火砲のようにも見えたが、よく見ると砲弾を発射する穴が開いていない。薄い透明色の棒状のようなモノが突きでているだけだ。と、次の瞬間である。その棒が強烈な光を発し、それが線となってエルザリオン軍を襲ったのだ。 いったい、何事が生じた [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第3章 第2話
  •  この「ヴォルガ総反攻作戦」においてエルザリオン軍が果たすべき役割はすでに決まっている。それは「囮」である。エルザリオン軍は率先してメガシオンたちの拠点である「黒い城」に攻撃を仕掛け、城内にいるメガシオンたちを引きずりだし、その注意を自軍に向けさせる。その間にカルナップ軍とルドリア軍が総攻撃を仕掛け、「黒い城」の陥落を目指す――という手筈が作戦の根底にあるからだ。 一見してエルザリオン軍がもっとも [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第3章 第1話
  •  かつて聖都と呼ばれていたその場所に、昔日の面影はもはやない。 まだトゥールデ教国が健在であった頃、聖都には荘厳な神殿が建ち並び、神と交信するための巨大な塔が天高くそびえ建っており、巡礼に訪れた教徒たちを迎え入れるための建物が各地に林立し、大通りは巡礼者や彼らを目当てとした商売人によって埋め尽くされ、笑い声や歌い声、それに祈りの声によって満ちみちていた。 だが、いまの聖都にその面影はいっさいなかっ [続きを読む]
  • カードゲーム、鋭意作成中
  • リアルの多忙と相まって、ブログがなかなか更新できていませんでした(;´Д`)しかし、それでも、とりあえずえっちらおっちらとカードゲームの作成が進んでおります。近日中に、何かしらの情報が出せると思いますので、とりあえず、ここでは簡単なご報告だけ。小説の方も明日から再開しますよッΣ( ̄□ ̄!!!! [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第2章 第13話
  • カイル・ルーの反応がやはりいまいちなのは、彼がチェザーレに対して不信感を抱いているだけでなく、さらに旧大陸という単語を聞いたからであろう。旧大陸に関して、カイル・ルーはチェザーレに関する噂同様、よくない噂を幾つも耳にしていた。 しかし、それらの不穏な噂を差し引いたとしても、この剣が秘めた威力と魅力はそれらに勝ると思われた。 カイル・ルーは剣を握る手に力を込めた。シュナイザーがこの剣を自分に託してく [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第2章 第12話
  • 「まて、カイルだけ残ってくれ。少し話がある」「? 自分ですか?」 他の幕僚と共に天幕を出ようとしたカイル・ルーが足を止めた。若い男だ。幕僚の中ではもっとも年齢が若く、シュナイザーよりも年下である彼は、学友としてシュナイザーに仕えて以降、二〇年間シュナイザーに尽くしてきた。剣の達人で、その強さは幕僚たちの中でも随一であり、シュナイザーに勝るとも劣らない武人である。「カイル、おまえに渡す物があったのだ [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第2章 第11話
  •  幕僚では最年長のカルナキア・エルストラがしみじみと呟いた。すでに孫どころかひ孫までいる年齢の彼であるが、いまだ武人としては格別の域におり、強者揃いの幕僚たちの中でも上位に位置する強さの持ち主だ。槍の達人で、放つ突きは大岩を容易く貫き、針の穴を刺せるほどの繊細さを誇る。「カルナキアにはイタイところを突かれた。そうだな、この戦いが終わったら、真剣に考えてみよう」 シュナイザーの苦笑めいた発言が笑いを [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第2章 第10話
  • 「何をおっしゃいますか殿下、いまの発言、殿下らしくありませんぞ。我々は殿下の部下であり、そして誇り高きエルザリオン帝国の軍人でありますれば、たとえ死ぬとわかっていても赴かなければならない戦場があります。民を守るため、国を護るため、なによりも殿下の御ためであれば、強大な敵も迫る死も恐れるものではありません!」 豪快な風格にふさわしい豪快な発言であった。ハイドンは今年で四八になる隻眼の武将で、一八歳で [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第2章 第9話
  •  シュナイザーが静かに瞼を開け、意識を思考の世界から現実世界へと引き戻した。七人の軍将たちが姿勢を正して待っていた。「・・・・・・これより最後の会議を執り行う。だがその前に、君たちに言っておかなければならないことがある」 シュナイザーはひと呼吸おき、そして言った。「すまない」「?」 シュナイザーの口から発せられた突然の謝罪を受け、幕僚たちは思わず目を丸くし、あるいは首を傾げた。誰も心当たりがなかったから [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第2章 第8話
  • 「シュナイザー、いまだ皇帝にならず。しかしその影響力は、もはや皇帝を凌ぐ勢いである」 この文言は、当時、帝国内で活動していたチェザーレ・エルザリオン支部から送られてきた報告書の一部文書である。この報告によれば、シュナイザーの改革は他にも軍事にまで及んでいることが書き記されており、帝国内におけるチェザーレの勢力が衰えていくことに対する危惧も含まれていた。実際、その危惧は現実のものとなっており、シュナ [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第2章 第7話
  •  数日後、密偵たちが持ち帰った情報は、使者の話を肯定する内容であった。しかもその直後、帝都から姉一家の葬儀に関する報せがもたらされ、シュナイザーとしては未だ信じられないという想いがありながらも、信じるほかなかった。 帝都へ帰還する道中、シュナイザーは、馬に揺られながら漠然と考えずにはいられなかった。「まさか姉一家がこのような形でいなくなるとはな。人生、何が起こるかわからないものだ」 倒すべき敵を失 [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第2章 第6話
  • そしてある日の晩、脱出を決意したシュナイザーは、わずかな手勢と共に帝都を離れ、辺境の砦へと逃げた。当然、厳しい追撃の手はあったが、現在、軍将の地位にある七名と、すでに戦死しているゴールウィンを含めた八人が命がけで守ってくれたおかげで、シュナイザーはどうにか逃げ延びることに成功した。 辺境の地で、シュナイザーは兵士たちと寝食を共にし、武芸に励み、自らを鍛えあげ、力を蓄えた。悪名高い盗賊団を討伐し、害 [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第2章 第5話
  •  一〇歳から一三歳までの間に、シュナイザーは合計で一八回も命を狙われている。刺客による襲撃がもっとも多く、ついで飲食物への毒物や劇物の混入が多かった。一八回のうち、一〇回は未然に防がれたが、八回は実行に移され、シュナイザーは二度ほど生死の境をさ迷う羽目になった。当時の付き人にナイフで刺された傷跡は、いまもなおシュナイザーの胸に深い跡を残しており、時おりうずくことがある。 暗殺劇は繰り返されたが、犯 [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第2章 第4話
  • メガシオンとの決戦に際して、シュナイザーはフェリクスに帝都に止まるよう命じていたのだが、フェリクスはその命令を頑なに拒み、シュナイザーに同行することを望んだ。結果、シュナイザーが半ば押し切られる形で現在にいたるのだが、はたしてこれでよかったのだろうか、といまだ考えずにはいられないシュナイザーだった。 ほどなくしてシュナイザーの天幕に幕僚たちが現れた。アルデラ・ハイドン、グロス・レーバテイン、カルナ [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第2章 第3話
  • メガシオンとの決戦に備え、兵力を増強するため、各国では強制徴兵がおこなわれ、社会機能が維持できる限界まで男性たちが軒並み徴兵されていた。しかし、決戦までの期間が短かったため、兵士たちの訓練が充分とはいえず、また、彼らは職業軍人ではないため、敵に対する畏怖と死に対する恐怖で戦意が極端に乏しかった。軍事大国であるエルザリオンは予備役や退役軍人を中心に徴兵することでこの問題に対処したが、ルドリアでは徴兵 [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第2章 第2話
  •  突如として天空より襲来した金属生命体メガシオン。頑強な金属の身体を持ち、理解不能な数々の攻撃能力を兼ね備え、ひたすら人間を殺すためだけに生命のカレンダーを消費するこの怪物には、いまだ謎の部分が数多い。しかし、この二ヶ月あまりの間に、研究者や学者たちの活躍によって判ったことがある。それは、メガシオンたちが夜間や寒冷日は極端に活動が低下するということだ。これはメガシオンたちが植物たちのように太陽光や [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第2章 第1話
  •  二月二二日、午前。三カ国連合軍の布陣と展開が所定通りに完了したとの報告がエルザリオンの本陣にもたらされた時、作戦の総指揮を担うエルザリオン帝国皇太子シュナイザーは小さく息を吐きだした。その息は外気に触れた途端、一瞬にして真っ白に染まり、この日の気温がいかに冷寒であるかを知らしめていた。 この日、例年にない強い寒気が大陸全土を襲い、各地に雪と寒さをもたらして生きとし生ける全てのもの達を凍えさせてい [続きを読む]
  • みなさん、時間と身体をお大事に
  • 最近、つくづく時間が欲しいと感じています。4月もそうだったのですが、色々とありまして、5月になってからも通常勤務以外の仕事が続いておりまして、特に勤務中のアクシデントに時間を取られる日々が続いています。1件アクシデントがあるだけでも心が萎えるのに、ダメ人間は今月すでに4件もの事後発見のアクシデントをあげてます。決して、ダメ人間が起こしたアクシデントではありませんよ。いつ、どこで、どうやって出来たか [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第1章 第18話
  • 「勝てる・・・・・・この剣を使えば、メガシオンどもに勝つことができるぞ!」「ダーディル随一の騎士にそう断言してもらえると心強いわ。でも、ひとつ問題がある」 まるで玩具を与えられた子どものごとく目を輝かせるティーゲルトに対し、ベネディクトが微笑の波動を放った。その波動を受け、ティーゲルトは現実世界へと引き戻された。「・・・・・・わかっている。この剣を量産するだけの材料がないのだろう」「ご名答。第六回探索団唯一の [続きを読む]
  • カードdeダンジョン後編 第1章 第17話
  •  割り出された硬度の数値は、なんと九・八。これは鉄の硬度の倍近い数値であり、自然界に存在する物質の中では金剛石に次いで硬い。つまり、金剛石を切断することができれば、理論的にはメガシオンの身体も斬ることができるというわけだ。 ティーゲルトは従者から金剛石を受け取ると、それを一度、手の中で弄ぶと、おもむろに宙へと放り投げた。 次の瞬間である。 ティーゲルトが金剛石めがけて鋭い斬撃を放った。それも一度で [続きを読む]