通りすがり さん プロフィール

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通りすがりさん: 黒夜行
ハンドル名通りすがり さん
ブログタイトル黒夜行
ブログURLhttp://blacknightgo.blog.fc2.com/
サイト紹介文基本的には本の感想です。映画評や乃木坂46の記事もあります。短歌や資格の勉強法や英語の勉強法も。
自由文サイトに来ていただいたら、プロフィール欄の「サイト全体の索引」から気になる記事を探して下さい。「この本は、こんな人に読んで欲しい!!」「管理人自身が選ぶ良記事リスト」「アクセス数ランキングトップ50」辺りから入るのがいいかもしれません。乃木坂46に関する記事もおすすめです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供259回 / 365日(平均5.0回/週) - 参加 2016/02/03 00:00

通りすがり さんのブログ記事

  • しつけ屋美月の事件手帖 〜その飼い主、取扱い注意!?〜(相戸結衣)
  • 少し前、国が騒音に関する指針を発表した中に「風鈴」という項目が入っていたというニュースを見かけた。日本では今、風鈴の音が騒音だと捉えられてしまうらしい。世知辛い世の中だと思う。生活環境をどこまで自分にとって快適なものに保つか、というのは多くの人にとって重大な問題だろう。しかし、ちょっと度が過ぎる、と感じることは多い。他人が住む街中で暮らしている以上、多少の不都合は仕方ない。そういうことをすべて排除 [続きを読む]
  • 桜のような僕の恋人(宇山佳佑)
  • 論文を書く話だったか、歌詞を作る話だったか、「予想外の価値観は3割程度に抑えろ」というような記述を何かの本で読んだことがある。7割は世間一般の価値観を、そして残りの3割の部分に想定外を入れ込む。そうすると全体のバランスが良くなる、というような話だったと思う。物語も同じだろう。割合が7:3なのかどうかは作品ごとにもちろん違うだろうが、一般的に受け入れられる価値観を多目にして、そこにどれだけ「えっ!」と思 [続きを読む]
  • 圏外同士(富士本由紀)
  • 昔の僕は、自分が世界のどこかにいられないことを苦しく思っていたと思う。自分の居場所がない、という事実が、とても哀しいことだと思っていたと思う。その気持ちは、結局今でもそこまで変わらないのかもしれない。ただ、人生の時間を少しずつ消費してく中で、理解できたことがある。それは、たとえ居場所があっても苦しくて哀しい、ということだ。居場所があるというのは、なんとなく認められたような気持ちになれる。安心感があ [続きを読む]
  • 「サバイバルファミリー」を観に行ってきました
  • 面白い映画だったなぁ。純粋に物語としても面白かったんだけど、色々考えさせられる映画だった。僕は「依存する」という行為が好きではない。好きではない、というか、ほとんど恐怖に近い感覚を持っている。もちろん、僕らの生活は今様々なものに依存していることは分かっている。電気・ガス・水道、インターネットなどのインフラはもちろん、どんどん便利になる電化製品、スマホであらゆる事が完結できてしまうような環境などが、 [続きを読む]
  • 完全版 下山事件 最後の証言(柴田哲孝)
  • 読むのは二度目だ。一度目は、単行本で読んだ(感想はこちら→「下山事件(柴田哲孝)」)。単行本で読んだ時の記憶がちゃんとあるわけではないけど、文庫化で中身は結構変わっているような印象だ。著者は冒頭で、こんな風に書いている。『2005年7月―。私は「下山事件 最後の証言」を発表し、事件の真相に迫った。その反響は予想を遥かに越えるものだった。あえて「最後の〜」としたのは事件から56年を経過し、生の証言を得られ [続きを読む]
  • 「虐殺器官」を観に行ってきました
  • 「無関心」の物語だ。この作品はそれを、「社会」と「人間の機能」の両面から描き出す。『人間は、見たいものしか見ない』これはこの作品の中で、繰り返し語られる。自分の関心の範囲しか見ようとしない。見たくないものは見ない。そういう社会が明確に構築されている。それは、僕らが生きているこの現代社会でも、程度はともかくとして既に存在する。作品で描かれる世界では、それがより誇張される。9.11のテロによって、人々のテ [続きを読む]
  • 隙間を埋める“パテアイドル”としての秋元真夏の真骨頂
  • 秋元真夏には、さほど関心を持っていなかった。乃木坂46には控えめでマイナス思考のメンバーが多く、僕はそういうメンバーに興味を惹かれることが多い。元気で明るいキャラクターを全面に押し出していた彼女は、正直に言って僕の興味からは外れていた。秋元真夏に引っかかりを覚えたのは、確かこのインタビューを目にした時からだったと思う。少し長いが引用する。【完全に過去のトラウマからきていると思うんですけど…ちょっと暗 [続きを読む]
  • 齋藤飛鳥写真集『潮騒』 勝手にキャプションを考える
  • 先日、乃木坂46の齋藤飛鳥さんの1st写真集『潮騒』が発売になりました。それで、勝手ながら、この写真集に載っているすべての写真にキャプションを考えてみました。お手元に『潮騒』をご用意いただいてこの記事をご覧いただければと思います。読み方:◯ 一つの【】内が一つの写真に対応します◯ どの写真のキャプションなのか見失うと思うので、時々言葉で説明しやすい写真を()で書き加えます(表紙の写真)【この先に、私の [続きを読む]
  • 爆走社長の天国と地獄 大分トリニータVS溝畑宏(木村元彦)
  • 溝畑宏とは何者か?『溝畑宏が行ったのはビルド・アンド・スクラップであった。グラウンドもクラブハウスも選手もいないところからチームを立ち上げ、高級官僚の座を投げ捨て、社長に就任。15年で日本一(2008年ナビスコカップ優勝)に導いた。』凄い男である。しかしそんな溝畑宏は、世間からこんな風に見られているのだという。『自らの放漫経営で、チームが6億円もの借金(公式試合安定開催基金)をJリーグから借り受ける事態に [続きを読む]
  • ルポ虐待 大阪二児置き去り死事件(杉山春)
  • 『だが、大人たちの厳しい意見の前で、自己主張ができなくなるのが、自尊感情が弱まっている若者の特徴だ』昔の僕もそうだった。だから僕は、自分の経験としてこう言いたい。助けを求めることは、とても難しいのだ、と。本書で、二児を置き去りにして死なせた母親として登場する「芽衣さん(仮名)」と僕とでは境遇はまるで違う。正直芽衣さんと比べれば、僕が置かれた状況など大したことはない。だから単純に比較は出来ないにせよ [続きを読む]
  • 神様の裏の顔(藤崎翔)
  • これは面白い作品だなぁ。いつものように考えたことをあーだこーだ書くような感想にはならないんだけど、物語として本当によく出来ている小説だと思います。内容に入ろうと思います。物語はすべて、ある人物の葬儀で完結する。その人物とは、神様のような清廉潔白な教師・坪井誠造だ。死の直前はもう教師を退職し、貧困家庭や不登校の子どもを支援するNPOに参加していたが、それ以前は中学校の校長をしていた。校長室を開放し、不 [続きを読む]
  • はじめて考えるときのように(野矢茂樹)
  • 「考える」というのを、僕らは割と当たり前にやっている。やっているつもりだ。でも、本当に「考える」ということをしているのか、どうやって確かめたらいいだろう?そう聞かれると、とても困るのではないか。何故なら、改めて考えてみると(「考える」を使っちゃった)、「考える」というのがどういうことなのか、ちゃんと考えたことがないからだ。勉強をしている時は考えてるよ、と言うかもしれない。でも、暗記したり計算したり [続きを読む]
  • 白い衝動(呉勝浩)
  • 色んなことを考えた。僕は昔からこんな疑問をいだき続けている。「何故人は、夕日を美しいと感じるのか?」調べたわけではないが、人間は誰しも夕日を見て美しいと感じるのではないかと思う。夕日を見て不快だと感じる人の話は聞いたことがないし、なんとも思わないという人も少ないのではないか。夕日を見ると、何故か人は美しいと感じるのだろうと僕は思っている。何故だろう、と思うのだ。物事に対する美醜というのは、バラツキ [続きを読む]
  • 「赤目四十八滝心中未遂」を観ました
  • 意志を持たないように生きるようにしてきた。昔から、こうしたい、ああなりたい、というような感覚があまりなかった。時々そう感情になると、なんだかうまくいかないことが多かった。別に、したいことがあっても、どうしてもしたいわけでもなかった。だから、そういう感情を持つのをやめるようになった。そういう人生に、特に不満はない。ある程度、僕を押し流してくれる環境があるから、ということもある。僕にはあまり意志はない [続きを読む]
  • 「ドントプリーズ」を観に行ってきました
  • いやー、メチャクチャ怖かった!映画館の座席の上で、何度飛び上がったことか!セキュリティ会社勤務の父(もしかしたら経営者なのかもだけど正確には分からない)を持つアレックスは、想いを寄せているロッキーと、その彼氏であるマネーの三人で、強盗を繰り返している。アレックスが父の書斎から盗み出す鍵を使って安全に侵入し、事を成し遂げるのだ。マネーは、盗品の売却相手から耳寄りな情報を聞く。陸軍の退役軍人が一人で住 [続きを読む]
  • あなたの知らない脳 意識は傍観者である(ディヴィッド・イーグルマン)
  • 人間はこれまで、「人間」や「自分という存在」を理解するために色んなことをしてきた。哲学を生み出したり、自分探しの旅に出たり、宗教を生み出したりした。しかし、最も有効な手立ては恐らく、「脳」を知ることだろう。当たり前ではないか、と思うかもしれない。しかし、そんな反応をする方は、是非本書を読んだ方がいい。「脳」を知る、ということがどういうことなのか、あなたの想像を超える現実に驚くことだろう。また、こん [続きを読む]
  • 「沈黙」を観に行ってきました
  • 僕に信仰心がないからだろうか。僕には、日本のやっていることが正しく感じられる。もちろん、人の命を奪ったり、拷問に掛けたりすることを是としているわけでは決してない。それらの行為は、最低だと思うし、認めてはならないと思う。そこまで是としているわけではない。ただ、日本側の「態度」という意味で言えば、圧倒的に正しいように見える。それは、僕が宗教を信じておらず、かつ日本人だから、なのだろうか?この作品の中で [続きを読む]
  • 「ヒトラーの忘れもの」を観に行ってきました
  • 戦争は、勝っても負けても虚しい。戦争から学べることは、それだけだ。戦争を始めることは、きっと容易い。戦争は国同士の争いのはずだが、戦争のきっかけを作るだけならきっと、個人でも出来てしまうのだろう。しかし、戦争を終らせることは容易ではない。戦争の「終わり」は、何かの儀式が境になる。戦争を終わらせましょう、という調印をするとか、なんちゃら会談で合意しました、みたいな。でも、それは「歴史の教科書上」の区 [続きを読む]
  • 嘘つき女さくらちゃんの告白(青木祐子)
  • 僕は嘘は好きではないけど、絶対にダメだとも思っていない。誰かを救う嘘だってあるし、誰かを守る嘘だってある。嘘だ、という理由ですべてを斬り捨てるつもりは、僕にはない。けれど、嘘をつく者には、義務があるとも考えている。嘘をつき続けるという義務、その嘘を本当であるかのように成り立たせ続ける義務があると思っている。嘘をつくというのは、それがどれだけ相手を救い、守るにせよ、やはり良くない行為だと思う。だから [続きを読む]
  • 「湯を沸かすほどの熱い愛」を観に行ってきました
  • メチャクチャいい映画だった。こんなに泣きますかね、っていうぐらい泣きましたね。死ぬ、ということが分かった時、「ああそう」とさらっと受け入れられたらいいな、と思っている。もしかしたら人生の色んなことを、それ基準で選んでいるのかもしれない。明日死を宣告されても、「ああそう」と言えるような生き方を、自然と選んでいるのかもしれないなぁ。そういう自分のことを、別に寂しいなんて思うことはないんだけど。昔飛び降 [続きを読む]
  • ダメ人間・橋本奈々未
  • 2017年2月20日、橋本奈々未は自身の誕生日を目処に、乃木坂46から卒業することを発表した。乃木坂46の初期からずっと第一線で活躍し続けてきた橋本奈々未が果たした役割はとても大きいだろう。さらに橋本奈々未自身も、その聡明さ、あるいは知性によって高く評価されてきた。「アイドルらしくない」と言われる佇まいを見せる橋本奈々未は、その特異な存在感で独自の地位を作り上げたと言っていいのではないかと思う。しかし彼女は [続きを読む]
  • くじ(シャーリイ・ジャクスン)
  • 評価が高い作品だと知って読む場合、自分の感覚が揺らぐことがある。作品の良さをまったく理解できなかった場合、自分の読解力の無さを突きつけられ、どうしていいか分からないような気分になってしまう。久々に、どこが面白いのか、素晴らしいのか、まるで理解できない作品だった。22編の短編が収録された短編集なのだけど、読めども読めども面白くない。元々外国人作家の作品を読むのは苦手なのだけど、そういうことを抜きにして [続きを読む]
  • 崖っぷち町役場(川崎草志)
  • 僕は、田舎で生まれ、いっとき都会で過ごし、また別の田舎に住むことになった。今住んでいるのは、「田舎」というほど田舎ではないが、「大都市」ではない、地方の一都市だ。本書の面白さは、「地方に生きる」という事象を、「日本全体における戦争の一地点」とみなしたという点だろう。『「そりゃあやるさ。南予町が生きるか死ぬかのゲームの真っ最中だからね」「生きるか死ぬ?なんだか大げさな言い方ですね」「何が大げさなもの [続きを読む]