通りすがり さん プロフィール

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通りすがりさん: 黒夜行
ハンドル名通りすがり さん
ブログタイトル黒夜行
ブログURLhttp://blacknightgo.blog.fc2.com/
サイト紹介文基本的には本の感想です。映画評や乃木坂46の記事もあります。短歌や資格の勉強法や英語の勉強法も。
自由文サイトに来ていただいたら、プロフィール欄の「サイト全体の索引」から気になる記事を探して下さい。「この本は、こんな人に読んで欲しい!!」「管理人自身が選ぶ良記事リスト」「アクセス数ランキングトップ50」辺りから入るのがいいかもしれません。乃木坂46に関する記事もおすすめです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供232回 / 365日(平均4.4回/週) - 参加 2016/02/03 00:00

通りすがり さんのブログ記事

  • 「たかが世界の終わり」を観に行ってきました
  • 久々に、全然理解できない映画だった。見ていて、登場人物の人間関係も、ストーリーも、会話の意味も全然分からなくて、こりゃどうしたもんか、と思ってしまった。特に、常にキレてたあのオッサンが誰なのか、最後までよく分からなかった。ネットで調べると、天才と言われる若手映画監督だそうだ。難しかった。「たかが世界の終わり」を観に行ってきました [続きを読む]
  • コードネーム・ヴェリティ(エリザベス・ウェイン)
  • 内容に入ろうと思います。第二次世界大戦中、イギリス特殊作戦執行部員の女性がスパイとしてナチスの捕虜になった。彼女は親衛隊大尉に、尋問をやめる代わりに、イギリスに関する情報を書くように強制される。そこには、親友である女性飛行士マディの戦場での日々が、まるで小説であるかのように綴られていた。彼女は一体、何故物語風に手記を書いたのか…。というような話です。この本は帯に、こう書いてあります。【「謎」の第1 [続きを読む]
  • さよなら、ムッシュ(片岡翔)
  • 内容に入ろうと思います。森星太郎は、ろば書林という小さな出版社で唯一の校正係だ。日々、文字と格闘しながら間違いを探していく。27年間生きてきて、恋愛の経験はない。父親は元々おらず、母親は7歳の時に死んだ。星太郎は今、ずっとムッシュと一緒に暮らしている。ムッシュは、コアラのぬいぐるみだ。母親が作ってくれたぬいぐるみで、母親が死んだその日から喋るようになった。周囲には、ムッシュが喋れることはもちろんひた [続きを読む]
  • でんでら国(平谷美樹)
  • 『でんでら国の爺婆たちは、生き生きと生き、そして生き生きと死んでいく』これは理想的だな、と思う。もう少し具体的に書けば、「死の直前まで、自分に役割がきちんとある」ということが、人生の理想ではないか、と思う。金があって時間があれば楽しい、なんて思ったことは、たぶん一度もない。金があって時間があっても、退屈なだけだ。金があって時間があるというのは、なんでもやりたいことが出来るということだが、同時にそれ [続きを読む]
  • 「追憶」を観に行ってきました
  • 内容に入ろうと思います。25年前、3人の少年は、ある罪を犯した。大好きな人を助けるために、横暴な男を殺すことに決めたのだ。その結果、男は死に、大好きな人とは離れ離れになり、三人も散り散りになった。刑事になった四方篤は、好きな男が出来ると息子を捨てて出奔してしまう老いた母から金の無心を受け、また自身は結婚がうまくいかず、離婚こそしていないものの一緒には暮らしていない。東京でガラス店を営む家に婿養子に入 [続きを読む]
  • 食堂のおばちゃん(山口恵以子)
  • 内容に入ろうと思います。本書は、5作の短編が収録された連作短編集です。まずは全体の設定から。佃の大通りに面した「はじめ食堂」は、昼は定食屋、夜は居酒屋を兼ねる、下町の店だ。今店を切り盛りするのは、この店を始めた一(にのまえ)孝蔵の妻である一子(いちこ)だ。創業当初は本格的な洋食屋だったが、孝蔵が亡くなったのを期に、彼らの息子である高と一子が家庭料理を出す店に切り換えた。高は商社で働いていたが辞め、 [続きを読む]
  • 「メッセージ」を観に行ってきました
  • 僕が好きな話がある。フランス語には、「蝶」と「蛾」を区別する言葉はない、というものだ。どちらも同じ単語(「バタフライ」なのかな?)で表現されるのだと言う。最近知った話もある。数学には、「ユークリッド幾何学」と呼ばれるものがある。これは本来、紀元前の時代から、ただ「幾何学」とだけ呼ばれていた。「ユークリッド幾何学」という名前が付くようになったのは、ごく最近のことだ。では何故そう呼ばれるようになったの [続きを読む]
  • 三つの悪夢と階段室の女王(増田忠則)
  • 人はそれぞれ違うから面白い、と僕は思う。自分が考えていること、思っていることが、誰かにそのまま伝わる、というのは、あまり面白くないと思ってしまう。食い違いがあり、分かり合えず、共感できない部分がある。そういう他人がいるからこそ人生は面白いし、そういう多様性が社会を生み出している、と思っている。多様性がきちんと社会の中で機能していた時代は、過去のものになってしまった、という風に最近思う。今でも、多様 [続きを読む]
  • 裁判所の正体 法服を着た役人たち(瀬木比呂志+清水潔)
  • あくまで僕の感覚の話だが、対談というのは通常、あまり面白い本にはならない。対談の場で聞いている分には、その場の雰囲気もあるので面白さも感じられるだろうが、よほど知性と経験を兼ね備え、かつ一般に伝わりやすい言葉を駆使する者同士の対談でないと、文章になったものを読んで面白い、ということはない。そういう意味で本書は、なかなか稀な本だと思う。本書の場合、テーマ・話し手・聞き手のそれぞれが実に見事だと感じる [続きを読む]
  • かがみの孤城(辻村深月)
  • 引きこもっている時期は、やっぱり辛かった。今となっては、当時のことは正確には思い出せない。もう10年以上も前の話だ。何をしていたのか、何をしていなかったのか。どう感じていたのか。何を感じまいとしていたのか。ちゃんとは思い出せない。けれど、キツかったなぁ、という漠然とした記憶だけは、今の自分の内側にざらっと残っている。部屋から出ないわけではなかった。すぐ近くにあったコンビニには行っていたし、ちょっと部 [続きを読む]
  • 雪盲(ラグナル・ヨナソン)
  • 内容に入ろうと思います。アイスランドの首都・レイキャヴィークで、医学部を目指して勉強をしている恋人・クリスティンと一緒に暮らしているアリ=トウルは、神学の勉強をあきらめて警察学校に入学し直した変わり者だ。そんなアリ=トウルは、クリスティンに内緒でいくつか仕事先の応募をしており、その内の一つから電話が掛かってきた。シグフィヨルズルという、アイスランドの最北の地にある警察署からだ。アリ=トウルは、クリ [続きを読む]
  • 宇喜多の捨て嫁(木下昌輝)
  • 人には役割というものがあるのだな、ということを、なんとなく少しずつ受け入れられるようになってきたような気がする。すべての人間が「こう生きたい」を貫けるわけではない。いや、ほとんどの人間にとって、そんなこと不可能だろうと思う。自分が望む生き方を誰もが望みながら、少しずつ自分の生き方を修正していくことになる。それでは、どう自分の人生を修正していくのか。そこに「役割」というのが関わってくるのではないか。 [続きを読む]
  • 「バーニング・オーシャン」を観に行ってきました
  • 人の命が掛かっている時は、リスクは常に過大に捉えておかなければならない、と思う。そういうことを、僕たちは福島第一原発事故で学んだはずだ。アメリカ人も、この最悪の石油事故から学んだだろうか。人間のやることに絶対はないが、安全な状態が長いこと続いてしまうとどうしても、このまま何も起こらないのではないか、と思いたくなってしまう。その気持ちは分かる。しかし、結局そう思うことで、僕たちはリスクを見ないように [続きを読む]
  • アイドルとは、臆病な人間を変革させる装置である
  • 今回、僕が書こうと思っていることは、【アイドルとは、臆病なな人間を変革させる装置である】ということだ。もしかしたら、昔からそうだったのかもしれない、とは思う。これまでも繰り返してきたように、僕が初めてちゃんと追いかけようと思ったアイドルが乃木坂46であり、乃木坂46以外のアイドルのことをほとんど知らない。僕は今回の記事で、「乃木坂46が、そういう装置としての役割を見出した」という趣旨の内容を書くつもりだ [続きを読む]
  • さすらいのマイナンバー(松宮宏)
  • 読み終わった後、特別何か残るわけじゃないから、ここで書くことってあんまりないんだけど、でも読んでる間は面白いなぁって感じで読めちゃう本ってあって、この本もそういう感じ。面白く読まされちゃうんだよなぁ。この作家、上手いと思います。内容に入ろうと思います。本書は、3編の短編が収録された連作短編集です。神戸を舞台にしており、同著者の「まぼろしのお好み焼きソース」という作品とも繋がる作品です。「小さな郵便 [続きを読む]
  • 「ムーンライト」を観に行ってきました
  • 内容に入ろうと思います。ヤクの売人が跋扈する“ヤバイ地区”で、同級生に追い回されていた少年を助けたフアン。彼は、この地区の売人を束ねるボスであり、何故だかその少年に手を差し伸べた。しかし少年は、昼飯をおごってもらっても、フアンの恋人に話しかけられても、何も答えない。やっと、シャロンという名であることは答えたが、家を教えず、その日はフアンの家に泊まることになった。時折フアンはシャロンと関わることにな [続きを読む]
  • 簡素な生き方(シャルル・ヴァグネル)
  • 本というのは寿命の長いメディアだ。印刷機が発明されてからずっと残り続けているような書物だってあるし、そもそもが写本という形でさらに以前からの本が残っていたりもする。とはいえ、昔書かれた本を読む難しさというものはある。その一つに、書く必要もないと著者が考えている同時代的な大前提を、現代の読者は知らない、ということが挙げられる。このことを、小説を例にとって説明してみたい。例えばSF小説の場合、何らかの特 [続きを読む]
  • ライオン・ブルー(呉勝浩)
  • 色んな分類の仕方があるだろうが、ミステリをこんな風に二つに区分してみる。一つは、「わけのわからなさが冒頭で一気に明らかにされる物語」だ。例えば同著者の、「白い衝動」という作品を挙げることが出来る。「白い衝動」では冒頭から、「自分は誰かを殺してしまうかもしれない」と相談に来る高校生が登場する。さらに、かつて得体の知れない殺人を犯し、刑務所から出所した元凶悪犯が近隣に住んでいる、という情報がもたらされ [続きを読む]
  • まぼろしのお好み焼きソース(松宮宏)
  • 作中にも登場する、「ヤクザと憲法」という映画を、僕も観に行ったことがある。実際にヤクザに密着しているドキュメンタリー映画で、薬物を販売しているように見える場面や、ドア越しに若手組員をボコボコにしている映像など、とにかくリアルなシーンが満載の映画だった。その映画の一つのテーマが、ヤクザの人権だった。今ヤクザとして生きると、子供が幼稚園に入れなかったり、銀行から金を借りることが出来なかったりするらしい [続きを読む]
  • ナオミとカナコ(奥田英朗)
  • 正しいことだけじゃ、生きていけない。そんなことは分かってる。けど、あまりにも高い壁を越えなければその後の人生が成り立たない―、そういう状況に追い込まれた時、その壁を越えられるだろうか、と考えてしまった。自分のため、ということであれば、越えられるかもしれない、とは思う。でも、自分以外の誰かのためだったら…。ちょっと僕には分からない。彼女たちは、その壁を越えた。そこにどんな葛藤があったのか、が描かれる [続きを読む]
  • 「パッセンジャー」を観に行ってきました 
  • いつもならこんなことは書かないのだけど、今回はあらかじめこのことをお伝えしておく。もしこの映画に関心があって、見るつもりでいるなら、僕の文章は先に読まないで欲しい。いつものように、自分なりにネタバレをしない範囲で文章を書くつもりではいるが、この映画に関していえば、どうしても限界がある。僕はこの映画を、ほとんど何も知らない状態で観ることが出来て、とても良かったと思っている。僕の文章は、今回に限らずい [続きを読む]
  • 「3月のライオン 後編」を観に行ってきました
  • 闘う理由がなければ、強くなることは難しいのかもしれない。何故強くなりたいのか、という支えがないと、強さには到達出来ないのかもしれない。『正義なんかどうでもいいから、逃げて欲しかった』純粋な強さを目指して目指して、しかしそうすればするほど、目指すべき強さから遠ざかることに気づかされるのかもしれない。『宗谷と闘った者には、よくあることだ。自分を一度バラバラに分解して、再構築が必要になる』誰かを守るため [続きを読む]
  • 「夜は短し歩けよ乙女」を観に行ってきました
  • いやー、面白かったなぁ。映画見てて、久々にテンションが上がった。良い映画だなぁ、と思うことはそれなりにあるけど、テンションが上がる映画ってあんまりないから、僕にとってはとても良い映画だった。アニメだということを最大限活かした映画だったなぁ、と思います。森見登美彦の原作は元々読んでましたけど、すっかり内容は忘れてました。けど、森見登美彦の描く世界観が、荒唐無稽だったなという記憶はちゃんとありました。 [続きを読む]
  • 不屈の棋士(大川慎太郎)
  • 人工知能によって、人間の仕事がどんどんなくなっていく、という話は、ちょっと前からじゃんじゃん出始めている。どんな仕事がなくなっていくのかというリストさえ、色んなところで目にするようになった。しかしどうだろう。実際の生活の中で、「人工知能によって、今の自分の仕事がなくなるかも…」と実感できる人は、まだそう多くはないだろう。そういう意味で言えば、現代の職業の中で、最も人工知能の影響にさらされている一つ [続きを読む]