通りすがり さん プロフィール

  •  
通りすがりさん: 黒夜行
ハンドル名通りすがり さん
ブログタイトル黒夜行
ブログURLhttp://blacknightgo.blog.fc2.com/
サイト紹介文基本的には本の感想です。映画評や乃木坂46の記事もあります。短歌や資格の勉強法や英語の勉強法も。
自由文サイトに来ていただいたら、プロフィール欄の「サイト全体の索引」から気になる記事を探して下さい。「この本は、こんな人に読んで欲しい!!」「管理人自身が選ぶ良記事リスト」「アクセス数ランキングトップ50」辺りから入るのがいいかもしれません。乃木坂46に関する記事もおすすめです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供226回 / 365日(平均4.3回/週) - 参加 2016/02/03 00:00

通りすがり さんのブログ記事

  • 「関ヶ原」を観に行ってきました
  • 僕にはハードルの高い映画だったなぁ。というのも、歴史の知識がなさすぎたからです。僕が「関ヶ原の戦い」について知っている知識は、「1600年にあった」ということだけで、映画を観るまで「石田三成と徳川家康の戦いだ」ということも知りませんでした。そんな状態で観てたら、そりゃあ話も分かりませんよね。というわけで、これは僕の問題。基本的にいつ何が起こっているのか、イマイチよく分からないまま観てました。あと、これ [続きを読む]
  • 「ダンケルク」を観に行ってきました
  • この映画を観るには、知識が必要なのだと思う。しかしそれは、歴史の知識ではない。クリストファー・ノーランという監督についての知識だ。この映画は、凄まじい映像の連続だ。第二次世界大戦中のヨーロッパが舞台であり、陸海空での死と隣り合わせの現実を切り取っていく。しかし。何の知識もないままこの映画を観た人は、きっとこう感じるだろう。なるほど、こんな映像、普通には撮れないから、ほとんどCGなんだろうな、と。そう [続きを読む]
  • 崩れる脳を抱きしめて(知念実希人)
  • 内容に入ろうと思います。神奈川の葉山にある富裕層向けの超高級病院で研修を行うことになった碓氷蒼馬は、28歳にしてグリオブラストーマという最悪の脳腫瘍を患った女性を担当することになった。名字ではなくユカリと呼んで、と語るその女性は、もはや手術が不可能であり、脳内に爆弾を抱えたままいつ破裂するか分からない状態で病室にいる。蒼馬は、浮気して出奔した父のせいで極貧の生活を余儀なくされた。まだ借金も多く残って [続きを読む]
  • 賢く生きるより辛抱強いバカになれ(稲盛和夫+山中伸弥)
  • 本書の中で、一番印象的で共感できて、そして多くの場面で役に立つのではないかという発言がある。山中伸弥「私自身には独創性はあまりないんですね。何か独創的な実験をしてくださいと言われても、たぶん世界中で10人は考えているようなことしか出てこない。ただ、結果的に独創的だと言われる実験ができたのは、独創的でない実験をして、予想していなかった独創的な結果が出てきたときに、そこでやめてしまわずに、独創的な結果の [続きを読む]
  • 銀河鉄道の父(門井慶喜)
  • 内容に入ろうと思います。本書は、宮沢賢治の生涯を、宮沢賢治の父である宮沢政次郎視点から描く物語です。宮沢家は、祖父・喜助が興した質屋で堅実な商売を続ける地元の名士であった。弱き農民から金をまきあげているかの如く言われることもあるが、宮沢家は家業に誇りを持っている。今は政次郎の代となり、幼い頃から優秀ではあったが、「質屋に学問は必要ない」と言われ、妻・イチと共に家業を堅実に盛り立ててきた。彼らの間に [続きを読む]
  • 持たない幸福論(pha)
  • 本書の中で、僕にとって最も重要な部分をまずは抜き出してみよう。『大切なのは、周りに流されずに「自分にとって本当に必要なのは何か」「自分は何によって一番幸せになるか」という自分なりの価値基準をはっきり持つことだ』人生にとって最も大事なことはこれぐらいだろう、と僕も思う。昔は僕も、生きているのがしんどいなと思っていた。今でもまったく思わないではないんだけど、ほとんどそう感じることはなくなった。自分の考 [続きを読む]
  • 「散歩する侵略者」を観に行ってきました
  • 「狂気」の物語ではない。「狂気」を受け入れる『狂気』の物語だ。ごく普通にイメージした場合、物語の中で「狂気」が描かれる時は、その「狂気」が「普通」といかに対立し、いかに狂乱を引き起こすのか、という点が物語の核になるはずだ、と思う。しかしこの映画は、そういう風には作られていない。「狂気」が目の前に現れた時、その「狂気」を受け入れていく『狂気』を描き出すのだ。もちろん、「狂気」がいかに混乱を巻き起こす [続きを読む]
  • 「三度目の殺人」を観に行ってきました
  • 人間は、他人のことを理解したい生き物だ。それはつまり、他人のことを理解することが、自分の安心に繋がる、という意味だ。僕の中には、あまりそういう感情はない。むしろ、出来るだけ他人は、理解できない存在でいて欲しい。いや、これはもう少し説明が必要だ。僕にとってどうでもいい他人は、理解できる存在であって欲しい。あまり深入りしたくないから、簡単に理解できて、簡単に扱える人であってほしい、と感じる。しかし、僕 [続きを読む]
  • 幻の黒船カレーを追え(水野仁輔)
  • タイトルから想像出来るように、本書は「カレー」についてのノンフィクションだ。基本的に本書に書かれていることは、「カレー」のことだけである。しかし本書を読んで僕はまず、「カレー」ではない事柄に触れたい。それは「情熱」についてだ。僕は正直、「情熱」のない人間だ。身体の内側から湧き上がってくるような、抑えようもないような、そういう「情熱」を感じたことがない。たぶん僕の内側にも、アクセルはあるはずだと思う [続きを読む]
  • 木洩れ日に泳ぐ魚(恩田陸)
  • 物語全体に大きく関わると言えば関わるし、関わらないと言えば関わらない部分なのだが、本書の主人公の一人である「ヒロ」の自己認識に、共感できてしまう部分がある。『だが、更に嫌らしいことに、僕は今感じている自己嫌悪が単なるアリバイ作りに過ぎないこともちゃんと分かっているのだった。僕の計算高い部分が、ここで自己嫌悪を感じておくべきだと判断しているので、僕は自己嫌悪を感じているふりをしているだけなのだ。そう [続きを読む]
  • 機龍警察(月村了衛)
  • 凄まじい作品だった。これがデビュー作とは…。月村了衛、恐るべしである。『世界中で戦争をしているんじゃない、世界中が戦場なのだ、と。それがテロという名の憎悪が拡散した現在の戦争だ。いや、違う。戦争の現在形だ。』「傭兵代理店」という単語を目にしたことがある。確か、小説のタイトルだ。詳しくは知らないが、要するに戦場に派遣する傭兵を調達する代理店なのだろう。そう、戦争は今や、フリーの契約で動く「傭兵」によ [続きを読む]
  • 読者(ぼく)と主人公(かのじょ)と二人のこれから(岬鷺宮)
  • 物語の登場人物が現実に現れたら…というのは、誰しもが抱いたことがある妄想かもしれない。自分が物語の世界に入り込む、というパターンもあるだろうけど、そっちはなんかかなりハードルが高そうな気がする。けど、登場人物の一人だけでもいいからこの世界のどこかにいる―そんな風に妄想するのは、イメージしやすいかもしれない。僕は子どもの頃からマンガはあまり読まないし、ゲームもしない。小説はそこそこ読んでいたけど、小 [続きを読む]
  • 「新感染 ファイナル・エクスプレス」を観に行ってきました
  • 自分だったらどうするだろう、という場面が多々あった。正しい判断が出来ただろうか?選択の、連続だ。正しさを判断している余裕は、実際のところない。というか、「誰にとっての正しさ」を追求すればいいのか分からない。そう、この映画で問われていたことは、まさにその点なのだと思う。危機的状況に陥った時、「誰にとっての正しさ」で物事を判断すればいいのか。どんな言動も、正しさの軸を定めてしまえば、それに沿って正しい [続きを読む]
  • 客観視のモンスター・山下美月
  • 【部屋にいる時の私、友だちやメンバーと一緒にいる時の私、ステージに立っている時の私、その3つのキャラが存在するんです。】「BUBKA 2017年8月号」3期生の山下美月はそう語る。山下美月は、客観視のバケモノだと、インタビューを読んでいて感じる。山下美月のパッと見のイメージは、恐らくこんな感じだろう。「正統派の美少女」「ザ・アイドル」「明るくて元気な女の子」まさにアイドルになるべくして生まれたような―などとい [続きを読む]
  • 「パーソナル・ショッパー」を観に行ってきました
  • 正直、どこに焦点が当てっているのか、僕には分からない映画だった。観ている時は、凄くワクワクした。僕には、今何が起こっているのか掴みにくい映画で、だからこそ、この物語がどこに着地するのか凄く興味があった。いくつもの要素が現れて消えていった。それらが最終的に一つの何かに収斂していくんだと思っていた。それを凄く期待しながら観ていた。しかしどうやらそういう映画ではなかったようだ。少なくとも僕の主観で語れば [続きを読む]
  • 「君の膵臓をたべたい」を観に行ってきました
  • もし原作を読んでいなかったらボロ泣きしていたかもしれない―。そんな風に思わされる映画だった。原作の感想も載せておこう(こちら)。僕はこの作品について、これ以上の文章が書けるとは思わないので、こちらでは、映画としてどうだったのか、という点をメインに文章を書いていこうと思う。「日常」を生み出すものは何か―。普段、当たり前のように「日常」の中にいる僕らは、そんなことを考えない。海で泳いでいる魚が「海」に [続きを読む]
  • QJKJQ(佐藤究)
  • 久々に興奮させられる作品だった。これが新人のデビュー作とは、信じがたい。『「正当な物理的暴力行使の独占を要求する共同体」市野桐清はわたしにかまわず話し続ける。「それは何のことか?国家のことだ。ドイツの社会学者マックス・ウェーバーの言葉だ」』そう、僕たちは「国家」という幻想を共有している。普段、あまりそういうことを意識することはない。「国家」などというものについて考えることはないからだ。考えなくても [続きを読む]
  • 響きの科学 名曲の秘密から絶対音感まで(ジョン・パウエル)
  • 内容に入ろうと思います。本書は、「音楽」というものを科学的に捉え、しかも数式やグラフや楽譜などを基本的に使わずに説明する、という作品です。音楽を「科学する」というのが、恐らくイマイチ想像出来ないんじゃないかと思いますけど、例えば冒頭に、本書はこんな疑問を解き明かします、と出てきたものを書いてみます。『音楽の音と雑音のちがいは何なのか』『なぜバイオリン十台の音の大きさが、一台の音の二倍しかないのか』 [続きを読む]
  • さぎ師たちの空(那須正幹)
  • 内容に入ろうと思います。物語は、広島から家出してきた少年が、大阪にたどり着いたところから始まります。地元の不良中学生グループ・友和会から抜け出した島田太一は、警察から職務質問を受け、スポーツバッグと現金10万円を置いて逃げた。仕方ない、食い逃げでもするか、と思って入ったラーメン屋で、先程の警官に出くわしたのだ。いや、警官ではなかった。ただのおっさんだった。つまり太一は、騙されて10万円を奪われた、とい [続きを読む]
  • 「GOLD」を観に行ってきました
  • 『カネには興味はない。金(ゴールド)に執着してた』これは、分かるなぁ、と思った。お金にまったく興味がないと言えば、それは嘘になるけど、人並み以下の興味しかないと自分では思っている。とりあえず僕は、衣食住にさほど興味がなく、日常的な生活にさほどお金が掛からない。お金の掛かる娯楽にも手を出していない。結婚もしていない。僕としては、お金がないせいで今の生活が維持できない、というような状況にさえならなけれ [続きを読む]
  • 「人生タクシー」を観に行ってきました
  • そこまでつまらなかった、というわけではないのだけど、結果的に途中で寝てしまった。だから、映画全体をちゃんと見れていない。この映画は、イランの有名(らしい)なパナヒという映画監督による作品です。「作品です」と書いたのは、これがフィクションなのかドキュメンタリーなのか、僕にはイマイチ判断できなかったからです。まずは全体の設定を書いておきましょう。パナヒ自身がイランで、タクシードライバーをしている。町中 [続きを読む]
  • 少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語(一肇)
  • 向こう側に行けてしまう人間に、憧れることがある。程度は、あまり問わない。しかも、主観的だ。あくまでも、「僕が壁を感じていること」を「容易く乗り越えているように見える人」のことを指している。時々、そういう人間と出会うことがある。勉強でも芸術でも遊びでも人間関係でも仕事でも何でもいい。普通越えられないように感じられるハードルを、難なく乗り越えてしまう。そういう時、自分の小ささを感じさせられる。僕自身は [続きを読む]
  • あなたの人生の科学(デイヴィッド・ブルックス)
  • 本書を一言で説明しろ、と言われたら、たぶん僕は断るだろう。それは不可能だからだ。しかし、どうしてもと言われれば「脳科学の本だ」と答えるかもしれない。もう少し踏み込んで、「無意識についての本だ」と答える場合もあるだろう。しかし、そういう説明では、本書の大半はこぼれ落ちてしまう。別の説明をしてみよう。本書は、一つの大きな物語である。本の分類としては、間違いなく「理系ノンフィクション」というような括りに [続きを読む]
  • Ank:a mirroring ape(佐藤究)
  • 言語というのは不思議だ、と思う。物事にはたぶん、大体「始まりの瞬間」というのがあるはずだ。宇宙の誕生で考えれば、それは「ビッグバン」ということになっている。少なくとも今のところは。ビッグバンが「始まりの瞬間」であるが故に、それ以前がどうだったのかについて、考える余地はあるが、調べる手段は(たぶん)ない。そんな風にあらゆる物事は、何らかの「始まりの瞬間」からスタートしているはずだ、と僕は思っている。 [続きを読む]