通りすがり さん プロフィール

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通りすがりさん: 黒夜行
ハンドル名通りすがり さん
ブログタイトル黒夜行
ブログURLhttp://blacknightgo.blog.fc2.com/
サイト紹介文基本的には本の感想です。映画評や乃木坂46の記事もあります。短歌や資格の勉強法や英語の勉強法も。
自由文サイトに来ていただいたら、プロフィール欄の「サイト全体の索引」から気になる記事を探して下さい。「この本は、こんな人に読んで欲しい!!」「管理人自身が選ぶ良記事リスト」「アクセス数ランキングトップ50」辺りから入るのがいいかもしれません。乃木坂46に関する記事もおすすめです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供243回 / 365日(平均4.7回/週) - 参加 2016/02/03 00:00

通りすがり さんのブログ記事

  • 「3月のライオン 前編」を観に行ってきました
  • 勝つことは、誰かを傷つけることと同じだ。勝つことは、孤独だ。『あんたが帰れば、あの家に。おめでとう。父さんに勝ったんでしょ?』強さは、生きるための武器になる。そして強さは、自分を傷つけるための刃にもなる。『得意げな顔してんじゃないわよ』強いことは、弱さを蹴散らすことだ。強いことは、自分の中の何かをどんどんと弱くしていく。『負け犬でも見るような目しやがって』弱いことからは、逃げることが出来る。強いこ [続きを読む]
  • 松ノ内家の居候(瀧羽麻子)
  • 時々テレビで、歴史上の有名人物の末裔、みたいな人が出てくる。そういう人や、そういう番組自体には強い関心はないが、もし自分がそういう末裔だったら、と思うと、なんとなくちょっと楽しい。いやきっと、実際に末裔だったらめんどくさいだろうから、実際には末裔にはなりたくない。だから、ちょっとした想像だ。歴史の教科書にこう載っているけど、実は違うんだぞ…、みたいな言い伝えが色々あったりするだろう。なんかそういう [続きを読む]
  • 松ノ内家の居候(瀧羽麻子)
  • 時々テレビで、歴史上の有名人物の末裔、みたいな人が出てくる。そういう人や、そういう番組自体には強い関心はないが、もし自分がそういう末裔だったら、と思うと、なんとなくちょっと楽しい。いやきっと、実際に末裔だったらめんどくさいだろうから、実際には末裔にはなりたくない。だから、ちょっとした想像だ。歴史の教科書にこう載っているけど、実は違うんだぞ…、みたいな言い伝えが色々あったりするだろう。なんかそういう [続きを読む]
  • 生きてゆく力(宮尾登美子)
  • 内容に入ろうと思います。本書は、宮尾登美子が、主に作家になる前の、家族や住んでいた地域の思い出を描いたエッセイです。僕は宮尾登美子の小説は読んだことがないんですけど、このエッセイはなかなか面白かったです。宮尾登美子は、生家が芸妓を斡旋する仕事をしていたようで、その頃芸妓の卵のような子たちと一緒に生活をしていた。その当時の、貧しいけれど豊かさを感じさせる日々。また、戦時中満州へと移り住み、戦後死ぬよ [続きを読む]
  • 仁術先生(渡辺淳一)
  • 内容に入ろうと思います。本書は、大学病院で講師として医局の中心的立場にありながら、突然下町の診療所に移ってしまった円乗寺優先生の、下町での診療を描いた作品です。「梅寿司の夫婦」円乗寺先生のいるK診療所に、ある青年がこそこそとやってくる。最初何かと思ったが、梅毒なのだという。であればその態度も分からなくもない。この時代は、梅毒であるとなれば忌避されてしまう恐れもあった。そんな青年と、寿司屋で会った。 [続きを読む]
  • 「ラ・ラ・ランド」を観に行ってきました
  • うーん、と思ってしまった。正直、この映画に関して書けることは、特に何もない。少なくとも僕にとっては、全然面白さの分からない映画だった。そもそも恋愛的なストーリーに興味がないとか、そもそもミュージカルが好きじゃないとか、色んな理由があると思う。正直、元々観るつもりのない映画だった。あまりにも世間の評判が高いから、それならと観に行くことにしたのだ。そういうわけで、元々自分には合わないだろうなという予感 [続きを読む]
  • か「」く「」し「」ご「」と「(住野よる)
  • 人の気持ちを知ることが出来たらなぁ…なんて、別に考えたことはない。そんなの、ただめんどくさいだけだ。けど、世の中は、そうではないらしい。自分が良いと思う相手のことを、何でも知りたいらしい。いつどこで何をしていて、どんなことを考えているのか知りたいようだ。けれど、基本的には知ることは出来ない。相手の気持ちは、相手の言葉や態度から推測するしかないのだけど、言葉や態度は嘘をつくことが出来る。気持ちや感情 [続きを読む]
  • 蜜蜂と遠雷(恩田陸)
  • 「学ぶ」というのは「枠」を知る、ということだ。僕たちは基本的に、「知の暗闇」の中で生きている。知らないことだらけだ。しかし、少しずつ「学ぶ」ことで、明るい部分が増えていく。明るくなると、そこに何かが見える。それは大抵、仕切りのようなものだ。「こちら」と「あちら」を区別する仕切り。明るくなった場所に浮かぶそれらの仕切りを確認しながら、僕たちは色んな概念を学んでいく。ある言葉の意味、誰かの感情、雲の形 [続きを読む]
  • 桜疎水(大石直紀)
  • 内容に入ろうと思います。本書は、6編の短編が収録された短編集です。「おばあちゃんといっしょ」竹田美代子は「常世神」宗教団体を立ち上げて詐欺をしている。45歳のホームレスの佐原芳雄という男を教祖に仕立て上げ、もっともらしい来歴ともっともらしい教義を作り上げて、信者から大金をまきあげていた。最も、佐原は最近言うことを聞かなくなってきた。祈祷の最中居眠りをするし、家に誰もいれるなと言っているのに女を連れ込 [続きを読む]
  • むすびや(穂高明)
  • 内容に入ろうと思います。本書は、商店街に店を構えるおむすび専門店「むすびや」を舞台に、商店街の面々との関わりや人生に様々な葛藤を抱える人々の交錯を描き出す作品です。結は「ゆい」と読むが男だ。昔はこの名前で散々からかわれた。そして、名前のせいだとは思いたくないが…、就職活動ですべての会社に落ち、結は仕方なく実家の「むすびや」を手伝うことにした。毎朝エプロンをつける度に敗北感がある。自分は何も出来ない [続きを読む]
  • ハリネズミの願い(トーン・テレヘン)
  • 内容に入ろうと思います。本書は、オランダで絶大な支持を集め、国内外の様々な賞を受賞している作家の作品です。主人公は、一匹のハリネズミだ。彼はひとりぼっちで、家に誰も来たことがない。ハリネズミは考えた。よし、誰かを招待しよう、と。そうして、招待状を書き始める。『親愛なるどうぶつたちへぼくの家にあそびに来るよう、キミたちみんなを招待します。』しかしハリネズミは、自分のトゲが嫌いで、みんなと仲良く出来な [続きを読む]
  • 「スノーデン」を観に行ってきました
  • 僕は、スノーデンを正しいと思う自分でありたい。(一応先に書いておく。この映画はフィクションだが、事実に基づいている。だから、この映画の中のすべての発言を、事実として扱ってこの感想を書く)スノーデンは、NSAというアメリカの諜報機関のスタッフであり、そこから盗み出した超極秘機密を世界中に暴露した。それは、「アメリカは、世界中の通信を傍受している」というものを含む、驚くべきものだった。スノーデンはアメリ [続きを読む]
  • BRODY 2017年4月号 寺田蘭世のインタビューを読んで
  • 僕にとっての乃木坂46の魅力の一つに、「ネガティブさ」がある。僕の中の「アイドル」というイメージを超えて、彼女たちは「ネガティブ」な自分を見せる。全メンバーがそういうわけではないが、乃木坂46にはそういうメンバーが多いような印象を僕は持っている。「ネガティブさ」は、言葉を生む。穂村弘の「蚊がいる」というエッセイがある。その巻末で、又吉直樹との対談が収録されているのだが、穂村弘がサッカー部に所属していた [続きを読む]
  • サイレント・ブレス(南杏子)
  • 死ぬ、ということについて、普段考えることはほとんどない。今僕は33歳。長生きなんてしたくないなぁ、と思いつつも、なんだかんだ、死ぬのはまだまだ先だろうなぁ、と思っていたりもする。時々こんな風に、小説を読んで、自分が死ぬ時のことを考えてみる。僕は、出来るだけ抵抗しないで死にたいな、と思う。医学が進歩して、薬や手術などでほぼ確実に治る病気というのは増えた。そういう、ほぼ確実に治る病気については、医学の力 [続きを読む]
  • 悪医(久坂部羊)
  • これは凄い物語だった。大げさではなく、全国民が読むべき本だろう。『いや、医療の本質は医学に忠実であることだ。医療が患者のご機嫌取りになったら、お終いだ』僕ももし自分が医者だったら、こういう立場に立ちたいと思う。実際に立てるかどうかは別として。『実際、抗がん剤は一般の人が思うよりはるかに効かない』『さらに森川が疑問に思うのは、抗がん剤ではがんは治らないという事実を、ほとんどの医師が口にしないことだ( [続きを読む]
  • 蚊がいる(穂村弘)
  • 穂村弘、やっぱり好きなんだよなぁ。そもそも僕は、世界にうまく馴染めない人が好きだ。もちろん、馴染めない人にも色んなタイプの人がいる。挙動不審だったり、対人関係が極度に無理だったりと、見た目ですぐに、あぁ馴染めないんだな、と分かる人もいる。確かにそういう人も、決して嫌いではない。嫌いではないけど、しかし実生活ではあまり出会わないし、ちょっと関わり合うのがめんどくさそうだなという気持ちも持ってしまう。 [続きを読む]
  • イノセント・デイズ(早見和真)
  • 33年間生きてきて日々実感することは、「幸せ」は自分で決めるしかない、という真理だ。人は誰しも「幸せ」を追い求めて生きている。たぶん、世の中のほとんどの人がそうなんだろうと思う。でも、その「幸せ」の中身は人それぞれ違う。…ということに気がつくのに、人生の中で無駄な時間を使ってしまうような気がする。子供の頃のことは記憶にないのだけど、たぶん僕も、世間一般で言われるような幸せを「幸せ」だと思っていたと思 [続きを読む]
  • 絶叫(葉真中顕)
  • 誰もが、幸せになりたいと思って、日々の様々な選択をしているはずだ。そうではない人生というのも、想定は出来るけど、特殊な状況を思い浮かべないと難しい。基本的に人は皆、生きている限り、幸せを追い求めたい生き物のはずだ。誰もがその時々で最善だと思える選択をする。もちろん、知識がないが故に誤った選択をしてしまうこともある。ダメかもしれないと思いながら誘惑に負けてしまうことだってあるだろう。それでも、全体の [続きを読む]
  • 楽園(花房観音)
  • 「◯◯であること」に対して、必須となる要素が何なのか、それはものによって大きく変わってくる。「親であること」であれば「子どもへの愛情」が、「日本人であること」であれば「日本語や日本の文化や国籍」が、「ヒーローであること」であれば「正義感」など、それぞれ違ってくる。では、「女であること」に対しては、どんな要素が当てはまるだろうか?ここにどうしても「性」が絡んでくるような気がしてしまうのは、僕が男だか [続きを読む]
  • 「The NET 網に囚われた男」を観に行ってきました
  • 正しいこと、というのはいつだって難しい。というのは、皆が「正しい」と思って行動しても、最終的に良い結果が得られない、ということは良くあることだからだ。この話はよく、ゲーム理論で登場する。ゲーム理論の最も簡単な話は、二人の囚人が登場するものだ。お互い別の部屋に入れられ、やり取りができない。2人の囚人にはそれぞれ、2通りの選択肢が与えられ、全体で4通りの可能性がある。お互いがベストな行動を取れれば両方に [続きを読む]
  • しつけ屋美月の事件手帖 〜その飼い主、取扱い注意!?〜(相戸結衣)
  • 少し前、国が騒音に関する指針を発表した中に「風鈴」という項目が入っていたというニュースを見かけた。日本では今、風鈴の音が騒音だと捉えられてしまうらしい。世知辛い世の中だと思う。生活環境をどこまで自分にとって快適なものに保つか、というのは多くの人にとって重大な問題だろう。しかし、ちょっと度が過ぎる、と感じることは多い。他人が住む街中で暮らしている以上、多少の不都合は仕方ない。そういうことをすべて排除 [続きを読む]
  • 桜のような僕の恋人(宇山佳佑)
  • 論文を書く話だったか、歌詞を作る話だったか、「予想外の価値観は3割程度に抑えろ」というような記述を何かの本で読んだことがある。7割は世間一般の価値観を、そして残りの3割の部分に想定外を入れ込む。そうすると全体のバランスが良くなる、というような話だったと思う。物語も同じだろう。割合が7:3なのかどうかは作品ごとにもちろん違うだろうが、一般的に受け入れられる価値観を多目にして、そこにどれだけ「えっ!」と思 [続きを読む]