thecosmologicalfort さん プロフィール

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thecosmologicalfortさん: うちゅうてきなとりで
ハンドル名thecosmologicalfort さん
ブログタイトルうちゅうてきなとりで
ブログURLhttp://the-cosmological-fort.hatenablog.com/
サイト紹介文海外文学、歴史、軍事関連の図書についてのメモや、自作ポエム
自由文ほぼ毎日更新
・本メモ……海外のフィクション、歴史の本、日本のフィクション、その他
・とりでポエム
・その他
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供223回 / 365日(平均4.3回/週) - 参加 2016/02/07 08:10

thecosmologicalfort さんのブログ記事

  • 『ヒンドゥー教』森本達雄 その1
  •  ヒンドゥー教について説明する本であり、素人にもわかりやすかった。 ヒンドゥー教は一神教や仏教から見ても異質な面がある。しかし、ヒンドゥーの神々、儀礼、思想等は、日本にも受け継がれている。 七福神の半数はヒンドゥーの神々由来であり、輪廻(サンサーラ)や業(カルマ)の概念もヒンドゥーが発祥である。  *** ヒンドゥー教は、インド人口の8割を信徒とする宗教であり、かれらの生活の中枢となるものである [続きを読む]
  • その後の磁場
  •  窓をあけた先に 八方に ひきのばされた わたしの皮フがある。 白色の 弾力のある膜となり 太陽風を受けて 音を鳴らす。 なぜなら、何もないために 振動するからである。 電気の帯が 8の字をなぞって 数字を記録する。 朝、住民が働きにでた後、 わたしは100本の足を動かした。 [続きを読む]
  • 『茶道の歴史』桑田忠親
  •  茶道が時代とともに変化してきた歴史を解説する。 著者は、村田珠光や武野紹鴎、千利休が打ち立てた茶の精神に価値を置く。すなわち、万人を救済する仏の精神に基づき、身分の分け隔てなく茶の道を説くこと、客をもてなす精神をもっとも重要であると考えることである。 江戸時代には、武家の茶道は「身分相応」を重んじ、封建的秩序を重んじるものとなった。町人の茶道は家元制度により形式化、保守化していった。 明治維新 [続きを読む]
  • 「ドライヴ」
  •  制作:2011年 監督:ニコラス・ウィンディング・レフン Nicolas Winding Refn  自動車工場で働くかたわら、スタントマンや犯罪者の逃亡手伝いをする運転手の映画。 主役の出自は不明だが、高い戦闘力を持っており、ほとんど銃を使わずに町のチンピラたちを殺害していく。職業的な犯罪者を次々と自動車や工具で殺し、最期まで生き延びる。 隣の部屋にいる子持ち女性との交流が主な原動力のようだが、あまり感情の動きは [続きを読む]
  • 『健康帝国ナチス』ロバート・N・プロクター その2
  •  5 ヒトラーはたばことアルコールを拒否し、菜食主義に努めた。ヒムラー、ルドルフ・ヘスも菜食主義者だった。ヒトラー個人の嗜好と党の方針によって、肉食の規制、自然食の推進、人工着色物の規制といった政策がとられた。 また、ドイツ国民がビールにあまりに多くの所得をつぎ込んでいるということが問題視され、禁酒運動がすすめられた。 もっとも、実際には国民の抵抗が強く、戦況が悪化し食糧が不足するまでは、ビールや [続きを読む]
  • 『健康帝国ナチス』ロバート・N・プロクター その1
  •  原題は「ナチの、ガンとの戦争」The Nazi War on Cancer ナチ党政権時代の医療、健康、福祉政策を検討し、さらに政治と科学の関わりについて考える本。 本書が題材にするのは、断種や人体実験、安楽死等のおぞましい医学ではなく、現代の価値観とも類似している「良質な科学」である。 著者によれば、ヒトラー政権下において、科学は「政治とは無縁に経済力・軍事力を支援する動力として許容されていた」。 一部の科学者た [続きを読む]
  • 『1984』George Orwell
  •  「ビッグ・ブラザー」率いる政府によってコントロールされた全体主義社会を描くディストピア文学。ザミャーチン『われら』等とともに、この種の物語のプロトタイプとなった本である。 (1)窓のない、塔のような建物の中に浮かび上がる「真理省」その他の省庁。テレスクリーンがスミスらを監視し、敵であるエマニュエル・ゴルドシュタインを映し出す。それに興奮し、憎悪をかきたてられる市民たちの風景。 (2)「戦争は平 [続きを読む]
  • 無職戦闘員の白昼夢 準軍事組織(paramilitary)
  •  無職は、自分が働いている姿を思い浮かべた。◆右翼的なオバサン、ジブチに行く 8月某日、ハワイ行き芸能人に似た格好のおばさんがジブチに行くというニュースを観た。 普段、服装容儀や制服のアイロンがけでうるさく言われている作業員たちは、場違いな格好、だらしない格好で現れる上司には、想像以上に強い反感を抱くものである。 当該人物は、お盆休み中のこの日に訪問した理由について、「部隊の都合で仕方なくこの [続きを読む]
  • 「NO」
  •  制作:2012年 監督:パブロ・ラライン チリの独裁者ピノチェト信任投票についての映画。画質や撮影はあえて粗雑につくられている。 冷戦が終結し、合衆国の支援を受けていたピノチェトは後ろ盾を失いつつあった。 主人公や、広告会社の仲間たちは、人びとにピノチェト不信任の投票を促すため、テレビCM制作に向けて協力する。NO (ノー) [DVD]出版社/メーカー: オデッサ・エンタテインメント発売日: 2015/04/02 [続きを読む]
  • 『潜入工作員』アーロン・コーエン
  •  イスラエル対テロ特殊部隊工作員の自叙伝。 IDF(Israel Defense force)とその特殊部隊だけでなく、イスラエル社会やユダヤ人、テロリズム等についても書かれており、対テロ政策や軍事政策について考えるきっかけになる。  *** 著者は純粋なイスラエル人ではなく、カナダ人である。 母親に連れられて引っ越しを繰り返し、ビヴァリーヒルズで生活するが、贅沢と放任の生活に耐えられず、親の意向でロバート・ランド・ア [続きを読む]
  • 『アウステルリッツ』ゼーバルト
  •  ジャック・アウステルリッツという建築研究者との交流について。 アウステルリッツは、ヨーロッパ各地の建築や風景についてコメントしつつ、やがて収容所に連れていかれた母親の思い出を語る。 本全体が人物の回想となっており、茫漠とした印象を受ける。 ベルギーやロンドン、チェコの風景や公共建築についての所感から、やがてドイツ統治時代の非道な風景や、テレジエンシュタット収容所の建築様式、「管理」への執着、ドイ [続きを読む]
  • 無職戦闘員の白昼夢 フセインの首
  •  無職戦闘員は、ふと昔のことをおもいだして、そこでは夢を見ている自分が過去の記憶を思い出そうとしてメモ帳に手入力しているところだった。 無職日記には、わたしの架空の記事が残されている。◆フセインの首 イラク戦争に関する大義名分の1つ(大量破壊兵器)が偽情報であり、また合衆国自体はそれを承知していた可能性が高い。 日本政府の態度……属国であり情報も米国依存なので仕方なかった、だまされた、という見解 [続きを読む]
  • 「チャイナ・シンドローム」
  •  制作:1979年 監督:ジェームズ・ブリッジズ 原発事故を偶然目撃したアナウンサーと撮影クルーが、事態を隠ぺいしようとする会社と戦う映画。 かなり低予算なのか、画面やセットはチープである。BGMはほとんどない。 しかし、組織の隠ぺい工作や圧力に対して抵抗する主人公たちや、自分の職業上の信念から内部告発を決心するジャック・レモン(映画「ミッシング」でも、「正しいことをせよ」の信念に基づいて活動して [続きを読む]
  • 黄道と水の道
  •  作業員たちの 人体としてのまとまりがほどけて 輪郭は溶けだし 月を指し示す姿だけが 残された。 それら、失われた歯形のような 人間たちの成分は 水の道を探した。  表皮は、分裂した金星の 姿を映し出す。 かれらの肉と骨、炭素は、水のなかで ぼろぼろと崩れていき アスターの花になる。  波は草をつかまえる。 水の道において。 名前がはがれたあとも、 腐敗臭に鼻をつまむ。 かれらは何者でもなかった。 [続きを読む]
  • 『全貌ウィキリークス』 その2
  •  6 アメリカ外交公電が公開され、一般には秘匿されていた各国の政治的方針、取引、また米外務省職員による各国首脳の悪口等が曝露された。 また、ヒラリー・クリントンが国連や経済会議の場で盗聴、身辺調査をするよう指令を出していたことも明らかになった。 合衆国政府は、外国の首脳や国連職員の健康状態、クレジットカード等の個人情報、ログインパスワード等の収集を命じていた。 「アサンジは非合法活動に従事している [続きを読む]
  • 『全貌ウィキリークス』 その1
  •  内部告発サイトであるウィキリークスと、その創設者ジュリアン・アサンジについての本。 ウィキリークスはサイバー空間におけるセキュリティに対しても影響を与えた。  *** ジュリアン・アサンジの方針 本書から読み取れるのは、アサンジが技術者であるとともに、強い主義主張を持った政治活動家であるということである。かれは秘密の情報を全世界に明らかにすることにより、権力の不正を告発する、という報道・ジャーナ [続きを読む]
  • 『現代アラブの社会思想』池内恵
  •  アラブ世界に共通するアラブ思想の袋小路について。 1967年、第3次中東戦争の敗北により、パレスチナがイスラエルに占領された。 以後、マルクス主義過激派とイスラーム主義が勃興し、双方ともテロと暴力の温床となった。 現代のイスラーム主義は、終末論に陰謀論とオカルト思想が混交している。アラブ諸国の書店や露店には、安っぽい陰謀論の本があふれかえっているが、かれらはこうした書籍を真面目なものと受け止め [続きを読む]
  • ユーゴスラヴィアから
  •  旧ユーゴスラヴィア3ヶ国に行ったのをきっかけに、改めてボスニア・ヘルツェゴビナ紛争や国連について調べることにした。 以下の本を買ったので、順次読んでいきたい。 ◆ボスニア紛争・ユーゴスラヴィア崩壊の歴史Yugoslavia: Death of a Nation作者: Laura Silber,Allan Little出版社/メーカー: Penguin Books発売日: 1997/02/01メディア: ペーパーバック購入: 1人 : 1回この商品を含むブログを見る・一族郎 [続きを読む]