thecosmologicalfort さん プロフィール

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thecosmologicalfortさん: うちゅうてきなとりで
ハンドル名thecosmologicalfort さん
ブログタイトルうちゅうてきなとりで
ブログURLhttp://the-cosmological-fort.hatenablog.com/
サイト紹介文海外文学、歴史、軍事関連の図書についてのメモや、自作ポエム
自由文ほぼ毎日更新
・本メモ……海外のフィクション、歴史の本、日本のフィクション、その他
・とりでポエム
・その他
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供178回 / 365日(平均3.4回/週) - 参加 2016/02/07 08:10

thecosmologicalfort さんのブログ記事

  • 『詳解 独ソ戦全史』グランツ、ハウス その2
  •  ◆1942.11〜1943.12・1942.10月、北アフリカ軍が壊滅したことで、ヒトラーは東部戦線から戦力を引き抜かねばならなかった。また、絶えず西からの侵攻を恐れており、このため赤軍が優位に立った。・1943年から始まった連合国による爆撃は、ドイツの輸送機、戦闘機を損耗させた。・合衆国からソ連に対しての武器貸与法は、主に原料、トラック、個人装備で大きな貢献を果たした。 1943.7月クルスク [続きを読む]
  • 『詳解 独ソ戦全史』グランツ、ハウス その1
  •  ――ここに登場する内容とは、指導のひどい誤りであり、戦争の圧迫のもとでの将兵の生き方であり、大変な規模での破壊と殺戮であり、独ソ双方の一般市民の信じられないほどの忍耐の物語である。これらの物語を理解することこそ、第2次世界大戦に関するいくつもの誤った一般論を正すうえで、歴史家にとっては必要不可欠のことであろう。 ◆メモ ソ連崩壊によって、赤軍側の史料を検証することが可能になった。 これまでドイ [続きを読む]
  • 『別荘』ホセ・ドノソ
  •  『夜のみだらな鳥』を書いたチリの小説家による、空想を細かく書き込んでいく物語。  *** あらすじ 1 大人たちは、30人の子供たちをマルランダと呼ばれる別荘に残してハイキングにいく。敷地の外には人食い人種が住んでおり、また塔にはアドリアノという一族の男が監禁されている。 2 アドリアノと、その娘たちの異様な殺人の話。 3 子供たちは大人の陰に隠れて様々な非道徳行為に励んでいた。ハイキングで大人た [続きを読む]
  • 『「民族浄化」を裁く』多谷千香子 その3
  •  ミロシェヴィッチはガス会社の社長を務めた後、共産党の政治家として出世したが、80年代のコソヴォ民族主義(コソヴォに住むセルビア人は、アルバニア人の中で少数派だった)に同調して穏健派を追い出し、指導者となった。かれは恩師を失脚させ1990年にセルビア大統領となった。 ボスニア紛争後に支持を失ってからは、コソヴォ紛争を煽り2000年の大統領選に乗り出した。しかし国民はかれを見放していた。 その後、ミ [続きを読む]
  • 『「民族浄化」を裁く』多谷千香子 その2
  •  3 虐殺はなぜ起こったか セルビア人勢力……・ミロシェヴィッチ(セルビア首相)・カラジッチ(スルプスカ共和国大統領)とムラジッチ(ボスニアの軍人)・タリッチ(ボスニアのユーゴ人民軍中将)とブルダニン(ボスニアの政治家) ――タリッチは、自発的に出ていこうとしないモスリム人やクロアチア人を一掃するため、軍隊の末端の荒くれ者の兵士を泳がせたり、無法者の民兵集団を軍隊の末端に組み込んで、その後ろ盾に [続きを読む]
  • 『「民族浄化」を裁く』多谷千香子 その1
  •  ユーゴスラヴィア内戦における「民族浄化」の実像を突き止める本。また、当時の国際社会の対応についても反省する。 著者は旧ユーゴスラヴィア国際刑事裁判所(ICTY)の判事を務めた。 ――「民族浄化」の実像は、よく言われるように、血で血を洗うバルカンの歴史が生んだ民族の怨念の再来、一種の歴史の必然などとして片づけられるものではない。……ごく単純に言えば、当時の指導者が仕掛けた権力闘争が引き起こしたも [続きを読む]
  • ウンゲルン=シュテルンベルク、馬仲英、シベリア干渉戦争
  •  ◆砂漠とステップにおける戦争 ウンゲルン=シュテルンベルクUngern=Sternbergは元ロシア帝国軍人で、ロシア革命勃発後、白軍に参加する一方、自らをチンギスハンの生まれ変わりと信じてモンゴルを侵略した人物である。 かれは当時から狂人、サイコパスとして知られていたようである。 この人物に興味を持ったのでいろいろと本を読み始めた。・シュテルンベルクのほか、エンヴァル・パシャEnver Pasha、馬仲英について書かれ [続きを読む]
  • 晩夏
  •  わたしの顔も かれらの顔も 灰色になり 空の影が、門に続く 階段に重なる。 木が腐れば 石段は落ち葉と枝で 覆われて 祠の格子の奥から 6倍に肥大した ふくれあがった探検家の 顔面が出現する。 [続きを読む]
  • 図書案内:戦争と軍
  •  このブログで比較的多い戦争や戦史に関する本を記事にまとめました。 分類方法が思いつかなかったのでとりあえず・概観、全般・個別の戦史・事例・技術 としました。 このリストも今後増えていく予定です。 ◆概観、全般 ◆個別の戦史・事例 ◆◆国外 第1次世界大戦 第2次世界大戦 1941 モスクワの戦い アインザッツグルッペン 19 [続きを読む]
  • 『永遠平和のために』カント
  •  カントは、永遠平和の達成のためにどのような具体的な策が必要かを考えた。 1章 国家間の永遠平和のための予備条項 1「将来の戦争の種をひそかに保留して締結された平和条約は、決して平和条約とみなされてはならない」 2「独立しているいかなる国家も、継承、交換、買収または贈与によって、ほかの国家がこれを取得できるということがあってはならない」 国家は人格であり、財産として扱われない。 3「常備軍は、時 [続きを読む]
  • 『昭和天皇独白録』寺崎英成
  •  本書は、敗戦直後に宮内庁職員が天皇からの聞き取りという形式で作成したもので、当時の東京裁判対策(天皇免責対策)と関連がある。 軍に翻弄される、無力な平和主義者の天皇という図像について検討するきっかけとなる本。 昭和天皇と宮内庁の基本的な主張……・日中戦争の拡大、対米開戦には一貫して反対していた。・しかし、立憲君主なので口出しはできない。・口出しした場合、クーデタがおきてさらに事態が悪化するだろ [続きを読む]
  • よみがえる水文
  •  シャチの腹には 船底でつけられた 港の景色がある  沿海州の、冷たい氷の上に 赤い葉が落ちて 流氷の、隆起していくのに あわせて 溝は落ち葉を吸った  シャチの子たる神学校の 生徒たちが 外套をかぶる 雲の山に 照準を向けながら  外国人墓地に 海の胴体は並べられて…… [続きを読む]
  • 『ドクトル・ジバゴ』パステルナーク
  •  ロシア人文学者パステルナークは、海外詩の翻訳者、詩人としても有名とのことである。本作『ドクトル・ジバゴ』はソ連において発禁となり、パステルナークはその後ノーベル文学賞を受賞したがソ連当局の反対により辞退させられた。 物語は映画版とそこまで変わらないが、登場人物たちの思考が細部まで書かれている。 無秩序と暴力のなかで生きようとする人びとが本作の主眼である。  *** 日露戦争時代から始まり、社会が徐 [続きを読む]
  • 「天国の日々」
  •  制作:1978年 監督:テレンス・マリック Days of heaven 兄・妹・兄の恋人の3人組がテキサスの大農場にやってきて、季節労働者として働く映画。 映画の見どころは農場の風景と夕暮れ、朝方の景色、風情のある農具である。 風光明媚な麦畑で働き、夜はキャンプファイヤーをする等、楽しそうな生活にも思えるが、労働者たちの実態は悲惨だった。兄はみじめな生活から抜け出すため、恋人に対し、農場主との結婚をすすめた [続きを読む]
  • たとひわれ死のかげの谷を農王系 15 途方もない網
  • 15 途方もない網たとひわれ死のかげの谷を農王系 - 15 途方もない網たとひわれ死のかげの谷を農王系たとひわれ死のかげの谷を農王系あらすじ…… 石英の星の下に生まれたわたし、ナーナーが農王系に拉致され、教育戦を指揮し、敵を亡ぼす物語たとひわれ死のかげの谷をあゆむとも禍害(わざはひ)をおそれじコデックスとともにあり [続きを読む]
  • 『Moscow 1941』Rodric Braithwaite その3
  •  工場が閉鎖し、また食料配給も止まったため、労働者たちの不満が蓄積した。市から逃亡しようとする工場長や幹部たちを労働者がとらえ、車両や荷物を破壊し、市内に連れ戻した。 市内の恐慌を知らされたスターリンは外出禁止令を発し、また工場や商店を通常通り営業させた。NKVDや自警団、警察の取り締まりによりモスクワの秩序が戻った。 ベリヤはこのとき、多数の囚人を射殺した。数百人以上が処刑された。 一方で、党 [続きを読む]
  • 『Moscow 1941』Rodric Braithwaite その2
  •  正規軍に加えて、大量の義勇兵が徴発された。多くの男女学生、農民、映画関係者、文学者たちが義勇兵として戦争に参加した。 しかし、モスクワにおいてはその大多数が志願であり、だれもが前線に行きたがった。 従軍作家シモノフは、前線の様子が、かつてのノモンハンとは全く異なることに唖然とした。ソ連軍の飛行機は次々撃墜され、兵隊は虐殺され、軍はドイツ軍に対してみじめに負けていた。 しかし、かれは事実を公表する [続きを読む]
  • 『Moscow 1941』Rodric Braithwaite その1
  •  ロシア・ソヴィエトの首都であるモスクワと、その住民、また政治家や軍人を中心に、かれらがいかにドイツ軍の侵略に耐えたかを説明する。 当時のモスクワの様子が細かく書かれており、知らなかった情報が多数含まれていた。 この本は、中国を旅行している最中に外国人旅行者からたまたまもらった。 1 地勢と成り立ち。・モスクワは要塞都市として生まれ、近代に入るまで、ほとんどが木造建築だった。19世紀、大都市にな [続きを読む]
  • 『短篇集 死神とのインタヴュー』ノサック
  •  ハンブルク空襲の最中に、若い軍人に助けられた女の話。語り手は、女から軍人本人または軍人の親類ではないかと勘違いされる。 ――大きな激動の時代には、われわれはみんな互いに似通ってくるのだろうか。あるいは、こういう時代には、個々人のもつ考えが壊れた境界線を踏み越えて、共通の場へ出てゆくのだろうか。そしてそこで、遅かれ早かれ、同様にひどい目にあったほかの人から生まれた考えと出会う。こうして共通の運命を [続きを読む]
  • 『エネルギー問題入門』リチャード・ムラー その2
  •  3 代替エネルギー 太陽、水力、風力、原子力等、それぞれに強力な信奉者がついておりまともな議論は容易ではない。 太陽エネルギーは急速に発展しているが、かぎとなるのは導入コストや維持費、効率である。運用に人件費がかかることから、途上国で発達する可能性を秘めており、温暖化対策にも有効である。ただし、根本的にエネルギーの生産量は低い。 風力発電の問題……エネルギー生産量が少ない、タービンがうるさくて不 [続きを読む]
  • 『エネルギー問題入門』リチャード・ムラー その1
  •  エネルギーに関する正確な知識を得ることにより、正しいエネルギー政策を導くことが重要である。 エネルギーは軍事経済の両面において国家の安全保障の中核に位置する。 また、エネルギーに関する定説や報道は、しばしば実態とかけはなれていることが多いため、適切な意思決定を下すためには、何よりも正確な情報を得なければならない。 日本の原子力災害についても言及されている。  *** 1 エネルギー災害 福島原 [続きを読む]
  • 「サラの鍵」
  •  Elle s'appelait Sarah 制作:2010年 監督:ジル・パケ=ブランネール ヴィシー政権が国内のユダヤ人を一斉検挙し収容所に連行したヴェル・ディヴ事件を題材にした映画。 主人公の夫の一族が住んでいたアパートを起点に、過去と現在とが相互に入れ替わり進んでいく。 不幸な一生を送ったユダヤ人の孤児の行方を追うことで、関係者たちは真実を知る。この映画においては、真実は過酷だが知る価値があった。 導入は、フ [続きを読む]
  • 報告歌
  •  スキュラには慈悲はあるのか青々と輝く海で拷問という  カザリドリが地下水脈を降りていくじょうろで呑んだマントルの露  尋問部屋に入れば夏の墓堀はソテツの国で虫捕りをする   [続きを読む]
  • 『帰ってきたヒトラー』ティムール・ヴェルメシュ
  •  現代ドイツによみがえったヒトラーは芸人としてテレビに登場し、やがて人気者となる。 ネオナチに襲撃されて以降は、自由の闘士として各政党からもスカウトが殺到し、ヒトラーは自分の政党を新たに立ち上がる。スローガンは「悪いことばかりじゃなかった」。 ヒトラーが現代の文化や技術に触れて、批評を加えることで話が進んでいく読みやすい本である。 ユダヤ人虐殺問題を伏せることで、ヒトラーの政策や思想が抵抗なく受 [続きを読む]