双葉 さん プロフィール

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双葉さん: ヒーラー 〜二次小説
ハンドル名双葉 さん
ブログタイトルヒーラー 〜二次小説
ブログURLhttp://ameblo.jp/h-futaba2016/
サイト紹介文韓国ドラマ、ヒーラー 〜最高の恋人〜の二次小説です。
自由文ジョンフとヨンシンの日常のヒトコマを切り取って私なりに書いていければと思います。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供29回 / 365日(平均0.6回/週) - 参加 2016/02/10 15:30

双葉 さんのブログ記事

  • ストロベリームーン
  • 「ねぇ、一体いくつあるの?」「なにが?」「秘密の場所」秘密の場所。誰にも見つからず、誰にも邪魔をされない場所。彼女がそう呼ぶここは、初めて連れてきた、とあるマンションの屋上。ビルの光も遠く、喧騒を離れた一隅。俺がまだヒーラーだった頃に隠れ家として、いくつか作っていた中の1つだ。秘密の場所は屋上だけではなく、廃墟の一室やトラックのコンテナ。偽名で契約したマンションの一室や廃工場にもある。もちろん足が [続きを読む]
  • 影を生まない光 -8-
  • その瞳に、上手く嘘をつける自信がなかった。私の前では警戒心も虚飾もない、正直で柔らかい瞳。だけど今は・・・ヒーラーだったあなたを思い出させるように鋭く尖っている。「なぁ、俺にも言えないこと?もしかして変なこと考えてる?」「変なことって・・・」「例えば」彼は首を傾げて目を細め、考える素振りを見せる。「あー・・・母さんが俺たちのことを反対したんじゃないか?とか。父さんのことで悪く思ってるんじゃないか?とか・・・そ [続きを読む]
  • 影を生まない光 -7-
  • バスの窓ガラスに写る自分が、流れていく景色と混ざり、オレンジ色に染められている。 その向こうに視線を送ると、夕空にたなびく茜雲。どこまでも後をついてきて、離れない。夜になるのが嫌だと、駄々をこねているように、街を、人を・・・その色で呑み込んでいく。 何度ボタンを押したか分からない停留所。何度も彼が迎えに来てくれた、この場所。慣れた足取りで、ステップを弾むように降りる。その降 [続きを読む]
  • 影を生まない光 -6-
  • 「・・・どうして一人暮らしを?」「いつまでも、あなたに頼ってばかりではいられないわ」「俺は構わない。むしろ、そうさせてほしいんだ」「それじゃ駄目なのよ」どうしても、一人にはさせられない。発作が出たらどうする?転んでしまった時は誰が助ける?病院は?買い物は?人の手を借りないといけない時は?“もしも”ばかりが浮かんで、心配すれば きりがない。何かあった時にそばに居なくては、何もしてあげられない。だけど・・・ [続きを読む]
  • 影を生まない光 -5-
  • ずっと好きだった。小さい頃から、ずっと。きっかけは何だったのか、どうして好きになったかも覚えていないほど、昔のことだ。だけど幼心に、好きという気持ちを口にしてはいけないことは分かっていた。それから今までずっと、俺の中で一番の人で在り続け永遠に手の届かない人と分かりながら、離れることもしなかった。自分の兄とその人が、結婚することになっても。二人が結婚すると聞いた時、兄を羨ましく思ったと同時に、軽蔑し [続きを読む]
  • 影を生まない光 -4-
  • 「じゃあ、またね」「ジョンフ・・・体にだけは気をつけて。あまり危ないことばかりしていたら、私の心臓が持たないわ」「大丈夫。わかってる」「約束よ。無茶なことはしないで」「わかった」「じゃあ・・・行くわね。ヨンシンちゃんにもよろしくね」「うん。今度連れてくるよ」「楽しみにしてるわ」「父さんによろしく伝えて」姿が見えなくなるまで、何度も振り返る母さんに手を振った。やっと伝えられた、父さんの真実。やっと言えた、 [続きを読む]
  • 影を生まない光 -3-
  • 「母さん、どうしてまた泣くんだよ」目から零れ、頬を濡らそうとする涙を親指で拭う。「ごめんね。嬉しくて・・・」「嬉しい?」「ずっと後悔してたの。あなたを一人にしたことで、進むべきだった方向にブレーキをかけてしまったんじゃないかって。だけどね・・・。あなたはきちんと真っ直ぐ、歩いてる。自分の力で」窓から差し込む光がいくつもの筋となって、店内に落とされる。そこへ、幾重にも重なった光の輪が寄り添うように より一 [続きを読む]
  • 年末のごあいさつ
  • こんにちは。双葉です。皆さま、クリスマスはいかがお過ごしでたか?私は今流行りの感染性胃腸炎にかかり、チキンやケーキとは程遠い生活でした?え?クリスマス?そんなの知らんなぁ(´-ω-`)←本当は波に乗りたかった人今は少しずつ回復してきて、日常に戻りつつあります。(1/365後編のアップに時間が掛かったのはこのためでした。お待たせしてすみません!)まずはブログ再開後、短編を2本アップいたしました。いかがだったでし [続きを読む]
  • 1/365 -後編-
  • 初めて祝う、大好きな彼の誕生日。ケーキを用意して、ロウソクを立てて。日付が変わったら一番におめでとうを。誕生日を迎えたら抱負を語るって、特別変わったことじゃないわよね?なのに彼は、フリーランサーのくせに、記者チェ・ヨンシンの仕事ぶりを側で見ているはずなのにそんな簡単なことにも答えられない。話すことが得意じゃないのは知っているけど、こんな簡単な事・・・ましてや自分のことを話せないようでは、サムデーの記 [続きを読む]
  • 1/365 -前編-
  • 「ねぇ、起きて」柔らかい声。「起きてってば。おーい」肩を揺する細い指。「ジョンフ、ねぇ起きてよ」手探りで辿った腕を掴み、引き寄せる。いくら好きと言えど、寝ているところを起こされるのはあまり気分が乗らない。これがおばさんだったら・・・最悪だ。あぁ、なんで俺は今、おばさんのことを思い出した?ますます起きる気が失せた。彼女を抱きしめ、大きく息を吐く。「だめ。起きるの。もう離して」けれど彼女は精一杯の力だろ [続きを読む]
  • 時の泪
  • 夜の中をひたすら駆ける。早く。速く。ヨンシン。街並みの中に独り取り残されたような不気味な静寂の中で、俺の息と足音だけが響く。どこだ。どこにいる?この足をいくら前に進めようと、どこにも行ける気配がない。まるでさっきから同じ場所をぐるぐると・・・籠の中の鳥のように。行き場所を失くしたように。ヨンシン、ヨンシン。早く顔を見て抱きしめたい。まさかまた何か・・・もしかしてあいつらが・・・?嫌な予感に背中を冷や汗が伝 [続きを読む]
  • お久しぶりです。
  • 双葉です。ぐっと寒さが増し、気付けば年末。皆様は風邪などひかれてないでしょうか?何かと忙しい時期ですが、そんな時こそお体ご自愛くださいね。当ブログが一時休止になり、早4ヶ月。突然のお知らせになってしまったこと、改めてお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。そしてお休みしている間にたくさんのコメントやメッセージ、本当にありがとうございました。実は体調を崩してしまい、寝たきりの状態でした。外 [続きを読む]
  • 影を生まない光 -2-
  • 「父さんは記者だったんだよね?」「そうよ。カメラマンだった」「俺も・・・そうなんだ」驚いたように顔を上げる母さんに、笑ってみせる。「今は休職中だけど」「そう、なの・・・」笑わせるつもりで、冗談めかしで言ったのに母さんの瞳は、みるみるうちに涙で潤んでいく。「・・・泣かないで」最後に会った時も、同じことを言った気がする。昔、一度だけ会った母さんの新しい旦那に泣かせないで、と俺が言ったのに自分が泣かせてしまって [続きを読む]
  • 影を生まない光 -1-
  • 瞼をすり抜けて届く眩しい光。眠りへと繋いでいた黒い世界に、出口が浮かぶ。強い光に眩んだ目の奥で、閃光と点滅する星が飛び交う。夢を見ていた。とても懐かしくて、優しい夢を。はたしてそれが現実だったのか、夢の世界で起こった事なのかわからないけどとても心地がよかった。ベッドサイドに置いてある携帯を手探りで探す。この前、おばさんに新しく手配してもらった携帯だ。パク・ボンスでなくなった俺は、メールを今までほと [続きを読む]
  • 花鳥風雨月 -カチョウフウゲツ-
  • 「ジョンフ」「ん?」「雨って・・・なんて言ってると思う?」彼女の質問の意味が分からず、カメラを弄っていた手を止める。急に何を言い出したのかと思い、不安になって姿を眼で追い掛ける。窓際に立ち、ブラインドの隙間からぼーっと・・・風に漂うような瞳で、彼女は雨が降るのを眺めていた。「どういう意味?」テーブルの上に静かにカメラを置き、ソファーに座ったまま問い掛ける。「雨の音を聞いてると、すごく落ち着くの。目の前が [続きを読む]
  • 夏色ゼリー
  • 「・・・その色なに?」一息つこうと急騰室へコーヒーを淹れにきた俺は、ヨンシンがスプーンを入れている謎の色の食べ物に眉をひそめた。人工的で、毒々しいほどに真っ青なゼリー。食べたら舌が青に染まりそうな・・・いや。食べるのを想像するだけで、手元のマグカップを置いて帰りたい気持ちになる。食欲を失せるような色だ。「ん?これ?」「全然美味しそうには見えないんだけど・・・」「ボンスク、見た目で決めつけるのはよくないわ。 [続きを読む]
  • パク・ボンスの忠告
  • 「うーん・・・その表現は変えてみた方がいいかな」「ここですか?」近い。「そう。例えば、こうしてみたり・・・」「ああ!なるほど!」近い近い。離れろ。「書き方に癖が出るとどれも似たような感じになっちゃうから、意識してみて」「わかりました!ありがとうございます!」おい、その手を離せ変態野郎。ヘラヘラ、ニタニタしやがって・・・さっきからくっつきすぎなんだよ。ヨンシンは俺の(仮)なんだから、触るのは俺・・・「パク・ボンス [続きを読む]
  • 【お知らせ】アメンバー申請が保留になっている方へ
  • 管理人の双葉です。アメンバー申請について再度、お願いがありますので以下、ご一読ください。当ブログのアメンバー申請は★アメンバー申請+メッセージを送信して頂くことをお願いしています。また、メッセージには①お名前と年齢を明記して頂くこと②ヒーラーについてのメッセージを添えていただくこと以上をアメンバー申請して頂く皆様にお願いをしております。・アメンバー申請のみでメッセージがない・逆に、メッセージのみで [続きを読む]
  • 黎明に寄り添う蝉鬢
  • 短夜の空蝉〜healer side宙に浮かぶような身体に、彼女の匂いを纏いながら眠りに堕ちる狭間。深い海の底に、静かに沈んでいくような感覚。身を委ね、そっと意識を手離す・・・その手前。隣にあるはずの熱が消えていく気配がして、目が醒める。薄目を開いて追った姿は、キッチンへと真っ直ぐに向かっていく。・・・またか。彼女は時々、俺の寝ている隙をついて、黙ってしていることがある。彼女の父親に“酒を飲ませるな”“一人で缶を開 [続きを読む]
  • HAPPY BIRTHDAY!&congratulations!
  • Wishing you birthday blessings...?ジョンフがあなたで本当によかった。あなたがジョンフでなければ、私はこの世界で書く側でいることは、きっとなかった。これからも遠い空の下、応援しています。ミニョンちゃんの誕生日に続き、チャンウク氏の誕生日も、ここでお祝い出来て嬉しいです?次はジョンフの誕生日かな?その時まで続けていられたら幸せだなぁー。そして!4th Annual Dramafever Awardsにてチャンウク氏とミニョンち [続きを読む]
  • 短夜の空蝉
  • 彼の吐息が熱を退いて、深い寝息に変わる頃。ベッドの縁からそっと脚を下ろし、海の上に立つ。陸の孤島の周りを歩いて脱ぎ捨てられた彼のシャツを拾い、素肌の上から羽織る。足元には、まるで蝉の抜け殻のように散らばった服。そこには意思は残っていなくて、空っぽで。役目を終え、地に帰るみたいに黙りこんで佇んでいた。冷蔵庫からビールを一本取り出し、窓際に立つ。お義父さんからも彼からも、うるさいほど注意される缶の口。 [続きを読む]
  • 紫黒の夜明け
  • 「ダーリン〜起きて〜いつまで寝てるの〜」「・・・・・・」「無視するなんて酷いわ〜泣いちゃう〜」「・・・」「おい!仕事だよ!いい加減 起きな!」唯一の落ち着く時間を遮られ、重たい頭を起こす。こんな朝を迎えてどれくらいになるだろう。20歳の頃からだから・・・8年?変化を求めた時もあったが、もうこの代わり映えしない毎日にも慣れた。・・・目覚まし代わりのおばさんのモーニングコールは、いつまで経っても慣れないけど。バスタオ [続きを読む]
  • あとがきと今後のお話。
  • こんばんは。双葉です。『太陽に降る雪』、完結いたしました。お付き合い頂きましてありがとうございました?書き始めた当初は、「あー、これ15話くらいで終わるなぁ」とか調子こいてた自分をぶん殴りたいです。47話って・・・!しかも、再会編のみ。(おっそ!自分おっそ!)途中、色んなこと(データ全ぶっ飛び、サイト移行、別館の件・・・)があり、皆様には大変なご迷惑を掛けてしまいました。正直、続けることが辛いときもありまし [続きを読む]
  • 太陽に降る雪 -47- 終
  • 「俺はずっとそのつもりだったんだけど」答えてくれない彼女に、言葉で押す。まさか結婚しないなんてこと・・・「ジョンフ・・・ちょっと待って。今、頭が混乱してる」そう言って、目を閉じて大きく息をついた。何が彼女を混乱させているのか。結婚の話は確かにしたことはなかったが、彼女との未来を考えるとごく自然な選択だし、むしろそれ以外の未来が俺には想像できなかった。「結婚しないの?俺たち」俺にとっては考えるまでもない答 [続きを読む]