聖 さん プロフィール

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聖さん: 夢見月〜Primavera〜
ハンドル名聖 さん
ブログタイトル夢見月〜Primavera〜
ブログURLhttp://seeyou0.blog38.fc2.com/
サイト紹介文花より男子の花沢類が大好きです(*ノ∀ノ)♡ 類くんとつくしちゃんにハピエンを♪
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供247回 / 365日(平均4.7回/週) - 参加 2016/02/26 01:02

聖 さんのブログ記事

  • Tranquilizer 26
  • 「何なの、あの人…」執務室へ戻った類は、呆れたように大きな溜息を吐く。人を人と思わない、身勝手な振舞い。そういう人間を今まで見たことがないわけではないが、ここまで悪感情を持つこともなかった。不機嫌を露わにした類に、宮野も同情の目を向ける。「今まで何の接触もしてこなかったのが不思議なくらいでしたから。 きっと、これからは無遠慮に振る舞われるかもしれませんね」「はぁ…めんどくさ…。 もし会社に来ても、 [続きを読む]
  • Tranquilizer 25
  • 類が応接室へ行くと、白髪の老人と品のいいスーツを身に纏った男性が待っていた。老人は表情一つ変えず、目線だけを類へと向ける。それを特段気にした風もなく、男性は類へと頭を下げた。『突然の訪問、申し訳ございません。 こちらはジダン家当主のジャン=ジャック・ジダン様、私は秘書のアベルと申します。 アリーシャ様からこちらにルイ様がいらっしゃると伺い、一目お会いしたいと参りました』アベルは懐かしそうに類を見つ [続きを読む]
  • Tranquilizer 24
  • 『勝算はある』と言ったわりに、その後の音沙汰はなく、悪戯に時間だけが過ぎていく。その間も、つくしとお腹の子供のことが頭から離れない。ちゃんとご飯食べてる?辛いことはない?子供は順調に育ってる?類にとっても、つくしにとっても、妊娠や出産は初めての経験だ。喜びと同時に、不安も大きい。それでなくても、いろいろ抱え込みやすいつくしのことだ。類に心配をかけまいと、弱音を吐くことはない。だから尚更、それを傍で [続きを読む]
  • 悪戯な春風
  • こんにちはっ♪少し遅くなりましたが、10万アクセス、ありがとうございます(*^-^*)本当に、皆さまには感謝!!感謝!!でございます?これからも細々と幸せなお話を書いていけたらいいな〜…と思う次第です。てことで、感謝の気持ちを込めて、久々の記念SSです♪CPは【類×つく】設定は高校時代。ちなみに、司と付き合ってたことにはなってません(笑)お話はつくし目線で書いてます。小春日和の非常階段…彼らの憩いの場所ですな。 [続きを読む]
  • Tranquilizer 23
  • 類は通話の切れたスマホを放り投げ、ソファへにゴロリと横たわり目を閉じる。いつもなら、瞼の裏に浮かんでくるのはつくしの笑顔。それなのに、今日のつくしは哀しそうに類を見つめている。ー ごめんね…ごめんね…ここにいるわけでもないのに、つくしの涙声が聞こえてくる。そんなつくしを見たくなくて目を開ければ、そこには真っ暗な天井が見えるだけだった。つくしが妊娠していた。それは類にとって心から喜ぶべき現実だった。 [続きを読む]
  • Tranquilizer 22
  • 『DNA鑑定報告書』と書かれた数枚の紙。そこに並ぶ文字を慎重に追いながら、『鑑定主文』に目を走らせる。「あ…」思わず漏れた声と同時に、視界がぼやけてくる。「何て書いてあるか、読んでくれないか?」その声に促され、目元の涙を拭いながら、つくしはそれを読み上げた。「鑑定主文…花沢孝は、花沢つくしの胎児の生物学上の父である可能性から…排除される。 父権肯定確率は…0%…上記結果より……生物学上の父でないと [続きを読む]
  • Tranquilizer 21
  • 体調の変化に気付いたのはいつだったか。毎月定期的に来ていたモノが来なくなった。最初は環境の変化によるストレスのせいだと思っていた。しかし、それも2ヶ月続けてとなれば、疑わざるを得ない。ある程度覚悟はしていた…とはいえ、その可能性が高くなるにつれ、不安は何倍ものスピードで膨らむ。あの日、孝からの手紙と一緒に入っていた『アフターピル』。それを飲まないと決めたのは、これが自分の運命だと思ったから。もし子 [続きを読む]
  • Tranquilizer ⑳
  • クリスが初めてつくしの邸を訪問してから半年が過ぎた。半年という時間が長いのか、短いのかわからない。会えない二人にとっては長い時間で。状況を進捗させるには短い時間。何度も裁判所へ赴き、解決の糸口を探した。過去の判例に目を通し、法曹界の先輩たちにも意見を求めた。が、現状は何も変わらなかった。クリスは月に一度、つくしの元を訪れる。最初の面会の前、アリーシャから渡されたメモにはつくしの住まう場所が記されて [続きを読む]
  • Tranquilizer ⑲
  • フランスへ渡って半年。類はパリ、つくしはアンティーブと、同じフランス国内にいながらも、お互いそれを知ることもなく時間だけが過ぎた。毎日やりとりするメールには愛の言葉が溢れ、その想いは変わらないことが綴られている。いつになったら会えるのか。互いに同じ不安を抱えながらも、その存在に強く支えられていると感じる。今を必死に耐えながら。共にある未来を夢に見る。二人の前に立ちはだかる『法の壁』。類がその存在を [続きを読む]
  • Tranquilizer ⑱
  • こんにちは♪ここのところ、1日おきの更新になっててすみません(^▽^;)まとめて書ける時間がなくて、ストック切れ回避のための苦肉の策でございます(>_やっと桜が満開…と思ったら雨ですね(´・ω・`)寒くてお花見にも行けない…。その前に、仕事が…(*´-д-)フゥ-3そんなことはさておき。『Tranquilizer』の続きをどうぞ〜♪☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆アンティーブへ向かったつくしは、ニース空港でアリーシャの姿を [続きを読む]
  • Tranquilizer ⑰
  • それから1週間後。つくしは孝の手紙にあった通り、アンティーブの邸へと身を寄せた。孝との離婚が成立し、晴れて類との関係を認めてもらえる…と思っていた。しかし、現実はそう甘くないことを知る。『民法第735条 直系姻族の間では、婚姻をすることができない。第728条又は第817条の9の規定により姻族関係が終了した後も、同様とする。』つまりは、一時的であれ、親子の関係にあった類とつくしは結婚することはできない。『再 [続きを読む]
  • Tranquilizer ⑯
  • 狂ったように求め合った、翌朝。身動ぎと同時に感じた痛みで目が覚める。「っ!…何で?…あっ…」思い出した、昨夜の情事。ワインに入れられた薬のせいで、孝の前で乱れ狂った記憶が朧げに蘇る。「何てこと、を…」痛む体を引き摺るようにベッドから這い出ると、孝がいるであろう部屋へと戻った。しかし、責めるべき、孝の姿は邸のどこにもない。それもそのはずで、時計の針はとっくに出社時間を過ぎていた。「旦那様でしたら、会 [続きを読む]
  • Tranquilizer ⑮ R
  • 昨日の続きです。そして、昨日に負けず劣らずな内容なので、敢えて夕方の更新にしました(笑)引き続き、ブラック類パパとの絡みです。内容的に好まれない方は、そっと回れ右推奨です(^▽^;)そして、ちょっと長くなってきたのでカテゴリーを【短編】から【長編】へと変更しときます(笑)まぁ、20話以内では終わるはずなんだけどね…。では、心の準備?ができた方から、先にお進みくださいませ♪☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:-- [続きを読む]
  • Tranquilizer ⑭ R
  • 朝からこんな話でごめんなさい…(^▽^;)類パパとの絡みはイヤっ!って方は見ない方がいいです…☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆きつく閉じた瞼の向こうで、クスッと笑った声が聞こえる。「類を呼ぼうか?」その名前に、下腹部がキュウと疼く。思い出すのは昨夜までの密事。甘く囁く愛の言葉と、激しく貫かれた快感。それを思うだけで体中を駆け巡る熱情が一気に勢いを増し、つくしの体を焼き尽くそうとしている。けれど、 [続きを読む]
  • Tranquilizer ⑬
  • 1週間後。孝は再び日本の邸に戻った。数カ月ぶりの邸は以前と変わらず穏やかで、孝に暫しの安らぎを与えてくれる。ー これで、つくしが笑って出迎えてくれたら何も言うことはなんだがな…望んではいけないと思いつつ、思うは愛しい妻。…そう呼べる時間は限られているのだが。「…おかえりなさい」玄関で出迎えてくれたのは、少し困惑気味に笑うつくしだった。その後ろで、使用人たちも孝の帰宅を笑顔で出迎える。「…ただいま。 [続きを読む]
  • Tranquilizer ⑫
  • 昨日は更新できず、すみませんでしたm(_ _"m)昨日分も含め、ちょっと長めですが…糖度はほぼゼロです(笑)書き始めた時は10話くらいで終わると思ったんですけどねぇ…(;´・ω・)ま、でもあと2,3話で終わるかな?そろそろ次のネタを考えねば…"(-""-)"☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆重苦しい沈黙が二人を包む。何か言わなければ、と思うのに、何を言っていいのかわからない。『そうか…』孝が諦めを含んだような声で呟く [続きを読む]
  • Tranquilizer ⑪
  • 事は一刻を争う。早くしなければ。やっと手にした幸せを、引き裂かれる前に。類はその場で孝へと電話を掛ける。傍らにつくしを抱き締めながら。『…どうした?』僅かに砕けた口調。身内にしか見せないその様に妙な余裕を感じ、類を苛立たせた。「辞令の件だけど」『あぁ、そのことか。急なことで驚かせたね』「どういうこと?この前はそんなこと言ってなかったじゃん。 それとも、つくしを盗られたくないから、俺たちを離れさせよ [続きを読む]
  • Tranquilizer ⑩
  • 突然の辞令に、つくしは言葉を失くした。体調不良を理由に、会社へは全然出勤していないのに。なぜ、今このタイミングでフランスへ行かなければならないのだろう。「社長直々の通達でございます。 奥様におかれましては、体調が安定されましたらご出立を、とのことでございます」おどおどした風に、人事部長がつくしへと辞令を伝える。夫の…社長の意図がわからない。驚きと困惑…そして、不安が胸を締め付けた。「…わかり、まし [続きを読む]
  • Tranquilizer ⑨
  • 『…お前が電話してくるなんて珍しいな』挨拶もなく、いきなり話始めた父親の声が硬い。その理由はわかっているが、類としては何も言ってこない父親が不可解だった。すぐにでもあの日のことを責められると思っていたのに。「全然電話してこないからさ。 具合でも悪いんじゃないかと思って」『いや、体調は悪くない。 ちょっと考えたいことがあってな』「それは俺とつくしのこと?」敢えて『つくし』と名前で呼んだ。それまで、父 [続きを読む]
  • Only for you
  • 1日遅れになりましたが…? 誕生日ヽ(〃'▽'〃)ノ☆゚'・:*☆オメデトォ♪ 花沢類♪ ?…1年前の約束、覚えてますか?☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆3月30日、朝。あたしは大好きな類の腕の中で目を覚ました。去年と同じように、一番に『おめでとう』が言いたくて。去年と同じように、目覚ましのタイマーをセットした。日付が変わったと同時に、キスをして。「類、誕生日おめでとう」今年も、世界中の誰よりも一番先に、類 [続きを読む]
  • Tranquilizer ⑧
  • フランス・パリにある、花沢のフランス本社。孝は忙しい日々を送っていたが、この2ヶ月の間、片時も愛する妻のことを忘れたことはなかった。出会った頃の、向日葵のように微笑む彼女が好きだった。それなのに、思い出すのは儚げに微笑む顔ばかり。ー いつから、そんな顔をするようになった?思い返してみても、思い出せない。一緒にいたのに…。彼女の小さな変化に気付けなかったことが悔やまれてならない。この2ヶ月で、だいぶ [続きを読む]
  • Tranquilizer ⑦ R
  • 類に抱えられ、ベッドへと移動する。その間も熱に浮かされるように、しきりにキスを求めた。さきほどの氷のように、類の熱に溶かされていく感覚。いっそ全部溶けてしまえばいい…類を好きなまま溶けてしまえたら、とさえ思う。つくしをベッドに下ろすと、類は着ていたシャツを脱ぎ捨てる。無駄な肉などない、引き締まった胸板と逞しい腕。日に焼けない色白の肌がうっすらと紅潮し、艶かしくつくしを誘う。「…脱がすよ?」つくしの [続きを読む]
  • Tranquilizer ⑥
  • 初めて知る、類の感触。それは柔かくて、少し冷たくて。その唇から告げられる想いは熱を孕み、つくしの心を溶かしていく。何度も何度も角度を変え、啄むようなキスが落とされる。そのたびに胸は高鳴り、類への想いが強くなる。好きだと言えたら、どんなに幸せか。けれど、それを言ってしまえば、待つのは身の破滅だ。自分は誰に何を言われてもかまわない。でも類は…類にはそのリスクを背負わせたくない。静まり返る部屋に、濡れた [続きを読む]
  • Tranquilizer ⑤
  • 静寂に氷の涼やかな音だけが響く。それだけで、不思議と心が凪いでいく気がした。どれくらいそうしていたのかわからないが、指先の冷たさにそれなりの時間が経過していることはわかる。一口だけ、グラスに口を付ける。十分に氷で薄まったはずなのに、度数の高い酒は喉に沁みる。舐める程度で飲むのを止め、再び氷を弄りながらつくしは苦笑を漏らした。「あたしにはやっぱり強すぎ…」「いいよ、無理に飲まなくて。 それに…無理に [続きを読む]
  • Tranquilizer ④
  • 久しぶりに帰ってきた、自分の部屋。そこは5年前から時間が止まったかのように、静まり返っていた。一人で寝るには広すぎる、キングサイズのベッドへ倒れ込む。あまりの静けさに、胸の鼓動が煩く感じる。ー 父さんが帰ってくるまで…心臓、もつかな…30歳を過ぎているというのに、まるで思春期の子供のようだ。同じ屋根の下につくしがいる…そう思うだけで、心が落ち着かない。父親が帰ってくるのは、早くても半年先。それまでは [続きを読む]