octpus さん プロフィール

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octpusさん: かかみの歳時記
ハンドル名octpus さん
ブログタイトルかかみの歳時記
ブログURLhttp://octpus11.hatenablog.com/
サイト紹介文岐阜在住 築90年の古民家に起き伏しする媼の俳句日記
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供218回 / 365日(平均4.2回/週) - 参加 2016/02/27 14:04

octpus さんのブログ記事

  • 秋光
  • 「芭蕉庵桃青」 中山義秀著 なかなか読み応えのある一冊だった。時に翁の行脚に付き合い時に翁の孤愁に寄り添い、一句一句を読み継ぎようやく読み終わった次第。裏表紙に「義秀文学畢生の力作」と紹介されていたが織り込まれた発句や連句の数多さからも、芭蕉の風姿、蕉門俳句の全体像が立ち上がってくる。それにしても、筆者の病死で未完となったのは残念。あとがきによれば後二回のことであったらしい。しかし、世俗の幸を求め [続きを読む]
  • 敬老の日
  •  今日は「敬老の日」とかや。トシヨリの一人として敬われてもねぇという思い。歳相応に立派な方もおられるのだろうが、こちらは馬齢を重ねたというだけで敬われるような価値はない。何かに池内紀さんが「歳をとり、経験を重ねると利口になると思っていたが、・・・用心深くなることぐらい・・」と書いておられたが、あの池内さんでもである。形状的には確かに老いたが中身は若い頃と大して変わらない。敬う方もそんなことはわかっ [続きを読む]
  • 秋の虹
  •  またまた「アライグマ」が出た。二、三年前に天井裏に入り込まれて閉口したことがあったのが、入り口を塞いだり仕掛け罠を設置(行政から借りた)したりと対策功を奏して、このところは音沙汰がなかったのにである。今朝まだ薄暗い時間に(トシヨリは早起きなので)ガタガタと騒がしい音に窓を明けてみたら、まるまると太った獣がゆうゆうと屋根を歩いているのに出くわした。狸などというより大型犬ほどの大きさ。間違いなく「ア [続きを読む]
  • 秋空
  •  今朝の新聞で岡崎の「瀧山寺」の「聖観音菩薩立像」が初めて寺外で公開されるとあった。当方が7月25日に触れた運慶仏である。東博での「運慶」展でということで、様々な修復を施しての公開らしい。宝物殿では梵天、帝釈天とご一緒だが、展示は聖観音菩薩のみらしくそれは少し残念。梵天、帝釈天も実にお美しいのである。確か聖観音の胎内には頼朝公の遺髪が収められていたはずである。 昨日から中山義秀「芭蕉庵桃青」を読み [続きを読む]
  • 爽やか
  •  久しぶりに出かけた。碧南市藤井達吉現代美術館での絵画展「リアルのゆくえ」を見るためである。半年ほど前、テレビの「美の巨人たち」で犬塚勉さんの存在を知った。写真と見まごうばかりのリアルさ、否写真以上の大気感に溢れた初夏の高原の風景に圧倒され、ぜひ本物を見たいと思っていた。その後、こういう企画展が隣県で催されると知って、これはもうなんとしてでも行かねばと思った次第。犬塚さんの作品は言うまでもないが、 [続きを読む]
  • 登高
  • 「あしながおじさん」 ウェブスター著 何で今さらこの本?ということだが、この前読んだ佐野洋子さんの本のせいだ。佐野さんが何十年ぶりかに読んで、泣けた泣けたと書いていたのでこちらも懐かしくなった。「赤毛のアン」も「若草物語」も書棚の奥で埃にまみれているはずだが、この本の記憶はなくて図書館で借りる。新訳である。大まかなあらすじはわかっているのだが、それでも面白くて楽しくて一挙に読みあげた。佐野さんのよ [続きを読む]
  • 秋の声
  •  このところ、このブログを通じてお知り合いになった人がたてつづけに二人、ブログを休止された。体調不良やらご家庭の事情やらと、のっぴき成らぬ理由である。こちらもこの半年、調子の悪さを抱えながら、お仲間のコメントに励まされ何とか続けてきたことを思うと、なんともやるせない。今は一日も早く再開されるのを祈るばかりである。 編み物や縫い物をし、読書をと全く内向きの暮らしになってしまいこれではいけないと思って [続きを読む]
  • 「へんな子じゃないもん」 ノーマ・フィールド著 先に読んだ本(「天皇の逝く国で」)と対照的に家族を軸に個人的な感慨をまとめた一冊である。ほぼ同時代に書かれたというのが共通点か。ノーマさんは日本人の母親とアメリカ人の父親との間に生を受け、当時の国籍法で日本国籍を持てなかった人。(1984年に国籍法が改正。父母同系血統主義になった)普段はアメリカ在住である彼女が、病に倒れた大好きな祖母の元で過ごしたひ [続きを読む]
  • 「ふつうがえらい」 佐野 洋子著 Tが本棚の整理を始めた。佐野さんの本を二冊持ってきて、処分しようと思うけれどいいかと聞いてきた。当方が佐野さん好きなのをおもんばかってのこと。「がんばりません」と「ふつうがえらい」の文庫本。どちらも読んだ気がするが、記憶にない。エッセイのようなものは、内容も重複していてどれを読んだのか、読んでないのか分からなくなる。読書ノートを八年ぶんほど繰ってみて、「ふつうがえ [続きを読む]
  •  九月になった途端、ネットで毛糸を注文する。一昨日あたりから朝晩は一挙に過ごしやすくなって、冷房に頼る時間もすくなくなった。いよいよ編み物の季節だと思ったら、突然欲しくなった。もっとも当方の買うものは、廃番になって在庫限りというもので、定価の半額以下。これでちゃんと編み上がれば編む楽しみも加えて結構にお得のはず。夢中になりすぎて指を痛めるのだけは気をつけなくてはと思う。 昨夜は我が家もサッカーに盛 [続きを読む]
  • 休暇果つ
  • 「天皇の逝く国で」 ノーマ・フィールド著 ノーマさんの名を知ったのは新聞のインタビュー記事である。心に残る言葉があって、ノートに書き写したのだ。最近たまたま名前を拝見して、検索でこの本を知った。題名のとおり、1988年から1989年、昭和天皇の死の前後で話題になった三人の物語である。(彼女はエッセイと言っている)いずれの出来事も記憶の底にはあるが詳細は忘れてしまっていた。が、こうして読み返してみれ [続きを読む]
  • 夏負け
  • 「鴎外の坂」 森 まゆみ著 大変な労作である。著者は鴎外亭から徒歩で十五分ほどの近くに生まれ、同姓でもある鴎外に非常に関心をもったと書いている。足跡を追うように「鴎外の暮らした東京の土地の一つ一つを自分でたどりなおして」土地土地にまつわる作品やともに暮らした家族との関係から、鴎外の生涯を見つめなおした。その結果、鴎外は「微笑の人」であると筆者は言う。母には孝行息子であり、妹弟には思いやりのある兄で [続きを読む]
  • 水密桃
  • 「アーサーの言の葉食堂」 アーサー・ビナード著 面白かったからとTから回ってきた一冊。よく知らない人だと思ったが、たまたま書評で読みたいと思っていた一冊、「知らなかった、ぼくらの戦争」の著者だと知ってちょっと嬉しい気分がする。ビナードさんはアメリカ出身。詩人で絵本作家でエコロジストで平和主義者で原発反対・TPP反対となかなか好もしい人物だ。この本は「言の葉食堂」というだけあり詩人らしく言葉に注目したエ [続きを読む]
  • おしろい花
  •  おしろい花は不思議な花だ。日差しが弱くならないと咲かないし、強まるとすぐに閉じてしまう。一昨日の場合、日陰では四時半ごろ、日向では五時過ぎと微妙に違う。朝も八時にはもう萎んでいた。このぶんだと雨の日はどうかしらんと思うのだが。 子どものころ、よく遊んだKちゃん。ひとつだけ年上だったわりには人形の洋服づくりが、とてもうまかった。本物のパターンを真似て裁断し、綺麗に手縫いをして、ちゃんと着せ替えの出 [続きを読む]
  • 線香花火
  •  「盾」という言葉が気になっている。というのは、一昨日の新聞、「日米2プラス2」を終えた小野寺防衛大臣の発言。自衛隊の役割拡大に記者団から質問が飛ぶと、小野寺氏は「専守防衛の中で、(日本に託された)『盾』の役割を万全にする中での新たな方向だ」と述べるにとどめた。  とある。小野寺氏は日本の役割をはっきりと「盾」と言っているのだが「盾」とは一体何か。一般的には「敵の攻撃から身を守るための防御用具」 [続きを読む]
  • 鯔(ぼら)
  • 「空席日誌」 蜂飼 耳著 変わったペンネームだ。以前、Tにこの著者の別の本を薦められた時、「男性なの?女性なの?」と聞いた気がする。今回もやっぱり同じことを聞いて「そうだ女性だった」と思い出した。多才な人である。紹介を読むと、詩人としての活動が中心のようだがエッセイ・小説・絵本・翻訳と広範囲にわたる著作活動。この本はその内のエッセイと短編小説か。エッセイといっても全て見開き2ページの長さ。散文詩と [続きを読む]
  • 稲の花
  • 「さい果て」 津村 節子著 この筆者の作品は、「紅梅」や「夫婦の散歩道」など吉村氏没後の思い出を書いたものしか読んだことがない。が、たまたまTが古本屋で仕入れてきた山積み本の中の一冊という縁で手に取る。「さい果て」とひとくくりになっている五編だが、最初はそれぞれが独立した短編として発表されたもの。この内「玩具」は芥川賞、「さい果て」は新潮同人雑誌賞を受賞している著者若き日の作品である。貧しさの中で [続きを読む]
  • 秋黴雨
  •  庭の一本の柿の木が倒れた。先日蝉といっしょの写真をあげた木である。大往生といっていい、百年近い経年木である。何となくこのところ葉が萎れているように思っていた。たまたま見ていた娘婿の話では、雨の中、静かにふわりと倒れていったらしい。この夏の雨の多さが弱らせたのかもしれない。雨水が流れ貯まるところに植わっていた。 不思議な木で昔からずっと二メートル足らずの小さな木で、実も渋柿と甘柿が混在していた。甘 [続きを読む]
  • 敗戦忌
  •  72回めの敗戦記念日。テレビの黙祷の時間に合わせて黙祷。まさか北朝鮮と米国との狭間でこんな敗戦記念日を迎えるとは思わなかった。米大統領は同盟国の安全を全力で守ると宣言していたが、何か勘違いをしているのではないか。日本は北朝鮮に攻撃されるいわれはない。攻撃されるとすれば米国の基地のゆえだ。核の傘で守られているのではなく、核の傘の下だから危険なのだ。こんな単純なことが指導者たちにはなぜわからないのだ [続きを読む]
  • 盆支度
  •  久しぶりにからりと晴れる。日差しは強いが風があり過ごしやすい。今朝は外の風のほうがよくて、珍しく冷房を切った。鵙の初鳴きを聞く。去年は19日だったので、更に早い。いかにも早いのだが、夫も一緒に聞いたのでまちがいはない。 昨日は盆支度。我が家は浄土真宗なのでたいした用意はないのだが、仏壇を整え岐阜提灯を出す。提灯も本当は二つで一対なのだが去年から一つだけに省略。トシヨリになるとなんでも面倒になり、 [続きを読む]
  • 法師蝉
  • 「津軽」 太宰 治著 「こころ旅」で津軽半島を映していて、この本が話題になった。Tがいい本だと言い、部分的に覚えているような気もしたが、読み返すことに。太宰自身の手による故郷探訪である。昭和19年の話らしいが戦争臭はほとんどない。太宰らしくない(と言っても太宰については詳しくはないが)明るい実に素直な故郷讃歌である。人も風景も信じられぬほど優しい。ホロリとさせられるのは幼い頃母とも慕ったたけとの再 [続きを読む]
  • 長崎忌
  •  台風が去って、青田を渡ってくる風には少しだけ秋の気配。日向はむろん猛暑日を記録する暑さだが、日陰の風は冷房より心地よい。おかげで珍しく長時間の昼寝。そうそう、畑にトンボが群れだした。 先週の新聞に「鹿島茂さんが新聞や雑誌などに公表された書評をネット上で公開、アーカイブ化する試みを始めた。」との記事。早速公開されたウェブサイト「オール・レビューズ」を訪問。つまみ読みだが、何冊かの気になった本を図書 [続きを読む]
  • 今朝の秋
  • 二十四節気の「立秋」。秋の気配がほの見える頃というが、あいにくの天候。風はあっても不穏な先行きを感じさせ、時折ザーとくる雨で蒸し暑い。 閉じこもって本でも読むしかなしと、図書館で借りた宮部みゆき。短編が四編入った単行本。内二編を読む。この作者は会話のやり取りで話が展開する書き方だ。説明的でないから臨場感があるが、短編なので謎解きの醍醐味はそれほどではない。二つとも結末に救いのあるのがいい。こうい [続きを読む]
  • 原爆忌
  •  NHKで「八月六日が広島への原爆投下日と知らない人が70%ある」と言っていた。一方で、広島の高校生が被爆者の話を聞き、悲惨な状況を絵画に残すことをしているとも伝えていた。我々のようなトシヨリでも戦争体験は人づてなのだから、風化は仕方がないことかもしれない。が、いまや核兵器をもてあそぶような国があるからこそ、あの悲惨さはなんとしても伝えていかねばならないと思う。 「黒い雨」読了。原民喜「夏の花」も読む [続きを読む]
  • 夏の雲
  •  昨日、美容院で「11日(山の日・祝日)で休みます」の張り紙をみつけて、自分のうかつさに初めて気づく。「山の日なんて、いつからできたの」とスッタフに聞くと「去年からですよ。お盆に長期休みを取らせようという政府の魂胆でしょ。12日は御巣鷹の日だから、さすがに一日とばしたらしいですよ。」と教えてくださる。去年から毎日が日曜日になった身は、全く失念していた。 さて、「鎮魂の月」の八月には、毎年「戦記物」 [続きを読む]